2007年09月08日
私的ドラフト改革案(考察)
【新制度導入の目的・理由】 勝てないチームから無条件に有力選手を指名する。現状ではベストとされている完全ウェーバー制度の導入は、日本球界にとって最善の方法ではない。黒字を出しているからといって弱さにあぐらをかいでいるようであれば、それは企業努力の怠慢である。現にMLBでは、課徴金税(いわゆるぜいたく税)導入以降、チーム補強のための投資に消極的なチームが増えている。チームが勝たずとも、懐に収入が入るからだ。 NPBが本気でMLBに追いつきたいと考えるなら、現場だけではなくフロントにも一層の精進が求められる。そこで、ポイント同士のトレード(今年のドラフト・ポイント⇔翌年以降のドラフト・ポイント)や譲渡、あるいは支配下登録選手や金銭までを絡めたトレードといったものの存在が重要になってくるのだ。日本ではスポットライトを浴びることの少ないGMにとって、腕のみせどころではないだろうか。球団戦略の細分化は組織力の構築に一役買い、プロ野球ファンには新たな興味を供給することとなる。 また、日本の新人選手のクオリティは高く、特に完成度の高い投手はチームを変えるほどの実践力を備えている。本場アメリカでは、入団一年目の投手がオールスターに出場したり、タイトルを獲得することなど、そうはない。そして、その実力はもとより、彼らの持つ話題性こそが見逃すことのできない重要な要素たりえているのだ。プロに上位で指名されるような選手は、そのほとんどが多かれ少なかれアマチュア時代に何らかの伝説やドラマを築き上げている。言い方は悪いかもしれないが、プロに入らずして既に、彼らには商品としての付加価値が付いているのだ。それを利用しない手はない。球団間の駆け引きにより、「即戦力ルーキー」あるいは「逸材」が、本当に直前までどの球団に指名されるかがわからないのであれば、会議開催の時間帯によっては、一つのコンテンツとして成り立つはずだ。プロ野球の試合中継を上回る視聴率も可能ではないか。だからこそ、ただただ下位のチームから順にルーキーが指名されるという制度では、実にもったいなく思う。 何より、この制度の導入に踏み切ることで、選手獲得に懸けるプロ球団の「覚悟」が見たいのだ。逆指名や自由枠の導入は、リスクの伴わない有望選手の両獲りを可能にした。そのため、球団の選手に対する本気度がイマイチ伝わってこなかったのだ。希望する新人選手獲得のため、プロの球団がなりふり構わずポイントを集める姿。裏金などではなく、こういう姿勢がみたいのである。できレースのような必然に面白みを感じることはできなくとも、そこに獲得する側の苦労や工夫が介在しているのであれば、それは一つのドラマだと思う。ドラフトには、一昔前のような悲喜こもごものドラマだけではなく、必然がもたらす新たなドラマの可能性が秘められている。
posted by AKIRA |10:03 |
プロ野球ドラフト |
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この記事に対するコメント一覧
Re:私的ドラフト改革案(考察)
弱さにあぐらをかく黒字球団とは広島や楽天のことでしょうか?球団経営と存続のためにFAで選手を放出して資金を集めるしかない、高年俸の外国人選手を雇えなず、結果成績を残せない球団が最も頼りになる戦力補強であるドラフトを「勝てないチームが悪い、努力が足りない」と切り捨てて、強い(資金力のある)球団がいい新人選手を取りやすくすることは、戦力均衡による面白さを奪い、格差を広げるだけです。
目的の新人選手を獲得するために、大規模な戦力補強を行い、勝ち数を増やし続ける球団と、それが出来ず、「努力不足だ」と切り捨てられる球団がドラマチックな試合をすることができるでしょうか?
戦力不足な球団が、有能な新人を獲得することにより力と勝ち星を積み上げていく過程にこそ、ドラマチックなシーズンと感動が生まれるのではないでしょうか?
posted by MR-0 | 2007-09-08 19:39
Re:MR-0さん
MR-0さん貴重な意見をありがとうございます。黒字にあぐらをかいているという表現は球団の特定をしているのではなく、不特定多数への風刺、あるいは仮定の話と受け取ってもらえれば結構です。この件についてはまた別の機会に触れてみたいのですが、そもそもNPBはどこへ向かいたいのでしょうか?ソフトバンク孫オーナーの提唱する「真の世界一」を目指すのであれば、球団間の格差は必要となります。経済的についていけないチームには有力選手の供給源になってもらうか、大企業に買収される以外に道はなくなってくるでしょう。一、二部制を導入するにしても、効率よくドアマットチームを作らなければ上は栄えません。それがなければ、世界に伍するチームは作れないからです。「勝てないチームが悪い、努力が足りない」というのは、この資本主義社会を人並みならぬ努力でのし上がってきた孫オーナーのような方からしてみれば、至極真っ当な言い分でしょう。この世界、共存共栄ではないと立ち行かないというのもまた事実ですが、ではどこで線引きをするべきであるのかという話になります。だから、僕は入札権を工夫次第で獲得できるという案を提唱してみました。文中でも何度か述べましたが、無条件で下位チームから順に指名権を与えることが日本球界のためであるとはどうしても思えないのです。「切り捨てて」とは僕の案に対してなのでしょうか?どの球団にもあまり差異が出ず、ポイントのトレードや譲渡が可能。工夫次第ではどんな球団でも出し抜きのできるこの制度では、同一チームが何年も良い選手を獲得できないという事態にはならないと思います。年棒の削減に成功すれば、より高いポイントが与えられるわけですし、個人的にはここからフロリダ・マーリンズのようなチームにでてきてほしいと期待しているのです。もちろん、暫定的な案ですので、細かいところでの調整は必要。良い意見がございましたらまた書き込んでやってください。それから、素晴らしい選手が活躍するという感動に強いチームも弱いチームもないと思います。
posted by AKIRA | 2007-09-09 01:47
私的ドラフト改革案(考察)
しかし、ドラフト制でなければやはり裏金の温床になる
だけでしょう、だって貰う側(ドラフト対象)の選手や
親類、恩師まで金に群がる時代ですもの。
で、アマ時代や入団時のチヤホヤされたのに勘違いして
逆指名までして入団したり、たかが数年活躍しただけの
選手が、メジャーとか言い出すワケですな。
ドラフト上位で獲る選手は、殆ど育てる必要がないので
ドコに行っても一緒、むしろ下位での入団選手を育てら
れるかどうかが球団の資質かと。
私的にドラフトはウェーバー制、契約金は無しで引退時
に在籍球団から3000万ぐらいで良いかと。
活躍してればたかがの金額、4、5年でダメだった選手
でも充分やり直しのきく金額ですし。
で、FAは5年ぐらい短縮する変わりに、獲得球団はド
ラフトの権利放棄、これで新人ではないですけど選手を
欲しいという球団の覚悟もみえる訳ですし、選手も全盛
期に好きな所へいけますし。
何より莫大な契約金が無駄になるシステムから脱できる
と思いますし。
長文失礼しました。
posted by エキサイティング・パ | 2008-02-03 12:18


