2009年04月30日
バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、ピケ、マルケス、アウベス、ヤヤ、イニエスタ、シャビ、アンリ、エトー、メッシ。恐らくペップの考えるベストメンバーがこれなのだろう。非常に固いベストメンバーである。もうちょっと遊びがあっても良いような。だって、このメンバーで状況が思わしくないと、ベンチにジョーカーがいないじゃん。
チェルシーのスタメンは、チェフ、ボジングワ、アレックス、テリー、イバノビッチ、バラック、ミケル、ランパード、マルダ、エッシャン、ドログバ。アシェリー・コールの代役がボジングワって、、、層が薄いチェルシー。エッシェンをSHで使うってアイディアもWGの選手を攻守において信頼していないのがわかる。来季の補強ポイント。
■ヒディンクのバルサ対策
バレンシアやバジャドリッドのように、ボール運びを根本から破壊するのではなく、後ろで守備ブロックを形成するパターンであったチェルシー。つまり、ドログバがいるので、鬼プレスは無理だろうという予想を裏切らない格好となった。そのまんまか。
システムもバルサにあわせて変更。4-4-1-1でランパードも守備に参加。ランパードはヤヤを見るのが普通の役割なのだけど、途中からは中盤のスペースを埋めることに尽力していた。ちなみに、後半の終盤はヤヤをドログバが見ていた。噛み合わないシステムによるギャップをちゃんとなくす辺りはさすがである。
ただ、山形の守備や以前のデポルもそうなのだけど、守備の枚数を多くすることによって、相手のゾーンを超えた動きに対応するやり方が徐々にいろいろな場所で目撃するようになった。CBがサイドについ李出されても、中央のスペースが空かなければ問題ないもんね。
ミケルがシャビ、バラックがイニエスタを抑えて、両SHのマルダ、エッシェンはまるでSBのように振舞っていた。カルーでなく、エッシェンが右のSHで使われたことが、ヒディンクの守備にかける思いを象徴としている。ってか、アビダル側にエッシェンを置く必要があるのかってくらいに。アンリを心配したのかな。
丹念に穴を潰していくチェルシーの前に、序盤のバルサは思うように試合を作ることはできなかった。ピケやマルケスがフリーになっているので、彼ら発信で試合を組み立てられるかと思ったが、チェルシーの徹底したマークの前に、中盤のマークをはがすまでには至らなかったマルケスたち。チェルシーが引き気味に試合を進めていることから、バルサのCBがチェルシーのマークをはがすような攻撃参加はいつもよりもリスクが高い。
それでも、徐々にバルサがらしさを見せ始める。きっかけはシャビとイニエスタのゾーンを越える動き。彼らは中盤から低い位置に下りてゲームを作り始める。バラックたちがどこまでもシャビたちについてくるかと思ったが、そんな事実はなかった。前を向けるようになったシャビはパスで、イニエスタはドリブルでバルサの攻撃をリードしていく。
しかし、最後の最後でチェルシーの守りに引っかかってしまうバルサであった。個人技で状況を打開してくれるメッシや、評価を覆しつつあるアンリも対面の相手に苦しむこととなる。いつもどおり、エトーにはボールがおさまらない。いつもの弱点とコンディションの低下がバルサに襲い掛かってきたわけで。
つまり、チェルシーの高い集中力の前に、バルサは何とか決定機を作っていくのだけど、最後はチェフに防がれてしまう運命。決定機も効率よく作れているわけでもなく、焦りが徐々にチームに広がっていく。
ただし、チェルシーは完全に攻撃を捨てていた。ドログバを完全に孤立させる代わりに守備に枚数をさいた。そんなバランス感覚。マルケスの信じられないミスからドログバは決定機を掴んだが、バルデスがチームを救う。バレンシア戦でのミスを帳消しにするようなビックセーブのバルデス。
守備からチーム設計をすると、攻撃を忘れることになりがちである。ときどきは相手の喉元に刃を突きつけなければ、相手がどんどん攻撃に枚数をかけるようになってしまう。で、今日のチェルシーは攻撃を完全に忘れていた。
チェフの精度の低いロングボールではドログバまでボールが届かずに攻撃が終了。ヒディンク・マジックという言葉があるならば、中央を3センターで固めながら、ドログバを孤立させない魔法を見せてくれると期待していたが、普通の采配で、、、、、。個人的にはヒディンクも普通の人なんだなと実感。でも、チェルシーにあそこまで守備固めを指示し、実行させる手腕は凄いと思っているよ。戦術マニアは数多くいるけれど、その戦術を可視化させられる監督って実に少ない。
■ペップの唯一の弱点とバルサの悪かったところ
後半になると、バルサがやはり焦り始める。チェルシーのサッカーに我を忘れたか、それとも機能しないFWに変わって、俺が何とかしてやるんだと使命感に燃えたか。前半にシャビとイニエスタがゲームを作り始めて、少しはバルサらしくなったが、後半は個人個人がバラバラに戦っているように見えた。相手に焦りを生むのもチェルシーの作戦のひとつだったり。
で、違いを見せ付けたのがイニエスタ。世界的評価を得るために頑張っているわけではないだろうが、この試合で試合を決めることができれば、イニエスタはその実力に見合った名声を手に入れたに違いない。イニエスタは得意のドリブルで突破を企んだり、相手をひきつけて味方に仕掛けさせたり獅子奮迅の活躍を見せる。
しかし、そんなイニエスタも結果を出すには及ばなかった。チェルシーのいやらしいくらいにうまかったところはファウルである。決定的なファウルをする前に、何てことないファウルでバルサの攻撃を止め続けていた。
バルサの流れるような攻撃を止める方法のひとつに、どうってことないファウルを繰り返すなんて作戦を思い出した瞬間。イエローには間違っても値しないファウルを連発することで、バルサの流れを断つと。ロスタイムにイニエスタがファウルを取ってもらえなかったので、ピッチに寝転がっていたのが印象的だった。
そんなイニエスタに比べれば、今日のメッシやアンリは明らかに元気がなかった。中央を強引に突破したエトーもそれを決めないので、どうするといった感じで。結果はスコアレスドロー。ま、チェフのスーパーセーブもありで個人的にはバルサが勝てる試合を落としたと思っているのだけど。
いつものバルサであるならば、個人技で相手の守備を破壊したり、見事なパスワークで相手のゾーンを切り裂いたりするのだけど、今日のバルサはいつもと様相が違った。
ご承知のように、メッシのコンディションが落ちているのは明白で。ボジングワを圧倒できなかったのはかなり意外だった。ってか、ボジングワがあんなに守れるとは思わなかった。中央に進出しても大渋滞&いつものキレがないので、あまり絡めず。メッシを外す決断は非常に難しいだろうけど、使い方を変えたほうが良いかもしれない。
コンディションが悪いからか、前線の3枚が位置を入れ替えることも非常に少なかった。前線が流動的に動き回れば、イニエスタが動くスペースも出来そうなのだけど。この試合で言うならば、途中からイニエスタをイバノビッチにぶつけても面白かったと思う。ボール運びには苦労していなかったので。そう、イニエスタをもっと高い位置で使いたかったんだなって。
それにエトー。点を決めるのはうまいが、やはりバルサのパス回しに加われない弱点は健在。さっさとボージャンに変えれば良いと思っていたのだけど、交代が遅い。あの時間帯でゆったりとボールをまわせるほどチームも落ち着いていなかったわけで。
グアルディオラ監督はチームの悪いところを修正するのはすこぶるうまい。ただ、今日のようなベストメンバーを積極的にいじって状況を変化させようってな采配ができる印象がない。というか、采配がまじめで固い。リーガではメッシを休ませる場面で使ったり、アウベスを使い続けたりと。勝ち点を落とさないために、全力を出し続けるのは悪いことではないけれど、その反動がここで出てきたのが辛いなって。
■独り言
この試合でわかったことを整理。
ボジングワが守れるやつだってことが判明。マルダとエッシェンは本当に献身的。ごめん、チェルシーの選手がみんな献身的。よく守るだけのプランをあそこまで実行できたと脱帽。チェフのキック精度は微妙。ドログバを前線においても、周りにホナタンペレイラみたいな選手がいなければ意味がない。ヒディンクは普通の人だった。マルダがいろんな意味で成長している。
メッシはコンディションが本当にやばい。ちなみに、アンリは変な色気が出てきた。以前はクロスマシーンと化していたのに。シャビもちょっとお疲れ。イニエスタは本当に元気。元気すぎて、目立ちすぎている印象。FWのコンディション低下によって、ポジションチェンジが行われなくなっている。相手のギャップをつけないポゼッションサッカーは怖くない。ぺップはまじめ。アウベスとアンリというキッカーがいるのに、直接FKに怖さがないのは何でだ。
セカンドレグに期待。おいらはバルサが有利だと思うよ。セットプレーでやられるか、PK負けしか想像できない。ただし、チェルシーがカセレスとピケに鬼プレスをかけたらどうなるかわらないけど。
posted by らいかーると |09:14 |
チャンピオンズリーグ/08/09 |
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2009年04月27日
ヘタフェのスタメンは、ストイコビッチ、ラファ、ベレンゲル、ダニエル・ディアス、コルテス、カスケロ、ポランスキー、ガブラン、グラネロ、アルビン、ソルダード。GKの名前にびっくりするのは管理人だけでないはず。曲者・ヘタフェもぼっとしていると降格しちゃう、そんな位置にいる今季であった。
ビジャレアルのスタメンは、ディエゴ・ロペス、カプテビラ、フエンテス、ゴンサロ、アンヘル、ブルーノ、エグレン、ピレス、カニ、ニハト、ジョレンテ。怪我人が多数と聞いていたが、カソルラとセナくらいだろうか。それぐらい何とかせえ。実は優勝争いの鍵を握りそうなビジャレアル。なので、復活してくれと。
■まだまだなビジャレアル
次節からセビリアとの対決を皮切りに、強豪との連戦がまっているビジャレアル。なので、上位争いの鍵を握る運命にあるわけで。そんな連戦に状態が悪い状態で特攻すれば、見るも無残なことになるのは火を見るよりも明らか。そんなビジャレアルは見たくないってことで、現状を認識するために試合を観戦。
その前にヘタフェ。バルサにもレアルにも善戦したけど、負けちゃったようで。昔に比べると、ヘタフェは色気が出てきたような気がする。カウンターで勝負を決めるはずのチームが、カウンターをくらって負けるようになったのは気のせいだろうかと。
今日のヘタフェも気合十分。油断したら降格ってことで、余裕を見せている暇はないとばかりに、ビジャレアルにプレッシャーをかける。ちゃんとボールホルダーにプレスをかけることで、どこにボールを運ぼうかななんて余裕を与えない。ソルダードとアルビンが高い位置から積極的に頑張っていた。
そんなヘタフェの守備の前に、ポゼッションに命をかけているビジャレアルは混乱気味。ピレスやカニが助けに来る場面も少なかったので、自然とロングボールが増えるようになる。で、そのロングボールが納まらない悪循環。エグレンとブルーノは何とかボールを前に横に展開しようとするのだけど、ファーストタッチがあまりうまくないのか、窮屈なサッカーを展開することになった。
で、いつもだったら強引に中央突破を仕掛けていくのだけど、今日はロッシがいない。変態的なテクニックと小兵にしてはフィジカルも強いロッシ。そんなチャンスメイクもゲームメイクもできるロッシの不在によって、ブルーノたちのズレを修正できるつわものはピッチの上には存在しなかった。ちなみに、ロッシはベンチにいる。
さらに、ビジャレアルの中央突破はしっているよとばかりにヘタフェの選手も中央に集まってくる。いつもよりも機能しないビジャレアルにちゃんと対策をしてきたヘタフェ。こうなれば、試合の流れは必然的にヘタフェにいくってなもので。セナとエグレン&ブルーノの差はまだまだあるんだなと痛感する試合となった。特にセナはボールを展開した後にゴール前まで迫っていくのだけど、ブルーノたちにそういう動きは見られなかった。
でもでも、中央に相手が集まってきたら、SBを使うのがビジャレアルなんだけど、中央でためが作れないので、いつ飛び出して良いかわからないビジャレアルのSBって感じだった。中央突破ありきのサイド攻撃なわけで。ピレスもカニもかなり苦労していた。
で、ヘタフェがボールを保持して攻撃を仕掛けることになる。ストイコビッチも無闇にボールを蹴らずにビルドアップ。ビジャレアルはFWは追いかけるけれど、中盤がついてこない悪循環で簡単に相手にスペースを与えていた。散々伝えてきたが、カスケロとポランスキは相当できる選手なので、ヘタフェがビジャレアルを完全にポゼッションで上回る展開となる。特にカスケロはドリブルあり、パスありと無駄なプレーがほとんどなかった。
ソルダードが見事なポストプレーを披露し、左サイドからはガビランがドリブルで仕掛け、右サイドからはコルテスとグラネロがGKとDFの間にいやらしいクロスを連発。そこへ突進するアルビンとソルダード。つまり、ヘタフェが完全に試合を支配して決定機をわんさか作る格好となった。ビジャレアルは守りに入るしかないのに、意思統一が出来ないようで、ぺジェグリーニも怒っていた。
しかし、15分に先制点はビジャレアル。ニハトのFKをストイコビッチがファンブル。こぼれだまを妙に点を決めるカプテビラにやられてがっくりである。それでも、ヘタフェの心は折れない。シュートがポストに当たっても心は折れない。
でも、42分。ヘタフェのクリアーボールを拾ったカニからショートカウンターが発動。ニハト→ジョレンテと繋いで追加点を決める。そんな馬鹿なってな展開で前半が終了。ビジャレアルは狙った形が機能していないのに、2点。機能しているヘタフェが0点。かわいそうだぜ。
■ビジャレアルの修正
後半のビジャレアルは守備の意識を統一。俺らには前から守備をするってことは似合わないぜってことで、FWの位置を修正。センターサクール付近にFWを配置することで、ヘタフェのカスケロたちのボール運びを邪魔することを画策する。
ビジャレアルのFWとMFの距離が狭まり、ニハトたちが中央をうろうろすることによって、プレーエリアの変更が余儀なくされるカスケロ軍団。サイドから試合を作ろうにも、サイドにはカニたちがいるので、前半に比べると窮屈なヘタフェ。そんなスペースのない状態を作り出したビジャレアルは見事だし、術中にはまって自滅を繰り返すヘタフェであった。
リードしている余裕からも、徐々にビジャレアルがらしさを発揮するようになる。50分過ぎにグラネロ→マヌ・デル・モラル。グラネロは怪我でもしたのだろうか。ちょっとわからない交代。マヌさんはグラネロに比べると、縦へのスピードがあり、FWのような動きが出来る。よって、マヌはクロスを連発することになった。
54分にカプテビラ→ハビ・ベンタ。これは怪我からみ。カプテビラの怪我はやばい。そして試合が動く。最近は審判が目立つねって。両方とも退場に値すると思うけど。
60分にアンヘルが2枚目のイエローで退場。直後にバウンドボールに足の裏で突っ込んだラファも一発退場。両者に退場者がでて、10対10となる。
スペースができたよってことで、66分にアルビン→ウチェ。このウチェはなかなか報われない。個で試合を壊す力は十分にあるのだけど、なぜにスタメンでないのか。この試合でもその力をちゃんと証明していた。
10対10の試合はスカスカで個人能力がばれる試合となった。いわゆるボールを持つことが誰でも出来るので、そういうときにどんなアイディアを持っているか、余裕があるのでチャレンジすることはできるかなどなど。ちなみにピレスがさすがにプレーでそんな状態にこたえていた。ただ、それまでは微妙だったのだけど。
右サイドからクロスを連発したり、ウチェが単独で仕掛けたりとヘタフェは猛攻をみせ、終了間際にPKを奪う。カスケロには蹴らせずに、マヌが強烈なシュートを叩き込んで一点差に。
ロスタイムにはクロスにどんぴしゃのヘディングでゴールに迫るが、そこは残念、ディエゴ・ロペス。噂ではヘタフェの監督は解任するかもしれないらしい。シュスターよ再びになったらうれしいな。
■独り言
勝つには勝ったビジャレアル。でも、調子はすこぶる悪い。こうなったら、イバガサとエグレンのコンビで斬りあいを望むしかないかもしれない。いやあ、このままでは優勝争いに何の影響も与えないまま終わりそうな気配である。
posted by らいかーると |19:16 |
リーガエスパニョーラ08/09 |
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2009年04月27日
セビリアのスタメンは、パロップ、フェルナンド・ナバーロ、エスキュデ、ダビド・プリエト、アドリアーノ、ロマリッチ、ドゥシェル、ペロッティ、ヘスス・ナバス、レナト、カヌーテ。バルサ戦はへんてこなメンバーだったが、一転してベストメンバーへ。普通は首位いじめだろうに。
レアルのスタメンは、カシージャス、ミゲル・トーレス、メッツェルダー、カンナバーロ、セルヒオ・ラモス、ガゴ、ラサナ、マルセロ、イグアイン、グティ、ラウール。スナイデルが怪我をした関係で、グティがトップ下に入る模様。そして、イグアインとフンテラールのスタメン争いは続く。ファンデルファールトはもっと出来る子だと思っていたのにな。
■前半はセビリア
ミッドウィークのバルサ戦で主力を数人温存したセビリア。なので、コンディションがいい選手がちらほら。負けが続いている事情&ここは我々のホームだってなわけで、前半から飛ばしまくるセビリア。いつもの4-4-1-1でレアルにプレッシャーをかける。
試合内容の前に、今日のレアル。今まではラウールが中盤で仕事を担っていたが、スナイデルの欠場とフンテラールが軽傷だって事情で最前線に配置されていた。最前線に位置するラウールはさすがに後ろに戻って守備に参加する場面は少なかった。ラウールが下がったら最前線には誰もいなくなってしまうので、当たり前といえば当たり前。
その代わりの中盤の構成。今までは、ラサナ、ラウール、スナイデルであった。賛否両論はあるだろうが、基本的に守備をサボりっぱなしの選手はいないので、中盤はそれなりに落ち着いていた。時にラサナが孤立することはあれども。
この試合では、ガゴ、ラサナ、グティ。ガゴとラサナの同時起用の時は、高確率で守備が2人に依存されることとなる。で、この試合もまさにそんな感じであった。グティはあんまり守備をしていなかった。その代わり、決定的な仕事が求められているわけで。
ちなみに、両SHはイグアインとマルセロ。この2人が前半は不味かった。特にマルセロ。試合開始直後のイグアインはSHらしく守備をサボらずに行っていたが、徐々に中央に進出。もともとロッベンがいないので、ドリブルで勝負できる選手はイグアインのみなので、多少のわがままは許容。実際にゾーンを越える動きで相手の守備を混乱させる場面もあったが、セルヒオ・ラモスが大変そうだった。
レアルのSHが守備をしない問題は顔を出したり、出さなかったり。で、今日は顔を出した日。特にマルセロは攻守に姿を消していて、ヘススなバスとの一騎打ちを余儀なくされたミゲルトーレスはぼこぼこにされていた。かわいそうなミゲル。せめてもの救いはアドリアーノが思ったよりも攻撃参加してこなかったことだろう。
逆にセルヒオラモス。フェルナンド・ナバーロが積極的に攻撃参加。イグアインが守備に参加しないので、ペロッティを捨ててナバーロを潰しに行くのだけど、ペロッティにパスを通される場面が続出。恐らく、セビリアはペロッティがセルヒオ・ラモスの裏をつく→セルヒオ・ラモスを引き出すために、ナバーロとロマリッチをサイドでボールを受ける作戦をしていたような。
いつもだったら、快速ペペがセルヒオ・ラモスのスペースを埋めるのだけど、今日はカンナバーロ。ペペだったらボールをかっさらっちゃうけれど、カンナバーロは対峙して勝負なので、自然と押し込まれるレアルであった。また、いつもだったらガゴたちが飛んでくるのだけど、中央の勝負で手一杯のようで。
レアルはグティを起用しているので、なるべくグティにボールを集めよう→だったら、ロングボールは駄目だねってことでボールを繋ぐそぶりを見せる面々。カシージャスが無闇に蹴らないように、CBがボールを引き出す動きもしていたが、セビリアの休養十分プレスの前にまったくボールはつなげていなかった。
いつもだったら、ラウールが中盤でゲームを作っていたのだが、今日は最前線。ロングボールを蹴っても、ラウールじゃ競り勝つのは難しいし、セカンドボールを拾うのがグティではどうしようもない。そんなわけで、レアルのチーム設計はあっさりと敗れ去ることとなった。つまり、防戦一方である。しかも、SHが守備に戻らないので、どうしようもない。そんなレアルの前半戦の見所はイグアインの強引なドリブルとたまにボールに触るグティくらいであった。
こんな展開なので、あっさりとセビリアが先制する。16分。イグアインが守備をサボる→ラウールがそのスペースを埋めに行くがナバーロに振り切られ、セルヒオラモスが前に飛び出す→ペロッティにボールが渡り、カンナバーロと勝負→ペロッティはアウトフロントでクロスを上げ、走り屋のレナトが見事なヘディングでセビリアが先制する。まさに狙い通りの形であった。
で、レナト。役割がたくさん。攻撃のときはカヌーテの周りでセカンドボールを拾い捲り、ボールを繋いでいるときは相手のギャップでボールを受け、サイドからクロスのときはゴール前に飛び込む。守備のときはガゴとラサナとやりあうことで、ドゥシェルたちの負担を軽減し、さらには相手のCBまでプレスをかけることで、カヌーテをも助けるレナト。ルイス・ファビアーノからすタメンを奪うのも納得である。レナトに関しては、ヒメレスは素晴らしい選択をしているなって。
誰もがセビリア優勢を信じて疑わなかった前半戦。アドリアーノが突破してカヌーテへのクロスなど決定機をその後も作り続けるが、追加点はならなかった。それでも、ホームの観客は満足していそうだったが、ロスタイムに事件がおきる。
シュートらしいシュートがなかったレアル。セットプレー崩れからラサナの楔のパスにマルセロがトリッキーなプレーを仕掛けるが失敗。しかし、これがメッツェルダーに渡り中央へクロス。これを最前線にいるラウールが見事に押し込んで、、、なんと同点になってしまった。
まるでカペッロ時代を髣髴とさせるような展開に、無反応のサンチェスピスファンの観客。前半はこれにて終了した。
■後半はレアル
前半と同じように攻め続ければ、チャンスだよってなセビリア。しかしレアルがそれを許さなかった。前半のレアルはどんなサッカーをするべきかの意思統一がなされていなかったので、個人が個人で仕掛ける状態だったが、後半はちゃんと意思統一がなされた。
自由に動き回るイグアインとラウールをFWに。で、空になる右サイドのカバーをラサナ専属に。中央のスペースはガゴに頑張ってもらういびつなシステムとなった。このシステムのままぶつかり合えば破綻すること間違いなしのレアルだが、ちゃんとネタがあった。
中盤で勝負すれば、押し込まれるならば、中盤で勝負させないようにすればいいじゃんってなことで、徹底的に中盤を省略。前線にがんがんボールを放り込んで、そこでセビリアに鬼プレスを仕掛ける道を選んだ。つまり、前線に人を配置してセビリアに攻撃を組み立てさせない作戦である。高い位置でボールを奪って、ショートカウンター発動できれば、レアルはおいしいわけで。
そんなん、セビリアはラインを下げてカヌーテに放り込めばいいのだけど、セビリアのCBはそんなに器用じゃないし、ドゥシェルたちもDFラインを助けられるような器用さは持ち合わせていない。だったら、パロップに蹴らせればいいじゃねっかってな話だけど、今日はパロップのキック精度はめちゃくちゃであった。
なので、苦し紛れのボールが増えるセビリア。ここでカヌーテにボールがおさまれば、何とかなったろうけど、メッツェルダーが強さを証明してみせる。周りのフォローが少なくなったカヌーテに対して、思いっきりのいいアタックが可能となったメッツェルダーは優位に立つことに成功する。
頼みの綱のペロッティは素早いラサナの対応に苦しみ、ラサナを潜り抜けても、カバーのカンナバーロがお前はまだはやいとばかりに素早いチェックでペロッティを潰すことに成功。だったら、ヘススナバスを使えばいいのだけど、いわゆる空いているペロッティを使いたくなるのが信条なわけで。あれは罠だったのかどうか。ちなみに、ペロッティはカペルと交代することになる。
そんな前線への放り込み&鬼プレスで流れを掴んだレアルはギャ起点ゴールを決める。62分にガゴの積極的なプレスでボールを奪ったレアル。ミゲルトーレスのクロスは相手に当たって方向が変わったが、ラウールにはそんなの関係ない、見事なゴール前のらしさをみせ、逆転ゴールを決めてしまう。
その直後に、今度はイグアインのクロスをパロップがファンブル→ラウールが押し込んでハットトリック達成。あっという間の出来事であった。
そんなバカなってなセビリア。ただし、ルイファビを入れたり、カペルを投入している時点で、俺たちも放り込みだってことだろうか。あんまり賢くない采配。この辺りが駄目だしされるところだろう。
そんなセビリアはラウールがいなくなってから、チャンスを掴むようになる。ハビ・ガルシアを入れて守備を固めるレアルだが、こっちも選手交代がびっくりするくらいに機能しない。
で、右サイドを突破されて、カペルに点を決められてしまうのだけど。最後にはマルセロが抜け出して追加点を決めるのだから、わけのわからない試合だった。最終的に4-2でレアルが勝利する。
■独り言
後半のレアル。なりふり構ってられないわってな感じのサッカーにセビリアが対応できなかったのがすべてかなって試合だった。セビリア側に原因を求めるならば、前半に追加点を奪えるチャンスがあったのに奪えなかったのがイタイイタイ。
ただただ思うのが、セビリアのゲームキャプテンって誰なのだろうね。いわゆるああいった状況で、ピッチの中で試合を落ち着けられる選手ってか、セビリアの魂みたいな選手っていないのだろうか。なんとなく気になった。
posted by らいかーると |08:17 |
レアルマドリッド/08/09 |
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2009年04月26日
バレンシアのスタメンは、セサル、アレクシス、マドゥロ、アルビオル、ミゲル、マルチェナ、バラハ、マタ、パブロ・エルナンデス、シルバ、ビジャ。現在4位。CLのストレート出場は3位からなので、もう勝ち点は落とせないわってな感じ。
バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、プジョル、ピケ、アウベス、ブスケツ、ケイタ、シャビ、イニエスタ、メッシ、エトー。チェルシー戦を睨んでか、多少のメンバー変更があるようで。注目はプジョルとピケのコンビだろう。左サイドのイニエスタは前節ほどの活躍はできまい。
■おかえりバレンシア
ウナイエメリの選んだバルサ対策は前線からの鬼プレスであった。もともと、能力に長けた前線の4枚は勝手に前から守備を始める特徴を持っていたので、願ったり叶ったり。後ろに引いて守備ブロックをつくるよりは、チームの特徴にあっている。ただし、後ろの選手がついてこない現象が見られていたわけだが、この試合ではちゃんと前線に連動していた。
バルサのボールの出所を潰すことによって、バルサの強力な前線の選手にいい形でボールを供給させないようにってのがバレンシアの狙い。マルケスがいないので、バレンシアからすると幸運な面もあった。
問題のプジョルとピケ。バレンシアの守備を見ていると、意図的にプジョルにボールが渡るように守っているようには見えなかった。プジョルは自由にされる場面もあったが、それはあくまでボールが入ったらで。そこにボールを集めるように守備をしているようには見えなかった。そんな自由を与えるよりは、ボールを持って思考する時間を削りに行くことを選択したようで。
恐らく、マルケスがいてもあんまり変わらなかったのではないかなって思う。自由な状態では、プジョルもちゃんとエトーにボールを当てる場面もあったので。ドリブルで自滅する場面もあったけど。
で、相手の鬼プレスに苦しむバルサ。ボールがサイドをわったり、苦し紛れのロングボールが相手に渡ったり。さて、こんなときに周りのために無理をしてくれる選手が誰だ、バルサってのが今日の問題。マルケスは繋ぐのはうまいけど、無理はきかないもんね。
最初の候補はブスケツ。ヤヤよりも繋ぐのがうまいと評されている選手。管理人もそう思う。でも、今日は対面のシルバの前に攻守に苦しむことなる。まさにキャリアの違いを見せ付けられたかなと。ファウルを誘われて与えたり、簡単にフリーにしたり。ボールつなぎではうまさを見せるのだけど、そのうまさがミスにつながる場面もあり、周りを自由にするゲームメイクは出来ていなかった。相手のプレスをかわすために、DFラインに入っても面白かったかなって。
次はシャビ。今日のシャビはマルチェナやバラハの前にかなり苦しそうだった。いわゆるバレンシアの鬼プレスの前に、自由を奪われる格好となる。らしくないパスミスも目立ち、もしかしたら疲れているのかもしれない。ケイタはいうまでもない。
最後にメッシ。チーム状態を察知してか、珍しくポジションを下げてゲームメイクに顔を出していた。シーズンの中盤では個の力で試合を決めまくっていたメッシだが、やはりお疲れのようで、ドリブルにいつものキレがない。
元気なのはイニエスタと鉄人・アウベス。予想通り、イニエスタは左サイドだとプレーエリアが狭くなるようで、周りを助けるゲームメイクはできていなかったってか、やろうとしていなかった。でも、チャンスメイクはしていたのだけど。
よって、自動的に低い位置でボールを運ぶことを余儀なくされるアウベスを中心にバルサはボールを運んでいく。オプションとしてでなく、アウベスが無理をしてボールを運んでいくので、いつもと勝手が違うバルサ。でも、昨年はここにザンブロッタだったわけで。
試合はバレンシアの意地が炸裂するようなプレスの応酬で非常に引き締まった内容となった。もっと、バレンシアのプレスに連動性がないのではないかと予想していたが、ウナイエメリはきっちりと仕上げてきたようで。マタもシルバもパブロ・エルナンデスもがっつりと相手に襲い掛かっていた。
セビリアが4-4で守備を固めてぼこられたわけだけど、バレンシアは
4-2-3でバルサのシステムに選手をちゃんと配置した格好となる。バルサの中央のシャビ、ケイタ、ブスケツを2枚のボランチで抑えようとするのはやっぱり難しいのだろう。チェルシーはどうする。
で、バレンシアの攻撃は前線の4枚に依存。特に左サイドから仕掛ける場面が多かった。アウベスの裏を狙う意味合いもあるが、いつものバレンシアの特徴である。そんな正面衝突で幕を開けた試合。先制点は意外な形で訪れる。
23分にバルサが先制。虚をついたアビダルのドリブル突破から試合が動く。アビダルの突破に呼応するようなイニエスタのスペースへ飛び出す動き。メッシとイニエスタのコンビプレーでバレンシアから先制点を奪うことに成功。バレンシアの立場からすると、それまでSHとSBががっちりと守りを固めていたサイドだったが、アビダルの突破にSHの切り替えが遅れた模様。メッシとイニエスタのコンビも凄かったが、意表をついたアビダルがえらい。
先制されたがなってことで、前線の4枚だけに攻撃を任せている場合じゃないよってことで、バラハとマルチェナも攻撃に顔を出すようになる。SBはあがらず。すると、徐々にバレンシアの攻撃意欲が高まるようになり、守備がおろそかになっていく。繰り出されるバルサのカウンターを最終局面で跳ね返すバレンシア。
どちらかというと、バルサのほうがチャンスを作れそうな状態がついづいた時間帯となる。攻め急ぐ必要のなくなったバルサからすると、ボールキープに走って、自分たちの流れを取り戻したかった時間だが、バレンシアがそれを許さなかった。オープンな状態は今日のバルサからすると歓迎なのだけど、追加点を奪えるような状況にないんだな、メッシが。
バレンシアはシルバやビジャが鬼気迫る突破を見せる。ビジャは強引なシュートを連発し、シルバは得意のドリブルでバルサゴールに迫っていくものの、ゴールまでの距離が遠く、点が入りそうな雰囲気はなかった。
しかし、43分。コーナーキックからバレンシアが同点ゴールを決める。前に飛び出したバルデスがボールに触れないミス→マドゥロに押し込まれてまさかの同点。バルデスはファウルをアピールしていたが、周りのバルサの選手はあきらめていた。
そしてロスタイム。中盤でボールを受けたヘタフェで武者修行を終えたパブロ・エルナンデス。ブスケツをあっさりとドリブルでかわすとシャビやケイタをワンツーで振り切って、今度はトラップでプジョルをかわして中央突破。最後はバルデスとの一騎打ちを制してなんと逆転。ブスケツの最初の対応がすべてであった。これではヤヤの牙城は崩せなそうである。
そして前半が終了。まさかのバレンシアリードで後半を迎えることとなった。急な展開なので、ハーフタイムは大忙しの両チーム、。特にグアルディオラは大変だろう。そして、ハ-フタイムのボージャンとメッシのお見合いはいったいなんだったんだ。
■バルサの猛攻
リードして後半を迎えるようになったバレンシアにはいつもの癖が姿をあらわす。前線でプレスをかける4人衆と後ろで守備を固める6人衆みたいな。でも、今日はビジャ以外がちゃんと守備にもどるので、守備が破綻することはなかった。
ただし、ボール運びに苦労していたバルサからすると、常に相手が追いかけてくるよりは、よっぽどましってなわけで。また、後半になると、イニエスタが自由に動きまわるようになる。これで、バルサは徐々に流れを引き寄せていく。
62分にケイタ→アンリ。イニエスタを中央に配置することで、さらに自由を。シャビは高い位置をイニエスタに任せて、後ろから試合を作ることに徹するようになった。また、左サイドからアンリが積極的にシュートを放つことで攻撃の槍を増やしたバルサ。
66分にバラハ→ミチェル。下がりすぎている守備のラインを高い位置に上げようなんて意図はない。単純にバラハが疲れたのだろう。それに攻撃の起点として機能したらいいなくらいな。
75分にシャビ→グジョンセン。残り時間が15分になってからのバレンシアは全員が自陣に戻って守備を固めていた。なので、シャビはすでにお役ごめん。ほっておいてもボールが運べる状態で。ならば、高さやゴール前に嗅覚のグジョンセンに期待ってやつだ。
同時にミゲル→モレッティ。バルサはなんだかんだ右サイドのメッシと、空いたスペースにアウベスで一対一の状況を何度となく作っていた。なので、アレクシスよりもモレッティ。ミゲルがカードをもらっていたのならば、退場にならないようにってやつだろう。
終了間際に、マタ→ビセンテでカウンターに備えるバレンシア。でも、同点ゴールは意外な形で生まれることになる。イニエスタがファウルをいけまくることで、セットプレーのチャンスが多いバルサ。でも、キッカーがいけいけのアウベスしかいなくなったのが残念なところで。
しかし、43分のセットプレー。DFとGKの間にボールを放り込むと猛然と突っ込むブスケツ。このブスケッツに誰もついていかなかったのが不味い。とうとうきれた集中。セサルが身を投げ出してこのピンチを防ぐが、ボールは無常にもアンリに元へ。土壇場でバルサが同点に追いついた。
ここからビジャの反逆がまた始まるのだけど、結果は2-2のまま終了。バレンシアが自分たちらしさを取り戻した一方で、バルサは貴重な勝ち点1を得ることに成功した。
■独り言
バレンシアが示した対抗策は立派に機能していたと思う。ただ、バレンシアの4人衆はボールがしっかりとおさまる技術がずば抜けていたかなって。リベリを取るなら、シルバを取ったほうがいい。そして、ボールのおさまらないエトーさん。チェルシー戦の結果次第ではめちゃくちゃ叩かれそうな予感。
レアルが無事にセビリアに勝ったら楽しいことになりそうだな。
posted by らいかーると |19:16 |
バルセロナ/08/09 |
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2009年04月23日
こんばんは。週末の試合を見てからのほうが精度が上がりそうなんですけど、それでは書いている暇がなさそうなので。だって、週末を跨いだら、プレビューよりも書きたい試合がでてきそうで。そんなわけで始まります。久々のプレビュー。
■ヒディンクの打つ手を考えよう
バルサが自陣に引きこもる、、、、なんてことはありえないので、チェルシーがどのような手を打ってくるかを予想することになる。つまり、チェルシーは自分たちの長所をバルサの短所にぶつけるわけで。ここで、戦術の幅が取れれば、いろいろな相手とぶつかっても大丈夫、、なのだけど、最近のチェルシーはそんな幅を持ち合わせていない。
ただし、自分たちが唯一保有している武器が相手にとって、最悪の武器である幸運なこともある。結論を言えば、このケースがバルサ対チェルシーになってきそうな予感。バルサにとっては不運で、チェルシーにとっては幸運なめぐり合わせ。
バルセロナの守備のやり方は、前線からの鬼プレスとボールを失った時のすばやい攻守の切り替えである。なので、バルサ相手に悠長にボールをDFラインで繋ぐのは愚の骨頂である。間違いなく連動した守備に襲われて攻撃が壊滅的に機能しなくなる恐れがある。なので、ポゼッションで正面衝突を臨むのはあほである。それが許されているのは、好調時にビジャレアルくらいだろうか。
そんな前線からのプレスの交わし方は、我らが岡ちゃんが知っている。徹底的なロングボール。中盤をあほみたいに省略。さらに言えば、サイドにボールを送ることで、相手の競り合いに弱い選手と、味方の競り合いに強い選手を対決させるのが理想。欲を言えば、DFラインの裏に放り込んで徒競走。
高い位置に選手を多く集めて守備を行うバルサにとって、中盤を省略させることが一番厄介なのは間違いない。守備の狙いどころを外されることになるので。
チェルシーの選手を眺めて見ると、絶好調のドログバ。これがバルサにとって最悪のカードとなる。チェルシーはドログバをめがけて放り込むことになる。ドログバと勝負をするのは、ヤヤかプジョル。恐らくヤヤがマッチアップするのだろうけど、ヤヤがドログバに競り勝てる要素はあまりないし、ヤヤがドログバの位置まで下がるということは、シャビたちのラインが下がることになってしまう。
ということは、プジョルか。という話になる。プジョルになれば、チェルシーからすると願ったり叶ったり。ピケ×マルケスコンビが昨年のミリート×マルケスの再現になることは明らかで。このコンビがスタメンの場合、チェルシーは守備に大変な労力をさくことになる。マルケスを抑えればいいだけではないので。ただし、プジョルの意地が炸裂する可能性もあるのだけど。
というわけで、バルサ側からすると、プジョルを使うのか使わないのかという選択がかなり大きな分かれ目になる可能性がある。ドログバをヤヤに任せれば、ピケとマルケスの共存は何とかなる。ただし、中盤の距離感が通常とは異なる可能性を持っている。プジョルを使えば、イレギュラーな事態には陥らない可能性が高い。グアルディオラの選択はどっち。
■4-4-2か4-3-3か
ロングボールでがんがん攻めよう、、、、とはいっても、守る時間が多くなるのは自明である。この場合、チェルシーは前からがんがん守るのか後ろで守備ブロックを形成するのかってな選択の余地はない。モウリーニョ以降のチェルシーは鬼プレスができないので、守備ブロックを作るのが懸命である。
となれば、どう守るかが問題となってくる。4-4で守るのか、4-5で守るのかということ。つまり、4-3-3だったら、カルーやマルダがアウベスやアビダルにどこまでもついていって、前線にドログバが一人ぼっちになるわけである。これが4-4だと、ドログバの近くに選手を配置することができる。そうなれば、2人だけで攻撃を完結させることができるかもしれない。ドログバが競り勝って、誰かが独走みたいな。
でも、4-4でバルサ相手に守りきれるかは微妙である。セビリアのようにいきなりの先制点を献上したら、ゲームオーバーである。となれば、4-5で行くことになりそうなのだけど、ドログバが孤立しないように何を仕掛けてくるかは非常に気になる。
ってなけで、ここにヒディンクの決断が問われる。4-4-2か4-3-3かってなことではなくて、攻守の枚数の調整。リスクをとるか、とらないか。試合の状況でこの2つの表情が出てくるのだろうけど、どうなるのでしょうか。
■まとめだよ
チェルシーの基本攻撃はドログバへの放り込み。その理由は、自分たちの長所をいかすためと、相手の長所を避けるためである。彼が孤立しないように、裏へ走る選手と後ろからカバーする選手が必要になってくる。前者はカルー、後者はエッシェンかランパードが理想である。本当はカルーだけでなく、ロッベンがいいのだけど。
バルセロナはそんなドログバ相手に誰をぶつけるか。ヤヤかプジョルか、それが問題だ。中盤のバランスと繋げるCB。どちらを選択するのだろうね。
チェルシーのキーマンはドログバとドログバにボールを蹴る選手。そして、ドログバのフォローについて、ヒディンクがどれだけ準備ができるかどうか。
バルセロナのキーマンはイニエスタ。前半戦を怪我で欠場し、コンディションが上がっているイニエスタ。奇しくもドログバも同じ状況なのだけど、本当のバルサ・カンテラの最高傑作が誰か世界に証明するチャンスだったり。チェルシーの固い守備を破壊するきっかけとなりそうなのがイニエスタである。
■おまけ
実はいろいろな方法があるのだけど、チェルシーには快速な選手がカルーくらいしかいない。これが痛い。受けてたつチェルシーからすると、相手の裏を取る名人がいるのといないのでは大違いである。その差からバルサが優勢になる可能性もある。アウベスをおびき出す罠を仕掛けても、裏で勝負できる選手がいなければ何の意味もない。
しかし、裏のキーマンがチェルシーにはいる。その名はデコ。最近はお休みのようなので、気合はたまっているかもしれない。個人的に、デコさんは性格が悪そうである。多分、バルサ戦には特別な思いがあるのではないだろうか。存在の証明みたいな。そんな特別なモチベーションがヒディンクと絡み合ったら怖いね。
■独り言
チェルシーが勝利したら、ヒディンクの名声はとどまることを知らない予感。そういう意味では、ヒディンクも野心を燃やしているかもしれない。ってか、燃やしているだろう。こういうチャレンジャーの立場のほうが楽しいのだろうな。スペイン代表とバルサは目指すものが似て非なるものだけど、ロシア代表のかりを返せるだろうかどうか。やっぱり注目である。
posted by らいかーると |19:54 |
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2009年04月23日
いろいろ調べ物をしていたら更新が滞りました。今日から復活です。ちょうど、ミッドウィークに試合があるのだからよくできたものですね。ちなみにバルサ。セビリア、バレンシア、チェルシー、レアル、チェルシ、ビジャレアルなんていう連戦です。いやぁ、楽しみだ。
バルセロナのスタメンは、バルデス、アビダル、ピケ、マルケス、アウベス、ヤヤ、ケイタ、シャビ、イニエスタ、アンリ、エトー。メッシとプジョルがいない。メッシは腹痛、プジョルは温存かスタメンから外れたか。
セビリアのスタメンは、ハビバラス、ナバーロ、エスキュデ、スキラチ、モスケラ、ロマリッチ、マレスカ、ディエゴ・カペル、ヘスス・ナバス、ルイファビ、コネ。セビリアが1.5軍に見えるぜ。ドゥシェル、レナト、ペロッティ、カヌーテはベンチに控えている。それとも、バルサ対策だろうか。マレスカとコネが見られるのはうれしいが。
■たこなぐりにされるセビリア
セビリアのシステムは4-4-1-1。特筆すべきはヘススナバスとカペルの位置。カペルが右サイドでナバスが左サイドだった。そしてこの位置が入れかわることはほとんどなかった。てっきり、アウベスの裏を特急カペルが走りまくるのかと思ったら、そうでもなかったようで。
まずは、この位置関係の意図を考えてみよう。セビリアはチーム全体として、このSHコンビを走らせる意図は持っていた。その中でヘススナバスは左足でもクロスをあげていて、カペルは左足に持ち替えてクロスを上げていた。
利き足を逆のサイドで使う一般的な理由は中央に切れ込みやすいからである。つまり、クロスで終わるのでなく、最後まで任せたと。ゴールを奪うところまで自分でやりなさいと。レアルのロッペンが右サイドで使われるのがこんな理由だったり。
ただし、セビリアはFWを2枚もおいている。中央に配置しているわけで、だったらクロスを上げてもいいじゃないか、、、なんてことがよぎる。ワントップでゴール前に入ってくる選手が少ないならば、SHの選手に最後までお任せする理由も理解できる。でも、コネとルイファビがいるじゃないか。
そんなわけで、SHの選手はクロスで終わる場面が多かった。どちらかというと、カペル発信のチャンスのほうが多かったような。ファーサイドのヘススナバスにあわせたり、ピンポイントでコネの頭に合わせたり。ただし、クロス主体ならば、逆のポジションで使う意味がわからないよねってなことで。つまり、意図がわからない。結果として、ヘススナバスは試合に入り込めていないようだった。クロスを上げるだけの選手ではないよ。
セビリアのバルサ対策はいつものものだった。マルケスをルイファビが見て、ヤヤをコネが抑える。で、ピケは構造上浮いた存在となる。なので、ピケがどれだけ存在感を示せるかでバルサの機能性が決まってくるのだけど、お見事であった。サラゴサ時代にピボーテでぶいぶい言わせていたことの記憶がよみがえる。
自由になったピケはドリブルでどんどん駆け上がり、楔のパスを連発していた。ピケが周りを自由にしてくれるプレーを難なくこなしたので、バルサはピケ発信で簡単に前線にボールを届けていく。つまり、マルケスを抑えるだけでは、ボールの出所を抑えられないんだってことを意味する瞬間であった。マルケス×ミリートの時代が懐かしい。
そんなピケを自由にしてしまったセビリア。混乱状態に陥るのは明らかなことで。守備が機能しないまま、どんどん攻め込まれていく。その混乱に拍車をかけたのがイニエスタ。セビリアはマレスカ×ロマリッチがシャビ×ケイタとやりあうのだけど、イニエスタが中央に進出してくる。でも、マレスカたちはシャビたちのマークにつかないといけない。でも、その隙を突いたポジショニングで相手を苦しめたのがイニエスタ。
DFの間でボールを受けようねとはよくいったもんで。ケイタとシャビが距離をとることで、マレスカとロマリッチの距離も開くことになる。マ0区についていかないと、シャビたちがフリーになってしまうので。で、その間でイニエスタが顔を出すと。DFラインはエトーと中央に入ってくるアンリの対応に追われ、ナバーロは飛び出してくるアウベスに気を使っているように見えた。
そんなわけで、極端に表現すれば、4-4-2のひし形のようなバルセロナ。ひし形もこういう風にやれば、機能するのだなと勉強になった瞬間であった。そんなイニエスタの大活躍でバルサは2点リードで後半を迎える。
セビリアは新たな対策を行う必要がある。ひとまず、FWががむしゃらにバルサのCBにプレスをかけるか、チーム全体で引きこもるしかないだろう。でも、負けているのだから引きこもってもしょうがないわけで。繋げるようになってきているピケも相手のプレスにはバックパスでこたえることが多いので、チャンスはあると思うよ。
ちなみに、前半のセビリア。コネが途中からピケについたり、中盤が前がかりになったけれど、DFラインを下げてボールをまわすバルサの誘いの前に、チームで守備のやり方の意思を統一できなかったみたいである。なので、本当にぼこぼこにされた前半戦だった。
さらにシステムの粗をいうならばコネ。チームが自陣に押し込まれている時に、守備に参加しない。よって、セビリアは4-4で守る。バルサはその4-4の間に選手を送り込もうとするので、4-4の距離を近くしてバイタルを消すセビリア。そうなれば、4-4とFWの距離が開き、そのスペースでバルサにゲームを作らせてしまうことになったとさ。
■試合からはなれて
コネ→カヌーテで後半に臨むセビリア。今日のプレーならば、ルイファビだろうと。序列か。ただ、バルサからすると、ドログバ対策の予行演習になるね。
で、そんなカヌーテへの放り込みもみられたが、ビルドアップの出来ないセビリアはバルサのプレスの前にあっさりとボールを失う。で、カウンターをくらい最後はシャビに決められて試合が終了した。
そんなわけで、話は試合内容から離れてみよう。まずはこの試合でも大活躍だったイニエスタについて。3年前くらいにイニエスタの宣伝を始めたわけだが、もうその宣伝は必要にないくらいに目立つプレーをするようになった。
イニエスタの最大の特徴はポジショニングのうまさにある。イニエスタは自分のゾーンにとらわれることなく動き回る。その判断基準は。相手にとって、どこにいたら一番嫌なポジションに移動することと、チームがうまく機能していないときに、どこの位置が自分を必要としているかってことである。
今日の試合でいえば、シャビとケイタの間に入ることで、完全にセビリアを混乱に陥れた。以前の話で言えば、ボールを運ぶのに苦労しているバルサにWGのイニエスタがMF、DFの位置まで下がって無理をする場面が何度も見られた。
パスでボールを運ぶ選手は世界中にいるが、ドリブルでボールを運べる選手はイニエスタくらいしか知らない。守備面で破綻をきたしたが、デコシャビイニの中盤の恐ろしさは今でも覚えている。ライカールト時代のボール運びはイニエスタがほとんど担っていたと言っても良いくらいで。それはいいすぎか。
そんなイニエスタ。なので、シャビの横よりもWGで使ったほうが面白いプレーをするようになるのは試合が証明している。シャビの横でも十分凄いけれど。本日のように相手を混乱させるときのイニエスタはたいていWGで使われていることが多い。ただし、左サイドだとドリブルに固執しちゃうかわいい面もある。
そんなイニエスタが絶好調なのは、前半戦を怪我で欠場していたからか。くしくもチェルシーにも怪我によって、コンディションが上がってきたドログバがいる。この2人がキーマンとなりそうだね。
■そんなバルセロナ対策を考えてみよう。
アンチフットボール作戦が一番手っ取り早い。昨年のデポルのように5バックをしくことで、相手の流動性に対抗するために、自分のゾーンの越えてついていけと。自分のゾーンを空けても大丈夫。だって、人が余るように設計されたデポルの5バックはなぜに流行らなかったか。
ただし、それじゃつまらないよねってこなことで、バジャドリッドのように前プレをかけるのが王道のような気がする。マルケスとピケに前を向かせない→バルデスにロングボールを蹴らせる機会を増やしたほうが現実的。ただし、バルデスの位置にレイナがいたら、、、、、打つ手はないかもね。
前線から鬼プレスの注意点は後ろがついてくるかどうかである。つまり、ドログバがマルケスを追い掛け回したよ→マルケスがヤヤにパスをしたよ→ヤヤがフリーだったよでは話にならないわけで。マルケスにプレスをかけながら、マルケスがパスをしそうな選手のマークをつくことで、マルケスの選択肢を削るのが連動性あふれるプレスなわけで。
でも、バルサはそれにも対策をうっている。前線から鬼プレスの注意点・その2が、どこまで追いかけるのか。本当に相手のゴール付近まで追いかけるのか。DFラインをハーフライン付近まで上げていいのか。相手のロングボールを味方のDFが競争して走り勝てるのかなどなどの迷い。
で、バルサは相手にそんな迷いを生ませるために、最終ラインを下げてボールをまわすことがある。つまり、どこまで追いかけてくるんですかと相手と会話するのである。どこまで来るの?ここまでくる勇気あるの?みたいな。こうなると、守備の選手たちはやはり不安になる。で、連動性に迷いが埋めれ、スペースができてぼこぼこにされる。
よくピッチを広く使って攻撃をしようみたいな考えがあるが、横に広くだけでなくて、縦に広く深くってのはなかなか難しいよね。相手をおびき出すポゼッション技術でしたと。
■独り言
素晴らしい内容のバルサが、CLでもリーガでも優勝することを切に望みます。このサッカーで優勝できないのは、ちょっとおかしい。でも、この素晴らしいバルサが、徹底的な対策によって負けるところも見てみたい。ウナイ・エメリ、ヒディンク、ファンデ・ラモス、ペジェクリーノと面白い面々が続くわけで。いやあ楽しみだ。しばらくバルサを追います。
posted by らいかーると |09:47 |
バルセロナ/08/09 |
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2009年04月16日
チェルシーのスタメンは、チェフ、アシェリー・コール、カウバーリョ、アレックス、イバノビッチ、バラック、エッシェン、ランパード、カルー、マルダ、ドログバ。つまり、前節とほぼ一緒。リバプール対策には自信があるようで。テリーは累積。
リバプールのスタメンは、レイナ、アウレリオ、シュクルテル、キャラガー、アルベロア、マスチェラーノ、ルーカス、シャビアロンソ、ベナユン、カイト、トーレス。なんとジェラードがスタメンから外れた。やはり怪我の具合が思わしくないようで。よって、大胆なチャレンジか可能になったリバプール。さて、どうなる。
■ベニテス采配
リバプールのシステムは4-2-3-1だった。ジェラードの位置にはルーカスを、リエラの位置にはベナユンを配置した。大胆なシステム変更をしてくるかと思ったが、結論から言うと、システムは同じでも戦い方の変更で十分だったベニテスの決断。
チェルシーのシステムは4-4-1-1。本当は4-1-4-1なんだろうけど、ランパードが前に出すぎていて、バラックが不自然なくらいにエッシェンの近くにいた。これがリバプールの策略によってなされたのか、最初からこうだったのかは不明。
リードしてこの状況を迎えたチェルシー。何よりも失点を防げばいい。2-0で負けても勝ちぬけが決まる状況なので、得点よりも失点しないように。SBに攻撃参加させるリスクはとらないだろうし、WGも徹底した守備を行うだろう。そんな試合前の予想はずばり当たる。ヒディンクの性格を考えても、アネルカとドログバを前線に残して、、、なんて奇策は取らないだろうし。
そんなチェルシーの戦い方を予想したリバプール。まずはボール運びの面から見ていこう。チェルシーの弱点はドログバがあんまり守備に熱心でないことにある。また、バラックとランパードがコンビを組むと、プレス開始ラインが曖昧になることがある。さらにいえば。リードしている状況なので、前線からのプレスがうまくいかなければ、後ろに引く判断が求められるわけで。
なので、ドログバ、ランパード、バラックの位置を狙うリバプール。DFラインを下げてドログバを引き出したり、マスチェラーノの位置を上げてランパードの判断に迷いを生じさせたりと、あの手この手でチェルシーのトライアングルの守備の連動性をはがしていく。
そしてバラックが後ろに落ちていって、ドログバも周りと協力する気がない現状から、リバプールが中央からゲームを作る状況が成立した。つまり、リバプールはチェルシーの前線の守備を破壊したというわけで。だから、バラックが下がったのかは不明。ランパードだけでリバプールのアロンソ×マスチェを抑えるのは困難なわけで。
次にボールを前線に届けられるようになりました。なので、フリーでボールを受ける状況を前線の選手は作りたい。なので、SBを上げて、カイトとンベナユンには自由に動いてもらう。どんどんゾーンを越えることによって、チェルシーの守備にマークの受け渡しの判断を何度もさせることに、ミスを誘う作戦に出る。
ジェラードがいると、SHが遠慮してしまうことがある。でも、ジェラードがいないと誰も遠慮しない、むしろ、ルーカスに任せてられるかってことで、積極的に中央に進出するベナユンたち。ベナユンはトーレスのシュートをアシストするファンタスティックなプレーでスタメン抜擢にこたえる。ちなみにルーカスはSHの動きにあわせて中央にスペースを作るなど地味に働いていた。
次に守備。チェルシーが守備を固めてきても怖いのはカウンター。さらにいえば、ドログバが強引にマイボールにされたり、ファウルで止めるしかない状況は避けたいわけで。そのためには素早い攻守の切り替えと、前線からの鬼プレスが必要になる。ここで、仕事をしたのがルーカス。連動した守備でアレックスからボールを奪ったり、味方が攻撃しているときも、守備を意識したポジショニングをとることで、チェルシーの攻撃を許さなかった。
そんなわけで、防戦一方のチェルシー。リバプールは永続的に攻撃のターンを手に入れた格好となった。徐々にゴールに迫っていくリバプールに対して、チェルシーは何とか守りきるものの、リバプールの攻撃に対応できないまま時間が過ぎていく。
で、18分。アウレリオの意表をつくFKがゴールに突き刺さりリバプールが先制。クロスを上げるふりをして、ニアを狙ったシュートだった。チェフはクロスがくると信じすぎてしまった格好。ちょっと考えられないミスなので、チェフには精神的ダメージが残るに違いない。
失点したけど、攻撃的にはならないチェルシー。22分くらいに、ドログバがお前らも上がってきてくれよとジェスチャーをしたが、完全にスルーされた模様。にしても、マルダがSBのように振舞っている。そんなわけで、リバプールのペースは変わらない。
で、28分にアウレリオのフリーキックから今度はPKをもらうリバプール。アウレリオのクロスが素晴らしいのはいうまでもないが、イバノビッチがアロンソをホールディングみたいなことを競り合いの中でやっちゃったようで。で、このPKをアロンソが決める。ちなみに、この試合の審判は妙にチェルシーに厳しかった。この判定は妥当だとしても。
トータルスコアが3-3になったことで、ドログバの望みが叶うことになる。さすがに守りきりを狙う選手はもうチェルシーにはいないようで。一気に攻撃で意思統一のなされたチェルシー。失点直後にイバノビッチがエリア内に侵入するなど、流れが一変。監督も35分にカルー→アネルカなんて交代で流れに加速を与えようとする。選手と監督の意思にぶれガない瞬間。
しかし、ルーカス率いるチェルシーの守備の前に、チェルシーはかなり苦戦。スペースが出来たことで、リバプールに決定機を与えるなど、かなり試合がオープンな状況となる。ただし、追加点はないまま前半は終了。今度はヒディンクの番だねっと。
■アウレリオ対アネルカ
チェルシーはバラックの位置をランパードの位置に修正。それだけであった。他には特になし。これで点が取れるのかい!!!って思ったが、50分。不慣れな右サイドのアネルカのクロスに、意地で反応したドログバ。ドログバのつま先に当たってクロスの方向が変わり、レイナがこれに反応しきれずにまさかの失点。
ちなみに、前半にちょっとチェルシーに辛い判定の審判と書いたが、あれは間違い。この審判は球際とかちょっとしたファウルを凄く厳密に取るようで。なので、攻めていればたくさんファウルをもらえる現象が起きる。で、後半のチェルシーはとにかく攻めるんだってない意欲を前面に押し出したので、セットプレーのチャンスをもらうことが多かった。ってか、カンタレホじゃないか!!!!!
ドログバの落ちるFKの直後に、今度はアレックスの強烈なアウトサイドFKでチェルシーが同点に追いつく。ドログバがファウルをもらったのだけど、カンタレホと痛がりのドログバの相性は最高のようで。
また、右サイドのアネルカが予想以上にアウレリオを混乱に陥れる。マルダの攻撃は期待できないけれど、アネルカが何度もチャンスに絡んでいた。これはアネルカが凄いのか、アウレリオの守備がひどいのかは微妙な問題である。正しかったのは、アウレリオのアネルカをぶつけたヒディンクだろう。
また、前半に勝負をかけたリバプール。後半は疲労が強いようで、前半に見せたようなリバプールらしい守備が姿を消してしまった。なので、攻撃にそこまで枚数をかけないチェルシーの攻撃を止めきれないリバプール。マスチェラーノも途中交代で残念無念。さらにいえば、途中交代で流れを変えられる選手どころか、疲れた選手の代役さえいないリバプールの選手層が響いた格好となる。
で、追加点はチェルシー。ランパードをフリーにしたアウレリオ、残念。ってか、フェリペと喧嘩していて、試合に出ていなかったドログバのコンディションが凄い。バラックのインターセプトからの速攻であった。
さあ、これで試合が終了かと思いきや、リバプールが2点決めてしまう。ルーカスのミドルが相手に当たってゴールとリエラの左サイド突破からカイトが押し込む形。リエラの対応のイバノビッチはかなり不安。今度はアンリが仕掛けてくるんだぜと。
ま、最後にランパードが止めをさすのだけど、なんだか凄い試合となった。リバプールの最後まであきらめない、試合を捨てないって姿勢が本当にお手本だろうと。キャプテンがいなくても、これだけの試合が出来るのは自信を持っていいんじゃないかと。
逆にチェルシー。もっと試合をはやく終わらせたかったに違いない。アネルカを投入したのはお見事だったけど、前半に3点目をやらなかったのがすべてかなと。リバプールは前半に消えていたトーレスがひとつでも仕事をしていればね、、なんて試合でしたと。
■独り言
クロスマシーンと化したアネルカやSBと化したマルダなど、やはりヒディンクは選手にイレギュラーな仕事でも全うさせるのがうまいのかもしれない。本当になんなのだろう。でも、次はバルサってのが凄い。キーマンはドログバになるんだろうな。
posted by らいかーると |11:31 |
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2009年04月13日
京都のスタメンは、水谷、染谷、李、水本、角田、シジクレイ、安藤、林、渡邉、ディエゴ、パウリーニョ。懐かしの京都。監督も懐かしの久さん。采配が微妙と噂だが、相手に合わせたシステム配置は定評があるとなんだかよくわからない京都。暑いらしい。
新潟のスタメンは、北野、ジウトン、永田、千代反田、松尾、本間、松下、内田、ペドロ・ジュニオール、大島、矢野。リシャルデスの代役が右SBの内田。アトムは何をしているんだ。控えは知らない名前がずらり。
■京都の守備力
システムを確認する前に、京都が2分に先制。ディエゴのロングボールに抜け出したパウリーニョが独走。で、北野との一対一を制する。もともとパウリーニョは日本では屈指の能力を持っていると2年くらい前に認定したのだけど、懐かしいぞパウリーニョ。そのときは大きいポルトガルとコンビを組んでいた気がする。
で、パウリーニョとディエゴのホットラインが機能したのだけど、パウリーニョは新潟のCBとSBの間から簡単に裏を取ってしまった。ディエゴのパスも凄いけど、新潟はしくじったね。試合に入る前の先制点でしたと。ただ、このブラジル人コンビは非常にえぐくなるかも。
新潟のシステムは4-1-2-3。いわゆるバルセロナスタイルである。新潟の場合、ショートパスでボールを運ぶこともあれば、ハイボールで中盤を省略することもある。前線の3枚が空中戦に強い&走れる特長を持っているので、ロングボールも普通に機能する。ショートパスで違いを見せ付けるのがリシャルデス。いざというときに個人技で崩しにかかるのがペドロジュニオール、ときどき矢野。そんなわけで、攻撃の幅が広いんだな。
京都のシステムは4-4-1-1。普段からシステムがめくるめく変わるそうで、この試合でも相手に合わせたシステムが採用されたようである。4-1-2-3のシステムと試合するときの注意点は中盤で数的不利にならないことが上げられる。なので、安藤とシジクレイを内田、松下にぶつけ、アンカーの本間にはディエゴをぶつける京都であった新潟はSBも積極的に攻撃を仕掛けてくるので、ジウトンには渡邉、松尾には林をしっかりとぶつけてきた。
相手の選手に合わせて、味方の選手を配置することによって、システムの不備はなくなった京都。あえて言うならば、新潟のCBはどうしても空いてしまうことになる。でも、千代反田がたまに攻撃参加するくらいで、フリーにしても危険な香りはしなかった。また、パウリーニョもときどき相手を追いかけまわすなどしてプレッシャーを与えていた。
そんな京都の守備の前に、新潟はチャンスらしいチャンスを作れない状況が続く。唯一のチャンスはペドロ・ジュニオールがドリブルで突っかけた場面くらいだろうか。新潟の中盤は前線に有利な状況でボールを届けることが出来なかった。京都の執拗な守備の前に苦しんだのは事実だけど、、、単純なパスミスも多かったね。
なので、ペドロが中盤に降りてきたり、かなりイレギュラーな状態の新潟。中盤が機能しないので、新潟のCBは途中からがんがんロングボールを蹴っていた。しかし、京都のDFが新潟の強さを凌駕する。特に矢野の対面の染谷は相当やばい。流経出身らしいけど、攻守に相当のレベルにある。さらに李はマト並みの当たりかもしれない。攻撃はできなそうだけど。
ここまで守備を機能させた京都。ありがちなのが、攻撃のことを忘れてしまうこと。でも、京都は攻撃も忘れていなかった。ディエゴとパウリーニョがゾーンを越えて相手のいないところでボールを受ける→林が猛烈なスピードで突っ込んでいくカウンターで新潟のゴールを脅かすと、両SBを上げて普通に攻撃を仕掛けていた。京都の両SBが攻撃参加するので、新潟の両WGも守備をしないといけない状況へ。
角田の強引な突破や染谷のタイミングのいい攻撃参加、ディエゴと安藤とシュート以外は迫力のある林の繰り出す攻撃は新潟をとっても苦しめていた。そんな京都のペースで前半は終わる。
■新潟のシステム変更で。
後半の最初は前半のリピートであった。試合が動いたのは新潟のシステム変更だった。流れの中でシステムを変更されて、京都はちょっと対応できていないようだった。
新潟は4-4-2で右サイドに張り出した松下を中心に攻撃を形成。矢野が全然だったので、角田を狙い撃ちにした模様。そんな松下やペドロから徐々に京都のゴールに迫っていく新潟。
しまいには内田を本職の位置に下げてひし形の4-4-2に変えてくる。これでディエゴが困った。本間だけ見ていればよかった状況から、中盤に降りてくる選手が多数。だったら、京都も4-1-4-1に変更してって感じだが、相手は2トップにしているので、CBの前にDHを配置したいところ。なので、ディエゴを見捨てる。
そんな混乱を抱えたまま新潟が優勢に試合を進め、京都はカウンターで追加点を狙っていく。新潟は京都のゴール目前まで迫ったが日韓コンビのCBの捨て身のDFの前にゴールまで届かなかった。ラストの大島のシュートが枠に飛ばなかったのが痛い。
よって、京都が1-0で勝利。リシャルデスがいる状態で試合が見たかったぞい。で、全体的な京都の印象をつらつらと。
ディエゴがハイボールの的として機能していた。空中戦に強い印象がなかったので、びっくり。もちろん、攻撃の起点としても十二分に活躍していた。渡邉と安藤の献身性は本当に頭が下がるところで。京都のサッカーは運動量がかなりないと難しそうである。水本と李のコンビはかなり強烈。SBも攻守に貢献できる選手をそろえている。
後は自分たちのアクションで相手をどれだけ崩せるかだろう。引きこもられたら困りそうな予感。相手に合わせるのがうまいのは承知。ただし、試合の中での変化に対応できなそうな気配はある。つまり、試合中システムをいじりまくるチームを苦手としそうな予感。
■独り言
そんなわけで、十分楽しむことが出来た試合でした。新潟はホームに広島を向かえ、京都は浦和に出陣するようで。新潟はリシャルデスがいなくても互角の勝負が出来そうだけど、京都がどんな手を打つか非常に気になるぞ。
posted by らいかーると |22:08 |
J2009 |
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2009年04月13日
デポルのスタメンは、アランスビア、フェリペルイス、アモ、ロボ、ラウレ、デグスマン、ファン・ロドリゲス、グアルダド、ラフィタ、バレロン、ラサド。なんだか久々のデポル。バレロンは元気にやってきているのだろうか。
アトレチコのスタメンは、レオフランコ、アントニオ・ロペス、ウイファルシ、パブロ、ハイティンハ、ラウガル、アスンソン、シモン、マキシ、アグエロ、フォルラン。レシーノ監督になって、完全にマニシェが消え去った模様。残念だけど、性格に難がある選手なんだろう、多分。アトレチコも久々だ。
ちなみに、この試合はCL出場権争いの直接対決という意味を持っている。ただ、昨年の5バックデポルのほうが、今季のデポルより強かったイメージなのだが。そんなデポルがCL争いってのが不思議で。
■バレロンの憂鬱
レシーノ監督が及ぼしたアトレチコの変更点は、ラウガルのスタメン抜擢、ハイティンハの右SB、フォルランを中盤で起用、、、、異常のものが主要なものである。アギーレは実情はどうあれ繋ぐサッカーを志向していたが、レシーノは守備からチームの再建に乗り出している。
この試合でも、アグエロ以外の選手は積極的に守備に参加。序盤は自陣のスペースを消して、相手の攻撃の選択肢を減らす作戦を忠実に実行。ときおり、相手のSBが空くこともあるが、シモンなので仕方ない。デポルのCBから攻撃を組み立てられる場面もあったが、バレロンをアスンソンが、デポルの強烈な左サイドコンビをハイティンハとマキシが懸命に抑えることで、相手の攻撃を食い止めることに成功していた。
そんなアトレチコの攻撃。今までに比べると、ロングボールが格段に増えた。今までだったら、DFラインからボールを引き出すマニシェ&ときどきアグエロたちだったのだけど、ボールを引き出す選手があんまりいない。さらに、アスンソンがCBの間に入ってギャップを作る作戦もなし。マキシがポゼッションに絡むアトレチコはかっこよかったのになと。
ちなみに、デポルの守備を見ると、ボールホルダーにプレスをちゃんとかける。ボールを奪い取るほどの圧力でなくボールを自由に持たせる余裕を奪うくらいのプレスをアトレチコのCBにもかけてきた。アトレチコのSBには強烈なプレスを浴びせることで、アトレチコの攻撃はCBから始まることになった。
ま、デポルの守備を見ていると、ポゼッションで挑んだらやけど確実みたいな流れであった。なので、ロングボール志向のアトレチコには好都合だったり。でも、ハイボールに強さのないアトレチコ。アグエロに競り勝てっても難しい話で。ラウガルが的になる場面もあったが、序盤はデポルのペースで試合がすすんでいった。
高い位置の守備&連動性でアトレチコのロングボールの質を低下させることに成功したデポル。デグスマン経由でボールを前線に運んでいき、SHとSBが数的優位を作ってクロスを上げまくっていた。しかし、中央の枚数が足りない現象と、ラサドはクロスにあわせるよりもポストプレーや組み立てに絡むプレーのほうが得意そうで。
また、グアルダドやラフィタがドリブルで仕掛けるが、迫力不足は否めない。また、バレロンがアスンソンに消されていることで、攻撃の意外性も発揮できないまま時間だけが過ぎていった。
となると、流れは徐々にアトレチコへ。ロングボールもラウガルやフォルランに当てることで、攻撃が形になっていくアトレチコ。デポルに比べると、試合を壊せる選手がたくさんってことで、SBがいなくても点とれるもんねってな迫力を見せていた。
アグエロがドリブルでファウルを誘ったり、ラウガルがスルーパスで仕掛けたり、マキシが中央からミドルを放ったり、シモンは地味に相手をひきつけて味方を自由にするようなドリブルで攻撃を演出したりと。
ただし、それでも腐ってもデポル。守備ならお任せだよってことで、最後の最後でアトレチコの攻撃を防いでいく。しかし、流れがアトレチコに傾きつつある状態で、アトレチコがさらに畳み掛けてきた。それは守備のやり方の変更。序盤はデポルのCBを自由にしていたが、途中からアグエロを中心に急に相手を追いかけ始める。これで、デポルは完全に焦ることになり、攻撃をさらに組み立てられなくなってしまう。
さらに流れをひきつけたアトレチコは、カウンターからフォルランとアグエロのワンツーで最後はアグエロ。お馴染みの形でアトレチコが先制で前半が終了。デポルは力の差を見せ付けられた格好となった前半戦だった。
■やばい采配
後半になると、アトレチコはボールを繋いでゆっくり攻めるようになる。リードしているので当たり前の判断。それに対して、点を取りに行かなくてはいけないデポル。恐らく、前線の選手に守備はいいから前線で待っていてくれみたいな現象が現れた。その結果、アトレチコからボールを奪えない状況が続く。
ボールを奪えないだけならば、まだ救いはある。いや、ないか。さらにアトレチコは前線の4人だけで、最高の決定機を作ってしまった。マキシのシュートはバーの直撃だが、思い切った守備の決断のできないデポルはちょっとどうしようもなかった。
なので、前の選手が耐え切れずに守備に参加→前半のリピートとなった。デポルはカウンターの状況を作り出したいのだけど、前線の4枚にラウガルが絡んでくるだけで攻撃を終わらせるアトレチコのリスクマネージメントの前に歯が立たず。
で、カウンターから今度もシモンに決められて万事休す。デポルはファン・ロドリゲスの位置を高めにしてカウンターに備える。で、パブロ・アルバレスとボティーボを投入。このパブロ・アルバレスが凄かった。ドリブルで積極的に仕掛け、何本のシュートを放ちまくっていた。多分、4-4-2のひし形にしたのかな。
そんなデポルの前に、アトレチコはアグエロ→バネガ。ボールポゼッションを高める交代策だろうが、これはない。2点差のデポルは得点を急ぐ必要があるので、前線にはやくボールを運ぶ必要がある。なので、どんどんボールを前線に蹴りこんで、そこに大量の選手を配置して攻守の切り替えを早くしてきたわけで。
で、アトレチコはボール運びが苦手→そこへデポルの大量の選手が集中するくらいだから、バネガを入れたくらいではボールを運べる勝手。さらに中盤の守備を強化するなら、サイドの守備を強化したほうが言いわけで。相手のSBへの対応をバネガがやるとは思えず。
よって、アトレチコは苦し紛れのロングボールが増えるのだけど、そういうボールをマイボールにバネガがしてくれるでしょうか。してくれないよねってな話で。かわいそうなバネガ。
なわけで、デポルに徹底的に押し込まれる終了間際のアトレチコだった。そして失点。終了間際にはポストに直撃されるなど、危険極まりなかったが、何とか逃げ切って終了した。
■独り言
パブロ・アルバレスを発見できたのはうれしかったけれど、デポルはCL圏内に入る力はなさそうな感じ。ってか、狙ってないか。ビジャレアル、バレンシア、アトレチコの争いで。本命はバレンシアかな。最近の調子を見ていると。アトレチコは意味不明な取りこぼしが多いし、ビジャレアルはまたもお疲れモードになってきているので。
posted by らいかーると |15:37 |
リーガエスパニョーラ08/09 |
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2009年04月13日
レアルのスタメンは、カシージャス、エインセ、カンナバーロ、ペペ、ミゲル、ラサナ、ロッベン、スナイデル、ラウール、イグアイン、フンテラール。とにかく勝つしかないレアル。二束のわらじをはけなかったことが有利に働くのかどうか。
バジャドリッドのスタメンは、アセンホ、マルコス、ペア、プリエト、ロペス、ボルハ、アルバロ・ルビオ、エスクデロ、カノッピオ、レオン、ゴイトム。今日はエスクデロが最初から出場という楽しみがあるバジャドリッド。残留は確定的なので、欧州圏内まで勝ち点を伸ばせるかどうか。
■いつものレアル
レアルのシステムは4-1-4-1というよりも、4-3-3。最近はずっとこのような形のようである。ジェラードがFWに転進していること、ラウールはMFに転進といったところだろうか。ラウールとスナイデルがシャビデコの位置に入り、ラサナが一人で後ろを支える仕組みになっている。
ファンデ・レアルの強さの特徴として、ガゴとラサナのコンビが上げられていた。しかし、そのコンビを崩してまで4-3-3を行う理由がちょっとわからない。恐らくセビリア型を追求したいからなのだろう。トッテナムでの失敗がファンデの心に与えたダメージは大きいのかもしれない。
レアルのシステムの特徴として、後ろと前線がかなり分断されているのが現状である。ただし、割り切った分断なのが強みとなっている。普通はまったく機能しないものだが、レアルの分断サッカーはちゃんと機能しているのが面白い。ちなみに、バレンシアも割り切り始めている気配。
ボール運びはロングボールが中心。シャビデコのように、ラウールたちがDFラインまで下がったり、交互にボールを引き出す動きをすることはほぼない。もちろん、DFとラサナだけでボールを運べるわけもないので、どかんと蹴る場面が多くなる。強引に繋ごうとすると、スナイデルやロッベンにボールがわたるのだけど、相手を背負っていたり、味方が周りにいなかったりと、前線に有利な状況でボールを届けられないのが現状である。
ドカンと蹴ったさきにはフンテラール。でも、空中戦は別に強くない。でも、完璧に競り負けることもなくなってきたようで。そのこぼれ球を拾うためにスナイデルやイグアイン、ラウールがフンテラールとの距離感に気を使っている。で、仮にボールを失っても、前線に攻撃の枚数が多いので、素早いプレッシャーで相手の攻撃を邪魔する。自分の前にボールがあるときの守備はお見事。バジャドリッドは実に苦労していた。
さて、そんなレアルの前に、正面衝突がモットーのバジャドリッドはうろたえることになる。バジャドリッドのプレスの素晴らしいところは、前線の選手を見殺しにしないことにある。見殺しにしない。つまり、相手のDFがパスを出す選手をちゃんと潰しにいくってことである。しかし、レアルの場合、あまりボールをもらいに行かないので、非常に困った。しかも、レアルのDFラインは低い。
相手がボールをもらいに行かないのに連動性を維持しろっては難しい話で。そんなわけで、珍しくもバジャドリッドは連動性の欠けたプレスを見せることになってしまった。確かに前線からのプレス軍団には中盤省略サッカーで対抗するのが賢いやり方である。
ただし、連動性を捨てたのだから、後ろに枚数を多いわけで、レアルとセカンドボール合戦を展開。自分たちの型を出せない状況でも立派に戦えているバジャドリッドは本当にいいチームだと感じた。
で、レアルのシステムは4-3-3。なぜに繰り返したかというと、前線の選手が後ろに下がってこないからである。イグアインとロッベンは前線に残っているし、ラウールとスナイデルもラサナを助けに行く場面が非常に少なかった。
なので、前半戦のガゴのように走り回るラサナ。右サイドにヘルプ→中央にパスを出される→自分で走って言ってボールを奪い取る芸当を見せたラサナだが、非常に苦しそうだった。バジャドリッドの立場からすると、レアルの前線のプレスをかいくぐれば、必ずゴール前まで迫っていけるボーナスチャンスであった。
そんなわけで、得点の気配が感じるのはバジャドリッドで試合がすすんでいく。レアルはロッベンを左から右サイドにして、個人技で勝負を挑みはじめてから、攻撃に可能性を感じるようになっていった。ロッベンのドリブルの位置取りは非常に参考になる。正対してジグザグに仕掛けるのが特徴のようで。
沈黙していたイグアインもスピードを活かしたドリブルでチャンスを演出し、守備に奔走しないラウールはゴールに近い位置でプレーできていた。こぼれ球を押し込みそうなラウール。
そしてロスタイムにゴールが生まれる。イグアインのドリブルでの崩しから、最後はラウールが押し込んで先制。そして前半が終了した。結果からいえば、守備をラサナにたくし、他の選手をゴールに近い位置で使う作戦は成功なのだけど、収支に見合ったものかは微妙に感じた。スナイデルは徐々に良くなっているようだけど、ガゴでいいんじゃないかって。攻撃的に行っているわりには、あんまり内容がよくないんだな。
後半になると、後ろに対する前線の守備の意識が強くなる。特にスナイデルは何度か守備に参加していた。棒立ちの場面もあったけれど。基本的には倒れるんじゃないかってくらいに、ラサナが走り回っていた。WGは戻ってこないので、サイドの守備やカバーはかなり大変そうであった。後ろの選手がさらされる場面もときどき・
60分にフンテラール→グティ。カンナバーロ→ガゴ。てっきりガゴとラサナで守りを固めるのかと思ったら、システムの変更はなし。ラサナの代わりにガゴが走り回っていた。でも、ここでグティが出てくるとは予想外。思ったよりも、もめていないのかそれとも牽制か。
バジャドリッドはレアルのカウンターを恐れながらの攻撃。成長を続けているゴイトムのカバーがちょっと遅れているような。前節で輝きを放ったエスクデロは積極的なプレーであわやの場面を作ったが届かず。WGを守備に参加させない代わりに、相手の喉元に刃を突きつける作戦。ロッベンとイグアインはとんでもなく早い。
で、ロッベンがカウンターから追加点を決めて試合が終了。メンディリバルが攻撃的な選手を入れる前に試合を終わらせることに成功したレアル。お見事だった。
■独り言
ラウールが好調で、イグアインに強さが備わってきていて、ロッベンは健康な状態を維持している。ラサナは獅子奮迅の活躍だし、ペペはゴイトムをしっかり抑えている。要所をしめる選手の調子が良いので、レアルはこのまま勝ち続けそうな気配である。またカペッロの奇跡を経験した選手も多いので、モチベーションの維持もうまくいきそうである。
こうなると、クラシコが非常に楽しみなんだが。ただ、カンナバーロは残したほうが良いと思うよ。
posted by らいかーると |07:53 |
レアルマドリッド/08/09 |
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