2007年12月01日

11/17 フェザー級10回戦 宮田芳憲×元メキシコ・スーパーバンタム級王者・ルーベン・エスタニスラオ

11月17日に行われた坂本博之、本望信人の引退興行でメインイベントを務めたのは、元々出場が予定されていた東洋フェザー級王者・榎洋之の負傷により急遽抜擢された元日本フェザー級3位の宮田芳憲。相手は元WBAスペイン語圏フェザー級王者、元メキシコ・スーパーバンタム級王者の肩書きを持つ実力派、ルーベン・エスタニスラオ。現在ノーランカーに甘んじている宮田にとっては是が非でも勝利を収めて存在感をアピールし、ランキング復帰への足がかりとしたいところ。

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 エスタニスラオは今年1月に無敗の日本スーパーバンタム級2位・宮将来(ヨネクラ)と対戦、巧さの光るボクシングで優勢のドローに持ち込んだほどの実力者で、長いリーチから繰り出されるジャブ、ワンツー主体の右ボクサー。  一方、28戦目にして初のメインイベントを任された宮田は1カ月弱という短い調整期間ながらも、試合前から「引退する坂本さん、本望さんの前では絶対負けられない」と気合十分。  試合は1ラウンドから積極的に出たのは宮田。、エスタニスラオのジャブをつぶす効果的な右ストレートを何度もクリーンヒットさせ、出鼻を見事にくじく。スピードに乗ってフットワークもテンポが良く、まずは上々の立ち上がり。2ラウンドにはエスタニスラオも前に出てくるが、宮田はコーナを背にして打ち合う場面でも引かずにしっかりとカウンターを返す。その後、何発もキレの良い右も当てて序盤は完璧と言ってほどのボクシング。  3ラウンドに入ると、エスタニスラオにもエンジンがかかり、ロングリーチのジャブを主体に上下にも打ち分ける前評判通りの巧さを見せ、プレッシャーを強めた攻勢に出てくる。若干押された形の宮田だが、要所ではパンチは返して主導権をなんとか守るという、中盤は互角の勝負が展開される。  しかし5ラウンドになると宮田の攻撃は単調気味。エスタニスラオもそんな宮田を詰め切れず、試合はやや膠着する。宮田のセコンド陣は必死に単発ではなくコンビネーションを指示するが、エスタニスラオの独特のリズムも効いているのか、なかなか思う通りにいかない。  7ラウンドに入ってようやくワンツーから返しの左が出始めるが、そこからがパンチをまとめられない。ボディーを打つなど攻撃にもっとバリエーションがあってもいい。それでも終盤はクリーンヒット、積極性で宮田。一進一退の攻防の中から右ストレート、左のショートを中心とした有効打を当ててポイントを取っていく。  9ラウンドには良いタイミングで左フックが入り、ラッシュを仕掛けるかと思いきやそこでパンチが止まってしまう。最終10ラウンドも単発は何度もヒットし、最後はなんとか決定的な場面は作ろうと激しくパンチを出してエスタニスラオを追い立てるが、惜しくも詰め切れずにゴング。試合が終了した。  判定の結果はもちろん宮田、ユナニマスディシジョンの3-0で勝利した。しかし、今後競争の激しいフェザー級のトップ戦線で渡り合わなくてはいけない宮田にとっては合格点止まりの内容でもあったことは否めない。エスタニスラオクラスの相手に勝利を決定づける圧倒的な見せ場が作れなくては、これから待っている厳しい戦いを乗り越えることはきっと困難だろう。勝利確定後も喜びの表情を浮かべなかった宮田自身がそれを分かっているはずだ。


posted by kadoebi1 |13:14 | 試合レポート | コメント(0) | トラックバック(1)
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