2008年08月29日
ウルグアイはすでに南米予選が始まっているだけに、チームとしての完成度には差がありました。この時期にアウェイの親善試合であれほどのパフォーマンスを発揮してくれたことには感謝したいところです。ただ日本は最終予選が始まるこの時期で、もちろんフルメンバーでは臨めないのは分かりますが、チームの熟成度がこれでは最終予選で敗退の可能性もあります。
〈チームコンセプトは?〉
3次予選での暴走的な前線からのプレスからも、高い位置で奪って速く攻める、ということがコンセプトだとは思います。しかし攻守の切り替えのスピードは遅く、スローインであえて流れを切ることもなく、前線のチェイスは量は豊富でも目的がはっきりせず、最終ラインは前のチェイスに連動して高いラインを取ることは出来ず、クリアのハイボールをあっさりワンバウンドさせてたり、アンカーとの距離が開きすぎ、といった初歩的な部分での質の低さから、実現は不可能でしょう。
個々の能力ではなく、チームとしての習熟度、グループの訓練度の低さによるものです。理由は簡単で、個々の問題なら誰かが出来ているはず、全員が出来ないのだからやり方が悪い。ウルグアイのコピーを目指した方が監督の理想に近い気がします。
ところで最近日本人監督が言い訳で「コンセプト」と使っていますが、そういう使い方が流行なんでしょうか?
〈今回は何のテストなのか〉
結局岡田ジャパンの攻撃はネガティブな意味で中村俊輔頼みです。彼の能力を活かすのではなく、彼にすがるという形です。よって今回の日本はチームとして回っておらず、チームの攻撃が形をなしていない以上各選手のテストを行う場としてふさわしくありません。次の監督は色眼鏡なしで選手選考を行って欲しいです。そして選考した全選手に責任を持って指導できる人が選ばれて欲しい。
協会もトップが替わったことですし、素人に毛が生えた程度の監督を代表にしたり、五輪の総括で詭弁を弄して責任を曖昧にしたりしないように替わって欲しいところです。
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2008年08月20日
失望あふれるオリンピック男子の総括です。
簡単にオランダ戦にも触れます。
〈戦術のを知らない監督〉
9割ほどは監督の責任です。
選手の個性と戦術のミスマッチで能力を引き出せず、その戦術もあわよくば勝てるといった明確な意図もなく、精神論を振りかざして選手の造反をくらう。モチベーターとしての能力もなく、分析力もなく、監督には向いていないと思います。
攻撃力を削いでまで守備に注力し、結果が全試合失点で全敗では話になりません。
谷底世代とよばれたりしていますが、タレントは内田、森重、細貝、安田、長友、谷口といい素材はいます。豊田、李、森本らFW陣は、攻撃力を捨てさせられた、最大の被害者と思います。
十分勝ち点は拾えるし、アメリカとオランダには勝ちを狙える陣容です。
〈日本の最大の弱点は戦術レベルの低さ〉
1トップポスト適性のない森本を1トップにするからボールロストが増えて形が作れない。
サイド適性がない本田圭をサイドに置くのに代わりにサイドのフォローをする選手がいないからSBの単発のクロスで終わる。
中盤の枚数を増やしても、両サイドが内に入ってくるから渋滞を起こしてパス難易度とトラップ難易度を自分たちで上げている、苦手なフィジカルコンタクトを誘発している、そして危険な位置でボールロストをする。
システムと戦術に明確な意図がないから、選手は多くの場面でアドリブでプレーすることを強要される、多くの場面で広いエリアから選手配置と状況の変化を読みとって、最適な答えを導き出してから受けてに合わせてプレーする必要があるため、状況判断に時間がかかりプレー速度が落ちる。
自分たちで能力を縛って、勝手に苦しんでいる構図です。
縛られた状況での体感は事実と異なるため、経験の質が下がります。
よって経験値は低く、いつまでも活かされません。
今回のオリンピックはチームとして得るものは少なく、チームから選手へ還元できたものもなく、個人で経験をどれだけ持ち帰れたか、という最後まで個人任せの成果しかありません。チームとして総括するなら協会も含めて最低点の仕事でした。
〈オランダ戦の暴走〉
本田圭のいうことには一理あります。オランダの後ろの選手は足もとがうまくない、遅いと格好のハイプレスの餌食です。しかしハイプレスを敢行するには冷静さとチームとしてのまとまりとペース配分が必要で、このチームにはそれが欠けていました。
頑張っていましたし、個々の動きは躍動感がありオランダを押し込んだように見えましたが、どこかチグハグでした。足枷から逃れた選手の満足度は高かったと思いますが、選手のためだけのサッカーで、特に戦術面でみるところはありませんでした。またオランダはOA2人がバベルのスペースを削っていたりとあまり良くありませんでした。
躍動感をチームの力に昇華することが、日本が強くなる道と思います。
posted by juventus1buffon |17:52 |
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2008年08月13日
ということで、オランダに勝つ方法を考えてみます。
ただオランダの試合を見れていないので、見たことのない選手はオランダA代表の延長で考えてみました。
また、日本の人選がベストではないので、難しい面もあります。
<攻撃的なオランダ左サイドを封じる>
左からのカットインが強力なバベル、攻撃的なエマヌエルソンとドレンテが並ぶ左サイドの攻撃面は脅威です。ただ彼らは守備に難がある選手なので、そこを突きたい。苦手な守備を強要したい。
単純にサイドの選手がいない日本は右に流れられる2トップのFWが欲しい。ということで右目のFWに李か岡崎。守備のフォローも必要で運動量が必要なので、ここを後半交代するプランです。オランダの左の後ろを突くことで意識を後ろに引っ張ります。
前線からのチェックの目的はバベルの足元にボールを渡さない、渡しても前を向かせないことになる。またハイボールの競り合いを強要したいので、フリーの左サイドを作らないこと、中盤への縦パスのコースを切ること以上は望まなくていいと思います。それほどビルドアップに長けていないと思うので、そこまで難しいとは思いません。
2トップの左側もう片方は動いてプレーする森本。体の強さはオランダCBも自信があると思うので、豊田よりも適任と考えます。右FWが長めのパスを受けるときはサポートに動き後ろの動きを引き出す必要もあります。
<中盤の構成>
トップ下は本田圭。フィジカルを活かしたキープと左目に流れて谷口の
飛び出しを引き出す、安田と連携で左を突破する、右に開いたFWへのパスを供給する、そのまま右へ流れてサポートする、あわよくば相手CBからの縦パスを狙うか遅らせることも担ってもらいます。高い位置をキープ出来ればミドルの一発も期待できます。
本田拓が出られないのですが、後ろ目に3枚、左に梶山、右は谷口、中央下がり目に細貝。今の梶山は使えないんですが、展開力がどうしても欲しいので。トップ下に香川、左CHに本田圭とどちらがいいか微妙ですが、もし守備的にしたいときに本田圭を左CH下げて香川をカウンター要員で使った方がいい、と考えました。
谷口はオランダの左の守備と機を見た飛び出しに期待します。出来ればさらにオランダの左に守備の意識を植え付けて欲しいですが。プレーの主題は相手左サイドに簡単にプレーさせないことなので、縦パスをカットして飛び出せれば最高です。
細貝はオランダの右を見つつ、左のフォローもやってもらう必要がありますので、攻撃面は安全な繋ぎに徹してもらえれば十分です。
<鍵になるSB>
最終ラインは内田の怪我があるので、左から安田、水本、森重、長友。
このタイミングでCBを入れ替えるのは連携のリスクが大きいのでそのままです。
森重はバベルを見ます。前を向いてスピードに乗った段階でなければ、1対1で抑えきることを期待します。
長友は森重のフォローもですが、森重が守り切れれば積極的に上がることでさらにオランダ左サイドを守備にひっぱります。非常に判断が難しいのですが、ロングボールの競り合いになったときは躊躇しないでいいと思います。一応フォローする相手はバベルと左のMFですが、谷口か森重か右FWが見ている相手のはずなので、彼の上がるタイミングが相手のストロングポイントを消せるかどうかの鍵です。
安田は守備に難があるので上げたいですが、本田圭か梶山(あわよくば細貝)、森本のサポートをうまく受ける必要があります。オランダは左が攻撃的な分右は守備的と思いますが、最大5人で攻められれば数的優位を作れる場面はあるはずです。
水本はオランダが2トップのもう片方を見ます。細貝と西川との連携が肝ですが、バベルほどの脅威はないので防いでもらわないと困ります。
西川はバベルに突破されたときに早めに前へ出ること、サイドを突破されたときのクロス対応を中心にプレーしてもらいます。
うまくサイドを押し込めれば、勝機は見えてくると思います。
〈ゲームプランは〉
2連敗したことでメンタルの落ち込みが想定されるわけですから、スタートから前に行くと暴走する可能性があります。早々の失点はメンタルの死を呼び込むかもしれません。
相手が突破がかかっていることからはじめから飛ばす可能性が高いので、守備から入るのが良策と考えます。前半10分までを無失点で、前半を1失点までで過ごすことを目標にします。結果どん引きになっても構いません。成功体験がチームに必要だと考えるからです。
ただし狙いは上の通りで、そのため右FWは右サイド高めをキープして執拗に狙う姿勢が必要です。苦しい時もそこにボールを入れ続けることが肝心です。相手の嫌がることを続けてメンタルの消耗を激しくすることを取っ掛かりにして後半にギアを上げること、右FW交代と香川の投入のどちらかをギアチェンジの合図とします。
狙いは統一しますが、最後の最後は選手の判断と精神力に期待します。役割をそれなりに整理した分、判断速度の向上も期待できます。中央の渋滞からのつまらないミスの減少も狙っています。個人の頑張りがチームに還元される割合も高まると思います。
いつも回顧になるので特に意味はないですが事前に書いてみました。
本当はオランダの以前の2試合を見たかったんですが。
自分では勝てる可能性はあると思います。その可能性を出来る限り増幅してあげるのが監督の役割で、反町監督(岡田監督もですが)は役割を果たしていないと考えます。
posted by juventus1buffon |15:07 |
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2008年08月11日
結果は残念ですが、残り一戦も応援したいとおもいます。
転機、チャンスはどこに転がっているか分かりません。
オランダのスカウトにアピールするくらいの気持ちで戦って欲しいです。
〈オーバーペースな日本〉
日本は奇襲から入りました。
アメリカ戦が嘘のような出足の鋭さから高い位置からのディフェンスを軸に、10分過ぎまで猛攻を仕掛けます。この時間帯は安田が高い位置に進出し、フィールドの横幅を広く使っていました。李が右に流れて内田の蓋になり気味でしたが、チームの気合いが見られました。ナイジェリアは高い位置からの圧力に負けてビルドアップもままならず、奇襲は成功する可能性がありました。しかしこの時間で点が取れず、暑い中国でハイペースで飛ばした日本は、スタミナ切れで後半途中で足が止まることと引き替えにでも欲しかった先制点を得ることが出来ませんでした。
その後ペースを落とした日本に対してナイジェリアは圧力をかけますが、最初の日本の出足が頭にあるのか、後ろからの飛び出しも少なく前目の選手で攻めます。身体能力の差は歴然ですが、日本のCBとGKの踏ん張りもあり、オデムウィンギーのシュートの雑さ(リール時代から相変わらず)もあってスコアレスで前半を終えます。
〈日本のミスとナイジェリアのカウンター〉
ハーフタイムを挟み、体力が少し回復した日本は10分以内くらいまでは前半と同じように前掛かりで行きます。前半顔をあまり出せなかった内田を使って攻め立てますが、ゴール出来ず。スタミナ切れからか、ミスが多くなり全体が間延びしはじめた日本のミスパスをかっさらったナイジェリアはグループとして統一された意志のもと人数をかけてカウンター。個々のプレーはややアバウトですが、それを意識させないほどのスピードとフィジカルと人数で日本の壁をこじ開けました。
日本は過酷なアップダウンを繰り返す両SBが戻れなくなり、中盤のミスからカウンターを喰らい、数的不利な形から追加点を許しました。相手GKのミスキックから途中交代の豊田がゴールを決めましたが、同点にするほどのスタミナは残っておらず。
グループリーグ敗退が決まりました。
〈プランは妥当か〉
緒戦よりは積極性が見えた日本ですが、明らかにオーバーペースでした。ゲームプランは後付けしやすく主観が入りやすいので割り引いて読んで欲しいのですが、90分で勝ちにいく冷静さを伴ったものには見えませんでした。
1トップかつ逆足の両サイドハーフが内に入るというこのシステムは、高い位置からプレスをかけるのに向いていない、というのが理由です。両SBをチェックする選手が前にいないため、上がってきたSBがチェックするしかありませんが、そこまでさせると日本のSBは異常なまでの負担がかかります。4バックに圧力をかけるのに3人必要だとすると、2トップにして絞っていいのは片方のみ、とするか両サイドを入れ替えて3トップ気味に高い位置を取らせる、とする必要があります。
どちらでもないのに前からいくのは冷静さを欠いていた、と思います。
〈決定力不足の原因は?〉
勝負をかけた時間で、点を取れませんでした。
EUROの時に書いたのですが、足の遅いトニを裏に走らせるのは悲惨です。
では日本のFWはどういう形のシュートが得意なんでしょうか?
それに合わせたクロスを、ラストパスを出しているのでしょうか?
例えば今日のスタメンの李はグラウンダーがいいのか、クロスがいいのか。
速い方がいいのか遅い方がいいのか。
後ろからがいいのか横からがいいのか。
インスイング(ゴールへ向かう方)とアウトスイング(マイナス)どちらが得意なのか。
更に言えば、中盤から前の選手同士で、相互理解ができているのか。
ある選手にはいいパスでも、ほかの選手にはいいパスではないかもしれません。
見た目はいいクロスでも、受け手には最悪かもしれません。
身長が高い選手でもシュート以外のハイボールの競り合いを嫌うイブラヒモビッチのような選手もいます。
FWの実力不足もあるのは承知していますが、少しでもいいところを発揮させようと言う統一した意識は感じられませんでした。そういう意味でのラストパスの質の低さと目的意識の低さが要因の大きなウェイトを占めていると考えています。
〈逸材がいる?〉
自分の目の節穴さを暴露することになるかもしれませんが、ご容赦ください。
森重はワールドクラスの素材だと思います。
ポジショニング、対人能力、空中戦能力、クロス対応、フィード性能、オーバーラップ能力と、現代サッカーに求められる要素を高いレベルで持っていると思います。いまのうちに語学を学び、いい環境で育てばワールドクラスの活躍も夢じゃないと感じました。褒めすぎかもしれませんが、期待したい選手です。
posted by juventus1buffon |02:22 |
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2008年08月10日
選手の持っている能力では負けていないと思いますが、
発揮した能力はアメリカが上でした。
日本のコーチングスタッフはアメリカ以下ということだと思います。
勝ち点至上主義を掲げて内容を捨て、結果を出せないというのはプロとして最悪です。なぜこうなるか、について今回の試合を題材に自分なりに考えてみます。
〈選手の適性とシステムのミスマッチ〉
森本は相手を背負えるくらいのフィジカルはありますが、前を向く技術がないのでポストプレーヤーとしての1トップは向いていません。前を向く技術と駆け引き能力か、CBを圧倒するフィジカルがないと1トップのポストプレーヤーは成り立ちません。2トップか、1トップなら左右(内田の蓋にならないように)に流れつつ後ろの飛び出しを引き出す1トップの方がよかった。動きながらのプレーに良さのある森本の特性を正反対の役割を与えて消しています。
本田圭は中距離以上のパスワークに妙味がなく、ドリブルでカットインが得意という選手でもないですが、逆足の右サイドに置かれています。内田を使うことと内へのショートパス、という少ない選択枝しかなく、得意のミドルシュートに行くには距離的の遠い。フィジカルコンタクトは苦手ではないのにサイドへ張らせる理由はなく、中央に置いていい選手です。現在の選手構成なら自分は谷口の位置に使いたいです。
その谷口は前を向いての推進力がありますが、森本に蓋をされた中央での仕事なので良さが削られています。またプレッシャーがきつい中央の高い位置では前を向く難易度が高くなりがちなので、センターハーフかインサイドハーフまで降りた方がいいと思います。
香川はポジショニングが内に入りすぎです。攻撃の進入角度が内側に入るのは当然ですが、スタートから内に入っていることが多い。フィジカルに劣る日本はサイドが一度どこかが開かないとスペースが作れない。そのため中央が密集し、避けたいはずのフィジカルコンタクトを強要され、パスの精度が下がり、コースも狭まり、苦しいトラップになり、ミスを連発という悪循環を繰り返しています。狭いスペースでのフィジカルコンタクト勝負は避けないといけないので、攻撃開始時は開くべきと思います。その後の進路は選手の特性次第ですが。
そして全員の特性をより発揮させようとすると右サイドハーフか開いて勝負するフォワードが足りないのも問題です。
〈攻撃に繋がらない守備〉
森本が4バック相手に1人で追いかけ回すのは連動して高い位置から取りに行くわけではなさそうな反町ジャパンではやる必要がありません。SBを押し上げてSHが内に絞る反町ジャパンのシステムでは、SBが上がった位置からプレスをかけ、ボールをとるかプレーを止めさせないと人数が足りません。
また反町ジャパンはボールを取ってからの攻撃の形がない、と言われますが、攻撃と守備は連動しているものであり、攻撃の形がないなら守備に意図がなくなります。跳ね返すだけならアマチュアの守備戦術であり、それに前線からの犠牲的な守備で最小失点に抑えるのがオリンピック代表の守備戦術です。攻撃は選手の頑張りとその場の即興次第ですので、日本の戦術レベルは低い。指導者層がこのレベルなら、100回やっても予選突破はないでしょう。
選手は能力に蓋をされながらも頑張っています。
梶山の低いパフォーマンスには驚きましたし、水本のクリアミスも残念ですがこの年代ですし成長の糧にしてほしいです。森重もシュートシーンでは落胆しましたが、それ以外は良い出来でした。長友も失点シーンでクロスを上げられましたが、苦し紛れの強いクロスなので結果は仕方ないと思います。上で触れた選手を含め、全員がいい指導者に出会って成長してほしいです。
posted by juventus1buffon |00:11 |
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2008年08月06日
ユーロ2008最後の記事の予定です。
〈オランダ〉
前4人の高い技術と流動性で圧倒的な破壊力を見せつけたグループリーグと、脆さを見せた本戦では全く別の顔を見せました。攻撃陣の威力は今大会屈指でしたが、ロシア戦では攻撃陣も守備に追われて本領を発揮できませんでした。攻守がはっきりと分かれたチーム構成で、前後が分裂しかねないという点でフランスに似ています。
CBとブーラルーズ、守備的MFの二人は正確なパスを出せる距離が短く、パスまでにかかる時間も長いため、敵の間を通すパスも期待できません。前の選手が引いてくればただでさえ人数が少ない攻めが手薄になりますし、パスコースが減るので攻撃のバリエーションが減ります。ヒディンクは執拗にその弱点を突き、ファンバステンは(コメントから見ると)気付いていませんでした。守備陣の攻撃力に問題があるため攻撃の圧力が減る好例と思います。
〈ポルトガル〉
明確な問題点はリカルドです。総合的に日本のGKより劣るでしょう。落ち着きのなさとハイボール処理時のデタラメなポジショニングはネタレベルです。また、ペティがフィルタとして力不足だったこともあります。2人のCBがそれを支える形で奮闘しており、さらにオーバーラップまでするという獅子奮迅ぶりでした。
攻撃ではヌーノゴメスがポストとして力不足で、さらにロナウドやデコのスペースとプレーエリアが被っているのが構造的に問題でした。特にスペースを必要とするCロナウドのスペースを消していたのは戦術的に問題があるといえると思います。その中で素晴らしかったのは狭い中で仕事が出来るデコとモウチーニョ、本領発揮とはいえなかったが時折力を見せたCロナウドとCB2人と思います。右サイドのシモンは、守備力の低下を考えても攻撃力で相殺することを期待してクアレスマの方が良かったと思います。
posted by juventus1buffon |19:22 |
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