2008年01月14日

「行ってきました国技館!!」 大相撲一月場所初日

「マリンスタジアムもこんな感じだよね」

後ろに並ぶ二人組みの会話に、思わず相づちを打ちたくなるような強風&寒空の下。待つこと実に90分。
ようやく手に入れた当日自由席のチケット片手に、大相撲の総本山・両国国技館に乗り込みました。

大いに盛り上がった大相撲一月場所初日。
ここからは、相撲観戦初となる相撲ド素人の私が、現地で見て感じたものをレポートさせていただきます。


入場してすぐ、無料配布の資料を一通り取り終えると、先に見える扉の向こう側から淡い黄金色の光が…。
しかし、そこは自由席購入者の立場。扉の向こうをくぐり抜けたい好奇心を抑え、二階自由席へと直行します。
すると、「正」の中央側席はきっちり押さえられており、仕方なく「向」の席での観戦を選択します。
反対側のエリアに向かう中で二階席を見回していると、その厳かな雰囲気にやんわり感動。
目を引いたのは、何と言っても吊り屋根です。パンフレットを開けば「重さ6t」と記されており、その大きさとともに二度びっくりさせられました。

開場直後は客もまばら


席を確保した後、一階に下りてみます。
すると、前相撲がすでに終わり、序の口の取組が始まっていました。
指定席にもかかわらず、既に土俵に視線を送るお客さんがちらほら。まなざしは真剣そのもので、ピーンと張り詰めた心地よい雰囲気が出来上がっていました。
力士は小柄な選手ばかりでしたが、目の前で観ていると、さすがに迫力が違います。
入場時の力士は皆、気合十分なようで、土俵を去る時の姿にはスポーツ選手特有の闘志を感じました。

その序の口なのですが、印象に残った力士がいるので紹介させていただきます。
四股名は「鎌刈」。体格は中肉中背といったところで、序の口の中でもさほど大きくない力士なのですが、何せ体が柔らかい。四股を踏む際、文字通り頭上にまで足を振り上げるのです。その姿はまるで、伝説の投手・沢村栄治のようでした。
また、この力士、一度頭上まで高く上げた足を「ピタッ」と静止させるものですから、これまた伝説の打者・王貞治を彷彿とさせられたのです。

そんなことで、すっかり鎌刈を気に入ってしまった私は、彼を応援していました。
すると鎌刈は、自分より二回りほど大きな相手に勝ってしまったのです。
「小さな力士が大きな力士を負かす」
鎌刈には、相撲の醍醐味を一つ教わりました。


昼飯時には、1日2回ちゃんこを堪能しに行きました。
この日屋台に並んだのは、何と300人!!!!!!
この寒さに、ちゃんこ人気が高騰した模様。
「いつもこんなに並ばないよな~」の声も聞こえる中、1時間待たされました……。
しかし、待ったかいあり。
寒さがスパイスとなり、とてもおいしくいただくことができました♪ 
その美味さたるや、またちゃんこだけでも食べに来たいと思えたほどです。これで200円は安い。

ちゃんこと、一日57500本焼くやきとり


館内に戻ると、お客さんの数が増え、にぎやかになっていました。
十両力士の土俵入り時には、席の半分は埋まっていたでしょうか。
外人さんの姿がちらほら見られ、熱心にカメラで撮影しています。そのような姿を見ると、やはり日本人としては嬉しいもの。日本の国技が、とても誇らしく思えました。


十両の取組が終わると、いよいよ幕内力士が土俵に上がります。
無料配布のパンフレットに目をやると、私と同じ84年生まれの三役力士が多く紹介されていることに気付きました。大関昇進が見えてきた関脇安馬、九州場所で初の勝ち越しを決めた琴奨菊、エストニアの怪物把瑠都。前頭では、豊響市原が同い年となります。
彼らに注目して観ていたのですが、勝ったのは市原だけ…。残念。

他の注目力士は、私でも知っている高見盛琴欧州千代大海出島魁皇といった面々。
以前、魁皇が昨年九州場所で「引退を考えていた」という記事をスポーツ雑誌で読んでいたので、彼への声援にはじ~んとさせられました。人気者高見盛をも凌ぐものだったと思います。

それにしても、三役ともなれば実力雰囲気も違いますね。
勝った力士がズンズンと肩をいからせ仕切り線まで戻るさまは、まさに威風堂々といったところ。かっこよかったです。


さて、ここで話を冒頭にまでさかのぼらせたいのですが、本日は大入満員。
昨日の販売終了時刻には、前売り券のほとんどが売り切れ。当日の入場券は自由席350含め、たったの392枚。500枚を割ったのは、99年の初場所以来9年ぶりだそうです。
また、懸賞本数も、昨年夏場所108本を上回る史上最多119本と、本日の取組に対する注目の高さがうかがえます。

満員御礼


それだけの注目を集めたのは、もちろんこの人朝青龍太刀持ち、露払いを従え、3場所ぶりの土俵に上がります。
大歓声と、いくばくかの叱咤激励が入り乱れる中、豪快に四股を踏む朝青龍「よいしょ~!」の掛け声。
今日一番の期待を背負い、お騒がせ横綱が立ち合います。

やっぱり彼は、強かった。
琴奨菊に巻き替えを許し、不利な状況に陥ったものの、我慢して体勢を立て直すや、後はあの通り豪快な上手投げ

思わずスタンディングオベーションってなもんです。

いや~、いいもん観た~
やっぱり凄いんですね、横綱って。
お見事!!

塩をまく横綱朝青龍


締めは、こちらも横綱白鵬。
話題は朝青龍に持っていかれましたが、白鵬の一番も見事でした。
わずか3秒で、出島に土をつける貫禄勝ち。
決まり手は、朝青龍同様上手投げ。
後から知ったのですが、「同じ上手投げで勝ちたいという気持ちはありました」とのこと。
朝青龍不在の大相撲を支えてきたプライドが見え隠れしています。


役者の揃った大相撲のこれからが、とても楽しみになってきました。
昨年は、良くない話題ばかりが報じられた大相撲。それだけ注目は大きくなります。だからこそ、良い話題を提供できる角界であれば、今度はそれが大きく取り上げられるというものでしょう。
大相撲の権威回復に向け、まずは上々のスタートを切ったと言えるのではないでしょうか。

私自身、中継のチェックはもちろん、今度は一階席からじっくり観戦してみたいと思います。
できれば、ちゃんこが一番おいしいこの季節に…。


posted by AKIRA |10:17 | 観戦記 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008-01-14 11:39 | 続きを読む
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