2009年07月30日

FC東京対広島の雑感

 FC東京のスタメンは、権田、長友、今野、クアドロス、徳永、米本、梶山、羽生、石川、カボレ、平山。そろそろ疲れが見えてくるのではないかと。スタメンを完全に固定してどこまで持つだろうか。ナビスコもあるだろうし。
 
 広島のスタメンは、中林、盛田、ストヤノフ、森脇、中島、青敏、服部、李漢、高柳、柏木、寿人。ポゼッションと表現するのは違和感のある魅力的なサッカーをする広島。森崎兄弟はいつ帰ってくるのか
 
 この試合の注目は、FC東京の流動性アタックVS広島の5バック。広島の深いDFラインに対して、FC東京はどこまでプレスをかけられるのかってところだろう。
 
 ■FC東京対策
 
 広島の場合、2シャドウの位置を見れば、その試合に対する守備の姿勢というのがわかることが多い。この試合での、柏木と高柳は守備ブロックの形成に参加していた。高い位置で攻守の切り替えを激しく行うことはあるが、低い位置に下りて、守備ブロックの参加することはあんまり覚えていない。
 
 柏木たちの最大の役割は、守備のときにサイドで数的有利を形成すること。米本や梶山にゲームを作らせても良いから、サイドからの突破を許さないことを優先的にしていた。広島のWBと連携して、FC東京のサイドの選手に仕掛けをさせていなかったのは、柏木たちのがんばりによるものである。
 
 FC東京の攻撃の特徴として、流動性アタックがあげられる。石川がや羽生が中央に進入して、FWの選手やSBの選手がサイドのスペースに流れたり、飛び込んできたりするのが特徴である。そもそも、なぜにポジションを変えて攻撃するのかと思うと、相手のマークを外すためである。マークの受け渡しを何度も強いることで、ギャップを生み出そう作戦。
 
 この作戦は、サイドが空くことを前提としているところがある。空いているスペースに選手を大量に送る必要はないので、サイドに飛び出す選手は一人であることが多い。で、広島は5バックで守備を固めているので、なかなかサイドが空かない。浦和のサイドチェンジをものともしなかったことが記憶に新しい広島の守備である。
 
 でも、一対一だったら、仕掛けても面白そうだよね。ってことで、長友がボールを受けて、広島のWBと一対一で退治する場面が多かった。中央に切れ込むのがうまい長友の見せ場なんだけれど、ここで柏木や高柳がヘルプにくる。必然的に生まれる1対2の局面。なので、長友は勝負できずにボールを戻す場面が非常に多かった。つまり、2シャドウに守備を強いることで、空くはずのサイドに蓋をした広島であった。
 
 ともなれば、強引に中央突破が求められるFC東京。しかし、目の前には人の壁。中央を固める広島の前に、なかなかフリーになれないFC東京はかなりの苦戦を強いられた。それでも、石川の積極的なシュートで強引に勝利を手繰り寄せようとした姿勢はさすがであった。
 
 この広島のやり方はかなり後ろに引きこもるものとなる。システムで言うと、5-4-1。サイドでも中央でも数的優位を作ることで、相手の攻撃を跳ね返し続ける。FC東京のサイド攻撃がコンビプレー、ジオとロナウジーニョのような、、、、関係性があれば、2対2で面白くなったろうね。FC東京の課題ともいえそう。
 
 で、引きこもりの5-4-1なんてやったら攻撃はどうすんだよと。ずっと守りっぱなしだったら、いつか破綻しちゃうじゃないかと。普通のチームならば、守りきれずに瓦解してしまうことが多い。しかし、広島。相手がいようがなんだろうが、ボールを繋ぐことができる。つまり、自分たちの時間を作れて、休憩できたことが凄い。休憩のつもりではなかったろうけど。
 
 序盤こそは、FC東京は前プレを敢行した。しかし、そんな前プレをものともせずにボールをつないでいく広島。中林を平気で使ってビルドアップする広島の前に、FC東京は自陣に引いてストヤノフのロングボールに備えるようになった。

 広島の守りは後ろに引いて守備を固めているので、FC東京の繋げるCBの出番はほとんど無かった。なので、なかなか点が入らない状態に耐え切れずクアドロスがオーバーラップすることもあった。また、いつもは良く見られる平山への放り込みをする必要がなかった試合でもある。
 
 ■広島対策
 
 序盤は様子見の前プレ。ストヤノフたちに襲い掛かったのだけど、普通に青敏に繋がれてしまっていた。中盤も前に上げて勝負するのはリスクが高い序盤なので、そこまではしないFC東京。リードされている状況なんかでは、こういうリスクをとりに行くべきなんだろうけど。
 
 途中からは、カボレたちを中央に配置。広島のDFから、MFへボールが出ないように見張っていた。で、ワイドに広がるCBを石川と羽生が捕まえる。で、後の選手はストヤノフのロングボールを受けようとする選手をがっつりとつぶしに行く。ボールの出所でなく、受け手をつぶす作戦。

 広島の最終ラインに、ボールを持たせることを肯定していたFC東京。これが広島に余裕や休み時間を与えてしまったのは事実である。でも、強引に平山たちを走らせて得られるリターンを考えれば、間違いの無い判断である。もちろん、ボールが奪えると判断したときは、カボレたちもプレスを行っていた。

 このあたりのリスク管理が実に行き届いているFC東京。無理をしているようで無理をしない。攻撃方法も極力ボールをとられるようなリスクを嫌がっている。ドリブルでの仕掛けを許されているのは石川くらいだろうか。なので、わけのわからないボールの奪われ方が少ない。よって、ポジションバランスを崩して攻撃をしても、後ろで控える選手がファーストデェフェンダーになることができる。

 なので、広島にカウンターの機会をあんまり与えることなく、時間を使っていくFC東京。ボールを持たれたら攻撃を遅らせる→守備ブロックを形成で、危険な場面を作らせることはほぼ無かった。ただし、それでも、最終ラインからボールを繋いでいく広島を何度か目撃。やはり、鍛えられ方が違う。

 ストヤノフを抑えるよりも、ロングボールの届く先を抑えて、SBのように振舞うCBにドリブルでの進入を許さないってことに尽力をつくすFC東京であった。また、相手を引きこもりにさせるほどの能力によって、広島の攻撃のスピードに多大な影響を与えたことも見逃せない。守備に貢献した柏木たちも、いつもより疲れたろうに。

 ■独り言

 FC東京は非常にリスク管理も行き届いているのだけど、その行き届きがこういう試合で足を引っ張るのかなと。ドリブル突破で仕掛ける場面がもうちょっと欲しかった感じ。いまや注目の的になっているので、今後は色々な対策を打たれることだろう。そんなときこそ、平山の頭の出番に違いない。さてさてどうなる。

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posted by らいかーると |19:39 | J2010 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年07月29日

京都対川崎 ~ミドルの前に~

 京都のスタメンは、水谷、中谷、李正秀、水本、染谷、安藤、勇人、大剛、ディエゴ、パウリーニョ、柳沢。情報を追っているだけでは、いまいちつかめない京都。いったいどんなチームなんだろう。ベンチに有名人がずらり。

 川崎のスタメンは、川島、村上、伊藤、井川、森、谷口、寺田、憲剛、ヴィトール、レナチーニョ、矢島。チョンテセが怪我をしたよってことで、変更あり。後ろはいじっていないけれど、前線は入れ替わりが激しそうである。

 ■川崎の新たな課題

 内容がよくなっている印象だったのだけど、前線の選手を入れ替えてきた川崎。それが結果として機能しなかった印象。でも、京都の中盤の守備の前に苦戦したってのが正解かもしれない。

 憲剛を前線に配置したことで、ボール運びに苦労することになった川崎。ボール運びとは、前線の選手にいい状態でボールを届けるってことである。いい状態というのは、相手を背負っていない状態や、そもそもフリーな状態、スペースのある状態、数的有利な状態などなど。ボールを幅広く動かすことで、そういった有利な状況を作り出すことをボール運びと勝手に呼んでいる。

 で、川崎。有利な状況ではないけれど、一応前線の選手にボールを届けられるようにはなっていた。谷口も寺田も以前に比べると、積極的にボール運びに絡む意思を感じることができた。特に、寺田は一皮向けるかもしれない。CBに戻ったら。

 そして、京都。京都はボールの奪いどころを明確に設定していた。川崎のDFやMFから供給されたボールを奪い取って速攻。マンツー気味に相手にべったりとついていくことで、川崎の前線の選手に好きに仕掛けさせないように、がっつりと守っていた。なので、前線の選手にべったりついている京都の選手を、川崎の選手はボール回しではがさないといけない。でも、まだそういうレベルにないので、前線の選手が自分でマークをはがさないといけない。

 つまり、ボールを呼び込む動き。憲剛と矢島は積極的に動き回ってボールを受けようとしていたが、ヴィトールとレナチーニョはあんまりであった。よって、川崎の攻撃は矢島と憲剛に委ねられた形となる。

 川崎の恒例となった右サイドアタック。憲剛と森のコンビは本日も強烈。森がオーバーラップしたスペースを、パウリーニョが狙っても関係ない攻撃参加っぷりで、川崎の攻撃を支える森。飛び出して突破だけでなく、パスでも仕掛けられるようで、成長著しい。

 そんな右サイドアタックで得たコーナーキックから、川崎があっさりと先制。矢島がフリーでヘディングを炸裂させる幸運な形であった。ちなみに、ボール運びが拙いといっても、ボールが届くこともあるわけで、前線にボールが届いたとき限定の川崎の迫力はやはり凄まじかった。

 守りからリズムを作りそうな京都。なんとも言えない失点によって、自分たちがボールを持つ時間が増え始める。しかし、フリーのDFからろくなボールが届かない。こっちもボール運びが苦手なようで、自分たちのミスでボールを失う場面が多かった。ただし、京都のコンパクト守備に比べると、川崎の中盤の守備はゆるい。なので、何とかなりそうな京都の攻撃。でも、カウンターが一番の得意技なのだろうな。

 そんな京都。なかなか決定機を作ることができなかったが、スピードスターのパウリーニョの再三の仕掛けによって、PKを得る。ただ、このPKの判定は川崎には辛すぎた。これをディエゴが決めて、京都が同点に追いつく。

 30分過ぎから、ディエゴが中盤に降りて試合を組み立て始める。これで、京都の攻撃にも迫力が生まれ始める。また森のマークを柳沢が行うようになり、川崎の右サイドアタックは徐々に勢いを失っていった。で、京都。川崎は後ろに引いて守備ブロックを作る習性があるので、ミドルシュートを連発。特にディエゴのミドルは強烈だった。川島のスーパーセーブの前に防がれてしまったけど。

 後半の京都は、そのミドルシュートの意欲が功を制する。安藤のスーパーシュートが炸裂。守備に人数をさかない川崎のシステムだと、ミドルシュートに寄せる部分を埋める選手がいない。ただ、ミドルがバンバン入るわけもないし、川島のとめる能力を考えれば、対応すべきかしないべきか謎。でも、決められた以上はすべきなんだろうな。

 川崎はジュニーニョと田坂を投入。田坂にボール運び、ジュニーニョにドリブルでの仕掛けを期待。で、2人ともちゃんと仕事をこなしたのだけど、ジュニーニョのクロスを矢島がはずし、矢島のクロスをジュニーニョやレナチーニョが外す運のなさも川崎を苦しめる。もったいない場面が続出。

 逆に京都はカウンターで川崎を苦しめる。コーナーキックからのカウンターはまさに練習どおりなのだろう。GKがキャッチした瞬間に走り出すディエゴ。そこから始まる流れるような攻撃。川島のセーブに防がれたけれど、コーナーキックからのカウンターは組織的に行うものだから、練習しとけってなメッセージを感じた。世界でもそんな流れだしね。

 で、カウンターから今度はディエゴがミドルを叩き込んで、試合が終了。残り時間がかなりあったのだけど、攻めたり守ったり、ポジションチェンジしたりと、あの手この手を使って、試合を終了させた京都。ただ、このスコアでもう一回勝利してくれっても難しいだろうな。なので、少ない可能性を見事に引き寄せた京都であった。

 ■独り言

 相手のゾーンの間をすいすい動き回る憲剛のプレーを見て、やっぱりこの選手はトップ下の選手なんだなと感じた。パスも出せるし、パスを受けるのもうまい。

 そして柳沢。ラウールみたいだなと感じた。あそこまで守備をがんばるとは。影の立役者である。

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posted by らいかーると |09:29 | J2010 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年07月28日

鹿島対柏 ~ネルシーニョの帰還~

 鹿島のスタメンは、曽ヶ端、パクチュホ、伊野波、岩政、内田、青木、小笠原、野沢、本山、こうろき、マルキーニョス。なんだかんだ首位を独走。伊野波は移籍して成功かな。

 柏のスタメンは、菅野、パクドンヒョク、近藤、古賀、大谷、慶行、大津、村上、ポポ、李、フランサ。プレッシングからポゼッションへの移行という、世界中で行われていそうな実験に参加したらしい柏。懐かしのネルシーニョは自信満々で試合に臨む。

 ■ネルシーニョ式鹿島対策

 ネルシーニョ曰く、オリベイラのやり方はよく知っているよ。多分、逆もまた真なり。オリベイラもネルシーニョのやり方を知っているはず。ってか、ネルシーニョは元気だったのか。懐かしのネルシーニョ。

 柏はシステムを大幅に変更。3-4-3で試合に臨んだ。これが鹿島対策なのか、今後も継続していくかは謎である。管理人の予想では、マイナーチェンジはあれど、この形を継続していくのかなってな予想である。

 その理由を少し。なんてたってフランサ。システムの特性によって、柏は高い位置でボールを奪ってショートカウンターを発動させる形を放棄するしかない。もともと、日本に来てから守備がうまくなったという噂のフランサがいるので、高い位置からの守備に矛盾を抱えていたのは有名な話である。そんな矛盾を解決するために、自分たちで攻撃していく形を目指したのだろう。下部組織はそういうサッカーで有名だしね。

 フランサの守備を軽減しながら、高い位置からの守備設計を行うのはちょっと無理がある。ロナウジーニョがいなくなって、バルサの守備レベルが数段上がったのは有名は話である。なので、柏はフランサを生かすために、後ろで守備ブロックを作る道を選んだ。

 南米式の3バックはちょっと面白い。4-3で守るのが欧州ならば、3-4で守るのが南米である。人数は同じだけど、サイドの攻防が3-4のほうが高い位置で捕まえることができる、そんな南米からの提案。CBにカバーリングの能力があれば、引いて守るにはうってつけだったり。

 で、引いて守るから、前線は孤立することが多い。ロングボールを独力でマイボールにしたり、動き回って相手の裏を疾走することが求められる。無敵のキープ力を持っている選手がいれば、後ろで守っている味方の攻撃参加を待つこともできる。つまり、前線の選手は特別な選手が必要なのだけど、フランサ、機動力に優れる李、ポポは実に適任である。

 そんなわけで、システムを変更することで、チーム設計に矛盾が消えうせた柏であった。フランサ問題も相手のCBへの対応という守備に負担が少ない仕事をやってもらうことで解決している。よって、柏の3バックは続くのではないかなと予想しているのです。

 ここからは鹿島対策。3トップだったり、1トップ2シャドウの場合、横に広がって相手の4バックを抑えるのが定石とされている。でも、柏は違った。鹿島のSBを抑えるよりも、ポポたちは青木と小笠原を抑えることに尽力。CB→DHではなく、CB→SBへボールを出させるようにしていた。

 そんな理由で鹿島のSBはスペースを与えられていた。ポポたちが遅れてプレスに来るので、仕掛けるチャンスなのだけど、ここがうまくいっていなかった。特に左サイドのパクチュホ。なんとなくだけど、わざとパクチュホにボールを持たせるような仕掛けがあったように感じた。

 いつもだったら、中盤からボールを受けて仕掛けるのだけど、今日は自分たちが周りに仕掛けさせましょうってな役回りで混乱のパクチュホ。鹿島の弱点かもしれないね。柏からすると、青木たちにボールを持たせるならば、フリーでSBにやらせたほうがましってな判断。

 ただし、何度もサイドチェンジさせて、内田に仕掛けられる状況は好ましくない。パクチュホと違って、パスでも仕掛けられる内田は、何度も何度も楔のボールで仕掛けていた。パクチュホにボールが渡った後で、サイドドチェンジをさせないように、縦への道を空けることまでできれば、柏は完璧だったろう。現段階ではサイドチェンジという逃げ道を用意したことで、守備が完璧に機能するとはいえなかった。

 で、今度はサイドで内田が仕掛けるのだけど、柏。今日は3バックなので人がたくさん。なので、鹿島の選手は動き回ってもなかなかフリーになれない。ポジションチェンジアタックには、人海戦術で臨もう作戦。マークの受け渡しを何回も行うとミスが出たり、スペースが空いちゃったりするので、それらを防ぐ3バックはもっと流行ってもいい。

 後半になれば、小笠原や青木がゴール前に飛び出してくるのだろうけど、前半はそこまでリスクをかけない鹿島。青木が一回だけ飛び出してきたくらいかな。そんな人海戦術の前に、鹿島の攻撃は内田の仕掛けとコウロキのドリブル特攻が有効であった。ただし、内田は大津の奮闘の前に、コウロキは相手のファウルの前に後一歩届かなかった。

 で、ロスタイム。柏のゴールキックから岩政があっさりとはずされて、最後は不運な形でボールが村上に渡る。で、村上のシュートを曽ヶ端が止めきれずに、なんと柏が先制。そんな形で前半が終わる。鹿島は左サイドをどうにかしたいところ。

 で、新井場が登場。そんな新井場がさっそくアシストという形で結果を出すのだから凄い。柏は後半の頭から徐々に前線の守備がほころび始めていた。たとえば、失点の場面は青木のすばらしい展開から始まっている。

 さらに、ダニーロや大迫を投入して攻撃に勢いを与えるのだけど、最終局面で耐え忍ぶ柏。大迫は思ったよりもプレーが通用していてびっくりした。FWの足らないチームに貸し出してあげたいくらい高いレベルの選手だと感じましたと。

 柏は新しいシステムへの不慣れが攻撃面で露出。CBがボールを持っているときのポジショニングとか、攻撃のときの参加具合など。時間がたてば、恐らく解決されるに違いない。今日は鹿島相手に勝ち点1をとることができたので、自信を得たに違いない。

 そんな試合は1-1の引き分けで終わる。後半の勢いから考えると、鹿島は勝って試合を終えたいところだったが、柏の戦術変更の前に屈した形となったかな。たぶん、4バックだったら鹿島が逆転していたに違いない。

 ■独り言

 小笠原や岩政代表にて声がたくさんあると思うけれど、青木や伊野波のほうが代表にあいそうな気がする。特に青木は長谷部と競わせてあげても良いような気がする。

 そして大津。攻守にかなり健闘していた。期待の若手って騒がれるだけのことあるなと。菅沼危うし。

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posted by らいかーると |10:38 | J2010 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年07月16日

最近気になっていること14

 ご無沙汰しております。更新が途絶えた理由は風邪です。味スタを出発した瞬間に風邪を引きました。風邪を引いた瞬間って嫌な気持ちになりますね。久々に生観戦できたのに風邪でダウンなんですから、すこぶる残念でした。ちなみに、豚ではありません。

 ■ボールを動かす理由とはなんじゃい。

 浦和対広島、F東京対名古屋の試合を観戦しました。観戦したすべてのチームが、自分たちのアクションによって、相手をつぶすことを目標にしていそうです。つまり、相手の守備陣形が整っていない隙を狙うのでなく、自分たちの行動によって、相手の整っている守備陣系をぶっ潰すと。あくまで理想は。

 でも、なかなか上手くいかなかったりする。誰もドリブルで仕掛けなかったり、ひたすらボールを回しているだけだったり、シュートを打たなかったり、カウンターをくらいまくったり、そもそもボールが繋がらなかったり。前半の浦和や最近の名古屋はまさにこんな症状が顔を出していた。まさに、ポゼッションの罠である。

 では、そんな罠にかからない方法を考えようってなわけで。これが実は簡単。ポゼッションサッカーを目指しているのに、なかなか上手くいかないチームは縦の使い方が上手くない。これにつきる。いや、本当に。

 ■広島の場合

 広島対浦和。早々の先制点によって、守備を固めながら速攻を狙うスタイルに切り替えた広島。浦和が意地でもDFラインを高く保ち続け、全体をコンパクトにしようとしていた。なので、無理に狭い中盤を使わずに、浦和のDFラインの裏を使うことを選択。いわゆる狭いところでなく、広いところを使おう作戦。

 広島の場合、DFラインの底にボール供給係ストヤノフがいる。そんなストヤノフが、がんがん相手の裏へ精度の高いボールを蹴っていた。しかし、ともなれば、ストヤノフを抑えれば良いのではないかとなる。ストヤノフを抑えに行けば、GKの中林の出番、またDFラインを下げて他のCBがボールを受けたりする。で、蹴る。

 ラシンもこんなサッカーをする。ジキッチに精度の高いボールを蹴りたい。CBが蹴る。相手も蹴らせないぞとプレスをかけてくる→なので、GKにお願いする。さすがにここまでプレスには来ないよって。

 つまり、相手のプレスを回避するために、広島のDFラインはボールをどんどん後ろに下げる。そして、相手のプレスをおびき出す。おびき出すことによって、相手の全体の位置を、いつもより前のめりにさせてしまう。広島のバックパスは。かなり深い位置まで下げるので、相手が深追いしすぎることは無い。その代わりに、広島の選手はノープレッシャーで、前線にボールを供給することが出来る。ただし、距離は遠い。

 つまり、後ろにボールを動かすことによって、相手を前に動かすのが非常に上手いのが広島であった。バックパスで相手を引き出したり、相手が寄せてこないところまでボールを戻して、安全地帯からロングボール。

 で、広島の前線にはワントップ×ツーシャドウとWBがいる。これがたちが悪い。こぼれだまを拾うメカニズムも完璧だし、ポジションチェンジで相手のマークを混乱させたり、WBが高い位置に張り出すことで、相手はサイドもケアしなければいけない状況で。

 つまり、広島は横にも縦にもピッチを広く使うことに成功していた。なので、試合内容はほぼ満点だったわけである。それでも負けてしまった理由はなんじゃいといわれると、交代策をしくじった印象であった。特に柏木でなくて、橋内のほう。恐らく彼はリベンジに燃えているだろう。

 ちなみに、DFラインを下げることによって、相手をおびき出そう作戦は、ライカールト時代にバルセロナが生み出している。それをグアルディオラ監督がさらに進化させようとして、GKをボール回しに組み込もうとしている。だったら、バルデスを出すってのは別の話である。

 つまり、ボールを後ろに動かすことによって、相手を前に動かそうってのが、この方法の大切なところである。よって、相手が自陣に引きこもっている場合、この作戦は何の意味も無い。

 ■浦和の場合

 で、今度は浦和。ハーフタイムにブーイングされるほど、浦和の前半は本当にひどかった。でも、同情の余地はある。早々の失点によって、5-2-3で引きこもる広島に対して、有効な攻め方が出来なかったのは事実。特にヨシヤ君は恐ろしく野次を飛ばされていた。左の高橋君がどんどん中央に切れ込むのに対して、ヨシヤ君は基本的にバックパス。そりゃ、相手が目の前にいるのだから仕方ない。

 言い方は悪いが、ポゼッションサッカーは無駄な一対一を省いた攻撃方法といえる。で、一対一というのはまぐれでとめられてしまうことがある。だったら、そんなリスクを背負うのはバイタルで良いじゃんってなかんじで。なので、バイタルまでは基本的に一対一を避ける。イニエスタとかピルロとかは例外。

 で、浦和。横に広くボールを展開することは出来ていた。右にボールを運べば相手もついてくる。左にボールを展開すれば、相手もついてくる。当たり前の話である。サイドチェンジに相手がついてこなければ、独走である。なぜ独走にならないかといえば、相手がついてくるからだ。

 なぜ僕たちのサイドチェンジに相手がついてくるのか。答えは2つである。1つ目は、相手が最初からサイドにいる。2つ目は、サイドチェンジが遅い。広島のシステムは5バックである。なので、4バックに比べると、サイドのケアが非常に早い。さらに、浦和のサイドチェンジは恐ろしく遅い。つまり、自分たちの理由と相手の理由が重なったから、さあ大変。これじゃ、もたされるだけになっちゃうよねってな話で。

 でも、途中からポンテや原口が二列目から飛び出して、ロングボールを引き出そうとするあたりはさすがであった。何かを起こす気満々である。ただ、FWがボール回しに関わりすぎたせいもあって、前半に何かを起こすのは非常に難しかった。

 で、後半。恐ろしく遅いボール回しの改善ををポンテにたくし、阿部ちゃんを中央に置く3バックで強行にでるフィンケ。こんなにリスクを取れる監督とは知らなかった。特に3-4-3ちっくなシステムが完璧だった。前半はサイドの攻防が2対2で仕掛けられなかったのだけど、後半はそこに3人目をぶち込むことで、原口のドリブルを導き出していた。

 相手のSBとSHに選手を当てて、さらに3人目を送り込むってのは実は理にかなっている采配。たまに見かける。その代わり、守備がお陀仏になるのだけど、どうしても点が欲しいときは、みなさんパクって見てください。

 そんなわけで、横にしか広くボールを使えなかった浦和だったけれども、適切な采配によって、強引に勝ち点を拾った印象。柏木が転ばなければ、試合は終わっていた可能性が高いけどもね。

 ■名古屋の場合

 で、名古屋。ダヴィにヨンセンの代わりは無理だよって管理人の予想がずばりと的中。この試合でも頑張っていたけど、途中でサヨナラされちゃって、なんだか可愛そうだった。悲しみのダヴィ。

 名古屋のサッカーを生で見ていると、こっちも横の意識はあるのだけど、縦が完全に付け焼刃。広島のように、相手のゾーンを混乱させるとか、こぼれだまを拾う意識はなし。ダヴィやマギヌンが単発で抜け出す場面があったのだけど、本当に単発であった。ただし、ダヴィの迫力は異常だったに違いない。自分が観戦した場所とは逆サイドの攻防だったので、ダヴィの迫力について確認できませんでした。

 じゃ、ボールは運べたかというと運べない。中盤の底は非常に頑張っているのだけど、SHと玉田が弱い。マギヌンは病み上がりだから仕方ないのかもしれないけれど、小川はボール運びでもっと無理が出来ないと、このまま消えていく運命かもしれない。

 ってか、名古屋は攻撃よりも守備がやばすぎる。人数が足りているのに、ボールを誰も取りに行かない現象が起きている。昨年バレンシアで目撃された現象である。自分のゾーンに入ってくるまで様子を見る→シュートを打たれる→あぼーんみたいな。

 でも、全員で守備ブロックを作れば、それなりに守れるはずなのだけれど、前線の選手がとってもボールを奪いたがりなのである。なので、前線の選手がボールホルダーにプレス→中盤が中途半端に連動→前線の選手が突破される→中盤の選手も浮いている→簡単に突破されるの繰り返しであった。

 チームとして、前プレを行う意思統一も出来ていないし、できていないならば、暴走した前線は見捨ててもいいのだけど、見捨てられないやさしすぎる中盤みたいな。このあたり、ピクシーはどう考えているのだろう。攻撃よりも守備がやばい。

 ■F東京の場合

 生でF東京を観戦。で、風邪までもらったのだけど、非常に素晴らしいものを見せてもらった。ムービングってのは良くわからないけれど、一昨年のマンチェスターユナイテッドに、構造が非常に似ている。

 システムは4-4-2。SHが中央に進出することが多い。で、空いたサイドにはFWが流れたり、SBが飛び出してきたり。中盤がボックスっぽくなることもなるので、4-2-2-2みたいになることもある。なので、3ラインで守るのはちょっと難しい。

 チームが機能している原因は、全員が自分の役割を忠実にこなしている。前半戦のていたらくは、監督が適切な選手配置を探っていたのだろう。意外と、組み合わせってものは、やってみないとわからないものである。でも、ちょっと時間がかかりすぎたね。

 攻守に貢献できる両SB、繋げて体もはれるCB、積極的に顔を出してボール運びに貢献できるDH、相手のゾーンの隙間を移動し続ける石川、そんな石川に気を使ってポジションを移動し、ボール運びにも貢献する羽生、ロングボールの的になったり、スペースを作る動きをしたり、前プレの特攻隊長となった平山、虎視眈々とサイドから中央からフリーランニングで仕掛けるカボレ。

 多分、弱点がない。ユナイテッドは右SBが微妙と言われ続けているが、F東京の弱点はない。強いて言えば、GKくらいになるのかな。層の厚さは知らない。なんとなく薄そうなイメージである。

 で、ユナイテッドのコピーを作るうえで、一番難しそうなのがロナウドとキャリックやスコールズの位置なのだけど、前者はお馴染みの石川が見事に埋めてくれた。で、後者は米本。この選手が相当やばい。多分、彼が起用されてから、一気に試合内容が良くなって、結果もついてきたのではないだろうか。攻撃だけ、守りだけ、、、ってな凄い選手はいるが、攻守にバランスの良い選手はなかなかいない。

 ユナイテッドよりも面白かったのが、今野とクアドロス。無駄に繋げるのである。名古屋の前線を食いつかせて、中盤に何度もボールを供給していた。こういう役回りならば、中盤の選手がCBをやっても面白いだろう。

 ■おまけ

 要するに、ボールを動かせば相手も動くのである。その動きを支配することが大切なんだろうと最近は感じています。ピッチを広く使うということはボールを横にも前にも後ろにも動かすことが大切で、前だけや横だけでは相手を効果的に動かすことは出来ないってなことで。

 ちなみに、これらはドリブルの話としてもいけます。体を動かしても相手が動かない、引っかからないならば、ボールを動かしましょう。ボールを動かせば、相手は動きます。で、逆を取る。イニエスタのネタはこれでした。ただいま研究中です。ドリブルのネタ探しは続く。

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posted by らいかーると |19:05 | 独り言 | コメント(18) | トラックバック(0)
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2009年07月08日

大分対千葉の雑感

 大分のスタメンは、西川、上本、森重、藤田、エジミウソン、清武、高橋、慎吾、家長、高松、ウェズレイ。千葉には勝ったことがないらしく。連敗中に嫌なデータと遭遇したもんです。でも、何でそんなに苦手なんだろうね。

 千葉のスタメンは、岡本、青木、池田、福元、和田、坂本、下村、工藤、谷澤、深井、巻。ようやく自分の居場所をみつけた、、かのような深井。安定的に試合に出られる環境って必要だよねと。ただ、千葉が毎年残留争いをしているのはなぜだ。

 ■采配ミスと自分らしさ

 大分の良さは守備だってのは間違いないのだけど、3バックシステムを活かしたボール運びも、かなり面白いレベルにある。というか、かなり特徴的である。DFラインから前線に楔のボールが通るのだけど、中盤の選手がそのパスコースを空けているのである。相手をひきつけることによって。

 前節では鹿島の鬼プレスによって、その良さが消されてしまっていた。対策としては、足技に秀でている西川君をボール運びに組み込むことで何とかなりそうだけど、そんなことやっているのは、マンチェスターユナイテッドやリバプール、バルサくらいなので、現実的ではない。でも、チャレンジしてほしいぜと。

 話を試合に戻そう。千葉もハードワークを基本としているのだけど、鹿島ほどプレスをかけることはできなかった。千葉のWGの選手が大分のCBを見るのか、WBを見るのかってな判断が非常に難しかったようで。3バックはこういったビルドアップでギャップに遭遇することが多い。ただし、そのギャップを使えなければ、何の意味もないのだけど。

 今日の大分。ここが非常に厳しいできであった。攻め急ぎすぎ。たいしたプレスがきているわけでもないのに、相手をひきつけることなく中盤にボールを渡したり、ハイボールを前線に入れたり、一発を狙ったパスで相手にプレゼントしたりと散々であった。負けたくない気持ちが完全に空回りである。こういうときこそ試合の流れを落ち着かせないといけないのだけど、そういう選手っていなそうだね。

 ちなみに、前半の30分。千葉がシステムを4-1-4-1に変更。大分のCBにプレスをかけず、自陣に引いてコンパクトな守備を形成するようになって、大分は完全に終了した。千葉の狙いは中盤の密度を濃くすることによって、楔のボールに対する守備の枚数を増やした。これで、大分はますますロングボールに頼るしかなかった。

 CBが無理の利くプレーができないのはしょうがないとして、エジミウソンと清武。ここのバランスが本当に悪かった。個人的に、清武は山田直輝くらいの力は持っていると思っているのだけど、この試合は使われ方が本当にかわいそうだった。

 エジミウソンとホベルト。ホベルトがDFラインの前に立ちはだかり、エジミウソンがピッチを縦横無尽に駆け回るのが2人の役割分担である。特にホベルトのチャレンジ能力とカバーリング能力はJ屈指である。でも、そんなホベルトがいない。でも、清武は攻撃的な選手である。なので、どういうバランスをとるのかなと思っていたら、エジミウソンが全部やっていた。これでは特別な選手である清武をボランチで使う意味がまるでない。

 で、こういう状況をいつになったら改善するのかなと眺めていたが、後半になってもあんまり変わらなかった。多少は清武が前目にいたけれども。ボールに絡めば輝きを放つのだけど、いかんせんボールに絡む回数が少なかった。本人の問題もあるのだろうけど、ちょっとかわいそうだった。それにしても、エジミウソンは元気だ。

 で、こういう場面からも感じるのだけど、ブラジル人監督は修正をまったくせずに、ピッチの中の選手に任せるタイプの監督が多いのかなとか感じてしまった。ジーコしかり、フェリペしかり。かっこよく言えば信頼を表しているのかもしれない。でも、ヨーロッパの監督に見られるように、采配で強引に勝ち点を得るような采配をシャムスカはできないのか、やらないのかどっちだろうね。

 フェリペもそうだったけど、自分たちのサッカーが機能しているときは良いが、崩壊すると手がつけられなくなったり。フェリペさんはデコのSB起用で名声を高めたけれど、チェルシーではそういう手腕はあんまりなかったもんね。よくわからん。だから、ヒディンクが登場したのだけれど。

 最初の失点は深井のスーパーロングカウンターでしょうがないとして、2失点目は大分の弱点である前線の守備のがんばりの方向性が単発過ぎるってのがもろに出たのかと。

 高松やウェズレイがハイボールで勝てないならば、そのこぼれだまを拾うメカニズムだったり、家長の変態的なキープ力をもっと活かしたりすれば、面白くなりそうなのだけど。

 ■独り言

 解任するタイミングを完全に逸してしまった大分のフロント。救世主のフェルナンジーニョの登場で、家長がスタメンから外れたら何も変わらない気がする。

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posted by らいかーると |09:53 | J2010 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年07月06日

神戸対F東京 ~ヒラヤマ~

 神戸のスタメンは、榎本、内山、宮本、北本、石櫃、田中、ボッティ、大久保、馬場、我那覇、茂木。カイオ監督が引き抜かれちゃった神戸。違約金ってもらえたのかな。ってか、カイオ監督の神戸は見たことがないはず。キムナミルとか松岡はどうしているのだろう。特に松岡はいい選手だと。

 F東京のスタメンは、権田、長友、今野、クアドロス、徳永、米本、梶山、羽生、石川、平山、カボレ。当ブログのコメント欄で妙に推薦されるF東京。今見ないでいつ見るんだって感じなのだろう。開幕時は最低だったけど、いつのまにか立て直してきたらしい。ってか、石川に何があったのか。

 ■4-4-2の神戸

 カイオ監督が失踪したことで、神戸は混乱しているのかなと思ったが、まったくそんなことはなかった。むしろ一体感を感じた前半戦となる。監督がいなくなったことで、選手たちに俺たちが主役なんだってな意識が高まったのかもしれない。確かに、彼らががんばらないとやばいことになる。

 管理人が注目している松岡は体調不良のため欠席らしい。なので、ボッティ、田中という攻撃的な中盤で試合に挑む神戸。その攻撃的な中盤の長所も出れば、短所も出た模様。個人的に、ボッティが元気そうで安心した。

 神戸の守備はゾーン。プレスの開始位置はかなり高い。相手に落ちつかせないことを目標に、高い位置からどんどんプレスをかけてくる。前半の終了間際にそのプレスはやむことになるが、F東京はこのがむしゃらプレスにかなり苦しむこととなる。

 で、神戸。そんなプレスからボールを奪うと素早く戦線へボールを供給するか、大久保、ボッティ経由で仕掛けるかってのが主な攻撃パターンであった。特にボッティ→石櫃への攻撃パターンは馬場が不甲斐なかったため、うまく機能しているように見えた。

 なかなか理に叶ったチーム設計のように見えるのだけど、弱点がいくつか。まずは前線の選手にボールがおさまらない。簡単にボールを失う場面が非常に目立っていた。我那覇よりも茂木のほうがボールに絡んでいて不思議な印象である。がんばれ我那覇。そして、馬場。残念だけど、まったく働けていなかった。確か以前も神戸はSH不足で悩んでいたような。

 そんなわけで、素早く前線にボールを供給しても、肝心のボールを届けた先が駄目ってな具合で。大久保とボッティという、J屈指のチャンスメイカーを中盤で起用している意味があるんだかないんだかわからない前半戦となった。

 さらに攻撃的な中盤。セカンドボールへの意識がちょっと低い。ボール運びにてこずったF東京は、平山へボールを飛ばす作戦に出る。で、体をはりまくる平山経由でボールを運んでいくのだけど、こぼれだまに対する反応が遅い。前プレなので、しゃあないかもしれないが。、もう少しDFラインに気をつかって上げてもいいのかもなと感じましたとさ。

 F東京。神戸の一体感の前に、恐らく最近の良さみたいなものは発揮できなかったのではないかと。でも、以前の何がしたいわからなかった状況に比べると、かなり改善されている。

 まずは平山。背は高いけど体をはるよりもシュートを打つのが大好きなストライカーって印象をずっと持っていたのだけど、とうとうその体を有効に使い始めた印象。でも、昨年もトップ下で開眼とか言われていた記憶があるので、管理人がたんに見ていなかっただけかもしれない。潰れ役として、チームがうまくいかないときの武器として活躍していきそうな印象。この試合でもロングボールをカボレに何度もつなげていた。

 次にサイド攻撃。今まではSBにまかせっきりだったが、いつのまにかサイドで複数で攻撃をするようになっている。味方にたくさんの選択肢を与えましょうってことで、サイドに流れるカボレや平山。もちろん、羽生や石川がサイドにいることもある。で、1対1でなく2対2をパスという選択肢を作ることで相手を圧倒する場面がちらほら。

 FWをサイドに流れさせるので、SHを中央に突っ込ませる関係から、石川は得点が増えたのかなとか思う。クリロナと同じ理論。ただ、石川はだいぶパスを優先的に選択するようになってきて、だからこそ突然のドリブルが活きるようになっているんだろうと予測。

 どっちかというと、F東京のペースだけど、ほとんど五分五分の前半はスコアレスで終了。最近の調子や完成度の差でF東京がちょっと有利に試合を進めている印象を受けましたと。

 ■ヒラヤマ

 後半開始直後のF東京。まさに絶好調の石川が仕事をこなす。でも、きっかけは平山のポストプレー。カボレ→羽生→フィニッシュは石川であった。ボールを受ける前からシュートを意識してプレーした石川の前に、神戸の守りが追いつくことは不可能に近かった。そんな石川のスーパーなシュートが炸裂で、F東京が先制。

 その直後に追加点が生まれる。で、ここらで神戸の守備にも問題が通じる。前プレに連動しようと中盤がラインを上げるのだけど、肝心の前線の選手がプレスに行かない悪循環。で、DFとMFの間でスペースを受ける羽生→スルーパスでカボレが抜け出して追加点をあっさりと決める。

 後はF東京のショータイムであった。神戸の守備を無効化したポイントは今野とクアドロス。前半から憎らしいほど落ち着いていた2人は後半に真価を発揮。前半はボールを奪われないように安全にプレーしていたが、後半になるとスーパープレーを連発。特に今野は何度も周りの味方をフリーにするプレーを連発していた。

 今野とクアドロスから始まる攻撃に対して、神戸は前プレで崩すことができなく、守備が崩壊していく。前プレが機能しないならば、引いてプレスをかけるしかないのだけど、失点している状況がそれを許すわけもないってな感じで。

 で、F東京が波状攻撃を見せるのだけど、追加点をとることができなかった。自分たちの時間帯で追加点を決められないところが非常に残念だったけど、後半のF東京は確かに進化した姿を見せてくれたと思う。神戸が引き出した部分もあるだろうけど、F東京もしっかりとらしさを発揮してくれたかなって。

 ■独り言

 石川よりも、平山、今野、クアドロスがキーマンなのではないかと感じた。特に困ったときの平山のおかげで、理想のサッカーを追求できる環境が整ったのではないかと。そして、長友、徳永の両SBも孤立することがなくなって、お互いの持ち味が出せている印象である。特に長友。

 神戸は攻撃陣に時間がかかりそうである。大久保が救世主になれるか。それとも必殺のセットプレーでもあるのか。なければ、茨っぽい。

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posted by らいかーると |14:06 | J2010 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2009年07月06日

川崎対鹿島 ~6連勝対8連勝~

 川崎のスタメンは、川島、村上、伊藤、菊池、森、谷口、寺田、山岸、憲剛、ジュニーニョ、チョンテセ。養父はどうした川崎。山岸がスタメンで出てきたのは鹿島対策だろうか。何にせよ、4バックとボランチの選手は固定気味なので、非常にいい感じである。

 鹿島のスタメンは、曽々端、パクチョホ、伊野波、岩政、内田、青木、小笠原、本山、野沢、興梠、マルキーニョス。こっちはがっちりと固定。ナカタコは何をしているんだと部外者は思う。それにしても、オリンピック代表でリベロをやらされていて、しまいにはメンバーから外れた青木の成長っぷりに泣ける。

 ■鹿島の柔軟性と川崎の計算ミス

 川崎は憲剛を高めの位置で使うようになった。以前までは憲剛が中盤の底に位置していて、ボール運びとチャンスメイク、そして守備を担当していた。外国人4トップのせいもあってか、守備の負担は恐らくすさまじかったに違いない。なので、そんな守備の負担を軽減するために、憲剛を前目で使っているのではないかと。

 次に彼の攻撃力。視野の広さとキック精度を考えれば、ゴールに近い位置で仕事をさせれば得点の気配が漂うに違いない。前述した選手たちに匹敵する、、もしくは凌駕するチャンスメイクの能力を考えれば、妥当な選手配置と言えそうである。ミドルシュートも装備しているしね。

 さらに、サイド攻撃をSBにも任せることを考えると、ボランチに守備能力の高い選手を配置する必要がある。いざとなったら、2バックでなく3バックで急場をしのぐには寺田を中盤で使うのが、理に叶っているといえそうである。森のオーバーラップに憲剛が絡む右サイドの攻撃は、今後大きな武器となりそうである。

 ちょっと待てと。憲剛の役割が変化し、寺田を中盤で起用することで攻撃しすぎないってことはよくわかったと。でも、今までの憲剛の役割、つまり、ボール運びは誰がやるのかと。谷口と寺田でボールが運べるんですかと。ここにもちゃんと対策がある。でも、これがこの試合では機能しなかった。

 憲剛が中盤までボールを運びに下がってくる場面もあったが、基本的に川崎はボールを運ばない。飛ばす。恐らくCBやボランチの選手のボール運び能力をそんなに信用していないし、そんなリスクはあまりとりたくないのだろう。なので、ハイボールやロングボールを前線に入れる形が多かった。

 しかし、その精度が低かったこと。ボールが相手のGKに届いちゃうのは切ない。さらに言えば、的になるはずのチョンテセが岩政にぜんぜん勝てなかったことで、川崎は苦戦していた。このあたりは計算ミスだったのではないかと。もう少し競り勝てるだろうし、精度の高いボールをけれたんじゃないかみたいな。

 そんなわけで、川崎は繋ぐしかないわけで、憲剛がゾーンから降りたり、ジュニーニョが1.5列目でボールを受ける動きを繰り返すことで攻撃を構築していった。特に、ジュニーニョの気合は半端じゃなく、何度も個人で相手を崩しにかかっていた。しかし、鹿島の何重にも張り巡らせられたチャンレンジ&カバーの前にチャンスを作れそうで作れない展開が続く。

 で、鹿島。序盤は様子見。ロングボールを味方が競り勝てるだろうかとか、相手との局地戦でどこが有利化を探りながら、淡々と試合を進めていった。序盤はリスクをかけずに少ない人数で攻撃を任せる。で、川崎は守備の枚数をたくさんにするようになっているので、これじゃ無理と途中から攻撃に枚数をかけるようになる。

 ポイントは川崎のボランチの周辺。川崎のFWとMFの間のスペースを有効に使うことで、MFをおびき出し、周辺のスペースをマルキーニョスや本山が使う作戦。相手のシステムを意図的に間延びさせることで、スペースを中央に作ってしまう鹿島の作戦であった。

 だったら、川崎も同じ方法をやればいいのだけど、そこは完成度が違う。鹿島はおびき出されることはないし、FWが川崎よりも守備を組織的に行うので、そういった破綻はない。多分。

 鹿島のうまいところは前述した中央突破だけでなく、SBをあがらせて一気にサイド攻撃も行うことである。相手を縦に分断し、横にも分断する。中央突破とサイド攻撃を繰り返すことで、相手に守備を絞らせないうまさはさすがである。でも、こちらも最終局面で川崎のハイボールの強さだったり、多人数作戦の前になかなかチャンスを作れなかった。

 つまり、どっちとも決定機をなかなか作れない試合展開となった前半戦。そんな流れを川崎の持ってきたのがチョンテセ。小笠原から中盤でボールを強引に奪い返してから、川崎の流れになった気がする。

 で、35分過ぎのセットプレー。憲剛と森のコンビで奪ったセットプレーから川崎の波状攻撃。キレキレジュニーニョのドリブル&クロスを谷口がヘディングで強襲。これをうっちーがハンドして退場&PKであった。

 で、PKをジュニーニョが決めて歓喜の等々力競技場。鹿島にとって幸運だったのは、前半がもう終わるってことだったろう。10人でも誤魔化しきった前半戦。ハーフタイムをはさむことで、意思統一をしてくるに違いない。川崎もそうだけどさ。

 後半の鹿島。前半と同じように、本山が右SB。まるで、セビリア時代にアウベスのようだった。後ろでボールを落ち着けて、中盤に顔を出して、フィニッシュに絡む活躍で鹿島の攻撃を引っ張っていった。

 で、川崎。後半の最初は猛攻を見せたものの、徐々にトーンダウン。10人の相手に合わせてしまったというよりは、本来の癖みたいなものがでてしまったのかなと。後ろに引いて相手の攻撃を跳ね返すことに強さを持っているだろう川崎。守りきりをはかるときは引きこもり。高い位置でボールを奪ったり、プレスをかけて相手からボールを奪い返すアクションをおこすのは多分、苦手なんじゃないかなって。

 なので、10人の鹿島相手にボールを支配される川崎であった。鹿島はボールをキープすることができたので、本山やSBの攻撃参加で数的不利を感じさせない戦い方をすることができた。鹿島が試合巧者ってよりは、川崎の癖みたいなものが後半の試合にもっとも影響したようで。

 さらに鹿島。マルキーニョスを森につけることで、川崎の右サイド攻撃を封印しようと試みた。さらに、中央の選手にボールを持たせることで、ボール運びを阻害させる作戦。プジョルにボールを持たせる作戦に似ている。ちなみに、イラついて交代させられたチョンテセがいなくなったので、ロングボールはさらに効率が悪くなっていった。ちなみに、後半のチョンテセは競り勝っていた。

 で、そんなボールを持たされた中央の川崎の選手たちの、隙を見逃さないボールを奪う習慣のある鹿島の選手たち。で、マルキーニョスのパスカットから最後はこうろきが決めて鹿島が同点に追いつく。

 さあ攻撃だってな川崎なんだけど、やはりボール運びにつたなさから効率のいい攻撃ができないようで。徐々に改善されるだろうけど、しばらくは現実的なサッカーが必要とされるだろうな。両者がカウンターで決定機をつかんだものの、1-1のまま試合は終了となった。

 ■独り言

 10人になってからの川崎。ボールを支配できればよかったのだけど、逆にボールを保持されちゃったのだから悲しいもんで。でも、ボールを保持する力がチームにあるかというとどうだ。鹿島は10人だったので。何とか保持してほしかったなと思うわけです。それにしても、鹿島のハードワークは半端じゃなかった。 

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posted by らいかーると |09:52 | J2010 | コメント(16) | トラックバック(0)
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2009年07月02日

川崎対ガンバ ~計算の先に~

 川崎のスタメンは、川島、村上、菊池、伊藤、森、谷口、寺田、憲剛、養父、ジュニーニョ、レナチーニョ。何気に連勝しているらしい。外国人を並べまくる戦術をやめて、バランスが良くなったのかなって推測。でも、黒津は放出してあげてほしい。どっかでスタメンを担ってほしいぜ。

 ガンバのスタメンは、松代、下平、山口、中沢、加持、明神、橋本、遠藤、二川、チョジェジン、レアンドロ。怪我人も復活してきたようで。ここからガンバの反抗が始まるのだろうか。そして、先週の復讐なるか。

 ■4-4-2の川崎

 恐らくだけれども、今日のガンバは良い意味でも悪い意味でもらしかったのではないかと。多分、管理人がそういったガンバらしさに触れたのは随分と久しぶりな気がする。遠藤、明神、橋本、二川のそろった中盤のボール運びは、目を見張るものがあった。はっきり言って、超うまい。

 運動量をベースとしたポジションチェンジ、ポジションチェンジによって発生したスペースに入っていく動き、周りとの連動性、楔のボールをダイレクトで三人目の選手を使う動き、状況に応じたパススピード、相手のゾーンから消える動きなどなど。主に、ボールのないところの動きがすごい。そりゃ、ボールを触っている時間はほんのわずかなので、目立つのはボールを触っていないときだったりする。

 攻撃的だ、ガンバのサッカーは凄いって言われている所以が、やっと理解できた試合であった。病み上がりの二川のコンディションが上がってくれば、さらに凄みを増すだろうと勝手に期待している。ただ、バルサの哲学に似ているようで。それはサッカーがバルサに似ているというのでなく、誰が相手でも俺たちのサッカーをやるってところ。ベストメンバーがそろったら限定のお話だけど。

 浦和戦では相手にボールを与え、守備から試合に臨むことのあるガンバ大阪。よって、単に攻撃馬鹿ってわけでもなさそうである。でも、自分たちでボールを支配できたときは、本来の攻撃大好きっぷりが目覚めてしまうのかもしれない。

 つまり、戦術の幅があるのだけど、それを試合の中で活用できていない印象である。むしろ、自分たちから活用する気がないって感じで。ただし、選手が活用したがっている印象もなければ、監督にもそんな気はないように見えるので、悲劇はゆっくりと訪れるだろう。訪れるならばの話だけど。ただ、ここまでボール回しがうまければ、それなりに結果も出るだろうし、内容も良いだろうから色々難しいだろうな。

 川崎のシステムは4-4-2。ヴィトールは怪我かな。チョンテセはベンチにいる。開幕時の外国人4トップはどれだけ関塚が血迷ったのかと思っていたが、最近の選手起用を見ると、攻守のバランス感覚がかなり改善されている。そりゃ、ヴィトール、チョンテセ→養父、寺田で守備が良くならなければおかしな話である。

 基本的に4-4で守る。FWは守備をしているようで機能していなかった。序盤は相手の中央を見る役割なのだけど、ボールを受けに下がる明神や遠藤に対するチェックが甘かった。なので、谷口たちが引き出されて楔から攻略される川崎。危険な展開である。

 FWの立場からすると、俺らの担当は相手のCBだろうってな真っ当な意見もあるだろう。なので、遠藤たちは中盤の選手が見るべきってのは理に叶っている。でも、川崎のやり方やこの試合の状況から考えると、理に叶っていない。

 途中から、FWはサイドの守備をしたりすることもあったけど、最後までなんともいえないできであった。しかし、今までに比べれば川崎の守備の枚数は増えているわけで、彼らがあんまり機能しないことは想定の範囲内だったに違いない。守備で機能しなくても、本職の攻撃で仕事をしてくれるわけだし。

 川崎はボールを奪えない状況が続いた。しかし、相手に対する意識が強く、特にチョジェジンにはまったく仕事をさせていなかった。MFとDFで相手を挟み込む意識も強く、ボールを奪ったら素早く前線の選手に攻撃を託す意思統一も完璧だった。危険だったのはレアンドロ。ガンバの中盤にあわせられるレアンドロを経由すると、ガンバの攻撃はフィニッシュに格段に近づいていた。

 で、そのレアンドロ。こんなに器用だとは思わなかった。ってか、前を向いたら怖いレアンドロが、相手を背負ってプレーしまくるのは何だかもったいない気分である。本来ならば、その役割はチョジェジンな気がするけど、そのチョジェジンは高さが武器だけど、ガンバは基本足元かスペースである。なので、困ったときにチョジェジンなのだろうけど、困ったとき、つまりクロスを連打する場面でチョジェジン→バンドに交代していた。なぜじゃ。

 いわゆるそういう異質な存在を入れることの多いガンバ。っても試合をそこまで見たことないので、断定できるのはバレーくらいだけど。恐らくマグノやアラウージョもそんな感じだったのではないかと。逆に今はそういう選手がいない。ルーカスがいれば、レアンドロがそういう役割をこなせるかもしれないけど。

 そんなわけで、ガンバ。中盤は強いし、レアンドロも強いのだけど、最後のピースが弱かった。そして、守備のバランスを改善させていて、ついでに守るぞって決めたときの強さを見せる川崎の前に、点を奪えない展開が続く。さらに言えば、ガンバの両SBは大人しかった。攻撃的なチームにしては特に左が弱い。

 で、ボールを奪われれば憲剛がカウンターの起点、レナチーニョとジュニーニョがボールをマイボールにして仕掛ける。で、後ろから養父と谷口が猛烈なスピードで突っ込んでくる。非常に計算されたチーム設計である。守りだけが機能するチームは多い。たいてい、前線の選手がボールをキープできないってな問題があるけど、前線大国の川崎には無縁な問題のようで。先制点もこの形であった。ガンバの選手はボールに気をとられすぎたね。枚数は足りていたから悲しい失点である。

 そんで、後半になるとガンバの猛攻が続く。そしてPKを奪う。攻め続けると概してこういうことが起きる。でも、川島のスーパーセーブで養父は九死に一生を得る。遠藤が止められてしまったのだけど、印象的だったのはこの後の遠藤の行動。悔しがるそぶりもなく、すぐにコーナーを再開させたり、追加点を積極的に狙う姿勢を見せた。

 川崎は田坂、黒津を入れて、守備固めをする。特に相手のサイド攻撃に備える。多分、ワントップにして中央を固めている。で、ガンバの猛攻をしのぎやすくなったのは言うまでもないけど、それでも、強引に中央を通してくるガンバも凄い。で、佐々木が出てきて右サイドからクロスを連発。でも、クロスの意図が中央とぜんぜんあわずに終了であった。

 そんな試合。川崎が狙い通りに試合を終えることができた。ガンバの攻撃力が川崎の計算を超えることもあったけど、そこは川島が防いでくれたってな印象な試合であった。

 ■独り言

 川崎は次は鹿島である。ここで、鹿島が勝つと優勝は決定的になるのだろう。ACLもないし。よって、とんでもない試合になるに違いないと。楽しみだな。

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posted by らいかーると |08:52 | J2010 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年07月01日

大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

 大分のスタメンは、西川、上本、森重、藤田、エジミウソン、西山、慎吾、清武、高橋、家長、ウェズレイ。徐々に怪我人が戻ってきている大分。中断明けなので、そろそろ結果がほしいところである。金崎が控えってのがびっくり。何があったのだろうか。そういえば、誰も補強しなかったね。

 鹿島のスタメンは、曽々端、パクチュホ、伊野波、岩政、内田、青木、小笠原、野沢、本山、マルキーニョス、こおろぎ。ACLで負けちゃったことで叩かれまくっている鹿島。なんで、海外では勝てないのだろうね。海外にも内弁慶なチームってあるだろうか。あんまり記憶にない。

 ■ザ・鹿島

 大分のシステムは3-4-3。いつもの形に戻してきたようである。しかし、序盤の大分の守り方はなんとも言えないものであった。前線の選手があんまり守備をしないのが良くも悪くも特徴なのだけど、今日の大分は前線の選手が守備をすることを前提に守っているように見えた。恐らく、4-4-2の時は前線の選手が守備をしていたに違いない。多分、献身的な選手がFWをやっていたのだろう。

 そんな習慣から、高い位置でボールを奪おうとする大分の中盤、でも、FWはそんなにってことで、大分のMFとDFの間にスペースが出来る悪循環であった。ただし、そんな悪循環も鹿島とやりあう中で、本来の形を取り戻していったのだけど。怪我人も戻ってくる状況で、自分たちのやり方を取り戻しつつあるのは大きい。

 鹿島のシステムは4-4-2。この試合で感じたのはなんでこれでアジアで勝てないのだろうってこと。内弁慶ことインテルがセリエ向けの特殊型サッカーをしている状況を考えると、鹿島がJ向けの特殊型のサッカーをしているようにはまったく見えない。カウンターでも出来るし、ポゼッションも出来るし、全員守備もお手の物ってことで偉い完成度の高いチームになっている。ちょっと、ドゥンガのブラジル代表に似ている。

 この試合での鹿島。前半はリスクをかけずに攻撃を構築しようってことだった。SBを上げずに、FWをサイドに流れさせることで、サイド攻撃を敢行。この鹿島のFWの動きは、大分のWBを下げさせる役割も担っている。それで、鹿島の中盤をさらに自由にしようと。さすがである。

 大分のFWとMFの間はスカスカなので、青木や小笠原がゲームメイクでいつでも動き出せる本山やこおろぎ。そんな相手にコンパクトに守れない大分は序盤に非常に苦労することになる。でも、得意のカメナチオが復活すると、大分は徐々にらしさを取り戻していくんだな。

 で、大分の得意技である、3バックシステムで発生するギャップを活かしたボール運び。これはほとんど機能しなかった。3バックが横に広がることで、相手のプレスを無効化するのだけど、どこまでも追いかけてくるこおろぎに連動する鹿島の選手たちによって、ボール運びは完全に破壊されてしまう。

 いや、本当に鹿島の連動した守備はお見事で。最初の選手が相手の選択肢を削りながら、ボールを追いかける。数少ない選択肢の先に選手を配置することで、どうしようもない状態に追い込むってな連動性が本当にお見事であった。さらにいうと、後ろ向きの守備もなかなかで。大分のロングボールによって、一対一の局面を作られてしまう場面のあった鹿島。でも、中盤の選手が下がることで、一対一の場面を数的有利にしちゃう場面が何度も見られた。訓練の賜物である。

 また、攻撃に枚数をかけなかったことで、守備のバランスが狂わなかったことも事実。大分は単発のロングカウンターを繰り広げるのみで、鹿島に試合の主導権を握られたまま、前半が終了する。でも、大分も自分たちの守備を取り戻している感じはあって、後半の鹿島のギアの入れ方に注目ってな感じ。

 ■

 後半になると、大分が一変。もっと激しく相手のマークにつかないと駄目だよ。ボールを奪わないと攻撃は出来ないよってな守備を見せる。前半に比べると、人につく意識が格段に強くなった大分。それで、裏を取られたり、スペースを取られたりする場面もあったが、最終局面で耐える力が復活しつつあるので、自分たちが攻撃を仕掛ける時間が増えていく。

 後半の鹿島は内田を攻撃参加させることで、前半との違いを見せたが、大分のほうが違いを明確に見せたかなってな印象。その違いが大分に勢いを与える。

 死なばもろともだべってことで、大分の奇襲に鹿島は苦戦。そして先制点が生まれる。ゴール前のこぼれ球を清武が素早く反応。で、清武のシュートがゴールに突き刺さる。歓喜の大分。

 で、その清武。やはりうまい。いちいちうまい。ひとつひとつのアイディアが本当に面白い。連敗のどさくさにまぎれて、スタメンに定着している家長とともに、清武も成長しているようで。できれば、エジミウソンの横で見たいのだけど。

 で、鹿島。もっと攻撃にギアをいれるきっかけになったのは間違いなく。でも、大分の勢いに押され気味な失点直後。でも、こういう苦しいときに前線でこおろぎとマルキーニョスがボールをキ-プしたり、ファウルをもらってくれるのだから大きい。逆に、大分にはそういう選手がいないね。だから、攻め込まれる場面が延々と続き、点を決められてしまうわけで。

 そんなマルキとこおろぎの頑張りから、徐々に流れを取り戻すと、まずは小笠原のボレーで同点ゴールを決める。野沢のパスも恐ろしかったけど、小笠原のゴール前の飛び出しも恐ろしかった。で、逆転ゴールはコーナーキックのこぼれ球を岩政が押し込んで逆転。中澤とトッゥーリオのせいで、代表に選出されない悲しい岩政。

 で、大分は金崎や高松を投入するのだけど、ボール運びが雑だった。でも、家長をWBで使うことで低い位置に起点が出来た85分以降はちょっと面白かった。家長ミドルもあと少しだったし。守備は微妙だけど、やはり攻撃面では凄い。そんなわけで、鹿島が勝ったのだけど、大分はかなり良くなっている印象。でも、芝生がひどい。

 ■独り言

 鹿島が強いなって印象を受けた。一貫性ってやつだろうか。あっちこっちいかない、流行の言葉を使えば、ブレないってやつだろう。そんな姿勢がチームの完成度につながっているのだろう。でも、なぜにアジアで勝てないのだ。

 大分はあと少し我慢すれば、何とかなると思う。なので、ここまで我慢したのだから、シャムスカはきらないほうが良い。シャムスカと心中でいいと思うのだけどね。多分、心中にはならないだろうから。

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posted by らいかーると |09:54 | J2010 | コメント(9) | トラックバック(0)
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