2007年11月03日

何が起こるか分からない/順天堂大学対中央大学

 ときより吹く風の冷たさが冬の到来を感じさせる−。関東リーグもいよいよひとつひとつの試合結果が降格争いやインカレ出場権争いに直接つながってしまう。本学蹴球部は幸いなことに後者の争いの渦中に身を置いているのだが、ここにきて勝ち点3から大きく遠ざかっている。前期浮上のきっかけとなった中大を相手に0−4と完敗。しかし吉村監督は「今日の試合はステップ1」と落胆する様子はない。

 前半8分、中大は左からのコーナーキックで本学のオウンゴールにより先制すると、続く14分、左サイドから斎藤広野、大瀧義史と繋ぎ、最後は小池悠貴が冷静に流し込み追加点を決めた。

 早い時間の2失点で苦しい状況にたたされた本学は岡本達也(スポ1)、福士徳文(スポ3)、伊藤大介(スポ2)が中心となって攻撃を組み立てにかかる。しかし前半の頭に多く見られていた右SB森英次郎(スポ3)と左SB金子拓也(スポ1)の攻撃参加が減るにしたがって、本学の攻撃も立ち行かなくなる。波に乗る中大の攻撃は本学の攻撃するチャンスを与えさせないほどハマっていた。34分には絶好調の辻尾が左からクロスをあげ、それを小池がドンピシャリで合わせて3点目を決めた。

 後半にはいると、本学のイライラはパワーに変わっていた。特に主将・島嵜佑(スポ4)のアグレッシブなディフェンスは鬼神のごとく中大のボールを追い回し、体を張って止める。それに続けとばかりに三浦旭人(スポ2)、伊藤が死に物狂いで走る。岡本や福士までもが前線から中盤までの広域に渡ってプレッシャーをかけ続ける−。その様子はただただ悔しい、不甲斐ないといった意識だけで中大を追い詰めているようであり、自分たちを追い詰めているようにも映る。彼らは決して諦めなかった。しかし後半40分、左サイドから上がったライナー性のクロスを小池のダイビングヘッドが中大に4点目をもたらした。この試合小池はハットトリック。調子が良すぎたといっても過言ではない中大に本学はなす術がなかった。

 試合後吉村監督はあっけらかんとした表情で「筑波に負けた時よりも中身はあった。チームコンセプトとしてボールを奪うこと。(今日の出来は)この部分に関して悲観していない。ある意味こうなるのは分かっていた」と語った。

 インカレ出場には残り三試合ある関東リーグにおいて二回は勝たなければならない。早稲田・法政と上位チームが残っているだけに勝ちに行くこと自体難しい。しかし逆に上位陣から離されないためには下位に位置する中大に勝つよりもこの先を勝ちにいくことが大切だ。「天皇杯は三回戦が勝った時点で棄権したかった。(試合を放映する)NHKさんに迷惑がかからないような試合にしたい」と冗談を交えながら語る監督と、危機感を滲み出すような表情で帰路に着く選手たち。その根底にあるのはおそらく同じものがあるはず。何にせよ、「何が起こるかわからない」−それがサッカーだ。

posted by juntendo |11:25 | 関東リーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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