2007年09月09日

[小堀佑介]5度目の防衛戦直前インタビュー

昨年1月に日本タイトルを奪取後、並み居る強敵を相手にKO勝利の山を築き、ゴールデンボーイ級の活躍で評価もうなぎ上りの日本スーパーフェザー級王者・小堀佑介。その勢いのまま東洋タイトルも手中に収めたが即返上、さらなる高みを目指してついに小堀が世界へ標準を合わせてきた。来る9月15日には5度目の防衛戦を迎えるが、挑戦者はサウスポーのパンチャーとして知られる三浦隆司(横浜光)。常に階級のトップランカーと戦っていた小堀だが、今回の三浦も指名挑戦者で階級1位とまた然り。常にハードマッチを強いられるのは同時にジム側の期待の現れ。この試合に勝ってそろそろ世界の主戦場に殴り込みをかけたいところ。小堀の意気込みを聞いてみよう。

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--早速ですが、試合まで残り2週間。現在の調子はいかがですか? 「良いと思います・・・・」 --調子が良い割には元気がなさそうですが 「今回は田中先生(チーフトレーナー・田中栄民)に相当走り込みをやらされて、正直キツくて・・・・。疲れが溜まる時期っていうのもあるんですが、起きて走って練習終わって寝るだけの生活なんで。他に何もやる気が起きないくらい毎日ヘトヘトです」 --得意の「サボリ」はしてないんですか? 「できる状況じゃないんです。僕、6月に田中先生のすぐそばに引っ越したんですよ。だから朝は毎日先生と一緒に走ってるんです」 --さすがにそれじゃあサボれませんね 「常に監視の目があるので・・・・。先生はいつも犬の散歩がてらに僕のロードに付き添ってくれるんですが、最近その犬がケガしてしまって。僕が犬代わりに走らされてる感じです」 --期待の日本チャンプももはや犬状態ですか(笑)。それにしても相当走ってるんじゃないですか? 「もう今までこんなに走ったことがないくらいに。日曜以外は毎日7~8キロを全力ですから。梅雨時でも1日しか休まなかったですからね」 --しかも7月には榎選手らと水戸合宿を張って、かなり走ったとも聞いてます 「正直あの合宿はもう思い出したくないです(キッパリ)。普通スポーツジムに行ったりリフレッシュ的なメニューもあるんですが、あの合宿はひたすら走るだけですからね。10日ぐらい合宿行って帰ってきても、また毎朝犬状態で走るわけですよ。毎日が苦行です」 --走り嫌いで有名の小堀選手とは思えないロードワークですね。たぶん小堀選手の人生の中で今が一番走ってると思うんですが、実際にそれまではどれくらい走ってたんですか? 「本当に大きな声じゃ言えないんですけど、週に2回走れば良い方でした・・・・。(急に小声で)う~ん、むしろ走った日があれば良い、くらいだったかもしれません。ロードが終わってそのままパチンコ屋に直行して並んでましたから。本気で走ることはあまりなかったように覚えてます」 --聞かなかったことにします(笑)。でもそれだけ走ればだいぶ基礎体力も付いて、さらに強くなったんじゃないですか? 「そうですね。足腰がだいぶ強くなった感じがするし、スパーでも動きが良いです。いや実際これだけ走って何も変化がなかったら自分泣きます。しかもこれだけ走って練習していくら強くなったとしても、試合で勝てる保証はどこにもないですから」
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--確かにそうですよね。本題の試合ですが、いよいよ5度目の日本タイトル防衛戦となります。相手は現在階級1位でサウスポーパンチャーの三浦選手ですが、心境はいかがですか? 「はい。何を言っても相手は挑戦者なんで当然ベルトを狙ってくるだろうし、気は抜けないです。ただ、打ち合ってくる相手なんで試合はかみ合うと思います」 --挑戦者ですし、序盤から打ち合ってくるかもしれませんね。 「そういう展開になっても、やっぱり自分がチャンピオンなんで胸を貸すとまでは言いませんが、堂々と戦いたいと思ってます」 --ちなみに三浦選手はまたしてもサウスポー、これで4戦連続でサウスポーとの試合となりますが 「最近の連戦でもう苦手意識も解消されましたね。でもサウスポーとやるとレベルアップするんですよ。パンチは大振りじゃ当たらないからコンパクトに打って、足も使わないといけないし」 --日本タイトルマッチ以降、5戦のうち4戦がKO勝利ですが、今回も倒しにいくつもりですか? 「試合の流れですが、早く終わるにこしたことはないです。やっぱり10回をフルで戦うのは体力的にもしんどいですし・・・・」 --KO狙いの理由も小堀選手らしいですね(笑)。今回も含め防衛戦の相手は常に階級トップと戦ってきた小堀選手ですが、次が終わればそろそろ世界という話も出ているようですが、その辺はいかがですか? 「本当に気の抜けない試合ばっかりでどこかでリフレッシュ的な試合があってもいいと思うんですけど、ジムも僕には厳しいみたいで(笑)。でもやっぱり最近は試合で勝っても、勝利の瞬間はすごく嬉しいんですけど、翌日にはもうその喜びがないんですよ。昔と違って勝って当たり前っていう立場だし、必殺仕事人じゃないけどそういう試合が多いのは事実ですね。僕は幸運にも世界のトップたちとスパーリングをする経験ができて、世の中にはこんな強い奴らがいるんだって思ったし、そういうボクサーと勝負して獲れるかどうかは分からないけれど、自分の中で完全燃焼したいっていう思いも出てきてて」 --さっきのロードワークの話もそうですけど、だからやる気になってる? 「そうですね。田中先生とも話して来年いっぱいは覚悟してやろうって。その手始めに先生の家尾のそばに引っ越したわけなんですけど・・・・。頑張るのは苦手ですけど、もう自分で期限を決めてるんで終わりが見える分、気持ち的には楽です。僕は過去2度負けてるんですが、2回目の時はすごく頑張って練習したんですよ。それだけやっても負けちゃったんで、それ以来頑張ることをやめたんですけど、もう来るところまで来ちゃった感じがあるんで頑張るしかないですね」 --そうですか。その経験が「サボリ」のルーツだったわけですね(笑)。話を戻すと、小堀選手にはチーフトレーナーの田中さんをはじめ、最近は坂本(博之)さんがセコンドに付くことも多いようですが、まさに世界を肌で経験してる坂本さんがそばにいる影響はどうですか? 「坂本さんの存在は大きいですね。まずなにより信用できる。坂本さんはホントに世界の最前線で戦ってきた選手ですし、これほど頼りになる人はなかなかいませんよ。ジムで坂本さんから色々教わったり話を聞いたりする坂本塾みたいなこともあって、『小堀、日本は狭いぞ』って言われたんですよ。ちょうど自分でもそろそろ世界にも目を向けていこうっていう時期だったんで、坂本さんに言われてやっぱりそうなんだって」 --田中さんと坂本さんの2人がバックアップしてくれれば鬼に金棒じゃないですか 「そう思います。だから自分でも頑張る気になってるし。ただ、まだ自分は『世界』を堂々と口にできるレベルじゃないんで。アメリカに行ってベガスで世界戦も観て、世界チャンプがどういうものかを見せつけられたし、世界はそんなに甘くない。自分程度が『世界』なんて言ったら恥ずかしいです。まず次の試合をしっかり勝ちます」 --分かりました。あとはコンディショニングにも気をつけて下さい。前回は風邪を引いたり、体調管理に失敗したとも聞きました 「そうなんですよね。元々怠けててもうまく帳尻合わせてきたんでコンディショニングは得意な方だと思うんですが(苦笑)。練習ばかりやっても、試合の日に自分のピークを持ってけないと意味がないですからね。減量、体調管理もしっかりできるようにならないと、とは思ってます」 --それでは9月15日の防衛戦を楽しみにしています。頑張って下さい! 「ありがとうございます!」


■小堀佑介プロフィール
http://www.kadoebi.com/boxing/players/index.cgi?n=338

posted by 角海老広報室 |21:00 | 対談・インタヴュー | トラックバック(0)
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