2008年01月10日

1/5 日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦

王者・小堀佑介(角海老宝石)×松崎博保(協栄)
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 日本スーパーフェザー級王者・小堀佑介が、指名挑戦者で同級1位の松崎博保(協栄)を迎えて挑んだ6度目の防衛戦。WBC、WBAともに7位にランクされている小堀にとって今年は、世界に標準を合わせてキャリアの集大成を見せていきたい年。その大事な2008年幕開けを飾る試合となる今回の一戦に向け、小堀は「アピールする意味でも圧倒的に勝ちたい」とチャンピオンらしく話したが、試合は意外な展開に……。  挑戦者の松崎は早稲田卒の保険会社に勤めながら仕事後にジムに通うサラリーマンボクサーだが、基本に忠実な地に足の付いたファイトスタイルで現在17連勝中の指名挑戦者。  一方、年末年始ムードを一切味わうことなく練習に励んできた小堀は、その甲斐あってしっかりコンディションも仕上げてきた。ちょうど2年前のタイトル獲得後から常にその時のトップコンテンダーと防衛戦を戦い、力強いファイトスタイルでタイトルマッチでは6戦4KO勝利、今では世界を狙える位置にまで自らを高めてきた。試合は今年のチャンピオンカーニバル開幕戦ともあって場内は満員。下馬評では誰もが小堀のKO勝利を予想していたはずだった。  まずは序盤、いつものように相手のパンチを見極めながら試合に入る小堀。ジャブをうまく突きながら時折ボディーも打っていく。松崎も小堀を警戒しながらジャブ主体で両者まずはゆっくりとした立ち上がり。  2R開始早々に松崎が大きな右をヒット。お返しとばかりに終盤に小堀が右フックを見舞って松崎を後退させる。3Rに入って小堀はペースアップを図るが、松崎がジャブを効果的に使って距離をうまくコントロールし、なかなか踏み込んでいくことができない。4Rもチャンピオンをかなり研究してきた様子の松崎が再三左ボディーから右フックのコンビをヒットさせ、小堀の攻撃に対してはジャブ、クリンチ、バックステップを使ってとにかく強打を貰わないよう見事なディフェンスを見せる。一方の小堀は得意のラウンド終盤にかけてのラッシュで見せ場を作ったものの詰め切れず。
小堀祐介2
 会場に詰めかけた多くのファンにとっては早く小堀の爆発的なスパートが見たいところ。そんな空気を察したのか5R前半に小堀がいきなり左のショートフック。一気にたたみ掛けるが、松崎は必死で後ろに下がってこれを回避。その後も追う小堀、下がる松崎の攻防が続き、終盤にはついにロープに詰めて激しいラッシュ。右から得意の連打を叩き込んで松崎をぐらつかせ、このまま一気に仕留めるかと思われたが、ここでラウンドは終了。  小堀劇場の始まりを予感させたが、6Rから小堀は急に手が出なくなって失速、決めてを欠いてしまう。松崎が自分のペースを崩さず打ち合いには決して付き合わないため、試合がなかなか噛み合わない。決して負けてるわけではないのだが、まるで前回の三浦戦のように先手が取れず、後手後手に回って結局強打を狙い始めてしまい、なかなかリズムが出てこない。  7R中盤にはカウンターを一発取ったもののそこから先が続かない。そのまま試合は終盤を迎え8、9Rも「らしさ」を見せることができない歯がゆい展開でラスト10Rに。ここでも小堀は仕掛けるが松崎は付き合おうとはせず、有効打を奪うことはできず見せ場も作れないまま試合は終了した。  判定の結果は3-0で小堀が勝利、なんとか6度目の防衛に成功したが、ジャッジ3人のうち2人が1ポイントの僅差という苦戦ぶりで小堀に勝利の笑顔はなかった。試合後のインタビューでも「練習不足です」と反省の弁を口にし、そのままリングを後にした。  世界挑戦を目指すことを公言し始めた小堀にとって、内容重視で挑んだはずのこの試合。ところがフタを開けてみれば挑戦者にしっかり研究され、本来のパフォーマンスを見せることはできなかった。打ち合いの中から活路を見い出していくのがこれまでの小堀なのだが、松崎のようなタイプにはどう対応していくのか。前回の三浦戦も然り、小堀がここまでの選手になれば相手も研究してくるのは当然のこと。今までと同じ、通り一辺倒の戦い方では今後の道のり、ましてや世界を狙うとなれば厳しいはずだ。  ただ毎度のことながら勝利を重ねていく中でこうした課題がしっかり見えてきているという面もあり、これから世界戦に向けた準備をしていく中でこうした点をしっかりと消化し、血肉にしていってもらいたい。 控え室でのコメント 小堀「普通にやれば勝てると思っていたのですが、しっかり研究されてました。まだまだ練習不足、経験不足です。とにかく上への強打は絶対に貰わないっていことを徹底されてしまって……。途中からボディーの指示が出ていたんですが、なかなか手が出なかった。世界を、と思ってたのですが、ダメだこりゃって感じです」 田中トレーナー「小堀の距離にさせてくれなかった。挑戦者はうまくやったし、試合がかみ合わなかった。もっとジャブ、ボディー打っていきたかったのだが。前回の三浦戦では狙いすぎたという反省があって、今回はこっちから積極的に仕掛けていこうと思ったけれど、やっぱり小堀は本来カウンターファイターであって、もしかしたらもっと相手の攻撃を待つくらいの方が良いのかなとも思う」 鈴木会長「それでも(世界戦は)チャンスが来たらやる。いつでも行けるような準備をしておきたい」


posted by kadoebi1 |14:04 | 試合レポート | コメント(0) | トラックバック(0)
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