2009年06月30日
そんなわけで久々のJ。コンフェデが終わったので、しばらくはJリーグを追っていこうと。そんな第一弾は、好調の新潟とACL生き残り組の名古屋。名古屋といえば、ダヴィ。ヨンセンのように試合に影響力を与えるよりは、試合を壊すダヴィ。色々な意味で試合を壊しているらしい。両チームともまあまあメンバーがそろっている印象。
■マギヌンのご乱心。
怪我から復帰したマギヌン。攻撃の流れにアクセントをつけることのできる貴重な選手である。そんなマギヌンが復活したことで、名古屋は低調な毎日から脱却しつつあるらしい。最近の試合の内容に比べると、立ち上がりはなかなかだったようだ。ようだと書いたのは、解説の人がそう言っていたからである。
そんな名古屋の攻撃は、サイドからのクロスが中心であった。SBも攻撃に参加するよってことで、特にハユマ君は積極的に攻撃に絡んでいた。しかし、名古屋のサイド攻撃。平たく言うと、サイドの低い位置からクロスを連打しているだけであった。昨年の名古屋は、サイドをえぐったり、裏を取って相手の陣地の深くまで進入しているケースが多々あったような。結果の出ないスパイラルで早くゴール前にボールを運びたい症候群かもしれない。
昨年に見られた、ヨンセン、玉田、マギヌンがポジションを代えながら、中央やサイドで楔のボールを受けることで、相手の意識を中央に集まるおとりのプレーや、サイドに流れて数的有利を作る場面はあんまり見られなかった。なので、本当にサイド一辺倒である。ダヴィが楔を受けようと奮闘していたけど、なぜかファウル判定で悲しみのダヴィ。
そんなわけで、ヨンセンを外したことで、サッカーの変革を迫られている名古屋。そろそろごまかしは聞かないわよってな事態になってきましたよと。で、話はそれるけれど、ケネディを獲得するらしい。今のクロス連打のサッカーならば、ケネディは有効だろうけど、本来のサッカーには程遠いのではないかと。ケネディの獲得は応急処置か、本気の処置かは名古屋の中の人しか知らない。
で、ダヴィ。この選手は本当にめちゃくちゃである。DFラインの裏に出たボールに対して、恐ろしい強さを発揮する。相手が先に追いついているのに、気づけばボールを取り返しているダヴィ。サイドに流れてのドリブル勝負でも日向小次郎も真っ青の強さを見せていた。
こうした異質な選手をチームに組み込むことはよくある話で。組織のサッカーが通用しないときにダヴィの出番である。その代わりに、組織のサッカーにはなかなか貢献できないけど、そこは目を瞑るしかない。スペイン代表のトーレスみたいな。そうやって、チームの幅を広げているんだろう。それにしても、ヨンセンとダヴィのコンビだったら恐ろしい。
で、そんな名古屋。前半にマギヌンがあっさりと退場。なぜか機嫌の悪かったマギヌン。一枚目のイエローはひじうち。名古屋のゴールが取り消されたときは、審判の真後ろで審判を挑発。そして、その数分後には、本間に足の裏で特攻で退場。感情のコントロールができなかったらしいけれど、何が彼にそうさせたかは謎である。
マギヌンが退場した後半も、名古屋はボールを動かしてチャンスをうかがう。カウンターをくらいまくったけど、そこは楢崎が止めるってな計算どおりで。その攻撃を延々と続け、ロスタイムには一点返すモラルの高さは感心しました。
基本的に、自分たちでボールを展開するサッカーを持ち味としているのは変わらない。吉村や直志はいい仕事をしていた。そこに対して、玉田がもっと影響力を出していかないと難しいのだろう。でないと、ヨンセンを放出した意味がない。、で、攻撃よりは守備が悪い。ボール運びは上手いけれど、ボール奪取が上手くない。
この試合で、名古屋は4-4-2で守っていた。多分、ゾーン。絶対にゾーン。で、新潟の3トップはちょっと面白い。残留の決まった矢野は右サイドにいるのだけど、大島とペドロは自分のゾーンから超えた動きを頻繁にする。
で、その動きに名古屋の選手はまったくついていかない。前を向かせないとか、アプローチとか、インターセプトって考えよりも、自分のゾーンを守ることに固執しているのかなって。攻撃よりも、こっちを直さないと大変なことになりそうであるよん。ペドロがドリブルで何度も仕掛けさえちゃうのはちょっとひどかった。
ってか、結果を出したければ、ダヴィへ放り込みで勝てそうな気配である。もちろん、走らせるのだけど。
■4-1-4で守るよ
で、新潟。ホームだけど、守備的なサッカーで名古屋を倒しましたと。なんとなくポゼッションをやっているのかなと思ったけれど、全員で守備ブロックを作って、しっかりとカウンターを仕掛けていた。もしかしたら、名古屋対策だったのかもしれない。
特筆すべきは、矢野とペドロ。ペドロはちょっと怪しかったが、基本的に中盤のラインでサイドの守備をちゃんと行っていた。なので、名古屋の攻撃を跳ね返して、自分たちの持ち味を出すことに成功する。ボールを奪えなければ、自分たちのサッカーをすることは無理だもんね。
大島が中央でためを作り、ペドロと矢野ががんがん仕掛ける。おとり役が松下と大島で、ギャップをつくのがペドロ。で、そこへボールを供給するのがリシャルデス。よくできたチームである。ただし、カウンターに弱い。
新潟はこんなところ。好調の要因は献身的な守備なんだろうと感じた。それにカウンターで輝けるペドロジュニオールの存在がやっぱりでかすぎる。次回も期待。
■独り言
前述したけど、後半の名古屋はいい意味でやばかった。チームがファイトするってのはああいうことだろう。復調するきっかけになるのではないかと、ポジティブに考えてみたり。新潟は止めをさしてお祭りといきたかったのだけど、楢崎はやっぱり凄いなって。いや、なかなか面白い試合でした。ピクシーがピッチに乱入したときはどうなることかと思ったけれど。
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新潟対名古屋の雑感
posted by らいかーると |20:36 |
J2010 |
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2009年06月29日
アメリカのスタメンは、ハワード、スペクター、オニャウ、デメリット、ボカネグラ、クラーク、フィルハーバー、デンプシー、ドノバン、アルティドール、デイビス。ブラッドリーが出場停止。とうとうアメリカのスタメンを記憶してしまった。ジャイアントキリングは起こせるか。
ブラジルのスタメンは、ジュリオ・セザール、マイコン、ルシオ、ルイサオ、アンドレ・サントス、ジウベルト・シウバ、フェリペ・メロ、ラミレス、カカ、ロビーニョ、ルイファビ。相手がスペインじゃねえのかよってなブラジル。そして、守備問題はあぶりだされるのかどうか。
■良い面も悪い面も
アメリカのシステムは4-4-2。基本的には4-4の2ラインでゴール前に壁を作る。FWは相手の攻撃を遅らせるプレスを相手に浴びせる。攻撃を遅らせている間に、4-4が自陣で守備ブロックを形成する。中央に絞り気味に守るので、中央は固いがサイドはちょっと守備が遅れる傾向がある。しかし、SHとSBががっつりと守りを固めているので、時間をかけるとサイド攻撃も困難になる。
ブラジルのシステムは4-3-3。カカをFWとしてカウントしたほうがわかりやすい。コパのアルゼンチンに実は似ている。4-3で守備を固めるために、相手のサイド攻撃に弱い。つまり、SBを攻撃参加させるチームに相性が悪い。攻撃に中心は前線の3選手とマイコンが右サイドを征服する。組織で崩すよりは、前線の選手のひらめきに頼る傾向がある。
序盤はブラジルのペースで試合がすすんでいった。しかし、中央を固めるアメリカの前に、マイコンのクロスを連発するブラジル。だが、アメリカのCB。ボールと相手をちゃんと同一視野に入れることで、ルイファビを試合に消すことに成功していた。また、マイコンに対して、ドノバンが積極的に守備を行うようになると、マイコンの良さも消えていく。
そして、先制したのがアメリカ。きっかけはスペクターのクロス。懸念された相手のSBからの攻撃であった。スペクターへの対応が遅れるブラジル。余裕のできたスペクターは狙い通りのクロスを供給することに成功した。南アフリカもそうだったけど、相手の弱いところを確実についてくるアメリカも凄い。
さあ攻撃の時間ですよってことでブラジル。アンドレ・サントスが中央に切れ込んだり、ロビーニョが左サイドに移動して仕掛けたり、やっぱりマイコンが右サイドからクロスを上げるのだけど、数的有利で勝るアメリカの前に決定機を作ることがなかなか出来なかった。
アメリカの守備の弱点をいえば、MFとFWの間が空く。なので、ゲームメイクで違いを生み出せれば、ブラジルはチャンス到来である。しかし、ここにいるのがフェリペ・メロとジウベウト・シルバ。今までの試合を見ていてわかるように、この2人にそういう器用さはない。なので、フェルペ・メロの成長に期待である。
先制したことで、守備の集中力がより高まるアメリカ。ブラジルが前に出てくればカウンターのチャンスだよってことで、特にセットプレーからカウンターを繰り広げるアメリカ。このときはドノバンを前線に残しているのがキーなのだろう。
時間がたつにつれて、リスクをかけ始めるブラジル。例えると、イタリアのデロッシの特攻に似ている。本来の役割を超えた攻撃はハイリスクハイリターン。守備の準備をするべき選手の攻撃参加→失敗→一気に自陣のゴールまでボールを運ばれる循環の前に、ブラジルは追加点を許してしまう。代表ではいつも凄いドノバン。
アメリカは4-4で守る。で、4-4で守ると瓦解する可能性が高い法則ってのを管理人はいってきたわけで、それに触れないわけには行かない。4-4で守るチームを突き崩す方法は多々ある中で、メジャーなのが相手を自陣に引き出すか、相手の選手間の距離を横に広げるって物がある。でも、アメリカは前には出てくる気配がないので、横に広げるのがよさそうな気配。
その方法はサイド攻撃に人数をかけること。SBとSHが有機的に絡むことで、数的同数や一対一の局面を作ること。高い位置でスペースを自分たちで生み出すことで、サイドをえぐったり、中央に切れ込んだりってことをしていれば、相手に距離はどんどん開いていくことが多い。単純にワイドに選手を配置するってことも大切だけども。どうせ守るならば、チェルシーのようにやるべきなのだろう。
後半のブラジルはサイドに選手を流れさせることで、相手にマークを混乱させることに成功した。前半は左はロビーニョで右はマイコンってな決まりごとがあるようだったけれども。開始早々のマイコンが中央に切れ込んだ場面がまさにそれ。ラミレスがサイドに流れたことで、マイコンの動きに変化が生まれた。で、ルイファビがちょっと空く。そんなルイファビの振り向きざまのシュートが炸裂。
この後半直後のゴールがブラジルの精神に良い影響を与えたのはいうまでもなく。その後もポジションチェンジを繰り返してサイド攻撃と中央攻撃を織り交ぜていく。カカのヘディングはほぼゴールだったし、同点ゴールのサイドからのカカの仕掛けは、前半にはほとんど見られないものだった。カカの仕掛け→ロビーニョのヘディングのこぼれ球をルイファビが押し込んで同点。
とどめはコーナーキックからルシオであった。後半のアメリカは守りきるにしても、攻撃するにしてもチーム全体で同じ絵を描けていなかったのかなと予想。ブラジルが攻撃的にきたので、カウンターをするチャンスはあったけれども、それでゴールを目指すか、休憩するかの判断はやはり難しい。
■独り言
コパも勝ったし、コンフェデも勝ったよってことで、ドゥンガは結果をだしている。ただし、コパに比べると、チームにゆるさがあったのは事実で、それはコンフェデだからか、スペインのように違うチームに変わろうとしているかの結論はまだなし。
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アメリカ対ブラジル ~決勝戦~
posted by らいかーると |08:23 |
コンフェデ2009 |
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2009年06月26日
気になっていることがたまってきたので、一気に更新です。コンフェデの決勝は予選の再現になってしまいましたね。いやー、試合を見るモチベーションが減った。3位決定戦とかスペインはどれだけ本気でやるんですかね。南アフリカはがちでしょうけど。
■ブラジル対南アフリカ
南アフリカがあれだけできるとは正直思いませんでした。ブラジルの緩慢な守備に対して、恐れずに攻撃に枚数をかけたこと。で、カウンター対策として、すばやい攻守の切り替えを行ったこと。ハードワークをきっちりこなしたことで、善戦することができましたと。
強国に対して、戦術的な正しさで挑んだとしても、惜しい試合にはなるけど、勝ちきれないことってのが結構多い気がします。その先には何があるってことで、そこを追求していくと、やはりいかに相手を崩すかってポイントが大事になってくるのかと。
南アフリカはミドルも放ったし、それなりのリスクをかけたけれども、ジュリオ・セザールのスーパーセーブの前に涙を飲んだみたいな。いい選手が多いのだけど、もう一人役者がいれば面白くなりそうだなって。マッカーシーよ帰って来い。
で、ブラジル。南アフリカから失点するとしたらカウンターだよねってことで、リスクをかけた攻撃を仕掛ける場面がかなり少なかった。フェリペ・メロの位置がブラジルのバランス感覚を図るにはいいのかなと思うのだけど。途中から、フェリペメロが攻撃に顔を出すようになったけど、あんまり状況は変わらなかったかなって。
危ない場面もありながらも、想定外の場面を削りに削り、自分たちの攻撃を仕掛けていれば、いつかは点が入るだろうし、俺たちは負けないよってな余裕が伝わってくるようで、ブラジルはとことん不気味だった。最後にはアウベスの飛び道具で相手を仕留めるのだからさすがである。できれば、アウベスの左SBを長い時間見てみたかったよん。
ただし、やっぱりコパの時に比べると、攻守のバランスが中途半端である。その中でも一番驚いているのがルイファビ。ルイファビがセレソンのスタメンかよと。ディオゴと猫パンチ合戦を繰り広げた男の逆襲が始まっている。でも、セビリアでスタメンからはずされそうになっているけど大丈夫か。
■アルビオルについて
アルビオルの移籍が正式に決定いたしました。バレンシアの生え抜きの選手がレアル・マドリッドへ移籍。移籍金は1500万ユーロ。ちなみに、バルサ→ミランのロナウジーニョの移籍金と一緒。ブラックバーン→トッテナムのベントリーも一緒。ユベントスがシルバに提示した額と一緒。古くは、ポルト→バルサのデコも一緒。ちなみに、移籍金はソースによって異なりそうなので、そのへんはご了承ください。
これが高いのか安いのかの判断はお任せします。ただ、これでビジャとシルバを残すのは確定なのかなと予想します。でなければ、生え抜きの第二キャプテンを売ったりはしないだろうと。
で、肝心のアルビオル。正直いって不安です。あんまり弱点はないです。でも、思い切った長所もないです。万能型と呼ぶほどでもないし、何々が弱いってのも特にないです。敢えて言うならば、メンタルが弱そう。自分のミスを引きずって暴走した記憶が何度もあります。それで、結果を出しちゃうこともあるんですけど。
その期待やポテンシャルからすれば、あっさりとマルチェナを抜き去ってんもおかしくないのに、いつまでも彼の影に隠れているのは、そういった気持ちの弱さなのではないかと。責任感が強すぎるためか、ミスに対して切り替えが上手くない選手である。
そんなマイナス面ばかり並べたけれども、スピードもあるし、それなりに繋げるし、前にスペースがあればドリブルもできるし、色々なポジションができるしっってことで、重宝されるのは間違いなし。他の理由を考えてみると、UEFAの自国選手の割合なんちゃらの関係でアルベロアと一緒に狙われた背景もあるのかなと推測。
セルヒオラモスが伸び悩んでいるように、アルビオルにとって、レアルが天国か地獄かってのはなんとも言いづらい雰囲気である。カンナバーロ師匠もいなくなったしね。ただし、ガゴとラサナが前にいれば、まあ何とかなるだろう。
■エスパニョールについて
俊輔の移籍が決まったよってことで、にわかに注目を集めるエスパニョール。しかも、確か来季から新スタのお披露目だったはず。なので、エスパニョールは大騒ぎに違いない。
日本人として気になるのは、俊輔は試合に出場できるのかどうかってことである。当初はペーニャが移籍するよってことだったのだけど、移籍はやっぱりしないってことになりそうで、これは困った事態に。
エスパニョールのシステムは4-2-3-1か4-4-2。で、俊輔ができそうなポジションを好意的に考えてみると、中盤全部。そして、ライバルを考えてみよう。
すでにレギュラーが確定しているのは、ルイスガルシア、ネネ、ペーニャ、モイセスである。こちらも強引に選手の特徴を考えてみると、ルイガルはシャドウストライカー、ネネはサイドアタッカー、ペーニャはゲームクラッシャー、モイセスは守備的な中盤。他にもロマン・マルティネス、スミリャニッチとか意外に中盤の底を任せられる選手が多い。
もともとペーニャがあんまり守備をしないって事情から、中盤は守備的な選手で組むことが多かった。ただし、近年のペーニャは相手をどこまでも追いかける奔放っぷりを見せるので、前線と間延びしないように気をつける大仕事を任されている中盤の戦士たちである。
なので、俊輔とペーニャを中盤の中央で使うのはかなり危なっかしい。ってか、俊輔が守備に追われすぎて、自分の持ち味を発揮できない可能性が高い。時々ペーニャが中盤の底をやることもあったけど、ルイガルをトップ下に使うパターンがそれなので、ちょっと考えにくいのである。つまり、俊輔をトップ下でペーニャを底ってのはどうも。
そんで、結論から言うと、ベストの布陣に組み込まれるかは非常に怪しいところである。でも、出番はたくさんありそうな雰囲気である。それは選手層の薄さにある。エスパニョールのベンチには残念ながら流れを変えるような選手がいない。頑張ってブエノくらいである。ごめんね、ルフェテ。
さらにいえば、ペーニャは怪我を頻繁にする。なので、俊輔の出番はいやがおうにもまわってくる。さらにいえば、新戦力のベルドゥ。何で獲得したのか謎。恐らく、ペーニャの控えやサイドの控えで取られたのだろう。ただし、現段階で試合の流れをコントロールするような選手はエスパニョールにはいない。
なので、俊輔のパフォーマンス次第では、SHで出番が得られるかもしれない。そこから先ははじまってからの楽しみ楽しみってことで。つまり、出番がまったくないってことはないんじゃないかって予想。自分の個性を発揮できれば、スタメン獲得も夢ではないってありきたりな結論で終了。
■独り言
コンフェデが終わったらJ祭りにする予定です。後はバルサ企画の復活。今回は残念ですけど、総括系はなしです。ちゃんと書ける自信がないので。こういった気になっていることのおまけでやるかもしれませんが。
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最近気になっていること13
posted by らいかーると |20:23 |
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2009年06月25日
スペインのスタメンは、カシージャス、セルヒオ・ラモス、ピケ、プジョル、カプテビラ、シャビアロンソ、シャビ、セスク、リエラ、ビジャ、トーレス。ここまでリエラが重宝されている意味がちょっとわからない。シルバでいいじゃねえかってのが感想。
アメリカのスタメンは、ハワード、スペクター、オニャウ、ボカネグラ、デメリット、クラーク、ブラッドリー、デンプシー、ドノバン、デービス、アルティドール。エジプト戦からFWを増やしたアメリカ。その勢いで、スペインに迫る。注目はドノバンと、スペインでプレーするアルティドール。
■人にふり見て我がふりを直せない
序盤のスペインは何だか不思議な立ち上がりを見せる。まるで、後半終了間際で、さらに負けている状況のような攻め急ぎっぷり。バックパスで相手をいなすような場面は少なく、前へ前へ急ぐスペインに強烈な違和感を感じた。そんな攻め急ぎの原因は何だったのか。早い段階で勝負を決めにきたのか、アメリカをなめたのか、グループリーグとは気持ちを入れ替えるためだったのか。
仮にアメリカをなめていたとしても、それは選手配置の問題で個々の選手は一生懸命にプレーしていたと感じた。効率的だったか、機能していたかは別にして。スペインのシステムは、4-1-3-2。アンカーに、シャビアロンソで、シャビは不自然なくらいに高い位置取りをしていた。
攻撃面で言えば、このシステムというより、アロンソとシャビの位置関係は機能していた。アメリカは4-4-2のフラットで守備を固めているので、相手のライン間に選手を送り込んだほうが、スペインの攻撃は有利に進める。実際に、前を向いたアロンソから、相手のギャップでボールを受けるシャビへってな縦パスは何度も見られた。問題はその後だったんだけど。
前述したように、序盤のスペインは攻め急いだ。ピケとプジョルを使うことなく、つまり、相手を自陣におびき寄せることなく正面衝突を繰り返した。この展開はアメリカにとって願ったり叶ったりであった。相手のCBが攻撃に参加してこないので、アメリカのFWを相手の中盤にぶつけることが出来る。つまり、3ラインをコンパクトに保つことが出来る。
さらにいえば、攻め急ぐスペインは守備の準備がまったく間に合っていなかった。カウンターを狙うアメリカにとって、なぜか千載一遇のチャンスが序盤から訪れることになる。このあたりのスペインの試合運びは疑問疑問であった。序盤は大人しくしていればいいのにね。
アメリカの攻撃はサイド攻撃とFWの動きに特徴があった。4-1-3-2で、セスクが中央に移動することを知っているアメリカは、左サイドから攻撃を組み立てる場面が多かった。セスクが守備に来る前にボールを素早く展開。狙いはDFラインの裏や、SBの裏。で、SHが相手のSBをおびき出して、FWがサイドに流れる形である。相手のマークがゆるければ、ボールを繋いでいくこともある。
で、フィニッシュはなるべく早く。中央への放り込みもなるべく早く。アメリカは攻撃をフィニッシュで終わらせることを第一にプレーしているようだった。この気持ちはよくわかる、ビジャとトーレスと徒競走をするのは嫌だもんね。なので、ミドルやアーリークロス、裏への放り込みといった相手にボールを奪われにくい、奪われても攻撃につなげにくい攻撃でスペインを徹底的に苦しめる。
そんなスペインを救ったのがカシージャス。何度もエリア外に飛び出して危機を救っていた。相変わらずロングパスが相手に渡ってしまうけれども、止める能力はやっぱり凄い。セナがいない状態では相手の守備を止めることはやはり困難なようで。ただし、セナがいてもこのサッカーではちょっと苦しそうだけど。
で、時間がたつにつれて、スペインが徐々に流れを掴むようになっていく。きっかけは不明。CBにボールを戻すことによって、相手にコンパクトさをちょっとだけ間延び状態にしたことが大きかった。つまり、攻め急ぎをやめたことで、スペインはらしさを取り戻していく。ただし、シャビアロンソの自分でやりたがる精神がプジョルやピケの仕事を奪っているようで、正しい判断とは言えない。気持ちは買うけれど。
スペインが猛攻をみせるのだけど、アルティドール。スペインに攻め込まれているときは、カプテビラのマークを多分していた。正確に言うと、カプテビラのいる場所、左サイドでボールを待っていた可能性が高い。もっと攻撃に顔を出すカプテビラが、中途半端に攻撃参加していた
理由を考えてみると、それくらいしか思いつかない。
よって、カプテビラの攻撃参加に邪魔が入ったことで、右サイドの攻撃が目立つようになる。しかし、セルヒオラモス。レアルでわけのわからないサッカーをしてきたせいか、最近は調子が悪い。実力が落ちたって表現されそうなほど、良い所が見えない。これだったら、ブルーノを使ったほうがよさそうなくらい。
両サイドがえぐったり、数的優位を味方に与えられないことで、攻撃の全権はシャビとセスクに委ねられた。そんな2人はサイドチェンジ、スルーパスで攻撃を演出するのだけど、トーレスもビジャも狭いところで真価を発揮するタイプでない節が再び浮上。だから、裏狙いのパスも意図的にやっているのだけど、オフサイドの網に引っかかっていた。
そんな機能しない攻撃→無理をする中盤→守備の準備が出来ないのコンボでスペインはアメリカにカウンターを食らう場面がちょこちょこ。序盤に比べれば、ましになったけど、シャビアロンソって個人で守備をする選手ではないと認識した。隣にマスチェがいれば、全然違うのだろう。もともと、そんなキャラじゃないし。
そんなスペインはアメリカにカウンターを食らう。アメリカはやっぱり左サイドから攻撃を開始し、最後はアルティドール。カプテビラを吹っ飛ばして冷静にゴールを決めた。リーガへアピールである。アルティドールとカプテビラがマッチアップするようにうまく攻め込んだ印象。たぶん、30分くらいのゴール。
で、攻めることに命をかけないといけない状況になったスペイン。猛攻を見せるけれど、後半に楽しみを取っておきましょうってことで。にしても、リエラが何にもしていない。シルバかカソルラが出てこないと無理だろうな。でも、最近のカソルラは大人しい。
■今日は誰の日
後半のスペインは攻めるだけだよってことで、徹底的に攻め立てる。ユーロの決勝を彷彿とさせるような→シャビがギャップで受けて→スルーパスみたいな場面もあるのだけど、あのときに比べると、DFラインの後ろにスペースがない。何度も繰り返すけど、今日はスルーパスの日じゃないってことでサイド攻撃へ変更。
左サイドからはリエラ、右サイドからはセルヒオラモスがクロスを供給。ピンポイントであうこともあれば、合わない場面が多い。でも、合う場面も決めちゃえれば、下手な鉄砲ってやつになるんだけど、最後の場面でアメリカの集中力が切れないし、ハワードが神の日であった。特にオニャウ。ビッククラブに引き抜かれるパフォーマンスであった。
ほとんど相手にチャンスを与えないまま、シュートの雨嵐。ミドルもがんがん放つものの、ハワードがゴール前に立ちはだかる。こうやって、守備ばっかりしていると、集中力が高まりすぎることがあるんだな。アメリカはゾーンに突入しちゃった模様。
アメリカの守備の特徴はサイドは捨ててでも、中央を固める。特に、ビジャとトーレスは挟み込み作戦でやっつける意識が高かった。ボールをもたれることはしょうがないから、フィニッシュの段階で僕たちは自分たちを証明しようと。
そんで、スペインはカソルラやマタを投入するけど、クロスを上げる選手をかえただけなので、あまり影響はなし。マタにはもっと勝負してほしかったけど、ドリブルで仕掛ける選手じゃないもんね。難しいところで。
80分くらいには、高い位置でボールを奪われてアメリカのショートカウンターが炸裂。相手のクロスをセルヒオ・ラモスがトラップしたところを奪われて、まさかの追加点で万事休す。失点直後にプジョルがかるくセルヒオ・ラモスを慰めて試合を再開させようとしているのが印象的だった。
そんなわけで、試合が終了。ユーロのころに比べると、駆け引きや攻守のバランスが悪くなっている今の代表にとって、良い薬になればいいけど、デルボスケってそういう修正がうまいのかわからない。
なかなか点が入らない場面のありがちな手段がパワープレーとセットプレー。ジョレンテって代表にいたような気がするのだけど、最後まで出番がなかったのはかわいそうで。もしも、代表にいなかったらすいません。
で、次にセットプレー。コーナーキックの回数は山ほど合っていろいろな工夫はしていたのだけど、直接FKが少なかった印象。やはりドリブルで仕掛けられるシルバとイニエスタの不在が、スペインを昔のスペインらしさに戻してしまったのかなと思う試合であった。ドリブラーがいないと、FKももらえないしね。
■独り言
スペイン対ブラジルが、、、、って思っている人がたくさんいるに違いない。3位決定戦で実現したら笑うしかない。気になるのは、今後のシャビアロンソの扱いである。いや、本当にどうなるのだろう。
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スペイン対アメリカ ~アルティドールの逆襲~
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2009年06月22日
レバークーゼンのスタメンは、アドラー、カドレツ、シンキエビッチ、フリードリヒ、カストロ、ロルフェス、ビダル、アウグスト、バルネッタ、ヘルメス、キースリンク。突如現れたドイツカップです。つまり、気分転換ですね。
ブレーメンのスタメンは、ウィーゼ、ブニシュ、ナルド、プレドル、フリッツ、バウマン、エジル、フリンクス、ジエゴ、ピサロ、アルメイダ。今季のブレーメンは完全にスルーだったので、非常に楽しみである。特にユベントスに引き抜かれたジエゴとか。そして、ブンデスで復活したピサロとか。
■ジエゴ、フリンクス、エジル
非常に見ごたえのある前半でした。両チームの違いが顕著に現れた前半戦。ブレーメンのシステムは4-4-2の菱形。FWの下にジエゴを配置。守備のときのジエゴはFWの間に入って、中央の守備を丹念に行っていた。特にロルフェスにマンツー気味につくことで、レバークーゼンのDFから中盤へボールが出ないように守備を行っていた。
他のブレーメンの選手も同じで、プレスの開始位置はハーフライン付近から。相手のDFが深い位置でボールを保持していても完全にスルー。それよりは、中央を固めることで、相手の組み立てを邪魔していた。ブレーメンはFWとMFの距離を短くすることで、挟み込み大作戦を決行。相手を追い回すのではなく、相手を誘い込む守りを組織的に行っていた。
対するレバークーゼン。自由にさせられたCBは残念ながら試合を組み立てることは出来なかった。ボールはDFラインを行き来するだけで、楔のボールを入れても狙い撃ち。ロングボールを入れても、その精度が低くて相手に奪われる場面が目立った。
こういうときは、中盤の選手がDFラインの位置まで下がって、試合を組み立てるのが常なんだけど、ロルフェスとかやる気がないのか、まったくボールを受ける動きをしなかった。もちろん、ロルフェスだけでなく、全員だけど。
でもでも、そんなレバークーゼン。SHにはアウグストとバルネッタと強力な選手がいる。序盤は彼らを中心に、サイドの攻防を有利に進めることが出来た。ブレーメンの中盤にはサイドアタッカーがいないので、SBが攻撃を担わないといけないのだけど、SBはこの2人の相手で攻撃参加どころではなかった。つまり、ちゃんと相手のよさも消していた。
ブレーメンはサイド攻撃があまり決まらなくなったのだけど、中央のジエゴ、フリンクス、エジルのポジションチェンジから、ボールを運んでく場面が目立った。レバークーゼンの守備はとにかくボールホルダーに寄せようって感じで、それが功を制する場面もあれば、暴走で無駄死にする場面もちらほら。いわゆる連動性ってやつがあんまりなかったので、ブレーメンの中盤に負けてしまっていた前半戦となった。
そんなレバークーゼンは、放り込みで相手の裏を狙うってな原始的な作戦に出る。で、キースリンクがなかなか良い飛び出しを見せてチャンスを迎えそうだったのだけど、今日は副審がオフサイドにめちゃめちゃ厳しかった。疑わしは罰すみたいな。ちなみに、逆サイドの副審は非常に甘く、ブレーメンのセットプレーのオフサイドを見逃す場面もあった。
そんなわけで、ショートカウンターやビルドアップで勝るブレーメンが優勢に試合を進める。でも、サイド攻撃は封印させられてしまったので、ちょっと攻撃に迫力がない。でも、精力的に走り回るアウメイダ、オープンスペースに猛烈なスピードで突っ込んでくるエジル、相手に止めをさそうとするジエゴとサイドが駄目なら中央からじゃいと果敢な攻撃を見せる。
でも、前半は0-0で終了。終了間際には、リスクをもったサイド攻撃を敢行したブレーメン。レバークーゼンはビルドアップの部分を修正しないと前半のリピートとなる。9位と10位の試合にしては、レベルが高い。
■デジャブ
後半になると、レバークーゼンが活性化。まさか、前半は捨てたのかってな台詞が聞こえてきそうなくらいで。特に、アウグストのポジションをSBに近づけたことで、ボールを受ける回数が増大。でアウグストがドリブルでボールを運びまくることで、徐々にブレーメンの守備組織がほころび始める。
4-3-3気味で中央を固めるブレーメンにとって、アウグストやバルネッタが味方のSBの近くにポジションニングされるとマークが非常にやりにくくなる。システムをいびつな形にして、相手の秩序を破壊する作戦。ボールを運べるようになったことで、組み立てに関われるヘルメスが復活すると、レバークーゼンの勢いはさらに増していく。
ブレーメンはFWとMFの間で挟み込む場面が格段に減り、レバークーゼンはアウグスト、ビダル、カドレツを中心に攻撃を構築。ブレーメンはかなりおされ気味であった。
しかーーし、先制点はブレーメン。単純なゴールキックから、こぼれ球をジエゴが拾うと、ドリブルを開始。相手をひきつけて、突貫エジルにボールを渡すと、エジルが思いっきりの良いシュートでゴールネットを揺らすことに成功する。ちょっとゴールキーパーが中央に動いちゃってもったいない失点。気になるのはキーパーを横に動かすネタがあったのかどうか。スローでも確認できなかった。
これで、レバークーゼンは攻撃姿勢をより明らかにする。何度もサイドをえぐって、クロスを供給するのだけど、最後の最後であわない場面が続出。キースリンクはあとちょっとだったね。まるで、昔のレアル戦を見ているようだった。つまり、レバークーゼンが勝者で終わってもおかしくない試合だったのだけど、イタリアに飛び立つジエゴがすべてを尽くしたためか、ブレーメンが逃げ切りに成功する。
■独り言
これで、ブレーメンは来年も欧州の舞台に立てることになった。ってか、ブンデスはやっぱり面白いサッカーをするチームが多いかもしれない。ちょっと来季は見てみようかなと。
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レバークーゼン対ブレーメン ~カップ戦の決勝ですよ~
posted by らいかーると |21:45 |
バイエルンミュンヘンTV/0809 |
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2009年06月22日
イタリアのスタメンは、ブッフォン、ザンブロッタ、カンナバーロ、キエッリーニ、ドッセーナ、デロッシ、ピルロ、モントリーボ、カモラネージ、イアキンタ、トニ。グロッソとガットゥーゾがスタメンから外れたようで。イアキンタのポジションが気になる。ワールドカップの成功体験に引きずられているようなリッピ監督であった。
ブラジルのスタメンは、セザール、マイコン、ルシオ、ファン、サントス、ジウベウト・シウバ、ラミレス、フェリペ・メロ、カカ、ロビーニョ、ルイファビ。ほぼ進出は決定しているのだけど、まさかの脱落の可能性も残っているブラジル。なので、そこまで消化試合なメンバーになっていない。
■イタリアの不思議
この試合でもイタリアは4-3-3で試合に臨んだ。4-3-3で試合に臨まなければいけないなんてルールはないんだけど、なぜか4-3-3に固執するリッピ監督。良い思い出でもあるのだろうか。
で、そんなイタリア。この試合でも前線の3トップは機能していなかった。ボールをキープできるイアキンタをサイドに追いやり、何も出来ないトニを中央で起用。相変わらず、理解に苦しむ選手配置である。
さらに、コンフェデで露呈した前線の選手が守備を行わない件について。この試合でも健在であった。個人的な印象で申し訳ないけど、イタリアは攻守を分業させるイメージがある。後ろで守備を固める選手たちと、前線で圧倒的な数的不利でも物ともしないスーパースターたち。
しかし、トッティもデルピエーロもビエリもいなくなったイタリアの前線にスーパースターはいない。なので、守備をしないなんて待遇を受けられるわけもないんだけど、組織的な守備がまったく出来ていない。古くからの習慣の恐ろしさを知る。
だったらさ、前線の選手が守備をしないことを前提にチーム作りをすればいいだけの話じゃね??ってことなんだけど、イタリアは改革中のようで。さっさと4-3で引きこもってカウンターを狙うってのが、非常にらしい気がする。でも、ロングカウンターでしとめてくれそうな選手がいない状況。つまり、それなりに高い位置でボールを奪ったり、自分たちでボールを繋いで攻めていくことでしか点を取れなそうなイタリア。
なので、デロッシとピルロを共存させて、さらに引きこもらずにハーフライン付近からプレスをかけてボールを奪おうとするのだけど、前線の選手が守備をしなかったり、ボールを渡してもろくな働きをしないので、ピルロあたりが必要以上にリスクチャレンジをすることになる。で、奪われてカウンター。
この試合では、カモラネージとピルロが高い位置で動き回り、デロッシがアンカーとして試合を支えていた。モントリーボは完全に行方不明であった。で。カモラネージもピルロもかなりゾーンを越えて動き回るのだけど、それが守備面でかなりの足かせとなった。前線の選手が組織的に守備をしない&ピルロたちがいるべき場所にいないのダブルパンチで、イタリアは攻撃から守りの切り替えの場面で、ことごとくごてごてに回ることとなる。
具体的にいうと、ボールを奪われる→攻撃を遅らせるファーストデェンダーがいない→ブラジルの攻撃が加速する→ずるずるとDFラインを下げて守るしかないイタリアみたいな場面が頻出。ガッツがいれば解決したかは疑問だが、迷子のモントリーボよりは存在感を発揮してくれたのではないかと。今までの試合の出来を考えれば、モントリーボのスタメン起用は納得できるのだけど、スタメンで使えば機能しないところにやるせなさが残る。
そんなわけで、前線の選手が組織的に守備が出来ないのに高い位置でボールを奪おうとして、やっとこさボールを奪ってもろくに展開の出来ないという激しく切ない状況のイタリア。もう少し開き直ってもいいのではないかと思ったが、そういうアイディアがないのか、そういう位置づけの大会じゃないかは不明。
で、前半のうちに3失点で勝負を決められてしまう。1失点目はカンナバーロのラインコントロールミスであった。2.3失点目はカウンターであった。この場面のブラジルの切れ味は本当に素晴らしかったけれど、イタリアは攻撃を遅らせるような選手がいれば、状況も違ったろうに。
後半になると、ロッシ、ジラルディーノ、ペペが登場。この中ではペペ。エジプト戦でも見せたが、本職のWGのようなプレーでこの試合でもチームを右サイドからチームを引っ張るパフォーマンスであった。なぜにスタメンで使われないのか非常に謎である。
他の選手でいえば、ピルロとデロッシはやはり印象に残った。自分の記憶しているデロッシはDFラインの前でボールを跳ね返す本職で繋ぐもある程度いけるものだったが、あそこまで試合に絡んでいけるように成長したとは。そりゃ、まだまだ足りないのだろうけど、レベルの高いクラブチームでもやっていけると思う。
そして、ピルロ。チェルシーに移籍する話もあるけど、デコの二の舞になりそうなので、ご遠慮願いたい。昔にイニエスタのことを、ドリブルでボールを運べる唯一の選手って評価していたけど、自分も出来るじゃないかと思わされるプレーであった。孤軍奮闘の印象。もしかしたら、2人ともクラブではもっと良いプレーをしているのかもしれないけど。
そんで敗退が決まってしまったのだけど、キエッリーニやドッセーナよりも前線の選手の駒不足と使われ方で敗退したのかなって。イアキンタとロッシの2トップでやってほしかったぜ。ただし、さらされて同情に値するイタリアのDF軍団だけど、昔に比べると、個々の局面で耐え切れなくなっているような印象。雑誌か何かで目にしたけど、ゾーンが流行りすぎて、人につくのが弱くなっているってこのことだろうか。
このままだと来年は本当にやばいことになるに違いない。まさかのカッサーノか、トッティか。
■ドゥンガの苦悩
アメリカ戦から、メンバーがあまり代わっていないらしい。つまり、マイコンがアウベスからポジションを奪い返したってことかな。ちなみに、そのマイコンはレアルからオファーが来ているとか。最近のセルヒオ・ラモスは何だか中途半端な印象なので、マイコンにオファーを出す気持ちは理解できる。共感はしないけど。
そんなブラジル代表。コパのときに比べると、攻守のバランスがちょっと悪い。正確に言えば、コパのときよりも攻撃を重視しているのだろうけど、そのぶん、守備がかなりゆるくなっている。2点目、3点目のように、ブラジルはカウンターからの素早い崩しが実にうまい。コパは前線からの組織的な守備とこのカウンターだけで勝ち取ったような大会であった。
しかし、カカの起用によって、ブラジルは前線からのプレスがこちらも機能しなくなっている。もともと守備のしないルイファビとあまり守備が好きでないカカ。そしてロビーニョ。前回は意外性のバチスタ、ヴァグネル・ラブ、ロビーニョだったような。ロビーニョが相手のSBに張り付いて、バチスタは中盤の前で走りまくっていた。
でも、現代表ではそんな守備は出来ないよってことなのだけど、ブラジルは選手間の距離を大切にしながら、無理なく守備を行っていた。
イタリアの稚拙さにも助けられていたけど。
実際にカカはカウンターの場面で持ち前のスピードを活かしたドリブルとフリーランニングでロビーニョを助けていたので、起用した甲斐は十分すぎるほどあったのだけど、ドゥンガはチームバランスをどう考えているのかが気になる。気は早いけれど、決勝でスペインと試合をすることになれば、コパのアルゼンチン戦と非常にかぶる。
あのときのブラジル代表は守備に気を使っていたけど、今の代表はそこまで気を使っていない。その状態でスペイン代表とぶつかれば、良い試運転になるに違いない。現実と理想のバランスを探っているドゥンガにとって、スペイン代表との公式戦は非常に意味のあるものとなるだろう。
■独り言
イタリアはユーロのころから何も成長していないって感じで。ひとまず、チームでどう戦うかを実情に合わせないと、とんでもないことになりそうである。インザーギをつれてきたほうが良かったと思わせる出来であった。
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イタリア対ブラジル ~残念無念また来年~
posted by らいかーると |10:06 |
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2009年06月21日
エジプトのスタメンは省略。なぜにカタカナ表記をしてくれないのだろうか。3バックで、注目選手は、アブトレイカ、ジダン、シャウキ、モアワドあたり。イラクを進化させたようなサッカーを行うエジプトであった。
イタリアのスタメンは、ブッフォン、グロッソ、カンナバーロ、キエッリーニ、ザンブロッタ、デロッシ、ピルロ、ガットゥーゾ、ロッシ、クアリアレッラ、イアキンタ。ジラルディーノが外れて、イアキンタが残るところに嬉しさを感じる今日この頃。相手が10人になって助けられた感のあるイタリアの運命やいかに。
■3-5-2対4-3-3
イタリアのシステムは、4-3-3であった。アメリカ戦の前半でまったく機能しなかった3トップである。あの時は、左サイドにいたイアキンタが試合から完全に行方不明となっているのが印象的だった。ちなみに、後半に中央に移動してから、イアキンタは無事に発見されている。
で、この試合では中央にイアキンタ、その下にクアリアレッラとロッシ。WGってよりは、セカンドトップみたいな位置にいる印象。そりゃサイドに開くこともあるけれど、相手のCBと対峙する様なポジショニングを取っていた。恐らく、ディナターレくらいしかWGをこなせる選手がいないのだろう。ってか、選手がいないならばやめればいいのに。
ロッシ。ビジャレアルでポジションは2トップの片割れ。テクニックと小さいけど体の強さを活かしたポストワークと創造性でチャンスを作るのがうまい。そして、相手の裏を狙うのもうまい。ただし、決定力はあんまりない。何度もチャンスを外したり、前回のように急にミドルを決めたりする。ただし、テクニックに裏づけされたプレーの安定感と貢献度はある。つまり、得点を期待しなければ、かなりの仕事をこなす選手である。
そんなロッシ。前回はイタリアのFWとMFの間に存在し、相手の間でボールを受けて流れを変えることに成功していた。しかし、今日のエジプト。3バックでマンツーマン気味に対抗してくる。なので、相手の隙間に移動しても相手がついてくるのである。楔のボールを受けられないならば、相手の裏でボールを受けようってのがロッシのいい所なのだけど、相手のDFライン上にいるわけではなかったので、そういう場面は少なかった。
で、イアキンタは得意のポストプレーで何度もボールを収めて決定機を演出していた。ただし、イタリアの選手の中で優れているのであって世界の中でどうですかと聞かれると、非常に困る。ジラルディーノよりは断然にうまいのだけど。ひとまず、ユーベでスタメンなのかが気になる。アマウリのほうがよさげだけども。
最後にクアリアレッラ。この選手が今日は行方不明であった。ときどき出てくるのだけど、存在感が気迫。前回のイアキンタの役回りをこなしているようで。。。。同じような失敗が繰り返されるのは喜劇てきですねと。
とそんなイタリアの前線の選手たちなんだけれども、SBもひどかった。相手とのシステムの都合上、どうしてもイタリアのSBは自由にプレーできるだけのスペースを与えられていた。ザンブロッタとグロッソ。2人とも、攻撃意欲や献身性は本当にお見事なんだけれども、ボールを持ってからのプレーで何も生み出していなかった。他にSBはいないのだろうか。
その結果、中盤に理不尽な負担がかかるイタリア。俺らがどうにかするしかないってことで、ピルロがサイドに流れたり、デロッシが無謀な特攻を試みたりと、イタリアは正念場を迎えている。もっと他に選手がいる気がするのだけど。セリエをちゃんと見ていない管理人は黙るしかない。
エジプトのシステムは3-5-2。4バックのように3バックでボールをまわすことが出来ていた。イタリアのFWは相手のWBにつくのか、CBにつくのかってな判断が非常に曖昧で、最終的にイタリアの前線の守備はまったく機能していなかった。イタリアの分業的な姿勢ってのはこういうとこにでるのだろうと。CBも攻撃に参加しないしね。ちなみに、ガットゥーゾはロッシにWBにつけと指示していたような。
エジプトの中盤の3枚はゾーンを絶え間なく動いていた。で、ボールを受けたらダイレクトパスでイタリア陣内に攻め込んでいく。イタリアの中盤の互角にマッチアップできていたのは、エジプトのCBが良いボールを供給できていたことや、WBの素早い飛び出しによって、多くの選択肢が与えられたらだろう。
そんなわけで、序盤こそは安全に試合を進めるイタリアが試合の流れをコントロールしていたが、徐々に流れはエジプトに傾いていった。で、イタリアの中盤がリスクをかけ始めて、エジプトのカウンターが炸裂する前半の中盤以降はエジプトがゆっくりとイタリアのゴールを脅かすようになっていった。
エジプトにボールを繋がれてしまった原因は、前線の選手の守備が機能しなかったことが上げられる。それはエジプトの3バックの完成度が高かったことも上げられるけど、イタリアはチーム内で意識の統一をはかれているようには見えなかった。ガットゥーゾは頑張っていたけど。
で、そんな前半の終了間際。イタリアはコーナーキックから失点してしまう。さすがのブッフォンもノーチャンス。そして、前半が終了。イタリアの点を取りに行く姿勢に注目である。
■攻めに攻めたけど
後半のエジプトは守備を固めてきた。前半に見られたような全員でボールを運ぶ場面はまれで、基本的にカウンターがメインであった。カウンターの場面では、ときどき攻撃に枚数をかけることもあったけれど。
後半のイタリア。開始早々から相手にプレスをかけて、エジプトにゆったりとした攻撃を許そうとせずに、がんがんいこうぜ作戦。そして、モントリーボの投入で、攻撃に厚みを加える。やはり、ガットゥーゾに比べると、モントリーボのほうがはるかに攻撃で貢献できる。
ガットゥーゾがいると、イタリアの中盤はギャップができにくい。モントリーボのほうがはっきりとしたポジショニングをとることが出来る。ガッツはちょっとデロッシたちとの距離が近すぎるので、相手に狭く守られてしまう傾向があるのかもしれない。
デロッシが、ピルロが、モントリーボが懸命に走り回り、ボールを前線に届けまくる。孤立していたザンブロッタは、ペペの助けを借りて、チャンスを演出する。ちなみに、グロッソは最後まで孤立していた。
そしてイタリアは、決定機を何度か作り出す。ザンブロッタのパスだったり、ピルロのスーパークロスだったり。しかし、そんな決定機もエジプトのGKによって防がれる始末。モントリーボを入れたことで、デロッシやピルロの負担が減り、彼らがチャンスを演出したのだけど、、、、、、。
最後の最後まで攻める姿勢を崩さなかったイタリアだが、85分過ぎにはポゼッションで時間を潰されるなど、苦しい試合だった。最後にはブッフォンがゴール前に姿を現したけど、結果は出なかった。こうして、イタリアの敗戦が決まったとさ。
■独り言
モントリーボのよさは非常にわかってきた。ダゴスティーニ、アクイラーニ、モントリーボと面白い選手がイタリアにも出てきたんだなって。これも時代の流れか。これだったら、4-4-2か4-3-2-1のミラン型でやればいいのにと思ってしまうのは、おいらだけだろうか。
さて、ブラジルに勝てるかな。
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エジプト対イタリアの雑感
posted by らいかーると |21:58 |
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2009年06月19日
スペインのスタメンは、カシージャス、セルヒオ・ラモス、ピケ、マルチェナ、カプテビラ、アロンソ、シャビ、カソルラ、マタ、ビジャ、トーレス。2戦目にして、早くもスタメンをいじってきたデルボスケ。選手層を厚くしたいのだろう。マタとカソルラに期待。
イラクのスタメンは省略。今日もナシュト・アクラムに注目しようか。アジア王者と欧州王者のぶつかり合いである。どれくらいの差があるのだろうか。
■世界とつながるイラク
欧州王者と対決だってことで、モチベーションの高そうなイラクの選手たち。でも、一番燃えているのは監督さんだったりする。絶対的な京谷に対して、あの手この手で自チームが勝利する確率を極限までに高める方法を考え出すのが監督の仕事。自分たちのサッカーをするなんて言い訳はいらない。プロの世界では。
相手はスペインだよ、しかも、バルサ×リバプールの連合軍みたいなサッカーをしてくる、、、、デルボスケになってから、よりバルサ寄りになっているきはするけど、、、、厄介な相手。CLでも見られたとおり、幾通りのバルサ対策が合ったけど、結局はバルサが優勝してしまったわけで。
そこでイラクのスペイン対策。管理人が欧州で流行ると予想し、まったく流行らなかったやり方であった。デポル式5-4-1の変形版。この時代にまさかの5バックである。ちなみに、デポルの5-4-1は攻撃のことも十分に考えれれていたが、イラクにそこまで求めるのは酷な話しであった。つまり、徹底した守備でスペインの選択肢を削りまくったイラクであった。
デポル式の5-4-1の心は、相手に対して圧倒的な数的有利を形成すること。その数的有利によって、相手のマークをはっきりさせること。ゾーンでの守備が当たり前となっている昨今。なので、そんなゾーンを気にせずに移動を繰り返すことで、相手のマークを外すポジションチェンジも必須になってきている。
このポジションチェンジによって、フリーになれるわけは、自分のゾーンを空っぽにするのが怖いからである。でも、後ろに選手がたくさんいれば、誰かがゾーンを埋めてくれる可能性が高い。なので、相手の流動性にマンツーマン気味に対応することが出来るのが、デポル式5バック。まさか、イラク代表がやってくるとは思わなかった。
さらにイラク。前線の選手もかなり自陣に戻って守備を行っていた。イラクのFWがシャビアロンソやシャビを見ている雰囲気。だったら、スペインのCBがゲームを作ればって話だけど、さすがにシャビとシャビアロンソがそれなりに前を向けている状況なので、なんとも出て行きにくい状況であった。そもそも、スペインのCBがボールを持っても、イラクの選手は深追いをしなかった。
シャビやシャビアロンソは低い位置で前を向くことは出来たけど、ドリブルはさせないよってなイラクの守備に非常に苦しむこととなる。中央を固めるイラクの前に、スペインはサイドからクロスを上げる場面が非常に目立つのだけど、ジョレンテがゴール前にいないし、イラクの集中力がスペインのそれを凌駕していた。
そんな守備を固めるイラクの前に、スペインは大苦戦。ミドルシュートや強引に前線にボールを入れたり、ポジションチェンジアタックでイラクのゴールに迫るものの、GKのセーブもあり、前半はゴールを奪うことが出来なかった。
この試合でうらやましくなったのがイラクの選手とミルティノビッチの関係性。ときどき暴走するように、イラクの選手は自陣からショートパスを試みることもあったけど、基本的にはセーフティーなプレーを優先的に行っていた。本当は繋ぎたいけど、監督の言うことを聞いてやろうかってな信頼関係が良く見られた。
恐らく、攻撃好きなイラクの選手たちが、スペイン対策を愚直に行っている姿、、、しかも、その戦術が世界とつながっているってことで、やっぱりイラクは正しい方向にすすんでいるんだろうなって。攻撃の可能性ってやつはあまり示すことは出来なかったけど、イラクの守備は十分に賞賛に値するものだと思うわけで。
なので、後半にビジャに決められてしまったのが残念であった。もう少し粘れば、自分たちにチャンスが生まれたかもしれないもんね。スペインの攻撃はカプテビラからのクロス→ビジャがフリーでヘッド。恐らく前に入られてしまったのだろう。
■そんなスペインについて少し
この試合のもうひとつの注目点。それはアジアのチームに引き込まれたときの崩し方である。しかし、目新しいものはなかった。もう少しイラクが粘れば力技みたいなものも出てくるのだろうけど、基本に忠実で、前半はそこまでリスクをかけなかったイメージ。
引きこもった相手というのはやはりサイド攻撃が基本となる。中央がめちゃくちゃ渋滞していることが多いので、SBがキーマンとなる。カプテビラは単純にクロス、セルヒオ・ラモスはドリブルを入れて、攻撃をやり直させるか、クロスを入れるか。
で、物足りなさをいえばカソルラ。SBのスペースをあけるために、中央に進出するのだけど、ドリブラーのカソルラはサイドでボールを持てば勝負できるはず。マタはそういうキャラじゃないけど、そういうドリブル勝負は力技で出てくることになったのかとかかんぐってみる。
そんなわけで、基本的にはサイドからのクロス→中央に人数を集めるだったり、ミドルシュートが基本となってくるようで。後はCBが中盤に出てきて、ボール回しにギャップを作るとかはスペインらしい。
■独り言
無音で観戦したら、集中できた気がする。あの民族楽器の音は苦手だ。イラクには決勝トーナメントに出てほしい。それだけ、ちゃんとしたサッカーをやっている。それにしても、ミルティノビッチはなぜにイラク代表の監督をやろうと思ったのだろうか。非常に気になる。面白い人だね。
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スペイン対イラク ~世界とつながっているか~
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2009年06月18日
アメリカのスタメンは、ハワード、スペクター、デメリット、オニュウ、ボーンステイン、ブラッドリー、クラーク、フィルハーバー、デンプシー、ドノバン、アルティドール。まさか、このタイミングでアルティドールに再会するとは思わなかった。良いチームだ、、という印象があるアメリカ。日本とガチで試合したらどうなるだろうね。
イタリアのスタメンは、ブッフォン、ザンブロッタ、レグロッターリエ、キエッリーニ、グロッソ、デロッシ、ピルロ、ガットゥーゾ、カモラネージ、ジラルディーノ、イアキンタ。強いんだか、弱いんだかわからないイタリア。EUROでは本当にひどかったわけで。アメリカ出身のロッシは出てこないのか。
■ドノバンとデロッシ
イタリアのシステムは、4-3-3。アンカーにデロッシを配置することで、ピルロにより攻撃を行ってもらおうってな布陣。ピルロは左サイドに流れること多く、攻撃的なグロッソのサポートも得て、獅子奮迅の活躍であった。ボールをキープすることも出来るし、パスで味方に仕掛けさせることも出来る。
でもさ、ピルロをマンツーで徹底的に潰したらどうなるの、なんて疑問が思い浮かぶのだけど、、、それはもう無理っぽい。ピケの台頭で、マルケスへのマンツーが瓦解したように、デロッシとガットゥーゾの成長によって、ピルロに気を取られすぎると、この2人にボールを運ばれてしまう。特に、デロッシは鋭い縦パスや楔のボールを何度も入れていた。ボールを繋げる選手とコンビを組めば、デロッシはかなりレベルがアップする印象。
ただし、問題はボールを届ける先。カモラネージがゾーンを越えた動きでボールを引き出すのだけど、チャンスメイカーとして仕事がこなせていたかというと、、、微妙。ジラルディーノはボールがおさまらないし、イアキンタは左サイドで行方不明となっていた。特に、イアキンタはいったい何が求められていたのかわからないくらいで。
さらに、アメリカの守備が中央を分厚くする形だったので、ピルロたちはとっても苦労していた。ボール運びの精度も狂うことあり、、、、それでも、前線の選手が無理をしてくれれば問題はないのだけど、、、、無理ができないよってことで、イタリアの攻撃はまるで迫力のないものとなってしまった。得点の雰囲気は、セットプレーくらいで。
で、イタリアはピルロとデロッシを中心に、ボールを運んでくスタイル。ただし、さすがイタリア。CBはまったく攻撃に参加しない。ピルロのマークをはがすような動きはせず、バルサのようにDFラインを下げて、相手を引き出すこともなく。グロッソとザンブロッタはボールを受けようとするのだけど、バックパスが禁止なのか、攻め急いで潰される場面が非常に多かった。
なので、中盤でどうにかするしかないという理不尽な状況が出来上がっていた。それでも、中盤でどうにかするか、、、、、それか、前線に恐ろしい選手を投入するか、それともガットゥーゾのところに、前線に飛び出していける選手を投入しないと苦しそうである。
次にアメリカ。システムは4-3-3。WGでなく、トップ下を2人配置しているような印象。ちなみに、途中から4-4-1-1に変更し、カウンターを狙うようになった。で、このシステムの狙いは、攻撃でなく、守備。イタリアのSBを抑えるよりも、イタリアの中盤に激しいプレスをかけることで、相手の機能性を阻害しようと。
というわけで、アメリカの守備を強くしたところと、イタリアの攻撃の中心がぶつかり合う形となった前半戦。長所と長所のぶつかり合いは非常に見応えが合った。アメリカのハードワークがイタリアの創造性を凌駕する場面がちょこちょこ見られた。
で、アメリカの攻撃はアルティドールへの放り込み。これがかなり機能していた。ハイボールを蹴るのではなくて、アルティドールを走らせるボールが多かった。4-4-1-1に変更してからは、中盤でボールを奪取→ドノバンの仕掛けが攻撃の中心として行われていた。他には、イタリアのFWとMFの間にできるスペースからゲームメイクと多岐に及んでいた。
そんなわけで、どっちかというと、アメリカのペースで試合がすすんでいた。しかし、32分に事件がおきる。クラークが一発退場。ガットゥーゾへ足払いってことだろうけど、どうみても赤は厳しい。ワールドカップでも荒れたらしいけれど、また荒れそうな試合である。
このプレーのあとから、アメリカの選手はファウルをされるたびに審判にカードを要求。アルティドールは得意のドリブルでPKをもらうのだけど、相手にカードが出なかったことで、執拗に抗議をしていた。
そう、10人になったことで、余計なリスクをかけなくなったアメリカは終了間際にPKを得る。これをドノバンが決めて、まさかのアメリカが先制。その前にオフサイドでアメリカはオウンゴールが取り消されたのが、精神的なダメージを回復させたのだろうと予想している。だって、強豪相手に善戦している→仲間が謎の退場→やる気が落ちるのはどうしてもしょうがない→さらに、味方のオウンゴール→死にたくなるのは避けられないかと。それが取り消されたのだから、天国と地獄。
それにしても、イアキンタがかわいそうな前半だった。
■相手の間に選手を送り込め
後半のアメリカは攻撃意欲ががたっと落ちる。そりゃ、10人でリードしているのだからしょうがないけど。細かくボールを繋ぐ場面もあるけれど、攻撃に枚数をかけなくなっているので、手詰まり感満載であった。つまり、点を取れそうな空気はまるでない。
そんなアメリカに対して、イタリアは攻撃意欲を全開に。相手の攻撃がゆるくなったことで、思い切った攻撃参加が可能となったイタリア。SBだけでなく、デロッシがゴール前に飛び出すなど、徐々にゴール前に迫っていく。また、前半は空気だったイアキンタも完全に中央に陣取るようになり、ボールに絡み始める。ようやく、11人がサッカーをする体型になってきたイタリア。
そんな攻撃を加速させるために、56分。カモラネージ→ロッシ、ガットゥーゾ→モントリーボ。モントリーボは初めて見ると思う。ロッシはアルティドールとビジャレアル対決となった。
で、交代直後にロッシが魅せる。相手がボールの処理に戸惑っているのを見ると、すかさずボールを奪取→中央からドリブルで仕掛け、スーパーミドルを叩き込んだ。ロッシの個人能力でイタリアがあっさりと追いついてしまう。
同点ゴールによって、アメリカは攻めるのか守るのかの意思が非常に曖昧になってしまう。予選を考えれば、引き分けでも望みはつながるのだけど、ベンチは勝つ気満々の交代策。これで意思統一を図るのだけど、イタリアが一気に畳み掛けるのだった。
イタリアはシステムを変更。非常にイタリア的なシステムになったと思う。相手に隙間に選手を配置するやり方を、非常にイタリア的と思っている管理人。
10人になったことで、アメリカは完全に2ラインで守備を行うようになった。なので、DFとMFの間に意図的に選手を送り込みたいイタリア。イアキンタとジラルディーノをFWに、ロッシとモントリーボを隙間に、デロッシとピルロをMFに配置することで、3ラインの完成。この変更によって、アメリカはずたずたにされる。
DFラインも下がるようになったアメリカ。となれば、ミドルが射程圏内だよってことで、今度はデロッシのスーパーミドルが炸裂。見事に逆転ゴールが決まる。
で、後はイタリアのペースで試合がすすみ、ロスタイムにはピルロの個人技が炸裂することとなった。ロッシが決めて、アメリカをどん底に落として終了。
■独り言
相手が10人にならなければ、イタリアにとって非常に怪しい試合となった。11人であれば、後半のイタリアのシステムに対して、アメリカは対応することも出来たかもしれない。それでも、リッピの交代策とシステムの変更は非常にうまかったかと。前半のイタリアは、相手とシステムが噛み合いすぎて、ギャップが生まれにくかった。ギャップを生み出す選手はマークされていたし。
この試合の最大の謎は左サイドのイアキンタであった。中央に移動してからのイアキンタはなかなか器用な選手で、前半は本当になんだったのだろうと。そして、グロッソだったら、サントンでいいような気がする。
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アメリカ対イタリア ~デロッシとロッシ~
posted by らいかーると |09:44 |
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2009年06月15日
ブラジルのスタメンは、セザール、アウベス、ルシオ、ファン、クレーベル、ジウベウト・シウバ、フェリペ・メロ、エラーノ、カカ、ロビーニョ、ルイス・ファビアーノ。徹底したプレスとショートカウンターを武器にアルゼンチンを葬り去ったことで出場権を得たブラジル。ドゥンガのサッカーは評判ほど悪くないと思っている。
エジプトのスタメンは省略。ザキもミドもいないじゃないか。有名どころでは、アーメド・ホッサムやモハメド・ジダンってところだろうか。アフリカチャンピオンだから、それなりに強いのだろう。
■ブラジルの変化
前半で3-1ってことで、ブラジルがリードしているのだけど、昨日のグループに比べると、レベルが異なる試合となった。いわゆる死のグループってやつか。本番では、どんな死のグループが生まれるのだろうか。
コパのときに比べると、ブラジルはいくらか攻撃のほうに針を向けたイメージである。コパのときは、ロビーニョのファンタスティックに攻撃を依存し、ミネイロ、バチスタ、ジョズエのハードワークに支えられていた懐かしい過去。
カカの加入とバルサでレベルアップしたアウベスによって、ブラジルの攻撃はロビーニョへの負担を間違いなく減らしていた。恐らく、いつだってあのコパのころに戻ることは出来るわけで、攻守のベストバランスをドゥンガは探っているのだろう。
エジプトとの戦術の問題もあり、基本的にブラジルがボールを持って試合を進める展開となった。SBの位置を上げ、カカとコパでは失格だったエラーノが中央で存在感を示す攻撃はなかなかの破壊力であった。特に、エラーノは高い位置での守備や、ボランチの位置まで下がっての守備で貢献していた。
SBでは、左のクレーベルはアーリークロスで攻撃に変化をつけ、アウベスは中盤に進出して、チャンスメイカーとして機能していた。クレーベルはもう少し中央に進出したり、サイドをえぐったりするキャラだったけど、中の人が変わったのか、ルイス・ファビアーノがいるからかどうか。
そんなアウベスのパスから、カカが個人技であっさりと先制点を決める。突破の場面も凄かったけれど、恐ろしいのはキーパーとの駆け引き。落ち着きすぎである。2点目は、セットプレーからルイファビのヘディング。前半の終了間際には、コーナーキックから、ファンが頭で押し込んで3点目。競り合いの前に、味方と密着することで相手にマークをさせない手法を使っていた。
次にエジプト。システムは何だかわからなかった。ただ、前からのプレスでブラジルを苦しめようとする意図は十分にわかった。ブラジルのSBは高い位置にいるので、中盤の選手がバックパスをすると、CBが2人っきりになったりする。そんな場面でのエジプトのプレスは、十分にブラジルを苦しめていた。ま、限定的な場面だけれど。
前プレに限っていえば、ブラジルのDFラインが低くても果敢にプレスをかけるエジプトの前線の選手→中盤はついてこないので、スペースが各所に出来上がるコンボであった。いわゆる、連動性にかけるエジプトの守備だったので、ブラジルはボールを持つことが出来た。
エジプトの攻撃はショートパスが中心。ブラジルの前からのプレスに苦しむ場面もあったけれど、運動量とテクニックによって、ブラジルのプレスを越えてすすんでいく場面もちらほら。また、ブラジルのSBの上がったスペースを使う意図も十分に感じることが出来た。また、ブラジルは相手のSBへの守備が曖昧になる場面が多く、、、、それはシステムの欠陥でもあるのだけど、、、、、その位置を利用して攻撃を仕掛けるエジプトはなかなかであった。
そんな姿勢が実り、先制された直後にエジプトは同点ゴールを決める。ただし、ブラジルも黙ってSBの裏をやられるわけもなく、フェリペ・メロとジウベウト・シウバにカバーリングを任せたり、エラーノを下げたりして、うまくスペースをカバーしていた。もちろん、人足らずでカバーできないこともある。
ブラジルのことを言えば、ボールを失った後の攻守の切り替えも早く、ロビーニョも守備をしているので、あまり問題がない。強いて言うならば、前線の守備にムラがあるってことだろう。そしちぇ、高速カウンターに味方がついていけない→攻撃が失敗したおきのケアがいない問題くらいだろうか。
■エジプトの猛攻
後半になると、流れが一変する。2点差あることで、ブラジルの選手は一気に緩み始める。緩む→前プレが機能しなくなる現象がブラジルを襲った。ハーフタイムのドゥンガのコメントが知りたくなるなって。
具体的にいうと、ボールを取られたときの準備をしている選手がいなくなり、ボールを奪われたとの切り替えも恐ろしく遅くなった。前線の4枚が守備を怠るようになると、4-2で守るしかないブラジル。エラーノは完全にサボっているわけではないのだけど、こういう選手がサボるとたいてい失点するのがサッカーである。
3バックで中盤を厚くして、さらの攻撃に枚数をかけるエジプトのサッカーを4-2で支えるのはさすがのブラジルでも無理だよってことで、エジプトが完全にブラジルを崩して、1点差に迫る。この場面のアブトレイカのプレーは目を見張るものがあった。相手をひきつけて、周りを自由にするプレーが非常にうまいし、個人で無理も出来る選手である。ってか、アルアハリの選手なのか。
で、1点差に迫られてもブラジルに危機感はない。楔のボールをルイファビが奪われる→誰も守備に戻らない→数的不利でゾーンを捨てるしかないブラジル→そのゾーンを使うだけの技術を装備したエジプトってなわけで、すぐに同点ゴールが生まれる。さすがに、これで目を覚ますかな。この得点場面でも、アブトレイカがイニエスタのようなプレーをしていた。
エジプトは後半早々に登場した右サイドの選手が非常に印象に残った。周りを活かせるし、自分でも勝負できる。さらに、かれの投入によって、エジプトは3トップの役割がはっきりしたようだった。前半は良くわからない形だったので、サイド攻撃を重視する姿勢が勢いに拍車を賭けたのは言うまでもない。
状況を打破するために、ブラジルはロビーニョ×エラーノのシティコンビをラミレス、パトに交代。若手を投入して流れを引き寄せようとするのだけど、エジプトの勢いの前に五分五分の展開が精一杯。また、エジプトも同点に追いついたことで、ちょっと守備のことも気にしすぎたようで。
そんな試合はまたもセットプレーで決まる。エジプトはセットプレーの守備がちょっと駄目なようで。ルシオのシュートを明らかに手で止めに言ったエジプトの選手が退場になり、PKを与えてしまう。で、カカがしっかり決めて終了。なんだかんだ勝ってしまうブラジルであった。
■独り言
ブラジルの気の緩みを見逃さなかったエジプトの強さが印象に残る試合となった。ワールドカップのたびに評判になるメキシコを髣髴とさせるサッカーは今後も楽しみである。でも、本選には出てこられそうなので、残念。イタリアもアメリカとも拮抗する試合となりそうだ。ってか、左サイドのちっこい選手が非常に気になった。
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ブラジル対エジプト ~気の緩みを見逃すな~
posted by らいかーると |23:04 |
コンフェデ2009 |
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