かぼすシュートの蹴球アラカルト

ロシアワールドカップ アジア地区最終予選 UAE対日本

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日本は日本通りの、組織だった日本サッカーを披露した。
UAEは、UAEらしいカウンターアタックの速いサッカーを、なかなかできずに苦慮していた。
決めるべき時に決めた日本、決めるべき時に枠を外したUAE、定石どおりに勝敗は日本に軍配は上がった。
ドイツでポジションを確保している原口、大迫、ベルギーで活躍中の久保、国内Jリーグで奮闘中の山口、今野。
DFラインはMF、FWと重なってUAEとの距離を縮めて、体を張ってプレッシャーをかけ続けた。

地味な大一番、W杯出場に大きな影響力を及ぼす試合ではあったが、順調に勝った日本。
それにしてもUAEのサッカーは進化しているのであろうか?
5年前も、10年前も、同じサッカーをしているように見える。個はそれなりの選手がいるように見えるが、サッカー競技の特徴であるオーガナイズされた洗練さを、中東サッカーからは感じない。
ワールドカップには中東のどこかは出場するが、なぜ上位に抜け出る力がないのか?
長い眼で、目標をブレずに見切る、育てる人材が欠如しているように見える。
欧州と隣接して、欧州サッカーを肌身で感じる地理的条件を有している中東サッカー、東アジアの中位国には上回るが、アジア全体では抜け出ることができない。
個の優れた選手は時折輩出するが、組織で抜け出たチームを創造することができていないように見える。
オイルマネーの資金力にものを言わせて、有能な監督・コーチを招へいするが、これは・・という、チームをなかなか作れない。

それは中国にも言える。
AFCでは、個の優れた南米・欧州選手&監督を資金力で獲得して、上位に進出してくるが、W杯予選での自国代表選手を率いての戦いでは苦慮している。
フト、ソ連を軸とした共産国家の時代のサッカーを思い出した。
アマチュア時代と言いながら、ステイタス・アマで、国でスポーツ選手を育成して、オリンピックで勝ち続けたソ連やハンガリーの共産国家のサッカー。
しかし、ワールドカップでは上位に、なぜいけなかったのか?

サッカー競技が持つ自由で豊かな個の思想と、創造力を必要とする戦略的に組織だったチーム力という考え方が理解されていなかったのではないだろうか?

サッカーという競技が持っている本質的な特性を観きる眼力が必要なのは言うまでもない。
個で勝っても、勝利は遠い。しかし、チーム力で勝っても、個が勝っていなければ勝てない。
自然に優れた個を生み出す土壌と、長期プランで築き上げていく創造力豊かな発想力が必要なのは言うまでもない。
国の代表レベルで必要な発想力は、もちろんクラブレベルでも必要な考え方でもある。
各地域の特性に応じた自由な考え方の元に、サッカークラブは築かれるべきである。 そんなことを感じた、UAE対日本戦だった。



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「水と緑と青い空」、大分の自然を愛し、大分トリニータを愛し、サッカーを愛してやまない「お爺さん」です。

一方ではサッカーの歴史にも興味を示し、スポーツ社会学やスポーツ産業学にも好奇心旺盛な一面があり、地方をスポーツで笑顔にしたいと思っております。スポーツ社会学研究会(サロン2002)の会員でもあります。

2014年3月末で定年退職、30数年間勤務した民間企業・17年間勤務した教職、合計47年間の仕事生活に別れを告げました。

今は毎日自由な空間に浸り、何とも言えない空気の匂いを嗅ぎ、土いじりをしたり、快速自転車に乗って近隣の街を訪れています。

でも、サッカーとは離れられずに,大分トリニータボランティアと高専サッカー部の指導(外部コーチ)は継続しています。

時折、地方でサッカーTV・ラジオ解説、そしてFMラジオに出てfootballを語っています。

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