2007年09月24日

東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦

王者・榎洋之×挑戦者・真教杉田

9月16日に行われたダブルタイトルマッチ。メインイベントは東洋太平洋フェザー級王者・榎洋之の世界前哨戦第2弾。榎にとって実に7カ月ぶりの試合は挑戦者に同級3位の真教杉田(畑中)を迎えての2度目の防衛戦。

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9月16日に行われたダブルタイトルマッチ。メインイベントは東洋太平洋フェザー級王者・榎洋之の世界前哨戦第2弾。榎にとって実に7カ月ぶりの試合は挑戦者に同級3位の真教杉田(畑中)を迎えての2度目の防衛戦。 現在WBA2位、WBC8位に位置する榎にとっては、待ち続けている世界戦がなかなか決まらない今が一番辛い時期かもしれない。例えば今回の防衛戦にしても、なぜこの試合をやるのか? なにをモチベーションにすればいいのか? という部分で本人はかなり苦しんだのではないだろうか。とは言っても世界への道は辛く険しく、この試合もまた榎にとっては目指す舞台に辿り着くための試練のひとつ。 一方、名古屋出身の挑戦者・杉田は27戦24勝の元世界ユースチャンプで、9連勝中と波に乗り、初めての後楽園ホールそしてタイトルマッチということもあって、モチベーションの面では断然榎より上。チャンピオンにとってはまさしく気の抜けない相手だ。 試合はやはり序盤、杉田がチャレンジャーらしく榎を攻め立てる。フットワークを効かせながら踏み込んで左を突いていく杉田に対して、顎をしっかりと引いた榎はいつものようにスロースタート、相手のパンチを見ながらゆっくりと試合に入っていく。 榎の武器はなんと言っても破壊力のある硬質で重たい左のジャブだが、特にこの試合では左を軸に自分のボクシングに徹した。ジャブ、そしてタイミングを見計らってのワンツー、右ストレート。攻撃はこれだけと言っていいくらいだったが、コツコツと左を当て続けることで試合を制してしまうのが榎のパターン。 序盤までは杉田が足を使いながらボディー、アッパーなども加えてバラエティのある攻勢を仕掛けるが、榎はペースを崩さずひたすらジャブを突く展開。だが、一見地味に見えるこの榎のジャブが、過去数々の強豪を沈めてきたのと同様に今回もジワジワと効いてくる。 5Rに入るとついに杉田が右目をカット、顔面が真っ赤に染まり始める。加えて右ストレートも当たり出し、榎がペースを握り始める。それでも杉田は懸命に榎の懐に飛び込んで打つ手をやめない。むしろ手数では杉田が勝っているが、有効打は榎の方。ジャブの差し合いを制し、杉田の顔面は見る見るうちに腫れ上がっていく。 この流れは終盤まで変わらず。マイペースで左を突き続け、時折右のストレートを打ち込む榎。そのパターンをなんとか攻略しようとあの手この手で攻める杉田。試合は結局最終12Rまでもつれ込み、そのまま判定に。結果は3-0のユナニマスディシジョンで榎が2度目の防衛に成功した。
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榎にしてみれば自分のボクシングに徹した勝利だが、光ったのは挑戦者・杉田の頑張りだろう。右目の流血をぬぐいながら、決して最後まで攻撃の手を緩めることはなく、榎自身も試合後に「こんなに顔面にパンチを貰ったのは初めてです」と頭を垂れていた。この健闘で杉田の名は確実に関東に知れ渡り、近い将来の日本ランキング入りも確実だろう。 一方の榎は日本チャンプの粟生隆寛(帝拳)との対戦も浮上しているが、それよりもやはり目指すは世界戦の実現。実力に関しては問題なし、あとは運とタイミング。いつチャンスが来ても良いように心身ともに常に万全の状態を維持してほしい。 控え室でのコメント 「思ったほど体が動かなかった……。距離を取っていなす感じでやろうと思ってたんですけど、途中から前に出てやった方がいいなと思って。向こうは良いリズムで良く研究してたと思います。パンチを貰ったことも悔しいし、調整失敗っていうかもっと動けるのに動けなかった。そういう意味ではこの試合をやったこと自体が勉強になった。やっぱり普通の試合と世界戦のどっちが頑張れるかと言ったら世界戦なのは当たり前なんだけど、だからと言って世界戦が決まらなくて腐っててもしょうがない。そんなんじゃあ世界をやってもダメだってことが良く分かった……」


■榎洋之プロフィール
http://www.kadoebi.com/boxing/players/index.cgi?n=335

posted by 角海老広報室 |18:09 | 試合レポート | コメント(0) | トラックバック(0)
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