2008年11月26日
インテルのスタメンは、セザール、マイコン、サムエル、マテラッツィ、マクスウェル、カンビアッソ、ムンタリ、スタンコビッチ、サネッティ、アドリアーノ、イブラヒモビッチ。このメンバーだと、4-3-3はありえなそうな雰囲気。とうとう自分の型でなく、チームの型にあったシステムを選択したのかモウリーニョ。
ユベントスのスタメンは、マニンガー、グリゲラ、レグロッターリエ、キエッリーニ、モリナーロ、マルキオンニ、シスコ、チアゴ、ネドヴェド、アマウリ、デルピエーロ。世界で一番隙のない4-4-2を実行できるチーム。それがユベントス。チアゴがスタメンだってのが実にうれしい。
■システムを気にしなくなったモウリーニョ
1分にチアゴが自滅してマルキジオが登場。マルキジオも繋げる選手だがチアゴほどではない。期待の若手だけれど、こういう大きい試合で自分の個性を発揮できるかどうか非常に楽しみである。
結果を言うと、自分の個性を発揮でいている場面は非常に少なかった。前半の終了間際に狙い済ましたミドルを打ったくらいであった。他にはボールを持つ→ボールを前に通そうとするが無理で違う選択肢。この前に通すのをやめるというタイムラグが、ユベントスの攻撃のスピードに結構影響を与えていた。
インテルのシステムは4-3-1-2。管理人は見たことがないが、昨年の形である。バラックとシェフチェンコが加入したチェルシーでも見られた形であったが、チェルシーのそれは本当にひどかった。ドログバとシェフチェンコがろくに守備をしないで、バラックの存在理由もいまいち。で、4-3で守ることになり、ランパードのポジショニングが下がり、攻撃はドログバのみになった懐かしい記憶。
ユベントスのシステムはいつもの4-4-2。高いDFラインが最大の特徴。デルピエーロとアマウリが2人の関係で得点を上げてしまうことがある。今日のアマウリはボクシッチに見えた。日向君のような強引なドリブルと献身性を兼ね備えたアマウリはめちゃくちゃいい選手である。
4-3-1-2対4-4-2。最大の違いはラインの数と人数の配置。特に後者が試合に影響を与えた。インテルの序盤の狙いは徹底した裏狙い。ユベントスのDFラインが高いのはみんな知ってる。だから、徹底的に裏を狙おうぜと。3トップで全員に裏を狙わせるよりは、キエッリーニ×レグロッターリエにアドリアーノ×イブラをぶつけて裏を狙ったほうが良い。真ん中で数的同数を作って、SBがカバーリングできるかな作戦。
アドリアーノとイブラが裏を狙う。そこにボールを送り込むのは誰だ。精度の高いボールを蹴るにはフリーな状態を作りたい。フリーな状態を作るならば、どこが相手のシステムの穴か。相手のシステムは4-4-2。基本的に前プレにチームである。ただし、だからといって、相手のペナまでプレスに来ることはない。ここで答えが出る。DFラインをちょっと下がり気味に設定して、ボランチを3枚にすれば、圧倒的な数的有利の出来上がり。
いつもだったら、もっとボールを追い回すアマウリたちが今日はおとなしかった。その原因は無駄走りになることが目に見えていたからだろう。25分過ぎからネドヴェドが中央に来て、数的不利を打開しようとしたけれど、チームメイトがそのネドヴェドの意図に気付くことは、少なくとも前半のうちには訪れなかった。
そんなわけで、インテルが狙い通りにロングボールを裏に蹴りまくる。案の定オフサイドになるし、競争になっても相手が先に追いつくが、これでCBの体力を削ったり、DFラインがいつもよりも低めになれば、ポストプレーがやりやすくなる。
ユベントスは相手の低い位置で数的有利作戦にどう守るべきか最適な解を探しあぐねているようだった。インテルはスタンコビッチがアドリアーノたちをおとりにして2列目から飛び出すなど、徐々にDFラインを破り始める。で、ユベントスは仕方なくDFラインを少し下げて対応。すつろ、インテルはロングボールを裏でなくイブラに狙ってチャンスメイクを狙う。
WGがいないので、サイドに流れ放題のイブラは非常にやりやすそうに見えた。また、右サイドはマイコンが積極的に攻撃参加していた。アドリアーノとスタンコビッチも両サイドに攻撃を形成。ゴール前にはムンタリが飛び込んでくるおまけつきでインテルが決定機を作っていく。
4-3-1-2なんだから、こっちはSBから攻撃だってことで、ユベントスはモリナーロにボールを集めて攻撃を開始。しかし、スタンコビッチがサイドの守備を行ったり、サネッティ×ムンタリ×カンビアッソがゾーンを越えてプレスに来るので、システムの弱点はほとんど隠されてしまっていた。4-3で守る場合は、これくらいの選手をそろえないと厳しいってこと。
中央にチアゴがいれば。また状況は変わったのだろうが、シッソコがゲームを組み立てようとするのではちょっと苦しい。ただし、シッソコの守備はマスチェラーノに匹敵するといってもよい出来だった。
ユベントスの頼みのデルピエーロたちも復活したサムエルと気合十分のマテラッツィの前にチャンスを作れないまま前半が終了。不気味なのはネドヴェドで、ポジションを移動して何かをやらかしそうな気配がある。
■チアゴ。。。。
後半になると、インテルが妙に守備的に見えた。原因はムンタリたちの運動量が落ちたのか、このままでオーバーペースで死ぬから抑えたのかはわからない。前半に見られたロングボールに対して、前半は走って支えていたムンタリ軍団。後半はムンタリしか走っていなかった。ちなみに、マイコンも走っていた。攻撃参加していいよといわれて、箍が外れたようである。
中盤が下がり気味になったので、イブラたちは孤立することになる。そばにアドリアーノはいるけれど。それでも問題ないかと思ったが、後半のユベントスのCBは長いパスに足して出足が改善されていた。優先順位はインターセプト。ボールを触られたら終わりじゃってことで体を張った守りでインテルの極悪FWを前半よりも抑え込むことに成功。
前半に比べると、後半のほうがボールを持てるユベントス。しかし、チアゴ不在がここでも響いてくる。せっかくボールを持てても、味方に良い状態でボールを繋げないし、インテルは守る気満々なので、各所で数的有利を作っていく。ただし、スタンコビッチのポジショニングは謎だった。
インテルは放り込みで省エネサッカー。ユベントスは攻め倦む格好となった後半戦。インテルがたびたび裏をついていて、ユベントスはなかなか決定機が作れない。ネドベドも仕事をできていなかった。FK狙いの仕掛けもあまり見られなかった。
で、試合が動いたのはセザールのゴールキック。アドリアーノがつぶれて、イブラのミスシュートがフットサルで言うファー詰めのような形となり、走り続けたムンタリが報われた形となった。
ユベントスはカモラネージ、イアクインタを投入。ただし、ポジションを入れ替えただけで、カモラネージはマルキオンニとの違いを見せ付けたが、妙な気合をまとっているインテルの前にゴールを奪うことは出来なかった。勝利したインテルはめちゃくちゃ喜んでいた。なんだかんだ、ユベントスの壁は大きかったのだろう。
■独り言
モウリーニョがシステムにこだわらなくなれば、ちょっとインテルは面白くなりそうな予感。次は好調らしいナポリで非常に楽しみである。
posted by らいかーると |08:46 |
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2008年11月25日
バルサのスタメンは、バルデス、シウビーニョ、プジョル、ピケ、アウベス、ヤヤ、ケイタ、シャビ、フレブ、エトー、ボージャン。アンリとメッシとマルケスがお休み。CLに向けて温存か。ボージャンを久々に見る気がする。初スタメンだってさ。
ヘタフェのスタメンは、アボンダンシエリ、リヒト、マリオ、ディアス、コントラ、ガビラン、カスケロ、ボランスキー、グラネロ、アルビン、モラル。カスケロ×ボランスキーは楽しみだけど、ベンチにいるウチェとゲロンをFWで使ってくれよ。ソルダードも控え。
■ポゼッション・ヘタフェ
ヘタフェのシステムは4-4-2。アルビンをヤヤのマークにつかせる4-2-3-1をイメージしたが、その想像はあっさり破られた。FWがそのまま相手のCBについていて、ヤヤはフリー。4-4-2で一番やっちゃいけないパターンである。しかし、CBに対して自由を与えなかったことで、バルサのパス回しはいつもに比べると、非常にスムーズさをかくものになった。さらに、無理の出来る選手がシャビくらいなので、チーム全体でしっかり回さないと、効率の良い攻撃は出来なそうな気配。
ヤヤでなくてブスケッツを起用していれば、前半の立ち上がりで攻撃に機転が出来たろう。4-4-2に対してはFWとMFの間のスペースをいかに使うかで試合内容が決まってくる最近の事情。MFとDFの間に選手を送り込んで、MFのラインを下げさせるのが大前提だけど。そのおいしいスペースをヤヤ。ブスケッツの台頭で苦しいぞと。
メッシ依存。昨年も散々言われてきたが、メッシに頼っているつけがこの試合でも現れる。いかんせん、ボールをキープできる選手がいない。エトーがサイドに流れて持ち込んだり、シウビーニョが相手の裏へ飛び出すプジョルにはできない動きなどが目立ったが、個の頑張りがチームと結びついていない。
それに比べて、ヘタフェが全員でボールを運ぶさまは壮観。バルサのプレスが悪いというよりも、ヘタフェのパス回しがうまい。ボールを回しながら、チャンスを伺うヘタフェを、WOWOWの解説曰く、ヘタフェはボールを前に展開できませんね、さすがバルサ!!!!。。。。とか言っていた。
そんなチーム全体でボールを回すヘタフェ。ようやくガビランが戻ってきた模様。ちょっとしたパスミスをすべてゼロにするテクニックでボール回しを助けていた。グラネロ、ガビラン、ボランスキー、カスケロの中盤はかなり質が高い。エトーさんが頑張って追いかけても、ボールを奪えそうな気配はない。特にガビランはアボンダンシエリのパントキックを、何の苦労もなくマイボールにしていたのは貢献度大。
ちなみに、バルサのプレスは決して悪くなかった。ボールホルダーに対するプレスも出来ていたが、SBもビルドアップに使うヘタフェ相手に、これは飛び込んだら苦しいよねという判断で様子を見ていた。いつもの勢いでプレスをかけたら交わされるかもしれないという不安。
カンプノウだけど、五分五分の展開で時間が過ぎていく。最初にチャンスをつかんだのはヘタフェ。相手陣地深くでのスローインをアウベスが無謀にもドリブル。これを奪ってピケのファウルを誘う。前節に続いて、アウベスはわけのわからない位置でドリブルをする癖がある。セビリアではそんな癖はみたことがない。
19分。先制点もヘタフェ。ピケが楔のボールを相手に渡し速攻をくらう。アルビンとモラルがうまくパスを繋ぎ、最後がモラルがコントロールシュート。デルピエロかというシュートでバルサが先制。カウンターなので仕方ないかもしれないが、不利な状況をどうにかするのがプジョルの仕事のはずだ。
先制後のヘタフェ。後ろに引きこもることなく、高いDFラインでバルサと対峙。基本的には両SHとSBが連動してサイドで数的不利にならないようにしているけれど、カウンターのために前線に残っている場合もある。そういうケースだと、バルサは高確率でシュートまでいっていた。
ただし、サイドの深い位置でフレブやボージャンがボールを持ったときのサポートが少ない。いつもだったら、アンリが縦に抜けて、メッシが中央に切れ込むからほっておいても大丈夫なのだろうが、今日の2人に同じ役割を期待するのは酷。特にボージャンはそうとうボールを失っている印象。フレブはシウビーニョをうまく使って凌いでいる感じだが、フレブ自体に恐怖を感じるようなプレーはない。
そんなバルサはシャビが中盤の低い位置でゲームを作り始める懐かしい光景。これで攻撃がスムーズになるが、今度はゴール前に殺到する人数が減るわけで。それにしても、ケイタの位置はほとんどFWとしての役割が求められているように見える。だったら、グジョンセンなのだろう。
序盤に比べれば、ボールは回るけれど、サイドにいつもの破壊力がないバルサ。だったら、エトーさんがサイドに流れればいい話だけど、リードされてからはそんな動きをほとんどしなくなったエトーさん。わかりやすい性格。ボージャンもフレブも中央に入ってきて、サイドの攻撃をSBに任せちゃえばいいのだけど、不自然なくらいにサイドに張り付いていた。恐らく監督の指示。
バルサの最大のチャンスはエトーのバー直撃。そのきっかけが最終ラインからのプジョルの中央突破だということが、前半のバルサを物語っている。ヘタフェは何度かカウンターでチャンスをつかんだが、モラルやアルビンよりもウチェを出せ。
■出てこないウチェとゲロン
怪我か、戦術的な理由か。特にウチェはビッククラブでも活躍する逸材だと信じているのだけど、何で出られないのでしょうか。誰か教えていただけると助かります。
後半のバルサ。50分過ぎからボージャンとフレブの位置が入れ替わる。この試合で初めての光景っていうのが不思議。で、フレブは新たな可能性を提示。アウベスが常にあがってくるので、シャビの位置で活躍していた。特に狭いところにパスを通そうとする姿勢はアーセナル時代を思い出させる。
54分にボージャン→アンリ。フレブ→ペドロ。ボージャンはベンチで悲しそうな雰囲気をかもし出していた。ここでアンリが仕事をし始める。左サイドを単独で突破してクロス。裏でボールを受けることも出来るので、アンリはボージャンやフレブとの違いを見せつけ始める。ただ、昔のアンリからすると、それでいいのかとなりそうだけど、今出来ることを懸命にこなすアンリであった。
ペドロもアンリと同じ役割をこなしていた。バルサのウイングは縦に仕掛けてクロスや裏に抜けてクロスや逆サイドに流れて中央に切れ込むってスキルが特に特に必要なんだろう。
前半のように、ヘタフェはSBを上げてポゼッションをすることなく、守備に集中していた。よって、攻撃はカウンターのみでだからこそウチェたちを使って切りあいをしてほしかったぞ。
さあ守りきれるかで、守りきれなかった。アウベスのクロスの飛び込んだケイタ。ケイタはその後SBへ移動し、シウビーニョ→グジョンセンでさらに攻勢に出るバルサ。アウベスのクロスでの得点場面が増えた気がするぞ。
攻勢に出たけど1-1で終了。バルサは連勝がストップ。ケイタのSBはちょっと面白かった。キック力があるので、非常に早いアーリークロスを上げていた。グジョンセンを投入する前まで、バルサはやはりヤヤがきつかったので、ブスケッツを入れるかと思ったが、時間を考えれば、ヘタフェが引きこもるのは当然なわけで、中盤をてこ入れする必要はないんだなと。
■独り言
バルサはスポルティングとの首位決戦。バルサは地獄の連戦が控えているので、ここからが非常に楽しみになってくる。死の12月。誰がこんな日程を組んだのだろうか。
posted by らいかーると |10:06 |
バルセロナ/08/09 |
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2008年11月24日
セビリアのスタメンは、パロップ、モスケラ、スキラッチ、プリエト、ナバーロ、ヘスス・ナバス、ドゥシェル、ロマリッチ、アドリアーノ、カヌーテ、ルイス・ファビアーノ。失点がめちゃくちゃ減っているセビリア。守備の安定感を得たともに、彼らの独自性が溶けてきているのが個人的に切ない。ディエゴ・カペルはベンチにおります。
バレンシアのスタメンは、レナン、モレッティ、アレクシス、アルビオル、ミゲル、マルチェナ、マタ、バラハ、マヌエル、ホアキン、ビジャ。まさかの4-1-4-1。5-4-1だったら、非常に面白いけれど、4-1-4-1だろうな。最近の弱点はゲームメーカーの不在。
■選手の配置とか
セビリアのシステムは4-4-2。だけど、カヌーテが中盤からのボールを受けることが多いので、4-5-1のようになることが多い。ファビアーノは前線で得点を取ることに集中というか、カヌーテほど器用ではないので、あまり下がってこない。最近のバレンシアは失点が多いので、このカヌーテへの対応をどうするかで、マルチェナの中盤起用を踏み切ったんだと思う。
中盤へ降りていくカヌーテをマルチェナが観て、ファビアーノをアレクシスとアルビオルが観るというわかりやすい作戦をウナイ・エメリは選択。それで、バラハとマヌエルが対面のドゥシェル、ロマリッチの対応をする。
最初にマルチェナの位置を見たときの感想は、ボールをつなげるようにするためかと思ったが、それだったら断然エドゥなわけで。累積で出場できないアルベルダをマルチェナの位置で使いたかったのだろうと予測。つまり、マルチェナはアルベルダの代役。
トップ下にモリエンテスの代わりに、DFとMFの間にマルチェナを配置するのだから守備重視のバレンシア。セビリアのホームなのでアウェーの闘い方ってやつだろう。
そんなバレンシア相手に、序盤はカヌーテが奔走する。中央でボールをキープして何度か攻撃に繋げていた。ただし、バレンシアもそれは織り込み済みなわけで、守備側が数的不利になることなく攻撃をしのいでいく。
アウベスの代わりがモスケラという時点で、セビリアのサッカーはかなり変わった。SBの攻撃参加はまれで、ヘススナバスも基本は単独突破。カヌーテのキープ力がなかったら、一気にしぼみそうだけどなぜか上位にいる。結局はそれでも突破できて、なおかつFWの選手層が実は厚いのが理由かもしれない。
セビリアの守備は、とにかくボールホルダーにプレスをかけ続けるものである。熱血ヒメレスの印象のまま。どこまでも突っ走れ。ファビアーノが思ったよりも守備に参加していてびっくり。またカヌーテがマルチェナを完全にしかとして、相手のCBにプレスに行く場面はちょっと面白かった。
そんなセビリアの熱血プレスの前に、バレンシアはロングボールをぼかぼか蹴るしかなく、それを何とかキープしてくれるカヌーテのような選手はいない。マルチェナたちは困っているDFラインをスルーしていた。このボールを引き出す動きや相手をひきつける動きをする選手がバレンシアにはいない。
20分くらいになると、カヌーテの運動量が落ちはじめる。4-4-2を4-5-2にしているのがカヌーテの頑張りであって、でもご老体。中盤の守備をカヌーテが助けられなくなってくると、徐々にバレンシアが優勢に立ち始める。
4-1-4-1対4-4-2で、4-4-2のFWが守備をサボり始めるとあら不思議。一気に4-1-4-1が有利になるのはアンカーがフリーになるからだろう。4-4-2がひし形気味で勝負を挑んできたら、アンカーの横を使えばいいし、アンカーの横の対策をしてきたら、SBを攻撃参加させれば絶対的な数的有利が誕生する。
カヌーテの疲労から、バレンシアが一気にチャンスを作る。きっかけはホアキンとビジャのキープ力。モリエンテスの位置の仕事をホアキンがこなせるようになったのは非常に大きい。ただ、ビジャもボールを触りに降りてくることもあったけれど、監督の指示はゴールに近いところでプレーしろってことなのだろう。マタがフィニッシュに絡む場面が増えてくる。対面のモスケラは何をしているんだ。
ラストパスで輝きを見せ始めたバラハを中心に、バレンシアが試合の流れを引き寄せつつあったが、やはりDFラインに入ると攻撃が停滞。DFラインからボールを引き出す動きが悪いことと、本人たちに原因があるようで、これはちょっと修正が出来なそう。
そんな隙を見逃さないセビリア。ロマリッチがファビアーノにスルーパスを通してから流れが一変する。松井の元同僚は、攻撃面でケイタとの違いを存分に見せ付ける。何度も中央からパスで突破を試みて、最後はカヌーテたちが絡む攻撃は破壊力抜群であった。中央の守備を固めているはずのバレンシアは、低い位置でロマリッチを抑えきれないバラハたちの分の負担までかぶっていた。
バレンシアはマタが、セビリアはファビアーノ&カヌーテが決定機で絡んだが、前半は0-0。レナンのセーブが目立った前半となった。後半の采配に期待。
■相手の裏をかけ
ドゥシェル→マレスカ。伊達男の登場で、セビリアが博打采配を行う。中盤のゲームメイクをマレスカだけに任せて、ロマリッチを前線へ上げた。4-4-2→4-1-3-2。その心は、マルチェナをアンカーにして数的不利にならないように気をつけているならば、数的同数にしてやろうでないか作戦。またの名をマルチェナを混乱させよう作戦。さらされたマルチェナは退場寸前まで追い込まれていた。
4-1-3-2の弱点は、後ろの枚数が少ないってことで、その空いているスペースをバレンシアの前線の選手がうまく使えれば、バレンシアはカウンターでセビリアをしとめることが出来る。でも、そこにボールを運べないと判断したヒメレスの博打は大当たりであった。
そうはいっても運べるかなと思っていたが、まったく運べなかったバレンシア。よって、前半とは打って変わり防戦一方。シュートの雨嵐。モスケラも攻撃参加していた。モスケラがゴール前でボールを持つと、会場があたたかくなるような気がするのは気のせいだろうか。
そんなセビリアの猛攻をひたすら耐え忍ぶバレンシア。セビリアは崩すんだけど、ラストパスが合わなかったり、焦りからかミドルを連発したりで入りそうで入らない。ファンデラモス時代に比べると、こんな風に点を取るんだよみたいな型がないのが苦しいか。
ちなみに、4-1-3-2のセビリアはマレスカがゲームを作れない状況のときはカヌーテに当ててプレッシャーという、えげつない作戦。4-1-3-2を機能させるにこの方法がベストかもしれない。
終了間際にはバレンシアもカウンターでチャンスを作るものの、元バレンシアのパロップが冷静に対処。結局スコアレスで終わったが、ヒメレスの采配のうまさを初めて目撃したので、収穫のある試合となった。
■独り言
両チームともUEFAカップをがんばってください。
posted by らいかーると |21:52 |
リーガエスパニョーラ08/09 |
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2008年11月23日
シティのスタメンは、ハート、サバレタ、リチャーズ、ダン、ガリード、SWP、コンパニ、アイルランド、バッセル、ロビーニョ、ベンジャニ。ダンの呪いが解けたのかどうかなど、妙に気になるシティ。最近はベンジャニがスタメンでうれしいぞ。
アーセナルのスタメンは、アルムニア、ホイト、ジュルー、シルベストル、クリシー、ソング、デニウソン、ナスリ、ディアビ、ファンペルシー、ベントナー。セスクとアデバヨールがいねーーーーーーー。代表でお疲れなのか、それとも累積か。
せっかくユナイテッドに勝って優勝戦線に生き残ったのに、アストンビラに負けて、ギャラスの乱が起きてとチーム状態はかなり悪いようであります。キャプテンはアルムニア。ウォルコットは肩の脱臼によって、しばらく帰ってこないらしい。
■シティの改良
アーセナルのシステムは4-4-2。ファンペルシーが頻繁に中盤からのボールを引き出そうと下がってくる。なんで、別に4-2-3-1でも良い。いつもはセスクが使うスペースを謳歌しているファンペルシーを見て、彼の最適なポジションはどこなのだろうといつも気になる。
右サイドでディアビが大きな体とテクニックでためを作れるにもかかわらず、アーセナルの攻撃は誰かを中心にといった狙いは見られなかった。左サイドにナスリがいたので、両サイドを万遍なく使っていたが、サッカーは相手のあるスポーツ。ガリード×ロビーニョ側を狙ったほうが楽だと思うけれど、いつもの癖のようで。
シティは4-4-2で、SHがロビーニョとSWPという特攻型のチームだったが、この試合の途中で、システムを変更。4-1-4-1になった。ベンジャニを頂点として、左サイドからロビーニョ、アイルランド、SWP、バッセル。だったら、エラーノを出して、SWPを右サイドにすればいいのかと思ったけれど、敏捷性に優れたSWPと喧嘩上等に見えるアイルランドのほうが相手に対するプレスが強いのかもしれない。
シティが4-1-4-1に明確に変更してから、アーセナルはほとんどチャンスを作れなくなってしまう。シティのボールに対する寄せが早くなったのもその原因だが、ファンペルシーが他の選手との違いを証明できなかったのが大きいと思われる。才能の違いを感じさせたのはナスリだが、あくまで感じさせただけで、決定機を演出するようなプレーからは程遠かった。
コンパニ、アイルランド、SWPの中盤の前に、アーセナルはいつものサッカーを展開できないまま、時間が過ぎていく。だったら、ショートカウンターに徹しれば面白いんだけど、そういう風にチームを導く選手がピッチにいない。愚直に特攻を繰り返すアーセナルは悲劇的であった。
じゃ、シティはどうなんだというと、バッセルが意味不明。頑張れる選手だということはわかっているのだけど、SWPと比べられてしまうポジションなので、どうしても不出来が目立つ。アイルランドの飛び出しが4-4-2時代より効いているくらいで、ロビーニョがゲームを作って仕掛けと、ロビーニョ依存がかなり深刻。他にはガリードの左足くらいしか見るべきものがない。
序盤は4-4-2のシティ相手に、アーセナルがそこそこの展開を見せる。しかし、4-1-4-1にしたことで、デニウソンらがシティのプレスにさらされ、ファンペルシーもコンパニにつかまってしまう。ファンペルシーのマークをはがすために、ナスリらが中央にポジションを移そうとしても、楔のボールを入れるぜって場面がシティのプレスの前に作り出せないので、わけわからない状態に。CBが攻撃に参加できれば状況を打破出来たろうが、ジュルとシルベストルにそんな能力はない。
ソングが意外性のあるポジショニングを見せていたが、単純なパスミスを連発。シティのプレスの前に、無理の出来る選手が皆無なアーセナルは、DFラインに理不尽な負担がのしかかり、ミスを連発。シティにチャンスを作られると、ロスタイムに名波のスルーパスを決めたバティストゥータを髣髴とさせるゴールを4-1-4-1によって、前に出やすくなったアイルランドが決めて先制。
後半のアーセナル。さすがにベンゲルに活を入れられたか。前半よりも随所で狭いところを狙うパスが見られるようになる。さらにSBのリスクある飛び出しが頻繁に見られるようになり、全員が強引に仕掛けるようになった。
しかし、中央エリアで相手を潰しまくるSWPとアイルランド。この2人から一気にチャンスが生まれる。中央で相手からボールを奪い返すと、SWPがドリブルでアイルランドは一気に前へフリーランニング。すばやい攻守の切り替えで相手を置き去りにすると、ベンジャニをオフサイドの位置でおとりに使ったロビーニョへ見事なスルーパス。
ロビーニョは相手をあざわらうかのようなループで2点目を決める。これで優位にたったシティは、その後も必殺カウンターで何度もアーセナルゴールを脅かす。アーセナルも攻めるが、コンパニ、ダン、リチャーズの中央を破壊することができずに終了を迎える。
試合終了間際に、シティはスターリッジが自分で得たPKを決めて3-0。珍しくまともな試合を見せたシティであった。アーセナルはディナモキエフに勝てるのでしょうか。その試合よりも、シティ対シャルケのUEFAカップが見てみたかったよ。
■独り言
SWPが中央に入ったことで、攻守に武器を手に入れたシティ。ボールを運べないならば、SWPのドリブルに頼ればいいし、守りから攻撃への切り替えはアイルランドとSWPは鬼はやである。こう考えると、理にかなったコンバートだなと。チェルシーでもやっていたし。でも、右サイドがいないぞと。
さらにロビーニョの存在感が異常。チェルシーのデコの存在感もやばいが、ロビーニョも同じで、選手に気持ちよくプレーする環境を与えるのは大切だなと改めて実感。ロビーニョのプレーを理解してくれる選手を集めれば、シティは強豪になれるかもしれない。今後が楽しみになってきた。
posted by らいかーると |18:06 |
プレミアリーグ/08/09 |
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2008年11月20日
日本のスタメンは、川口、内田、田中マルクス、寺田、長友、遠藤、長谷部、俊輔、大久保、達也、玉田。オシム色一掃みたいな。はっきり行って、誰かのサッカーを継続するよりは、自分のやりたいようにやることが、一番良いってことだろう。結果が出なくても、後悔はないだろうし。
カタールは省略。セバスチャンってウルグアイ人がすごかった記憶がある。そういえば、エメルソンは出てこないのだろうか。日本に帰りたがっているらしい。なぜだ。監督がメツ。
■空想のメツ曰く
ウズベキスタンは前線からの積極的な守備で日本を苦しめていただろ??だから、我々もそのやり方を真似させてもらおうと思ったんだ。前線からしっかりと守備。特に中盤の選手には前を向かせないようにってね。バックパスだったらOKだよ。だって、日本のDFラインはろくなボールを蹴れないだろうし、ハイボールを強引に自分のボールにできる選手は出てこないと思っている。巻だっけ。いないでしょ確か。そういえば、鈴木ってFWはどこにいったんだ。ベルギー戦でがんばっていたやつだよ。
狙いはある程度うまくいったといっても良い。特に日本の左サイドはかなりボールを運ぶのに苦労していただろう。長友と大久保の位置も抑えることが出来たし、唯一世界的に有名な中村も自分の個性を発揮出来ずにいたと思う。ACLで活躍した遠藤やドイツでプレーしている長谷部も前線の選手にバシッと楔のボールを通されることはほとんどなかったはずだ。後半は通されていたけど。あとさ、長谷部がDFラインに降りたりしていたのがあったでしょ。欧州でよく見られる光景だよねあれは。
狙い通りに行かなかったのは、そのセカンドボールに対する準備不足だろうな。もう少し拾えると思っていたのだが、CBが跳ね返す→相手に拾われる場面は非常に多かった。あそこをマイボールにできれば、試合を支配することが出来たと思う。
一番の誤算は日本が守備から入ってきたことだ。あそこまでアウェーの闘い方をしてくるとは、正直予想も出来なかった。絶対的な強者がああいうサッカーをしてくると、ちょっと手のうちようがないね。うちの長所は両サイドアタッカーとセバスチャン。とくにSHはアジア限定だけど、なかなかいいドリブルを持っている。だから、序盤は長友が苦労していただろう。彼はファウルでしかうちのSHを止められていなかった。
そこで得たセットプレーを見事にあわせたのはすばらしかったが、あれで日本はマークを修正してしまったよね。あの対応の速さは監督の指示なのか、選手の自己判断なのか気になる。後者だったら最高なことだよね。
で、長友の位置が突破口になれば、救いがあったのだけど大久保の守備の意欲の高さには驚いた。もちろん、逆サイドの中村もだ。彼らがSBと連携することによって、我々のサイドアタックは可能性のないものとなってしまった。時々は守備をサボるかなと思っていたが、そんな要素はまったく。攻撃の選手だと聞いていたのが、守備の選手にしか見えなかったよ。
なんでカタールはSBを攻撃参加させなかったのかって??そうだよね。相手がSBとSHで連動して来たならば、こっちも後ろの選手を上げて、さらに中央の選手をサイドに流れさせれば、面白いことがおきる。でも、それはアジアレベルの話ではないよね。日本がそういう相手と対峙したときにどうするのかは興味があるよ。
つまり、カタールのサイドアタックは大久保と中村によって封じられてしまった。そうなれば、ゴール前までボールを運ぶ手段は強引なクロスしかない。そのクロスに対しては、背の高いCBが対応していた。中澤がいないって聞いていたから、もう少し高さで勝負できると思っていたが、まったくだったね。そのこぼれだまに対しては、遠藤たちが非常に集中していたと思う。日本の守備はパーフェクトな準備をしてきたといっても良い。
ただし、守備に重点を置きすぎたので、攻撃はちょっと辛そうだったね。巻みたいな選手がいて、すばしっこい田中がいればもっと楽に点をとることが出来ただろうし、ボールを保持することも出来ただろう。だから、前半は0-0でいくかなと思っていたが、カタールのCBがとんでもないミスをしただろう。あれはないよなって思ってしまった。我々のキーパーが相手のセットプレーに対して安定感を見せていたから、守りきれると思っていたのだけど、あのミスはない。
それにしてもあの田中って選手はいいね。なんで今まで使われなかったのか不思議だよ。
■相手の想像の上を行け。
日本のシステムは4-2-3-1。でも、4-4-1-1のほうが正しいかもしれない。そのくらいに俊輔と大久保は守備をがんばっていた。これは試合前から予想できるかといえば、ちょっと難しい。いかにして相手の裏をつくかはサッカーで非常に重要になってくる。ここまで守備の意識を高めさせた岡田監督はえぐい。
この試合のMVPは誰ですかと言われれば、長谷部の名前が多くあがるだろう。ボール狩りと同時にカウンターの基点となる動きは、ちょっとほかの選手にはまねできそうもない。ちなみに、遠藤ものすごくがんばっていた。ただし、この2人の役割は上記のことからはそんなにぶれないので、相手からすると計算内であることが多い。ただし、想像を超えて長谷部はすごかったかもしれないけれど。
前半は6:4で日本がリード。先制できたのは田中達也の個人技と相手のミスが絡まったものであった。達也の献身性は誰もが認めるところだと思う。またドリブルで仕掛けられる選手は日本人好みだろうと。ただし、先制点が取れたのは運の要素が大きかった。
で、後半開始早々に玉田が豪快なミドルを決めてカタールの心が折れる。玉田も昔に比べれば、守備をだいぶするようになった。後は、もう少しボールを引き出す動きをしてもいいのではないかと。達也や大久保とポジションを入れ替われる器用さがあると思うし。
中澤の代役の寺田。かなり足元が危険であった。でも、ああいう高い選手がCBに並ぶだけで相手は脅威だろうと。クロスを上げるのも一瞬の躊躇。どうせ勝てないしみたいな。寺田がいるからか、田中マルクスが守備に専念していて笑った。ま、点を取りに良く状況でなかったから、当たり前かもしれないけれど。
そんなわけで、危なげなくカタールに勝利した日本。まずは予選を突破しなくてはいけないわけで、この勝利は大きいのではないかと。勝因は守備の組織を構築するのが得意技の岡田監督が本領を発揮した試合であった。
■独り言
メツ曰くはもちろん空想です。そして大久保が点を取りたそうにポジションを上げていたのが印象的だった。やっぱりFWの選手なんだなって。悪評がすすむ岡田監督の日本代表だけど、この試合は良かったのではないかと。恐らくアラブのかたが日本を応援していたけれど、あれはなんだ。そして中国の審判が意外にうまくてびっくりした。
posted by らいかーると |09:54 |
日本代表 |
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