2007年09月10日
インカレ出場に向け好スタート/順天堂大学蹴球部
9月9日、千葉県総合スポーツセンター東総運動場にて第81回関東大学サッカーリーグ戦後期1部リーグ第12節が行われた。前期を7位で終えた本学蹴球部は、前期の成績が6位の東京学芸大学と対戦し4対3で勝利。勝ち点3をきっちり取ったことでインカレ出場に向け弾みをつけた。次節は9月20日に龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドで12時より明治大学と対戦する。 秋の装い 会場付近の中学校のグラウンドには赤と白の大きな球体が転がっている。目に付く田畑は緑よりも黄色に近い装いを我々の目に焼きつける。 先日の台風の影響もあってか、東総運動場はとにかく強風に見舞われた。GKからのフィードキックは天高く打ち上げるほどその影響を受け、ボールは押し戻され、押し流された。 気の抜けた2失点 開始早々試合は動いた。3分、東京学芸大学(以下、東学大)の右からのコーナーキックで流れたボールを対処しようとした村上佑介(スポ4)が東学大の選手と接触。主審は躊躇することなく笛を鳴らしPKを下した。東学大のキッカー瀬田貴仁がゴール右へ蹴ったボールに反応したGK松本拓也(スポ1)だったが、東学大に先制を許してしまう。 開始直後の失点だったこともあり、本学の選手たちやベンチの様子は落ち着いていた。東学大の応援席の歓声だけが会場で浮いていたようにさえ感じることが出来る。しかし、そうも言っていられない状況に陥った。 17分、一瞬の迷いが本学のディフェンス陣に生まれた。左サイドから中央よりやや右寄りに出た横パス。なぜかフリーになった東学大の選手にそれが渡ったとき、目の前で対峙する形となった本学の選手は行くべきか、そのままFWにつき裏をとらせないようにするか…。後者を選んだ結果、東学大の桂木啓斗のミドルシュートがゴール右隅を捉え東学大に追加点を献上することとなる。 もっとも、そのような一瞬の隙を自陣のゴール正面で作ってしまったことに失点の起因はあることは明白だった。「DFとボランチの関係の問題。ちゃんと声を掛け合わなければ」と後に吉村監督が振り返る。ベンチやスタンドからは前にも増して声が上がった。 確かな手応え それでも勝つために必要な要素はチームの中に着実に生まれていた。まず本学が攻撃に移ったとき、前期よりもはるかに選手間の距離が縮まっている。「相手の的を得ないパスをできるようにするため丸2ヶ月レベルを上げながらトレーニングした」と本学の吉村監督が言うように、ダイレクトやツータッチで展開されたパス回しは相手を翻弄し幾度となくゴール前でチャンスを生み出した。 それと比例するかのように縦の連動性が滑らかになった。特にボランチの島嵜佑(スポ4)と三浦旭人(スポ2)の関係は若干の不安は残しつつも、以前のように二人でディフェンスラインに吸収されることが少なくなった印象を受ける。それは攻撃においては前線にボールが入った後の速さと厚みを生み、守備においては前線からの積極的なプレッシングを可能にしボールを奪う可能性を上げることにつながる。 手応えが確かなものになったのは26分、ピッチ中央付近でボールを受けた島嵜は、前を向くとすかざず前線にいる田中順也(マネ2)にグラウンダーのパスを当てる。田中は近くにいた岡本達也(スポ1)にはたくと、岡本は強引に突破をはかりゴールに押し込んだ。ついに本学は東学大に対し1対2として反撃の狼煙をあげる。 怒涛の追撃 後半になり、本学が風上になったことで試合はなんらかの形で動くと思われた。しかし「アウトオブプレーで考えもアウトしていた」と吉村監督が言うように、プレーが切れた時に足まで止まってしまう場面が目立つようになる。相手のスローインでは、相手選手へのチェックが甘くそこからカウンターを食らう危ないシーンがあった。 それでも後半24分、ペナルティエリア右寄りで得たFKで伊藤大介(スポ2)が放った絶妙なボールを日下部諒(スポ1)がきっちり押し込みついに2対2とした。 場内は時と共に喧騒としてくる。同点から4分後、勢いに乗った本学の選手たちが相手陣内で素早いパス回しを展開し、最後は途中出場の慶田光彦(スポ4)が左足を大きく振りぬいた。ボールは鋭い弧を描き、ゴール右隅に吸い込まれた。ついに3対2と逆転したのだ。 ただでは終わらない しかし、更に4分後の後半32分、不用意に自陣でファールを犯してしまった本学はベンチからの声も虚しく東学大の高橋秀人に同点弾をくらう。3対3になったとき、東学大の応援と本学のベンチから飛ぶ声援が渦を巻き、日が傾き始めたピッチを包みこんだ。 崩しているのに決めきれない緊迫した空気は焦りを生む…。そう思えた矢先の42分、2本のダイレクトパスが待ち構えた綿引大夢(スポ2)のところへ転がってきた。あとは彼がねじ込むだけだった。4対3、再び逆転。誰もが冷静さを保てる状況ではなかった。ロスタイムも含め、残り5分間は映画のエンドロールを眺めながら余韻に浸る、といったところだろうか。試合終了の笛が鳴ったとき、本学の選手からは歓喜と満面の笑みがこぼれ、東学大の選手からは疲労感と悔しさが滲み出ていた。 真価が問われるとき 試合後、吉村監督は「まずは勝ち点3が取れたこと。それが良かった」と振り返る。前期は開口一番に結果について語ることがなかっただけに、今チームがリーグの先を意識していることが如実に感じられる。「(後期の試合数の)半分は勝ち星を取る。今まではこのようなことは学生に言ってこなかったが、(インカレ出場を逃した)去年の学生たちの様子を考えるとインカレを視野に入れなくてはならない。12月にどれだけ彼らがしのぎを削れるのかでまた一歩成長できる」と監督は自分の考えにブレがないことを自問自答するように語った。 次節は20日の明治大戦。先日天皇杯出場を決めた本学にとって、17日に高知で天皇杯初戦を行い、中2日で関東リーグ13節を迎えるというハードな日程となる。それでも監督は「夏にどれだけ修正できたか試せる絶好の機会」と前向きに捉えている様子だ。この連戦を乗り切るためにも監督が繰り返し訴えた「力の出し惜しみ」をしないことが重要な鍵を握りそうだ。
お待たせしました!いよいよ関東リーグも後期開幕を迎え、僕も再び忙しくなると思われます。いやいや、楽しみですね。
posted by juntendo |20:38 |
関東リーグ |
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Re:インカレ出場に向け好スタート/順天堂大学蹴球部
はじめまして。
いつも日記(順スポ)を拝見しています。
後期も順調に勝ち進むように、蹴球部を応援しています☆
毎回取材大変でしょうが・・楽しみにしています(^^♪
posted by ナナジロー | 2007-09-11 02:39
Re:インカレ出場に向け好スタート/順天堂大学蹴球部
ナナジローさんへ
コメントありがとうございます。
後期は前期よりも広範囲に渡って試合が行なわれる予定ですが、ナナジローさんもぜひ会場に足を運んでいただけたらと思っております。
願うなら、その上で僕の記事に対する批評をしていただけたら僕自身の成長にもつなげられるかなと考えています(もちろん無理にとは思っていませんが)。今後とも、本学蹴球部、そして順大スポーツの方応援よろしくお願い申し上げますm(__)m
posted by juntendo | 2007-09-11 02:53
順大のめざすサッカーとは?
いつも順スポのコラム拝見しています。
順大蹴球部の活躍が良くわかってありがたいです。
当日の試合しか観られない観客としては
試合の内容はもちろんですが
蹴球部の目指すサッカー、
そのための練習の方法なども興味があるところです。
「攻撃面」ではダイレクトプレー多用の人もボールも動くサッカー??
(日本代表で流行っていますね。)
そのためにはどんな練習をしているんだろう??
「守備面」では前からの速いチェックで
ボールを奪う??
FW・2列目の意識とボランチの連携は
どんな風に培っているのか??
企業秘密(笑)かとは思いますが
そんな裏話も読みたいです~
posted by ゆうの母 | 2007-09-11 16:30
Re:インカレ出場に向け好スタート/順天堂大学蹴球部
ゆうの母さんへ
お返事遅れてしまい失礼しました。
僕は今夏休み中なので、選手のインタビューがてら練習の方見学に行くことがあります。
僕がこの前練習に行ったときは一時間半4から5人のグループに分かれある一定の範囲内でひたすら動きながらワンタッチ、ツータッチ、ダイレクトなど速いパスを回す練習をしていました。
もちろん、90分間それをやり続けていますから、レベルややり方、ルールなど様々なバリエーションがありまして、傍から見ていた僕からは正直説明しきれないところが多々ありました。
僕の勉強不足のなすところなのですが、学生でありプロでない以上毎回練習に顔を出せないという現実もあります。
僕としては、今までやってきた地道な活動が選手や監督、そして見ていただいている方々に少しずつ認めてもらえてきたのかな、という自信とやりがいを感じています。
それに伴って求められるものの質や量が上がるのは当たり前です。ですから僕自身の更なる成長のためにもできる限りゆうの母さんのようなご要望に応えられるように頑張って行く次第です。
長くなりましたが、今後とも順大スポーツと蹴球部の方を温かく見守っていただけると幸いです。
posted by juntendo | 2007-09-19 22:11


