かぼすシュートの蹴球アラカルト

FIFA U-20ワールドカップ 日本代表の立ち位置

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日本は予選リーグを1勝1分1敗で3位通過。
ラウンド16に進み、決勝トーナメント1回戦のベネズエラとは延長戦まで持ち込んで、勝利を呼び込める寸前の試合をしたが、延長後半CKから失点して姿を消した。
20歳といえば、ほとんどの選手がプロ選手。サッカーで「将来飯を食って行くぞ!」という激しい情熱を持っている世代でもある。
予選で対戦した南米のウルグワイは強かった。個々のポテンシャル、チームとしての可能性はかなりのものを感じた。
「日本刀での真剣勝負で、構えた時に相手の強さがわかると言う」あの雰囲気を持っていた。一歩踏み込もうとするが、相手に隙がない。ジワリ、ジワリと寄せられて、後ずさりしるしかない前半だった。
本当の強さは、試合開始の1プレイを見てすぐに感じた。それは、ボールを止める・蹴る・見るなどの基本プレイのよどみのない動きに現れていた。確かにフィジカルの良さも際立っていたが、それよりプレイのしなやかさ、そしてプレイの速さ、正確さに差を感じてしまった。
5月からユベントスへいく選手、レアルマドリードの選手、文字通り世界1級のクラブでプレイする選手がいたチームである。
しかし、それでも勝負ができる、それがサッカーの面白さでもある。

ウルグワイは南米のブラジルとアルゼンチンに挟まれた小国である。ブラジルやアルゼンチンのように工業が盛んでなく、馬の放牧などが多い。友人がサッカー行脚で何度か行ったが、お土産はいつも馬の歪めや革製品だった。一度、そのウルグワイからサッカー指導者を3カ月呼んで高校生チームをコーチしてもらった。
ロス五輪の時の代表選手だったらしい。模範プレイは今でも十分Jリーグでできるぐらい上手かった。その時に、ウルグワイの話を聞いた。彼はディフェンソールという1部クラブでプレイしていたそうである。
ウルグワイも1部、2部、3部・・・と、国内リーグがあり、目立つ選手はブラジル、アルゼンチンなどの1級クラブへ移籍する。入れ替え戦もある。面白いのはトップチームが降格すると、下位のユース年代のチームも降格してしまうそうである。
産業はサッカー!・・・第1回、第2回ワールドカップの優勝国であるという誇りをいつも語っていた。すなわち、国民が皆サッカーをやる。サッカー、サッカー、サッカーの国なのである。才能ある選手は、欧州へ渡り夢を叶える!。それがウルグワイ人の誇りでもある。
そして指導も上手だった。決して答えは言わない、ヒントを与える。高校生の気持ちになって考える。そしてサッカーという競技の本質をよく知っていた。上から目線はひとつもなかった。選手と同じ目線で考えて、最後は選手に判断させた。

高校選手権の県大会決勝で敗れたが、相手チームベンチに行き、指導者・選手と握手していた。人柄も温厚でよかった・・・お土産にウルグワイの代表ユニフォームをいただき、今も大事に保管している。あれからウルグワイが好きになった(笑)。
まだJリーグができたばかりの1994年頃だった。そんな国のサッカー指導者は、やはり優れていた。
あれから20年以上経ってはいるが、韓国でのウルグワイはやはり強かった。日本よりかなり強い!
負けたベネズエラより1枚上の力を感じた。

日本には大和魂がある。ウルグワイにもそのような言葉ある。ガラと言っていたような・・・。
日本はよく戦ったが・・・残念だった。技術的には、基本技術の精度をさらに上げることである。トラップやキックの精度をさらに几帳面にする。そして、速くする。方向転換するトラップやパスの精度、パスの速さ・・・世界大会でしか感じえない感覚を選手は感じたはずである。それを身につけるには、世界に出ていくか、Jリーグのレベルを上げるしかない。

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「水と緑と青い空」、大分の自然を愛し、大分トリニータを愛し、サッカーを愛してやまない「お爺さん」です。

一方ではサッカーの歴史にも興味を示し、スポーツ社会学やスポーツ産業学にも好奇心旺盛な一面があり、地方をスポーツで笑顔にしたいと思っております。スポーツ社会学研究会(サロン2002)の会員でもあります。

2014年3月末で定年退職、30数年間勤務した民間企業・17年間勤務した教職、合計47年間の仕事生活に別れを告げました。

今は毎日自由な空間に浸り、何とも言えない空気の匂いを嗅ぎ、土いじりをしたり、快速自転車に乗って近隣の街を訪れています。

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