2009年03月18日

マジックマジャールを見た

知人からDVDでいただいたマジックマジャールの試合を見た。

1953年11月25日、イングランド対ハンガリー、場所はウエンブリースタジアム。

マジャールとはハンガリー国民の主となるマジャール人を示している。1950年代初頭から世界で負けなしを誇ったハンガリーサッカー、33連勝を記録している。このすばらしいハンガリーチームを迎えてのイングランドとの親善試合である。

映像は白黒だが、現在サッカーを彷彿させるような激しいポジションチェンジと基本技術の確かさは、見る人達が見れば「ウ~ン」と唸ってしまう。フォーメイションはWMだが、途中で変化しているように思える。

あの当時、まだ戦争の残骸が大きく残る時代に、だれがこのような創造的なサッカーを編み出したのであろうか?もちろん個々の能力も高い、しかしそこには創造性を生み出すアイデンティティがあったはずだ。その基盤となったものは何なのであろうか?

ハンガリーは1964年の東京オリンピックでも17歳のFWベネを率いて優勝する。しかし、ソビエト連邦が共産圏の力を強めていくなかで、ハンガリーサッカーは衰退していく。

1974年西ドイツ大会で衝撃を与えたクライフ率いるオランダ代表と並び称されるマジックマジャールである。このオランダ代表チームを見てマジックマジャールのイメージをダブらせたのは当時のFIFA技術委員長・・・そうあのクラマーさんだった。

マジックマジャール、1974年W杯のオランダ代表、そしてゾーンプレスで驚かせたACミラン・・・・戦術的な驚きはすべて欧州から生まれている。南米やアジアでは何ゆえにこの驚きを生み出せないのであろうか?南米はペレやマラドーナなど個人技術で多くの驚きを生んだ。しかし、日本はいつも真似ばかりしているように思える。

トレーニング法ひとつとっても、どこかでやって効果があったから取り入れる。練習もアイディアである、多くのアイディアを生み出していくのが指導者であるようの思える。中田英寿や中村俊輔が出てから時が経つ。その中村俊輔ももう30歳、日本サッカーに天才と称されるプレーヤはいつ生まれてくるのであろうか?そういう土壌は育まれているのであろうか?

国語力、算数力が落ちたといってカリキュラムを低年代から変更すれば確かに点数はあがってくる。韓国などは日本よりは点数が高い。しかし、小学生の成績に一喜一憂するのも馬鹿げているように思える。それでニュートンやアヒンシュタインは生まれない。生涯かけての長い教育を見据えた眼が必要に思える。

天才は自然環境の中から自然と生まれてくるように思える。カカやジダンクラスの選手は日本サッカーの土壌から生まれてくるのであろうか?その骨格をなすJリーグ、そこに世界と戦うための準備はなされているのであろうか?G大阪がマンUに奮闘できたように・・・さらに力が拮抗していくような施策があるのであろうか?





posted by kabosu |05:20 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(1)
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◆ 上昇マジャール動画 そしてドナウベント 【* 紅きダニューブ】

 楽しくサッカーを研究なさっている bkmax さんのご尽力で、ハンガリー戦の動画をご提供いただくことができました。ほぼ丸ごと一試合、母国イングランドが地元で初敗北を喫する様子。  ダウンロードはこちらへどうぞ。  《EURO特別企画です。》 ● ドナウベント 「ダニューブは逞しき野望と砕け果てた夢想の河である」 「ひとは此処に於いて、やがて未来に於いてもあり得るであろう変転の印しを見るのである」          — 「ダニューブ」(エミール・レンギル) —

2009-03-18 09:11 | 続きを読む
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