2007年10月16日
坂本博之「熱導・新世界」 「SRS」の活動について
今回は「Skyhigh RingS」(SRS)と名付けた僕の新しい活動を少し紹介したいと思います。SRSは、孤児たちを中心とした恵まれない子どもたちを支援する「こころの青空基金」での活動をさらに広げていくためのもので、これまで行ってきた児童養護施設への訪問にボクシングセッションを取り入れて、子どもたちと一緒に体を動かし汗をかいて交流していこうというのがその主旨です。 今までは僕1人で施設を訪問することが多かったのですが、SRSでは僕がトレーナーを務めている「角海老宝石ボクシングジム」の選手たちにも協力してもらい、ミット打ちやスパーリングのデモンストレーションに加え、子どもたちにもシャドーボクシングや実際にグローブをはめてミット打ちなどを体験してもらいます。 僕自身が彼らと同じような境遇で育ち、ボクシングと出会ったことで救われた。そういう経験を持つ元ボクサーとしては、やはり自分を救ってくれたボクシングというスポーツが持つ「熱」を今の子どもたちにも伝えたいし、そしてなにより施設を訪問した時に、子どもたちと僕たちがひとつになれる何かが必要だと思ったのです。 子どもたちにボクシングを体験させることは暴力的な行為を助長するのでは、と思われる方もいるかもしれませんが、ボクシングはあくまでスポーツであり喧嘩ではありません。このことは施設側、子どもたちにもしっかりと説明しています。 すでに埼玉県内の2つの施設でSRSのセッションを行いました。現日本スーパーフェザー級チャンピオンの小堀佑介、元日本フェザー級チャンピオンの渡邉一久、フライ級9位の佐藤常二郎という3人の現役ボクサーも同行してくれ、その様子は僕のブログ(http://ameblo.jp/sakamoto-hiroyuki)で詳しく紹介しているので興味のある方は是非読んでみて下さい。 セッションでは、準備体操をしてからシャドーボクシングをみんなでやるんですが、ジャブ、ストレート、フック、アッパーのコンビネーションで、これが大勢でやるとだんだんリズムが合ってきて気持ちいい。初めは子どもたちも照れたり恥ずかしがったりしていたのが、体を動かしていくうちにだんだん楽しくなっていったようです。結局ミット打ちの最後には「もう1回!」を連発する子たちばかりでした(笑)。 2時間のセッションの後には子どもたちが大好きな「おやつタイム」があります。一緒になっておやつを食べながら子どもたちと語らい、打ち解け合うこの時間が僕にしてみれば一番の交流の機会となるのです。 子どもたちとふれ合っていると、みんな素直で良い子たちばかりなのですが、感情をうまく表現できない子も多い。やっぱり好きで親元を離れているわけじゃないし、行き場のない感情をため込んでしまうことも当然あるでしょう。ミット打ちをしているとがむしゃらに本気になって打ってくる子たちもいて、思わずぎゅっと抱きしめてあげたくなるほどせつない気持ちになります。このSRSのセッションが少しでもそういう感情のはけ口になり、心から笑えるようになるきっかけになれば、と思います。 いま全国には558カ所に児童養護施設があります。しかし施設不足は深刻で今後さらに施設は増えていくといいます。少子化が進み、子どもたちの数は減っているというのに施設は増えているという矛盾した悲しい現実……。小さな活動かもしれませんが、このSRSの活動が一人でも多くの子どもたちの心に響いてくれることを願いながら、僕は全国の施設を渡り歩いていきたい、そう思っています。
■坂本博之プロフィールhttp://www.kadoebi.com/boxing/players/index.cgi?n=339 ■坂本博之「こころの青空基金HP」 http://www.kadoebi.com/aozora/
posted by 坂本博之 |16:25 |
坂本博之「熱導・新世界」 |
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