2008年05月23日

NBA07-08シーズンプレーオフ カンファレンス・ファイナルプレビュー

[イースタン・カンファレンス]

ボストン・セルティックス(1位)×デトロイト・ピストンズ(2位)
信じてました、ボストン・セルティックス。
いまだアウェイで勝利せずして、カンファレンス・ファイナルに進出したチームはない?
何の何の、セルティックスと本拠を同じとするMLB・レッドソックスは04年、当時前例のなかった3連敗後の4連勝でヤンキースをうっちゃってワールドシリーズを制覇しましたよ。
さて、古豪が次に狙うは東一番の強者デトロイト・ピストンズ。本当に強いです、このチーム。いつ見てもそつがなく、試合を観る度「あぁ、ピストンズだな」と思わされます。
リードされていても自分たちのペースでゲームを進めているかのような、あの感覚。
流れを一気に引き寄せることのできる、タフなディフェンスと機動力。
セルティックスにとっては、やはりここでもディフェンスの出来が鍵を握りそうです。そして、ミスを極力避けること、走り負けないこと。ラウンドが進むにつれ、地味な作業をきっちりこなすことが重要となってくるのは言うまでもありません。
期待したいのはBIG3の個人能力。前述した「地味な作業」とは相反するようですが、チームが本当に追い詰められた時、タレントがモノを言う展開が多々見られます。実力伯仲のピストンズが相手であれば、そんな場面がひょっこり顔を見せるかもしれません。シーズン中、そしてプレーオフに入っても中々わかりやすい形で顕在化しない3人の勝利への渇望。クールなガーネットも格好いいのですが、ここ一番で猛るガーネットの姿を数多く見たいと思います。


[ウエスタン・カンファレンス]

ロサンゼルス・レイカーズ(1位)×サンアントニオ・スパーズ(3位)
ジャズは今シーズンステップアップを果たし、よいシーズンを送ったのですが、昨年同様カンファレンス・セミファイナルで脱落しました。レイカーズは、ブライアントが6試合中5試合で30得点を挙げ、全ての試合で100点オーバーを達成。ブライアント一人分、レイカーズが上回ったという印象です。
セルティックス同様、スパーズの強さも信じていました…、と言いたいところなのですが、ホーネッツに王手をかけられた時には、正直世代交代も頭を横切りました。何せポールを止めることができない。スパーズの強固なディフェンスさえズタズタでしたからね。昨年のパーカーの活躍を思い出しました。スパーズからしても、まるでパーカーを敵にまわしたかのような感覚だったのではないでしょうか。ただ、ホーネッツも肝心なところで詰めの甘さを見せていたので(それをさせたのはスパーズですが)、最終戦時には「五分と五分かな」と。
とにかく、4年ぶりとなるこのカードは見所十分。スパーズを倒すには、堅いゲーム展開だけでは不可能。レイカーズやセルティックスの持つスペクタクルが必要となるでしょう。マッチアップはレイカーズに都合がよいように思えます。フィッシャーがパーカーをせき止めることができれば、スパーズのオフェンスは手詰まりになります。頼みのダンカンにもオドムがうまくヘルプするでしょう。ボウエンのコーナーは危険ですが、常にマークしていなくてはいけない選手ではありませんからね。加えて、ここまでサンズやホーネッツと対戦してきたスパーズの疲労はレイカーズの比ではありません。パフォーマンスの低下が予想されることから、状況はレイカーズ有利であると言えそうです。


バックグラウンドを考えればピストンズ×スパーズも悪くはありませんが、この両チームの再戦を喜ぶファンはそうはいないでしょう。
願望も多分に含め、NBA07-08シーズンファイナルには、このカードを予想します。

セルティックス×レイカーズ

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posted by AKIRA |02:08 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月06日

NBA07-08シーズンプレーオフ カンファレンス・セミファイナルプレビュー

結果だけを見れば大方の下馬評通り。ウォリアーズによるアップセットに沸いた昨年と比較し、穏やかな立ち上がりを見せた07-08シーズンのプレーオフ。
しかし、イーストでは2つの「よもや」が発生しました。
今回は、ファーストラウンドの感想も絡めて、カンファレンス・セミファイナルを展望します。


[イースタン・カンファレンス]

ボストン・セルティックス(1位)×クリーブランド・キャバリアーズ(4位)
ファーストラウンドの初戦と2戦目に、BIG3がバランスよく得点するいつものパターンで快勝したセルティックスですが、ビジターに移った途端「よもや」の連敗。結局、最終第7戦までもつれこんだこのシリーズは、セルティックスが失点を80点台以内に抑えたら勝ち、90点以上とられたら負けという結果がでています。「セルティックスはディフェンスのチーム」の裏付であり、今後もこのチームが勝ち続けるための重要なポイントとなるでしょう。
懸念されていた脆さをさらしてしまったセルティックスですが、キング率いるキャブスにとっては、まさしくそれこそが付け入る隙。ファイナルに進出した昨年よりチームバランスを欠いている苦しい状況ですが、だからこそジェームズに「俺がやらなきゃ」の意識を強く促す土壌にあるのではないでしょうか。
お互いに未完成のチーム。タレントの数でセルティックス有利の感は否めませんが、ジェームズがゲームを支配し、「違い」を加えることができれば、昨年の奇跡再び…となるかもしれません。

デトロイト・ピストンズ(2位)×オーランド・マジック(3位)
両チームのマッチアップを考えた場合に、バックコート陣でピストンズが優位となりそうです。確かに、今シーズンMIPを獲得したターコルーの活躍は目覚しいものがありますが、彼一人で試合の結果を左右できるという存在ではありません。プリンスのマークをかいくぐって、シーズン通りの活躍を求めるのは酷でしょう。逆に、1試合50点近くとるピストンズのトリオをマジックがストップさせるのは厳しそうです。
マジックの希望はもちろんハワードですが、対個人ならともかく、ピストンズのインサイドには力のマクダイスと技のウォーレスが仁王立ち。イースタンではいまだ厚く高いピストンズの壁に、ハワードがどう立ち向かうか注目です。
また、ピストンズが勝ち進んだ場合、これから先の対戦相手には必ず優れたビッグマンと相対しなければなりません。王者奪還に向け、このカードは1つの試金石となるでしょう。


[ウエスタン・カンファレンス]

ロサンゼルス・レイカーズ(1位)×ユタ・ジャズ(4位)
まずはジャズのフロントにお礼が言いたいと思います。昨年はジャズの貴重なスターターとしてシーズンからプレーオフを戦ったフィッシャーが、ユニフォームの色を変えてカンファレンス・セミファイナルの舞台に帰ってきました。やはり彼にはレイカーイエローがよく似合います。確かに、レイカーズが強豪ひしめき合うウエスタンで第1シードを得る過程、パウ・ガソルの獲得は最初にフォーカスされてしかるべき出来事です。しかし、開幕前から決して評判のよくなかったレイカーズが、ガソル獲得前から好位置につけていたこともまた事実。フィッシャーの「経験」は、レイカーズにとって代えの利かない武器であると思います。相変わらずのタフなディフェンスでウィリアムスをストップさせ、昨年所属チームに恩返しといきたいところです。
ベンチ層ではジャズ有利ですが、ブライアントを止める手立てがなさそうなのが実情です。注目のマッチアップにキリレンコ対オドムを挙げます。

ニューオーリンズ・ホーネッツ(2位)×サンアントニオ・スパーズ(3位)
昨年イマイチのシーズンを過ごしながらも、結局は終盤にピークを持ってくることで最後まで勝ちあがった王者スパーズ。レイカーズやホーネッツの台頭が挙げられながらも、「結局今年もスパーズじゃない?」の声は今も根強く。そんな王朝の名前すら欲しいままにしているスパーズに挑むのが、今季1番のライジングチーム・ホーネッツ。NBAは、勢いより、最後には経験が勝ることの多いリーグですから、ホーネッツにとっては真価の問われるところでしょう。
衰えたとの指摘も挙がるボウエンですが、ファーストラウンドではサンズ撃破に貢献。ホーネッツオフェンスの鍵を握るストヤコビッチをストップすることができれば、カンファレンス・ファイナル出場に大きく近づくでしょう。
また、層の厚さもこのチームの長所。今季シックススマン賞に選出されたジノビリだけでなく、得点能力の高いフィンリー、ミスタークラッチ・オーリー(復帰未定ですが)、終盤トレードで獲得したストウダマイヤーにトーマスと、ベンチも色とりどりです。場合によってはボウエンがポールにマッチアップし、ディフェンスに定評のあるトーマスがストヤコビッチをマークするというオプションも考えられなくはないでしょうか。


カンファレンス・ファイナルの対戦カード予想をしておきます。

ボストン・セルティックス×デトロイト・ピストンズ
ロサンゼルス・レイカーズ×サンアントニオ・スパーズ

両カンファレンスともに、古豪が強豪にチャレンジするシリーズになれば楽しめると思います。

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posted by AKIRA |23:15 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月05日

記録と記憶に刻む -ジェイソン・キッド-

今季終盤、キャリア通算100度目となるトリプルダブルを達成したのは、ダラス・マーベリックスのジェイソン・キッドだ。過去5回のタイトルを獲得しているアシストだけではなく、得点、リバウンドと全ての面においてチームに貢献していることの証明である。
100点近いスコアで争われる試合の中、個人が二桁得点をマークするのはそれほど困難なことではないが、リバウンドとアシストで同様のことを成し遂げるのは容易いことではない。だが、キッドは14年の現役生活の中で、平均14.3得点、6.7リバウンド、9.3アシストと、高い水準で成績を残してきた。
今季の成績は、10.8得点こそキャリアで最も低い数字となっているが、7.5リバウンドは昨季に次いで2番目に高い数字であり、10.1アシストは9年前に記録した10.8アシストと遜色ない数字である。35歳になった今シーズンの成績を、シーズントリプルダブルに最も近づいたと言うことも可能だ。

しかし、今季のキッドをベストとする声は少ない。キッド加入後、マブスが成績を落としたからである。シーズン途中での移籍が決まった時、古巣のユニフォームに身を包んだキッドは、まるで何年間も同じチームでプレーしてきたかのようにさえ見えた。だが、キッドの織り成すアップテンポな展開はなかなかチームに浸透せず、キッドからのパスをファンブルしたり、反応さえできないシーンが見られた。マブスのユニフォームはキッドとマッチしたが、戦術はフィットせず。勢いを失ったマブスは、昨年の雪辱どころか、プレイオフ進出すら危ぶまれる事態に陥ってしまう。結局、ウエスタン第7シードでの出場が決定したが、ファーストラウンドでの敗退を喫っしてしまった。

キッドは、たとえ得点できずとも、ゲームを支配することのできる希有な存在である。それを可能にしているのは、視野の広さと経験だ。相手の戻りが遅いと見るや、一気にドリブルで突っかけ、態勢が整わないうちにキラーパスを通す。また、思いもよらないところから腕を伸ばし、リバウンドをもぎ取ったりもする。こうしたプレーは往々にして流れを呼び込むことにつながるが、そこにキッドというプレイヤーの真の価値がある。そして、今回はその持ち味を発揮することができなかったが、キッドのメンタルタフネスは、マブスが強豪ひしめくウエスタンを勝ち抜くための力となってくるはずだ。
シーズン終了が早まれば、それだけ来季への準備を早めることができる。マブスのキューバンオーナーは、キッドのパスに合わせることのできるランニングプレイヤー獲得に奔走するだろう。何より、キッドが来年のこの時期まで、同じチームメイトと過ごすことができる。ケミストリーの熟成には十分な期間だ。マブスとキッドの08-09シーズンはもう始まっている。

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posted by AKIRA |04:43 | バスケットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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