2008年03月07日

不甲斐ない防衛戦

小堀・田中
 1月に行われた小堀(佑介)の防衛戦だが、勝ちはしたもののチャンピオンとしては不甲斐なさが残る内容だったことを少し反省したい。  挑戦者の松崎(博保)君は非常にクレバーな戦い方をしたと思う。松崎君は打っては引き、打っては引きという距離を取ったいわば「打ち合わないボクシング」を終始展開したが、基本的に打ち合いの中から活路を見い出す小堀のようなボクサーにとっては、攻め所が少なくどうしても噛み合わない試合になってしまった。  だが、内容よりも勝利を優先する挑戦者陣営にしてみれば、小堀を研究し尽くした末の勝つために当然の作戦であり、小堀にはその上でチャンピオンとしてどう戦うかが求められた試合だったと思う。  小堀はほとんど「らしさ」を見せることのないまま、僅差の判定でなんとか防衛したわけだが、不調の原因は一言で言えばモチベーションの低下。しっかり研究してきた挑戦者に対して、小堀は大してビデオも見ずにナメてた部分もあっただろう。試合中も気持ちが全然乗ってなかった。そこが根っからの面倒くさがり屋のあいつの悪いところというか…  ただ弁解するわけではないが、小堀にとって前戦が6度目の防衛戦、しかも小堀はこれまでのすべての防衛戦で階級のトップコンテンダーと戦い勝利してきた。日本ではすでに十分結果を残し、世界戦に標準を合わせている小堀にすると、前回の防衛戦を戦う理由がなかなか見つからなかったのかもしれない。むしろ世界戦でないのならもう少し楽な相手と、という思いもあっただろう。  ただ、現時点で日本タイトルを持っている以上、受けて立つのがチャンピオンだ。ましてや世界を狙うのであればどんな試合でも内容、結果が常に問われているのは言うまでもない。相手が打ち合わないからと言ってボーっと突っ立っているようなボクシングをして良いわけがない。  勝ったからまだ良かったけど、これでもし負けてたとしたらもう目も当てられないよ。まあ本人もかなり周りからも言われたみたいで反省してると思うよ。今年は小堀を世界の舞台で戦わせてやりたいと思っているが、今回の試合もまた一つ教訓にしてしっかりやってもらいたい。何ごとも面倒くさらずに!


■田中栄民プロフィール
http://www.kadoebi.com/boxing/trainer/tanaka/

■小堀佑介プロフィール
http://www.kadoebi.com/boxing/players/index.cgi?n=338

posted by 角海老広報室 |18:47 | 田中栄民の徒然なるまま日々のこと | コメント(0) | トラックバック(0)
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