2007年09月08日

私的ドラフト改革案(提案)

【問題提起】

前項「すきま風の吹く余地は」を参照。


【提案】

プロ野球ドラフト改革に関して私案がある。
ドラフト会議での新人選手選択の際に、ポイント(ドラフト・ポイント)を用いるのだ。

会議の大まかな流れは以下の通りである。

1、全球団、各巡目ごと新人選手選択前に使用するドラフト・ポイントを提出(〇ポイントも可)
         
2、使用ポイントの高い球団から順に、獲得希望選手を指名(よって、ポイントの提出はイコール使用となる)
         
3、使用ポイントの重複球団がでた場合、同年交流試合の成績が優れたチームから順に優先権を与えるものとする

要は、新人選手選択の前に、指名順位のオークションを行うということである。
なお、未使用ポイントに関しては、翌年以降の持ち越しを一部認可。一部とするのは、同年ドラフトへの極端に消極的な姿勢を避けるためである。持ち越し可能なポイントは半分までにするなど、制限は設けるべきだろう。


【ドラフト・ポイント収集法】

1、コミッショナー支給

毎年、各球団一律10ポイント。


2、シーズンチーム成績による振り分け

例、06シーズン

 中日  10P   日本ハム 9P
 阪神  6P   西武   5P
 ヤクルト4P   SB   3P
 巨人  6P   ロッテ  5P
 広島  4P   オリックス3P   
 横浜  2P   楽天   1P

シーズン二、三位チームはプレーオフ制度の恩恵にあずかるために差し引き。
オールスターで勝ち越したリーグにアドバンテージを与える。五分の成績なら、試合計得失点差で判断。


3、日本一チームへの報奨

日本一に輝いたチームに5ポイントを支給。

4、交流試合成績優秀チームへの報奨

セ・パ交流試合において、好成績を収めたチームに以下のポイントを支給。

一位 5P
二位 3P
三位 1P

5、支配下登録選手平均年棒による振り分け

支配下登録選手の平均年棒を低く抑えたチームに多くのポイントを与える。毎年、12球団の平均年棒を基準に、以下のような振り分けを行う。

例、06シーズン(平均年棒3771万円)

  ~  0P
+2000万
  ~  2P→巨人
+1500万
  ~  3P
+1000万
  ~  4P→中日、阪神、SB
+500万
  ~  6P→ロッテ、日本ハム、西武、
        横浜、ヤクルト
-500万
  ~  8P→オリックス
-1000万
  ~  9P→広島、楽天
-1500万
  ~  10P
-2000万
  ~  12P

※12球団平均年棒(3771万円)より1000万~500万少ない金額の広島、楽天には9ポイント、1500万から2000万多い巨人には2ポイントを与える。


【補足】

・球団同士が切磋琢磨し、ドラフト会議をより一層盛り上げるためには、それぞれの球団の所持ポイントをなるべく公平に保たなくてはならない。そのような理由から、あえてシーズン成績の良いチームに多くのポイントがわたるように制定する。
そして、支配下登録選手の平均年棒をポイント支給に反映させることでバランスをとることができる。対象を「年棒総額」にしないのは、登録選手数削減を危惧してのこと。ただでさえ少ないと言われているプロ野球選手の数を減らすなどということはあってはならない。逆に、「年棒平均」を対象とした場合、若い選手やアマでの実績が少ない選手の雇用機会増へとつながる。金額の抑制が目的であっても、結果的にはそれがプロへの間口拡大になるはずだ。

・オールスターの勝敗を反映させることで、試合内容とファン投票により真剣味を持たせることができる。

・下位チームであっても、順位変動の可能性があるなら最後まで必死に戦う必要がでてくる。ドラフト・ポイントの導入に踏み切ることができれば、不備だらけである現行のプレーオフ制度に頼らずとも、消化試合ゼロを目指すことができる。

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posted by AKIRA |09:53 | プロ野球ドラフト | コメント(4) | トラックバック(0)
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Re:私的ドラフト改革案(提案)

コメント投稿者ID :

ドラフトは補強戦略。
強いチームが有利になるシステムはよくない。
5の総年俸による振り分けも、そこに外国人年俸や契約金が組み込まれなくては公平とはいえない。
やはりウェーバー方式(抽選なし)が公平といえる。選手の希望が無視されるとされるなら、進路によらず次年度へのドラフト指名が可能になればよいし、禁断(タブー)とされてきた新人選手の「契約即トレード」も認めていい。
 さらにFA期間の短縮と同時に、FA補償にドラフト指名権の譲渡を選択できれば、戦力均衡化は進むでしょう。

posted by YAIVAN | 2007-09-08 10:22

Re:私的ドラフト改革案(提案)

コメント投稿者ID :

あまりに複雑なシステムはかえってファンの
興味を低下させる。
逆指名も1人ならありというのも悪くはない。
くじ引きが面白いという人もいれば、
企業努力を排除するという人もいる。
平等は必要だが、競争原理もまた必要。
個人的には去年のシステムが良いと思うが。
むしろFAの縛りを強化して外国移籍以外は
事実上困難にしたほうが良い。
国内はトレードがあるのだから。

posted by やぶにらみ考 | 2007-09-08 10:34

Re:YAIVANさん

コメント投稿者ID :

貴重なご意見ありがとうございますYAIVANさん。

「ドラフトは補強戦略」ごもっともです。しかし、戦力均衡をうたい文句に、無条件で勝てないチームに権利を与えることからくる弊害を見過ごすわけにはいかないこともまた事実。そして、常勝チームのスカウトやフロントの声を聞いていると、無条件に下位チームに権利を与えるのであれば、それは上位球団にとってフェアではないと思うのです。
平等は理想。どうしても毎年ドラフト補強のうまくいくチームとそうでないチームが現れるように、指名権もなるべく公平に近い土壌で競い奪い合うものではないでしょうか。スカウトやフロントだってプロですから。
様々な考え方があるとは思うのですが、勝てないチームに無条件に権利を与える。僕にはこれが平等であるとはどうしても思えないのです。

それから、このシステムでは一方的に戦力的に強いチームが有利になるわけではありません。やりくり上手なチームに恩恵のあるシステムです。そういった意味ではもちろんフロントにも強さが求められます。

契約金の格差については考えていませんでした。また別の話にすべきかもしれませんが、契約金自体もう少し別の体系をとるべきなのでしょうね。

posted by AKIRA | 2007-09-08 18:25

Re:やぶにらみ考さん

コメント投稿者ID :

貴重なご意見ありがとうございますやぶにらみ考さん。「あまりに複雑なシステムはかえってファンの興味を低下させる。」とのことですが、厳密に言えば、ファンの多くはドラフトの制度そのものに興味があるのではなく、有望選手の進路先に興味があるのだと思います。そして、その関心はドラフト制度云々には関係がないものです。海外のスポーツに目を向けても、非常に複雑な制度が多く、それこそ法の専門家でなければ理解できないようなものさえあります。もちろん、全てがそれでは困りますが、球団経営とはあくまでビジネス。プレーはともかく、このような制度が必ずしも大衆迎合的なものである必要はないのではないでしょうか。また、難題を克服するたびにフロントは力をつけますし、ひいてはそれが日本球界の発展につながるのです。また、将来的な球団のエクスパンションを考えるのであれば、ビジネスとしての球団経営をアピールする必要があります。新規参入を目指すような企業は、利潤のほかにもやりがいのようなものを求めるのではないでしょうか。多少、複雑な制度があったほうが、経営意欲を誘うことになると思います。 逆指名は裏金が発覚した以上、やめたほうがよいかと。確かに、くじ引きはなくすにはおしいものだと思います。完全ウェーバーの導入こそが企業努力の排除ですね。自由枠と希望枠は、裏金以外に契約金の高騰も引き起こします。本来そこまで評価の高くない選手が繰り上がりで高い評価を受けることになるからです。そもそも分離ドラフトからして言語道断。問題だらけです。

posted by AKIRA | 2007-09-09 02:24

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