2006年02月02日
榎洋之[角海老宝石]***D・スーンギラーノーイナイ[タイ]2006/01/21
イーグル京和の世界初防衛戦を皮切りに、小堀佑介の日本タイトル戦、坂本博之の復帰第2戦と、今年に入ってから立て続けにビッグマッチが続き、しかも、その全てをKO勝利で飾り、2006年最高のスタートを切った角海老宝石ボクシングジム。そして、これに続く形で行なわれたのが、1月21日の榎洋之の東洋太平洋タイトル戦と東洋太平洋タイトル戦と、榎が返上したベルトの後継者の座に挑戦する渡邊一久の日本タイトル戦。このまま勢いに乗ってダブルタイトルを獲得し、ジムの地力を見せつける意味でも破竹の年始5連勝としたいところ。 榎がついに世界獲りへ向けて最初の一歩を踏み出した。1月29日にWBC世界タイトルマッチに挑戦する越本隆志(福岡スポーツ)が返上した東洋タイトルの決定戦。セミの試合では、渡邊一久の衝撃的な1RKO勝利を目の当たりにした。後輩が自らの後継者、日本フェザー級王者となり、この日のメインを張る榎にとっても大きな刺激を受けた。だが、試合前から榎は「あくまで世界に行くための前哨戦」と位置づけており、勝つことは当然、しっかりと試合内容でもアピールすることが責務である。 対するデンタクシンも東洋7位と格下ではあるが、タイの王者でもある。決して侮れる相手ではない。気を抜けば一発もあり得る。 リングにはデンタクシンが先に入場、続いて榎もリングインする。トランクスには「無敗」の文字が縫い込まれている。榎はデビュー以来負け知らず、本人は「無敗を意識して試合をすることはない」と言うが、世界を目指す上では大きな勲章であることは間違いない。 1R、榎はゆっくりと距離を詰め、得意の左ジャブから試合に入る。デンタクシンもノーモーション気味のワンツーなど鋭いコンビネーションを何度も出し、さすがにタイトルマッチ、しっかりとコンディションを仕上げてきたことがよく分かる。榎は若干動きが硬く、時折肩を振って体をほぐす。しかし、やはり榎の左ジャブは破壊力があり、被弾する度にデンタクシンの顔が後方に揺れる。 2R、榎は前ラウンド同様に左のジャブから。序盤、デンタクシンがサウスポーに構えるトリッキーなスイッチを見せるが、徐々に硬さが取れてきた榎は、自分のペースを崩さずじわじわと前に出る。 試合が動いたのはこのラウンド1分間際。ショートレンジから榎の左ボディーブローがデンタクシンの脇腹をえぐる。表情が歪み、腰が曲がるデンタクシンにさらに左ストレート一発、一気にダウンを奪う。カウント中もデンタクシンは口が開き、かなりボディーが効いている様子。試合再開後、榎がさらに左右のボディーを見舞って2度目のダウン、そして1分22秒にボディーの連打で3度目のダウン。「世界に向けてアピールしたい」と語った榎の言葉通りの見事なKO勝利。東洋タイトルも手中に収め、今年に入ってからビッグマッチでの角海老宝石ジム5連続KO勝利という快進撃を飾った。 勝利後も笑顔を見せず、榎は勝者インタビューでも「1ラウンドがまだ硬かった。もっともっと練習しないと……」と反省の弁。ただ、ジムメイトたちの連勝についても聞かれると、「練習でもいい刺激になりました。小堀も(渡邊)一久もチャンピオンになって俺も負けられないなって。これからまたみんなで頑張って盛り上げていきたいですね」と笑った。期待される世界への挑戦には「いつ来てもいいように、自分に足りないところを練習して、決まったらすぐに行けるようにしたい。皆さんも応援宜しくお願いします!」とアピールした。 試合後、控え室での取材に応じた榎は、実は11月末のキャンプで左足首を痛めていたことを告白、「走り込みも満足にできないような状況で正直、秋田の時に怪我した時より辛かった。怪我をするということは体が出来てないから。これからはとにかくロードワークを増やして、インナーマッスルを鍛えたり、足腰とか体をさらに強くしないとダメ」と今後の課題を話した。今年はいよいよ世界が視界に入ってきそうな榎。29日の越本と現WBC世界王者・池仁珍(韓国)のタイトルマッチの行方も気になる。「これが今の自分の力、もっともっと練習して世界獲りたいです」と意欲をにじませていた。
■榎洋之プロフィール http://www.kadoebi.com/boxing/players/index.cgi?n=335
posted by 角海老広報室 |18:20 |
試合レポート |
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