2012年05月09日

2012年はMLBの当たり年

8回表、レンジャースの攻撃。打席には4打席3ホーマーの、ジョシュ・ハミルトン。

マウンドには、シンカーボーラー・左腕オーデイ。凡打の山を築くオーデイは、昨季までテキサスでハミルトンのチームメイト。手の内を良く知るマッチアップだ。

空振り、ファールで、カウントは0-2。
「4本目は、ないな」と誰もが思った次の瞬間、ハミルトンがオーデイの決め球シンカーを捉えると、打球はバックスクリーンに一直線。こうして偉業は達成されたのだ。

現地時間5月8日、レンジャースのジョシュ・ハミルトン外野手が、敵地ボルチモアでの一戦で、MLB球史に名を刻む1試合4本塁打のMLBタイ記録を放った。

これは史上16人目の偉業達成で、単純に割り算をしても、出現率はひと世代(英語では10年をdecade=ディケイドと呼ぶ)に1試合以下という、とんでもない激レアが飛び出した一戦となった。事実、カルロス・デルガド(トロント)が2003年9月のタンパベイ戦で記録して以来、10年の月日が流れていた。

今宵の彼には、ラッキーボーイがいた。
4本のホームランは全て2ランだったのだが、それらは全て、1塁にエルビス・アンドゥルスを置いた状況で生まれた。「僕は彼のラッキー・チャーム(幸運のお守りなのさ)」とアンドゥルスはいたずらっぽく笑った。

5回表の第3打席は「たったの2塁打」に終わったハミルトン(しかしこの一打も惜しい当たりだった)は、「ワールドシリーズを除けば、今夜はキャリアのハイライトだった(Obviously, other than the World Series, it's the highlight of my big league career,")と笑顔で語った。

実はこのハミルトン、前夜の最終打席でもホームランを放っており、直近6打席で5ホーマー、1二塁打。今季の通算打率を.406に上げた。

4月21日のフィリップ・ハンバーのメジャー史上21人目の完全試合から、わずか2週間で飛び出したハミルトンのひと試合4本塁打。

2012年は、ダルビッシュ有のメジャーデビューとして我々の記憶に刻まれるだろうが、アメリカの野球ファンには、120余年の歴史を誇るMLB史上、完全試合と4ホーマー試合が同一シーズンに初めて達成された年として永遠に語り継がれることだろう。

posted by jsmlb |21:48 | 現地メディアレポート2012 | コメント(0) | トラックバック(0)
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