2007年10月24日
9/17東京・後楽園ホール「第343回ガッツファイティング」
☆第3試合 フェザー級4R ●青山 慶洋(角海老宝石) [判定4R 3-0] 武藤 直樹(協栄)× 昨年9月に初回KOで初陣を飾った青山は1年ぶりの実戦。対して赤コーナーに陣取る武藤はデビュー戦。たかが1ラウンド、されど1ラウンド。プロでの舞台経験を持つ青山は、一日の長を示したいところだ。 初回、青山は前進してくる武藤の動きを冷静に見極め、右ストレート、左ボディフックを的確にヒット。前に出て、攻勢をとっているのは武藤の方だが、左ジャブで自分の距離をキープする青山は断続的にヒットを奪っており、その落ち着き払った様子からも押されているという印象は全く受けさせない。手数は少なくても、青山はリングジェネラルシップで勝った。 2R、プレスを強める武藤と青山の頭が度々衝突。互いに苦痛の表情を浮かべた2度目の接触の際、青山は額の右上部に裂傷を負ってしまう。全般的には互角の展開と見受けられたが、もし採点を振り分けるのであれば、このラウンドは左ジャブをタイムリーに的中させ、浅いながらも右も当てた武藤のやや優勢との判断が妥当だったろう。 以上6分間の攻防で、青山は相手のおおよその戦力値と傾向を推し量ったに違いない。3Rに入ると、アグッレシブさが増す。武藤の放つパンチに合わせて、右ストレートをヒット。ジャブからフック、アッパーに繋ぐ左リードの使い方に非凡さを窺わせる。 4R、偶然のバッティングが再度起こり、青山はダメージを被ったが、左ジャブからシャープな右ストレートを突き刺し、ペースを明け渡しはしない。武藤の接近には的確なフック・アッパーで対処してみせた。 採点は40-37×2、39-37の3-0で青山の勝利。KOチャンスを演出することはできなかったが、その安定した試合運びは今後の成長を予感させるものだった。 ☆第5試合 ライト級6R ×高橋 尚貴(角海老宝石) [TKO3R終了] 長崎 大之(F・I)● 左を差し合って、主導権争いを繰り広げていた高橋は、ややバランスを崩した体勢から無理に左を伸ばして行った。すると右ガードが下がって無防備となった横っ面に左ショートフックを叩き込まれ、ヒザをバタつかせてしまった。ラウンド中盤、長崎をロープに詰めて右フックで顔面を跳ね上げ、形勢を振り出しに戻した高橋だったが、この到来したチャンスに左右フックで攻め込んで行くも、その攻撃は少々ラフ。フォローの鋭さとパンチも正確性に欠け、終盤には長崎に逆襲を許してしまう。 2Rも左右フック、右ストレートを浴びた高橋は守勢一方。3Rも左フック、右ストレートを食って、力なく後退する時間が多く、後半には長崎の細かい連打攻撃に晒され、防戦に終始せざるをない展開となる。そしてこの回終了後、青コーナーに戻ってきた高橋はセコンドに眼の異状を訴え、棄権を申し入れるという苦渋の決断を下した。 物静かで生真面目な性格が災いしているのか、試合で本領を発揮できず、ここ6戦で1勝と、生みの苦しみの中でもがき苦しんでいる高橋。現段階では決定していないが、次戦では目先の勝利を渇望し、勝負への執着心や感情を剥き出しにした高橋のファイトが個人的には見てみたい。そうすれば自ずと殻を破れるのではないか。
posted by kadoebi1 |19:55 |
試合レポート |
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