2007年10月25日
9/19東京・後楽園ホール「ゴールデン・チャイルド・ボクシングvol.84/トクホンVダッシュ第70弾」
☆第6試合 バンタム級8R ×平野 博規(角海老宝石)[TKO6R2:59] 大村 彰二(トクホン真闘)● 「California Love」(2Pac&Dr.Dre) を背に入場してきた平野はおよそ9ヵ月半ぶりの試合。一方、03年度全日本新人王の大村も、05年8月の山口伸一(F・I)戦以来、実に2年ぶりのリングである。ブランクの影響からか、両者は踏み込みのタイミングが掴めずに手数を出し控える、静かな幕開けを切った。 山が動き出したのは2R。能動的展開を作り出そうと切り込んで行った平野は、出会い頭にショートのカウンター、ワンツーをヒット。だがここで波に乗ったのは大村だった。平野の右に左フックを被せていくと、次第にパンチのタイミングが合い始め、明らかに調子付いてきたのが見て取れた。 3R、距離感がアジャストせず、左ストレートが敵の顔面に着弾しない平野は、フェイントで誘いをかけていると、大村がスイング気味に振り抜いた右ロングフックがジャストミート。腰から崩れ落ちるダウンを喫する。結論からすると、大きな弧が描かれたこの一撃で試合の趨勢は決まってしまった。終了間際にも大村の左フックが命中する。 4R。時折左アッパーも交えた大村の変則にして大胆なスタイルと勢いに平野は困惑を隠せず、後手に回ってしまう。5Rも鋭い踏み込みを伴って放たれる大村の左フック、右ストレート、右オーバーハンドに仰け反る。本来は防御勘に長けている平野のパンチに対するリアクションは、この日に関しては鈍い。反対に大村は先手を押さえたかと思えば、打ち終わりにも狙いを定めるなど、したたかな戦略も光る。 6R。直進していったところに右オーバーハンドを被弾した平野は、身体を左側に流しながら、真っ直ぐ振り出す大村のコンパクトな右を立て続けに喰らってしまう。ラウンド終了間際、いよいよ袋小路に追い詰められた平野は苦し紛れに飛び込んでいく。しかし、そこで待ち受けていたのは大村の右フック2連発。平野の身体はスローモーションのようにゆっくりと沈んだ。 本来の動きができなかったのを見ると、平野の主たる敗因はブランクの影響と、コンディショニングにあったのかもしれない。しばらく身体を休め、メンタル面を含めて万全の状態を取り戻して、再びリングに帰ってきて欲しい。 ☆第3試合 S・バンタム級4R ●鳥本 大志(角海老宝石) [判定4R 3-0] 高田 小次郎(金子)× 6月に初勝利を挙げたものの、その試合内容は決して芳しいとは言い難かった鳥本だが、ひとつの白星がもたらした自信は大きかったのだろう。ジャブから右に繋げる基本スタイルを保ちつつも、その姿勢はいつになくアクティブ。ブロックの上からも構わずコンビネーションをまとめ、意欲的に先手をとっていく。初回は手数・有効打とも鳥本が明確に上回った。 2Rもクリーンヒットこそ少ないが、離れた距離ではジャブにワンツー、くっついてフック・アッパーを繰り出す鳥本の積極性が目につく。高田が反攻を試みた3Rもやはり鳥本の有効打数が若干勝った。最終4Rも鳥本は終始前進。危なげなく試合終了のゴングを聞いた。 40-37、39-38が2人の3-0の判定をモノにし、勝ち星を先行させた鳥本はまだまだ技術的にも発展途上の段階にあるが、先手を制すれば、展開を自分にとって有利に運べるという勝負の鉄則を学んだはず。経験値を上げたという意味において、意義のある試合になったのではないだろうか。
posted by kadoebi1 |20:11 |
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