かぼすシュートの蹴球アラカルト

ラグビーワールドカップ開催に伴うJリーグ主催ゲームとは?

このエントリーをはてなブックマークに追加

Jリーグ(J1~J3)ではホーム、アウェイという言葉を何気なく使う。
どの試合も主催者はJリーグである。すなわち主催者は、何か事があれば全ての責任を負うということである。そして、ホームクラブは主催者から運営を移管されており、主管者としての責任を負っている。
大分のドームで様々な問題が起これば、ピッチ、スタンド・・・など、全ての責任を負うことになる。要するにホーム試合の全ての責任者はホームのクラブが中心に運営する。
サポータの差別発言、暴力事件、選手、ロッカー、審判、緊急医療、観客への対応、警備、駐車場、売店、食事・・・試合運営での企画・運営で何かあればホームクラブの責任は重い。
ラグビーワールドカップ期間中に、そのホーム試合を10試合近く、別のスタジアムを利用するということは、どういう事なのか?
この深刻さを感じている人が意外と少ない。「市陸でやればいい・・・」そんなに簡単に事は収まらない。
前回も書いたが、市陸にはJリーグを開催するにあたり様々な問題が起こる。歴史的にみれば、市陸は1996年から2001年頃まで使用した。大分トリニータがJFL、J2時代である。その頃のトリニータ平均的な観客数は2千~3千人。多い時は5千人を超えていた。
そして、時折、Jリーグの有名試合や国際試合も行っていた。サンフレッチェ広島対横浜マリノス、鹿島、京都、C大阪などの試合もホームで運営した経験がる。さらに、デンマークのブロンビー、ブルガリアのソフィア、アルゼンチンのインディペンデント、イタリアのベネチアなどの国際試合経験も2002年ワールドカップ開催に向けて試合経験を積む意味で経験した。
当時は市陸しかなく、ドームはまだできていない。市陸しかなかった時代である。あの時代に2千人から3千人の観客では、何も起こらない。しかしながら5千人を超え、7千~1万になると、様々な問題が発生した。 当時、私はサッカー協会で運営に関わった。
1、まずはトイレ問題である。数が致命的に足りない。観客が約7千人を超えれば、正面スタンド、芝生席は見た目は全て埋まる。トイレの数は芝生席の北側、南側、バックスタンド含めて2個程度しかない。正面スタンドににも2個程度だったと記憶している。従って北側の空き地に仮説トイレをいつも20個程度作っていたが、いつも大渋滞であった。
2、雨となれが観客は数10%の勢いで減少する。芝生席では座って観戦できないのである。カッパを着てもずぶ濡れになり、皆さん途中で帰り始める。一度経験すれば、もう2度と雨天時は観戦しない。
3、現在のドームでの多くの売店・・・市陸ではテントで仮説売店を作るが、水道の問題、ガスの問題、ゴミの問題で少ししか作れない。従って、ここも大渋滞。 4、スポンサー席、貴賓席、プレス席・・・などができない。
5、ロッカー室、プレス室、警備室、ボランティア控え室、本部、ボールボーイ控え室、記者会見室、運営会議室、医務室、離乳室・・・・会議室が少なくて市陸では多くの障害が起きる。

要するにそのホーム試合を仮に北九州で行うとしよう。試合前日から設営準備に入らなければならない。広告看板や様々な会議室で試合のための準備を行わなければならない。
試合日には、運営を担当する警備会社、ボランティア、売店・・・多くの方々が北九州へ移動するのか?そういった経費(ガソリン代、高速代、宿泊代など)はどこが負担するのか?
移動するのはサポータだけではないのである。しかも、その期間が最長5カ月ともなれば、観客はかなりの勢いで激減するのは目に見えている。ホームのクラブに収益で大きく影響する。1 2~3試合なら何となく、「しょうがないか!」と、思うが最長5カ月間、10試合となると深刻な問題となる。
県は何を考えているのだ・・・と、言いたい。
ラグビーW開催地をよくよく見れば、Jクラブで立候補していない県は、茨城(鹿島、水戸)、新潟などは、そのことがわかって立候補していない。立候補している埼玉、名古屋、静岡、大阪などはJクラブのホームスタジアムを使用しなくてもよい、別のスタジアムを利用する。埼玉は熊谷、静岡はエコバ、大阪は花園、名古屋は豊田スタジアムなどである。要するに代替スタジアムを持っているのである。
そして札幌ドームや福岡など重なるところは、試合日程が短く1~2週間で終わるようになっている。
問題は、味スタ(東京)、横浜(日産スタ)、大分(ドーム)だろう。ここではJ1、J2のクラブが関わっている。
首都圏は、アクセスなどの問題もあり、立候補しないわけにはいかなかったであろう。大分は、Jクラブとの重なりについては、NO天気だったのではなにか?
前回のロンドン大会でもイングランドプレミアリーグのスタジアムを利用しているが、シーズンオフに開催しているのと、UKには多くのスタジアムがたくさんある。
海外客がたくさんくる・・・身構える地方の開催地。もっと、自然に受け入れてはどうなのだろうか?肩に力が入り過ぎているように見える。たったの数試合ですべてが変わるかのような大騒ぎである。何よりも大分は、2002年FIFAワールドカップを経験しているではないか!
そういった経験は活かせないのか?

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
Jリーグ
タグ:

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

「ラグビーワールドカップ開催に伴うJリーグ主催ゲームとは?」へのコメント

それは年間使用料を払ってからいうことです。
払うべきモノは免除してもらい
文句だけいうのはおかしい

こんな記事も読みたい

《放送予定》12月16日 J2ツエーゲン金沢シーズンを振り返って 佐藤&白井選手インタビュー【情熱サッカー@kanazawa】

2017年シーズンを振り返る【吉塚FC日記+】

『グランパス』if~もしボスコと主力選手たちが残留していたら?~②【赤の血潮と、青の魂】

ラグビーワールドカップ会場とJクラブスタジアムの重なりに伴う日程調整について【かぼすシュートの蹴球アラカルト】

VF長崎、J1昇格おめでとう!はたしてその未来は・・・!【かぼすシュートの蹴球アラカルト】

大分トリニティ伝道師へのご冥福【かぼすシュートの蹴球アラカルト】

Jクラブの育成の考え方【かぼすシュートの蹴球アラカルト】

J2第39節 大分 対 千葉(緊迫した一瞬)【かぼすシュートの蹴球アラカルト】

ブロガープロフィール

profile-iconkabosu

「水と緑と青い空」、大分の自然を愛し、大分トリニータを愛し、サッカーを愛してやまない「お爺さん」です。

一方ではサッカーの歴史にも興味を示し、スポーツ社会学やスポーツ産業学にも好奇心旺盛な一面があり、地方をスポーツで笑顔にしたいと思っております。スポーツ社会学研究会(サロン2002)の会員でもあります。

2014年3月末で定年退職、30数年間勤務した民間企業・17年間勤務した教職、合計47年間の仕事生活に別れを告げました。

今は毎日自由な空間に浸り、何とも言えない空気の匂いを嗅ぎ、土いじりをしたり、快速自転車に乗って近隣の街を訪れています。

でも、サッカーとは離れられずに,大分トリニータボランティアと高専サッカー部の指導(外部コーチ)は継続しています。

時折、地方でサッカーTV・ラジオ解説、そしてFMラジオに出てfootballを語っています。

  • 昨日のページビュー:411
  • 累計のページビュー:5790838

(01月15日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 大分トリニータ J3降格の原因を考える(その2)
  2. アジアカップ 予選リーグに見るアジアの勢力図
  3. 大分トリニータJ3降格の原因を考える(その1)
  4. J2 大激戦 昇格・降格 予想
  5. 大分トリニータ J3降格の原因を考える(その3)
  6. 監督を交代する理由
  7. 大分トリニータ J3降格の原因を考える(その4)
  8. 大分トリニータ J3降格の原因を考える(最終回)
  9. 連敗が続く大分・・・何が起きているのか?
  10. 残念なクラブの対応

月別アーカイブ

2018
01
2017
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2014
12
11
08
07
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2012
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2011
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2010
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2009
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2018年01月15日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss