2007年10月13日

8/4後楽園ホール「第419回ダイナミックグローブ」

☆第1試合バンタム級4R
×高室 洋臣(角海老宝石) [判定4R 3-0] 安沢 栄二(帝拳)

いきなり前に押し出て、右から返しの左フックで軽く顔を跳ね上げた高室は、乱戦を目論見、ジャブから小刻みなショートパンチを繋いで打ち合いを仕掛けて行った。ところが偶然のバッティングが発生し、右目尻をカット。早くも大きなハンディを負った高室だったが、怯むことなく、果敢にインファイトを挑み、ほぼ互角の内容で初回を終えた。

2Rは中盤まで安沢、後半に高室が巻き返すという展開。懐に潜り込み、ボディ・顔面へフックを打ち込む高室の攻撃を受けて立った安沢は、左フックをボディから顔面にダブルで返し、ワンテンポの間を置いた後にすかさず右ストレートを巧打。一発の効果で上回った。だが高室も頭をつけ合っての打ち合いで、下がりながら左右ボディフックで応戦。終盤には安沢をロープ際に押し込んで左右フックをまとめた。

勝負の分水嶺は3R。安沢の左フックをカウンターで被弾した高室は思わずクリンチでエスケープ。その後も右ストレート・アッパー、左フックを浴びてしまう。ひたむきに攻撃を続けた高室ではあったが、安沢のガードに阻まれ、如何せんクリーンヒット不足。顔面での有効打の数に明白な開きが出てきた。

ボディをしつこく攻め、圧力をかけて行きたい高室は4R、体力差で反対に押し込まれ、安沢の右ストレートで度々顔面を跳ね上げ、ポイントを落とした。

場内に発表された採点は39-37、40-38、40-37の3-0。総合力に勝る安沢の勝利に異論は全くないが、点数ほどの差も感じなかったというのが個人的な感想だ。ただ顔面での有効打が奪えないというのは、攻撃が単調である証左。フェイントの会得や、パンチに緩急強弱をつけて、攻撃にバリエーションを持たせていくことが、高室の今後の課題に挙げられる。

☆第3試合ウェルター級6R下川原 雄大(角海老宝石) [負傷引き分け3R0:25] 吉田 憲太郎(ジャパンスポーツ)△

13ヵ月ぶりのリング復帰となった下川原は、頻繁に左ジャブを伸ばし、間合いを作っては、右ストレートを突き立てていき、初回終了間際にはロープ際で連打をまとめるなど、早速イニシアティブを握る順調な滑り出しを切った。

2Rもラウンド終盤こそ、大きな弧を描いた左フックを被弾して、天を仰いだ下川原だったが、全般的には長い左を突き、ロングレンジをキープ。時折見せる吉田の反撃にもバックステップで対処し、常に等間隔を保って動き続け、懐の深いボクシングで吉田を完全にコントロールした。

ところが続く3R。開始後間もなく、勢いで下川原をロープ際に押し込んだ吉田の頭が、ロープの反動で前方に弾け飛んだ下川原の頭と正面衝突。眉間を切り裂いた吉田の傷の具合を確かめたレフェリーは試合を中断し、リングドクターに診断を要請。すると即座に試合続行不能の判断が下された。結果は規定により無念の引き分け。ゴールを目指してビクトリーロードを突き進みながら、2年ぶりの勝利を掴み損ねた下川原は、ツキに見放されたという他ないが、出来自体には確かな感触を得たに違いなく、今後につながる一戦だったという評価に値する試合内容だった。

posted by kadoebi1 |20:48 | 試合レポート | コメント(0) | トラックバック(0)
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