2007年09月24日

強いチームに勝つために/順天堂大学蹴球部三回戦ベガルタ戦へ進出!

9月23日、神奈川県・大和市営大和スポーツセンター競技場にて第87回天皇杯全日本サッカー選手権大会の2回戦が行われた。千葉県代表の本学蹴球部は、神奈川県代表の東邦チタニウムと対戦し、2対0で勝利し、10月7日に宮城県・ユアテックスタジアム仙台でJ2・ベガルタ仙台と対戦する。 


天気は下り坂
 会場につくと、このときを待ってましたとばかりに集まった観客たち。連日の晴天とは打って変わって鈍色の空模様。先日の明大戦が快晴のような試合内容だっただけに少しの不安を抱えたまま試合開始を待つこととなった。

落ち着かない前半
 前半4分、いきなり右サイドを東邦チタニウムの土方康平に突破されクロスを許すと、本学のDFをものともせず中へ侵入してきた大槻亮輔に押し込まれる。ゴールかに見えたが、主審は大槻にファウルを下し、本学はほっと胸を撫で下ろす。
 
 しかし、足の速い大槻や技術のある大塚真澄にうまく対応しきれない。17分には右サイドを杉山拓也と大塚の連携で崩させる。その後も相手のペースに飲まれ自分たちのリズムを作れずにいた。
 
 前半終盤、伊藤大介(スポ2)が国体に引き抜かれるに替わり先発した山本拓実(スポ2)の足にようやくボールが収まり出す。42分、竹岡雅師(スポ3)、福士徳文(スポ3)とダイレクトでパスを回すと最後がミドルシュート。惜しくもキーパーに弾かれるも本学の攻撃が形になってくる。

流れを引き寄せた後半
 後半6分、右サイドから村上佑介(スポ4)が長いボールをゴール前に蹴りこむと、フリーになっていた田中順也(マネ2)がゴールに背を向けバックヘッド。ボールの軌道は弧を描き東邦のゴールを奪った。ようやく本学は1対0で試合を動かす。
 
 失点した東邦も負けじと攻めるが徐々に足が止まっている様子を見せる。15分過ぎには本学が立て続けに東邦ゴールをめがけシュートを打つ。森英次郎(スポ3)が右サイドで飛び出しミドルシュートを狙ったかと思えば、左サイドから金子拓也(スポ1)がスペースへ走りこみチャンスを作る。いつの間にか形勢は本学に傾いていた。
 
 後半28分に岡本達也(スポ1)、伊藤大介(スポ2)が投入されると更に攻撃にエンジンがかかる。しかしまだ1点差だとばかりにホームの東邦も個人技やセットプレーでチャンスを作る。両チームにとってのピンチとチャンスが押し寄せるたびに、会場のボルテージは高まった。そして迎えた38分伊藤の絶妙のクロスに反応した岡本が、明大戦と同じようにエリア内で倒されPKを獲得。前回外した岡本は蹴らずに、田中が豪快に左足を振りぬき追加点を奪う。
 
 あとは決して諦めない東邦の選手たちとそれを受ける本学の格闘を演じる時間となった。

強いチームに勝つために
 今日の試合、勝ったがたまたま勝てたという印象が強い。「毎度同じことをいうがくそゲームです」と吉村監督はため息混じりに語る。
 
 先日の明大との一戦で格上相手に最小限の仕事しかさせない好ゲームを演じただけに落胆の度合いも大きい。監督は「相手コートでボール動かさないと。判断ができなかったからなのかどうか分からないが、ボールが走らないと勝てない(チーム)なのに。このままでは強いチームに勝てない」と淡々と語る。
 
 ただ裏を返せば、監督自身本学の選手たちの力を認め信頼しているということだ。「6(竹岡)・7(山本)・8(綿引大夢/スポ2)は(頭を触ったら)刺さるくらいのボーズにしないと。互角に戦える相手に対してこれが機能しないことがよく分かった」と冗談交じりに語ることからも伺える。

 次はいよいよJのクラブということもあり「今から(仙台を)分析します」と語る監督は期待と不安に胸を膨らませる少年のような目をしていた。強いチームに勝つためにも、今一度相手を知り己を知ってほしいところだ。

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posted by juntendo |02:54 | 天皇杯 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年09月22日

してやったり!順天堂大学蹴球部

9月20日、龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドで第81回関東大学サッカー1部リーグ第13節が行われ、現在6位の本学蹴球部は同じく4位の明治大学と対戦し2対1で勝利した。次節は9月30日、足利総合運動公園陸上競技場で東海大学と対戦する。尚、9月23日には天皇杯の2回戦が神奈川県・大和市営大和スポーツセンター競技場で東邦チタニウムと対戦する。

絶対に負けられない。
 残暑が厳しい今日もサッカーが行われた。本学蹴球部にとって昨年の二の舞にならないためにも、是が非でも勝ちたい試合、そう……「絶対に負けられない戦い」がこの明治大学戦だった。「今日はわしも動くからジーパンじゃなくてハーパンをはいてきた」と語る吉村監督。この試合への並々ならぬ強い思いが伝わってくる。

斬新な布陣
 今日のシステムは「4-2-3-1」。ワントップの福士徳文(スポ3)の下に右から駒ヶ嶺克好(スポ2)、伊藤大介(スポ2)、田中順也(スポ2)を置きスリーシャドーのようなイメージだ。
 
 そして特筆すべきは、前期から前の試合までボランチでプレーしていた島嵜佑(スポ4)と一年生CB(岩澤大介/スポ1・日下部諒/スポ1)のプレーに安定感が生まれてからはずっと本職の右サイドバックに専念していた村上佑介(スポ4)が、今日の一戦でCBに抜擢されたことだ。「あくまでも流動的にポジションは変わるが……。これが奇策に終わらないようにしたい」と普段はシステムについて語ることがないだけに、興味深いゲームに予感を漂わせていた。

意外な展開
 試合が始まった。前半5分、相手陣内の深い位置で本学はスローインを得た。そこですかさず中央へロングスローを放り込んだのは駒ヶ嶺。相手DFはそのボールに反応し難なくクリアする場面のはずだった。しかし、サッカーにおいて開始5分は魔の時間帯。不完全なクリアボールはペナルティエリア付近にいた本学の10番・伊藤の元へ。浮き球を叩きこむようなボレーがあっさりと先制点を本学にもたらした。

 早い時間に失点を喫した明大。しかし焦る様子はまだ見えてこない。そんな明大をよそに、本学は前節の東京学芸大、高知大学との天皇杯1回戦で見せた気の緩みを感じさせない良い雰囲気が保たれていた。相手がボールを保持した瞬間、本学のDF陣は中を意識的に閉め、危険な縦へのパスを通させない。明大は仕方なくボールサイドを変えるサイドチェンジを繰り返す。それでも本学の走り慣れた選手たちは容易にはマークを外さなかった。明大の最終ラインにいた選手でさえ、ボールの出しどころに困り躊躇する場面が本学ディフェンスの強固さを物語っている。

個の強さVS統一された意識
 それでも個の強さは本学よりもある明大。14分に左からのクロスに反応した長身FW林陵平が頭で後ろに落としチャンスを演出。続く16分、今度は右サイドから切り込んだ田中政勝がゴールライン付近からやや後方で待ち受ける選手にクロスを上げる。どちらも得点には至らなかったが、徐々に得点の形を作り始めていた。

 しかし、このときの本学は冷静だった。肝心なところでは何人もの選手が体を張って防ぎ、自陣から遠い位置であればファウルも辞さない。そして明大から上手くボールを奪うとすかさずカウンター。前半のシュート数は5本と多くはなかったが、それ以上に明大のシュート1本という少なさがこの試合の「統一された守備意識」を見ている者に印象付けた。明大の選手たちに焦燥感やフラストレーションを与えるにはそれで十分だった。

気候と疲れとの戦い
 この日の日差しは強かった。風も弱く、スタンド席で座っているだけの者にも汗をかかせる。守備に奔走する本学の選手たちは遠いサイドにボールが行くと、ぼうっと立ち止まる。その刹那、吉村監督が立ち上がりその選手に激を飛ばす。そんな光景が幾度も見られるようになってきた。明大もそれに乗じるように、本学のゴールに近いエリアで早いパスを回し、攻撃のリズムを作ろうとしていた。

 そんな中迎えた前半36分、ピッチ中央でボールを持った駒ヶ嶺が右サイドから走りこんできた森英次郎(スポ3)にパスを送ると、森がそのまま縦に突破。相手DFを振り切るとそのままシュート。ボールは明大ゴールのバーを勢いよく叩く。その瞬間、明大の神川監督は思わず頭を抱え立ち上がった。どちらのチームにも気を抜いた瞬間点が入る雰囲気だけが不気味に広がっていた。

硬直状態、ついに…
 後半に入ると足が止まる選手が目立ち始める。後半13分、本学のゴール正面の位置で明大の橋本と林に崩され決定的なチャンスを与える。橋本の放ったシュートがゴール右横に外れた瞬間、本学のベンチからは安堵のため息と声をあげ選手たちを盛り立てる姿があった。刻々と試合が進むにつれ両チームともラフプレーが目立つようになるも、試合は硬直状態が続く。
 
 しかし、後半28分だった。ピッチ中央でボールを受けた明大・林の意表をつくミドルシュート。本学の守護神・松本は懸命にはじくもボールはネットを揺らす。神川監督も思わずガッツポーズをするほど。1対1、ついに試合が動いた。

ドラマがドラマを生む
 その直後だった。迷うことなく本学は福士に替え、背番号13・岡本達也(スポ3)を投入した。前節の東学大戦で負傷し天皇杯はベンチ入りさえしていなかった岡本であったが、「出して後半残り20分過ぎ」と試合前、監督が語った通りの展開となった。
 
 そしてその1分後、中盤でボールを持った伊藤が前を向くとすかさず右足を振りぬいた。ボールは重力に逆らいつつゴール前へ。そこにすかさず反応した岡本。これ以上ない決定機に明大・藤田優人はたまらず岡本を倒した。一発レッドカードの退場に対する動揺とPK獲得に対する歓喜が生まれた。
 
 絶好の追加点のチャンスに蹴るのは岡本。ゆっくりとした助走で、岡本は冷静にゴール右隅を狙った。しかし明大・関憲太郎も同じ方向に反応。再び会場が興奮の渦に飲まれた。

 残り時間も僅かになり選手たちの疲労度が増す。このまま痛み分けか……そんな雰囲気が流れ出した後半44分、ペナルティエリア内でボールを受けた岡本が慶田へはたくと、更に横に飛び出した伊藤へ。伊藤は回ってきたボールをそのままシュート。それが明大のゴールを再びこじ開けたとき、今度は吉村監督がガッツポーズ。ロスタイム3分はただただ過ぎていっただけだった。

プラン通り
 試合後、吉村監督は穏やかな表情で「前半の入り方はプラン通りだった。(プランというのは?の質問に対し)力は明治の方が上。だから前半は0対0以上で乗り切るつもりだった。勝負は後半。どっちもへばってくるところでどれだけできるか。分析してきた通りビックリすることなく(試合を展開)できた」と語った。

 してやったり、とはこのようなときに使う言葉なのだろう。次節は東海大学戦。「学芸・明治・東海の最初の3つは(インカレ出場のためにも)絶対に落とせない」と力強く語る吉村監督。チーム一丸となって勝ち点3を狙いに行くしかない。


posted by juntendo |11:06 | 関東リーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年09月19日

天皇杯初戦突破!順天堂大学蹴球部

9月17日、高知県立春野総合運動公園陸上補助競技場で第87回天皇杯全日本サッカー選手権大会1回戦が行われ、千葉県代表の本学蹴球部は高知県代表・高知大学と対戦し3対1で勝利を収め2回戦に進出した。2回戦は9月23日神奈川県・大和市営大和スポーツセンター競技場で神奈川県代表・東邦チタニウムと対戦する。

四国での天皇杯
 四国の山を背に、春野総合運動公園は鎮座する。「高地では相撲が主だったスポーツでね。あと今日は競輪のオールスターが高地競輪場で最終日だって聞きましたよ。で、お客さん、今日は運動公園に何しに行くんですか」と高知駅前のタクシーで機関銃のように話すタクシーのおじさん。ここで本当に天皇杯があるのか、という不安に駆られた。

 しかし会場に着けば、要らぬ不安だった。公式記録1344人の人々が緑の芝の上の22人の球宴に足を運んでいたのだ。大学サッカーは関東でも大抵300人しか集まらないことを考えれば、ましてや今日のスポーツの話題が競輪に話題を持っていかれるのであれば1344人は十分な数だった。

四国の雄・高知大
 今日の対戦相手は高知大学。天皇杯出場回数12回、インカレ13回連続四国代表など四国では有数の強豪校である。昨年の天皇杯でも高知県代表として3回戦まで勝ち進んだ(3回戦でFCHondaに敗れている)。片や本学蹴球部は4年ぶりの天皇杯出場。久々の天皇杯とあって試合前に吉村監督に意気込みを伺ったところ意外な返答があった。

 「淡々とやるだけ」。

 極めて冷静な表情と口調からここで負けるようなチームではない、という自信すらうかがえる。ひとつ心配なことがあるとすれば、ハードな日程のなかで天皇杯を勝ち進まなければならないということだ。高知大学が所属する四国大学1部リーグは4チームしかない。そのため軸となる試合は年間6試合しかなく、関東1部リーグで22試合戦い抜く本学よりも天皇杯に注げる力は高知大に分があるといっても過言ではない。

 気温30度、湿度80パーセントの蒸し暑い中試合は始まった。

後手に回った前半
 前半、高知大は足の速いFW出井正太郎、粘り強い突破を見せるMF米田徹が本学の高く保ったディフェンスとキーパーの間をかき回す。本学の選手たちも冷静な対応をして危なげなく試合を進めていたが、どこか守備が後手にまわることが多かった。4分、出井がゴール前で裏に抜け出し左足を振りぬくなど決定的な場面も見せてしまう。

 そんななか本学は、序々にではあるが相手陣内での早いパス回しを披露し14分、伊藤大介(スポ2)がゴール前で福士徳文(スポ3)に絶妙なスルーパスを出しチャンスが生まれた。得点には至らなかったが相手に冷や汗を掻かせるには十分だった。

 しかし、その早いパス回しがうまく機能しなくなった。高知大はパスを回させるスペースを消すように10人で引いて守り、パスをカットするやいなや素早いカウンターで本学のゴールを脅かすようになる。本学も自分たちのサッカーをやろうとパスを回し続けていたが、度重なるパスカットからのカウンターを脅威に感じたのか、パスを回させられている様子を見せ始めた。

 何とか状況を打開しようと出した縦パス。それをカットされカウンター。この悪循環にフラストレーションを溜めている本学の選手たち……。前半終了間際、高知大・米田がオーバーヘッドで無理にクリアしようとしたところ本学の伊藤と交錯。そのとき伊藤が怒りを表に出し米田に詰め寄ったことからもそのストレスの大きさは想像に難くない。前半はスコアレスドローのまま終了した。

大きく動いた後半
 上空の雲が激しく流れ、その雲が時より日陰となりピッチに涼しさを与えてくれた。その天の恵みを受けたように後半開始5分、ピッチ中央から左サイドの高い位置に構えていた森英次郎(スポ3)へクロスがあがると、森はそれを胸でトラップし強引にサイドを突破した。目の前には高知大・キーパー松尾尊司のみ。森は少し前に出たボールに足を出した。ボールは松尾に当たって枠に吸い込まれた。1300人がいたにもかかわらず歓声も起きずただただ騒然となったスタンド席。少ししてからアナウンスでこの点がキーパー松尾のオウンゴールだと発表された。

 点を取りにいかなければならなくなった高知大に対し、本学は崩しにかかった。1対0で先制した本学はその直後、右サイドを突破した村上祐介(スポ4)が浅い位置から真横に出すようにクロスを上げ中央にいた伊藤がそのまま打ったが、飛び出していた松尾にセーブされる。続く17分には松尾のクリアミスを伊藤が拾い前にいた福士へスルーパスを出し、またもや決定打を作ったが、松尾の好セーブに阻まれた。

 後半20分、高知大が動いた。DFの中野圭に替わってFWの石川雄太を投入。その直後だった。左サイドを深い位置まで突破した高知大・出井が、中にいた石川に低いクロスを上げると石川はそのままシュート。本学のキーパー松本拓也(スポ1)も懸命にはじいたが再び石川の元へボールは転がった。石川がそれを難なくゴールに押し込んだとき、場内は大きな拍手に包まれた。まさにアウェーである。

 このあと試合は交互に両者にチャンスがめぐり試合に熱を与えた。しかし、追いついた高知大のほうに勢いがあり、本学は試合の流れをつかみきれない。スコアが振り出しに戻った途端、前半のようなカウンターに苦しむ時間帯が続いた。

最後に動いた
 このまま延長までもつれ込むのか。そんな空気が漂ってきた後半42分、右サイドでフリーになった村上がサイドに深く侵入し、エリア内で待ち構えていた田中順也(マネ2)がそれをうまくコントロールし得意の左足でゴール左隅に流し込んだ。

 一度は追いつきながらも再び突き放された高知大。目に見えて焦っていた。ロスタイムは4分。早く追いつこうと本学から必死にボールを奪おうとしていた矢先だった。ロスタイムも残り1分を切ったころ、再三相手のオフサイドラインに引っかかっていた福士が田中からのパスにうまく反応しキーパーと1対1。福士は落ち着いてこれをかわしダメ押しの3点目を決めた。試合はそのまま終了。本学は2回戦への切符を手にした。

練習ゲーム
 試合後、吉村監督は「くそゲーム。(20日の関東リーグで戦う)明治の前に体力消耗しただけ」と厳しい表情で語った。「自分たちがやらなきゃいけないのに…。ペナルティエリアの中で作ろうとしたのが2点目の形しかない。島嵜もだめ村上もだめ。(三浦/スポ2)旭人もあんまりよくなかった。こぼれ球、セカンドボール反応できていない。チームの柱がだめだとこんなゲームしかできない」と監督は嘆くように語った。「これは練習ゲーム」と最後に語った監督。それだけに、20日の明治戦は絶対に落とせない戦いになりそうだ。
 

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posted by juntendo |22:11 | 天皇杯 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年09月10日

インカレ出場に向け好スタート/順天堂大学蹴球部

9月9日、千葉県総合スポーツセンター東総運動場にて第81回関東大学サッカーリーグ戦後期1部リーグ第12節が行われた。前期を7位で終えた本学蹴球部は、前期の成績が6位の東京学芸大学と対戦し4対3で勝利。勝ち点3をきっちり取ったことでインカレ出場に向け弾みをつけた。次節は9月20日に龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドで12時より明治大学と対戦する。


秋の装い
 会場付近の中学校のグラウンドには赤と白の大きな球体が転がっている。目に付く田畑は緑よりも黄色に近い装いを我々の目に焼きつける。
 先日の台風の影響もあってか、東総運動場はとにかく強風に見舞われた。GKからのフィードキックは天高く打ち上げるほどその影響を受け、ボールは押し戻され、押し流された。

気の抜けた2失点
 開始早々試合は動いた。3分、東京学芸大学(以下、東学大)の右からのコーナーキックで流れたボールを対処しようとした村上佑介(スポ4)が東学大の選手と接触。主審は躊躇することなく笛を鳴らしPKを下した。東学大のキッカー瀬田貴仁がゴール右へ蹴ったボールに反応したGK松本拓也(スポ1)だったが、東学大に先制を許してしまう。
 開始直後の失点だったこともあり、本学の選手たちやベンチの様子は落ち着いていた。東学大の応援席の歓声だけが会場で浮いていたようにさえ感じることが出来る。しかし、そうも言っていられない状況に陥った。
 17分、一瞬の迷いが本学のディフェンス陣に生まれた。左サイドから中央よりやや右寄りに出た横パス。なぜかフリーになった東学大の選手にそれが渡ったとき、目の前で対峙する形となった本学の選手は行くべきか、そのままFWにつき裏をとらせないようにするか…。後者を選んだ結果、東学大の桂木啓斗のミドルシュートがゴール右隅を捉え東学大に追加点を献上することとなる。
 もっとも、そのような一瞬の隙を自陣のゴール正面で作ってしまったことに失点の起因はあることは明白だった。「DFとボランチの関係の問題。ちゃんと声を掛け合わなければ」と後に吉村監督が振り返る。ベンチやスタンドからは前にも増して声が上がった。

確かな手応え
 それでも勝つために必要な要素はチームの中に着実に生まれていた。まず本学が攻撃に移ったとき、前期よりもはるかに選手間の距離が縮まっている。「相手の的を得ないパスをできるようにするため丸2ヶ月レベルを上げながらトレーニングした」と本学の吉村監督が言うように、ダイレクトやツータッチで展開されたパス回しは相手を翻弄し幾度となくゴール前でチャンスを生み出した。
 それと比例するかのように縦の連動性が滑らかになった。特にボランチの島嵜佑(スポ4)と三浦旭人(スポ2)の関係は若干の不安は残しつつも、以前のように二人でディフェンスラインに吸収されることが少なくなった印象を受ける。それは攻撃においては前線にボールが入った後の速さと厚みを生み、守備においては前線からの積極的なプレッシングを可能にしボールを奪う可能性を上げることにつながる。
 手応えが確かなものになったのは26分、ピッチ中央付近でボールを受けた島嵜は、前を向くとすかざず前線にいる田中順也(マネ2)にグラウンダーのパスを当てる。田中は近くにいた岡本達也(スポ1)にはたくと、岡本は強引に突破をはかりゴールに押し込んだ。ついに本学は東学大に対し1対2として反撃の狼煙をあげる。

怒涛の追撃
 後半になり、本学が風上になったことで試合はなんらかの形で動くと思われた。しかし「アウトオブプレーで考えもアウトしていた」と吉村監督が言うように、プレーが切れた時に足まで止まってしまう場面が目立つようになる。相手のスローインでは、相手選手へのチェックが甘くそこからカウンターを食らう危ないシーンがあった。
 それでも後半24分、ペナルティエリア右寄りで得たFKで伊藤大介(スポ2)が放った絶妙なボールを日下部諒(スポ1)がきっちり押し込みついに2対2とした。
 場内は時と共に喧騒としてくる。同点から4分後、勢いに乗った本学の選手たちが相手陣内で素早いパス回しを展開し、最後は途中出場の慶田光彦(スポ4)が左足を大きく振りぬいた。ボールは鋭い弧を描き、ゴール右隅に吸い込まれた。ついに3対2と逆転したのだ。

ただでは終わらない
 しかし、更に4分後の後半32分、不用意に自陣でファールを犯してしまった本学はベンチからの声も虚しく東学大の高橋秀人に同点弾をくらう。3対3になったとき、東学大の応援と本学のベンチから飛ぶ声援が渦を巻き、日が傾き始めたピッチを包みこんだ。
 崩しているのに決めきれない緊迫した空気は焦りを生む…。そう思えた矢先の42分、2本のダイレクトパスが待ち構えた綿引大夢(スポ2)のところへ転がってきた。あとは彼がねじ込むだけだった。4対3、再び逆転。誰もが冷静さを保てる状況ではなかった。ロスタイムも含め、残り5分間は映画のエンドロールを眺めながら余韻に浸る、といったところだろうか。試合終了の笛が鳴ったとき、本学の選手からは歓喜と満面の笑みがこぼれ、東学大の選手からは疲労感と悔しさが滲み出ていた。

真価が問われるとき
 試合後、吉村監督は「まずは勝ち点3が取れたこと。それが良かった」と振り返る。前期は開口一番に結果について語ることがなかっただけに、今チームがリーグの先を意識していることが如実に感じられる。「(後期の試合数の)半分は勝ち星を取る。今まではこのようなことは学生に言ってこなかったが、(インカレ出場を逃した)去年の学生たちの様子を考えるとインカレを視野に入れなくてはならない。12月にどれだけ彼らがしのぎを削れるのかでまた一歩成長できる」と監督は自分の考えにブレがないことを自問自答するように語った。
 次節は20日の明治大戦。先日天皇杯出場を決めた本学にとって、17日に高知で天皇杯初戦を行い、中2日で関東リーグ13節を迎えるというハードな日程となる。それでも監督は「夏にどれだけ修正できたか試せる絶好の機会」と前向きに捉えている様子だ。この連戦を乗り切るためにも監督が繰り返し訴えた「力の出し惜しみ」をしないことが重要な鍵を握りそうだ。

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posted by juntendo |20:38 | 関東リーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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