2008年11月06日

躍進の理由?マンチェスターユナイテッド-ハルシティ

現時点で最大のサプライズ、ハルシティとの対戦でした。

この試合を見た限りでのハルシティですが、まず選手は基本的に平均もしくは下のレベル。いかにもイギリス人といった足元のおぼつかない、しかしフィジカルに優れた選手が多いです。例外はジオバンニとクザンで、前者は技術が高く充分なキック力がある反面フィジカルが弱く、後者は足元もそれなりでフィジカルを活かしたポストプレーが得意ですが、反転やシュート技術はそれほどでもない印象です。

最大の売りはあきらめないこと。精神的に強い選手が多いということでしょうか、と書くのもいいんですが、バカっぽいのでもうちょっとマシに書きます。

全員があきらめないということは監督やスタッフが信頼されているということで、失点しても諦めないというのは点を取るアテがあるということです。選手のレベル差は歴然で流れからの得点は期待薄。では何をして点を取るかと言えば、つまり支えになっているのはセットプレーと思います。

1点目のクザンのゴールが象徴的です。ボールをキッカーではない選手が置く、というのもそうですが、ゴールに向かうインスイングのボールは普通ファーか中央の高い選手めがけて入れます。期待するのは頭でのシュート、折り返し、あわよくばそのままゴールで、ニアは合わせるのが難しいため直接ゴールを狙う以外はあまり入れません。なので背が高い前線の選手クザンが、ニアにいてそのまま直線で入ってくること、ニアにインスイングのボールを入れることは練習してきた奇策でしょうし、ユナイテッドが予想していなかったのはクザンのマーカーがナニだったことからも分かります。

監督は硬い守備で守りきることを重視しているようで、無失点に抑えた3試合を思い出す必要がある、といったことを言っています。今回を見る限り各ラインの距離感は前半特に悪かった印象で、後半は修正できた(ユナイテッドの交代策の影響もありますが)印象です。セットプレーの引き出しの多さが現状の軸と思いますが、冬の移籍でどう変化があるか、バリエーションがどれだけあるかが今後楽しみです。

ユナイテッドはCロナウドが素晴らしいです。開始早々の得点はトラップも素晴らしく、守りたい相手を引っ張り出すという意味でも大きい得点でした。バランスを崩したハルシティから、早々に4点取ることができたのもこのおかげです。

ベルバトフは馴染んできたようですが、もう少しかかりそうです。後半戦にかけて消耗の少ない戦いをするのに、彼のような選手は必要だと思うので、今優先的に使われていると思います。テベスはCWC後には出場機会が増えると思います。アンデルソンはボール持ちすぎですし動きすぎですが、チームにテクニカルさを与えられる存在で守備が上手くなった印象です。ナニもよく使われていますが、これらの選手の使い方はCWCとその後失速しないことを見据えていることを表していると思います。

来月は日本でどういうチームを見せてくれるのか、楽しみになってきました。

posted by juventus1buffon |02:06 | 08-09プレミアリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
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躍進の理由?マンチェスターユナイテッド-ハルシティ

TVでしか見れないけど、Hullの選手の足元が平均以下って、誰と比べてるのかわからんけど、少なくとも俺にはJリーグの選手と同じぐらいか上手いと感じたけど。感じ方は人それぞれなので、比較対照を書かないとおかしなことになると思いますよ。
あと、
>失点しても諦めないというのは点を取るアテがあるということです。
この一文の意味が俺にはわからないので、詳しく説明していただけると助かります。
先制されてアテが無ければその時点で諦めるってことになり、その時点で「負けてもいいや」的なプレーになるってことですか?
まあ、すごく極端な例にしたけど、管理人はそうは思ってないはず。なので、その辺りの考えを詳しく教えて欲しいです。

posted by United | 2008-11-06 04:46

躍進の理由?マンチェスターユナイテッド-ハルシティ

〉Unitedさん
基準として意識したのはプレミアで見て、です。支配率がどの試合も低めなので、ある程度当たっていると思いますがデータの裏付けありき、ではありませんでした。

アテ、についてですがチームごとに点を取るアテ、形というのは複数持っていますので、一つ崩れたらあきらめる、ということはまずありません。強豪ならなおさらです。ただハルシティは昇格組なので、ほとんどのチームが格上といって良く、少ない予算でプレミア上位に通用するレベルの攻撃的な戦力を備えることは非現実的です。なので攻撃オプションを豊富に用意することは難しい。また格下はハードワークに活路を見いだす必要が高い以上、メンタル的な支えがチームとして必要です。

それらを解決するために見いだした活路、最大限自信があるプレーがセットプレー、というのがあの試合の印象でした。セットプレーは1分あれば1点取れます。1点差なら最後まで諦める必要がないのでハードワークする選手の精神的な支えになります。3点差あっても30分も時間があれば諦める必要がない。バリエーションが豊富で、自信があればなおさらです。そういう意味では手腕があり面白い監督と思います。CLでグループリーグ突破したときのセルティックも、CLではこの方向性のアプローチを一部取り入れていた、と思います。

問題はセットプレーが通用しなくなったとき。他の点を取る形が通用しなければ、極端な例で指摘してもらったように一気に下降線をたどるかもしれません。

posted by 管理人 | 2008-11-12 19:25

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