かぼすシュートの蹴球アラカルト

スポーツ大会の収支決算書

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バスケット、柔道、サッカー、水泳、陸上、野球、乗馬などの各種大会が行われる。規模は世界大会、国内大会、地区大会、県大会、市大会など様々なレベルで実施される。そして大会期間は年間通じてのリーグ戦、一定期間のトーナメント大会、個人戦、親善試合などである。
どんなスポーツ大会でも、必ず主催者がいるはずである。そしてプロ・アマを問わず、必ず、どんな大会でも収支決算書はあるはずである。
今の日本のスポーツ団体は、ほとんどが法人化されており、報告書が義務付けされている。
例えば日本サッカー協会であれば、収入には日本国内のサッカー選手達(男女:子供~大人~高齢者まで約百万人)の収める選手登録料、チーム登録料、監督登録料、などがあります。それから法人として文科省からの補助金、そして自らの日本代表戦で稼ぐ余剰金、さらに日本代表などのユニフォームスポンサーなど、その年間予算の規模は200億を超えています。
これだけの規模はサッカーのみである。他競技団体の収入は一桁億がほとんどである。そして支出は日本サッカー協会が主催する各種大会への補助金、主管する各県サッカー協会への補助金、年代別日本代表チームなどの海外遠征費用、人件費、事務所維持運営など、支出は多岐に渡る。ワールドカップで日本代表選手・報道陣などが使う飛行機のチャーター代などもそうである。
百万人の選手達を管理する組織・・・もはや大企業を管理するぐらいのシステムがなければ、サッカー協会は管理できるものではありません。サッカーのワールドカップに出場が決まればFIFAから数億円の多額の運営費用が入ります。ワールドカップで優勝するまで勝ち進めば百億に近い収益があるとも聞いています。
それよりも凄いのは欧州チャンピオンズリーグです。放映権だけで千億近い費用が動きます。ネイマールの移籍で百億超える費用が動く・・・すごいビジネスであり、代理人や欧州のビッグクラブ経営者は驚くほどの多額の資金を動かしています。これだけの資金が動くサッカー界、FIFAの汚職も何となくうなずけます・・・・(笑)。

話が飛びましたが、このように、どんなスポーツ競技の大会にも収支決算書があります。ところが、日本のスポーツ大会では、この費用が表に出ることはあまりありません。
ある米国のスポーツ経済学の学者さんの論文を読んだことがあります。人口30万人の市に2人のスポーツイベントの専任者がいる。この30万人の市にスポーツイベントで地域に資金が潤うように各スポーツ団体と様々な仕掛けをします。1番は市外のチームが集まる、数泊する、飲食費用、宿泊費用、施設使用費用などが地域へ落ちるように仕掛けをします。
そして大会終了後には、収支決算書と併せて「地域への経済効果」を付与します。そして、この地域への経済効果を積み上げていく。2~3年では、大した額にはなりませんが、30年~40年経つと多額の経済効果になります。日本国内では箱モノを作る時に大きな議論になります・・・・高い!税金だぞ!もっと社会福祉に投資を!。しかしながらその箱モノを使う団体が企画して地域に積み上げた何十年間の経済効果は、ほとんど議論されていません。いや、その経済効果を積み上げていないのです。

米国はスポーツが世界で1番盛んな国です。その施設たるや5万人以上のスタジアムは300を超えます、それ以外にもアリーナ、プールなど多くのスポーツ施設があり、その老朽化に伴っての更新費用は莫大なものになります。

ある大リーグの球団が身売りすると、どこかの市が、すぐに誘致に乗り出し、激しい誘致合戦が繰り広げられます。日本ではありえない事です。ある市は、うちは誘致条件として野球場を数百億で新設するぞ・・・と、言います。やはり、スポーツの球団があることによる地域への経済効果、それ以外にも様々な波及効果が定量的に公の場に数字となって現れるからではないでしょうか。

甲子園大会なども経済的効果を毎年積算していき、公にする。日本もスポーツ庁ができてから、スポーツの産業化を働きかけています。仕組み、やり方、情報の透明化など、やるべきことが、まだまだたくさんあるようです。

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「水と緑と青い空」、大分の自然を愛し、大分トリニータを愛し、サッカーを愛してやまない「お爺さん」です。

一方ではサッカーの歴史にも興味を示し、スポーツ社会学やスポーツ産業学にも好奇心旺盛な一面があり、地方をスポーツで笑顔にしたいと思っております。スポーツ社会学研究会(サロン2002)の会員でもあります。

2014年3月末で定年退職、30数年間勤務した民間企業・17年間勤務した教職、合計47年間の仕事生活に別れを告げました。

今は毎日自由な空間に浸り、何とも言えない空気の匂いを嗅ぎ、土いじりをしたり、快速自転車に乗って近隣の街を訪れています。

でも、サッカーとは離れられずに,大分トリニータボランティアと高専サッカー部の指導(外部コーチ)は継続しています。

時折、地方でサッカーTV・ラジオ解説、そしてFMラジオに出てfootballを語っています。

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