かぼすシュートの蹴球アラカルト

東芝問題に見るスポーツ界の学びの心

このエントリーをはてなブックマークに追加

東芝の経営問題が揺れに揺れている。
4~5年前から、何とはなしに気にはなっていた東芝と言う会社。
大分の1万人もいた半導体工場も売却した時点から、会社の行く末というより、経営者の舵取りが気にはなっていた。

そして昔、会社勤めをしていた折、東芝の府中工場などの工場、そして日立製作所の日立工場、大みか工場、日立電線、三菱電機の名古屋製作所などにも足を運び、少なからず日本の重電メーカと仕事で付き合っていた経験があるだけに、あれだけの有能な技術者を抱えた会社が、そして有能な経営者を抱えた会社が、戦艦大和のごとく徐々に傾いていく姿を観ることには、大きな関心を寄せざるを得なかった。

ここにきて、WHの売却により、1兆を超える負債、過去の経営陣への責任追及、今後の方針、株主総会など、一気に噴き出てきた感じである。

ここでいきなり、サッカーの失点シーンを思う。日本のTV映像は、得点シーン、失点シーンしか報道しない。
しかし、失点の原因は、相手にボールを奪われたからであろう。失点シーンの前のパス、その前のパスなど、何本かのパスを振り返っていくと、そこには相手にボールを奪われたシーンが必ず存在するはずである。
その時の、ポジションは?、体の向きは?、視線は?、判断は?、ボールコントロールは?・・・日本の映像、はそこまで追求はしない。
しかし、ある時そういったTV番組がイタリアではリーグ戦が行われた夜の番組で、平然とおこなわれている・・・という記事を読んだ。
1998年フランスW杯日本代表コーチの小野さんの講演を聞いた時にも、同じことを言っていました。得点シーン、失点シーンではなく、パスを何本も戻して観てください・・・と。そこに、至る引き金と、過程をしっかりと見る。
そうすれば、日頃のトレーニングで何をせねばならないのか?見えてくる。
さらに、考えを推し進めれば、クラブとしての理念、チームとしての明確な目標、それを実現するための戦略、そういったものの必要性に迫られてくる。

東芝は、チャレンジという利益追求型の漠然とした実現不可能な目標をトップが立てて、不正会計を積み重ねている。
似たような話が自動車メーカの燃費不正問題にもあった。やはり技術的に実現不可能な数字をトップが押し付けて・・・後は、数字をごまかすしかないのである。

Jリーグにもある。J2昇格、J1昇格・・・叫ぶには、それなりの準備がいる。戦力をどう整えていくのか?、監督の指揮者としての器、さらに監督の器量を見定めるGMや強化部長の人間力、会社経営の資金力の調達能力、地域との密着度・・そして戦略・・・そこには、様々な冷静な判断力が要求される。
ただ「J1昇格・・・」や希望的楽観論では物事は進まない。

東芝の場合、WH買収は、現場丸投げ状態となり、巨額投資をしてしまった。
皆が知る明確な目標、そしてそれを実現するための強かで、地道な戦略、オープンな姿勢と情報開示、企業トップを預かるものはそれなりの器量が要求される。

そして大事なのは「本物の経営者を育てる仕組みづくり」なのだろう。
サッカー界では、日本サッカー協会会長、Jリーグのチェアマン、J各クラブの経営者や各県サッカー協会の会長など・・・そういった人材は、それなりの準備をして育成していくものだろう思います。

今年亡くなった岡野俊一郎さんや苦難の日本サッカーを引っ張った長沼健元JFA会長。

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
日本スポーツ
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

3月11日(金)夜、地上波ニュースはACLをどう伝えたか?【でぷスポ13号館】

サンウルブズ早くも活躍 NZで人助け【ラグビー日本‼】

ラグビーから考えるアジア市場【ラグビー日本‼】

ブロガープロフィール

profile-iconkabosu

「水と緑と青い空」、大分の自然を愛し、大分トリニータを愛し、サッカーを愛してやまない「お爺さん」です。

一方ではサッカーの歴史にも興味を示し、スポーツ社会学やスポーツ産業学にも好奇心旺盛な一面があり、地方をスポーツで笑顔にしたいと思っております。スポーツ社会学研究会(サロン2002)の会員でもあります。

2014年3月末で定年退職、30数年間勤務した民間企業・17年間勤務した教職、合計47年間の仕事生活に別れを告げました。

今は毎日自由な空間に浸り、何とも言えない空気の匂いを嗅ぎ、土いじりをしたり、快速自転車に乗って近隣の街を訪れています。

でも、サッカーとは離れられずに,大分トリニータボランティアと高専サッカー部の指導(外部コーチ)は継続しています。

時折、地方でサッカーTV・ラジオ解説、そしてFMラジオに出てfootballを語っています。

  • 昨日のページビュー:0
  • 累計のページビュー:5604920

(05月23日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 大分トリニータ J3降格の原因を考える(その2)
  2. アジアカップ 予選リーグに見るアジアの勢力図
  3. 大分トリニータJ3降格の原因を考える(その1)
  4. J2 大激戦 昇格・降格 予想
  5. 大分トリニータ J3降格の原因を考える(その3)
  6. 監督を交代する理由
  7. 大分トリニータ J3降格の原因を考える(その4)
  8. 大分トリニータ J3降格の原因を考える(最終回)
  9. 連敗が続く大分・・・何が起きているのか?
  10. 残念なクラブの対応

月別アーカイブ

2017
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2014
12
11
08
07
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2012
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2011
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2010
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2009
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年05月23日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss