2009年01月29日
ウィガンのスタメンは、ポリット、メルヒオット、ボイス、シャーナー、フィゲロア、デリッデル、ブラウン、キャタモール、テイラー、ザキ、ミド。パラシオスとヘスキーが引き抜かれたけど、ミドが加入。ミド・ザキのツートップである。エジプトで話題沸騰。
リバプールのスタメンは、レイナ、アルベロア、シュクルテル、キャラガー、アウレリオ、ベナユン、ルーカス、マスチェラーノ、バベル、ジェラード、トーレス。何だよ、キーンをスタメンで見たかったのに。
■4バックのふりした
リバプールのシステムはほとんど4-4-2。で、攻撃のときは両SBを上げて2-4-4みたいになる。相手によってCBが追い込まれ場合や、ボール回しに詰まった場合は、マスチェがCBの間に入って3-3-4のようになる。アトレチコでも見られる形だが、SBを高い位置に上げて、中盤の選手をCBに入れる形は流行ってもおかしくない。ユナイテッドもこんな形にたまになる。
この形の長所はたくさんある。それは、4-4-2で守るチームにとって、3バックでポゼッションしてくるチームはどうしても選手配置で追いつけないところが出てくる。たとえば、前線からの守備。相手が3バックでピッチを広く使った場合、FWが2人ではどう考えても体力の無駄使い。SHの選手は相手のSBの守備に担当するので、2人で追い掛け回す必要がある。さらに、リバプールは困ったときのレイナがいるから余計に。
FWを無効化することに成功すると、次は中盤。ウィガンのSHの選手はリバポのSBについている。で、リバポのSBは、サイドにはっていることが多いので、ウィガンの中盤の選手の距離は自動的に広がる。なので、リバポのCBの選手からすると、ウィガンの中盤の選手の間を狙ったパスは非常に楽に狙える。また、リバポのSHの選手はSBにサイドのプレーを任せて、中央に進出することができる。この動きに、ウィガンのSBの選手は自分のゾーンを捨てきれない。
よって、中央にフリーの選手ができて、楔のボールを受け放題状態となる。さらに、トーレスやジェラードがサイドに流れるようになれば、さらにぐちゃぐちゃになる。守備は組織的に、攻撃はぐちゃぐちゃにする作戦を遂行するためには3バックは実はお勧め。2バックでもいいけど。
でもさ、FWがしっかりと守備に参加すれば、この理論は終焉する。たとえば、FWがハーフラインよりも自陣よりにポジションをおき、中央のプレーエリアを潰すことによって、相手の攻撃をサイドに追いやることはできる。ただし、これをやるとカウンターを機能させることが難しくなる。攻撃のことは決して忘れてはいけない法則。
実際にはどうなったか。リバプールのやりたい放題の前半戦だった。久しぶりにボールが回りまくったと思う。システムの噛み合わないところを上手く利用した前半戦となった。ウィガンはエジプトコンビの守備の役割をはっきりさせることができなかったので、ボールを奪うことがなかなかできなかった。
それでもウィガン。DFラインを高く維持し、中盤の選手がゾーンを捨てる守備で対抗。どこまでプレスに行くんだと心配になる場面が多々あったが、そんな熱心な守備の前にリバプールもなかなかエリア内に侵入することはできなかった。
ハイボールとショートパスを織り交ぜてじわじわ攻めるリバプール。でも、個人技で仕掛ける選手が皆無だねって思っていたら突然のバベル。いったいどこがやりたいポジションなのかインタビューしてみたいバベル。ドリブルで強引に仕掛けて攻撃の流れに変化を加えていた。
そんなリバプールの前にウィガン。高い位置でボールを奪えないので、低い位置から攻撃を開始。ポゼッションができるチームだったが、パラシオスが抜けたこと&リバプールの強烈な攻守の切り替えに前に、雑なプレーを連発。いつもだったら、メルヒオットからの正確なロングボールで攻撃を構築するのだけど、そんな雰囲気はまるでなし。エエジプトコンビもリバプールのCBコンビの前にボールがおさまらない状態でどうしようもなかった。
つまり、点は入らないけど完全にリバプールのペースで前半が進んでいく。こうなれば、いつかは点が入るのだろうと思っていたら案の定。終了間際にマスチェの楔のパスからベナユンがキーパーを交わしてゴール。ウィガンからすると、FWとMFの間のスペースで自由に振舞うルーカスとマスチェを何とかしないと後半もリプレーになりそうである。
■なぜに消極的
まさかの展開となりました。ぜんぜんリプレーじゃねええええ。後半のウィガンはシステムを4-1-3-2に変更。守備のラインを分厚くして、なんて対応でなく、斬りあいを臨んだ模様。前半に自由だったマスチェたちを不自由にし、その網を突破されたらましょうがないだろうみたいな。今日はボイスとシャーナーが妙に好調なので、さらされても耐えてねみたいな。前からプレスってのがウィガンにはあっているのかもしれない。
で、問題はリバプール。そんなウィガンの変更もあって、前半ほどボールが回らないだろうと考えていたが、それ以前の問題だった。明らかに攻撃意欲を失っていて、SBの位置も低い。つまり、1-0で良しと考えたようで。あれだ、週末にチェルシー戦もあるし、体力を温存させようみたいな意図だったのだろうか。それとも、身についた習性か。
それでも、リバプールがボールを持つ時間が長い。ぜも、ボールを引き出す動きや選手のポジショニングが前半とは段違い。人数の少ない状況で攻めないといけない状況を自ら作り出したリバプール。そこに前線からのやぶれかぶれの守備を復活させたウィガン。
よって、中盤がどんどん間延びした状態になっていった。こうなれば、個人技に秀でた選手の出番。しかし、レアルに狙われているバレンシアは怪我でいない。デリッデルは個で仕掛けるタイプの選手でなく、ベナユンが唯一の輝きを放ったくらいか。ちなみに、エジプトコンビは何もできなかった。ザキについていうと、序盤の好調がうそのようで。コンディションが悪いのかな。
でもでも、間延びした状態ならば、ウィガンもゴールまで近づくことができる。そんな中で、次々に攻撃的な選手を投入していくウィガン。リバプールはトーレスを下げて温存姿勢を明らかに。ま、トーレスの調子はよさそうに見えなかったけど。
そしてウィガンのカウンターが炸裂。最終的にルーカスが相手の誘いに乗った格好となり、PKを献上。これを決められて、1-1の同点へ。慌てて、キーンを投入するベニテスの采配がこの試合の象徴だったかと。1-0でいけると判断したのだろうな。残念!!!
■独り言
消極的な姿勢が残念だった。そしてエジプトコンビは本当にがんばれ。そして、ウィガンにはまた南米からいろいろな選手を連れてきて欲しいぞ。
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ウィガン対リバプール ~ザ・消極的~
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2009年01月28日
マジョルカのスタメンは、アワテ、コラレス、ヌネス、ナバーロ、スカローニ、マルティー、スアレス、アランゴ、バレーラ、フラド、アドゥリス。フラドがトップ下にいる珍しい布陣。後半戦に強いマジョルカはそろそろ本領発揮と行きたいところ。
バレンシアのスタメンは、グアイタ、デルオルノ、マドゥーロ、アルビオル、ミゲル、エドゥ、マルチェナ、マタ、シルバ、パブロ、モリエンテス。ちょっとメンバーが落ちている。ビジャとホアキンがいつのまにか怪我をしたようで。レナンもしばらく離脱。その代わりに、元サラゴサのセサルがイギリスから帰還。
■アドゥリスとフラド
7分にマジョルカが先制。アドゥリスのボールを引き出す動きから、こぼれ球をバレーラがミドル。そのミドルのこぼれ球をフラドが押し込んで先制。序盤からボールポゼッションを相手に与えているバレンシア。本当はポゼッションをやりたいけれど、メンバーがそろわないと守備から入る癖がある。
で、この試合で言うと、プレスが大甘であった。まるでそれは罠のように。しかし、フラドやアドゥリスが頻繁にサイドに流れてボールを引き出す動きをすると、簡単に前線にボールを運べてしまうマジョルカ。ゾーンを越えた動きに対するマークが曖昧なバレンシア。そんな構図で先制点が入る。バレンシアからすると、中盤で勝負したかったのかもしれない。でも、フラドたちにロングボール→バレンシアのDFラインが下がる→中盤にスペースができるの法則だった。
さあ攻撃だってことで、エンジンをかけたいバレンシア。しかし、ビジャもホアキンもいない。でも、左サイドにはマタがいる。ってことで、非常に偏った攻撃を見せるバレンシア。シルバは中央で踏ん張っているものの、中央と左サイドのみで構築された攻撃ではなかなかボールを運べない。
さて、ボールを運べないときの作戦。ホアキンにドリブルでボールを運んでもらう作戦が使えない今日。モリエンテスにハイボール。しかし、人に滅法強いヌネスの前にモリエンテスは沈黙。エドゥが攻撃に流れを生み出そうにも、選択肢が少ないので非常に苦しい展開となった。ちなみに、右サイドから攻撃を始めたのは35分過ぎのことだった。完全にパブロが空気である。
左サイドの攻撃。積極的なデルオルノ。攻撃が持ち味であるデルオルノ。全盛期を知らない客からすると、凡庸な選手に見えるに違いない。ってか、凡庸な選手になってしまったようで。持ち味の部分でミスを連発。キックのアイディアは普通の選手と確かに違うのだけど、攻撃を終わらせる場面が非常に多かった。
で、マジョルカ。相手の左サイドに脅威を感じることになるのは試合前からわかりきったことであった。なので、スカローニたちは攻撃参加を控え、相手の攻撃を待ち構える形へ。その代わりに、左サイドにアランゴやフラドを投入することで、速攻でチャンスをつかむ。
また、バレンシアの守備がゆるゆるだったので、自分たちで攻撃を展開することもできたマジョルカ。やはり、アルベルダ×バラハのほうがしまるのかなとか思っていたが、今日はFWとSHの守備時のポジショニングがかなり曖昧なものだった。マルチェナは非常に戦っていたと思う。つまり、何でこういう状況になったかがわからない。
そして速攻をくらい、2点目を献上。フラドに裏を取られてアルビオルが翻弄され、PKを与えてしまう。これを生まれ故郷で凱旋中のマルティーが落ち着いて決める。
これで形振り構ってられないバレンシアはミゲルを攻撃参加させるのだけど、今度はその裏をつかれて3点目を献上。フラドが冷静にニアに蹴りこんだ場面であった。グアイタはちょっと先に動きすぎたね。若さを露呈。
そんなわけで、3-0で前半が終了。フラドが絶好調のようである。バレンシアはパブロを代えないと無理だろうな。
■フラドのカウンター
パブロ→ビセンテ。マドゥロ→バラハ。もっと繋いで、もっと仕掛けてって感じの交代。後半の頭から。ターンオーバーの意味合いもあったスタメンだったが、完全に失敗だったようで。
後半のマジョルカ。3-0なので、無理をしない。攻撃はアドゥリスとフラドプラス誰かに任せて、せっせと守備固め。よって、前半に苦労したボール運びにバレンシアが苦労する場面は減った。よって、バラハは俺は何のために、、、みたいな状況に陥る。すぐに前線にあがって行ったけれども。
攻撃面では、フラドが抜群の働きをこなしていた。アドゥリスが相手のDFラインをひきつけて、フラドがDFとMFの間で暗躍。前半から、このようなゾーンの隙間で活動する選手を捕まえられなかったバレンシア。後半も同じ。ま、負けている状況で4-1-4-1にシステム変更する勇気をエメリ監督は持ち合わせていないようで。極端な話、後半は3バックのほうが良かったかもね。
で、バレンシア。ボールを持たせてくれたのだから、攻めまくりなのだけど、バランスが悪い。ピッチを広く使えないし、シルバを右サイドに追いやって時間を無駄にしてしまったよう。ホアキンの不在がここまで痛いとは想像していなかった。もちろん、マジョルカのSHがしっかり守備に戻る献身性を装備していたのも大きい。
で、カウンターにさらされるバレンシア。グアイタのスーパーセーブで事なきを得る。前半はちょっと不安定だったが、グアイタのスーパーセーブによって、何とかマジョルカの攻撃を食い止めるバレンシア。ひとまず、ただの若手ではないようで。
75分にバレンシアがとうとう1点を返す。ビセンテとシルバの粘りから生まれたゴールだった。しかし、これで反撃は終了。マジョルカは交代で時間を潰し、最後にフラドに花道を作って終了。
マジョルカの完勝であった。原因はいくつかある。ただ、マジョルカはホアキンとビセンテがいないことを前提としてチームを作ってきている雰囲気があった。もともとフラドは左に流れる癖があるので、何ともいえないが。だから起用したのかもしれないし。フラドのトップ下って今季のマジョルカやったっけ。右サイドの守備を固めたのは完全にはまった。
じゃ、バレンシア。2人がいないけどどうやって攻撃を構築するってこと。ビジャがいないので、スーパーカウンターアタックは困難。でも、基本はカウンターを選択。コレクティブカウンターをやるには走力が足りない。ポゼッションをやることで、持ち味を発揮するマタ。エドゥもいる。でも、右サイドが死んでいる。左サイドは元気。困ったときのハイボールはヌネスに封じられた。つまり、計算違いかな。身も蓋もないけど。
■独り言
カンテラのジダン・復活である。マジョルカの王様・アランゴとともに後半戦の目玉となれるか。何気にスアレスとマルティが地味に効いていた。特にマルティは何か憎めないので、頑張ってほしい。
バレンシア。サントスから移籍してきた左SBのブラジル人に期待が高まるのだろう。デルオルノはビルバオに戻っても、コイキリがいるから出られそうにないし。日本にでも来るか。
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マジョルカ対バレンシア ~カンテラのジダン~
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2009年01月26日
レアルのスタメンは、カシージャス、エインセ、カンナバーロ、ペペ、セルヒオ・ラモス、スナイデル、ガゴ、ラサナ、ロッベン、イグアイン、ラウール。しばらくはスタメンを固定のようで。このDFラインが揃っていることに違和感を覚えるのは管理人だけだろうか。
デポルのスタメンは、ムヌーア、パプロ、ロボ、ゼカストロ、フェリペ・ルイス、デグスマン、ベルドゥー、トーマス、ラフィタ、バレロン、ボティーボ。バレロンがスタメンにいるではないか!!!!!!!3年ぶりのスタメンだってさ。
■右サイドが空でも
マイナーチェンジだレアル。今までは右サイドに固定されていたロッベンがとうとう左サイドに進出。右サイドでボールを受ける場面もあったが、基本は左サイドから仕掛けることがメインのようで。じゃ、スナイデルはどこに行くの??って気になるところだけど、中央にいることが多かった。やはり、スナイデルをサイドで使うことは機能しないと判断したのかもしれない。
で、さらに変更点。ラウールとイグアインの関係。今日は中盤からのボールを引き出す役割をイグアインとスナイデル、DFラインをひきつけるのがラウールの役割のようで。いつもと逆である。中央にスナイデルがいるからそうしたのかどうかは謎である。
ちょっと待てと。ロッベンが左サイドにいるときの右サイドは誰がいるんだい??残念ながら、セルヒオ・ラモスにべったりアゲインであった。ただし、セルヒオ・ラモスは常に高い位置にいるのでなく、機を見てサイドチェンジを受ける役割を果たしていた。昔よりは、運動量を要求されていない模様。
サイドが空ってことは、守備のときはどうするの??セルヒオ・ラモスとペペ、ラサナに耐えてもらうのが基本。右サイドに近い選手が守備に参加するのがおまけ。イグアインがサイドの深い位置まで下がっていることがあった。ただし、気まぐれである。
逆サイドのロッベンも背走することは好まないので、あまり後ろ向きな守備には参加していなかった。なので、場面場面で4-2で守ることになったレアル。かっこよく言えば、斬りあい上等。悪く言えば、守備組織が崩壊気味である。ただし、ガゴとラサナの強さが尋常でないので、理不尽な状況もなんのその。
ただし、ボールが目の前にあると、積極的な守備を見せるロッベンたち。ラウールとイグアインが積極的に相手を追い掛け回すと、デポルの組み立てはかなり破壊されていた。攻撃がバレロンを経由しない限りは、怖さはない。後はデポルの両SBがどれだけ攻撃参加できるかだろう。レアルの前線の選手を守備に奔走させることができれば。面白い試合となりそうである。
自称・絶好調のロッベンのアタックをきっかけにレアルが優勢に試合を進める。スナイデルが中央にいることや、イグアインのボールを引き出す動きが豊富なので、今日はガゴたちのパスミスは非常に少なかった。選択肢があればミスを繰り返す選手ではない。
そして前線からのプレスで攻撃を延々と続けるレアル。しかし、攻撃参加したエインセがミスを連発。右サイドがたびたび空になることで、攻撃を効率的に進めることはできなかった。そして、バレロンが輝き始めるデポル。
そんな試合展開を破壊したのがセットプレー。ショートコーナーからラサナのクロスをラウールが頭で合わせて先制点。ラサナのクロスが完璧であった。38分の出来事。そして前半が終了。
■バランスは改善したけど
後半のレアル。またしてもシステムをチェンジ。シュスター病であるサイドが空になることを嫌ったようで。右サイドにロッベン、左サイドにラウールを固定。ラウールは守備に奔走していた。この変更によって、サイドが空っぽになることはなくなった。引き続き、中央はスナイデルである。
だとすれば、前半の問題が解決されたように見える。しかし、こちらを立てればあちらがたたず。というか、後半になってレアルは明らかに守備意識を強くしてきた。
前半にボールがよく回ったのは左サイドコンビと中央の選手にボールを引き出す動きが多かったからである。特にエインセはタイミングのいい飛び出しで攻撃を助けていた。ミスも多かったけれど。また、中央に選手を集めることで、デポルからすると非常に守りにくかった。左サイドをケアしないとけないのに、中央にも人が多いぜみたいな。
バランスを崩した選手配置は時に鋭い槍になるというわけで。そのバランスを正したことで、中央に基点を作れなくなる皮肉な現象。同時にSBが攻撃参加してこないので、サイドに基点も作れず。そして、サッカーは相手がいる。ただでさえ負けている状況で、パスコースに困っている相手に時間を与えるのは愚の骨頂。積極的なプレスでレアルの攻撃を分断していくデポル。パスコースがないぞってレアルの選手がジェスチャーしているのが印象的だった。
ただし、レアルも守備を固めているわけで、静かな試合内容となっていく。こんなときは選手交代ってことで、レアルが先に動く。
60分にスナイデル→ラファエルが登場。前半よりも働けなかったのは上記の理由で、ラファエルもこんな状況で登場しても何もできないだろうな。
70分にイグアイン→フンテラール。ラウール→ドレンテ。最小点差でこの交代は意味がわからない。ロッベンが怪我したらどうするんだい。そしてドレンテはブーイングで迎えられた。繋ぐのが難しい状況なので、ハイボールに強いフンテラールってのはわかるけど、ハイボールはあんまりなかった。ドレンテは攻守にがんばっていた。
80分にデグスマン→ミスタ。ラフィタ→ロドリゲス。デポルも一気に攻勢をかける。よって、この時間帯から無秩序状態。となれば、ロッベンのショータイムが始まった。健康なロッベンは独力で何度もチャンスを作るが、シュートが入らなくて、ラストパスが微妙にそれる。でも、何かうれしそうなロッベン。ロスタイムには、ショートコーナーからドリブルで仕掛けてゴール付近まで迫るなど規格外のプレーを披露していた。
そして試合が終了。ラウールのゴールを守りきったという感じであった。といっても、ひたしら守っていたわけではないので、表現の難しい試合である。デポルの決定機はラフィタのミドルくらいか。カシージャスに神通力が戻ってきたようで、やはりレアルは面白くなりそうである。
■独り言
この試合でデポルに追いつかれていたら、ファンデラモスは凄い叩かれていたのだろう、という采配であった。フンテラールを馴染ませないといけないわけだけど、大変な道のりになりそうである。ニステルが帰ってきたらどうなるのだろう。
あれだ。そんなに左SBに不満があるのならば、レアルの下部組織にいたフェリペ・ルイスを買い戻せばいいのに。ラームなみに働くと思うよ。
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レアルマドリッド対デポル ~バランスを壊すということ~
posted by らいかーると |13:39 |
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2009年01月26日
セビリアのスタメンは、パロップ、ドラコ、エスキュデ、スキラッチ、ナバーロ、アドリアーノ、ロマリッチ、レナト、カペル、ルイファビ、カヌーテ。なんだか不思議なスタメンである。カペルとアドリアーノの位置とか、フェルナンドナバーロの位置とか。左のナバーロは怖いぞ。でも、右だ。
ラシンのスタメンは、トーニョ、マルカーノ、オリオル、セサル、バレーラ、オスカルセラーノ、ラセン、コルサ、ムニティス、ペレイラ、ジキッチ。とうとうジキッチが帰ってきた。バレンシアへの旅路は彼に何を残したのだろうか。
■ジキッチの復讐
ラシンのシステムは4-4-2。セビリアのシステムも4-4-2ってことで、両チームの特色が差になって現れた試合となった。セビリアの攻撃はいつもどおりに前線の選手に任せまくりであった。カペルが左に、アドリアーノが右にいる。腹筋痛でお休みのナバスの代わりにアドリアーノ。なれない右サイドではなかなか本来のパフォーマンスを放てなかった。
で、左サイドで使われたカペル。昨季はアウベスからのサイドチェンジによって、広いスペースで一騎打ちを仕掛けられる状況が整っていたが、今季はそんなサイドチェンジを行える選手がいない。アイソレーションで力を発揮するカペル君。このままフェードアウトしないでくれと。
そんなわけで、サイド攻撃が不発。しかも、ラシンは守備意識が非常に高かった。特にSHはすぐに撤退の意思を見せる。相手がボールを持ったら、ボールよりも自陣の側にすばやくポジションを移し守備ブロックに参加。こうして、セビリアのSHはラシンのSBとSHを相手にしなければならなかった。セビリアのSBが攻撃参加すれば数的同数になるけれど、今季のセビリアはそういうサッカーをしていない。
最後の頼みの綱はルイファビとカヌーテ。しかし、DFとDHの間でボールを受けるのは非常に困難であった。しかも、ラシンの選手は高さにも強い。よって、前線にボールがおさまることはまれであった。つまり、前線の選手たちが有利な状況で仕掛けられる状態を作らせないラシン。
ロマリッチとレナトは何をしているんだいって話。なんていうかバランスが悪い。2人とも攻撃が好きな選手だからか、バランスを崩す場面が散見された。2人とも上がっちゃうみたいな。で、その高さを活かしきれないみたいな。もう少し役割分担をしたほうがいいかもしれない。その上で役割を越えた動きをすることで、相手のバランスを崩すことができるかも。
ラシンの攻撃は、ジキッチへの放り込み、、なんてことはまるでなかった。積極的にボールを繋ぎ、SBを上げて全員攻撃。しかし、こっちも守備意識の高まっているセビリア。守備の陣形をがっちり固めて攻撃を食い止める。アドリアーノたちも守備に奔走した結果、非常にしまった試合となった。
4-4-2で相手のボールホルダーにプレスをかけ続けるラシンと4-5-1気味に守るセビリアの違いは面白かった。やはり、ラシンのようにFWをCBに当てると、ボールが落ちつかない。その代わりに中盤にスペースができるはずなんだけど、そこをコルサたちのハードワークでゼロにしている。
そんな流れを壊したのがムニティス。ドリブラーが仕掛けてセットプレーのチャンスを得る。23分にジキッチのヘディングが炸裂→こぼれ球をセサルが押し込んで先制点。セットプレーをジキッチへ。ラシンは得点パターンを取り戻したかなと。流れが駄目ならセットプレー。
セビリアには苦しい展開となる、、、はずだった。しかしm31分にオスカル・セラーノが一発退場。コーナーキックからのカウンターを後ろからのスライディングで防いだことが悪印象を与えたのか。ちょっと厳しいけど、理解できない判定ではない。
10人になったラシン。4-4-1に変更。ペレイラが左SHに入った。セラーノよりも守備意識が強くないペレイラ。背走する場面がちょっと目立っていた。また、中央がジキッチのみになったので、セビリアのCBは自由になり、SBは高い位置を取るようになった。
しかし、普段から攻撃参加する習慣がないセビリア。せっかくの自由になれる位置の選手がまるで攻撃に貢献できていないので、非常にもったいない前半となってしまった。SBに攻撃的な選手を配置できるかどうかがかぎとなりそうである。
■FWを増やせばいいのかい
後半の頭からエスキュデ→チェバントン。多分、ドラコが中央にナバーロが本職の左に移るのだろう。
46分。追加点はラシン。セットプレーをジキッチが足であわせてゴール。先制点に続いて、カヌーテがジキッチのマークをしていたが、抑え切れなかった。強いぞジキッチ。
2-0になったことで、セビリアは焦りに焦る。カンテラ出身だけど、フィンランド出身のプッキを投入し、さらにFWの枚数を増やしたが、何の意味もなかった。アドリアーノが右のSBになったことで、低い位置からの攻撃を仕掛けられるようになったが、妙についていないセビリア。
そりゃラシンの集中力とか、守備組織の作り方が優れているというのもあるのだろうけど、決定機を作ってもなぜか点が入らない。そんな日もあるよねっていうまさにそんな日であった。
しかも、ラシンのカウンターにさらされる守備陣。さらに追加点を奪われそうな雰囲気を漂わせたまま、時間だけが過ぎていった。ヒディンクの技ともいえる、前線に選手を増やしまくる方法。放り込みでチャンスをつかむのだが、ケイヒルみたいな選手が必要となってくる。
セビリアでケイヒルっぽいといえば、強引に言うとレナトである。この試合でも中盤からの飛び出しでセビリアの猛攻のきっかけを作った選手・レナト。しかし、時間がたつにつれて、レナトはDFラインの前でプレーするようになっていった。理由はバランスの崩れた中盤の舵取りである。
じゃ、誰がこぼれ球を拾ったり、二列目から飛び出したりするのって話なのだけど、チェバントンもカヌーテもルイファビもプッキも純粋なストライカーって感じであった。しかも、唯一の万能型のカヌーテはちょっと調子が悪いようで。
また4枚のFWを機能させるには、FWに仕掛けさせる必要がある。極端な話だが、2-4-4というシステムがあったとする。実際にあったけど。このシステムの場合、FWがボールを失っても中盤の選手がすばやい攻守の切り替えでボールを奪い返せば、永遠に攻撃を続けることができる。問題なのは中盤の選手がボールを奪われたら、どうすんねんというお話で。そういったこともつめて練習できていたのかは疑問なセビリアであった。ナバスがいれば。。。。
■独り言
さあ、果たしてラシンはバルサを倒せるのかどうか。セビリアはレナトの位置を考えていけば、やはり面白いことになりそうである。ただし、ナバスがいないとまったく持って駄目だったことは否めない。なんあらアドリアーノを左SHで使うってのはなぜに見られなかったのか。不思議である。
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セビリア対ラシン ~ジキッチとムニティス~
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2009年01月25日
バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、プジョル、ピケ、アウベス、ヤヤ、イニエスタ、シャビ、アンリ、エトー、メッシ。とうとうシャビとイニエスタが中盤で組むことになりました。そして、プジョルの進化は続くのだろうか。
ヌマンシアのスタメンは、パブロ、ベイブス、ポリス、パラシオス、オルテガ、ファンラ、バルケロ、ディマス、ナゴレ、デルビノ、ゴイリア。全員がスペイン人という噂。
■ゾーンと4-1-4-1
今日もプジョルは自由だった。しかし、今日はいつもと景色が違った。バルサ対策として、DFラインに降りてくるシャビやイニエスタに前を向かせてはいけないというものがある。彼らに前を向かせるということは、ボールを前線の選手に届けさせてしまうということになる。なので、ロッカールームまでついていくくらいでも大げさな表現にはならない。
しかし、ヌマンシア。まったくついていかなかった。イニエスタがハーフライン付近で前を向いてボールを持つ場面は非常に多かったと思う。それでも、効率的な崩しをバルサは行うことができなかった。その理由をたんたんと見ていこう。
ヌマンシアのシステムは4-1-4-1。特徴的なのはDFラインが異常に高い。そして、前線のプレスを開始する位置がかなり低い。具体的に言うと、自陣のハーフラインよりも10メートルくらい手前か。低いMFのラインと高いDFライン。よって、MFとDFの距離は最適に保たれている。さらにDFの前にアンカーを配置することで、中央の守備を分厚くしている。
プジョルがボールを持っても、自分たちの守備範囲に入ってくるまでひたすら我慢のヌマンシア。守備範囲に入ってきたら襲い掛かる。でも、イニエスタやヤヤが比較的自由だったので、プジョルが相手をひきつけてパスをする場面はほとんど見られなかった。中盤に預けて終わりみたいな。
前を向いてボールを持つイニエスタとヤヤ。ここでヌマンシアの守りが強さを発揮する。ボールを前に入れたいイニエスタたちだが、MFの選手の間に顔を出すエトー。楔のパスを引き出そうとするが、アンカーの選手が常に楔のパスをインターセプトしようと狙っていた。
相手のボールを持っている選手と味方の中盤の選手の門を埋める動きを忠実に行うことによって、楔のパスを通させる場面は非常に少なかった。見事なまでにエトーは試合から消されていた。それでも強引に入れてきたら、挟み込み作戦で終了。
で、イニエスタとヤヤ。前が駄目ならピッチを広く使おうぜってことなんだけど、左サイドにボールが自然と集まるバルサ。アビダルとアンリが積極的に勝負を仕掛けるが、アンリの動きは読まれているようで局地戦にならない模様。そして、アビダルのクロスは味方になかなかあわなかった。
世界最強の右サイドコンビはどうした。ここでヌマンシアの作戦が炸裂。4-1-4-1の前線の1。ヤヤの右隣にいることが多かった。つまり、ヤヤは右を向こうとするとすぐそこに相手がいるのである。よって、自然と左サイドを向いてプレーすることが多かったヤヤ。イニエスタも同じで、ヌマンシアのFWの選手が右サイドへのパスコースを切っていることが多かったので、非常に攻撃の流れが生まれにくくなっていた。
ロングボールやサイドチェンジで右サイドにボールを集めようとしたが、パスが雑で守備の意識の高いヌマンシアの餌食になることが多かった。終了間際になると、何度か右サイドからボールを運ぶ姿が見られたが、35分まではうまく抑えていたヌマンシア。
そんな守備を見せるヌマンシアに対して、バルサはポジションチェンジで勝負。ゾーンの趣向の強いヌマンシアに対して、ゾーンの隙間から勝負を仕掛けたいんだけど、いかんせん中央に人が多いので、隙間に逃げられないバルサ。
それでもイニエスタと飛び出しやアウベスのクロス、メッシのドリブルでチャンスを作っていったが、ヌマンシアの壁を崩すことはできなかった前半戦。そんな見事な守備を見せたヌマンシアだが、得点を奪えそうな雰囲気はまるでなし。
セットプレー崩れからヘディングで点を取ったものの、無常な取り消しで不運なヌマンシア。セットプレーに望みを託すしかなさそうである。
■法則どおりの試合
後半。右サイドからは攻めさせないよって守備の形を見せるヌマンシアだが、FWの選手が積極的にその役割を果たしているわけではない。なので、それをしかとして右サイドにボールを送るヤヤ。後半のアビダルのクロスを見ていても、やはりアウベスは凄い。飛び出しでゴールを演出するもののオフサイドのアウベス。
今度は引っかからないもんねとイニエスタのサイドチェンジに反応したアウベス。エリア内でドリブルを仕掛けるから凄いでメッシのゴールを演出。こじあけちゃったのはアウベスの個人技からでしたと。なんと59分。ここからどうするヌマンシア。
一気にプレス開始ラインを前に設定。前プレを敢行する代わりに、中盤に空いたスペース。密集していた前半と比べて、後半は非常に微妙であった。で、そのスペースをイニエスタに使われて2点目。
バルケロが直接フリーキックを沈めて2-1とするが、今度はメッシのドリブルに振り回されて試合が終了。最終的には4-1となった。失点したことで、前に出るしかない→中盤にスペースができる→追加点を決められるの法則どおりの試合となった。
■独り言
アウベスの補強が完璧に当たりだったなと。次はラームでしょうか。バイエルンが放出するとは思えないけれども。2周目に突入したリーガだけれども、バルサは止めるのはどこになるのでしょうか。もしかして、ヘタフェか。
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バルセロナ対ヌマンシア ~法則発動~
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2009年01月21日
バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、プジョル、ピケ、アウベス、ヤヤ、ケイタ、シャビ、アンリ、エトー、メッシ。なんだかんだ負ける雰囲気のしないバルサ。ここ10年で一番調子いいかもしれない。層も厚いし。補強のうわさってあるのかなあ。
デポルのスタメンは、アランスビア、フェリペ・ルイス、ゼカストロ、ロボ、パブロ、ロドリゲス、セルヒオ、グアルダド、ベルドゥー、クリスティアン、ボティーボ。調子を上げてきているデポル。でも、ラフィタがいなーーーーい。そしてセビリアに3連敗したらしい。
■プジョルの進化とガットゥーゾ
デポルのシステムは4-4-1-1。ベルドゥーがヤヤを抑えて、ボディーボがピケを抑える形となった。つまり、いつものごとく、プジョルが自由。で、ここでプジョルのプレーが徐々に進化してきた。それはピルロの横でスルーされ続けたガットゥーゾがパスの面で成長を見せたように。
昨年までのプジョルはフリーにされると、ロングボールを蹴り続けた。それが相手に渡ったり、味方と相手のどっちつかずのパスだったり、ハイボールだったり。つまり、相手にボールを渡してしまう場面が多かった。もともと、バルサには的となれる選手が少ないので、DFラインからのハイボールはあまり適していない現状。ちなみに、アトレチコもそうである。
そんなプジョル。今季は一味違う。フリーだったらドリブルで前進。相手を引き寄せてパスである。困ったときのCBの攻撃参加を具現化しつつあるプジョル。クラシコでは相当危険な香りが漂っていたが、デポル戦ではそつなくこなしていた。
このまま放置され続ければ、プジョルはさらなる進化を遂げるかもしれない。そうなれば、マルケスを抑えて、ヤヤを見るやり方は形骸化する可能性が高い。ちなみにピケ。プレスをかけられると安易にバックパスを選択するケースが多い。バックパスを否定するつもりは毛頭ないが、前にボールを出すことがピケの持ち味なんだろうと。
で、ヤヤ担当のベルドゥー。話が違うと、プジョルに寄せにいく場面がちょこちょこあった。ただし、プジョルのドリブルがスピードにのっている段階だったので、ちょっと遅い。だから、あんまり意味があるとは思えなかった。今日のバルサのDF→MFへの繋ぎは主にプジョルが担当していた。
ベルドゥーに求めるとすれば、ヤヤのマークを捨ててボティーボ×ベルドゥー対プジョル×ピケの勝負に持ち込む判断が求められたのだろうなと。そうすれば、バルデスにボールを戻す→ハイボール→奪い返す状態が何度か見られたかもしれないのに。ちなみに、そんな状況はまったく見られなかったといってもいいだろう。
ベルドゥーはヤヤのマークを非常に熱心に行っていて、攻め込まれている場面でも、味方の組織に加わらなかったり、加わったりの気まぐれ状態であった。おそらく、ヤヤをずっと見てなさいといわれたのかもしれない。
となると、4-4で引いて守るデポル。そのデポルのラインの前でフリーになる選手が続出するバルサ。つまり、4-4の前にシャビがボールを持っていても、誰も寄せにいけない→スルーパスを通されまくりの状態だった。
DFラインはアンリたちによって低い位置に押し込まれる。で、バルサの選手がタッチライン際にポジションを置いているので、デポルのDFラインにおける選手間の距離が大きい。で、その隙間を埋めるために中盤の選手もラインを下げる。となると、4-4が非常に近い距離を取れるのだけど、4-4と1-1の間にスペースができて、そこをシャビやアウベスに使われる展開となった。
だったら、そのスペースを埋めるためのベルドゥーみたいな感じなんだけど、気まぐれ守備で対応。ここでも、判断力が試されたわけだ。攻撃を捨ててでも守備に走らなければいけない場面がある。
ヤヤがボール回しにあまり加わらず、アウベスが中央で組み立てに参加する姿は斬新なものだった。今季のメッシは周りの選手を使うことを覚えたようで、アウベスのスペースを空ける場面が多い。縦のスペースを空けたり、中央のスペースを空けたり。単純にアウベスの能力を認めただけかもしれないが。
そんなわけで、バルサのゴールラッシュであった。攻撃の基点は右サイドなんだけど、ピッチを広く使ったボール回しをしてくるので、たんに右サイドよりの守備をすれば、大渋滞を起こせるなんてことはまるでない。メッシとアウベスのサイドを止めるには、SHを完全に下げるか、斬りあいを臨むかなんだろうな。
■独り言
バルサ攻略を考えると、やはりハイボールを蹴らせる状況に追い込むのが一番なんだろうと。となれば、前線から鬼プレスを見せたオサスナのやり方が一番わかりやすいかもしれない。ただし、90分も走り続けられないならば、どこかで休憩のポゼッションをやる必要もある。
でも、バルサの前線は積極的に守ってくるけど、やはり弱点はある。この試合でたびたび空いたスペースはSBとWGの間。4-3-3だったらどうしても空くよねって。このスペースに何でお前がって選手を流れさせることで相手とのギャップは生み出せそうな予感。単純にサイドの選手を送り込んでも、献身的な選手たちに止められてしまうだろう。
SBとWGの間のスペースを使ってポゼッションを行い、アウベスの裏を狙って得点を狙いに行く。それかいちかばちかのパワープレーの連続。うん、もう少しまじめに考えて見ます。なんにせよ、プジョルの進化が凄くうれしい。アランスビアを退場に追い込んだ飛び出しで点を決めていれば、、、、事件だったに違いない。
CLはどこまでいくかって。ユベントスが一番やりにくいと思う。というか、ユベントスとやりやすいチームなんて存在するかどうか。
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バルセロナ対デポルの雑感
posted by らいかーると |09:30 |
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2009年01月19日
ビルバオのスタメンは、イライソス、コイキリ、ウスタリツ、アイトール・オシオ、イラオラ、ガビロンド、オルバイス、ハビ・マルティネス、ダビド・ロペス、ペレス、ジョレンテ。久々のビルバオ。妙に調子がいいらしい。地味に実力者を揃えているビルバオ。コイキリ、イラオラ、オルバイス、マルティネスが健在ならば強いだろうな。アモレビエタはどうした。
バレンシアのスタメンは、レナン、モレッティ、マルチェナ、マドゥーロ、アングロ、マタ、アルベルダ、マヌエル、ホアキン、ボジャ、モリエンテス。アングロが右SBへ。カンテラに誰かいないのかよ。シルバはベンチにもおらん。アリスメンディはサラゴサに移籍していたのに気づいた今日この頃。
■ハビマル×オルバイス
ビルバオのシステムは4-4-2。で、中盤のラインの崩し方が面白いなとか思っていたら、いきなりのバレンシアの先制で試合が幕を開ける。セカンドボールを拾ったアルベルダ→マタのスルーパス→ビジャが一閃。
この場面でキーとなるのがマタのポジショニング。システムで考えると、彼の担当はイラオラなんだけど、この場面のマタはトップ下みたいな位置に移動していて、イラオラのゾーンから完全にはみ出していた。相手の隙間でボールを受ける天才の持ち味が発揮された場面である。
頻繁にテレビに映るジョレンテ。未完の大器と評してきたが、最近は調子がいいのだろうか。ビルバオの攻撃はサイドが基本なんだけど、飛ばしのロングボールも良く使われる。そのときの的はジョレンテで空中戦では無敵感が漂っていた。ただし、バレンシアのモリエンテスも空中戦で強さを発揮していた。
ポゼッションの道を希望しているバレンシア。でも、シルバいないもんねってことで、今日は意地でもポゼッションをする気はないようで。右サイドのアングロ×ホアキンがボールを運べそうだけど、モリエンテスへロングボールやマタとビジャの一発の関係にかける場面が多かった。
システムが非常に似通っているので、各所で個々の衝突が繰り返される。こんなときはシステムから外れた行動が勝敗を分けることが多い。ゾーンを越える動きで相手のバランスを崩すか、それとも自分たちのバランスが崩れるか。積極的に攻撃参加のイラオラ、コイキリ。縦に抜けるマヌエルと組み立てに参加するアングロと。ゾーンを越える駆け引きが徐々に始まっていく。
そして、17分にビルバオが同点ゴール。サイドチェンジからダビドロペス対モレッティ。ロペスはうまくタイミングをずらして中央へふわりとしたボールを上げる。走りこんだガビロンドがアルベルダの前に体を入れてヘディング→ゴーーーール。なんでガビロンドがそこにいるってことが得点の分かれ目となったとさ。にしても、ロペスにガビロンドは見えていたのだろうか。
4-4-2同士のマッチアップ。いわゆる中盤の中央がボールを持ったときにどうするのか問題が浮上。中盤のコンビが縦関係になったり、後ろで控えたり、2人ともラインを上げて対応したり千差万別。ビルバオの場合は、FWの片割れが下がって対応していた。
いわゆる同点になったからってバレンシアのサッカーが急速に変わることもなく。むしろ、ビルバオの急襲に苦しむ展開となる。ビジャやモリエンテスが守備に熱心でないので、オルバイスたちが比較的楽にプレーできるビルバオ。バレンシアとビルバオの違い。そこから始まる攻撃で、質の高いロングボールや裏へ抜けるボールが何度も供給された。ジョレンテも裏への飛び出しで対応。
しかし、29分にバレンシアが追加点。DFラインからの組み立て→右サイドからのホアキンの崩し→ビジャのクロス→モリエンテスは押し込むだけであった。モリエンテスのマークを外す動きがまさに教科書どおりで。最初は相手の背後に隠れる。急に姿を現す忍者っぷり。こういう動きをセットにして、クロスの練習をしないとだめだね。ちなみに、この場面でビルバオのFWは守備をちょっぴりさぼっていた。
やばいぞってことで空中戦で勝負を挑むビルバオ。ゴール前にボールを集めるが、レナンの体を張ったプレーの前に、ゴールが遠い展開が続く。ならばと、左サイドを抜け出す場面の多いジョレンテがドリブルで仕掛ける。必ずマドゥロが抜かれて、アルベルダがカバーをする見覚えのある光景が繰り返される。でも、アルベルダはイージーなパスミスがちょっと多い。
そこで事件がおきる。レナン負傷。相次ぐパワープレーの前に体が負傷したようで、急遽グアイタが登場。誰だ君は。そして39分。セットプレーからマルティネスが頭で合わせて同点ゴールを決めるビルバオで。クロスは枠に入れろというオシムの教えに、忠実なダビドロペスのキックであった。
前半は2-2で終わる。バレンシアがいつシステム変更なり、選手交代で仕掛けてくるかが注目。ビルバオはあんまり変わらないというよりも、変われないと思うので。
■ポゼッションだよ。
ハーフタイムにエメリに怒られたかバレンシア。このままだったらシルバ依存症とかネットに書かれるぞ。悔しくないのかーーーいお前ら。
ってことで、ポゼッションを開始するバレンシア。攻撃の中心はマヌエル。今まで良さのわからなかった選手だったが、この試合では持ち味を発揮。常にボールをもらえる位置に移動して、ボールを受けたら捌いたり、強引にドリブルで運んだり。
そこに絡んでくるのが進化したホアキン。楔のボールを受けるのをモリエンテスに任せて、ゴール前にポジションを移動。アングロが組み立てに参加してくれる事情もあって、自由に動き回っていた。中央でバー直撃のシュートを放つなど、バレンシアがいい雰囲気を迎える。
その後も決定機を迎えるバレンシア。ビルバオは完全にカウンターを狙うのみしかなくなる。ビルバオは一か八かのDFラインの裏を狙う場面が多かったが、グアイタの好判断によって防がれるカウンター。マルティネスのミドルも普通に止めてしまうグアイタ。何者だ。
バレンシアの攻撃の流れを止めるには、マヌエルたちを抑えることだってことで、64分にペレス→トケーロ。トケーロは全力で守備に奔走していたが、ポジションが高かった。DFラインにプレスにいくけど、中盤にはあまりいかないみたいな。つまり、不思議な交代だった。
65分にビジャ→ミチェル。疲れからか、目立たなくなったビジャと新鋭ミチェル。まだその真価は知らない。期待の星らしい。
69分にガビロンド→バレンシアガ。守備的な交代。というよりも、トケーロが左サイドに流れたい選手のようで、その位置を空ける狙いがあったのかなって。
73分にオルバイス→ジェステ。守りだけじゃないぞってことで、ジェステを投入。ボールを落ち着けたかったし、セットプレーでのキッカーとして投入なんて狙い。
74分にホアキン→ビセンテ。ちょっと意味がわからなかった。マタと交代でいいような気がする。
時間が終了になるにつれて、両チームの攻撃にかける姿勢がだんだん曖昧になっていく。ここまできたら引き分けでも良くないかみたいな。ただ、バレンシアは決定機を多く迎えていたので、なんとなく悔しいような。
とか思っていたら、ホームのビルバオ。90分にコーナーキック→ジョレンテの落とし→マルティネスがマヌエルに引っ張られてまさかのPKを奪う。これをジョレンテが決めてまさかの逆転。
そんな展開で試合が終了した。しかも、マヌエルの退場つき&レナンの怪我。シルバ抜きでも前線のポジションを流動化させたポゼッションを見せたバレンシアだったけど、結果だけがついてこなかった切ない試合となった。
■独り言
想像以上に上手かったグアイタ。レナンのいない間は彼ががんばることになるのだろうか。いつかのイラーリオを思い出す展開。マヌエルが戦犯扱いになるのかもしれないが、アルベルダの縦パスの危なっかしさに比べれば、彼の貢献度は計り知れない。そして、マドゥロが本当に微妙。
ビルバオはジョレンテが上手くなっていてびっくりした。代表に選ばれたのもわかる気がする。グイサが消えたもんね。個人的にハビマルやイラオラなんてのはビッククラブでも通用するのではないかと思っている。ぜひ。
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ビルバオ対バレンシア ~ああ無情~
posted by らいかーると |22:10 |
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2009年01月19日
アルメリアのスタメンは、ジエゴ、マネー、ペジェラーノ、カルロス、ブルーノ、イリネイ、ソリアーノ、クルサ、ウチェ、ファンマ・オルティス、ネグレド。フィオレンティーナに移籍したフェリペ・メロは元気だろうか。監督がウーゴ・サンチェスになっている。
アトレチコのスタメンは、レオ・フランコ、ロペス、ウイファルシ、パブロ、ペレア、シモン、バネガ、アスンソン、シナマ、アグエロ、フォルラン。シナマがスタメンにいる。そしてバネガがいる。懐かしのパブロがいる。こういった選手が機能するかどうかで、アトレチコの今後が決まるのだろう。マニシェは出場停止だそうです。
■アトレチコの不調の原因を考えよう
今季のアトレチコは一味違う。でも、最近は負けが続いているよってことで、その原因を考えるために試合観戦。しかし、最近の原因ってよりも、4-4-2と4-2-3-1のライン数の違いがそのまんま試合に影響してしまった内容だった。
アトレチコの中盤はバネガとパウロ・アスンソン。この組み合わせの時点で非常に怪しい。だって、プレーエリアがかぶっているでないか。DFラインの前で力を発揮するだろうバネガ。ボールを引き出して前線に繋ぐ仕事が好きなはずである。バネガについての説明に推測が混じっているのはスペインにきてからのバネガが混乱しているように見えるので。
ガゴの後継者のバネガ。ガゴほど守備のスキルがあるわけではないが、ドリブルでボールを運べるのが最大の特徴だなって印象だったのだけど、ボカのチーム事情によってトップ下をやっているのは悲しかった。
パウロ・アスンソン。典型的な守備的ボランチ。DFラインの前でどっしりかまえ、チャレンジ役とカバーリング役を引き受けることができる実力者。単体でボールを運べる能力を保有していないが、周りのレベルに呼応できる選手。マニシェを攻撃に専念させる相方には最適。ボールもらいたくない病ではない。ときおり、ウイファルシとハイティンハの間に入って3バックを形成し、ギャップを作り出す戦術的理解の高さも魅力。
ついでに、ラウール・ガルシア。他の選手に比べると、試合を組み立てる能力に長けている。ボールを散らすのが好きで、長短のパスを織り交ぜる器用さを持っている。彼もCBの間に入ったり、CBとSBに入ったりと低い位置でプレーすることを好んでいるように見える。単純にボールに触るのが好きなだけかもしれない。
今日のスタメンはバネガとアスンソン。前半はアスンソンが前、バネガが後ろにいる場面が多かった。アスンソンを高い位置においても、役にたつかって。後半は逆にしていたが、バネガを高い位置で使っても決定的な仕事を好んで、、、ってか得意な選手でもないので意味がない。何が言いたいかというと、試合前から危険な香りが漂っていたアトレチコだった。
最終的にフォルランを中盤に下げる苦肉の策で、マニシェの不在を補ったアトレチコであった。そうなれば、前線はアグエロだけになってしまう。でも、単独で仕事をしてしまうのだから恐ろしいアグエロ。
試合内容に話を戻そう。前半は圧倒的なアルメリアペースで試合が進んでいった。序盤こそはアトレチコが前線からの守備で、アルメリアを苦しめようと奮闘する。しかし、アルメリアは繋ぐのではなく、ロングボールでこの状況を打開。ウチェとネグレドに当てて、二列目からクルサやオルティスが飛び出してくるので非常に厄介なロングボール作戦。
単純に裏に蹴るだけだったらまだしも、アクセントを加えてくるアルメリアのロングボール作戦にアトレチコのDFラインは背走が続く。しかも、ネグレドたちを信じて走るクルサたちはスタートダッシュが早い。ネグレドも期待にこたえるハイボールの強さを発揮した。これで、アトレチコのDFラインは深い位置に設定することになる。快速ペレアが中央にいれば、そんな必要もなかったかも。
こうして、間延び状態に陥ったアトレチコ。空いた中盤のスペースを利用して、アルメリアが攻撃を仕掛けまくる。両SBを積極的に攻撃参加させるアルメリアの前に、アトレチコは各所で数的不利を迎える。なんてたって、両SHがシモンとシナマだから、守備に期待するのが無理ってな話で。
中央でも数的不利。バネガとアスンソンはDFラインの前でカルーウチェの対応に追われる。そうなれば、ソリアーノとイルネイが空く。そこまでプレスに行けば、中央が空くの悪循環。引きこもって守備を固めるアトレチコを前に、アルメリアはセットプレーの機会をやまほど作っていく。
さらにネグレドやウチェがサイドに流れて、前線のポジションチェンジを繰り返す攻撃の前に耐え忍ぶアトレチコ。耐え切れるわけもなく、カルー・ウチェに先制点を決められてしまう。
絶体絶命のアトレチコ。ボールの回復点があまりに後ろなので、攻撃はアグエロたちの個人技頼み。それでも、ドリブルで仕掛けるアグエロは驚異的なパフォーマンスを披露。後の話になるが、ペジェラーノを退場に追い込んだのはアグエロの個人技であった。
そんなアトレチコは困ったときのセットプレーで同点ゴールを決める。シナマのバックヘッドがゴールに決まる。なぜにマークが外れたかは謎。集中力切れか。
その後も引きこもるアトレチコ。攻撃は単発。フォルランの中央突破など圧倒的な個人技で攻め立てるが、ジエゴの好セーブの前に逆転ゴールを決めることは夢のまた夢。
アルメリアは組織で攻撃を続ける。特に左サイドのマネー×クルサのコンビは最強であった。ペレアを退場に追い込むまで後一歩。個人的にはクロスを上げるよりも、後一歩仕掛けてほしいなと思う。ただし、審判がちょっとアトレチコよりであった。前半の終了の笛と同時に、フエラの大合唱がスタジアムにこだまする。
後半になっても、状況はそんなに変わらない。しかし、アルメリア
は53分にペジェラーノが退場。で、状況が一変。試合は五分五分になっていく。一人退場して五分五分なのだからおかしな話だけれども。
アトレチコの交代策を見てみると、まずはアスンソン→ラウールガルシア。バネガをより前にという意図が伝わってくる。10人になってからのアルメリアは高い位置からの守備を維持できなくなったので、ラウールガルシアには難しい仕事ではなかった。
次にペレア→セイタリディス。退場してしまう前にペレアをセイタリディスに交代。あわよくば、セイタリディスがクルサを抑えてくれないかなみたいな。昔はロナウドを完封したこともあるセイタリディスであった。
最後にパブロ→ミゲル。ラウールガルシアをCBに。時々見かけるラウールガルシアのCB。たまにやってくれないかな。時間は75分。無秩序状態では中盤なんて意味がないもんねってそれは11対11の場合だと思うよ。
対するアルメリアの交代を見てみよう。最初にイリネイ→チコ。退場した選手の穴埋め。この時間くらいからカウンターに望みを託すしかなくなる。カウンターといっても組織カウンターだけど。
次にクルサ→ピアッティ。アルゼンチンの至宝らしい。至宝だらけの気がする。今のところ、その名に見合った実力を目撃していない。攻撃を忘れるなって交代だろう。最後のコロナはロスタイムだったので、省略。
結果は1-1のドロー。数的有利をいかせないあたりにアトレチコの弱点が潜んでいるような気がする。今季のアトレチコはポゼッションができていたが、最近はできていないようで。
■独り言
マキシの不在が実に痛い。最近のマキシは中央に進出してきて、ボール運びにギャップを作っていた。シナマに代役がこなせるわけもなく。シナマを活かすには、シナマの前のスペースにボールを供給する必要があるけど、誰がそこにボールを送るかって設計がなされていなかった。よって、シナマは実に機能していなかった。なれない守備を懸命にこなしていたけれども。
また、ハイティンハがいないことで、ペレアが非常に怪しくなってきた。今日も相手にプレゼントパスを行っていたペレア。近くに繋げる選手がいると、安心安心なのだろうが、隣がパブロだと前のペレアに戻ってしまっていた。
ま、開き直ってカウンターを狙うのも手だとは思うけれども。それか、4-3-3をチャレンジしてほしかったぞ。
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アルメリア対アトレチコの雑感
posted by らいかーると |11:12 |
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2009年01月19日
レアルのスタメンは、カシージャス、エインセ、カンナバーロ、ペペ、セルヒオ・ラモス、スナイデル、ガゴ、ラサナ・ディアラ、ロッベン、ラウール、イグアイン。前節と同じである。基本はこれで戦っていくつもりなのだろう。
オサスナのスタメンは、ロベルト、モンレアル、ホセチョ、ミゲルフラーニョ、アスピリクエタ、プラシル、プニャル、ネクナム、ファンフラン、ショジャエイ、パンディアーニ。ショジャエイがスタメンにいることが面白い。このドリブラーがどれだけ存在感を発揮できるか。
■オサスナの攻撃的な守備
前節の試合でバルサを苦しめたオサスナ。その武器は前線からの攻撃的な守備。意思統一がなされているので、どこまで深追いしてもコンパクトさが失われることはない。そんなカマーチョの魂が乗り移ったかのようなハードワーク。この試合でも健在であった。
カンナバーロにボールを持たせるようにするそぶりもなく、今日も攻撃的な守備だオサスナ。パンディアーニたちがレアルのCBに襲い掛かっていった。さらに、ガゴたちにボールが出たら、MFとFWで挟み込む運動量を見せる。
オサスナの狙いを整理しよう。相手のCBに猛烈なプレスをかける。CBは前にロングボールを蹴るしかなくなる。レアルの前線にハイボールに強い選手はいないので、空中戦には自信があるオサスナ。ついでにセカンドボールを拾う準備をしていれば完璧。
次にFWがプレスを交わされた場合。高確率でガゴたちがボールを持つ。中盤の選手が時間を稼ぎ、FWの選手とガゴたちを挟み込んでボールを奪う。今日はここが狙いめだったのだろう。何度も中盤でボールを奪い返していた。
攻撃的な守備の前に、レアルは組み立てを放棄するしかなかった。10分までは試行錯誤を続けていたが、それ以降はロングボールが多く、ロングボールに対する準備をしてきたオサスナの前にボールを失う場面が多かった。ちなみに、10分までの試行錯誤の具体的な内容は、ガゴとラサナの強引なドリブル。ボールを受けてもパスコースがないようで、ドリブルで運ぶしかなかったけれど、数的不利。でも、いくしかないみたいな。
この試合では、なぜかボールを引き出す動きが少なかったレアル。SBもSHもFWも。前節でボール運びを助けに中央へ移動したスナイデルはサイドから動かないし、ロッベンもボールがこない→中盤に下がってボールを受けに行かないし、いつもに比べると、ラウールもおとなしかった。明確な役割分担の果てか、たまたまの現象か答えは出ない。
相手の攻撃的な守備をかわすために、GKを使おうなんてアイディアもある。前節ではカシージャスを頻繁に使っていたレアル。しかし、キックに難のあるカシージャス。ってことで、バックパスはなるべく禁止になったのだろうか。ペペたちはプレスのかかっている状態でロングボールを蹴る辛い状況が続いていた。
組み立てから破壊されたレアル。次にオサスナの攻撃を見てみる。高い位置や中盤でボールを奪って速攻がメイン。レアルが全体的に間延びした状態になっていたので、中盤でボールを繋ぐことができた。ガゴの動きを見ていると、レアルも前線からプレスをかける意図をチームで持っていると思うのだが、いかんせんDFラインがついてこない。
ボールを奪ったオサスナ。中央のショジャエイたちがポストになったり、サイドに流れて攻撃を形成。さすがにSBを上げる勇気はないようで、まれにしか攻撃参加をすることはなかった。SBが攻撃参加しない→サイドで数的有利が作れない現象を解決するために、ショジャエイの先発。サイドが本職であろうショジャエイは両サイドに流れてサイドで数的有利作戦を忠実にこなしていた。
レアル。徐々に怪しくなってきったロッベンの守備。この試合では何にもしていなかった。対面のモンレアルが攻撃参加しない→俺の仕事は終了みたいな。実際にはショジャエイがサイドに流れて、セルヒオ・ラモス対ショジャエイ×プラシルが開催された。逆サイドも同じく。スナイデルの守備のポジショニングはわけがわからなかった。
そんなわけで、4-2-4みたいになってしまったレアル。ゴール前まで簡単にボールを運ばれて危ない場面の連続。そして、19分にオサスナが先制。セットプレー崩れからのプラシルの突破&クロスをネクナムが頭で押し込んでゴール。マークがずれたとか言うよりも、クロスとヘディングが見事であった。
先制されたぞい!ってことで攻勢に出たいレアル。しかし、攻撃をするんだっていっても、組み立ての始まりが破壊された状態を解決する動きは見られないので何も変わらない。徐々にラウールやイグアインがポジションを下げて、スナイデルも自由に動き始めてボールが回るようになったが、前半は終了。セットプレーからチャンスをつかんだけれど、オフサイドでした。
ハイボールに強いフンテラールが出てくるに違いない。
■ファンデ・ラモス采配
スナイデル→ラファエル。カンナバーロ→フンテラール。WOWOWのスーパーに驚かされたのは管理人だけではないはず。コディナをそんなに出したいのか。ラファエルの役割に注目だ。CBにセルヒオラモスを入れて、右SBにラサナが登場。システムが凄そうだな。
選手の配置を確認している間にレアルの猛攻が続く。明らかに前線に選手が増えたせいで、オサスナは混乱。前から守ったら、後ろの枚数が足らなくなりそうなんですけどってことで、混乱した状態へ。
イグアインが左サイドに入った模様。しかし、ボールが前線に入れば自由に動き回る。その空いたスペースにはエインセがたびたび上がってきた。前半には見られなかった場面である。
50分にセルヒオ・ラモスのスーパーミドルが炸裂。ゴールキーパーの前でバウンド&とんでもないスピードだったのだろう。名手ロベルトのミスを誘うミドルであった。
63分にロッベンのクロスをイグアインがファー詰め。この場面が後半の象徴であった。ラサナとガゴでボールを落ち着けるレアル。前半だったらここにプレスをかけるのだけど、攻撃の枚数が増えたレアルなので、プレスよりも撤退を優先的に行うオサスナ。中央に枚数が増えたので、楔の選択肢が増えたレアル。繋いでいき、ラストはロッベンとイグアインであった。
68分にイグアイン→マルセロ。マルセロを攻撃的な位置で使うというのはありそうでなかったアイディア。そうか、SBにはまずは守備からなんだねと。いつから攻撃参加させるのか楽しみである。
で、事件がおきる。ファンフランがエリア内で足を踏まれて倒れるが、ダイブと判定されて退場。実は前半にもダイブ判定されているファンフラン。ダイブ2回で退場。なんともかわいそうな場面だった。今日の審判はレアルよりだった気がする。ただ、レアルよりって久々な気が。
ロスタイムにロッベンが止めをさして終了。マルセロ、ラファエルも決定機を得ていたが、惜しくも決まりませんでした。結果は3-1。強引な采配で結果を手繰り寄せたファンデ・ラモスであった。でも、PKでもおかしくなかったぞ。審判に壊されることもあれば、救われることもある。
■独り言
攻撃的な守備をやられたときのレアルはどうすればいいのかって解決策が見られなかった。最初から攻撃的な選手を前線に配置しまくるわけにもいかないだろうし。セビリア時代の3バックもそのうち見ることができるだろうか。
気づいたこと。カンナバーロよりも、セルヒオ・ラモスのほうが繋げる。フンテラールはあんまり目立つことがなかった。ハイボールが少ないんだもん。前半に出場していれば、また違ったかもしれない。後半のラウールたちはボールを引き出す動きが増えた。前半は何だったのだろう。
オサスナはレアルの交代に戸惑ったけれど、ファンフランの退場が痛かった。ショジャエイとファンフランのSHはなかなかだと思うのだけど。心配なのはポルティージョ。このまま消えていくのだろうか。。。
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レアルマドリッド対オサスナ ~ファンフラン。。。。。~
posted by らいかーると |08:12 |
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2009年01月15日
ユナイテッドのスタメンは、ファンデルサール、ラファエル、ビディッチ、エバンス、オシェイ、ロナウド、スコールズ、キャリック、ナニ、バルバトフ、ルーニー。連戦だよってことで何名かの入れ替えがある。そしてエブラは怪我。代役がオシェイ。何気に左SBの選手層は薄いのだろうか。
ウィガンのスタメンは、カークランド、メルヒオット、シャーナー、ブランブル、フィゲロア、バレンシア、キャタモール、パラシオス、テイラー、ヘスキー、ザキ。登場回数の多いウィガン。ホンジュラス、エクアドル、エジプト代表の選手がそろう変なチームである。もちろん、いい意味で。
■ベルバトフの相方は誰??
1分にユナイテッドが先制。相手のセットプレーからのカウンター。きっかけはベルバトフのアウトサイドスルーパス。ロナウドが縦に抜け出してクロス→ルーニーは押し込むだけ。ベルバトフのパスが鬼だった。中央で相手に囲まれながらも何のその。そんなことよりも、この場面でロナウドの強さが証明された。たんにクロスを上げるだけなら楽勝なんだなって。
7分にルーニー→テベス。ルーニーが負傷。ハムストリングスかな。接触とかではない。
昨年のユナイテッドに比べると、今季のユナイテッドのやり方が変わっている仮説を元に試合を見ようと思ったが、なんとその軸であるルーニーが7分に負傷退場になってしまった。CLまでに戻ってくれればいいね。長くて一ヶ月くらいかと。
自分の仮説だと、SHとFWのポジションチェンジが減った。相手のギャップで暗躍はベルバトフとルーニーに託され、SHはサイドで仕事をしましょう作戦になった気がする。この作戦、最大のメリットは守備にある。
ちなみに、ポジションチェンジアタックの最大のデメリットは計算された守備組織を作るのが困難だということ。何でお前がそこにいるんだ状態を作るポジションチェンジアタックを仕掛ける→ボールを奪われる→何でお前がそこにいないんだ状態の完成。いるべき選手がいるべきポジションにいないと守備は間違いなく崩壊する。なので、攻撃の時から守備のことを考えて、ボールを失った瞬間に囲い込み運動を行うのが定石となっている。
いわゆるノーマルなサッカーへ戻したユナイテッド。守備のバランスも改善され、ポゼッションもできるウィガンに対して全員守備で攻撃を構築させなかったのはお見事だった。昨年のユナイテッドだったら、もう少し押し込まれていたのでないかなと思う。
リスクをかけないノーマルな攻撃型を採用した理由は、ベルバトフの存在やパクチソン、フレッチャー、中央で復活気味のギグスなどなど成長している選手などが上げられるのだろう。つまり、そこまでリスクをかけなくても勝てるやんみたいな。
そんなユナイテッド。でも、いまいち前線が機能していないように見える管理人。なので、昨年よりも迫力が減ったような気がするのである。その原因はルーニーとベルバトフ。はっきりいって、プレーエリアがかぶりまくっているのである。だから、個々の選手において、最適パフォーマンスを引き出せていないような。
昨年のトッテナム。レノン、キーン、ベルバトフ、マルブランクのポジションチェンジアタックが最大の特徴であった。実はユナイテッドのサッカーに似ていたのである。で、トッテナム時代のベルバトフの役割はとことん自由。キーンを最前線に配置して、ベルバトフはサイドに流れるわ、中盤まで降りてゲームを作るわと大車輪の活躍であった。
しかし、ユナイテッドにきたベルバトフ。語弊のある言い方だが、トッテナム時代の役割をルーニーが担っていて、キーンの役割をベルバトフが担っている状態になっている。耐え切れずにベルバトフが降りてくることは多々あるが、もう少し自由を与えたほうが彼の能力が発揮されるのではないかと。
で、7分にルーニーが交代。テベスがキーンの役割をやってくれるので、トッテナム時代のベルバトフが復活する試合となった。皮肉なものである。テベスは最前線に張り付き、サイドに流れることも頻繁なので、ロナウドは大好きな中央に流れることが一気に増えた。テベスの加入によって、昨年のユナイテッドの攻撃の流れが復活である。自由を与えられたベルバトフは王様のようであった。
しかし、後ろがついてこない。今年の形だとSBは攻撃参加をそこまで求められいないので、サイドが空になることが多かった。さらに、ナニが攻撃面でほとんど仕事ができなかったので、中央突破のエンドレスリピート。それでも、テベスのポストワークから何度かチャンスを作ることができた。ピッチを広く使えば追加点も狙えたろうに。ちなみに、テベスはポストワークはできていたが、肝心の仕掛けの部分で機能していなかった。久方の試合なので、体がなまっているのかもしれない。
話は変わるが、ロナウド。パクチソンが相方の場合、頻繁にサイドを入れ替えるが、ナニが相方の場合だとまったくサイドのポジションを入れ替えないんだなと。ちなみに、30分ころにサイドが入れ替わった。
前線からの守備が45分も続くわけないので、30分ころから徐々にウィガンがボールを運び始める。また、ロナウドが左サイドから中央に進出しまくったことで、オシェイが一人ぼっちになることが多かった。30分まではナニが守備に参加してくれたので、バレンシア相手に数的有利を保てたが、30分以降は一騎打ち。よって、クロスを上げられまくるオシェイさんであった。
ザキとヘスキーを相手にしても、見劣りのしないエバンスとビディッチはさすがだなと感じた。彼らの能力で前半最後のウィガンの攻撃をしのいだ感のあるユナイテッド。後半もこの調子だと過労死してしまうよ。
後半になると、テベスとベルバトフの位置が変わったような。おそらく守備のときにテベスを下げて、ベルバトフを前線に残しての形のまんま、攻撃が進行したからだろう。
58分にナニ→アンデルソン。4-3-3に変更。テベスは守備に奔走することになる。足を引きずりながらも攻守に奮闘するテベスの気迫は異常。
それでも、バレンシアを中心にオシェイを攻め立てるウィガン。ポゼッションをする能力もあるので、何とかユナイテッドのゴール前まで迫るが、ビディッチとファンデルサールの前に沈黙。2人とも、ここぞの場面での決断力が凄い。前者は自分のゾーン捨てて危険な場所へ身を投げだす能力、後者は前への飛び出し。
それだけではないけれど、前半のような高い位置からの守備ができなくなった時点で、ユナイテッドの攻撃はカウンター一辺倒になった。後半の決定機はベルバトフのアウトサイドシュートくらいだろうが。テベスの強引なドリブルはファウルで止められていた。
でも、守りきっちゃうユナイテッドの守備力は凄い。エバンスなんて若手が台頭してきたのはうれしいだろうな。でも、エブラの代役がまじでやばい。バレンシアが無敵の選手に見えそうになった。結果は1-0でユナイテッドの勝ち。
■独り言
テベスがどれほどの怪我かで状況が変わるだろうな。ロナウドとベルバトフのツートップでも悪くはないと思うけれど。今日の出来を見ていると、やはりテベスを放出すべきでないと思う。若手のFWにセンターフォワードができる選手がいるなら話は別だけど。
mixiチェック
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/josepgualdiola/article/593
マンチェスター・ユナイテッド対ウィガン ~ベルバトフを活かすために~
posted by らいかーると |09:17 |
プレミアリーグ/0809 |
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