2007年05月28日

分岐点/関東大学リーグ順天堂大学対筑波大学

5月27日、千葉県総合スポーツセンター東総競技場で第81回関東大学サッカー1部リーグ前期最終節が行なわれた。本学蹴球部は筑波大学と対戦し5対1で快勝した。前半13分、筑波大学の出口司に一瞬の隙を突かれ先制点を許すも、同じく34分本学MF田中順也(マネ2)が同点としハーフタイムを迎えると、後半15分、田中の3試合連続2ゴールとなる逆転弾を皮切りに21分に岡本達也(スポ1)、36分に福士徳文(スポ3)、そして42分に岡本がこの試合2得点目をCKからヘディングで合わせ勝利に花を添えた。ここで関東リーグは一段落し、9月上旬に後期リーグが開幕する。


最高気温28℃。時折吹き流れる風はピッチを取り巻く人たちを潤す。どんなにピッチが熱気で包まれていようとも、灼熱の太陽は白と黒の球体に、そしてその周囲の人間に容赦ない熱波を送る。試合開始のホイッスルが鳴り響く以前から、サバイバルマッチの火蓋は切られていた。後期に繋げる最終戦。それはどちらのチームにとっても大事な一戦だ。

瞬く間
 試合前のアップ。前節まで2試合連続2ゴールを決め、前期後半戦の善戦に一役買っている田中順也(マネ2)は少し遠目から得意の左足を振りぬいた。その弾道は好調の時とは違った「うわついた」ものだ。暑さで気の緩みがあるのか、それとも…。

 そうこうしているうちに本学蹴球部は静かにキックオフをする。と同時に勢い良く右SB村上佑介(スポ4)が縦へ走り出した。開始2分、相手のペナルティエリア内で伊藤大介(スポ2)がファーストシュート。その直後本学左SB森英次郎(スポ3)が今度はエリア外から右足を振りぬく。序盤は本学が押し気味に試合は進む。筑波も4分、麻生耕平が左足でロングシュートを打つなどしてリズムを掴み出す。また筑波の攻撃の形としてDFライン中央の裏を浮き球で狙うことが多かったが、一年生のCB岩澤大介(スポ1)と日下部諒(スポ1)が冷静かつセフティにそれらをさばきそれぞれの成長が感じられた。
 
 しかし前半13分、筑波の市瀬喬之がピッチ中央で右サイドにいた金正智也へパスを送ると、今度は金正がゴール前で待ち構えていた出口司へクロス。本学DFに囲まれながらボールを受けた出口はボールを数回触りながら体勢を整えシュート。それが本学のゴールネットを揺らし筑波が先制。その一連のプレーは崩された感はなく、どこか気の抜けたディフェンスをしたために招いた一瞬の出来事だった。

WEAKポイント
 筑波の応援が一気に熱を帯びた。選手もその勢いに乗るように筑波の選手たちのプレーは一気に勢いを増す。それに伴い本学の選手たちは今までの勢いを失っていく。島嵜佑(スポ4)が自陣で広い視野を保つことが出来ずついついボールをキープしすぎて攻撃にスピードが生まれない。全体的に縦へ出すパスの精度が悪い。そうして今までやってきた試合の中で見せてきた本学の弱さが露出してしまった。前半19分ペナルティエリア内でフリーになった田中が得意のポジションから放った決定打も筑波GK信藤健太の好セーブに阻まれる。続く22分ペナルティエリア外やや遠い位置でボールを受けた田中が前を向き左で持ち直してロングシュートを狙うが、アップの時を思い起こさせる「らしくない」弾道を描き枠から大きく外れた。本学の選手たちは足が止まり出した。

EVENの先へ
 前半34分、左サイドから抜け出した森がゴール前で待ち構えていた岡本達也(スポ1)へクロスを上げる。岡本はそのまま頭で筑波ゴールを狙ったが、筑波GK信藤の左手がそのボールをはじく。ボールは左ポストを直撃し、幸運にも中央にいた田中の足元へ転がり込む。田中はそれをネットに蹴りこんだ。1対1の同点。ここで本学の悪い流れを断ち切れる、かに見えた。

 しかし、それでも前線へ当てる段階でのキックミスが目立ち攻撃が組み立てられない状況は続く。追いつかれた筑波もサイドからのパス回しからのクロスでチャンスを何度か演出するがどうにもフュイニッシュまでいけない。ピッチに降り注ぐ光は想像以上に選手たちの体力や集中力を奪って行ったのか。前半残り10分を切った頃から両チームの選手は精度を欠いたプレーになり雑さが目立つ。

変革のとき
 後半開始の笛が鳴り、気がつくと吉村監督がベンチから忽然(こつぜん)と消えた。あとに監督は「ふざけてるから」と怒りを抑えるように語ったが、ここから選手たちの表情は明らかに変化した。ここから試合は動き出す。後半15分、左サイドから三浦旭人(スポ2)がクロスを上げると筑波GK信藤が前へ出てそのボールを処理しようとしたが、不運にも本学の田中の元へボールが零れ(こぼれ)落ち、田中はこれを落ち着いてゴールし2対1で逆転。後に田中が「点を取ることに集中していた」と語るように、この試合2ゴール目を決め自身も3試合連続2ゴールという快挙を成し遂げる。

 この試合初めて先行した本学は次第に落ち着きを取り戻す。19分、ロングボールを受けた岡本がポスト役になり最後は伊藤大介(スポ2)のシュートを打ったかと思えばその1分後、今度は左サイドからドリブルで持ち込んだ森が左足で鋭いシュートを放つ。伊藤はオフサイド、森はキーパーに阻まれるも流れは本学にあった。

 そして後半21分、伊藤が右のCKを中にいた田中の頭へ合わせたところGK信藤はそれをクリア。それが今度は田中の後方にポジションをとっていた岡本の元へ飛んで行き、それを岡本が右足で押し込み3対1。ここで意気消沈した筑波を尻目に本学の選手たちの動きが再び活発になる。しかし後半24分過ぎ、疲れが出た田中が右足をつってしまい26分に駒ケ嶺克好(スポ2)と交代する。それを横目に筑波は必死に突破口を探していた。失点直後こそ焦りを見せていたが、素早いパス回しを細かく繋ぎ、隙あらばミドルシュートを放つ。しかしこの試合も三浦や島嵜は落ち着いて大事な局面でチャンスの芽を潰し、DF陣はミドルに対してきっちりブロックを行なうなど冷静な判断ができていた。

本学の追加点<筑波の対応の悪さ
 後半残り10分を切った辺りから徐々に太陽が西へ傾き出す。それに釣られるかのように両チームはまた精度を欠いたプレーを表出し始めた。もう体力は限界か…。重い空気が流れ出した後半36分、本学GK松本拓也(スポ1)が自陣ペナルティエリア内から大きく蹴り出したところ筑波の最終ラインの頭を越え、絶好のタイミングで裏へ飛び出した福士がキーパーと1対1になり、福士は冷静に右足でシュート。更に4対1と突き放す。筑波は暑さからなのか、それとも大量失点からなのか。まるでやる気が感じられない。それは本学の追加点よりも目立って見える。1対1で簡単に本学の突破を許し、筑波が奪ってから攻撃に移る大事なパスを簡単に本学にカットされる。一方本学はプレーに余裕すら感じられ次々に選手を交代させていく。

 後半42分、右サイドのCKを得た本学は伊藤が岡本に合わせ更に5対1と突き放す。筑波の応援団はどれほど点差を放されても最後まで応援をやめようとしなかった。試合終了のホイッスルが吹かれたとき、本学の選手は勝利に喜ぶというよりもどこか疲れた表情を見せピッチから去って行った。

求める自主性
 試合後、吉村監督は「前半は最悪。なめとんのかといった感じ。(監督として指示を出すのを)やめたくなった。なぜ自分たちからやらない?(後期に向けて)発展の可能性はある。ただ、何をしたら(自分たちが)伸びるのかを考える思考がない。自分たちで考えて作っていかなきゃ」とサングラス越しに憤りに満ちた口調で語った。また後期に向けて監督は「(攻撃に関して)どこを突こうというんじゃなく、自分たちで攻撃の形を発見し、自分たちで判断をできるチームにしたい。(守備に関しては)ハーフラインでボールを奪う。ただ闇雲に前へ前へ行くだけでなく自分たちで判断してできるように」と監督は攻守に関して、あくまでも自分たちで答えを導き出すことを求めていた。また終盤活躍が目立った田中は「自分はこぼれ球をつめる場面が多い。だから自分の力で決められるようになりたい。後期は好調を落とさないで、もっと動けるように頑張ります」と語った。

サッカーは単純で難解なスポーツだ。ボールが一個あれば誰とでも、どこでもどこでもできるが、いざ試合になると監督がハーフタイム以外で確認や修正を的確に伝えるのは困難だ。だからこそ自分で考え、自分で判断し、局面を打開しなくてはならない。中には先日のJリーグでの名古屋のようにメモ書きを回して細かい指示を送るチームもあるが、それはサッカーからエキサイティングな部分を奪ってしまう。単純難解だからこそ、面白い!

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2007年05月21日

Smarten Up!Be Stronger, Be Tougher, Than ever!

5月20日、第81回関東大学サッカーリーグ戦1部リーグ第10節、本学蹴球部対青山学院大学(以下青学)の試合が江戸川区陸上競技場で行なわれた。試合は後半開始1分、田中順也(マネ2)がゴール前でこぼれ球を押し込み先制。続く17分に岡本達也(スポ1)が追加点。その後29分に青学FW中村祐人に1点返されるも、41分に再び本学の田中が2試合連続2得点となる3点目を決めダメ押し。そのまま試合終了となり本学蹴球部は3対1で連勝を果たした。次節は5月27日、千葉県総合スポーツセンター東総運動場で筑波大学と対戦する。尚、次節で前期最終節となっている。

日向にいるだけで額は汗ばむ。初夏を思わせる今日の日差しは、臨海の潮風と共に会場となった競技場を鮮やかに球蹴りを演出した。それはまるで前節の劇的な勝利を飾ったアリーナのそれを思わせる。違うものがあるとするならば、観客数の桁が一桁減ってしまった、というところだろう。そうして太陽が真上に昇った頃、ボールは静かに動き出した。

序盤、両者相手の出方を窺うようにボールを回し、時よりロングボールを使い相手DFの裏を狙う場面が多く生まれる。青学は前半5分、両チーム合わせてのファーストシュートを口火に徐々に攻撃の糸口を掴もうとする。特に相手陣内にボールを運んでから、2本3本と細かいパスを繋ぎ裏へ飛び出すタイミングを計っていた場面が印象的だ。
一方本学は今期一番の落ち着いた試合展開を見せる。開始直後こそ前線へのロングボールが目立ったが、徐々に前線の足元にボールが収まり出す。勝利を収めた前節でさえ、立ち上がりの不安は隠せなかったが、不思議と安心して静観できる、と言ったところ。本学最初のCKで村上佑介が惜しい場面を作ったことからも安心感は得られた。

この前半、本学の村上は特に目立っていた。前節からセンターバックから本来のポジションである右サイドバックへ移動し、「水を得た魚」のような躍動感溢れるプレーを披露する。左サイドの森英次郎(スポ3)からボランチの三浦旭人(スポ2)や島嵜佑(スポ4)がボールを受けると、その間に村上が高い位置でポジショニングをとり、ボールを受ければクロスや中へ切り込み勝負を仕掛ける。前半15分、相手のペナルティエリア脇でボールを持った村上が青学の選手をワンキックフェイントで軽くかわしゴールラインぎりぎりまで切り込んで浮き球のクロスを上げる。惜しくもゴールにはならなかったが、彼の高い局面打開能力は青学の左サイドの脅威となり、その後の試合を優位に進める。

青学も負けじと攻撃を組み立てる。前半19分ピッチ中央左サイドから2、3人で細かく繋ぎ本学DFのわずかな隙間を狙いグラウンダーのシュートを放つ。若干インフロント気味に放たれたボールは「あわや」と思わせる軌道を描いたが、右のポストをかすめる。本学も右の村上、左の森英次郎(スポ3)がサイドのスペースをうまく使い突破を仕掛ける。たまらずファールやクリアをする青学をよそに、FK、スローイン、CKと手を変え相手のゴールを脅かす。前半31分、村上のクロスを岡本達也(スポ1)が上手く落とし、福士徳文(スポ3)がシュートを放つもDFは必死にブロックなど、流れのなかでもチャンスを作る。それでも前半は両者譲らず得点は生まれなかった。

後半試合は目まぐるしく動くこととなる。まず開始1分、ゴール前で岡本から福士へパスがつながり福士が右足をすぐさま振りぬく。枠を捉えたかに見えたが、左のポストを叩く。こぼれたボールは前節活躍した田中順也(マネ2)の足元に。田中は無人のゴールにボールを放り込むだけだった。以前本学の吉村監督が「先制点を取った試合展開を見てみたい」と言っていたような展開が今期初めて訪れた。

続く後半17分、右サイドからのスローインを受けた村上がディフェンスをがっちり抑えていた岡本当てる。それを受けると、岡本は簡単に前を向き、思い切りゴール前で至近距離から右足でシュート。ボールはネットに勢い良く突き刺さり追加点で2対0。流石に吉村監督も手を叩き喜びを表した。

後半早々にやられ、その後に2点差をつけられた青学だったが、ディフェンスがいまいちぱっとしなかった。特に本学に2点目をとられてからセットプレーでのマークの甘さが露出。本学もCKのたびにチャンスを作り続けるも決めきれない。そうしているうちに前半から積極的に前からプレスをかけていた選手たちに疲れの色が出てくるようになってしまった。後半29分、本学は一瞬の隙を見せてしまった。左から青学の土田健二から中央の下地奨へ簡単につながれ、最後は中村祐人に右足で1点返されてしまった。これで2対1。緊迫したムードの中、試合は終盤へと差し掛かる。

その2分後、足の重くなってきた本学の選手たちに攻めることを示すように福士に替え慶田光彦(スポ4)を投入。投入早々サイドから果敢に突破を図り、再び本学がリズムを作り出す。そして迎えた後半41分、右のCKを伊藤大介(スポ2)がゴール前へ蹴りこみ、それを田中が2試合連続2ゴールとなるダメ押しの3点目を決め再び青学を突き放した。

終了間際、焦るように攻め立てる青学を本学の選手たちは、田中が「最後のクリアで両足がつった」と話すように、最後まで粘ったディフェンスを見せた。特にこの試合、終始中盤でボールを奪い続けた三浦旭人の重心の低いディフェンスは圧巻。攻撃で前がかりになる本学のDF陣をサポートし続けた。3対1で勝利を収め、次につながる連勝をした。

試合後、吉村監督は「前半悪くなかった。ベースの部分でちゃんとプレスをかけ、リーグ戦始まって一番良い流れ。前半良かったから後半いけると分かった。相手より走っていたし、勝ちたいというのは伝わってきた。ただ3点はまぐれ。まだ5,6本シュートを打って1点とるというのが必要だ。ただ気持ちは伝わってきた。ナーバスなのは変わらない。自信ないしおびえているし。(サッカーは)起こった後で修正するのが大切なスポーツなのに、それにおびえている。もう一つ上に行かないと。良い方向には行っているから、あとは自分たちで意図した攻撃ができること。自信持てないのは動き出しの部分で点が取れないから。また1点取って取られてというところで精神的なもろさが出た。センターバックとボランチの距離がどうしても短い。高い位置で2ラインを保つことを目指しているができない。だからボランチの前でボールを回されてしまう。センターが指揮をとれればいいのだが…」と若干表情を穏やかにして語った。

一方で前節から村上をサイドにポジションを替えたことについて「村上をサイドに出したのは点が取れないから。村上は分かりやすい選手。チームのコンセプトが伝わりやすい方法を取っただけ。村上のアシストを期待しているわけじゃない。分かりやすくしただけ」と監督は語る。最後に監督は嘆くように「ゲームをコントロールできる奴がいない。みんな一生懸命で良い奴なんですけどね。島嵜ができれば良いと思っているけど、良いところを潰してしまうし、周りが見えてないし。大介に求めたくてもおとなしいし…。金曜から練習でなかったのが良かったのかも。自分たちでやろうとしているから、もう一つ頑張ってやると思う」と冗談も交えながら語った。

また2試合連続2ゴールを奪った田中は「この試合入れてあと2試合で3点決めようと思っていた。だから出来ると思っていればできると思えた。体力は先輩たちから戻れって怒られました。ディフェンスの時のポジショニング悪いし。シュートの調子はいい。あとはディフェンスをしっかりやりたい」と大器を感じさせた。

江戸川のバックスタンドにSmarten Up!Be Stronger, Be Tougher, Than ever!という標語がある。きのうより力強く、あしたはもっと逞しく鍛えようという意味が込められたこの言葉は今の本学蹴球部にならしっくるくる言葉なのかもしれない。試合終了の笛が鳴った瞬間、次節に向けて時計の針は静かに時を刻み出した。

posted by juntendo |11:25 | 関東リーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年05月12日

蹴球部今期初勝利!/歓声を背に受けて

5月12日、第81回関東大学サッカー1部リーグ戦、第9節がフクダ電子アリーナで行なわれた。本学蹴球部は中央大学(以下中大)と対戦し、3対2で今季初勝利した。前半36分、中大FW辻尾真二に先制点を許すも、後半19分に本学FW田中順也(マネ2)、21分本学MF慶田光彦(スポ4)と立て続けにゴールを決め逆転。その後34分に中大FW斉藤広野の得点により再び追いつかれたが、後半39分に田中がこの試合2得点目を決め、劇的な勝利を飾った。次節は20日、江戸川区陸上競技場で今期1部昇格組みの青山学院大学と対戦する。

ピッチ入れば、そこは多くの人の歓声でやけに騒がしい。ダイナミックなキックに驚嘆する子供たちや綺麗なトラップに思わず息を呑む者たち…。それらが1800もの人になれば騒がしくなっても当たり前だ。しかし、その喧騒さもスポーツには大切な要素となる。Jに比べたら微々たるものでも、それは本学の選手たちを熱くさせるには十分すぎるものだった。

日差し、気温、そよ風、そして声援…これ以上は考えられない環境のピッチで試合開始のホイッスルは吹かれた。前半本学の選手たちは、声援に押されるように前線から積極的に前へ出ていった。まだパス、トラップに荒削りなところも見られるが、前節までとは違う迫力がひしひしと感じられる。

前5分、相手ペナルティエリア付近やや左寄りで突破した本学FW岡本達也(スポ1)が相手ゴールラインの近くまで突破を図り中央で待ち構えていた本学FW福士徳文(スポ3)がダイレクトでシュート。しかし、キーパー正面やや上方に飛んだボールは中大GK小野博信の好判断によりゴールならず。10分には右隅からのCKで本学MF伊藤大介(スポ2)が蹴ったボールにいち早く反応したDF岩澤大介(スポ1)が頭で合わせるもバーの上を越えた。その後も岡本、福士を中心に中大ゴールを脅かすも、なかなかボールは枠を捉えない。

一方中大も細かいパスを確実に繋ぎ本学ゴールに襲い掛かる。そのうち16分、右サイドを抜け出した中大の辻尾真二が危険なエリアに進入。最初の失点シーンを迎えるかに見えたが、本学GK松本拓也(スポ1)の好判断で何とか阻止。その後も両チームの得点チャンスはシーソーのように交互に押し寄せ、そのたびに観客のボルテージは上がった。

しかし、攻撃が得点に結びつかないためか、魔法が解けたように流れは中大に傾きだした。そして、それは本学の選手たちに序盤の攻撃での疲れが見え始めた頃に起きてしまった。前半36分、ピッチ中央で持った中大FW斎藤広野がピッチ左寄りにいた大瀧義史に軽くはたき、大瀧はそのままクロスを本学のゴール前に上げる。ボールは一瞬マークを外し、ファーサイドで待ち構えていた辻尾の元へ。辻尾はフリーでそのままヘディングシュート。ゴール右隅に吸い込まれてしまった。選手たち、そして観客にまでも重い空気が立ちこめた。試合はその後両者譲らず前半終了を迎える。

後半の立ち上がり、本学蹴球部は「いつもの」チームに戻ってしまった。中盤の要、島嵜佑(スポ4)と三浦旭人(スポ1)はDFラインに吸収され、両サイドはワイドに開き過ぎたため選手間の距離が長くなり、そのスペースを相手にいいようにやられる。どこか消極的なチームに。一つ違ったのは「一切ボールを持つな(本学吉村監督)」とハーフタイムに指示を受けた島嵜のプレーぶりだった。

後半15分過ぎ、本学は動いた。本学の吉村監督福士徳文(スポ3)、上村亮(スポ1)に替え、前線で精力的に動きチャンスを作る慶田光彦(スポ4)とボールコントロールに長け、攻撃のリズムを生み出す田中順也(スポ2)を投入した。この「吉村采配」は的中する。20分、ピッチ中央にいた伊藤がペナルティエリア付近にいた田中にパスを送る。田中は「外す気がしなかった」と話すように、エリア内に入ったところで思い切り左足を振り抜いた。勢い十分のボールは、キーパーの手をかすめ、バーを叩きゴールネットを力強く揺らした。1対1。突然のゴールに会場は揺れるようだった。

波に乗った本学の選手たちは再び息を吹き返す。そのわずか2分後、ピッチ中央右サイドでボールを持った本学DF村上佑介(スポ4)は横にいた三浦にパス。中央でボールを受けた三浦は前線にいた慶田の足元へボールを当てる。ペナルティエリア付近でボールを受けた慶田は素早く前を向き、ワンフェイントを入れ、ゴール左隅を狙いシュート。慶田が「昨年の後期法政大学戦ぶり」と話すゴールに再び、そしてさっきよりも大きく会場は揺れた。2対1の逆転。誰もが勝利を意識したに違いない。

しかし中大も簡単には引導を渡さない。34分、ピッチ中央やや右寄りでボールを保持した中大の斎藤がそのまま一人で持ち込みシュート。何とか本学の選手が得点を阻止しようとディフェンスしたが、不運にも斎藤がクリアボールを拾い再びシュート。2対2の同点に会場に落胆の声が渦巻く。

「順天堂、頑張れー」と小さいが、力強い声が耳に飛び込む。子供たちの声援だ。その声援が選手たちに届いたかは定かではないが、サッカーの神は最高のドラマを用意していた。
後半39分、ゴールから40メートル付近、右斜め45度の位置でFKを得た。それを本学MF伊藤は「いつもどおり蹴った」と話すように、右足から放たれたボールは鋭く弧を描き、不意にペナルティエリアで待ち構えていた田中の前にスッと落ちた。田中は試合後「ここで決めたらヒーローだと思った」と冗談交じりに語ったが、ボールをなりふり構わずゴールに押し込み、本当にヒーローとなった。3対2で再びリード。あとは残り時間6分とロスタイム1分が過ぎ去るのをただただ待つばかりだった。勝利の女神はようやく微笑んだ。

試合終了を示す笛がこだましたとき、選手たちは抱き合い、笑顔に満ち溢れた。試合後村上、慶田、島嵜らが初勝利に対し「正直うれしい。ほっとした」など安堵の様子を見せる。会場を去る人は口々に良かったと笑みを浮かべながら言う。遠く静岡から駆けつけたジュビロサポーターはジュビロユース出身の松本拓也に対し「ユース時代より成長している。後ろからの声で選手を鼓舞できている。これからも頑張ってほしい」。また岡本達也に対し「ゴールを期待していたが、大いに活躍し勝利に貢献していた。4年後磐田に戻ってくることを期待している」と笑みを浮かべながら語った。

試合後、吉村監督は「今二つのことを模索している。一つは本当に僅差の試合ばかりなんだ、ということ。早大との2対0はべっこに考えて、他の試合は映像で確認してもあとちょっとの差。ここまでそう信じたかったし、そう思っていた。もう一つは1試合1点も取れない。そのほとんどが自陣で島嵜がミスをしてしまうから。島嵜は主将もやっていて、今ナーバスになっているのは分かる。真面目だし、一生懸命だし…。だから後半入る前に精度より(ボールをさばく)早さを求めて指示を出した」と、ここに至るまでの監督の胸の内を明かした。

また今後の試合について、監督は「学生の良くないところは、自分のへたなところで負けたくないと思って、それをカバーしようとするからおかしくなる。単純に喜べないのはまぐれが2本入ったから。田中はチームで一番シュート上手いが、今日の1点目はまぐれ。慶田のは間違いなくまぐれですよ。手放しで喜べない。ある確率で点が取れるようにならないと。そのためにも練習のゲームの中で試合以上の負荷をかけないと」と喜びよりも課題を前面に出して語った。

ぼそっと最後に監督は「疲れた」とぼやいた。無理もない。白熱した試合になるほど当事者もはらはらし、興奮する。3点目の時は流石に吉村監督もガッツポーズをしていた。一瞬で戦局が変化する…そのような試合は試合後の監督の表情で分かるかもしれない。

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posted by juntendo |23:50 | 関東リーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年05月07日

変わる機を掴みかけた敗戦。そして、1点の重み

5月6日、関東大学サッカーリーグ戦1部リーグ第8節が開催された。本学蹴球部は東京都江東区にある夢の島競技場にて国士舘大学と対戦し、0対1で負けた。後半19分、本学は相手陣内へ攻め込もうとした矢先にボールを奪われ、国士舘大学FW菅原康太が頭で押し込んで先制。終了残り10分前に立て続けに攻めるもそのまま試合が動くことはなかった。次節は5月12日、千葉県蘇我のフクダ電子アリーナで中央大学と対戦する。尚、この日は集中応援となっている。

夢の島。戦後間もない日本に遊園地を建設しようという計画を立て、当時のマスコミが「夢の島」とこの地域を呼んだのが始まりとされている。その地域にできた夢の島競技場にJ、そして世界を夢見る若者たちが残してきた足跡がそこにはある。今日もまた趣深い競技場に新たに小さな歴史が刻まれた。少々はげたピッチに五月雨とやわらかい潮風、観客席から展望できる列車の音と歓声を背に受けて。

GW最終日、あいにくの空模様の中、正午にホイッスルが歯切れ良く鳴った。立ち上がり、本学の選手たちは積極的に前へ出ていった。前節の失敗を繰り返してほしくないという思いの強さだろうか。周囲の部員たちから「立ち上がり!」と大きな声が聞こえてくる。3分、縦への浮き球のパスに上手く反応したFW岡本達也(スポ1)が右のサイドネットを狙うが、ボールがスリップし右ポストに直撃。あわや、という場面だっただけに場内は一瞬沸き立った。『今日は違う』という思いが選手たちはボールに、観客は歓声に力強さを与えた。5分、再び同じような形で三浦旭人(スポ2)がペナルティエリア付近でフリーになり、低い弾道でゴール左隅を狙うも枠をそれた。

この二度のチャンスは雨という地の利を活かした奇策のようなもの。また濡れたピッチであるために狙いすぎると肝心のゴールは遠のくばかりであった。しかし、ここそれがチームにリズムをもたらしたのもまた真実であった。一方、東海大の方は個人の高い技術を使いチャンスを演出するが、肝心なところで足を滑らせ、ボールは芝に接するたびに弾道がのびてつながらず。ゲームは雨によって支配されているかにさえ見える。

そんな様子をよそに、「おそいぞープレス!」という本学の吉村監督の激が飛ぶ。それの呼応するように岡本ともう一人のFW福士徳文(スポ3)や中盤の選手たちが積極的にボールを追う。これがうまくいき、15分過ぎに、センターライン付近で奪ったボールが前線の福士へ。まだディフェンスが整わない相手へ果敢に仕掛け横にいた上村亮(スポ1)にパスを出す。そこがつながればビッグチャンスだったが、両者の距離に合ったパススピードではなく、相手DFにカットされた。

そして17分、CKのチャンスに伊藤大介(スポ2)が蹴ったボールは綺麗な放物線を描き混戦を促した。そして一瞬の隙に本学の選手がシュートしたボールは勢い十分、枠もしっかり捉えていた。だがそれでも国士舘の選手が必死にヘディングでクリア。場内はため息と歓声が複雑に絡み合い異様な空気になった。あと足りないのは先制点だけ。そのような空気さえ感じる。

そのあとも28分、40分と本学の岡本、伊藤、福士が中心となりチャンスを作るもどれも白いポールの外をかすめるものばかり。逆に国士館はその合間を縫うように、カウンターでしたたかにゴールを狙う。雨脚が強くなり出したところで前半終了の笛が鳴った。

後半、魔法が解けたかのようにいつものチームに戻ってしまった。中盤でつなぎのパスでミスを連発。前半みられた積極的な押し上げもなく、必然的に流れを国士館に奪われ始める。幾度となくゴールを脅かす国士舘に対し体を張ったディフェンスで防ぐ本学。

しかし後半20分、カウンターからゴール前フリーになっていた国士舘FW菅原康太が着実にゴールネットを揺らした。残り10分、再び本学は試合の流れを引き寄せたかに見えた。後半36分、右サイドをドリブルで抜け出した岡本が交代して間もない慶田光彦(スポ4)に合わせたがボールはバーを越えていった。この決定機の後はただただ焦って蹴る場面が目立つようになる。吉村監督の「蹴るなー!蹴るなー!」という声だけが無常にも響いていた。

試合後、吉村監督は「7試合勝ち星がないのに前半頑張れなきゃ駄目でしょ。下手さを直していかないと。大前提は点をとること。PKでも何でもいいから落ち着いて先制したい。1対0の精神状態で一回試合をしてみたい」と先制点の重さを語った。また監督は「落ち着いてても一点取られるとああなるのは…。訳分かんないですよ」と嘆くように語り足早に会場を後にした。どれほど攻めても点が入らなければ勝てない。まずは先制点をとること。しかし、それが出来たとき、チームは着実に変わる。次節は集中応援であるだけにそれが期待できるかもしれない。





体を張ったディフェンスをする島嵜佑(スポ4)


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2007年05月03日

一瞬の怖さ

5月3日に第81回関東大学サッカーリーグ戦第7節が開催された。本学蹴球部はフクダ電子アリーナで今期2部から昇格した東海大学と対戦し0-1で敗れた。開始1分に東海大学の川島大地がペナルティエリア付近で囲まれながらも個人技で強引にかわし打ったシュートが、結果的に残り89分あまりの試合を決めた。次節は5月6日、江東区夢の島競技場で国士舘大学と対戦する。

前節とうってかわって、ピッチを穏やかな雰囲気が包みこんだ。穏やかな陽気は初夏を思わせる。そう思った瞬間、ボールは本学蹴球部の背後にあるゴールに鋭く吸い込まれた。天気の神様は微笑んだが、勝負の神様はあざ笑った。

試合開始のホイッスルの直後、本学の選手たちは何かが違っていた。試合の入り方が最も良かったのだ。前線からの積極的なプレッシャーがボールのあるところに集中していた。そうして奪ったボールを追い越す選手も普段より多かった。だからこそ違って見えたのだ。

開始30秒。ここでちょっとしたミスが起こる。なんでもないボールがふわりと本学DF村上佑介(スポ4)の前に落ちた。それを彼は処理し損ねた。そのボールを東海大の川島大地にカットされたとき、周囲には少なくとも3人の本学選手がいた。普通なら囲んでボールを奪い、素早く攻撃に移るところ。しかし、彼の巧みなボールコントロールと異様な陽気が判断を鈍らせたのか。川島は足の裏でターンを2度行ない、強引に右足を振りぬいた。シュート回転のかかったボールは、キーパー松本拓也(スポ1)の手をかすめボールに吸い込まれた。時計は開始1分を指していた。

それでも、今までで最も勝てる可能性は感じた。ボールを持った選手を越え、サイドラインいっぱいまで使ったボール回しは幾度となく相手を脅かす。しかし、最後のところで精度がない。前線でのフィードも、それを受ける選手のトラップも、ボールを支配しきれない感が残るものばかり。今までの不調を振り払うかのように、サイドで縦横無尽に走った福士徳文(スポ3)が、アリーナに響くほどの声を出し要求するもそこまでつながらない。選手も人間。徐々に体力と不信感が彼らの体を更に鈍らせた。

そんな中、金子拓也(スポ1)の左足から精度の高いクロス、セットプレーを供給する。たまに距離感で誤差を見せるものの、左右のブレはないに等しい。だが、東海大の意地のディフェンスが受け手の選手の前でクリアする。体格で勝る東海大にハイボールでの勝負は厳しかった。

後半疲れが出たのか、前節までの悪い流れになってしまう。ボランチの位置でうまくボールをさばけず、どうしても多くのボールタッチ数を要し、攻撃にスピードが生まれない。ロングフィードで岡本達也(スポ1)が裏に抜け出すも、押し上げにスピード感がなく、岡本が孤立無援状態で囲まれ何度もチャンスを失った。見兼ねた監督が慶田光彦(スポ4)を投入し、前線の活性化を図ったが、無常にも試合終了の笛が鳴り響いた。

試合後、吉村監督は「(立ち上がりの失点に関して)けんかするのに、『けんかするぞ!』という気概がない。(立ち上がりの)準備は自分たちでするもの。それができるかどうかが一番だよね」と話した。一方監督は「最初うまくいったらそこそこできる。でも先に(刃物で不意に刺されたように失点したことについて)『ブシュッ』と刺されたら、大した傷でもないのに90分痛がっている。それがうちのやつら。東海がものすごい良かったわけでもない。ただ、絶対負けへんという強い気持ちはあった。むこうは拳銃。わしらは出刃包丁。もしかしたらカッターナイフかもしれない。じゃそこでどう戦っていく?そこの思考がない」と興味深い表現は多く出し解決のヒントを語ってくれた。

勝負、特にスポーツにおいて、武器の差はあって当然だ。それは選手のレベルであったり、環境の優劣であったり。ただ、スポーツの勝負は拳銃にカッターナイフで勝つこともある。それがスポーツだからだ。どのようにして勝つか。それが今問われている。

posted by juntendo |23:28 | 関東リーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年05月01日

ROAD TO LONDON

そこは、外界とは遮断された異次元だった。客席の雰囲気はサッカーや野球のそれとは一線を画し、どちらかといえば小学校の運動会で我が子を応援する父兄のような印象だ。初めてそれを目の当たりにした時、新しい風が吹きぬけた。

田頭剛、という選手がいる。彼は先日行われた第40回世界体操競技選手権大会第2次選考競技会(兼第24回ユニバーシアード競技大会日本代表決定競技会)に出場した選手だ。人数は決して多くない本学体操競技部。だが、一人一人のレベルは高く、エリートチームと揶揄されることもある。そんな本学の体操の特徴は「きれい」なところ。そして柔軟な演技力だ。

そういった意味では田頭はまさに異端児だ。名は体を表すという、まさにその言葉どおり田頭は硬い演技を見せる。それでも二年で大舞台に立つのは将来有望な選手の一人であることを意味している。

高校時代の大舞台とはわけが違う。日本のトップと争うのだ。同じ会場ではアテネ五輪金メダリストの富田洋之や塚原直也、米田や鹿島もいる。もちろん報道陣や関係者も熱い視線を送る。そのせいか、会場内の温度は相乗的に上がっていき暑苦しかった。

一日目、田頭の体は重かった。一昨日まで体調が良くなく9℃近くまで出る風邪をこじらせたのだ。さらに一日目最後の跳馬、着地の時に左足を捻挫。ほろ苦いデビューだったに違いない。初日は20位で終わった。

二日目、この日でNHK杯、ユニバ代表が決定するということで周囲は一層熱がこもっていた。もちろん、田頭もそれを肌にひしひしと感じていた。

「このままじゃ、終われない」

今日の田頭は違かった。じんじんと痛む足をかかえ、病み上がりで重りを背負っている感覚を覚えながら、一瞬の集中力は研ぎ澄まされていた。オンとオフの違いを、田頭の精神の「剛」を初めて感じた。

結局、順位としては39位で終わった。しかし、それでも彼は充実感と達成感のある表情をしていた。ちょっぴり不満足をスパイスに。そう、世界選手権での浅田真央のような感じだ。「課題は、もっと難易度の高い技が出来るようになること。種目としてはあん馬。上手くいったと思っても13点しかいかんかった」と広島弁を交えながら話す彼の表情を見れば、人間性の素晴らしさを感じずにはいられない。

次は東日本インカレが彼の主戦場。きっと更なる飛躍が期待できるはず。剛という名のとおり、猛々しさのある演技を魅せてくれ!

田頭剛(スポ2)


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posted by juntendo |10:07 | 人物 | コメント(0) | トラックバック(0)
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