2008年02月06日
1/25後楽園ホール「UNTOUCHABLE FIGHT9」
☆S・フライ級8R ×殿村 雅史(角海老宝石) [判定8R2-0] 小林タカヤス(川島)● 殿村は昨年6月以来のリング。対する小林は「ボクシングマガジン」の最新号(08年2月号)で期待の新鋭として名前が紹介された強敵だ。その記事に刺激を受け、穏やかな口調ながらも「食ってやろうという思いが強くなった」と意気込みを語った殿村は、同門の小堀佑介(日本S・フェザー級チャンピオン)にあやかったのか、BON JOVIの「It's My Life」を入場曲に、リングへ向かった。1R、まず右フックでオープニングヒットを奪った殿村の手数は全般的に少な目。トリッキーな動きから放たれる小林のノーモーションの右に顔面を数度跳ね上げ、先制を許す。この試合のテーマに「先手を取ること」を掲げた殿村は2Rに入ると、手数を増やして前進を繰り返し、左ストレート、右フックをヒット。3R、入り際に右ストレート、左フックを合わされた殿村は、バランスを崩すシーンもあったが、上下に打ち分けるコンビネーションを小刻みに放ち、ほぼ互角の展開に持って行く。 戦局に転機が訪れたのは4R。懸命に手数を出し、ロープ際での左ストレートで小林を一瞬グラつかせるシーンを作った殿村は、直後、反撃に転じた小林の左フックを横っ面に叩かれ、キャンバスへ崩れ落ちてしまった。これをきっかけに主導権は小林の掌中に落ちる。 5R、小林はダメージが残る殿村のボディを集中砲火。合間には右ストレートをジャブのように用いるなど、その戦いぶりには余裕が漂い始めた。6Rの打ち合いも見栄えの良い展開に運んだのは小林。手数で必死に食い下がる殿村は7R、小林の疲れに乗じて左ストレート、左フックをヒット。手数・有効打ともに上回り、ポイントを奪回する。ところが反撃もここまで。両者余力を振り絞り、パンチの応酬を繰り広げた最終Rは、小林のボディ攻撃が優勢を印象付けた。 採点は76-76、77-75、78-74の2-0で小林。勝者と敗者の分水嶺は、攻撃力の差にあったように感じた。この勝利で小林は念願の日本ランク入り(S・フライ級11位)を果たした。 最後にちょっとばかし余談。新春5日に後楽園ホールで開催された「第430回ダイナミックグローブ」では日本S・フェザー級タイトルマッチ(小堀佑介×松崎博保戦)など3試合で、ナックルパート部が薄いことで知られるメキシコ・レイジェス製8オンスグローブが使用されたが、その趨勢に乗ってか、この試合では国内戦としては異例のGRANT(アメリカ製)が使われた。細かすぎて伝わりにくくはあるが、背部分に刻印された「GRANT」のロゴマークが小粋な演出効果となって、ノーランカー同士による熱戦に彩りを加えていたように感じたのは筆者だけですかね?
posted by kadoebi1 |16:49 |
試合レポート |
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