かぼすシュートの蹴球アラカルト

J2第24節 大分対水戸 J2大接戦の原因は?

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0対0の引き分けで、大分は勝点35で13位、水戸は勝点36で11位となった。
大銀ドームはピッチレベルは地下構造になっている。風は観客席のコンコースを抜けていく。その風もなければピッチレベルは蒸し風呂のようになる。
ここ2試合、前後半で給水タイムをとっている。2回ではなく、後半は4回ぐらい取ってもよい、コンディションである。
大分は試合開始はいつも押し込まれる、そして前半の後半から押し戻しホームの勝ちにいく戦いをしているように見える。
水戸も13戦無敗(内5連勝)もあり、現在多少勢いは止まってはいるが、それでも安定した力で中位を維持して上位を伺っている。
水戸も大分と同じようにつないで、つないで、守備時はゴール前まで帰陣して数でブロックを作り守っている。とても似たようなサッカーをしている。
というより、J2の中位から上位のクラブは、見ていると皆、しっかりとつなぐサッカーをしていて、よく似たサッカーをしている。
では、上位にいる4~5クラブと、10クラブが勝ち点3差内にいる中位クラブの違いは何か?
上位にいるクラブは、プレイが少し速い。それは、パススピードにしろ、パスワークにしろ、少し上回っている。そしてミスが少ない。
そして、もう一つは争点が多い。争点とは、相手選手とボールの奪い合いや1対1での駆け引き、フィジカルの衝突など敵・味方が激しく争っている場所である。
見ていると中盤での激しい攻防が少ない。一方が攻めれば、一方は守る。守る側は、積極的に奪いにいかない。ズルズルと下がる。それは1か所抜かれれば、そこから綻びが出て、相手ゴールが生まれる確率が増すからである。
中盤でボールが奪われるシーンは、相手のパスミスやトラップミスの確率が高い。そこにサッカーで面白いはずの争点が少ない。
J1の広島は、その争点を多く、そしてサッカーを面白く・・・と、中盤から厳しくボールを奪いに行ったら、失点が多くなり、チームバランスが崩れていった。


Jリーグでは、試合終了前15分ぐらいから、積極的に仕掛けるシーン、要するにスペクタルなシーンが多くなり、試合が盛り上がってくる。
パスの球離れが速くなり、ボールが敵・味方ゴールへ激しく動くようになる。

この辺が、欧州サッカーと1番異なっている。欧州のサッカーを見ていると、もっと争点のシーンが前半から多く見かける。要するにスリリング・・・スペクタルなのである。
やはりサイドでの1対1は、仕掛けて欲しいし、実力と実力がせめぎ合う激しい攻防をもっと数多く見てみたい。

その争点が多くあってこそ、選手は伸びていく。

味方がオーバラップして来るまで待ったり、攻めずに味方が上がってくるまで、ボールを一端下げたりと、争点が少なくなっている。

サッカーは「ピッチ幅68m」から、最後は「ゴール幅の7・32m」になる狭いゴールに押し込むスポーツである。
当然、ゴール前は敵・味方が入り乱れて、スペースというか、空き地がほとんど無い。
その狭い中をドリブルで果敢に突っ込み勝負してゴールを奪う選手が、メッシであり、ネイマール、C・ロナウドである。
水戸戦でも感じたが、あの密集地で敵を抜いたり、あるいは敵を引きつけて空き地を作ったりと果敢に勝負していくシーンが、やはり少なくて物足りないと思う。
J2はドリブラーが少ない・・・もっと、あのPエリア内から仕掛けて、果敢に抜け出ていけるようなドリブルができる選手が生まれて欲しいと思うが、その「果敢さ」が少ないように見える。
コンフェデレーションカップ決勝で観たドイツ対チリの試合は、果敢さの激突であった。果敢さの少ないのは、これは日本特有の問題なのかもしれない。少年~U20までの試合では、どうなのだろう?
もっと争点の多い試合をしないと、その争点を潜り抜けて得点を奪う選手は生まれてこないのではないのだろうか?
果敢さは、試合の勝敗と紙一重。争点の多い環境を作らないと、その争点から這い上がってくる好選手は生まれてこない。
J2はもっとドリブルで抜けるシーンを多くすれば、もっともっと試合が面白くなる。パスは無難なパスばかりではなく、果敢なドリブルのシーンが少ないようにみえる。
もっと仕掛けて、果敢なサッカーが見てみたいが、あの暑さと、蒸し風呂のような環境では厳しいか。
徳島、東京V、湘南・・・果敢なサッカーを春先からしている。

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「水と緑と青い空」、大分の自然を愛し、大分トリニータを愛し、サッカーを愛してやまない「お爺さん」です。

一方ではサッカーの歴史にも興味を示し、スポーツ社会学やスポーツ産業学にも好奇心旺盛な一面があり、地方をスポーツで笑顔にしたいと思っております。スポーツ社会学研究会(サロン2002)の会員でもあります。

2014年3月末で定年退職、30数年間勤務した民間企業・17年間勤務した教職、合計47年間の仕事生活に別れを告げました。

今は毎日自由な空間に浸り、何とも言えない空気の匂いを嗅ぎ、土いじりをしたり、快速自転車に乗って近隣の街を訪れています。

でも、サッカーとは離れられずに,大分トリニータボランティアと高専サッカー部の指導(外部コーチ)は継続しています。

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