2012年02月02日
結果は1-1の引き分け。バレンシアが先制するが、またもコーナーキックからプジョルの魂のヘディングが炸裂。後半にはバルサがPKのチャンスを得るが、PKストッパーの異名を持つジエゴ・アウベスが見事にメッシのシュートを防ぎ、PKを当てたミゲルを救った。
この試合のバレンシアによるバルセロナ対策は今までの集大成のようなものであった。なので、それをまとめる形でブログを進めていく。ただし、目新しいことはなく、単なるまとめであることを先に断っておく。
ただ、すべてのチームのバルセロナ対策が均一化してくると、チームの個性はどこへ行くという話になってくる。もちろん、そのチームに所属する選手によって個性という誤差はあるんだけれども。対戦するバルセロナの選手が、このような状況をどのように考えているかは、ちょっと気になるところである。
■ボールを保持させるな
最初は、相手にビルドアップをさせないである。
どこのチームもやっていることだが、まずは繋がせない。中途半端に人員をさくと、キーパーを使ったビルドアップによって、プレスを回避されてしまう。よって、マンツーマンで抑える。なので、どっちに転ぶかわからないロングボールを相手に強いることで、バルセロナにボールを保持させない。
次に、ロングボール大作戦である。
バルセロナの前プレが緩くなっていることは伝えてきた。しかし、最近の不調からか、この試合の序盤はメッシを中心に相手を追い掛け回す場面が見られた。バルセロナのボールを保持する仕組みとして、相手にボールを持たすことのない守備の強さがあげられる。なので、そのプレスを外したいとどのチームも考える。
バルサの守備の特徴はマンツーマンよりも圧力の強いボールへの密集である。ボールを持っている選手は気がつけば相手だらけという状況になっている。この守備の強さは言うまでもないんだけど、ただ守備のポジショニングから考えると、かなり亜流の方法といえる。それはいわゆる文法から外れた動きをすることがある。
バレンシアの先制場面で面白かったのがジエゴである。パントキックをせずにわざとボールを地面において、誰かを引き寄せてからロングボールを蹴った。また、バレンシアはゴールキックからのビルドアップでCBがボールを受ける。しかし、フォローする選手が最初から高い位置にいる。バルサの選手を引き寄せてドカンと蹴る場面があった。つまり、最初から蹴る気満々。ただし、ジエゴ・アウベスのロングボールの精度はなかなかひどかったけれど。
こうなれば、バルセロナはプレスのかけどころが曖昧になる。前から追いかけても蹴られる。セカンドボールに備えると、バネガと中心に後方から繋いでくることもある。メッシがもっと守備を頑張れば問題なくなるのは秘密なんだけども。メッシを守備の時だけサイドに置いたら、そのSBが攻撃参加するだろうし。そういうSBじゃなければ、有りかもしれない。
こうして徐々にバルセロナのボールを保持する時間を削っていく。愚直に愚直に。バレンシアの面々で言えば、ピアッティとジョルディ・アルバのアジリティを活かした素早いプレスと裏への飛び出しはバルセロナに厄介なものとして存在していた。そして、後半の無秩序状態でもバネガのキープ力とアルベルダのボール奪取力は異常だなと。
その他に気になったのは、バルセロナのコーナーキック。カウンターされるのが嫌でショートコーナーをずっとやっていた印象だったのだけど、相手も人数をかけて対応してきた。なので、最近は素直に蹴ることが多くなっている。で、ここで工夫が見られている。プジョルが遅れてファーサイドに登場、メッシがファーに流れて中央に折り返すとか。もしかしたら、コーナーからのゴールが増えるかもしれない。ただし、カウンターも食らうかもしれないけど。
■独り言
マンツーマン気味のプレスとハーフラインからのプレッシングの使い分けができるのが必須条件なので、バルセロナ対策も大変だなーと感じる。ただ、バルサのいびつさに助けられている面が強い。そのいびつさはバルセロナがバルセロナであることの必須条件ではないので、それを修正されると、また振り出しに戻るんだけどね。
試合で言えば、アウベスが登場してからのバルサは急にピントをビルドアップで使うようになった。恐らく最初の指示はなるべく使うな。指示がなくても選手間でそのような認識があった可能性が高い。なので、原点回帰しようと。バルサがバルサであるために。帰る場所があるバルセロナは迷っても大丈夫なのは強いなーと感じた場面であった。あとは、メッシ待ちかな。もうすぐだと思うけども。
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バルサが苦しむロングボール作戦について ~バレンシア対バルセロナ~
posted by らいかーると |11:19 |
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2012年01月31日
結果はスコアレスドロー。ディエゴ・ロペスが久々にらしさを発揮した試合でもあったが、ビジャレアルにも決定機は何度かあったので、一方的にビジャレアルが守りまくっていたという表現は、決して正しくない試合であった。どちらかというと、今季のバルサの苦戦する原因が詰まったような試合になった。今日はそんなグアルディオラ監督の気持ちになって試合を振り返ってみよう。
──ブスケツとマスチェがダブルボランチのような形でしたが、その意図はなんだったのでしょうか。
役割をはっきりさせたかったんだ。相手に攻撃されたときに最終ラインに入る選手と、最終ラインに入った選手の空けたスペースを埋める選手を。いつもだったら、ブスケツの前にチアゴやシャビが配置されているんだけど、その場合、ブスケツが空けたスペースに誰が入ってくるかは明確ではないんだ。もちろん、彼らが入ってくるべきなんだけど、いないこともある。だから、その現象を解決したかったんだよね。
バルサの3-4-3の守備の弱点を解決した上で、またその可能性を試したかったんだ。最近は4バックが続いていたしね。
──前半にプジョルとピケが位置を何度も入れ替わっていましたが。
ピケのほうが試合を作れるからね。でも、そんなに彼らのポジションチェンジで試合に影響はでなかったね。だから、元に戻る場面も見られたと思うよ。試合をすすめる上で、色々な手を打つことは大切だからさ。
──前半は相手のDFラインの裏に飛び出す選手が少なかったように思えます。
メッシが裏に飛び出した場面くらいかな。もともとメッシは裏に飛び出すよりも、中盤におりてきたり、サイドに流れてきたりする選手だからね。その位置に飛び出してもらおうと、シャビやセスクをいつもよりも高い位置においたんだけど、ボール運びで苦労してしまったから、なかなか最終ラインの裏へいける場面は少なかったと思う。
──昨年の形だったら、WGの選手が中央に進出して、裏を取りに行ったと思います。
つまり、昨年の形に戻さないのか?という話だと思う。ただ、ペドロもビジャも今はいないからね。もしも彼らが試合に出場していれば、そうい動きをした可能性はあると思うよ。ただ、今日はアドリアーノとアウベス。セビージャでSBをやっていた選手なので、まだそこまで仕事を広げるには時間がかかると思っている。
──何でWGをサイドにはりつかせるんですか。昨年はSBが超攻撃的に振舞っていたのが印象的でした。
昨年はSBを高い位置に上げて、WGをFWのように振舞わせていた。でも、攻守のバランスやサイドの偏りが目についてね。なので、もうちょっと安定した戦い方をしたかったんだよ。それでも得点は取れると考えていたんだけど、今季はなかなか得点に恵まれない。サイドから突破する場面も思っていたよりも少ないしね。
ただ、テージョやクエンカを見ても分かる通り、カンテラから優秀なサイドの選手が育ってきている。彼らの居場所を作るためにも、サイドからの個人による崩しをもっと重視すべきと考えたという要因もあるよ。それにいざとなったら、メッシを右サイドにすればいいわけだし。
──でも、最近の試合は右サイドに攻撃が偏りますよね。
シャビもアウベスも、そしてメッシもいるからね。イニエスタをWGで使うで答えを出したつもりだったんだけど、怪我してしまったかたらね。今日のアドリーアノのプレーには満足しているし、途中出場のテージョにも満足している。セスクのシュートが決まっていれば、左サイドからの攻撃に成功した!ってなるわけだしね。
──アビダルを外すわけにはいかないですもんね。
CBとSBを兼任できて、あそこまで繋げる選手を見つけるのは至難の業だよ。最近は攻撃に厚みを加えるために、オーバーラップを頻繁にするように求めている。今日の試合でも攻撃参加していたと思うけど。そういう意味では、昨年のSBのような役割を求めることもあるかもしれないね。
──今日の采配についてお聞きします。後半から4-3-3に変えた意図は何でしょうか。
セスクやシャビがメッシのいた位置に飛び出せないのは、組み立てがうまくいっていないからだと考えたんだ。だから、後方の枚数を増やした。具体的にはマスチェラーノをCBにすることで、慣れ親しんだ形に戻したんだよ。でも、あんまり変わらなかったね。
──ビジャレアルは11人でしっかりハードワークしてきましたね。
マルコ・ルベンたちが守備に戻ってくるのはかなりきつかったよ。その代わりにビジャレアルのカウンターが封じられるかなと思ったけど、パスで繋いだり、個人技でボールをキープしたりと攻撃を忘れなかったのがこっちからすると痛いところだったね。
ビジャレアルの守備で面白かったのは、中央のプレスは激しいんだ。相手もたくさんいるんで、スペースもない。で、サイドでボールを持っていてもちゃんと寄せに来る。でも、圧力が違うんだよね。サイドではボールを持てる。正確に言えば、持たされていたのかもしれないけど。
──ビジャレアルのそういった狙いは何だと思いますか
バルセロナの攻撃をサイドに誘導する。サイドから攻撃したいならどうぞって感じだろうね。単純にクロスを上げられるのが守りきれる確率が高いと考えているのかもしれない。だから、最後にアウベスをSBにメッシとテージョをWGにしたんだけどさ。だったら、サイドから崩してやるよってね。
──崩しきれませんでしたね。
ま、そういうこともあるよね。ただ、そういうことがちょっと多すぎるから攻撃の枚数をもっと増やそうかなとか考えているんだけどね。ただ、国王杯もあるし、日程と怪我人の影響から大胆に動けないのがきついところだよね。だからこそ、動く価値があるのかもしれないけどさ。
■独り言
ビジャレアルはマルコ・ルベンの存在感が大きい。本当になんでもできる。ただし、できるレベルは高くない。でも、超貴重。怪我をしたそうで、はやく戻って来い。そして、マルコス・セナの復活が大きい。今日のスタメンが揃っていれば、どことでも勝負できるんじゃないかなと思うよ。冗談抜きで。
バルセロナは間違いなくいろいろやりすぎ。素直にやれば強いのになーといつも思ってしまう。この試合の前半とかもったいない。でも、実験は面白いんだけどね。
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仮想×妄想インタビュー ~ビジャレアル対バルセロナ~
posted by らいかーると |11:07 |
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2012年01月30日
結果は2-0でナポリの勝利、ゴールはともにカバーニである。PKと後半のロスタイムにカウンターからドリブルシュート。文字通りに攻守に貢献したカバーニ尽くしの試合であった。しかし、カバーニ凄かったよねで終わらせるにはもったいない試合で、そのことについて詳しくという感じ。
時代は猫も杓子も3バックである。バルセロナが3-4-3をやっていることもあって、世界中に彼らの真似をするチームが増えてきている。遠く離れた日本も例外ではないし、もっと言えば、プロでない世界でもバルサの亜流みたいなサッカーをするチームが増えている。
ここではあくまで管理人の見た試合をもとに考察をしていく。つまり、歴史を遡れば、それの元ネタはハンガリーのWWシステムだよねと突っ込まれそうだが、そんな時代には影も形もおいらは存在していないので、ご勘弁を。
■攻撃で3バックを採用する理由
最初に3バックでビルドアップを始めたチームはリバプールとマンチェスター・ユナイテッドである。ただし、MFをCBの間に落とすのではなく、GKを使うというものであった。当時のGKはファン・デル・サールとレイナ。GKに足元が必要だよねというのはこの時から始まった。
そもそもなんでGKをビルドアップに組み込む必要があったかというと、時は攻撃的な守備でリバプールやチェルシーが猛威をふるっていたからである。特にリバプールのベラミー&カイトの攻撃的な守備は相手のビルドアップを根本から破壊する力があった。なので、DFラインを下げて相手をいつもより走らせて、前プレを回避する必要があった。その流れでビルドアップにGKが登場したわけである。
攻撃的な守備が持ち味であったリバプールがそれらの回避方法を自分たちで行なってしまうというのは賢いのか、賢くないのかはよくわからない。
しかし、GKをビルドアップに組み込もうと思っても、GKが繋げなければリスクが高くなる。相手にボールをプレゼントすれば、失点のリスクは尋常ではない。また、精神的なダメージも計り知れないのは言うまでもない。なので、考えたラファエル・ベニテス。というわけで、シャビ・アロンソがCBの間に入るようになった。3バックでポゼッションと表現していたが、3バックでビルドアップが正しい表現になりそうだねと。
なお、この現象はバルセロナの代名詞になってきているが、管理人の曖昧な記憶では、リバプールがその最初という認識になっている。恐るべしラファエル・ベニテス。またそのキーマンがバルセロナと対峙するレアル・マドリーに所属しているシャビ・アロンソというのも面白いめぐり合わせである。
ちなみに、ビルドアップで3バックをやる理由は、相手のシステムとミスマッチを起こし、時間とスペースを手に入れやすくするためである。なので、多くのチームでこの現象が見られるようになった。なお、この現象をきっかけにDFラインからドリブルをする選手や、DFラインからボールを引き出すために神出鬼没な動きをするようになった中盤の選手が多く目撃されるようになっている。
広島の3→4への変化もシステムのミスマッチを起こすためであるし、セレッソで言えば、SBの位置にマルチネスが移動していたのもまさにそんな理由である。あそこでボールを受ければ、誰もプレッシャーをかけられないよねという位置を見つけることが必須の能力になってきている。
ここでのテーマはミスマッチである。相手の守備の役割を狂わせることで、攻撃を有利にすすめる。そのためのボトムチェンジ。あくまで攻撃のためなので、多くのチームが守備の時は4バックに変化しているのが特徴である。つまり、守備でミスマッチさせないようにというお話。
■守備で3バックを採用する理由
3バックがネガティブに語られる理由は、3バックの横のスペースをどうするの問題である。そのままでは、なかなかカバーできないのが現状である。なので、WBを下ろしたり、DHを下ろしたりして、4枚そろえるか、めんどくさいので、守備を5枚にするのがよく見られる現象である。
守備を5枚にすると、高い位置からの守備はなかなか難しくなる。4枚に移行する戦術は、誰が最終ラインに加入するかの判断が強いられ、さらに埋めた選手が空けたスペースは誰が埋めるんだという問題が出てくる。なので、非常にめんどくさいわけである。
バルセロナが3-4-3の守備で苦戦しているのはこの3→4への移行のときに発生するスペースを誰が埋めるのかがはっきりしていないからだ。ただし、バルセロナの場合は恐らくはっきりさせていない。近い選手が埋めるという約束がありそうな予感。でも、近くに誰もいなかったらどうする??なので、最近は4バックが増えているバルセロナ。
で、ここでようやくナポリが登場する。ナポリのCBはそこまで攻撃参加しない。相手を押し込んだ状態でたまに登場することが多い。なので、ビルドアップのときよりも後方支援での攻撃参加のほうが目立った印象である。もちろん、ちっとも味方が相手を崩せないときはリスクを冒して登場する。
ただし、上記の後方支援は別に4だろうが3だろうが関係のない現象である。なので、ナポリが3バックを攻撃のため、特にビルドアップのためにやっているようにはちっとも見えなかった。2シャドウを実行したいなら、4-3-2-1でもOKなわけだし、スニガとマッジョならどこまでも走ってくれそうな予感はある。
というわけで、守備に注目してみた。ナポリも4バックに変化する場面が多かった。主に逆サイドのWBがおりてくる形が多かった。しかし、それ以上に注目を集めたのがパオロ・カンナバーロである。カンナバーロ弟は3バックの中央をになっているのだが、バイタルの相手を捕まえるために、どんどん持ち場を離れる場面が目立った。
この動きがとっても懐かしかった。デポルの5バックを思い出したからである。デポルの5バックの哲学はバイタルエリアで活動する選手を捕まえるための5バックであった。当時はSHを中央に移動させて、MFとDFの間で活動するのが流行っていたのである。なので、それに対処するために、デポルは中央の枚数を増やして、CBをバイタルエリアに突撃させたわけである。
CBが3人いるので、1人がいなくなってもカバーリングの問題はない。というか、カバーリングがしやすい。なので、中央に大穴を開ける必要がなくなる。これが4枚だと、最終ラインにスペースができやすくなる。SBを中央に絞らせれば問題ないが、もしも、相手のWGが横幅を保つ役割だったらどうする。SHをその選手につけたら相手のSHはどうする??と途端にめんどくさくなるのである。
セリエAを継続して見ているわけではないので、恐縮なのだが、このリーグでボールを保持するチームは、相手のDFとMFの間に選手をどうやって侵入させ自由にするかを何段階にも重ねて実行する習慣があるように感じている。それにわかりやすい対抗は、DFとMFの間を狭くしてカテナチオである。それの亜種がこの3バックで相手を潰してしまうということなんじゃないかなとナポリの試合を見て感じた。
■独り言
机上の空論はこれにて終了であります。デポルを思い出したのが本当に懐かしかった。来季はデポルが戻ってきますように。
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ナポリの3バックを見て思い出したこといろいろ
posted by らいかーると |22:43 |
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2012年01月30日
結果は3-2でビルバオの勝利。ラージョのホームで勝利をしたビルバオすげーと言いたくなるところだが、ゲームプランはラージョのほうが上手くいっていた印象。そんな状況をジョレンテがハットトリックで破壊した試合であった。ジョレンテのゴールはセットプレーからのヘディング、CBからの放り込みを個人技でねじ込む、サイドからのクロスを冷静にヘディングと無双状態であった。
──ビルバオはシステム図が意味不明ですが、あれはどういうことなんでしょうか。
ビルバオのサポのお気に入りであるトケーロですが、この試合では非常に評価のしにくいプレーでした。本来のトケーロはイニゴ・ペレスの横でプレーするべきだったんですが、FWの選手ですからね。気がつけば、ジョレンテの横にいることが多かったです。
また、ビルバオはマンツーマンの意識がとても強いチームなんですが、トケーロ。走りまくることが持ち味なので、対面のハビ・フエゴを抑えることよりも、相手のCBやGKまで走りまくる場面が多かったです。非常にらしいプレーなんですが、ビルバオの戦い方を考えると、どうなんだろうと。
──確かにトケーロのいるべき場所にダビド・ロペスやイラオラが移動してくることがありました。
誰もいないんですから、そうするしかなかったんでしょうね。そんな状況だったので、精度の高い左足を持っているイニゴ・ペレスもチームとして機能することは難しい状況になりました。つまり、細かく繋ごうとするビルバオの攻撃は2列目の選手がブレーキになってしまったと。
──ビルバオの守備はマンツーマンなので、ボールの失い方って重要ですよね。
ボールの失い方が重要でない守備なんて存在しませんけどね。ただ、普段からは考えられない奪われ方をすると、ビルバオの守備はなかなかハマらないことが多かったです。なので、ラージョに押し込まれる。ビルバオからすれば、相手のGKからの展開を増やすことでしっかり守備をセットしたいんですけど、それができなかったのが痛かったかなと。
──イライソスのビルドアップもミスが目立ちましたね。
ラージョは高い位置から守備をすることで、ビルバオのボールを保持する姿勢を破壊しにきました。上記のビルバオのイレギュラーな状況は2列目に起用された選手の問題、つまり、ビルバオ側の問題だったのですが、これはラージョ側の行動によって、引き起こされた問題だったわけです。バルセロナにボールを持たせない、そもそも攻撃を作れせない対策がビルバオにも向けられた瞬間ですね。
──まとめると、ビルバオは最終ラインからのビルドアップをラージョの攻撃的な守備によって、精度を下げさせられた。やっとボールを運べても2列目の選手のポジショニングは狂っていた。
そうですね。
──それで何で勝てたんですか。。。
困ったときのジョレンテにつきます。いわゆるこんなサッカーをしよう!それが機能しない、困ったときにどうするか?という準備がされていると、イレギュラーな事態に対応できることがあります。普通は困ったときのセットプレーくらいなんですけどね。
ビルバオはビルドアップが困ったときにジョレンテに放り込み作戦があります。本来は一気にボールを運ぶために放り込むんですが、今日はゴールを決めるためにも放り込んでましたね。たまに空中戦を胸で処理するのを見ますが、もうめちゃくちゃです。
──途中から出てきたムニアインはさすがでしたね。
抜群のキープ力でボールを落ち着けていましたもんね。エレーラは出場時間がちょっと短かったですけど、やはり彼らが試合に出ると、ビルバオは日常を取り戻せるんだろと思います。せめて、デ・マルコスがいればですかね
──ラージョで印象に残った選手はいますか??
左SBのカサードの攻撃力はスゲーーと思って見ていました。モビージャがめちゃくちゃ好調なのも驚きでした。元気そうなタムードが負傷退場したのは残念でしたけど。話題のミチュはよくわかりませんでした。いいチームだなと思ったので、また見てみたいと素直に思います。
■独り言
ビルバオでトケーロはどんな使われ方をしているんだろうと感じる試合であった。守備で献身性を発揮しているが、別に前プレを志向しているわけでもないので、めちゃくちゃ効果的というわけでもないし。決勝点のアシストがなければ、なんだったんだトケーロと言われてるかもしれない。というわけで、今後もどのように起用されるのか注目していくトケーロ。ジョレンテの代役が一番彼らしさがでそうだけどね。
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トケーロをどう起用するのか ~ラージョ対ビルバオ~
posted by らいかーると |11:43 |
リーガエスパニョーラ/1112 |
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2012年01月26日
結果は2-2の引き分け。国王杯としては、バルサの勝ち抜けが決定する試合となった。昨年は決勝で敗れたので、バルサからすると、結果を出したかった試合だったのではないかなと勝手に想像している。前半にバルサが2点とって、後半にレアルが同点に追いつく展開であった。
試合を振り返る前に状況を整理すると、ファーストレグはベルナベウで2-1。アウェーゴール適用なので、レアルは勝ち抜けに2得点が絶対に必要となる前提のもとに試合に挑むこととなっていた。
■あくまで攻撃的な姿勢を
最初にファーストレグで苛立ちのみえたレアルの選手たちを解き放つ必要がある。守備的な姿勢ではなく、攻撃的な姿勢を。それはボールを保持して攻撃しようというわかりやすい攻撃的な姿勢ではなく、守備のお話である。相手ボールを持たせるのではなく、相手からボールを奪いとる、相手の攻撃を破壊するような攻撃的な守備を。
そんな期待に答えるように、レアルは序盤から激しいプレスでバルサの攻撃に対抗する。ファーストレグはボールを落ち着ける時間をレアルからもらったバルサだったが、今日はその時間を奪われる展開となった。その攻撃的な姿勢にあてられたか、バルサはらしくないミスでレアルに決定機を与えていく。
相手が深追いしてくれば、GKを使ったパス回しで中盤にスペースと時間を与えよう。これがバルセロナの戦い方である。しかし、バルデスに比べると、ピントは非常に怪しい。ボールこそ奪われなくても、次の選手に時間を与えられないことが多い。というか、イグアインに奪われて自分で防ぐ、なんて場面も見られたが。
レアルの前プレに対して、ミスをする場面もあれば、そのプレスを回避できることもある。プレスを回避できれば、一気にバルセロナがチャンスを掴めるはずであった。しかし、カシージャスを焦らせるような場面は訪れそうで訪れなかった。レアルも前から攻撃的にプレッシングに行く場面と、ファーストレグのような守備を使い分ける場面が多く、バルサにちょっとした混乱を与えた可能性はほんの少しだけある。
■セカンドレグとアルベロアという要因
バルセロナからすれば、レアルに点を決めさせたくはない。1失点はOKと言われても、相手を勢いつかせる可能性は高い。なので、バルサからすれば、恐いのはカウンターである。なので、極地的な勝てる部分があれば、そこからの勝負を繰り返す。それがなければ、安全に攻撃をするのが定石となる。
バルセロナはセスクとイニエスタのポジションチェンジが目立った。しかし、両者ともアルベロアを攻略することはできなかった。さらに、セスクはこの試合で他のバルサの選手と比べると、パスミスが非常に多い。そのパスミスは仕掛けのパスでポジティブなミスというものではなく、どうってことないパスを相手に渡してしまう場面が目立った。
なので、イニエスタが中央に入ってくる。いつものように、メッシも入ってくる。これで左サイドは死んだわけである。相手のプレスを交わしてオープンな状況を作れていたのにもかかわらず、彼ららしい崩しが30分近くまで見られなかった要因の1つである。
最初の安全な、のくだりに話を戻すと、前半にバルサで目立ったのが、サンチェスを裏に走らせるである。コエントランとセルヒオ・ラモスの間から何度も裏を狙いまくるサンチェス。オフサイドになったり、ぎりぎりカバーリングされたりと成功はしなかったが、しつこく繰り返された形であった。ロングボールなら失ってもレアルのカウンターには繋がらない。
サンチェスでセルヒオ・ラモスとコエントランを抑えることには成功していたので、ここにもう一人投入できれば、バルサは面白かったんだけど、セスクとイニエスタは上記の理由で何とも言えないポジショニングになってしまったのが痛かったかなと。アウベスはクリロナが基本的についてきたしね。
■バルサのロンドが炸裂してから
30分過ぎになると、バルサが徐々にらしさを発揮し始める。それはレアルの攻撃的な守備が徐々に受身の姿勢、つまり、相手にボールをもたせるような形に変化しなければならなかったからだ。それはバルサが相手のプレスに慣れたからとも言えるし、レアルが体力的にきつくなったとも言えるだろう。
レアルの前半の攻撃は繋げるところは繋ぐ。エジルとカカのポジションチェンジで時間をつくる。そして、ファーストレグでも見られたロングボール作戦である。
ベルナベウではカシージャスが蹴っ飛ばしていたが、失格の烙印をおされたのだろう。セルヒオ・ラモスやペペが蹴っ飛ばして、クリロナたちが競る→セカンドボールをラサナ・ディアラたちが拾いまくる場面が見られた。バルサの前プレの習性を利用した攻撃方法である。いつもより、サイドチェンジも多かった印象。
しかし、相手にボールを保持されてしまば、そういう攻撃もあんまり意味はない。だが、怪我でイニエスタを失ったバルセロナもなかなか自分たち発信で攻撃を作れない。ペドロやサンチェスがサイドから仕掛ける形は少なく、今日は4-3-3なので、WGがサイドにいつくと、中盤の枚数がちょっと足りない。なので、プジョルがドリブルで突っ込んでくることもあった。
きっかけはレアルの攻撃的な姿勢。それを奪ってのカウンター。クリロナがアウベスにボールを奪われて、フォローのカカがアウベスからボールを奪い返せなかったのがすべてかなと。オープンな状況でメッシがボールを受けると加速。相手をひきつけて、最後はイニエスタに代わって登場したペドロが決めて、バルサが先制に成功する。
レアルのプレスの使い分けは人数が足りているかいないかが、1つの判断基準だったと思うのだけど、攻撃的に攻撃をする。つまり、攻撃に枚数をかければ、守備で人数が足りないことは起こりうる。そういうデメリットを何とか守りきってくれよという願いが叶わなかった瞬間とも言えば良いのだろうか。
で、しかもその直後にセットプレーからアウベスにとんでもないコースに飛びされたシュートを決められてしまう2-0で前半が終了。レアルからすれば、とっても不運な前半戦となった。バルサからすれば、1-0は有りだとしても、2-0はラッキーだよねという感じなんじゃないかなと想像する。
■開き直ったレアルと振り出しにもどったバルサ
後半のレアル。勝ち抜けには3点差が必要という状況であった。ある意味開き直りが必要な場面である。で、レアルの戦い方は日常を戦うという選択であった。つまり、他のリーガで見せているようなボールを保持して戦う形である。ゴールキックをCBに繋ぎ、そこから中盤を経由してというサッカーを始めたレアルにバルサは正面からぶつかっていく。
もちろん、バルサの前からの圧力だったり、レアルの繋ぐ能力を考えれば、バルサが試合を優勢に運べそうである。そのとおりで、序盤はレアルはボールを上手く繋げない&バルサがうまく繋ぐ場面が目立つようになった。
ただし、サンチェスへの放り込みはなくなった。恐らく相手に3点いれられなければOKという状況だったので、バルサはボールを繋ぐことで試合を支配するつもりだったのだろう。追加点は相手の隙ができたときに、攻撃をする。あとはあくまで自分たちらしく。ボールを繋いで相手の体力と精神力を削り、とどめをさす。ただし、自分たちらしさをひとつだけ手放したのだけど。
繋げない状況を見たモウリーニョの最初の手はグラネロの投入。ビルバオ戦でグラネロとシャビ・アロンソのコンビを使った理由はやはりここにあったのかもしれない。本当はサヒンが見たかったのだけど、間に合わないなら仕方ない。グラネロはCB付近からバイタルエリアまで幅広く動き、攻守に影響をわずかに与えていった。
■最高のベンゼマとクリロナを解き放ったカジェホン
交代で発生したわずかな影響を大きくするにはさらなる手を。カカとイグアインに交代して登場したベンゼマとカジェホン。元気な3人が登場することによって、レアルのプレスに勢いが戻る。そして、カジェホンがSHに入ったことで、クリロナは前線で自由を与えられるようになる。
後半に感じたバルセロナへの違和感。ベンゼマたちが入ってきてから妙にばたばたし始める。エジルのキープ力や後方からの放り込みに飛び出すベンゼマに苦しむようになる。その違和感の正体はピントにあった。
上記のように、相手が深追いしてくれば、GKを使って状況を打開するバルセロナである。しかし、後半のバルセロナはいつもだったらバックパスをする場面でクリアーを選択する場面が目立つようになる。前半と後半のピントのパスの回数と成功率を調べれば、面白い数字が出てくるかもしれない。出て来なかったらごめんね。
というわけで、いつもだったら繋げるところがクリアーになる。無理をしたパスになる。味方に時間を与えられなくなる。そうなれば、レアルのプレスに引っかかっても不思議はない。さらに、後半のレアルはボールを保持しようと企んでいる。なので、徐々にボールを保持するのはレアルになっていくという流れに試合は動いていった。
そして最初のゴールが生まれる。きっかけはピントのゴールキック。恐らく繋ぐのはレアルの選手に邪魔されたのだろう。ロングキックはそのままレアルの選手にわたり、一気につながれてクリロナに決められた。
その直後のゴールも象徴的であった。いつもだったらバックパスを選択しそうなピケが無理にクリアーすると、ボールは相手にわたり、ベンゼマの元へ流れる。ベンゼマはプジョルを交わし、同点ゴールを決めることとなった。
残り時間は肉弾戦である。バルセロナも攻撃の色を強くするが、一度狂った歯車をなおすには駒が足りない。ならば、個人技で勝負したいところだが、ペペが立ちはだかる。いちいちスローで止まるペペのプレーだったが、今日は後方でアルベロアと共に守備の要として貢献もしていた。削られたり削ったりは相変わらずだったけど。
そんな紙一重の攻防はセルヒオ・ラモスの退場と短すぎるロスタイムで幕を閉じることとなった。ブスケツに追い出されたセルヒオ・ラモスとモウリーニョが何かを話していたが、あの場面を見るかぎり、仲違いはないのかなーと感じた。あの場面で印象操作できたら、それはそれですごいんだけどね。こうして、試合は終了する。
■独り言
ちょっとバルサがイレギュラーだったかなーという試合。ピントの代わりにバルデスが出ていれば、もっと安定するんだろうけど、今季はサイド攻撃がキーになりそうな予感。サンチェスもいつのまにか、CFになってしまっているしね。
で、レアル。ようやく正面からバルサを倒しに行ったようで。前半は攻撃的な守備で、後半は攻撃的という言葉をそのまま実戦してバルサを苦しめることに成功した。結果は出なかったわけだけれど、今までの惨敗の連続から考えれば、大きなきっかけになるんじゃないかなと思う。たぶん、もう怖がらないんじゃないかな。監督も選手も。恐らく、トラウマは消せたはず。
またCLでお会いしましょう。
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久々にバルサに正面から向きあえたレアル・マドリー ~国王杯セカンドレグ~
posted by らいかーると |12:59 |
レアル・マドリー/1112 |
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