2008年04月30日

バレンシア対オサスナ ~復活はまだ早い~

 バレンシアのスタメンは、カニサレス、カネイラ、アレクシス、アルビオル、ミゲル、マルチェナ、バラハ、マタ、シルバ、ホアキン、ビジャ。クーマンがとうとう更迭されてしまったバレンシア。よって、カニサレスたちを試合で使う体制になったらしい。アングロ、アルベルダがベンチ入り。その代わりに、バネガとマドゥーロがベンチ外に。あれあれあれ、、という感じである。バルサよ、バネガを取ってしまえ。

 オサスナのスタメンは、リカルド、アスクリビエタ、クルチャガ、ミゲルフラーニョ、モンレアル、プニャル、アストゥディージョ、ベラ、プラシル、ファンフラン、キケソラ。ポルティージョはベンチ。どんどん落ちぶれていくぜ。

 ■おいおいまじかよ。

 新生バレンシア。スタメンにスペイン人が一杯。クーマン時代と違うところは全体的なポジショニングだろうと。精一杯の攻撃参加で攻撃に勢いをつけたSBコンビのモレッティとアリスメンディのような勢いはなく、そこにはマタとホアキンがいた。SBは後方支援。低い位置でボールを持ってもホアキンもマタも決して怖くない。

 左サイドにはシルバが流れてくるので形になるが、右サイドはアーリークロスが多かった。攻撃の選手の位置が低いということは、相手のDFラインもそれなりに高いので、ビジャの前にスペースができる。つまり、ビジャ型のサッカーにした模様。結果を出すにはこれが一番なので、理にかなった采配である。結果を出さないと降格だしね。

 基本的にはバレンシアがボールを持っているのだけど、それは自発的なものではなく、だからといって持たされているといったようなネガティブなものでもない。つまり、どっちつかず。オサスナはリスクをかけずに勝ち点1でも持って帰ってやろう精神を発揮。自分達でボールを運ぶリスクなんて大嫌いな姿勢で試合に臨む。ベラがやる気満々なくらいで、ファンフランはいつもよりも大人しい。レアルの右サイドは穴なんだからファンフラン頑張れ。

 ボールを持っているバレンシア。それなりにさまになってきたポゼッションであっさりとボールを運ぶ時代は終わったようで、バネガがいないとサイドチェンジばっかりなんだなと。サイドに展開しても、何かが生まれそうな気配はなく、オサスナは左サイドを警戒すれば、守り切れてしまいそうな予感。ミゲル×ホアキンのコンビが機能しないのは公然の事実だし。それにしてもEUROのときのミゲルの攻撃っぷりはどこへ消えた。

 16分に事件がおきる。ミゲルからのロングボールをビジャが裏を取ってGKと交錯。審判がPKの判定。普段、審判の文句をあまり言わない管理人もこの判定はひどいぞと。あれでPKを取られたら、GKはやってられないはず。しかもレッド。これはオサスナマジ切れだろうな。キーちゃんもびっくり。多分、ビジャもびっくり。この騒動の中で、ファンフランにもイエロー。それをプレーであらわさんかい。そしてファンフラン→控えGKのエリーア。ファンフラン。。。。。ちなみに、PKはビジャが決めて先制。

 1人少なくなったオサスナは、嘘のようにボロ負けした展開にならなかった。攻撃意欲を高めたオサスナは気合でボールを繋ごうと試みる。しかし、それが狙いのバレンシア。ボール奪取の速攻の形でオサスナを苦しめる。しかし、バレンシアが決定機を作ったかというとそうでもない。

 以前に比べると、バレンシアは攻撃にかける枚数が少なく、ボールにかかわる人数が少なくなった。まれにSBが攻撃参加するくらいで、バラハたちは守備に備えていた。よって、決定機が少ない。その代わりに、守備の準備ができているので、セカンドボールはうまく拾えていた。また、オサスナが1人減ったので、バレンシアは前線からのプレスを思い切ってやれていた。後ろに自分達のほうが数的有利ができているので、相手のパス精度を落とせば、マイボールになる可能性が高い。そんな事情。

 絶対的な数的不利のオサスナは、ボールのおさまりどころがどこにもなくなり、非常に危険な状態へ。頼みの綱のベラは個人技に走り、ファンフランはベンチへ。キケソラがもう少し仕事ができれば面白いのだけど。ポルティージョ出て来い。前半の終盤にバレンシアが攻勢に出たけど、もう少し早く出てきて欲しかった。前半は0-0。

 バレンシアで特に気になったのはアルビオル。一時期はチェルシーのカウバーリョと見間違う攻撃センスを発揮していたのに、今日は凡庸なプレーに終始。あれじゃね、リスクを考えたんじゃねとも思うが、安易にSBにパスして、そのSBが相手に追い込まれる場面が多発。思いやりのあるパスが少ないなと。アレクシスもそうだった。

 ■ホアキンを高い位置で。

 後半になるとバレンシア。SHの位置を高めに修正。特にホアキン。高めのワイドにはらせていた。今日のオサスナだったら、必要以上に構えることはないだろう、1人少ないし、という判断だろうか。まったくもって正しい。もともとサイドチェンジはできていた。しかし、SHのポジショニングが低いと、SH対相手のSHとSBの状況があっさりと完成する。ポジショニングが高いと、SH対SBの局面が生まれやすくなる。前半は大人しかったホアキンが後半は活性化。

 追加点はバレンシア。後半6分くらい。得意の左サイド突破からFKを得ると、流行のトリックプレーでマタがゴールを決める。最近はFKを工夫するチームが増えてきた。クーマンの功績であるマタ。多分、ビセンテの出番はもうないだろう。移籍の勧めである。ただし、ビセンテはチーム内で権力を持っていそうなので、マタが移籍したほうがいいのかもね。そんなことないか。

 で、後半20分まではバレンシアが攻勢を仕掛けるものの、決定機はホアキンの突破→マタのボレーくらいで、流れの中から点を決めることができない。すると、今度はオサスナの反撃にあう。恐らく、普段よりも3倍ましの運動量で試合をすすめていたバレンシア。普段走っていないからか、完全にばて始める。具体的には、前線の運動量が激減→ボールをもらう動きが少なくなる→バラハらからの楔のボールがことごとく失敗のループに陥る。

 後半35分にバラハ→エドゥで状況を打開。エドゥはずいぶんと久しぶりだな、、とか思っていたら、早いリスタートからエドゥ→ビジャと繋いで最後はホアキン。またも、セットプレーからであったが、すばやい攻守の切り替えで見事であった。最後にアングロが登場。試合は3-0で無事に終了。しかし、レクレも勝ったのだから降格争いはまだまだ続くよ。

 ■独り言

 実は見る前から結果を知っていて、バレンシアがとうとうやったか、、、と思っていたら、早い段階でのGKの退場が絡んでいたとは。それを差し引いても、倍増した運動量と粘り強い守備は復活していた。攻撃にかける枚数を減らしたから守備はよくなったのだけど。今後のバネガとマドゥロの未来が非常に気になる。次はバルセロナと試合。ビジャがカウンターで点を取りそうだが、スタメンが非常に気になる両チーム。どうなるんでしょうか。

posted by josepgualdiola |09:12 | リーガエスパニョーラ/07~08 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年04月28日

レアルマドリッド対ビルバオ ~サビオラの真骨頂~

 レアルのスタメンは、カシージャス、マルセロ、エインセ、ペペ、セルヒオラモス、ガゴ、グティ、スナイデル、ロビーニョ、ラウール、サビオラ。サビオラはいつぶりのスタメンだろうか。カンナバーロは累積のため出場停止。

 ビルバオのスタメンは、アルマンド、アモレビエタ、グルペギ、イラオラ、コイキリ、ガルメンディア、マルティネス、ガビロンド、スサエタ、ジョレンテ、エチェベリア。オルバイスら怪我人が多数出ているようで。そんなことよりも、ジョレンテが9ゴールも決めているらしい。

 ■またまたバランスを崩したレアル。

 前回の試合で、機能したかは怪しかったもののロッベン×ロビーニョのウイングでチームのバランスを取り戻したレアル。しかし、この試合の前線は、左サイドにロビーニョ、中央にラウールとサビオラ。右サイドはカラッポであった。構造的にはグティが右サイドよりでプレーすることになっているんだろう。しかし、グティにそんなそぶりはまったくない。どんどん中央へ。そして、相方のスナイデルも中央へ行く傾向があるので、大渋滞の発生である。

 でもでも、それが普通の状態であるレアル。それでも首位なんだから凄い。この試合でも、なんだかんだ攻撃を組み立ててしまう。前線の選手の距離が近いので、細かいパス回しで状況を打開。気になったのはグティの存在感。以前と比べると、スナイデルが相当前に出てくるようになっていて、それが相乗効果よりも仕事の奪い合いをしているように見える。あんまりにスナイデルが前がかりになっているため、ガゴが中盤の底で一人ぼっちであった。

 寄せたがりのガゴ。レアルはガゴを引き出されたスペースを頻繁に使われて危なっかしい場面がちらほら。カンナバーロがいると、スペースの埋めかたやDFラインの位置が変ってくるのだろう。 それでも、カシージャスを中心に凌いで攻撃を仕掛けるレアル。

 先制点はレアル。ロビーニョのシュートをしっかりつめたサビオラのご褒美。前半のサビオラは何度かドリブルで好機を演出。しかし、ラウールとかぶりまくりであった。右サイドに流れてボールを受けたら面白そうなのだけど。ちなみに、カラッポの右サイドを駆け上がるセルヒオラモスは健在であった。

 先制後のレアルは全体的な攻撃意欲が停滞。中盤が前がかりになっているので、ビルバオに攻められるとシュートまで行かれてしまう場面が頻出。ガゴの空けたスペースを使うなど今年のビルバオはしっかり戦えるようになっている。カシージャスのファインセーブが連発するようになると、最後はPK。これもカシージャスが防いで前半は0-0で終わる。

 決定機の数はビルバオのほうが多かったかもしれない。レアルは前線からの守備も行っていたけど、前線とガゴの間にもスペースができていて、守備がうまく機能していなかった。

 ■ちゃんと修正

 後半のレアルは少しサッカーを修正。つらつらと整理してみよう。まず、ガゴがプレッシャーにいくことによって発生するスペース→DFラインを上げて対応。上げてないときもあったが、ペペを中心にラインを上げる場面が何度か見られた。

 次に、前線と中盤の間にできるスペースについて→前半よりも守備意識をかなり高めたスナイデルが相手を追い掛け回し、それに周りも連動するようになっていた。スナイデルが相手を追い回す→相手が苦し紛れのパスを繋ぐ→そこにもすかさずプレスが効いていた。ビルバオのボールがちっとも落ち着かなくなった60分以降の原因はまさにこれ。スナイデルだけでなく、ロビーニョやグティもしっかり守備を行っていた。

 攻撃面ではラウールが右寄りにいることが多くなった。中央をサビオラ。このサビオラを中心にレアルは試合を組み立てる。ボールを受けてキープ力もあるサビオラ。久しぶりの試合なのに、周りに合わせるレベルが異様に高い。バルサでもそうだったけど。

 そして効果的なガゴの攻撃参加。1点を追うビルバオ。FWは横に並んで守備を行っていた。ビルバオの中盤のマルティネスたちはスナイデルとグティを見ないといけない。つまり、ガゴがフリーで攻撃参加できる状況ができあがっていた。FWは縦関係で守備をしよう。相手の中盤が三角形ならば。

 決定機こそ少ないものの、前半よりもカシージャスの出番が減りつつあるレアル。マルセロが再三狙われていて、危険な状態であったが、何とか耐え忍ぶ。70分にロビーニョ→ロッベン、ラウール→イグアイン。ロビーニョとラウールを代えるなんて勇気のある采配。

 その2人がいきなり結果を出す。グティの縦パスからイグアインが右サイドの裏を取ってクロス→ロッベンが合わせて2-0。この場面のサビオラの動きが面白かった。イグアインが縦に抜け出したのを見ると、わざとスピードを落としてフリーになっていた。あの場面で相手からフリーになるには減速。この得点直後にイグアインが追加点を決めて試合がほぼ終了。その後もレアルは攻め気十分でカウンターをくらうなどめちゃくちゃではあった。サンチャゴベルナベウではウェーブが起こっていて、お祭り騒ぎで試合が終了。

 ■MVP

 サビオラとガゴ。ガゴはマケレレのように守備を行い、縦パスを通しまくっていた。打倒マスチェラーノ。サビオラは普通にチームに馴染んでいてなんだんだと。これで次節のスタメンがまたも困ったことになるシュスター。次節で勝利すると優勝決定のレアル。で、その次の凱旋試合の相手がバルサ。クラシコが凄い雰囲気で行われそうな予感。しかも、バルサがマンUに負けた状態でクラシコを迎えたら、もうやばい雰囲気だろうな。

posted by josepgualdiola |19:18 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2008年04月28日

デポル対バルサ ~デポルの復活~

 デポルのスタメンは、アワテ、フェリペルイス、コロッチーニ、アモ、ロボ、マヌエルパブロ、ロドリゲス、デグスマン、ラフィタ、チスコ、ヴィムヘルムション。残留争いから抜け出して、いつのまにか欧州の舞台へ飛び出さんばかりのデポル。凄いというか何と言うか。セルヒオは出場停止

 バルサのスタメンは、ピント、シウビーニョ、プジョル、テュラム、ザンブロッタ、マルケス、グジョンセン、ヤヤ、ボージャン、アンリ、ドスサントス。マルケスが怪我から復帰したようで。中盤の構成がマルケス、ヤヤ、グジョンセンって、こっちも何だか凄いぞ。明らかに手抜きなスタメンである。ユナイテッド戦をにらんでだろうか。イニエスタとミリートが出場停止。デコはコンディションを上げるために、試合に出したほうがいいような。

 ■強いぞデポル
 
 確か昨年のCL決勝のレポに、今年はミラン型のシステムが流行りそうだ、、、みたいなことを書いた記憶がある。その理由を簡単に書くと、近年は前線からの攻撃的な守備が盛んになってきていて、それを交わすためには4-2よりも、4-3のほうが良いから、そんな理由である。ついでに、3トップが増えていて、4DF対3FWの構図が見られるようになった。バルサはそんな攻撃的な守備をかわすために、イニシャビデコのテクニシャンを同時にスタメンに並べた。ボールは回れど、守備が微妙だったのはいうまでもない。

 そもそも稀代のテクニシャンがいるチームは少ないので、攻撃的な守備をかわすために、ボールを回す選手を増やすのが実は妥当な作戦だったりする。昨年の終盤戦のサラゴサがまさにそれ。ミラン型のシステムで、ボールを前線に繋ぎまくった。前線にはアイマール、ダレッサンドロ、ミリート。懐かしい時代である。ちなみに、今季のサラゴサはオリベイラを獲得したせいで、2トップを余儀なくされて崩壊寸前。4-3-2-1で解決した攻撃と守備を繋ぐ問題が再発したのだからやるせない。ま、どこのチームも攻撃と守備を繋ぐのには苦労をしているわけで。

 前半を見ていて、デポルの5バックはその繋ぐ問題を解決する1つの考えだと実感。守備のときは5-4-1で守備を行うデポル。中盤は中央に絞って、バルサにサイド攻撃を促す形である。中央突破を防ぐことで、攻撃を遅らせる作戦。守備に枚数をかけているのだから、しっかりとした準備を行えれば磐石である。

 攻撃のときのデポルは、両SBが躊躇なく前線に飛び出していく。つまり、後ろに残るのは3バック。そのDFラインの前にはデグスマン。ロドリゲスは前線に上がっていく。ボール運びは3バックとデグスマンが中心となって行う。

 ちょっと待てと。さっき人数を増やしてボール運びを解決させるって書いたのに、デポルは普通よりも人数が少ないじゃないかと。まさにその通りである。しかし、5バックゆえか、バルサは誰をマークしたらいいか混乱状態になっていた。普通の4バック対3トップならば、中央の選手がCBを見て、WGの選手が相手のSBを見るで解決である。非常に分かりやすいし、3人で協力してプレスを行えば、DFラインから攻撃を組み立てるのは困難になる。

 しかし、デポルは5バック。SBの選手は4-3-3の泣き所ともいえるWGとSBの間のスペースにポジションを取る。バルサのSBの選手は前線で自由に動き回るシスコ、ラフィタ、ヴィムヘルムションのマークに追われている。よって、デポルのSBの対応は不可能。アンカーのマルケスは、DFラインのカバーリングやロドリゲスのマークをしないといけない。特に相手がポジションを限定しないときは、DFとMFの間にスペースを与えてはいけないので、DFラインと距離が自然と近くなる。マルケスの横のスペースが狙われるので。

 ヤヤとグジョンセン。両サイドにフリーな選手がいる、そしてデグスマンが目の前にいる。こちらもどうすればいいんだと混乱状態。守備で持ち味を発揮するはずの2人がこんな状態では、どうしようもないバルサ。デポルがこの形で来るのは分かりきっていることなのだから、何らかの対策を打つべきなのだけどね。普通は。

 そんなわけで、デポルは中盤にフリーな選手がたくさん。しかも、バルサのDFラインは低く、全体的にDF、MF、FWの距離感も空いていてやられ放題であった。アンリたちがいちかばちかのプレスをかけても、サイドに逃げられたら終了である。いざとなったらアワテも後ろに控えるわけだし。そんなわけで、あっさりと前線からの守備を無効化されてしまったバルサ。高い位置でボールを奪える場面はほとんどなかった。残念無念。だからって、デポルのSBのマークをバルサのWGにやらせると、中央が4対アンリになってしまう。さてどうしたものか。

 前半はデポルが決定機を量産。しかも、ピントが不安定なプレーを披露したため、バルサは危なっかしい場面がたくさん。守備で貢献するはずのヤヤとグジョンセンは上記の通り、持ち味を発揮できず。攻撃面ではパスで仕掛ける選手がボージャンしかいない。そのボージャンは左サイドに追いやられていてゴールが遠い。30分以降に中央に進出してきたけれど、ちょっと遅い。アンリを最初から左で使えばいいのだけど、そんなことしたらアンリが不機嫌になるのだろうな。バルサはボールをもてるけれど、仕掛ける選手が少ないし、さらにその選手が効果的なポジションに配置されていない悪循環を後半に修正しないと間違いなく負けるだろうな。

 ■個人技に頼ったつけ

 バルサは後半に向けて、多少の修正をしてきた。中途半端な修正といっても良い。バルサのWGがデポルのSBへのパスコースをケアする。それだけかい。パスコースをケアするだけでは、本質的な解決にはいたるわけもなく。

 デポルのSBがフリーだと何が最悪か。SBがフリーでボールを持つ→ドリブルで駆け上がっていく→バルサのSBが寄せに行く→空いたサイドのスペースにラフィタらが流れてくる→中央からプジョルがサイドに引きずり出される→マルケスがDFラインを埋める→ヤヤたちがマルケスの空けたスペースを埋める。つまり、カバーリングの連続である。いつかはミスが出るもんで、先制点はまさにマルケスのカバーリングミスから生まれる。WGにどこまでもSBのマークをさせれば、ここまでカバーリングの連鎖にはさらされないんだけど。

 失点直後の56分にヤヤ→デコ。CLで復活したデコの登場。デコは得意のサイドチェンジで攻撃にリズムを与える。ピッチを広く使った攻撃。訂正。デポルの守備は5-3-2であった。5-4-1の菱形と言ってもいいかもしれない。だから、サイド攻撃は有効。しかし、デポルは5バック。サイドチェンジしても、しっかりそこには相手がいる。しかも、SBだけでなく、CBもしっかりカバーに回る。

 よって、サイドチェンジの後に、そこからいかにして崩すかがバルサのポイント。しかし、右サイドのドスサントスにそんな期待はできない。ザンブロッタも苦し紛れのミドルが多く、2人で連動する場面が少ない。左サイドのボージャンはなんだか窮屈そうで。前半はシウビーニョが積極的だったけれど、後半は静かで。つまり、右サイドも左サイドも機能していなかった。つまり、、、デコを入れてもあまり変らなかった切ない事情。今までメッシやロナウジーニョに頼っていたつけがここに来て爆発。

 68分にザンブロッタ→エジミウソン。プジョルをSBへ。マルケスをCBへ。ザンブロッタを温存か、マルケスからのロングボール頼りか。謎な交代。そんなことをしていたら、セットプレーから2点目を入れられて終了。こうして、バルサのシーズンは静かに終了した。まだ終わっていないけれど。

 ■MVP

 デグスマン。セルヒオとはまったく違った動きを見せるロドリゲス。なのに、チームの機能性がまったく失われないのはなぜか。デグスマンの頑張りである。DFラインの前で精力的にボールを受ける動きを繰り返し、さらに前線居間で顔を出すデグスマン。グジョンセン当たりをデグスマンにマンツーマンでつかせたら、どうなったのか見てみたい。バルサは守備の役割を最後まではっきりさせられなかった。

posted by josepgualdiola |09:33 | バルセロナ/07~08 | コメント(7) | トラックバック(1)
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2008年04月26日

チェルシー対マンチェスターユナイテッド ~バラックとシェフチェンコ~

 チェルシーのスタメンは、チェフ、アシェリーコール、テリー、カウバーリョ、フェレイラ、ミケル、バラック、エッシェン、ジョーコール、ドログバ、カルー。なんとホームでは80戦無敗。未だに継続中であった。

 ユナイテッドのスタメンは、ファンデルサール、ブラウン、リオ、ビディッチ、シルベストル、アンデルソン、キャリック、フレッチャー、ナニ、ギグス、ルーニー。なめられたかチェルシー。CL優先ってことなのだろうか。勝利したらほぼ優勝決定。

 ■ボール支配

 ユナイテッドのシステムは4-4-1-1が一番近いかなと。アンデルソンとルーニーを前線に後の選手は守備守備であった。普段はSHがもっと高い位置で攻撃に備えているのに、かなり低い位置でスタートしている。どうやら守備の意識がいつもよりも高いようで。だから、ロナウドを控えにしたのかもしれない。戦術的な理由。普段のユナイテッドは、4-2-4と表現しても良いくらいである。それだけ、普段はSHの位置が高い。

 さらに、SHは自分のポジションを限定せずに動き回る。よって、前線が流動的にポジションを代えるので、いやらしい攻撃が加速する。サイドに人がいなくなっては困るので、サイドはSBが上がってきてポジションを埋める。この補完行動によって、ピッチを広く使った攻撃が可能となる。つまり、攻撃時は2-4-4だったりする。昔横浜で聞いたことあるような。なぜピッチを広く使う必要があるかというと、相手の守備を分散させるためである。

 しかし、この試合ではSBがまったく攻撃参加しない。するチャンスもあまりなかったけれど、普段よりも攻撃はしないんだよという姿勢がありありと見て取れた。ユナイテッドのプランは、前半は0-0で凌ぐ。後半にテベスとロナウドを投入して勝負を仕掛ける。こんな感じだろう。問題は守りきれるかどうかである。

 ユナイテッドの守備を見てみると、かなり引き気味であった。前線からのプレスは皆無。プレスの開始位置も、ハーフライン付近よりも自陣より。その結果、テリーとカウバーリョはフリーでボールを捌けたし、中盤の3人衆も簡単に前を向くことができた。つまり、ポゼッションし放題である。ちなみに、チェルシーのプレス開始位置はハーフライン付近。

 しかし、チェルシーはポゼッション攻撃があまりうまくない。相手のギャップでいかににボールを受けるか。相手のゾーンの隙間で相手を混乱させることができるか。ポジションを入れ替えて、相手をあっといわせられるか。チェルシーはそういった工夫が少ない。よって、ボールを支配している割に効果的にチャンスを作れないまま時間が過ぎていく。時にドログバへの放り込みを織り交ぜながら。チャンスといえば、クリアボールがジョーコールの元に流れたり、最初のブラウンのミスだったり。

 チェルシーで、そんな相手の嫌な動きをできる選手は誰だ。できそうなのはピサロだが干されまくっている。ジョーコールもポジションを限定しないで動きそうだが、ドログバが中央に陣取っていると、右サイドからあまり出てこない。この試合でも、25分までは中央に出てこなかった。もっと早く出て来い。

 そんな中で面白い動きをしていたのがカルー。チェルシー時代のロッベンと比べると、物足りなさがたくさんだが、利点もある。最終ラインまで戻って守備をするようになったし、相手の嫌がる地点でボールをもらうことが実はできる。

 チェルシーの中盤にプレスがかからない。アシェリーコールが高い位置を取る→右SBに入ったハーグリーブスがサイドを気にするようになる→ハーグリーブスとリオの間にほんの少しのスペースができる。そこでカルーが躍動。チェルシーの攻撃が左サイド経由が多かったのはカルーのそんな動きが原因だろう。アシェリーコールの隠れた動きもすばらしい。

 しかし、カルーだけでは不十分。バラックはクロスに飛び込む型だし、エッシェンはよくわからない。相手のギャップでボールを受ける動きも少なければ、そこにボールを送り込む動きが少ない。25分以降にジョーコールが中央に進出。多少は攻撃がよくなったが、ごちゃごちゃしながらチャンスを作る形であった、それでも得点の気配はほんの少しあった。

 逆にユナイテッドは得点の気配がほとんどなかった。攻撃のチャンスはほとんどなし。ルーニーが左サイドに流れて終わりみたいな。ナニもいつもよりも守備に追われていて位置が低く、しかもドリブルで抜けない悪循環。ギグスが左サイドではもう辛い現状もあって、ユナイテッドはどうするんだと。

 試合が動いたのは、前半の終了間際。ドログバの鬼キープにユナイテッドの選手がつられにつられてしまう。何人ボールに寄せに行くんだと。ドフリーのバラックが得意のゴール前に走りこむ動き。そこにドログバからのクロスがピンポイントで飛んできて、チェルシーが先制。前半はこれで終わり。バルサはこのユナイテッドから点を取れなかったなら失望。

 ■謎なチェルシー

 後半が始まると、そこには前半とは異なる光景が登場。チェルシーは守備意識を高めて試合を再開。1-0でリードしているから守りを固めて速攻に切り替え。今日のユナイテッドなら怖くないしなんて考えたなら、かなり理解に苦しむ行動である。

 恐らくボール支配率も60%を超えたチェルシー。だったらボールを支配して時間を潰せばいいわけで、DFラインを下げる必要性がまるでない。しかも、後半は無理に縦に展開する必要もないので、ボール支配を目標とすれば、それを達成するのは決して困難ではないはずなんだけれども。

 DFラインを下げて守りを固めるチェルシー。交代はないものの、攻撃意欲を高めてきたユナイテッド。ユナイテッドには好都合のカウンターのやりあいの始まり始まり。突如無秩序状態になった試合に混乱したのはチェルシー。前半は守る時間が少なかったわけで。マイボールになってから、ばたつく場面がちらほら。自らリスクを背負うとはなんなんだチェルシー。

 そして決定的なミスが55分に生まれる。カウバーリョのバックパスをルーニーが掻っ攫ってゴール。珍しいカウバーリョのミスであった。守りに入った罰ってことになるかもしれない。ここからチェルシーが再び攻撃に出る。しかし、前半のようなボール支配はできなかった。全選手の縦への意識が強すぎて、めちゃくちゃであった。迫力はあったものの、ジョーコールやカルーが効果的であったかというと非常に微妙。さらに、びびったDFラインがラインをまったく上げなかったので、バラックとドログバが怒っていた。

 62分にルーニー→ロナウドと投入。64分にアンデルソン→ミラクルオシェイ。交代枠を使い切った。ちなみに、2人とも怪我である。7分にドログバのひざが顔に入ったビディッチも含めて全員怪我で交代とはついていないユナイテッド。そのせいもあって、テベスを入れられなかった。本当はオシェイではなくて、テベスを入れたかったのではないかと。

 65分にフェレイラ→アネルカ。エッシェンがSBに移動。ベレッチ投入のほうが面白そうだけど。4-4-2にしたら、余計にDFラインが下がってしまいそうな予感である。3ラインが2ラインになれば当然そうなるかと。しかし、そうはならなかった。62分まではDFとMFの間にスペースができて、ユナイテッドにチャンスが生まれる。特にギグスのミドルは思いっきりフリーであった。4-4-2にしたことで、開き直れたDFラインは凄い。

 DFラインの低さ問題が解決されつつあるチェルシーが流れを引き寄せていく。しかし、4-4-2が機能しているところを見たことがないチェルシー。結局ドログバかよというチャンスの作り方であった。しかし、攻撃の足を引っ張っていたフェレイラのかわりのエッシェンが攻撃にアクセントを与えていた。

 80分にカルー→シェフチェンコ。なんとシェフチェンコが登場。誰もがびっくりである。前線の飽和を解決するためにでなく、さらに人数を増やすヒディンク作戦だろうか。

 86分に攻め続けたチェルシーが報われる。ドログバが潰れてエッシェンが右サイドを抜け出してクロスを上げる。そのクロスがキャリックの手に当たってPK。それをバラックが落ち着いて決めて、なんとチェルシーが逆転。すかさずジョーコール→マケレレで守備固めのチェルシー。

 ユナイテッドは猛攻を仕掛けるものの、ゴールライン上で2度もクリアーされてしまう不運もあって、試合はそのまま終了。最初からユナイテッドが攻め気満々で来たらどうなったのか非常に興味深い試合でしたと。

 ■独り言

 守りに入ったユナイテッドが負けたのは、今季初なのかな??詳しくはわからないけれど、これでファーガソンが揺らいだら、バルサに勝機があるかもしれない。揺らがないとは思うけれど。ただ、このタイミングでこの戦い方で敗れたのは結構痛いと思う。精神的な面で。最後の猛攻が示したように、ユナイテッドは攻撃してナンボなわけで。

 ちなみに、自分がユナイテッドの守備のつたなさをたびたび指摘しているけれど、実際に失点が少ないじゃないか。まさにその通りである。ただ、それはバルサやレアルの失点数が少ないこととあまり変らないではないかと。攻守を分断して評価するのはあまり好きではないけど、ユナイテッドの攻撃力は相手の攻撃力をそぐほどの力を持っているのは事実なんだろうと。

 ここからのチェルシーの試合は面白そうである。FK争いでドログバがバラックに怒っていたのは心配だが。なんてたって、点を決めたのがバラック、ゴールライン上での守備でチームを救ったのがシェフチェンコだった事実が、非常に面白い。

posted by josepgualdiola |20:38 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(5) | トラックバック(3)
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2008年04月25日

最近気になっていること6

 思いっきりCLをスルーしてしまって、ちょっと罪悪感に駆られている管理人です。多忙は言い訳にならずってわけで、セカンドレグは必ず見ようと思います。筆だけにならないように気をつけます。

 ■バレンシアについて

 クーマンが監督になってから、このブログではしばらく動向を追っていましたが、途中で消息が途絶えたクーマン率いるバレンシア。なぜか国王杯で結果を出しつつも、リーグ戦で降格の危機が迫っていて、とうとうクーマンがやめることになってしまったわけで。アルベルダら、噂の3選手もここに来て復帰らしき、いったいどうなっていくんだか。

 お前はクーマンをどう思っているんだ、と思っている方も多いと思うので、クーマンについての感想を書こうと思います。その前にPSV時代のクーマンサッカーは、がちがちの堅守速攻型で攻守分断型でした。オランダで実現されたカテナチオ。しかし、相手に合わせた戦術には妙があり、CLでアーセナルを葬った戦い方は見事だったなと覚えています。

 そんなクーマンがバレンシアに来て、ポゼッションサッカーを目指したのだから驚いたわけです。今までと逆のサッカーですから。攻守分断の堅守速攻も教えられて、ポゼッションも教えられれば、これは凄い監督になるかも、、なんて予感は残念ながら予感のまま終わったわけですけど。本当にクーマンがポゼッションサッカーをやりたかったかは謎です。キケのサッカーに飽き飽きした現地サポというのは事実らしいですし。これが原因だったらちょっと切ないです。

 で、肝心のクーマンの評価ですが、戦術家としては有能だったのにどうしてビジャに拘ったのだろうか、というのが疑問です。ビジャを使わなければいけないという契約でもあったのか、気になります。散々ここでも言われているように4-3-3のカウンターだったらビジャはスーパースターですが、4-3-3のポゼッションだったらビジャは普通の人です。どの試合か忘れましたが、ビジャに合わせたサッカーで、あっさりバレンシアが結果を出したのには驚きました。そのあと、またポゼッションに戻したのにも驚きましたが。素直にジキッチをつかっておけばと。

 結論を言うと、よくわからないわけです。理解できない事柄が少し多すぎて。一つはっきりしていることは、モチベーターとしてはどうしようもなかったということだと思います。PSVでも少しもめてましたからね。ライカールトと組んだら面白いかもしれません。そんなクーマンの功績は、マタの躍進、シルバのプレースタイルを広げたこと、アリスメンディを復活させたこと、バネガたちを連れてきたことでしょうか。

 来季は、ラシンの躍進を支えたマルセリーノなんて噂があります。今までは好き勝手にできたマルセリーノがバレンシアでどう戦えるかは非常に見ものです。走れない選手は一気に干される可能性が高いです。むしろクーマン政権よりも選手が入れ替わったりして。

 ■EUROについて。

 WOWOWに加入しているので、理論的には全試合の観戦が可能のようです。できれば全試合お伝えしたいのですが、間違いなく不可能です。ちなみに、自分はレポを書く時間がだいたい30分くらいなので、試合を見る時間さえ確保できれば何とかならないでもない。でも、全試合は無理です。

 コパアメリカはアルゼンチンとブラジルに絞ってお伝えしたわけです。EUROもそんな風に絞れたら面白いかと思ったのですが、難しいです。絞れるわけがない。なので、毎日1試合を目標にやれたら良いなと思ってます。それだったらなんとかなりそうな気配です。
 
 親善試合を見た中で、優勝候補はフランスです。あのチームは不気味です。勝者のメンタリティーを感じました。ベンゼマがブレイクしようものなら完璧だと思います。ダークホースはクロアチア。隠れたタレントがわんさかです。

 ■マンチェスターユナイテッドについて
 
 試合は見ていません。バルサが久しぶりにボールを支配できたらしいですね。復活したデコが良かったとか。今まで休みすぎだって話ですが。ユナイテッドの前線の守備がお粗末なのは散々伝えたとおりです。アーセナル戦でも露呈したように、中盤の中央を3枚にしてもほとんど意味はありません。悲しい現実です。

 しかし、ユナイテッドの攻撃力は満点に近い。そんな相手にカウンターをくらったらひとたまりもない。だから、攻撃の枚数を減らそう→その結果、点を取れない悪循環に相手が陥るのかなとか勝手に想像してます。ロナウドたちの存在が守備を助けているのかもしれません。

 昨年のCLの準決勝でカカに思いっきりやられたユナイテッド。ピルロ対策で4-3-3を敢行。結果としてバランスを崩しておじゃんだったわけです。ユナイテッドは相手によって、戦い方を変えるのが致命的に下手だなと当時は思ったのです。しかし、今季のユナイテッドは違ったから驚きです。例えばプレミアでのリバプール戦。最初にやったほうです。リバプールの鬼プレス対策を見事に敢行。ずいぶんと柔軟になったなって感じました。だから、今季のユナイテッドは強いと結びたいところですが、そうでもない。相手に合わせた戦い方は頻繁に行うようになったものの、それが故に勝った試合は意外に少ない印象です。

 最近は4-3-3で戦って、後半からテベス投入が多いようです。守ろうと思えば、4-1-4-1にもなれるこのシステムはお得です。何がいいたいかっていうと、ミラン戦がトラウマになっているんじゃないかと。チェルシーに負けて守備を覚えたバルサみたいに。必要以上に臆病になっているユナイテッドなイメージです。臆病なほうが結果は出るから問題ないんですけど。チームカラー的にはどうなんでしょうか。単なる仮説で終われば良いです。ただし、引いて守るのはすばらしくうまい。

 ■独り言

 今週の注目は、デポル対バルセロナ、チェルシー対マンチェスターユナイテッドでしょうか。そして優勝が決まるかもしれないレアル対ビルバオ。そして、個人的に興味のあるポーツマス対ブラックバーンと大宮対鹿島。果たして、何試合伝えられるか。適当に頑張ります。

posted by josepgualdiola |10:43 | 独り言 | コメント(15) | トラックバック(0)
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2008年04月21日

鹿島対ガンバの雑感

 バルサ対エスパニョールは録画に失敗。代わりに鹿島対ガンバをお伝えしようと。両チームとも今季ははじめてみるわけで。状況はどうなんでしょうか。欧州は時期にシーズンが終わるので、徐々にJにシフトしていきやす。ただEUROは全力でお伝えできればなと。

 鹿島のスタメンは、曽々端、石神、大岩、岩政、伊野波、青木、小笠原、ダニーロ、本山、マルキーニョス、田代。野沢と内田は怪我か。そういえば、中田浩二が帰ってくる気配が漂っている。どこのポジションで起用されるのだろうか。ユニフォームがフラメンゴ。

 ガンバのスタメンは、藤ヶ谷、安田、山口、中澤、橋本、明神、遠藤、二川、ルーカス、バレー、山崎。顔ぶれが微妙にチェンジ。大丈夫か中澤、そして山崎って遠い昔横浜にいたような。監督は浦和出身の西野。将来は浦和に帰ってくるのではないかと勝手に予測している。

 ■様子見とハードワーク

 実はガンバってあまり見たことがない。勉強不足で申し訳ない。ガンバの試合を見ていない自分のガンバの印象は、攻撃的で魅せるサッカーを行う、、なんて先入観がある。あくまで先入観。実態はどうなんだ。アラウージョはブラジルで頑張っているのか。

 試合は静かな立ち上がり。100%の守備でお互いに対抗。攻撃はあまりリスクをかけたくないようで、攻撃に枚数をかけたり、リスクを負ったフリーランニングが両方とも少ない。時間がたつにつれて、両チームとも両SBを上げて攻撃に出るものの、なんだか足りない印象のまま前半が終わった。鹿島のほうが優性に見えたのは、小笠原の得点に直結するパスと、ダニーロの仕掛けだろう。ガンバにはその双方が欠けていた。

 ガンバ。何となくボール回しのうまいイメージがあったが、鹿島の守備の前に持ち味が出せず。25分以降から安田が積極的に左サイドを駆け上がり始めて、チャンスができた。しかし、安田のクロス→中で合わせるが主な攻撃パターンではないような。酋長間際に安田→バレーで決定機を作ったように、この形が一番利いていた。

 鹿島の攻撃は細かいパスで組み立てることに拘らず、田代に当てたり、裏に抜け出すボールが比較的多かった。雨なので、正しい判断である。田代が競る→本山やダニーロが拾う形は訓練されているようで、FWとMFの距離感は抜群であった。また、マルキーニョスがサイドでボールを受けての形でも、しっかり中央に中盤の選手が飛び出してきていて、完成度の高さを感じた。相手がその攻撃に合わせて、DFラインを下げたら、中盤が楽になる→小笠原の出番である。ただし、ガンバはDFラインを下げなかった。

 ガンバはまったくわけがわからなかった。周りの選手のパスコースをつくる動きが少なかったため、遠藤は躍動できずに、守備面でもDFとMFの間を埋められず。ルーカスの中盤もよくわからなったし、期待の山崎もなんだかな。ってなわけで、後半に期待。

 補足。レアルにロベカルとベッカムがいたころを思い出してください。ロベカルが左サイドでボールを持つ。得意のキック力でベッカムにサイドチェンジ。このときにベッカムはフリーでした。ベッカムがフリーであることは問題あるかないか。答えはない。左サイドにボールがあるときに、右サイドの選手はたいていフリーである。守備の優先順位はボールのあるサイド、そして中央であって、逆サイドのことも考えていたら、守備に厚みができなくて、相手にスペースを与えること間違いなし。たまに逆サイドもマークするチームがあるけどね。例えば、ビエルサのチームとか。あくまで、それは例外。

 ■意外な守備力

 後半になっても、試合の流れは変わらず。基本的に鹿島がらしさをみせて、ガンバが時々やり返す形。ここでも安田が違いを見せていた。ドリブラーの少ないガンバ。家長がいなくたって大丈夫ってことだったんだろうけど、しばらくは時間がかかりそうな気配。

 鹿島は石神と伊野波を積極的に上げて攻撃。伊野波はなかなか攻撃にうまく絡めていた。内田に比べれば、物足りないかも知れないが、控えにしては十分な働きである。それに対して、ガンバの橋本は物足りなかった。本職でないのでしょうがないかもしれないが、4-4-2同士の対決では、SBの攻撃参加が内容に決定的な影響を与えたようで。

 しかし、ガンバのDFラインは引きすぎることなく我慢を続ける。遠藤と明神も懸命に守備に走った結果、最後まで持ちこたえてしまった。終了間際のセットプレーの連続は計算外だろうが。山口と中澤。どちらがDFラインをコントロールしているのか非常に気になった。水本も福元もレギュラー獲得は難しいかもよ。いや、中澤は怪しかった。

 ただ、守備で頑張りすぎたからか、攻撃は迫力不足。ルーカスは前半とあまり代わらなかった。後半に気になったのはバレー。個人でどうこうする力はあるものの、チームの一員として、機能している時間帯が短いような、、ていうか短い。昨年はどうだったんだ。それでも点を入れるから大丈夫なのか。ルーカスをトップにしたほうが、ボールがおさまって内容のガンバが取り戻せそうな。そうしたら、バレーをどうするか。。。このままだと、バレーにすべてを託すことになりそうだぞ。

 試合は0-0で終了。ガンバが良く守ったねという試合だった。鹿島はやることやったけど、点が入らなかった。わざとガンバに攻撃させてカウンターを狙うトラップ作戦はリスクが高いので、やらないで正解だろうと。

 ■独り言

 ガンバはどこへ行くことになるのだろう。ミネイロは使えないのだろうか。ルーカスとバレーの使い方に期待したい。鹿島は完成度が高い。ただ、観客が少ないんだってね。どうしたもんか。一度は鹿島スタジアムにいってみたい。

posted by josepgualdiola |18:52 | | コメント(13) | トラックバック(2)
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2008年04月21日

ラシン対レアルマドリッド ~レギュラーな状態~

 いつの間にかの9ポイント差。下手したらクラシコで優勝が決まってしまうのではないだろうか。なんだかんだ独走のレアル。そしてチャンピオンズリーグ圏内のチャンスが存分にあるラシン。マルセリーノは本当に凄いぞ。

 ラシンのスタメンは、トーニョ、アヨセ、セサルナバス、モラトン、ピニジョス、オスカルセラーノ、コルサ、ドゥシェル。ホルヘロペス、チテ、ムニティス。注目はコルサ、アヨセ、ホルヘロペス、そして復帰したムニティス。

 レアルのスタメンは、カシージャス、エインセ、カンナバーロ、ペペ、セルヒオラモス、ディアラ、ガゴ、ロッペン、スナイデル、ロビーニョ、ラウール。ニステルがいなくたって問題なく結果を出しているようで。バルサがだらしないだけかもしれないけれど。グティは出場停止。

 ■正しさをようやく身につけたレアル

 熱心に当ブログを読んでくださっている方ならば、お分かりかと。自分はレアルについて、ずっとこう感じていた。ラウールとグティがいなければなと。ヘタフェでめまぐるしく変わるサッカーを披露していたシュスターが、レアルでいびつなシステムに執着スツ原因はグティとラウールなのだろうと。グティを使えば、守備の問題が発生するのは周知の事実。ラウールに拘るのはそこまで問題ではない。ただ、ロビーニョ、ラウール、ニステルの変則的3トップは、結果として右サイドの攻撃と守備をセルヒオラモスにべったり。

 常にイレギュラーな状態で戦い続けるレアル。亀の甲羅を背負って戦うようなものである。昨年のヘタフェサッカーを見た自分としては、シュスターがそんな危ない橋を自分の意思で渡るとは到底思えなかった。恐らく、ビッククラブの大人の事情なのだろうと。バルサでもそんな事情が垣間見られるし。大人の事情が戦術的幅を狭めるのはちと切ない。

 しかし、この試合ではグティが出場停止。よって、中盤の構成がガゴ、ディアラ、スナイデルとなる。形はガゴをアンカーとした逆三角形。ローマ戦でも見せたディアラを攻撃的な位置である。ローマ戦のディアラは器用さを発揮していて驚いた。3人とも攻守に貢献できるので、周りの選手に余計な負担がかかることはない。しかも、ガゴとスナイデルは繋げるし、ディアラも面白そうである。

 そして、ニステルがいない。よって、変則的3トップを使う必要がない。前線の形はラウールを頂点としていて、基本は左にロッベン、右にロビーニョである。ロッベンとロビーニョは頻繁にポジションを入れ替える。ただ、ロビーニョは左サイドにいるとき、ロッベンは右サイドにいるときに輝きを放っていた。

 つまり、グティの出場停止とニステルの離脱によって、大人の事情によって発生した現象が解決されてしまったのである。イレギュラーがレギュラーな状態へ。大人の事情本体が消滅したわけではないが、この形で結果を出せばひょっとするかもしれない。

 ラシンは前線からの守備がおそらしく強いチームである。ムニティスとチテはどこまでも追ってくるし、DFとMFもそのプレスに連動して、どんどん前線から攻撃的な守備を行ってくる。そんな相手にポゼッションできるチームは少ない。しかも、ポゼッションが高くなると、負ける可能性が高くなる仮説が続いたレアル。ラシンの攻撃的な守備は、レアルにとっては好都合だったのかもしれないが、それはあくまでイレギュラーなレアルにとってであった。

 ラシンの超攻撃的守備を諸共せずに、レアルはボールを支配。DFラインも闇雲にボールを蹴らずに丁寧にボールを繋いでいた。スナイデル、ディアラが精力的に動き回り、ロッベン、ラウールとダイレクトパスで相手ゴールに迫っていた。ボールを出した後の動きもすばやく、全体的にワンタッチのパスが面白いように繋がるレアル。

 特にスナイデルが良い。自分の仕事に集中すればいいだけだったスナイデル。しかもポジションはアヤックス時代に近い。この状態で活躍しないわけがないわけで。前線の選手に楽な状態でボールを繋ぎまくっていた。そしてディアラ。ローマ戦のプレーが再び。中の人が変わったのか、というプレーであった。

 高速パスでラシンを崩すレアル。ダイレクトパスでフリーになったロビーニョのクロスを、ラウールがらしい動きで合わせてレアルがあっさり先制。ラシンからしたら、話が違うといううことだろう。

 点を取られたので、ラシンが20分過ぎから攻勢に出る。レアルは4-1-4-1で対抗。しかし、守備の準備ができているときはいいが、レアルが攻撃を仕掛ける→相手ゴール前までせまる→ボールを奪われる流れのときに、ラシンのカウンターを潰す守備があまり行えていなかった。時々、ロッベンがプレスをかけて攻撃を潰せていたけれど、あくまでまれなことだった。つまり、攻守の切り替えが遅く、攻撃のときに守備の準備ができていない。

 また、楔のボールを入れられる→ムニティスらにカンナバーロがついていく→中盤と連動して挟み込めてない→波状攻撃をくらう。問題はガゴがボールに寄せすぎ。ガゴがボールに寄せに行かなくさせるには、ディアラとスナイデル、ロッベンらが頑張るしかないけれど、攻撃参加して自陣に戻っているときにそれを求めるのは難しい。

 結論を言うと、ボールを回して攻撃を組み立てるチームは攻守の切り替えが命綱となることを再確認。この形を継続していけば、そのうち身につくとは思うが。攻撃面での問題点はロビーニョとロッベンの位置を入れ替えないほうが面白いかもしれない。ロビーニョを左に、ロッベンを右に。ディアラとラウール、スナイデルで中央は作れてしまうので、サイドにいてもらったほうが相手にとってはきつい。また、SBが攻撃参加のタイミングをまったくはかれていなかった。セルヒオラモスはまったく攻撃参加しないまま前半を終える。珍しい。速いパス回しの弊害。どのみち、この戦い方を突き詰めていけば、解決するとは思うけれど。

 ラシンの猛攻。流れの中からはチャンスをほとんど作らせなかったが、セットプレーの守備が曖昧なレアル。運良く無失点で乗り切ったが、後半もセットプレーでの守備は課題となりそうだ。

 ■ロビーニョとロッベン

 後半になると、レアルは守備意識を高めて、攻撃のスピードもまったりしたものとなった。無理は絶対にしない。前半は縦への意識が強かったが、後半は横への意識が強く、ディアラが試合のリズムを整えていてびっくりした。

 守備の場面でも前線の4-1で相手を挟み込んでボールを奪う芸当を見せた。一回だけだけど。これを日常的に行えるようになれば、末恐ろしい。サイドに流れるチテや、進化しつつあるドゥシェル、途中交代で入ってきたスモラレクによって、徐々に流れを引き寄せようとするラシン。

 しかし、レアルのDFラインが堅い。全員がCBもできる4枚。スモラレクのパスをチテが抜け出した絶好機もエインセが絶妙なカバーリングで対応。ようやく、レアルもベストメンバーでDFライン組めるようになったわけで。しかし、次節はカンナバーロが累積のためお休み。

 後半のレアルの攻撃はカウンターが中心。スナイデルが相手のギャップでボールを受けて攻撃を仕掛けていたが、ロッベンとロビーニョが妙に大人しい。チェルシー時代のロッベンは間違いなく左サイドだったが、最近のロッベンはどっちのほうがいいのかわからない。怪我から復帰したロビーニョはまだまだ切れがない。この2人が突破できなければ、レアルの攻撃もままならないわけで。しかも、後半になると、両SBはウイングを追い越すような攻撃は自重していたし。そういえば、ロッベンはSBを使うのがうまいのだろうか。そんな印象がない。

 ラシンの攻撃時間が続いたが、カシージャスも一時期の混乱状態を脱したようで、安定したプレーでチームを支える。ロスタイムにイグアインが追加点をれると、レアルの選手は全員で喜びを表現。まるで、優勝したかのようだった。

 ■独り言

 次節も前線をこの形で組んで欲しい。ロビーニョとロッベンを機能させることができれば、破壊力抜群で、しかも変則的な前線から開放される。ワントップのラウールにボールがおさまらないのが少し気になる。この位置にニステルが入ったら、まじで怖い。ディアラとバチスタをうまくローテションで回していけば、2人とも残ってくれないだろうか。間違いなく残すべきだと思う。ガゴは言うまでもなく。グティはスーパーサブでよろしく。マルセリーノはもう1年ラシンで頑張って欲しい。CLに出られれば、予算も上がるだろうし。

posted by josepgualdiola |09:30 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(17) | トラックバック(0)
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2008年04月18日

エバートン対チェルシーの雑感

 記憶が確かならば、前回の対戦はケーヒルのオーバヘッドで同点に持ち込まれたチェルシー。ただし、試合内容は断然チェルシーだったかと。この試合では、ケーヒルもアルテタもいないエバートン。何かやらかしそうなのはピーナールくらいで、マヌエルフェルナンデスは機能するのか。

 ■臆病になってきたチェルシー。

 家庭の事情でランパードが試合に出られない状況。ドログバも怪我の状況がよくないんだってさ。そんなチェルシーのスタメンは、チェフ、フェレイラ、カウバーリョ、テリー、アシェリーコール、ミケル、エッシェン、SWP、カルー、アネルカ、ジョーコール。

 チェルシー=放り込みなんてイメージがあるみたいだけれど、実はボールを繋ぐ場面もちらほら。特に4-3-3のときのチェルシーは、縦への意識が強いがボールを繋ぐ意識が高い。モウリーニョ時代も含めて。ただ、ドログバがいると、困ってなくてもドログバの場面が目立ち、それはそれでどうなんだろうと思っている。

 この試合のFWは、アネルカ、カルー、ジョーコール。アネルカはあまりポストプレーが好きではないように見える。真の姿はアデバヨールに似ているかもしれない。2トップのぶんだけ、アデバヨールのほうが恵まれているかもしれないけれど。ポストプレーで味方を活かすよりは、サイドに流れて自分で勝負するプレーを好む選手。

 アネルカだからか、ドログバがいないから、チェルシーは長いボールを封印して、攻撃を組み立てる。グラントの売りである両SBの攻撃参加がキーとなってくるのだが、なぜか上がってこない。アウェーだし、失点が怖いし、、、なんて状況がSBの攻撃参加を封印させたのかもしれない。

 SBが上がらないと、ピッチを広く使った攻撃が不可能となる。選択肢も一気になくなる。中盤の選手がボールを持っても、縦か後ろしか選択肢がなかった。そんなパスサッカーがどこにある。しかも、前にボールを動かす意識の高いランパードとバラックのいない状況がさらに拍車をかける。しかも、前線の3枚はポジションを固定していて、ボールを引き出す動きが少なかった。ジョーコールも珍しく大人しい。

 状況を整理すると、SBが攻撃参加しなかったのでピッチを幅広く使えない。パスでボールを前に運ぶ意識の高い選手が中盤にいない。前線の選手のポジショニングが硬直化されていて、ボールをもらえない。すばらしい悪循環がここに成立。攻撃してもまったく得点の気配がしなかった理由はこんなとこだろう。

 エバートンはFWのジョンソンを中盤に下げて守備を敢行。4-4-2らしくない守備でチェルシーに対抗。もともと組織的なチームなので、機能しないチェルシーを止めるのは困難なタスクではなかった。しかし、エバートンも攻撃がうまくいかない。SBを組み立てに参加させて、サイドから果敢に仕掛けるものの、クロスは跳ね返される。中盤で相手の隙間をつこうにも、隙間をつくケーヒルがいなければ、隙間にパスを出す選手もいなかった。頼みのヤクブもカウバーリョ、テリーが相手では苦しい。

 試合が動き始めたのは、30分。遅い。きっかけはチェルシーのカウンター。ボールを自分達で展開する形では、相手の守備が準備万端で待ち受ける。しかし、カウンターでは相手の守備の準備ができていない。中盤で簡単に前を向ける。SWPのフリーランニングでチャンスを掴むと、カルーが中央に進出し始める。カルーが相手のギャップを突く動きをはじめて、チェルシーの前線の動きが活発化する。そしてエバートンの守備が混乱し始める。マークが混乱した結果、前線にはスペースができ始める。

 そのスペースをエッシェンが駆け上がり、チェルシーが先制。まったく得点の気配がしなかったが、40分にようやく先制。ランパードもバラックもいない状況では、エッシェンが試合を組み立てるしかない。そんな自覚が30分くらいから見られたのは収穫だった。それにしても、ミケルはバックパスが多すぎた。マケレレだったら、もっと前線にパスを通していたはずである。

 後半はエバートンがボールを持って攻撃を仕掛け、チェルシーがカウンターを仕掛ける展開へ。前半にポストプレーをしていなかったアネルカも後半はやっていた、ただ、チェルシーの求めるポストプレーかというと、なんともいえない。アネルカは得意の左サイドから中に切れ込んで、シュートまでもって行くのが本当に好きそうである。アネルカゾーン。

 エバートンの誤算は、バレンシアを脱出したマヌエルフェルナンデス。明らかに結果を求めたプレーをしすぎである。煮え切らない状況を何とか自分をきっかけとして打開したい、という意識を持った選手は個人的に好きなんだけれど、やり方を間違っては元も子もない。ありがちなのはドリブルに走ること。マヌエルフェルナンデスは目の前の相手を抜いてからパスを選択することを考えていたようであった。結果として、ボールを奪われたり、パスの精度が下がってどうしようもなかった。

 途中から、ジョンソンを下げてグラベセンを投入。しかし、あまり意味はなく今度はチェルシーが守りきって終了。さすがにケーヒルがいないのは痛いか。

 ■今後のチェルシー

 人員整理が課題のチェルシー。そんなことよりも、来季の監督はどうなるのだろうか。まさかの続投か、まさかまさかのライカールトか。テンカテはどうなる。マルダの行方は??SWPはどうなる??カルーもなんかいまいちだぞっと、バレンシア以上に注目のチェルシーでした。ちなみに、MVPはテリー&カウバーリョ。特にカウバーリョは世界最高峰の称号を与えてもいいような。

posted by josepgualdiola |10:23 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(1) | トラックバック(1)
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2008年04月15日

広島対セレッソ ~不思議な広島~

 広島のスタメンは、木寺、盛田、ストヤノフ、槇野、浩二、青山、服部、李、高萩、柏木、寿人。いつのまにかDFラインが本職だらけ。高萩と柏木が楽しみである。下田よりも木寺なのか。

 セレッソのスタメンは、相澤、丹羽、羽田、前田、中山、香川、ジェルマーノ、アレー、酒本、柿谷、カレカ。セレッソを見るのは何年ぶりだろう、、、というくらい記憶にない。申し訳ない。柿谷、香川に注目。そして羽田はセレッソにいたのか。中盤の底が助っ人だけ、、、というのが切ない。

 ■なんなんだ広島

 広島のシステムは3-4-2-1。システムは別になんだっていいんだけれど、問題はピッチをどうカバーするか。無理なくピッチをカバーできていれば、5-5でも別に問題はない。広島は寿人をワントップ、その下に高萩と柏木を配置している。攻撃の場面で、3人がサイドに流れることが少なく、妙に中央よりの攻撃となっている。ウイングバックが上がるスペースを空けているんだ、、とポジティブに考えてみよう。

 守備の場面を見てみよう。前線の3人はやはり中央よりだった。柏木と高萩はセンターサークル付近で相手の攻撃をけん制。中央からは攻撃を展開させないぜ、という守備を披露。中央の守備を固められたので、セレッソはサイドから攻撃するしかない。そんなわけで、セレッソはサイドから攻撃を展開する。

 前線の3枚が中央にいるので、後ろの選手がサイドの守備をしなければいけない。3-4でサイドの守備を行う。ここでの注意点は、意地でも5-2にならないこと。ウイングバックが青山らと同じラインを形成できれば、何とかなるかもね。でも、5-2になってしまい、しかもセレッソはSBを攻撃参加させてきたので、日常的な数的不利。さらに柿谷はボールを触りたがりのようで、広島にとっては悪夢。柿谷が自由に動くので、広島の青山らが対応。そのせいで、柏木と青山の距離が空いてしまった空白地帯。

 自ら相手にサイド攻撃を促し、それで窮地に陥る広島。面白い性格である。この現状を見て、献身性あふれる柏木が黙っているわけがない。中央からサイドを助けに走りまくっていた。それなら、高萩と柏木に相手のSBを見させて、DFラインを高く設定、森崎浩二を前に出せば、こんなことにはならなそうなんだけれど。

 パスをつなぐ印象のあった広島だが、この試合では本職CBだけ、という事情もあってロングボールを蹴る場面が多かった。スカパーの解説曰く最近の広島はロングボールが多いらしいので、イメチェンかもしれない。ポゼッションサッカーは最後に点を決める役者がいないと厳しいもんね。久保と寿人なら面白そうだけど。でも、ペトロビッチは自分の型を崩しそうもない。多分、繋ぎたいんだけれど5バックになっていて、ピッチを広く使えないし、前線との距離も遠いので、蹴るしかないんだろうなと勝手に予想。

 セレッソの早い攻守の切り替えにもあって、ボールを失いまくる広島。セレッソはピッチを広く使った効率の良い攻撃で広島に迫る。しかし、セレッソもいまいち攻撃に迫力がない。大事に大事に攻めようとしていて、ワンツーや強引なドリブルが少ない少ない。しかも、アレーが空気。ジェルマーノが1人で仕事をこなしている模様。もっと、攻撃的に振舞いたいのだろうな。ゴール前までの運びは完璧だが、そこから先が、日本の課題。時間がたつにつれて、破れかぶれのミドルが増えてきた。これが入ると、問題は解決されないんだろう。

 20分過ぎから、急に広島がボールを繋ぎ始める。何が起きた。監督の指示か、選手の判断か。CBにボールを繋ぐ意識が高まってきた。3バックでピッチを広く使ってボールを回せると、ウイングバックが高い位置を取れるようになる。広島にとっては良い展開。ようやくボールを前に運べるようになって来る。

 すると、相手のミスから森崎浩二の突破→高萩のミドルで広島が先制。なんと広島が先制。セレッソからすると、なんだこりゃである。この得点後、広島はボールを繋ぐ意識が格段に高まり、広島らしさを取り戻す。そして、意外に守れないセレッソ。機能した広島を止めるのは難しいのかもしれない。

 しかし、時間がたつにつれて守備の意識が高まっていく広島。前半を1-0で終わりたい心理発動。高萩がサイドの守備を行うようになる。しかし、DFラインは下がったまんま。よって、クロスを上げられ放題になってしまう。人数が足りているから、危険な香りはしないものの、何かが起こる可能性は常に付きまとう。そして、槇野のオウンゴールが起きる。最近は論理的な試合が増えてきた。前半が終了。ちなみに、怪我のため盛田が途中交代した。最後に、寿人はポストプレーでチームの流れを引き寄せようと努力していた。

 ■なぜか復活広島

 後半が始まると、いきなり広島が先制点を上げる。ストヤノフのロングパスで服部が抜け出し、クロスを寿人が押し込んで追加点。あっさりと2-1にすると、その後は広島のショータイムであった。

 逆にセレッソは焦りまくり。確かに、広島の守備は前半よりも改善されていた。全員の守備意識が高まり、一対一で妙な強さを発揮。サイドへのヘルプも高萩と柏木が懸命に行っていた。しかし、それでもボールを運ぶことは難しいことではない。セレッソも普通に攻撃を仕掛ければいいものを、サイドからすぐに中央へ行きたがり自らバランスを壊していた。中央には広島の選手がたくさん。そこへむざむざ突っ込むとは。

 セレッソは途中から森島を投入。ハイボール大作戦かと思いきや、今までとかわらない。何で森島を入れたかは謎であった。セレッソがバランスを崩した攻撃を仕掛けるようになったので、広島は楽にボールを奪えるようになる。しかも、前がかりになったセレッソは攻守の切り替えが遅くなり、どうしようもない状態へ。

 広島が広島らしさを存分に見せて、セットプレーから、流れの中から追加点を入れて4-1で試合が終了。セレッソはゴール前の崩しに焦りが見られ、工夫が最後まで見られなかった。

 広島の寿人、柏木、高萩の攻撃陣は後半になると破壊力を発揮。ポジションを限定せずに、サイドに開く、裏へ飛び出す役割を全員が行っていた。寿人が下がれば、高萩が飛び出し、柏木がゲームを作れば、寿人がゴール前に詰める。前半はちっとも驚異的でなかったが、後半の3人はかなり驚異的であった。今季になって、広島らしさは初めてだったらしい、それが見られたのは幸運だった。パスがテンポ良く繋がる広島のサッカーは素直に面白かった。

 ■MVP

 服部。広島のサイドは相当な運動量が必要とされそうである。しかし、何度も裏へ抜け出してチャンスメイク。その結果、2点目と4点目のきっかけとなった。ちなみに、李も同じくらい走っていた。ちなみに、セレッソの香川、柿谷はまだまだ苦労が続きそうである。

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2008年04月14日

アルメリア対ビジャレアル ~予想通りの~

 アルメリアのスタメンは、ジエゴ、マネー、アカシエテ、ガルシア、ブルーノ、ソリアーノ、フェリペメロ、コロナ、クルザ、オルティス、ネグレド・果たして来季い何人の選手が買われていくのだろうか。ネグレドはソルダードと同じ歴史を歩むことになるのか。

 ビジャレアルのスタメンは、ディエゴロペス、ハビベンタ、シガン、ゴンサロ、アンヘル、マティ、エグレン、セナ、カソルラ、ロッシ、ニハト。カプテビラとピレスの左サイドコンビがいない。両サイドには突破が他の選手が並ぶ。その影響やいかに。

 ■ポゼッション対プレッシング

 アルメリアの猛烈な守備の前に、ビジャレアルのポゼッションが通じるかどうか。試合前の注目点である。しかし、ピレスとカニがいないビジャレアルは、さすがに様相が違う。マティとカソルラは独力で崩す選手で使われる選手である。自分達から試合を作ることはできない。セナとエグレンがいるけれど、ビジャレアルのキーマンは中に絞ってくるSHである。一番重要なのはSHだったり。で、そのSHが予想通りに機能しない、しかも相手はポゼッション崩しの鬼・アルメリア。試合は思ったとおりアルメリアのペースで行われる。

 昨年のヘタフェやレクレもそうだったが、前線から連動して相手を追い詰めていく守備が得意なチームは、ボールを繋ぐのも実はうまい。ボールを奪った→相手の準備ができていない状況で、攻撃が仕掛けられる利点もあるが、それ以上に運動量の量と質が高いことに気がつく。

 ビジャレアルからボールを奪ったあとのアルメリアは、落ち着いてボールを回し、しかえるチャンスをうかがう。中盤の3枚の位置も頻繁に入れ替わってマークを外してボールを落ち着けると、必ず両SBが上がってきて、攻撃に厚みを加える。特に左サイドのマネーはどこかに買われていくこと間違いなし。ちなみに、フェリペメロはフィオレンティーナに移籍が決定。ネグレドはレアルに帰りたくないそうで賢明な選択。

 ビジャレアルはチャンスが作れないまま、時間だけが過ぎていく。アルメリアは徹底的にボールホルダーにプレスをかけ続け、ボールを奪ったら緩急をつけた攻撃でやりたい放題。そして20分に事件がおきる。ハビベンタの思いやりのないバックパスをディエゴロペスがトラップミス→相手をファウルで止めてPKを献上、しかも赤紙。ファンカルロスという若いGKがロッシに代わって登場。キープ力のあるロッシを残さない判断には驚いた。

 このPKをネグレドがふかしてビジャレアルは間一髪。しかし、ポゼッションが機能しない状態での1人離脱は恐ろしく痛い。パスコースがなくなるので、さらにマティ、カソルラは球離れが悪くなりそうな予感。アルメリアは徹底的に攻め立てればいいわけで、やることがはっきりしてくる。ビジャレアルも前半は攻撃を捨てて守りきる模様。

 ファンカルロスのお粗末な守備もエグレンがスパーカバーを見せたり、相手のシュートがなぜか真正面に飛んだりと強運を見せるビジャレアル。前半は何とか0-0で凌ぐことに成功。しかし、後半はどうする。

 アルメリアの中盤の3枚のポジションチェンジが面白かった。形はバルサと同じで、エジミウソンの位置にソリアーノ、デコシャビの位置にフェリペメロ、コロナ。ソリアーノは中盤の底でボールを捌く場面が多かったが、楔のボールを入れるときにはパス&ゴーを 実行することが多かった。ソリアーノが上がってできたスペースにはコロナかフェリペメロが入ってきてフリーでボールを受ける。フットサルの動きのようだが、中盤では非常に使えるかもしれない。大切なのはパスを出したら前に抜けることと、それ同時に空いたスペースを埋めること。これで、ボールが落ち着く。

 さらに、アルメリアの恐ろしいところはフリーでボールを持っている選手の判断。フリーでボールを持つ→味方にパスという行動ではなく、フリーでボールを持つ→前線にスペースがあるときはドリブルで駆け上がる→相手が来る→ひきつけて味方にパス。こんなの当たり前じゃないかという行動だけど、意外とできる選手は少ない。前にスペースがあってもドリブルしないでパスを選択→味方の近くに相手がいるのにもかかわらず、、、なんて場面は全世代・全国共通。どんなサッカーでも相手をひきつけてパスは使えるはずで、徹底しましょう。

 ■10人になっても

 最近は10人になっても、互角に渡り合う試合を見た記憶がない。昨年のレアル対セビリアくらいか。この試合も例外でなく、ニハトをサイドにおいて起点にしようとしたくらいのビジャレアル。後半のほうが、後ろから前線に飛び出す動きが多く、攻撃に出る試合は分かったが、アルメリアの守備の前では、たらなすぎる。

 後半になると、アルメリアは守りへ戻るスピードが遅くなっていく。戻る必要もないだろうという判断かもしれない。ビジャレアルはスペースを与えられたわけで、それを活かしきれれば面白かったけれど。4-3で意地で守り、2を前線に残す作戦が見たかったな。

 アルメリアはクロスをネグレドを的として狙い撃ち。しかし、最近は守備を覚えたビジャレアルが徹底的に跳ね返しまくる。ゴンサロが復帰してから明らかに守備力が増したビジャレアル。退場しちゃったけれど、ディエゴロペスの調子もいいし。

 それでもゴールをこじ開けることに成功したビジャレアル。終了間際に待望の先制点。きっかけはコーナーキック。この試合では何度もセットプレーのチャンスがあり、そのたんびに様々な工夫を見せたアルメリア。それが最後の最後で報われた瞬間。

 ショートコーナーって守備側からすると、ボールにどうしても注意がいってしまい、マークがおろそかになることがある。 というか、ならざるを得ない。角度をつけたクロスはキーパーにとっても嫌だし。セットプレーで点を取り巻くっているらしいアルメリア。キックの精度も当たり前だが、工夫も大切だなという当たり前の結論で終わります。

 ■MVP

 フェリペメロ。ブラジル人の層の厚さってすばらしい。フィオレンティーナでも多分活躍しそうな気がする。何でも屋。セナが長短のパスでゲームを作ならば、メロは運動量とドリブルとギャップでゲームを構築する。自分で書いていて良くわからない。シャビデコの位置で最も輝く予感。果たしてフィオレンティーナにそんなポジションはあるのか。

posted by josepgualdiola |17:35 | バルセロナ/07~08 | コメント(4) | トラックバック(0)
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