かぼすシュートの蹴球アラカルト

トラップはどうすれば上手になるのだろうか?

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海外の一流チームの試合を見ていて、いつも思うのは、トラップの巧さである。
日本に来た外国人一流選手と日本人選手を、同じ土俵の上で見切らべた時、まず最初に感じるのが、トラップでのボールの収まり方が違っている。
2004年、大分に来たリチャード・ビチュヘ選手。もう35歳で晩年だったが、私が見た中で1番上手だった。
その経歴が凄い。
オランダのアヤックスで8番を付けていた。1990年~2000年:オランダ代表で各種大会に出場。1990年イタリアW杯は4試合フル出場、欧州チャンピオンズリーグ、欧州カップウイナーズカップでも優勝・・・クラブはアヤックスが1番長かったが、スペインのFCバルセロナ、フランスのボールドーなどの強豪クラブにも移籍した。

大分では6カ月契約で短かったが、あの左足は巧みだった。
浮いたライナーのボールやバウンドするボール、強弱の回転するボール、MFの左サイドで運動量は落ちていたが、様々なボールを一発で「ピタリ」と、ボールを収め、味方へつないでいく。先を読んだパスの出し所など、プレイを見ながらワクワクした記憶がある。
華麗なドリブルやスピードのある選手ではなく、 要するに「ミスが少ない選手」だった。

今のJ2では、時々蹴り合いになり10分間、パスが3本とつながらない局面があったりする。
2004年、当時は予算もありJ1で戦っていた時期、やはりあの程度の選手がいなければ戦えなかった。ハンベルガー監督時代、そのつてで呼ぶことができた。

一発でボールを収める力、上手な選手にはこれがある。J2の試合のボールを止めるシーンだけを見ると、止めたと思っていてもボールが20㎝、30㎝と動いている。ピタリと静止する止め方をする選手は稀だ。従って、3タッチ・4タッチして時間が、1秒・2秒と余分にかかる。
サッカーの試合で1秒あれば、5~7m詰められる。相手がいないと思って余裕を持ってボールを収める時間が長くなる。味方を2~3秒で探せば、もう相手から詰められる。
GKしかパスの出し所がなくなってしまう。

昨日の天皇杯、仙台が筑波大学に3対2で敗戦。ボールを出せなくて後ろ4mの味方へ落としたボールを筑波FWに狙われて失点。よく見るシーンである。
まず、味方同士の距離感が短い。そしてパススピードが弱い、さらにトラップを一発で決めれない・・・・そうなれば、パスでボールが動かなくなり、しばらくは蹴り合いになる。レベルが低くなればなるほど、この傾向は強くなる。
レベルが高くなればなるほど、ボールをつなげるのが上手で、一端ボールを保持すると、ボールを奪うのに大変な労力を使う。
バルサなどは、その冴えたるものだろう。J2の試合を見て1番感じるのは足裏を使う選手の少ないことだ。トラップがほとんどインサイドやアウトサイドで収めようとしている。これは、少年時代からの癖なのだろう。
香川選手、乾選手、本田選手などを見ていても足裏をよく使っている。ボールの収まりが良いからである。中村俊輔選手のトラップのタッチは絶妙である。
ボールタッチの柔らかさ、先般のイラク戦で日本代表選手に初めて選出されたポルトガルリーグに在籍している佐藤選手が語った言葉。南米のアルゼンチンで試合をすると、トラップが無茶苦茶上手い。どんなボールでもしっかりと裁く・・・と、語っていた。。先般、韓国であったU-20W杯での、日本対ウルグワイ戦、やはりウルグワイ選手のボールの収め方は絶妙だった。

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「水と緑と青い空」、大分の自然を愛し、大分トリニータを愛し、サッカーを愛してやまない「お爺さん」です。

一方ではサッカーの歴史にも興味を示し、スポーツ社会学やスポーツ産業学にも好奇心旺盛な一面があり、地方をスポーツで笑顔にしたいと思っております。スポーツ社会学研究会(サロン2002)の会員でもあります。

2014年3月末で定年退職、30数年間勤務した民間企業・17年間勤務した教職、合計47年間の仕事生活に別れを告げました。

今は毎日自由な空間に浸り、何とも言えない空気の匂いを嗅ぎ、土いじりをしたり、快速自転車に乗って近隣の街を訪れています。

でも、サッカーとは離れられずに,大分トリニータボランティアと高専サッカー部の指導(外部コーチ)は継続しています。

時折、地方でサッカーTV・ラジオ解説、そしてFMラジオに出てfootballを語っています。

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