2008年03月17日

2/28「第1回花形スペシャルファイト」 ボクサー池田光正、結びの一番

☆フェザー級8R
×池田 光正(花形)判定8R3-0福島 学(花形) 

98年2月に花形ジム主催興行で角海老宝石ジムの選手とデビュー戦を行なった池田は丸10年経ったこの日、今度は角海老宝石ジム所属選手として、古巣・花形ジムの選手と拳を交えることになった。その相手とは元日本S・バンタム級チャンピオンで、02年8月に当時WBC世界S・バンタム級チャンピオンに在位していたオスカー・ラリオス(メキシコ)に挑戦した経歴を持つ福島学。両者に面識は全くないが、花形ジムから角海老宝石ジムに移籍した池田と入れ替わる形で、福島が花形ジムに移ってきたという因縁がそこにはあった。

ikeda
距離を詰めようと、ガードを固めて突進を繰り返すブルファイターの池田に対し、御馴染みの「キッズリターン」のテーマ曲で入場してきた福島は左ジャブを起点に得意の左アッパーを突き上げ、自らの距離をキープ。その絵はさながら闘牛と闘牛士のようで、池田のテレフォンパンチ気味の左右フックは空を切り続け、序盤3ラウンズは福島が優勢に試合を進める。 池田が息を吹き返したのは4R。執拗に接近し、アッパー、フックを繰り出すと、断続的ながらもヒットが生まれ始める。一方の福島はバックステップを踏み続け、古豪の前進を持て余す様子を窺わせた。 だが今の池田はここまで追い詰めるのが精一杯。5Rに入ると、再び福島のジャブ、右ストレート、左ストレートで出足を抑えられ、距離が詰まると右ボディアッパーで動きを止められた。6Rも池田の出端に左右ストレートを突き刺しては、サイドに動き出す福島のペース。しかし池田も必死に抵抗し、時折浅いパンチをヒットさせ、福島の手を焼かせた。7R、池田の気持ちに身体はついていかない。それでもしぶとい粘りを見せる。往年の切れ味が失せたとはいえ、福島の細かいパンチを浴びても、持ち前のタフネスは健在。8Rに飛び込み様の左アッパーが火を噴き、一瞬グラつきはしたが、断じて心が折れることはない。池田の大振りが福島を正確に捉えることはなかったものの、その気迫を目のあたりにした福島は深く攻め込んで行けぬまま、試合終了のゴングが響き渡った。 フルマークで福島という判定が告げられ、相手コーナーへ挨拶に向かった先で待ち受けていたのは恩師・花形進会長。決して仲違いをしての移籍ではなかった。だが池田は開口一番「わがまま言ってすみませんでした」と謝罪の念を表した。それに対し、花形会長をはじめとした福島陣営は、かつての教え子の健闘を労う。心の深層にあった両者のわだかまりが氷解した瞬間、池田の顔は涙でクシャクシャになった。これでボクサー池田光正がやり残したことは全てなくなった。 昨年3月の試合後のリング上で引退を宣言するも、前言を撤回した前科を持つ池田は控え室に戻るや、サバサバとした口調で体力の限界を理由に「2度目の引退」を声明。一方的な試合内容には違いなかったが、自身の生き様が投影された愚直で泥臭いボクシングスタイルを貫徹し、完全燃焼し切ることができた。今度こそは個性派ファイターが翻意することはなさそうだ。最終戦績は28戦13勝(9KO)12敗3分。


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posted by kadoebi1 |19:16 | 試合レポート | トラックバック(0)
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2/28「第1回花形スペシャルファイト」 ボクサー池田光正、結びの一番

コメント投稿者ID :

池田選手をずっと見てきました。
最後に燃えつけることが出来て良かった。

角海老ジムに移籍したことで彼はボクサーとして完全燃焼できたと思います。

posted by どん | 2008-03-18 12:37