2008年07月31日

ガンバ対大分 ~3-5-2のよさと対策~

 悠長にやります。相性からいって、まさか負けるとは思わなかったガンバ。何が起きたのだろうと。大分だって、西川君いなくなったはずだし。

 ガンバ。バレーが移籍してしまった。移籍金で誰かを獲得するのか、それとも、さらにユースのための施設を充実させるのか。選択肢があるって素敵。ただ、日本人も石油リーグに移籍することはないのだろうか。ちなみに、管理人はバレーの移籍がプラスの面だって、かなりあると思っている。

 ガンバのスタメンは、藤ヶ谷、下平、山口、中澤、加持、倉田、明神、二川、橋本、ルーカス、平井。こんなときこそユースパワー炸裂か。

 大分はほとんどいつもどおりである。オリンピック組の代わりには、下川と藤田。何気に層が厚いんだねって。シャムスカに一言。お願いだから、日本人に中盤の底を任せて欲しいなって。つまり、誰か育ててくれ。控えにデカモリシがいる。

 ■ウェズレイ、エジミウソン、ホベルト

 大分ブラジルトリオに注目してみた。彼ら3人の共通点は、前にパスを通す意識が高いし、何よりも上手い。ガンバ、大分の選手を含めて比較しても、ダントツの意識の高さと、それを実行する技術の確かさは抜群であった。前にボールを運ぶという意識の高さは日本の選手にかけているのかどうかは分からない。遠藤はそういうパスが上手いし。

 ガンバ。攻撃の組み立ては倉田経由。遠藤を意識しているのか、それともそういう選手なのか、ゲームを組み立てようとするプレーがあまりに分かりやすすぎた。右からきたら左へみたいな。機械的な組み立ての先に、相手をぶっちぎれるディエゴカペルのような選手がいれば、話は別。しかし、今日のガンバの攻撃的な中盤の選手は二川と橋本。何を期待すれば良いのか。しかも、大分の弱点こと鈴木慎吾VS橋本×加持。。。。。

 他には中澤からのロングボールが目立った。前線の選手もロングボールに連動していたので、狙い通りにプレーだったのだろう。あわやベルギー戦の鈴木ゴールの再現みたいな場面もあった。

 以上である。時間がたつにつれて、SBの攻撃参加も見られたが、後ろでがっちり守る大分を崩すには絶対的な個人技か阿吽の呼吸の連携が必要だけど、今のガンバにそれを求めるのは酷であった。

 それでも、SBが攻撃参加してサイドから崩そうとしない限り、点の取れそうな気配のないガンバ。FWがSBと絡めれば面白いんだけど、2人ともゴールを意識したプレーばかりで、後ろの選手もとにかくFWにボールを預けるプレーが目立った。これをバレー病と呼ぶ。

 大分。序盤こそあわただしかったが、すぐに試合の流れを引き寄せることに成功。ガンバの稚拙な攻撃にも助けられて、ボールを持って攻撃を進めることができた。

 ボールを保持するDF。3枚で距離をとってボールを回すのは上手い。ブラジルでも3バックは残っているので、さすがシャムスカ。ガンバのプレスの届かない位置で落ち着いてボールを回す。

 問題は悠長すぎたこと。ちっともボールが前に進まないのである。ブラジルボランチが、ボールを引き出す動きをしてスペースを作っても、ボールが前に出ない悪循環。苛立ったガンバがゾーンを越えてプレスに来る。この時を待っていた大分。。。。なんてことはまるでない。ガンバのプレスが着たら、前にロングボールを蹴ってて悲しくなった。つまり、ボールを前に入れる意識がやっぱり少ないのである。オリンピックに呼ばれた森重君はどうなのだろう。

 そんな意識でもボールを前に運べることはある。後はやりたい放題。前俊が見事なポストプレーを見せれば、金崎は絶妙なポジショニングで相手のギャップを突き、夏に調子を取り戻したウェズレイは運動量が増している。3-5-2の良いところ、相手が2ラインだったら、ラインの隙間を有効利用できるをそのまんま表現することに成功した大分。

 しかし、藤ヶ谷のビックセーブの前に沈黙。高橋のヘディングも枠を捉えきれずに、前半は0-0のまま終わる試合内容は大分が完全に優性。自信になるだろうなってくらいに、良い内容だった。

 ■平井→山崎、倉田→佐々木

 思い切った交代策。やはり、前半は最低だったと監督も判断したのだろう。システムを3-5-2に変更。右サイドから佐々木が積極的なプレーを見せるに違いない。若手2人については、京都の安藤の自分のプレーを発揮する術を学んで欲しいぜ。失うものなんてないんだから。これで慎吾対佐々木のマッチアップである。

 予想通りというべきか、案の定、佐々木が右サイドを制圧することに成功する。加持さんの存在意義とは、、、なんて考えさせられるが、佐々木が個人技でサイドを突破できることで、大分は後手後手の守備になっていく。その結果、中央が空いてしまう。

 前半はサイドからやられる場面がなかったので、中央はホベルトたちがゾーンを埋めていた。そのせいで、二川はまったく出番なしであった。しかし、状況が変れば二川も復活するというわけで、後半のガンバは流れを一気に取り戻す。

 もちろん、佐々木だけでなくて、山崎の積極性も目立っていた。ボールを受ける動き、サイドの流れる動きと平井とは雲泥の差って比べるのは失礼か。交代した選手によって、ガンバが息を吹き返す。

 また、橋本と明神を中盤に添えたこと、相手とシステムがマッチしたことで、ミスマッチが置きにくくなったガンバ。前半に比べると63分までの金崎がボールに触れない現象の答えはここにあるんだろうなって。

 金崎が目立ち始めた65分頃に前俊→デカモリシ。前俊は守備もするようになったし、かなり器用な選手に変貌を遂げている気がする。デカモリシの登場でロングボールもありになった大分。

 69分。デカモリシの登場でサッカーが変ることは未だなし。大分のカウンターが発動。エジミウソンがボールを運ぶドリブルで前線を駆け上がりサイドに流れたウェズレイへパス。高橋→エジウミウソンと繋いでミドルシュートがゴール。大分が先制である。それにしても、ウェズレイのコンディションがやばい。

 74分に下平→岡本。超攻撃的な采配らしい。背の高い選手らしく、空中戦要員か。代わりに二川がサイドへ。

 で、山崎に何度も崩される大分の左サイド。山崎にバー直撃のヘディングをお見舞いされる始末。とうとう小林が投入され蓋が完成。もう少し早く動いても良かったような。

 後は鉄壁の守備ブロックを形成。守りきれる経験があるって素敵。ガンバはちょっとどうしようもなかった。駒的に。

 ■独り言

 前半からベストメンバーで戦わなかった気持ちは理解できる。それに、若手に期待した西野監督。それに期待にこたえられなかったのが残念。それでも、佐々木の突破力は異常だった。

 大分は期待通りのサッカーを披露。デカモリシが普通だったのが残念。

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posted by rijkaard |09:42 | | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年07月28日

柏対京都 ~柳沢は元気です。~

 柏。フランサが復帰して魔法使いっぷりを発揮している。しかし、それはプレスを開始する位置を下げることを、、同時に意味している。あちらを立てれば、こちらが立たず。

 つまり、長所と短所、どっちがはまるか対決。相手からすると、少しはつけこみやすくなるのかなって。しかし、今日はフランサと李がいないよん。フランサはベンチ。

 京都。最近は非常に好調。途中加入のフェルナンジーニョが恐ろしい活躍をしているらしい。水本効果は知らない。柳沢とフェルのコンビが凄いんだってさ。そういえば、パウリーニョはいなくなったらしい。残念無念。

 ■京都のシステムは日替わりです。

 解説者曰く、京都のシステムは日替わりで、選手もいろいろなポジションで使われるそうな。まるで育成年代のチームのようである。しかし、その心は相手によってシステムを使い分け局面を有利にしようと考えているらしい。加藤久監督である。

 いつもは4-3-3なイメージのある京都。今日は4-4-2の菱形で守備を行っていた。攻撃のときも基本的には4-4-2の菱形だが、左サイドの安藤と右サイドの勇人の役割は異なっていた模様。

 シジクレイをアンカーとして右に勇人、左に安藤、前に角田である。角田の本当のポジションはどこなのだろうか。左の安藤はかなり積極的に攻撃に参加していた。ちなみに、今日がデビュー戦らしい。角田はフェルと柳沢に気持ちよくプレーしてもらえるような動きをしていた。具体的に言うと、スペースを空けたり、相手を引き寄せたりと。

 勇人はあまりサイドを駆け上がることはなかった、理由は柳沢にスペースを与えるためだろう。柳沢は右サイドに流れることが多く、勇人がスペースを埋めてしまったら、柳沢は自由に動き回れなくなる。

 そんな形で、京都は攻撃を組み立てていく。そして噂のフェル×柳沢は尋常でないコンビプレーを見せてくれた。噂は本当だった。フェルの選択肢はほとんどが柳沢。柳沢は得意のボールのないところの動きを繰り返せば、好きなだけボールが出てくる好循環。

 さらにフェルがパスで相手を崩し、それを相手に意識させたらドリブル開始で相手を切り裂く。まさにドリブラーのお手本。相手にパスを意識させてからドリブルで仕掛けるフェルナンジーニョはやっぱり凄いぞ。

 そんな2人だけじゃない。安藤もすばらしいプレーで攻撃を引っ張る。先制点を決めただけでなく、たびたび中央に進出してフェルや柳沢の空けたスペースを有効に利用していた。また、サイドから飛び出してくるので、相手はまったく対応できていない。そんな安藤の相手のギャップでボールを受ける動きに対応した左SBの中谷の攻撃参加と京都の攻撃は非常に計算が立っていた。

 相手にあわせてシステムを変える。それは守備のためだぜってことで、京都の守備を見てみよう。その前に柏の攻撃を整理。フランサがいないときの柏は、ロングボールが多くなる。前線の選手が連動して動くことで、後ろからボールを引き出しまくるのである。李とポポはこの動きが本当に巧いし、さらに献身的に繰り返し続ける。この2人の動きを利用するアレックスも非常に厄介である。

 しかし、李もポポもいない。FWは北嶋。トップ下はアレックス。相手の裏でボールを受けるよりは相手を背負ってボールを受けるのが好きそうな北嶋。そして、アレックスは相手のギャップでボールを受けてゲームを作れる選手である。つまり、2人とも相手の裏に走りこむタイプではない。

 だったらボールを受けようねって話なんだけど、柏のボランチは角田がうろうろ、アレックスにはシジクレイが対応することで、柏は見事なまでに攻撃を機能させられなくなってしまう。こういうときに違いを生み出せない永井にはショックだね。

 柏システムにうまく選手を配置して中盤の中央を凌いだ京都。次はサイド攻撃。勇人と安藤の出番。彼らがサイドの守備をしっかりと行うことで、菅沼は孤軍奮闘、太田はボールが届かずに仕掛ける場面は少なかった。柏の両SBがもっと積極的になれば良いんだけど、暑いし、柳沢がサイドは狙っているしと嫌な展開。

 そんなわけで、京都の前に柏は孤立した攻撃を繰り返していた。北嶋は自分の形に持ち込めず、アレックスはシジクレイの対応にいらいら、ボランチコンビは違いを生み出せずに、菅沼は孤軍奮闘。こんなときこそCBの攻撃参加がすべてを変えるのだろうけど、フェルと柳沢の対応で頭が一杯だったに違いない。それにしても、古賀がいないと柏のCBがすこぶる怪しくなるイメージがある。

 前半は2-1で京都がリード。開始10分でこのスコアになってしまった。京都の2点目は安藤起点のフェルと柳沢のワンツーであった。柳沢とフェルに有利な形でボールを届けるには角田と安藤の頑張りは非常に印象的だった。そしてシジクレイ。アレックスのマークだけでなく、攻撃参加も行っていた。さすがである。

 ■フランサ登場

 後半の柏は気持ちを入れ替えることに成功したようで。さらに、太田が積極的に相手の裏に走りこむ動きを見せる。北嶋たちが無理ならお前がいけと。中谷の攻撃参加を牽制する意味もある攻撃。また、永井が積極的にロングボールで試合の流れを引き寄せようと試みる。

 しかし、京都の勢いも止まらない。柳沢は今度は左からチャンスメイクを試みて、見事なドリブルも見せる。ただし、後半のフェルは少し運動量が落ちたように見えた。また、前半は思いっきりのなさが目立った柏のDF軍団も思い切ったアタックを披露。簡単にかわされる場面もあったが、楔のボールを潰せる場面も目立った。

 また、この積極的なアタックによって、相手の攻撃を遅らせることにも成功した柏。柳沢たちにボールが入る→中盤と挟み込む作戦が何度か発動し、京都の攻撃を徐々に押さえ込むことに成功していく。

 しかし、攻撃性能の高い選手がたくさんの京都。だったら、俺の出番だと中谷が積極的な攻撃で流れを引き寄せようと試みる。この試みが成功したかに思えたが、逆にカウンターをくらう羽目となる。このカウンターから柏が同点ゴールを決める。北嶋。相手のCBの間に走りこむ動きは絶妙だった。ただし、ちょっと簡単にフリーにしすぎた市船コンビ。市船の先輩にしてやられる。

 そして、先に動いたのは京都。67分に安藤→加藤。新人→新人。後半の安藤はちょっと目立っていなかった。しかし、試合に継続的に出場できれば、かなりの選手になりそうな予感。

 70分に永井→フランサ。72分に北嶋→鈴木。柏は形振りかまっていられないようで。フランサの登場でアレックスが華麗に復活する。1.5列目よりも、2.5列目から試合に参加していくほうがアレックスにはむいているようで。

 一気に流れを引き寄せた柏。フランサが入ったことで、全員のスタミナも復活。後半は目立たなかった菅沼も復活。逆に京都は効果的なr手を打てずに柳沢が単発で仕掛けるのみ。

 85分過ぎからは無秩序状態に陥る。間延びした状態で、どっちがさきに点を取るか状態。しかし、どっちも点が入らず。柏は最後のパスの精度がどうにも合わずに試合終了。2-2で仲良く引き分けで試合が終了。

 ■独り言

 柳沢×フェルは一見の価値あり。コンビプレーが良いとはまさにこのことなんだろうなって。そしてシジクレイのプレーもどこかで見たことある選手だった。守備のときはマンツー気味で、攻撃のときは無理せずにボールに絡んでいく。

 柏。前半は完全に設計ミスかなと。あれで戦うのはちょっときつい。フランサが入ってからはさすが。せめてポポがいれば、また違った戦い方ができたのだろうけど、まあしょうがない。

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posted by rijkaard |13:33 | | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年07月28日

ジュビロ対ヴェルディ ~トライアングル対決~

 夏休み期間は忙しいので、多少更新の頻度が落ちます。ただ、最近の学校は夏休みの終了日が変ってきているんですよね。8月の最終週には学校が始まっていたりして。

 ジュビロ。前田、カレン、ジウシーニョのトライアングルがなかなかの機能性を見せている。前田の復活とともに、勢いを取り戻しそうな予感。そして、このタイミングでフランス経由のブラジル人・ボランチが加入。ロドリゴ。成岡とポジションを争うのか。

 ヴェルディ。フッキがどこかへいってしまった。その代わりに大黒登場。日本人FWのほうがチームとして機能するけど、今日の問題は中盤。レアンドロもいないので、ボールを無事に運べるかヴェルディ。

 ■何のための平本×大黒

 ヴェルディのシステムは、4-3-1-2。ジュビロのシステムは、3-4-1-2。両チームとも、前線は魅惑のトライアングルを形成している。実は似たもの同士なのかもしれない。ヴェルディには服部と福西がいる。ここに藤田でも加わったら、なんだかわくわくしてしまいそうだ。

 ヴェルディのトライアングル。メンバー構成はディエゴ、平本、大黒。今までは、フッキ、レアンドロ、ディエゴ。前者と後者で大きく異なるのは、スペースへの走りこみと、前線からの献身的な守備だろう。

 試合が始まってみると、ヴェルディ・トライアングルの守備は、メタメタだった。この暑い時期なので、あんまり追い掛け回さなくて良いよという守備がでていたかどうかは知らない。ときどき、中盤の選手とジュビロの中盤の選手を挟み込んでボールを奪う場面もあったが、あんまり目立ったものではなかった。

 先制点はジュビロ。執拗にボールを受けようとするロドリゴと上田に気を取られて、3バックにプレッシャーを与えられないヴェルディ。3バックがオープンな状況でボールを受けると、数的有利の出来上がり。やはり、CBの攻撃参加は必須。左サイドから仕掛けるヴェルディ。上田の楔のボール→前田のキープから絵に描いたような組み立てで最後は前田ヘッドであっさり先制。

 ヴェルディは相手のCBを誰が見るのか決まってないようであった。福西たちは相手のWBとちょこまかジウシーニョに気を取られているようで、なんだかやりにくそうな感じである。だからといって、SBがWBを見るのかというと、かなり違う。でも、福西がサイドの守備を担当するのはもっと違う。

 4-3-1-2と3-4-1-2って、もしかしたら相性が最悪なのかもしれない。ヴェルディは、後ろでブロックを作って守るしかないような。でも、日本人FWだから、前から守備をしそうな雰囲気なんだけど、実際はしない変な空気。ヴェルディは試合への準備を完璧にしくじったかなと。

 先制点後、ジュビロは省エネサッカーに切り替えていた。守備の開始位置を少し下げて、相手の裏に放り込む形が格段に増えていた。今までは、上田と成岡が高い位置でボールを捌いていたが、今日はそんな場面も少なく。ロングボールが飛び交うと、前田はキープ力で目立てるが、ボールをさわってなんぼのジウシーニョはあんまりであった。先制点後も普通にやれば、余裕なはずのジュビロだが、それを許さない暑さなのだろう。

 ヴェルディ。先制されたけど、あまりに早い先制点だったので、死ぬ気で攻撃するにはまだ早い。そんなわけで、ロングボールをばんばんよりは細かいパスでボールを運ぼうと画策。

 ジュビロのトライアングルは、前田を中心として綺麗にラインを形成していた。守備をやる心構えは合格。しかし、熱心ではなかった。トライアングルが中央にブロックを作っているので、ヴェルディの攻撃はサイドからが中心とならざるを得なかった。つまり、ジュビロはヴェルディの攻撃を意図的にサイドに導いていたといっても良い。トライアングルはSBまで守備を行わなかったので。

 しかし、ここでヴェルディのSBがフリー。これではあまり意味がないぜってことで、服部から試合を組み立てられてしまう悪循環。さすがに相手のSBまでWBが上がってプレスに行く状態でもなく。誰が守備をするんだっ、トライアングルなんだろうな。つまり、ボールを運べないだろうなと予想したヴェルディ。あっさりとボールを運べていた。

 だが、磐田の中央の守備は分厚くサイドから攻撃を組み立てるのが苦手なヴェルディ。トラップディフェンスが成功したのか、たまたまなのかはわからないが、前半は守りきりに成功する。上田、ロドリゴが集中力を切らさずにディエゴを捕まえ続けていたのが印象的だった。

 ヴェルディの攻撃で光を感じたのは、大黒の仕掛け。中盤に降りてボールを受けてスルーパス。さすがである。しかし、周りとはまだまだ連携不足だということは誰の目から見ても明らかだった。

 後半になると、磐田は前半よりはボールを繋ぐ意識を高めてきた。ジウシーニョも最後の力を振り絞るようなフリーランニングを見せる。ただし、ボールを落ち着けるアイディアはなかった。勝っているのだから、相手を走らせるようなボール回しをすれば良いのに、勝負する場面が目立った。

 カレンのヒールキック→前田のシュートは見事だったが、ぎりぎりオフサイドで2点目が取れないジュビロ。ロドリゴが中盤でボールを捌く場面が目立ち、2点目を取りにいく意志は見えたんだけど。

 先に動いたのはヴェルディ。大黒→飯尾。大黒は徐々にならしていくのだろう。しゃかりき飯尾の登場。疲労的な意味合いでの交代だろう。それと共に、点を取りにいけというメッセージ。

 後半のヴェルディはSBを高い位置に上げて攻撃を試みる。しかし、左サイドの服部×柴崎はチャンスを作れそうで作れない。アイディアは良いが、選手の配置が。。。右サイドの富沢はまったく攻撃に絡めていなかった。

 富沢→和田。より攻撃的な選手を投入。そして、これが見事に的中。和田の積極的なパス&ゴーに福西が絶妙なスルーパスでヴェルディが同点ゴールを決める。さらに柴崎→大野で攻勢を強める。

 が、同点のまま終了。ロドリゴは福西に釣られて、最後に退場してしまった。後半のヴェルディは中央の守備を固めて、サイドはSBに任せて巧く秩序を保っていた。

 ■独り言

 暑そうだった。そして退場しちゃったロドリゴは、良い選手でありそうな気配。守れるし、縦に速いボールも入れられそうな気配。成岡はどうする。ただし、ジウシーニョとカレンの運動量とキレが暑さにやられてしまうと、ちょっと勢いがかげりそうな磐田。 

 ヴェルディは非論理的なサッカーが非常に面白かったんだけれど、今や理不尽な力はどこかに消えてしまった。このままだと中途半端に堅いサッカーになっていきそうで、ちょっと残念。

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posted by rijkaard |09:06 | | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年07月22日

セレッソ対広島 ~寿人デー、柏木デー~

 唐突に行われるJ2シリーズです。何気に1位と2位の首位攻防戦。ただし、広島とセレッソの勝ち点差は13もある。つまり、独走態勢。まだまだ先は長いが、セレッソと広島が戻ってきたら、楽しくなりそうな予感である。

 セレッソは中盤が面白い。アレー、青山、香川、濱田、乾で構成されている。トップには長身の小松。ジェルマーノはどうした。そうして元祖森島や古橋は怪我でしょうか。ちなみに、古橋はベンチにいた。

 広島のスタメンは、佐藤、盛田、和幸、槙野、服部、浩司、青敏、李、柏木、くわだ、寿人となっております。久保が控えにいる。

 ■長所対短所にしようぜ

 セレッソのシステムは4-2-3-1。両翼に香川、乾を配置している。SHが中央に進出して、SBが空いたスペースに飛び出して攻撃を構築するスタイルのようだった。守備の特徴はゾーン。濱田たちが綺麗に3人でラインを形成している場面をたびたび目撃。

 広島のシステムは3-4-2-1。特徴的なのはWBの役割。李と服部。2人とも自分の武器を持っていそうだが、攻撃面では目立った活躍はしていなかった。正確に言うと、地味に活躍はしていた。一般的な3バックシステムはWBが攻撃的な選手だったりすることが多い。少なくはないと思う。広島は攻撃的な選手を配置しているのに、違う攻め方をしていた。

 WBはサイドに開いてポジションを取る。すると、相手の3枚で構成されている中盤のゾーンの隙間は限りなく空いてしまう。つまり、選手間の距離が開いてしまい、バイタルにボール入れ放題状態である。4-1-4-1でも、前の4が自分の後ろのゾーンに相手がいるかいないかを敏感に察知していないと、こういう状態になる。4-1と4-1が分断されてしまうのね。

 そんな隙間を広島の3バックが積極的にドリブルで駆け上がったり、柏木たちがボールを受けたりとセレッソを巧く攻略していた。セレッソは3人の距離感を縮めたり、小松を深追いさせないようにして対応を試みるが、だったらサイドを使えばいい広島。セレッソは結局引きこもりを余儀なくされてしまう。

 セレッソはロングボールよりも、ボールを丹念に繋ぐ攻撃を得意としているようで。低い位置でボールを取り返してもあまり怖くはない。しかも、広島のシステム上の泣き所でもある、SBの役割が微妙だった。広島のシステムでは、どうしても相手のSBへの対応が後手後手になる。しかし、セレッソの攻撃は中央突破がメインのようで、あまりサイドにボールが行かなかった。サイドにボールが行ったとしても、WBが待ち構えているし、広島の場合、柏木たちがヘルプに来るので、サイドで数的不利にはならない設計図。

 セレッソの側からすると、SBが低い位置で起点となって、もう少しボールを繋ぐべきだったのだろう。めちゃくちゃ暑そうだったので、ボールを回して相手の体力を奪う作戦でも良かったのではないだろうか。セレッソのSBは攻撃センスがないようには見えなかったので、もっと落ち着いたゲーム運びを今後は期待。というか、中央を固める広島相手に中央突破を狙うセレッソの気持ちが分からない。

 これではセレッソは勝てるわけないと思っていたら、小松の突破からPKを奪う。しかし、アレーが外す。これで広島にエンジンがかかる。PKを外して一気に流れが相手に行ってしまうケースである。

 で、広島が決定機を量産。ボールのないところの動きの神、寿人をまったく捕まえきれないでいた。テレビ曰く、セレッソの青山がマークの確認をクルピ監督に相談しに行ったほど捕まえ切れていなかった。ま、ちょっとひどかった。しかし、セレッソのGKのファインセーブ・ポストバーに阻まれて前半が終了。広島の全員攻撃の前にセレッソはどうする。それにしても、槙野ががんがん攻撃参加していた。

 ■後半がスタート。交代はなし。

 セレッソがまさかの先制点。きっかけは柳沢のオーバーラップ。カウンター発動気味であったことから、柳沢はフリーで攻撃参加することができた。前線で小松にボールを送る→小松がスーパーなシュートを決める。ようするに、デカモリシは小松との競争に敗れたんだなって。

 さあ広島。すぐに取り返すあたりがさすが。柏木たちが前線に飛び出して、空いたスペースに寿人が降りてくる。一瞬の隙間。振り向きざまに寿人は左足を降りぬいてゴール。さすがの山本もあのシュートは取れないって。

 ここで、広島のいわゆるワントップ・ツーシャドウに注目。カタカタにすると、妙にダサい。一般的なこの形はFWがボールをキープして、2列目が飛び出す形が有名。しかし、広島のそれはだいぶ特殊である。まず、寿人は裏に抜け出すのが非常に巧い。本当に巧い。DFラインからボールを引き出したり、柏木がスルーパスを出したりと反応しまくり。周りに誰もいないことから、自由に駆け引きがきるのだろう。相棒に気を使わないほうが、寿人はやりやすいのかもしれない。

 サイド攻撃はどうすんのって話。そこも、スペースをわざと空けているように見えた。柏木たちが飛び出す形、寿人がサイドに逃げる形を重視しているようで。そこにWBがフォローしに行けば、数的不利にならないし。そんなわけで、広島のサッカーには注目していけたらなって。

 問題の逆転ゴール。きっかけが香川のミスというのが興味深い。香川のミス→柏木にボールが渡る。ハーフラインからドリブルを開始。3人交わして、最後は落ちるシュートでフィニッシュ。反町はどんな気分だ。柏木はまだ90分戦えるコンディションにないようだけど、そのパフォーマンスは圧巻だった。並みの選手のスタミナは十分に取り戻していると思う。柏木基準では足りないだろうが。

 古橋などを投入するが、最後まで巧くいかなかったセレッソ。乾、濱田、香川の中盤はまだ機能するには時間がかかりそうな雰囲気である。サイドで起点となれれば面白くなりそうだねって。

 ■独り言

 香川がテレビに写ることが多かった。それだけ、注目度が増しているのだろう。そんなことよりも、柏木と寿人はフル代表に近いうちに呼んであげて欲しいな岡田監督。

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2008年07月21日

浦和対川崎

 埼玉スタジアムに行ってきました。チャリです。帰りはチャリでレースをしているような感覚にいつも襲われます。久々の埼スタは、いい雰囲気でした。特に芝生でまったりしている人を眺めていると、なんだか癒される気分です。

 ■なすがまま

 浦和のシステムは3-4-3。ただし、前線の3枚のポジションは固定されていなかった。まさかの自由スタイルかもしれない。エジミウソンは比較的サイドにいることが多かった。高原と達也は中央にいたがっているように見えたと。ちなみに、サイドのエジミウソンは全然怖くなかった。だって抜けないんだもん。それに比べて、ジュニーニョはすさまじかった。

 序盤は浦和がペースを掴んだ。3トップが前線から組織的な守備を行うことで、混乱気味の川崎。浦和が前線から組織的な守備をするなんて驚きである。トップ下にFW2枚よりは、守備の役割分担がはっきりするのかもしれない。ただし、ポンテを前に出して、スリートップ気味に守ればなんてことない話なんだけれど。

 川崎の攻撃を機能不全に追い込んだ浦和。積極的にゴール前にボールを集める。特に田中マルクスは非常に効いていた。浦和のボランチは啓太と山田。ゲームを作れるわけがない。よって、2人が縦に抜けてできるスペースに、田中マルクスが飛び出してゲームメイクをする時間が目立った。

 で、浦和のペース。川崎は攻撃が混乱したことと、守備もかなり混乱気味であった。その原因は新外国人。ジュニオール。まったく守備をしていなくて笑った。しかも、相手のチェックがあるときは、試合から消えていて、コンディションが悪いのかと管理人を心配させていた。中村が前に出てチェックする場面が、前節では非常に目立っていたけど、この試合では前に出たくても出られない中村を目撃。

 そして生まれた高原のゴール。井川の判断ミスもささやかれると思うが、いたって論理的なゴールであった。高原のゴールで会場は異様な雰囲気となる。やっぱり期待されてるんだなって。ただ、ちょっと早すぎる先制点だったかもしれない。

 7分に先制点後も、浦和が流れを掴んだままだったが、だんだん流れが怪しくなって生きている。まず、田中マルクスが中盤に顔を出さなくなったこと。これで、攻撃の流れが悪くなってしまった。次に前線の3枚がボールホルダーにプレスをかけられなくなる。ばてたか。しかし、それなりにソーンやパスコースを埋めているつもりだったろう。しかし、中村がゾーンを突き崩す動きを見せる。

 中村の対面は山田。2人が並んでいることが多かったので、マッチアップが多くなるのかと思ったが、中村の自由さに山田はついていけていなかった。中村はDFラインに入ったり、サイドに流れたりして、各所で数的有利を作って川崎に流れを引き寄せていった。得意のパスでゲームを作るよりは、ポジショニングでチームに流れを引き寄せる。恐るべしである。

 そしてジュニオールが徐々に存在感を増していく。あれ、俺のマークはどこ行った??状態のジュニオール。自由であることに気づいてからのジュニオールは嫌らしいプレーを連発していた。相手のことを考えたメッセージつきのパスが巧い。よって、流れが完全に川崎に行ってしまう。

 そこからは防戦一方であった。都築がファインセーブでチームを救えば、田中マルクスは体をはって相手の攻撃を防ぎ、気合の入っていた坪井は持ち前のスピードで相手のシュートに体を投げ出していた。こんな守りの時間が多くても、相手の喉元に刃を突きつけられれば、守りも気合が入るんだけど、エジミウソン、高原では期待するだけ無駄であった。

 ちなみに、高原とエジミウソン、やっぱり相手を背負ってボールを受けるのが好きなんだなって。しかし、フォローがない。フォローがないだけでなくて、相手のプレッシャーに耐え切れない。つまり、本人にも問題があるし、周りにも問題がある悪循環。何度もボールを失ってジュニーニョのスピードに翻弄されていた。カウンター返しの連続である。

 で、コーナーキック崩れで浦和が失点してしまう。ボールも良かったけれど、伊藤のポジショニング、ヘディングは素直にすばらしかった。こちらも、論理的な得点だったと思う。で、その後も川崎が猛攻を仕掛けるものの、持ち前の立てる力を発揮して前半が終了。

 他に気になったことといえば、田中マルクスと啓太が恐ろしいパスミスをしたこと。しかも連続で。あれはいったいなんだったのだろう。

 後半は浦和が猛攻を見せる。ちょっとびっくりした。原因を考えてみると、まったく前半と同じだった。田中が中盤で頑張って、前線はしっかりと相手を抑える。それにしても、中盤を作れる人がいないぞ浦和。

 で、問題の場面。ちなみに、自分もハンドに見えたけど、恐ろしいのはジュニーニョのクロス。あの一瞬の個の強さが浦和にはない。相馬、平川は何をしているんだと。磐田の村井なんか1人でも相手を圧倒しているぞと。つまり、そろそろこの2人に固執する必要はないような。

 で、その後は田中君の自滅、そしてまたもやジュニーニョに圧倒される。テセがボールを持ちすぎて助かったと思いきや、こぼれ球にジュニーニョ。本当に凄いなジュニーニョ。

 その後はトゥーリオは上がりっぱなし。代わりに山田がDFラインに入っていた。そして、後半の浦和は永井が登場。なぜか達也と交代で入ってきた。誰もがエジミウソンと交代だろうと考えていたはず。コンディションでも悪いのか。

 永井。ストライカーでドリブラー。でも、浦和ではゲームを作っていた。悲しくなる現実である。永井が低い位置からゲームを作る姿は何か切なかったぞ。しかも、サイドにボールを渡しても平川は一度もチャレンジしなかったような。永井がゲームメイクをしている段階ですでに重症だが、3-5-2でサイドアタックが不可能という現実が恐ろしく痛い。

 残り15分くらいで梅崎が登場。積極的なミドルでスナイデルを彷彿とさせた。そんな梅崎の頑張りがむなしい。前半から出番を与えてやれと。そしてセルヒオが登場。ただし、何をしにきたのかよくわからなかった。采配の謎。

 で、試合終了。3-1になった時点で、会場はあきらめムードであった。残念ながら。ちなみに、大ブーイングで迎えらるのかなと思っていたが、意外に拍手も多かった。

 ■独り言

 中村とジュニーニョがやっぱり半端じゃない。浦和にはせめて中村対策ぐらいはして欲しかったぞ。ジュニーニョは本当に帰化するんでしょうか。帰化しちゃったら、余裕で代表当確なんだろうなって。

 浦和は坪井がかなり良かった。ただし、今日のできでかなり良かったと評価されてしまうくらいに、最近は落ち込んだパフォーマンスだった現実が付きまとっている。もっと頑張ってちょ。そして梅崎と永井と達也を前半から使えって。そして、新しい山田君が見たいぞ。

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2008年07月18日

川崎対清水 ~川崎のシステム変更~

 川崎。関塚監督がいなくなってからか、フッキ爆弾のせいか、どうも調子が悪い川崎。本当は優勝争い狙えそうなんだけど、やっぱり監督交代の影響がでかいのだろうか。それとも、ピークを過ぎたか。

 川崎のスタメンは、川島、伊藤、横山、井川、谷口、中村、山岸、村上、大橋、ジュニーニョ、我那覇。DFライン以外は不動のスタメンに戻ったようである。

 清水。前節は神戸に完璧に守りきられちゃったわけだけど、無事に攻撃面での修正ができるか。スタメンの変更は藤本→兵働。兵働のほうがゲームを作れるので、理にかなったといえば、理にかなっている。そして市川が復帰。青直は累積のため、出場停止。

 ■ゲームプランを壊す先制点

 川崎。サイド攻撃も中央突破もやるよってのが、川崎の持ち味なんだろうと勝手に思っている。いわゆる先入観。両サイドが高い位置で起点となって、中央では我那覇を中心にボールをキープするんだろうなって。しかし、清水の守備網の前に中央ではなかなか起点ができなかった。

 3-5-2対4-4-2。数的不利をどのように解決するかは非常に興味深い。清水は4-3をかなり下がり目で守備ブロックを形成。30分以降は枝村を中盤のブロックに組み入れて、4-4で守っているように見えた。まずは中央を固める。バイタルエリアを固めて、DFとMFの間のスペースを消しまくる。バイタルエリアを消し去ることができれば、川崎の攻撃はサイドに片寄るしかない。サイドの守備は、マルコスパウロ、兵働と両SBが連携して遂行。数的不利にならないことに苦心していた。

 ただし、枝村のポジショニングは気になった。川崎対策として誰もが思いつくのが、中村を徹底的に潰すことだと思う。実際に中村の見事なパスで、清水はせっかく相手を追い込んでもそれを帳消しにされてしまっていた。だったら中村にマンツーマンでもつければいいんだけど、枝村はそんなことをしていなかった。

 だから、簡単に中村に前を向かれてしまう。一応、自分のゾーンは埋めていたと思うけれど、もう少し相手に合わせてもいいかと。それは清水のFWの同じで、3バックにプレスに行かないならば、どちらかが、中村をつぶしに行ってもいいような。ただ、清水の狙いとして、深い位置で前を向かれても問題ないと考えていたのかもしれない。

 そんな清水の分厚い守りの前に、川崎は苦戦。25分頃からFWがサイドに流れて勝負をする場面が増え始めた。つまり、中央は相手がたくさんいるので、やっぱりサイドから攻めようぜって流れである。しかし、意思統一と連携がまだ不十分なようで、ジュニーニョと我那覇が流れても、あんまり効果的ではなかった。この場所にCBや大橋が流れてくれば、末恐ろしくなる。恐らくハーフタイムに意思統一がされるだろう。つまり、後半に期待。

 川崎の守り方はちょっと面白かった。FWはあんまり守備をしない。そのせいもあって、清水にDFラインから攻撃を組み立てられて、矢島にスーパーなゴールを決められてしまう。15分の早すぎる先制点。神戸戦のように、清水はボールを持てるチームではあるので、DFラインが自由ならば、うまく時間を潰せば良いのに、自信喪失スパイラルからか、引きこもって守備を行っていた。

 もともと、アウェーということもあって、守備的な戦い方をしてはいたけれども。清水は基本的にカウンターがメインとなる。で、やっぱりカウンターは巧い。切れ味が鋭い。しかし、攻撃に枚数がいかんせん足りない。それでも決めてくれるほど矢島と岡崎はスーパーではないので、なんとも難しいところである。

 で、川崎の数的不利の脱し方。中村が大橋と並んでプレス。3-3-2みたいな。5-1-2のほうがわかりやすいか。つまり、大分と一緒。ただし、基本的に川崎がボールを保持していたので、こんな場面は非常に少なかった。


 まとめると、先制するまでの清水は非常に良い流れだった。川崎のポゼッションに苦しんでいたが、後ろで守備ブロックをうまく作って攻撃を仕掛けていた。そして先制。しかし、先制点によって攻撃意欲が減退。中村、大橋、谷口のポジションチェンジによるポゼッションを奪うのは難しいと判断したのか、完全に引きこもることになる。しかし、この引きこもりで相手に決定期を与えずに凌ぎきったのはさすが。ただし、後半の川崎はサイドを容赦なく攻略してくるので、その対策がハーフタイムに求められる。はせけんの手腕にかかっている。

 ■流れを変える方法

 岡崎が喘息→原の投入。アウレリオはもう駄目かもしれんね。出番なし。川崎がサイドから猛攻を見せると思っていたが、まったく仕掛けてこない川崎。面食らった管理人。清水のカウンターが冴え渡る後半の始まり。

 しかし、55分に川崎が動いた。システムを4-4-2に変更。村上を左SBに、井川を右SBにして、サイドの人数を増やしてきた。SBが高い位置に張り出すことで、清水のマークは徐々に混乱し始める。さらに、ジュニーニョが左サイドからチャンスメイクしそうな雰囲気をかもし出している。

 65分に大橋→田坂。中村にもっと攻撃してもらおう作戦ではないようで。大橋は決して悪くはなかったように思える。田坂は右サイドを意識的に使おうと心がけているように見えた。相手のギャップでボールを受けるのが巧い。徐々に押し込まれる清水。70分に兵働→本拓。守備固めなんだろうけど、問題はどの場所の守備を固めるか。ボランチを増やしてカバーリングの意識を高めるのは間違ってないけれど。

 交代直後に、清水がまたもカウンターでチャンスを掴むものの、矢島のシュートが枠に飛ばない。相手に脅威を与えていたと思うが、決定力があれば和製ボクシッチの誕生。

 73分に村上→黒津。懐かしの黒津。システムを4-3-3に変更。中村がアンカーである。山岸は左SBに入った。この交代直後、コーナーキック崩れから、ジュニーニョが左サイドからクロス→ニアで潰れてこぼれ球を谷口で同点。さすがである。

 同点になったことで、攻撃に出るのか、引き分けでOKなのかの判断が求められる清水。80分に矢島→藤本。矢島が坐骨神経痛らしいので、しょうがない交代か。でも、ここで藤本かと。左サイドに藤本を入れて何が変るんだろうか。

 85分に我那覇→都倉。長身らしい。いきなりのパワープレーでチャンスを演出。ジュニーニョ→黒津のヘッドはゴールラインギリギリでクリアされてしまった。左サイドのジュニーニョに復帰したばかりの市川では荷が重い。

 89分。川崎のプレスの前に清水のDFはわけ分からない対応。誰かがボールを上に蹴り上げて、その対応を市川が誤る。ジュニーニョに掻っ攫われて、山岸のフリーランニング。サイドをえぐって折り返すと、西部がなんとかはじくが、こぼれ球を谷口で逆転。またまた谷口。そして試合終了。川崎サポにとって最高の試合だったのではないだろうか。スペクタクルという意味で。

 ■独り言

 ジュニーニョの左WGがかなりえげつない。最後まで走りきった山岸の柔軟性に川崎はだいぶ助けられていると思う。また、都倉、黒津、田坂が完璧に機能したのが最強である。特に黒津はどこかでスタメンで頑張って欲しい。調子は徐々に上がっているのではないかと。強いて言うならば、右サイドの強烈なアタッカーがいれば面白いけど、誰だ。また、しょっちゅうシステムをかえる姿はあまり日本では見られないので、なんだか楽しかった。

 清水はカウンターで勝負を決め切れなかったのが痛い。最後は防戦一方だったが、実は決定機は多かったのではないかと。外国人FWが外れだと、ここまで苦しむチームを見るのも、なんだか複雑である。ただ、川崎も猛攻に対して、もう少し何かできたのではないかと思う。1点目はセットプレー崩れだから、まああきらめもつくが、2点目が本当にひどすぎた。どのようにボールを動かすか明確でない攻撃の結果、後ろに理不尽な負担がかかり、自滅。やばいぞ。

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2008年07月17日

神戸対マリノス ~山瀬かロペスか、それが問題だ。~

 神戸。自分が見始めた時期から妙に調子の良い神戸。地味に連勝中である。堅固な守備と論理的なサッカーで負けそうな気配がない。綱渡りの試合を物にする力もありそうな予感である。そして、松橋兄は何をしているのか。

 マリノス。たまに降格争いに顔を出すイメージのあるマリノス。今季は助っ人外国人が外れでもしたのか。良い若手を獲得するイメージがあるが、まともに大成した選手がいない先入観。松田・上野くらいか。新監督になってスタメンががらりと変ったので記しておく。

 マリノスのスタメンは、秋元、小宮山、松田、中澤、山瀬弟、河合、兵藤、水沼、ロペス、山瀬、ロニー。表記は3-4-3となっている。ハユマを外すなんて勇気があるな。

 ■選手構成と試合設計。

 マリノスはガチで3-4-3であった。GKは秋元。87年生まれのマリノス生え抜き。マリノスのCBは背が高いので、背が低く見えた。一応181はある。非常に思い切りの良い飛び出しを見せる選手で、決断力と判断力も実はすばらしい。問題はボールをキャッチするか、遠くにはじき出すかの判断。何とかしてキャッチしてやるという勇気は買いだが、その勇気が危険を招いたのも事実で。でも、すばらしいキーパーになりそうな予感。

 CBは左から小宮山、中澤、松田。栗原はどうしたのだろう。田中祐介にしても、小宮山にしても、SBなのかCBなのか色々なポジションで使われて大変だなって。3人のCBのできは悪くなかった。勝手知ったる3バック。DFラインのボール回しがワイドオープンにできていた。そのため、WBは普通の3-4-3よりも高い位置に張り付くことができた。ようは5バックになっていなかったって当たり前の話か。

 ボランチ。河合と兵藤。懐かしの兵藤。そしてスタメンに定着したのが本当に凄いな河合。出番をもらえるかどうかって本当に大事なことだなって、河合を見ていると思う。狩野とか乾はどうなるか。河合が守って兵藤がゲームを作るイメージか。でも、兵藤はDFラインから積極的にボールを引き出す素振りがない。能力があったと仮定しても、ボール触りたがり出なければ、ボランチではきつい。

 WB。水沼と山瀬弟。この2人の役割がまるで謎であった。サイドで完全に孤立。水沼は得意のクロスで違いを見せていたが、山瀬弟は何をしていたのかも不明。ちなみに、新監督に抜擢された2人は後半に交代している。ここで仮定してみよう。3-4-3の神様ことビエルサの戦術をほんの少しだけ思い出そう。

 ビエルサの3-4-3の特徴として、サイドに3人の選手が並ぶことがある。どんなシステムであろうと、サイドに3人集め続けるチームはあまりない。嘘だ。ほとんどない。サイドに縦関係で3人集めると、相手は結構混乱する。ゾーン配分をぐちゃぐちゃにして対応するしかないし、サイドに人を集めすぎたらサイドチェンジでゲームオーバー。

 マリノスは3バックのボール回しはできていた。完璧。神戸のFWは中央に絞り気味で相手の中盤へのパスコースを切る役割もあるので、あまりサイドまで守備を行う状況は好ましくない。カウンターに備えて体力を温存する必要もあるし。神戸の守り方として、相手のSBはSHがつく決まりごとがある。

 でも、今日の相手は3バック。しかもワイドーオープン。小宮山が左サイドでボールを持っているときに、神戸のSHが明らかに迷っていた。SHが小宮山に行けば、相手のWBには誰がつく??SBがつくしかない。そうなれば、SBが本来埋めるべきスペースは誰が埋める??CBが埋めるのか??相手は中央に山瀬、ロペス、ロニーがいるんだぜって。

 このサイドのスペースに飛び出す選手がいれば、3-4-3の完成。でも、誰も飛び出さないマリノス。よって試合終了である。中央で大渋滞を起こしたチームが堅固な守備で有名な神戸を敗れるわけないって。

 兵藤や山瀬がそういうプレーができればいいんだけど、そんな気配はなかった。前を向いてなんぼの山瀬兄。しかし、ボール触りたがりのロペスとプレーエリアがもろにかぶっていた。そんなロペスに気を使ってか、終始消え気味の山瀬兄。そしてロペスはロペスで山瀬兄が消えていることを忘れさせるほどのプレーができない。あんまり周りを使うタイプの選手でもないようで。

 ロニーはボールを足元で欲しがる選手だと感じた。守備のときは意外に相手を追い掛け回す。しかし、攻撃のときはじっとしている。体をうまく使ったキープ力はすさまじかった。神戸の体をはった守りを吹き飛ばすさまは爽快。しかし、複数で囲まれたら終了していた。神戸は日常的に相手を挟み込む守りを遂行しているので、ドンマイである。

 話はだいぶそれてしまった。要約すると、3-4-3を行うには選手の配置が間違っているし、もともと縦に速い攻撃が得意な選手が多いのに、そういうサッカーを指向していないし、さらにロペスが攻撃を停滞させるおまけつきである。

 これではそう簡単にシュートまで行けない前半戦であった。逆に神戸にカウンターをくらう始末。腰に爆弾を抱えるボッティは連戦で疲れているのか、まったく目立っていなかった。ボッティが目立たないと、代わりに大久保が活躍するから面白い。レアンドロは大久保との相性が良いようで、2人のパス交換はなかなかの迫力であった。また、基本的にSBが攻撃参加するのが常なので、マリノスは相手のサイド攻撃にてこずっていた。本当はマリノスがこういう攻撃をすべきなんだけれどね。

 ■ボッティ→吉田

 後半になると、元フリューゲルスの吉田が登場。ボッティはやはりお疲れのようで。ちなみに、マリノスを戦力外になったそうな。昨年は中盤で活躍してなかったっけ。基本的な流れは変わらない。ボッティが不調でいなくなったぶん、大久保にボールが集まり、中盤ではキムナミルが積極果敢なパスで攻撃を仕掛ける。

 マリノスは相も変わらず。58分に水沼→長谷川。懐かしの長谷川アーリアジャスールである。長谷川の投入でマリノスのサッカーは少し変わった。長谷川がゲームを作れたわけではない。右サイドに移動した兵藤と中盤の底から攻撃参加する長谷川の動きが攻撃にダイナミズムをほんの少し与えた。単に失点したから焦っていただけかもしれないけれど。

 61分に神戸がコーナーキックからキムナミルが頭で押し込む。戻りながらの高度なヘディング。秋元も反応していたので非常に惜しかった。そんなことよりも、キムナミルを褒めるべきだろう。最近はチームに馴染んできたようで、持ち前のハードワークとともに、攻撃面で貢献する場面が増えてきた。こういう選手が増えるのは歓迎である。

 65分に山瀬弟→清水。サイドをつけって指示なのかもしれないが、目の前には石櫃がいるわけで、そこで優勢に立てなければ何の意味もない交代である。68分に後半から必ず出場する田中が栗原に代わって登場。松橋兄は出番がないな。大久保とツートップとか見てみたいんだが。神戸のSHはかなりの運動量を必要とされるので、毎回交代が必要なんだろうな。

 残り時間が少なくなってから、マリノスは大島を投入。中澤を上げてパワープレーを敢行。クロスに対して、迫力がはじめて出た瞬間であった。ロペスたちはクロスに対して飛び込んでいく迫力がどうもない。でも、集中している神戸を崩すにはやっぱり足りない攻撃の手数。無事に神戸が三連勝を遂げた。

 ■独り言

 せっかくマリノスタウンを作ったのに、どうも調子が上がらないマリノス。桑原監督がどのようなサッカーをやろうとしたかは見ていないのでわからないが、何を目指していたのでしょうか。外国人に拘りすぎれば、降格も見えてきそうだねって。それにしても、神戸の守備は堅い。

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2008年07月16日

大分対浦和 ~金崎とホベルト~

 大分。地味に最小失点で頑張っているらしい。活躍した選手が引き抜かれても、次から次へとわいてくるのはなぜだ。そういえば、松橋兄はどこへ消えた。代表候補にも上り詰める勢いだったのに。注目は元広島FWコンビと、怪我から復帰した高橋、ブラジルボランチコンビとオリンピック代表に選ばれた森重。

 浦和。浦和の意味で、内容に結果がともわなくなってきたことで、色々な意見が噴出するようになってきた。ポンテが怪我をしたってことで、梅崎が大分でスタメン!!!かと思いきや、田中、永井、エジミウソンの共存。3-4-3かこの野郎。内容をガラリと変えたければ、監督を遠くから連れてくるのがベスト。でも、でも、浦和にそんなコネはないイメージである。

 ■その手があったか

 3-5-2同士の対決。両チームとも5バックになることを厭わないようであった。しかし、中盤の構成が違って興味深かった。浦和の3-5-2は5-2に変化する。前線の3人は自陣深くまで下がって守備をするよりは、前線に構えてカウンターに備える、、かっこよく言うとバルサスタイルを採用している。

 ただし、前線の3枚が後ろと連動して守備をしない状況だと、引きこもって守るしかない状況となる。だって、高い位置でチャレンジ&カバーの関係が作れないではないか。がむしゃらにボールを奪いに行っても、カバーする選手がいなければ、本当の意味で無駄走りとなる。だから、浦和は引きこもるし、ボールの奪いどころがない。

 大分は少し違った。もうお年寄りのウェズレイに守備を期待するのはいろいろ間違っている。前俊も自ら進んで守備をするタイプの選手ではない。守備を命じても、気持ちよく前線で相手を追い掛け回すことはないだろう。気持ち悪いまま守備をすると、本来の持ち味が消えたりするから厄介である。

 よって、大分のFWはあまり守備をしない。つまり、攻撃に備えろってことだ。しかし、バックパスや相手がちんたらしていたら、一気に襲い掛かる虎視眈々モード。それは浦和も同じである。それにしても、永井のパスを奪って、超ロングシュートを放ったウェズレイはやっぱり凄い。

 で、ここからが本題。大分は浦和よりも1人守備が多い。金崎がちゃんと組織的な守備に組み込まれている。形は5-3。中盤の形は逆三角形。ホベルトをアンカーにして左にエジミウソン、右に金崎であった。もちろん、エジミウソンほど金崎の守備は運動量あふれるわけではない。この中盤の形のいいところは、サイドのヘルプが行きやすいということである。

 3-5-2はサイドにスペースができやすいだけでなく、サイドで数的不利がおきやすい。サイドにヘルプに行く選手はCBであったり、DHの選手が主に担っている。しかし、本来のポジションに穴を開けて、サイドを助けに行けば、もちろん危機的な状態になるわけだけど、その本来のポジションを誰かが埋めてくれる信頼感があれば、怖いものなしである。思い切ったカバーリングが可能。恐らくホベルトが大分の心臓なのだろう。MFとDFのカバーリングに大忙しだったかは後半に確認予定。

 偶然か必然か、浦和の攻撃は左サイドから始まることが多かったのでエジミウソンが大活躍であった。もしかしたら、ウェズレイと前俊が浦和の攻撃を影でコントロールしていたのかもしれない。そうだったら凄いぞシャムスカ。平川の対面は普通だったら高橋でもエジミウソンが何度も顔を出すので浦和は効果的な攻撃がまるでできなかった。

 また、中央で楔を受けるエジミウソンは森重に試合途中から完全に狙われていた。また、大分の中盤の選手は、浦和の選手を挟み込む意識が強く、中央でボールを受けるのが浦和はどうしようもなかった。永井と田中が違いを見せればチャンスが生まれていたが、本当に数える程度だった。

 詰まった左サイドから山田に展開して、何度か一対一で仕掛ける場面があったが、鈴木慎吾相手に苦戦。後半は永井を右サイドにしてずたずたにしてやればいいけど、エンゲルスはそういう発想をしないはず。

 そんなわけで、巧く守る大分。攻めあぐねる浦和の流れのまま前半が終了。ちなみに、先制点は9分くらいに大分。だから早すぎる先制点が守備意識を高めすぎたかもしれない。ちなみに、CBに田中マルクスがいれば、普通に防げたと管理人は思う。DHにマルクスを配置しても、引いて守る守備は変れないとしたら、高さで最強のマルクスをCBで使わない手はない。

 ■永井、エジミウソン→高原、梅崎

 前線の選手を代えても意味ないぞって。後ろでボールは回っているから、前線が悪いって発想でしょうか。それとも怪我か。んなわけないか。

 後半の大分も浦和も基本的な流れは変らない。大分はカウンターの意図を強くしてきたかなと思う。大分と浦和の攻撃の違いといえば、ボールを追い越す動き。連動性といってしまえば、それまでなんだろうけど、浦和はボールを追い越す動きもないし、追い越しそうな人もいない。

 梅崎が頻繁に相手の裏を狙ったり、サイドに流れて勝負する場面が出てきた。投入成功。しかし、高原は完全に消えている。そんな何といえない展開のまま試合が進んでいく。それにしても、大分は守備の集中力がまったく切れない。すさまじいな。

 前俊→小林。前俊よりは走れる選手をってことだと思う。ウェズレイを残したわけは、前俊よりはボールを止める力があるってことなのだろう。大分は低い位置でボールを奪い返すことが多いので、前線の選手にはまずキープ力が求められる。そういう意味では、デカモリシ、ウェズレイ、高松は最適な選手かもしれない。つまり、チーム設計が最強である。

 それに比べて、エンゲルス。なんだかウイイレを見ている気になっているのは管理人だけでしょうか。ビックネームを、というか使いたい選手を何とか共存させようとしてバランス崩して終了のときは限りなく近い。

 80分に鈴木啓太の判断ミスで、ウェズレイに追加点を決められてゲームオーバー。見事な試合運びを見せた大分だったけれど、ちょっと守備の時間が長すぎやしないかと思ったのは秘密だ。金崎は滝ニ時代よりもずいぶんと成長したもんで。

 ■5-2-3と5-3-2

 同じ3-5-2だよと書いたが、厳密には違いそうであった。試合を見ていて感じたが、大分はデポルの匂いがする。4バックが全盛の欧州というかスペインで、5バックで連勝街道を突き進んだデポル。中盤でトライアングルを形成するところとかそっくり。サイドの慎吾、高橋も攻撃性能があり、上下動を死ぬまで繰り返せるので、戦術に巧くはまっている。後は前線のキープ力だろうね。デカモリシに期待がかかる。

 で、このシステムの未来はどうなるって話だけど、実は決して明るくはない。デポル対策が各チームによって完成される前にリーガが終了したのが事実。デポル対策はいたって単純で、SBがゲームを作れれば5-4で守るしかなくなるデポル。さすがに5-4では守備から攻撃に繋げることは難しいので、困ったデポル。でも、日本にはSBでゲームを作れる選手がほとんどいないので、日本では隆盛を極めるかもしれない。それって結構悲しい現実ですよ。

 ただ、最近の日本の傾向として、自分達のサッカーに拘りすぎる発言が多いように思います。例えば、相手の弱点をつくとか、わざと坪井にボールを持たせるとか、そういったアイディアはがあまり見られないのは悲しいなって。

 ■独り言

 浦和の選手は各々の意図があっていないようで、ボールを持っている選手がこんな動きをしてね、みたいな発言や仕草を何度もしていた。お願いだから、練習でもっとつめてきてください。

 もう少し選手を固定したほうがいいのではないだろうか。それとさっさと田中マルクスをCBに戻してあげて。そして阿部ちゃんを重責から解き放ってあげてくれ。たまにはFKを蹴ってくれ。素直に永井、田中、梅崎でいけばいいのにな。

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2008年07月15日

最近気になっていること8

 久々の独り言シリーズです。最近はJをたくさん見ています。欧州のサッカーが開幕するまでは、こんな感じで更新して行こうと思います。Jを見ていて感じるのは、この暑い時期にサッカーやるのは大変だなって。せめて20:00くらいから始めれば良いのにって。あんまり意味はないか。

 ■オリンピック代表について

 アルゼンチン代表が日本に来るってことで、ちょっと大騒ぎの日本。さすがにチケットはばら撒かないだろうなって。リケルメやアグエロが来るなんてすさまじいものがある。メッシはバルサに止められているんだっけ。ロナウジーニョ、エトーもオリンピックに出るとか出ないとか。お前ら予備予選どうするんだよって本当に思う。

 で、肝心の日本代表。地味にオリンピック代表を追いかけていた管理人はメンバー発表でびっくり。怪我等もあるだろうが、予選で救世主扱いを受けた柏木、献身的な動きで平山をどこかへ追いやったデカモリシ、世界に個人で勝負できそうな家長、水野、寵愛を受けていた青敏と増田、世界にフィジカルで通用しそうだけど、最近はすこぶる調子が悪い青直。キャプテンとして予選を引っ張った啓太が落選したときくらいの衝撃である。

 その代わりに谷口が選ばれた。最近はどうも谷口の動向を終えていないのだが、絶好調なのでしょうか。だって、反町のサッカーで彼が活躍したのを見たことがない。本番では大丈夫なのか。枝村と谷口はオリンピック代表のせいで、特に昨年は調子を落としたと本気で思っている。使い方がおかしかったので。

 心配なのは、一体感があるかどうか。予選を勝ち抜いた選手よりも、現在の状態や調子を重視したわけで。それが吉と出るか凶と出るかは監督次第だろう。某欧州の国では予選後に大ブレイクしたカッサーノを予選戦ってないやんという理由で落選にしたと記憶している。性格が悪いからかもしれないが。トルシエも秋田と中山の投入で、チームの雰囲気を重視した。反町はそれを重視したのかな。

 でも、反町的には本気で勝ちに行くメンバーを選んだのだろう。そんなわけで、いろんな意味でオリンピックが楽しみになった。相手はアメリカ、ナイジェリア、オランダ。なんだこの死のグループは。頑張ってください。放送の問題もあるので、決勝トーナメントまでは行ってくれ。

 ■エトーさんについて

 ウズベキスタンのリーグに行くって噂があるようだけどまじっすか。バルサは明らかに迷走気味のようである。ロナウジーニョも怒ってるし。そりゃ構想外って言われたら怒るわな。

 地味にドスサントスの放出が痛いと思っている。だって、カンテラの選手達はドスサントスの凄さを嫌ってほど近くで見てきている。そのドスサントスでも試合に出られなくてバルサを去る現実は、バルサのカンテラの選手にどんな影響を与えるか。それでも、忠誠心なんかはレアルよりも、、、今のところはあるんだろうけど、バリエンテ、クロッサスと移籍が続けば、結構やばいんでないかい。

 ちなみにレアルはグラネロをヘタフェに放出。このままではデラレッドもうっぱらってしまいそうな予感。ソルダード、ネグレドと優秀な選手を輩出しているんだけどね。ファンデルファールト取ってどうするんだよ。

 注目のバレンシア・ウナイエメリ軍団は今のところ静かにしている。アルベルダ
マヌエル・フェルナンデス、ジギッチは構想外のようで。アルベルダはもうあれですかね。駄目何ですかね。後ろの2人はまだまだ使い勝手があると思うのだけど。特にジキッチとかなんで構想外なんだろう。ラシンに返してあげて。ちなみに、ヘタフェにいたパブロ・エルナンデスはバレンシアに帰ってきた。

 最後にマルセリーノはどうするんだろうか。休憩か。

 ■来季の観戦予定

 来季もリーガを中心にやろうと思っている。他にはバイエルン。EUROで分かったのだが、ドイツは面白い試みをしているので、国内でも面白いチームがいそうな予感である。バイエルンを中心に見れば、全チーム見られるわけだし。

 今季はプレミアがかなりおろそかになってしまった。来季はチェルシー、ポーツマス
トッテナムの試合については、欠かさずにできたら良いなって。後はチェンピオンズリーグとかJリーグとか。整理すると、リーガ、プレミア、ブンデス、チャンピオンズ、Jリーグ。うん、全部は無理だ。でも、楽しみだな。

 ■独り言

 アジア人枠が近いうちに完成されそうである。つまり、アジアの優秀な選手を引っ張って来いということなのだろう。でも、中東はサラリーがすさまじそうだし、オーストラリアは海外に行っちゃうだろうし、本当に来てくれるのだろうか。

 欧州のように、日本の下部組織も日本人だけの物でなくなる日が来るのかどうかが一番気になるんだな。

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2008年07月14日

大宮対磐田 ~自分の型~

 今週は水曜日にもJがある。ついでに、木曜日にもJがある。この暑さで超過密日程である。ここまで過密日程だと、さすがに試合内容にも影響が出そうだねって。

 大宮は小林コンビがスタメンに復活。自分達から仕掛ける意志を鮮明にあらわしてきたスタメン。控えに、ラフリッチというスロベニアの新助っ人がいる。吉原の立場やいかに。ただ、ナックファイブではずいぶんと勝利から遠ざかっているようで。せっかくの専用スタジアムがもったいないことになっている。

 磐田は前田がスタメンに復帰。前節ではまるで噛み合っていなかったが、どこまで連携を取り戻してきたかに注目。ジウシーニョと前田は個人で状況を打開できてしまうので、相手からするとかなり危険である。

 ■大宮対策を磐田が行う

 前節の鹿島戦ではサイドアタックと上田、成岡による仕掛けが中心であった磐田。しかし、大宮戦ではその表情ががらりと変る。今季の大宮はDFラインを高めに設定しているので、その裏を狙うことが主であった。つまり、磐田がロングボールを中心に攻撃を構築。裏を取れれば良し、跳ね返されるならば、両サイドの選手が中に絞ってセカンドボールを徹底的に狙う作戦を遂行した。

 大宮からすると、相手がロングボールを多用してくるので、DFラインを下げるしかない→さらにセカンドボールを拾うためにMFラインを下げるしかない状態に陥る。すると、ボールを奪い返しても低い位置でから組み立てるしかないので、大宮の攻撃力は半減。大宮の持ち味は高い位置でボールを奪ってボールを繋いでいくパターン。低い位置でボールを奪って、相手ゴールまでボールを運ぶにはSBの能力が足りていないので未だ無理。

 つまり、磐田の大宮対策で大宮はにっちもさっちもいかなくなる。また、チーム全体を統率できるリーダーが大宮にはいない印象を受けた。大宮の本来の形はDFもMFもラインを高くする形である。しかし、状況が状況なので、本来の形に拘っていると自滅するのは明らかである。それなのにも関わらず、大宮の中盤の選手の中には高い位置にこだわりをもっている選手がいて、磐田の思うがままになってしまった。

 大宮のシステムは4-4-2の中盤はフラット。磐田のシステムは典型的な3-5-2である。ジウシーニョと前田、カレンが中央に陣取るシステムで、サイドも攻撃を仕掛けられるし、中盤を仕切るのはゲームメイカーになりそうなコンビである。

 問題はトップ下のジウシーニョをいかに抑えるかである。CBは前田とカレンを担当する。そうなると、SBを中に絞らせる作戦は村居たちがいるので、どうも効率が悪い。となれば、中盤の慶行と佐伯しかない。しかし、この2人は完全に迷っていたように思える。前からプレスをかけるのか、磐田に合わせるのか。ちなみに藤本は前から行く気満々で大悟は行方不明だった。神戸は相手に合わせたけどね。

 結局、MFが中途半端な位置取りになってしまい、前線の3人をまったく捕まえることができなかった。また、磐田の3バックに対して、大宮のFWは苦戦。本来はFWがCBを見る、SBをSHが担当する関係が成り立つのだけど、今日はそれが成り立たない。

 プレスに行こうとすれば、ロングボールを蹴られるし、3バックがサイドを3人で使ってきたときにどこまで追うのか決まってないようだった。こらえきれずに藤本が前線に飛び出してプレスをかければ、自然とサイドが空いてしまう。さらに、ジウシーニョたちが相手のギャップでボールを受けようと動き回っているので、もうどうしようもなかった。

 で、さらに大宮の攻撃面を見ると、前線にボールが入らない。磐田FWのプレスの前に、ボールを後ろに戻すばかりで最終的にロングキックばっかりであった。吉原がさいさん相手の裏に抜け出す動きをして状況を打開しようとしていたが、細かく繋ぐことを義務付けられているのかあまりボールは出てこなかった。また、中盤でボールを運べなければ、藤本や大悟が助けに行けば良いのに、あまりそういうプレーはなかった。サイドに張っているわけでもなく、中央にいるだけだったら、デニスマルケスたちへのパスコースを味方が邪魔しているようなもんである。

 そんな攻守に機能していないにもかかわらず、前半は失点が1で終わったのはある意味奇跡である。後半の修正に期待。というか、サイドで数的有利を作れば良いのに、藤本も大悟も中にいすぎのような。それが大宮の形だとしても、相手によって柔軟にならないと。

 ■相性というべきか

 後半の大宮。特に修正なし。前半に比べると、運動量が上がったようには見えた。しかし、根本的に何も変っていない。52分に前田とジウシーニョを中盤の選手がスルー。中央の数的不利をレアンドロがさらされて、最後はジウシーニョがゴール。ただし、磐田も前半に飛びしたぶん、前線からの守備がゆるくなっている。

 2-0になってしまった大宮。攻めるしかない状況。ベンチではラフリッチが準備を開始。そんな55分にセットプレー崩れのなかから、冨田が点を決めて2-1に。磐田はオフサイドトラップミスだったようである。
 
 57分に藤本→ラフリッチ。190である。吉原をSHに変更。デニスマルケスとラフリッチのFWコンビとなった。藤本たちに比べると、サイドから攻撃を展開する吉原のほうが3-5-2に対しては相性が良いようで。

 また、ラフリッチが空中戦で魅惑の強さを発揮。周りがラフリッチを理解すれば、大宮は戦術の幅を広げること間違いなしなんだけど、デニスマルケスとあわなそうな予感。ただ。困ったときのラフリッチは大宮を何度も助けることになりそうである。

 73分に大悟→土岐田。出番がこれだけあるってことは、土岐田の評価は高いのだろう。時間をかけて、彼のよさを理解したいと思う。大宮が猛攻を仕掛けるものの、磐田もカウンターで大宮ゴールを脅かす。吉原のゴールラインすれすれのクリアとか鳥肌者であった。それにしても、運動量のあるカレン、キープ力抜群の前田、シンプルプレーと献身性で違いを生み出すジウシーニョのトライアングルはやばい。

 残り10分でジウシーニョ→船谷、成岡→犬塚。大宮は吉原と橋本。ジウシーニョは走りすぎたようである。外国人でこの献身性はあまりない。大宮の交代策はラフリッチ以外が機能したとは言えずそのまま終了。大宮は初の連敗でナックファイブでは勝ちがさらに遠ざかった。サポも苛立っているようで、野次がすさまじかった。

 ■独り言

 大宮はお疲れか、高い位置からの守備が機能するか、、この先不安である。今日は相手が3バックで、そのシステムのずれをどう解決するか練習でつめていたのかつめていないのかが疑問。つめていたんだろうけど、そのギャップを利用されたら、対策なしで相手に挑んでいるようなものである。自分の型を守ることは大切だし、理想に邁進することは大切だけれど、相手によって多少の柔軟性を持たないと、、、上位にはなかなかいけないぞって。

 磐田はトライアングルが機能したし、村居の調子が良い。この試合ではロングボールを多用したせいか、上田、成岡はそこまで目立った活躍はしていなかった。形振り構っていられない状態だったので、見事な大宮対策を披露。時代の流れですね。

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posted by rijkaard |14:33 | | コメント(2) | トラックバック(0)
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