2007年08月29日

G大阪対鹿島 ~背番号40を潰せ~

 なぜか最近調子の悪いガンバ。レッズに負けた後遺症か、それとも監督の言う疲労か。疲労は言い訳に出来ないけれど、ガンバはスタメンとベンチの差が激しいと思う。メンバーを見てそう思った。実際はどうなのだろう。でも流れを変える家長がいるのはでかいか。

 対するは鹿島。最近絶好調。小笠原が累積で消えても他の選手が頑張る頑張る。終了間際に追加点という勢いに乗りやすい勝ちかたをしているのも吉。この試合では小笠原も復帰。非常に楽しみな試合である。なぜか場所は金沢。

 ■鹿島の不思議な作戦

 鹿島のFWと中盤の間に広大なスペースが出来ていた。2トップの柳沢、マルキーニョスはポストプレー、キープ力ともにある。ハイボールをシジクレイと競る以外の仕事は無難にこなしてくれそうだ。近くに中盤の選手がいなくても上がりを待つことが出来るし、いればダイレクトでボールを離すことも出来る
。ただし、守備はできない。中盤との間にスペースがあるので、守備をしても無駄に終わる。

 FWが守備に参加できない。つまり、中盤がチャレンジしなくてはいけない。つまり、ボールに寄せるということだ。そのカバーは基本的にDFが行う。つまり、引きこもり気味で試合を展開する必要がある。

 鹿島のボールの奪いどころはDFラインと中盤の間、ターゲットは播戸、バレー。確かに、ガンバの中盤のレベルは高いので、ここを狙いどころにするのは理解できる。特に楔のボールが入ったとき=狙いどころである。しかし、ガンバはFWに楔のボールをまったく入れなかった。鹿島からしたらマジかよ、、という話である。

 ガンバのFWにボールがわたるときは、もうフィニッシュの手前であることが多い。それか、サイドに流れてDFの裏をつく場面。つまり、挟み込み作戦ができないのである。挟み込もうにしても挟み込めない状態。ドンマイ鹿島。

 ボランチの位置が自由になったガンバは両SBと中盤が連携して前線にボールを運んだ。鹿島のプレスはただそこにいるだけであったので、ガンバは簡単にボールを繋いでいた。中盤はプレスに行きたくても個々の距離が遠いので、リスクをとれなかったのだろう。結果、ガンバが自由に。誰がどう見ても、鹿島からすると最悪な流れであった。

 また、攻撃面もひどかった。ボールを低い位置で奪う→パスで繋ごうとする→ガンバの執拗なプレスに潰される→ロングパスに切り替える→FWがボールをキープするが、中盤の走る距離が長く枚数も減っていく→奪われる→鹿島の中盤は中途半端な位置まで上がってきている→守備がいかない、のリピートである。

 ガンバのプレスは相手にボールを離させるくらいプレッシャーを与えていた。これが正解。ボールを離させるくらいプレスに行かなければ、あまり意味がないと思う。また、両FWの守備意識の高さもガンバの守備を助けていた。バレーも播戸相手を後ろから追い掛け回し、鹿島はガンバのFWと中盤に挟み込まれていた。

 こうなればガンバが点を決めるの時間の問題。バレーが前半11分に先制。遠藤が追加点、3点目はカウンターでバレーが駄目押し。やりたい放題である。

 ■点差がついた大雨の後半戦

 ガンバの執拗なプレスも点差があれば続くわけもなく、鹿島は点を取るために人数をかける代わりに守備の枚数が足らなくなり、カウンターをくらいやすくなる。そもそも前半の後半からガンバは少し引いてカウンターを狙っていた。

 後半の鹿島は大切にボールを繋ぐようになった。無理せずバックパス多めに。さすがのバレー×播戸も深くまでは追いかけない。しかし、パスをカットされ→バレー独走→最後は播戸で後半開始早々に4点目。

 失点後、鹿島がボールを持つようになる。ガンバにボールを持たされているといったネガティブなものではなかった。両SBの位置も高く不利な形でボールを失うこともなくなっていったので、これはガンバ厳しいと感じていた。ちょっとラインが引きすぎていたと思う。ただ4点差あるのでそれでも問題ないけれど。

 セットプレー崩れから鹿島が1点返すと、ガンバも負けじと反撃。5点目によって、鹿島の心は折れたか。攻め込まれる回数も増え試合終了。
 
 ■独り言

 鹿島の自滅かな。ガンバ対策ってあまり考えていなかったように見えた。守りから入れば状況は変わっただろう。ガンバは小笠原に対して寄せが早かった。遠藤、二川の頑張り。ガンバは鹿島対策しているのに。。ただ、これでガンバとレッズに優勝争いは託された模様。

posted by josepgualdiola |20:50 | | コメント(9) | トラックバック(0)
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2007年08月29日

セビリア対ヘタフェ ~強いぞヘタフェ~

 ダニエルアウベスは一体どこへ行くのだろうか。本人は試合に出る事を拒否しているらしい。しかし、8/31はもうそこまで来ている。チェルシーがさっさと取れば良いのに。

 ただ、ダニエルアウベスが抜ければ、セビリアのサッカーに変化が生まれるだろう。今までは右サイドに偏った攻撃もバランスよくなるのではないか。その証拠に左SBはプエルタ。今まではCBもできる選手が使われることの多かったポジションである。いきなりケイタが先発。

 ヘタフェはウチェ、ケパを獲得し、決定力不足解消に乗り出した。いくら人やボールが動いても、シュートが下手だったら点は入らない。ちなみにグイサはマジョルカへ移籍。監督がラウドルップに代わっている。

 ■姿を変えたヘタフェ

 昨年までのヘタフェは人もボールも動くサッカーで、ショートカウンターを武器としていた。ボールを奪って、相手の守備が整う前に組織で攻め込む形。それがヘタフェの攻撃。守備は徹底的なプレッシングを行う。人に対する意識も強く、バルサ、レアルでもその守備を破壊することは難しかった。

 また、シュスターの特徴でもある相手の弱点を徹底的に突くためにシステムや選手のポジショニングを頻繁に代えることもあった。モラルが高くて戦術眼の高い選手が多い。

 しかし、個で崩せる選手は少ない。よって、多人数攻撃を必要とし、スタミナがなくなりそうになることもしばしば。

 そんなヘタフェがまったく違うサッカーをしていたのでびっくりした。こちらもイメチェン。まるで上位のチームのサッカーだった。

 まず、新戦力のウチェは個人能力がかなり高い。周りとの連携が確立されていないうんぬんでなく、ボールを持ったらチャレンジパスやドリブルで仕掛ける仕掛ける。他にもケパ、ナチョ、バレンシアのカンテラ育ちのパブロと仕掛けられる選手が多い。つまり、相手に合わせて戦う形から、自分達でサッカーを展開するようになっている。驚愕。

 前線の選手が単純に巧いので、選手間が遠くてもパスを通すし、崩す場面でも最低限のフォローがあれば事足りるようになっていた。昨年に比べると、強さや激しさよりも、個の巧さが随所で見られるように変化していた。ウチェが仕掛けて直接FKを得る。それをパブロが綺麗に決めてヘタフェが先制。

 ただし、仕掛けてボールを奪われて攻められるといった場面が目立ち、昨年と逆の減少がピッチで起きていた。少し危ない場面もあったが、守るのはお手の物である。昨年の守備を体が覚えているはず。ヘタフェは今年も面白い存在になりそうである。しかし、前半20分にソウサが退場。かなり厳しい判定であった。あのハンドでイエローはないだろうと。10人でセビリアのホームで戦うのは厳しい。

 ■10人になっても

 プエルタ→ドゥダで超攻撃的になったセビリア。ヘタフェはケパ→マリオコテロを投入しバランスを優先。4-4-1にしてウチェのカウンターを狙う。ヘタフェの守備意識が高まったことによって、ボールを奪う→攻撃という例年の形にヘタフェは戻っていく。攻撃もウチェにまかせっきりではなく、後ろら選手が上がっていくものだった。試合はまさに互格。1人少ないのにヘタフェはなんなく状況に対応していく。

 逆にセビリアは非常に微妙であった。昨年の名残か、右サイドから崩そうにもヒンケルに代役は無理である。左サイドにはカンテラ出身のディエゴカペルがスピードを活かし攻め込んだが、こちらはフォローが誰もいない。ケイタ、マレスカのピボーテはポウルセン、レナトコンビにはまだ程遠い。

 ケイタが守備的に、マレスカが攻撃的に振舞っているようには見えた。ちなみにケイタは守備的な選手だが得点力はあるようである。この試合でも強烈なミドルを放っていた。マレスカはレナトのようにこぼれだまを拾う、相手の攻撃の芽を潰すことが出来ず、波状攻撃の起点になれていなかった。攻撃時の守備の意識がレナトに比べて低いのだろう。ポジショニングがゴール前過ぎるように見えた。特にクロスの場面ではルイスファビアーノとごちゃごちゃにになっていた。

 このように機能しないセビリア対機能しているヘタフェでは分が悪い。たとえ10人でも。だったら9人だったらどうよ、というわけで、前半42分にコルテースが退場。今度は一発赤。ヘタフェは審判の判定にいらついているようだった。。怒ったら負け。ただし、バレンシア戦に比べると同情の余地があるような。

 ■守り切れるかって

 ヘタフェは4-3-1で守ろうとしたがそれは無理ってなもの。カヌーテがいるので繰り返し放り込まれたらきつい。だからといって、サイドに守備を固めたら中央が開く。前線の選手を削れば攻められっぱなし。9対11では厳しい。

 後半開始すぐにドゥダのクロスがカヌーテを越えてファーにいたヘススナバスが頭で先制。ドゥダにプレスに行くのは無理そうであった。

 ここから先は特に目を見張るものがないので省略。

 ■独り言

 ヘタフェは今季もやってくれそうである。スコアだけ見れば4-1だが、11対10でも決して見劣りしなかった。新戦力のおかげで昨年のスタメン組みが控えにいる。つまり、層がかなり厚い。UEFAで疲れそうだが、両方で結果を出すことに期待します。

 セビリアはダニエルアウベスが移籍したらきつそうな。戦術的バリエーションが少ないので今季は研究もされるだろう。そうしたらきつい。生え抜きのディエゴカペルは面白そうである。スピードあるタイプ。まだバタバタしている感はあるがフィットすればスタメン獲得も夢ではない。あとドゥダの左足はやばい。3アシスト。

 プエルタの代わりにダニエルアウベスには頑張って欲しいけれど。

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posted by josepgualdiola |08:40 | リーガエスパニョーラ/07~08 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2007年08月28日

バレンシア対ビジャレアル ~新戦力の噛み合ったビジャレアル~

 今季のリーガ・優勝候補大本命はバレンシアと予想しています。ただし、アジャラの抜けた穴を埋められればですけど。モリエンテスの代わりにジキッチ、アリスメンディを獲得できたのは非常に大きいかと。そしてホアキンも今年は最初から計算できる。

 ビジャレアルはリケルメをどうするのか。南米出身の選手の割合が多かったが、徐々に欧州の流れにある。若手、マルコスはレクレへレンタル。ホセエンリケはニューキャッスルに売却。まったく理解できない移籍市場での動きである。

 バレンシアのスタメンはカニサレス、モレッティ、マルチェナ、アルビオル、ミゲル、シルバ、アルベルダ、バラハ、ホアキン、ビジャ、アングロ。昨年とあまり変わっていない。

 ビジャレアルのスタメンはビエラ、カプテビラ、シガン、フエンテス、ハビベンタ、ホシコ、セナ、カソルラ、ピレス、ロッシ、トマソン。こちらはカプテビラ、カソルラ、ロッシが新戦力。これは楽しみ。特にロッシは初めて見る。

 ■完成度が高いビジャレアル

 昨季の終盤にかけてのビジャレアルの強さは異常だった。詳しくはここのレポを見てください。今季もその強さにさらに磨きがかかっている。さらに進化してきたのはさすが。

 特に守備面でのレベルアップは著しいものがあった。普段のビジャレアルは自分達でボールを展開することを好むチームだった。リケルメ時代は特にその傾向が強かった。

 そんなビジャレアルが、この試合では守備から入っていた。開幕戦、メスタージャでの試合、という条件を考えると当たり前である。ビジャレアルの狙いはバレンシアの両CBにボールを持たせることであった。

 バレンシアの両翼、ホアキン、シルバは非常に能力が高い。数的不利でも平気で突破しそうな雰囲気をまとっているし、スペースを与えれば高精度のパスが繰り出される。この2人にボールを渡らせないようにするには両SBにボールを持たせないことが一番である。両サイドに誰が1番パスをしているか、、などの詳しいデータがあれば最高だけれど、残念ながらない。恐らくビジャレアルは両SBに前を向かせない、そもそもボールを持たせなければ、両SHにボールが渡らないと考えたのだろう。現実はこのとおりとなった。

 特に両サイドのカソルラ、ピレス、セナ、ホシコの勇気あるポジショニングが守備を機能させていたと思う。後ろにスペースが出来ることを恐れ、正しいポジショニングを取れない選手は多い。上記の選手達は相手陣地深くても、何も恐れず相手についていっていた。

 バレンシアの両ピボーテに展開力があれば、この状況を打破することはできる。しかし、展開力はない。よって、バレンシアの攻撃は精度の悪いロングボール一辺倒になるしかなかった。そして2トップはビジャ、アングロ。選択肢はビジャを走らせるしかない。ジキッチ、モリエンテスがいれば状況は変わっていたのだろうけれど。

 ビジャレアルの攻撃はビジャを止めたとき、バレンシアのパスミスによるスローイン、高い位置でボールを奪い返したときに始まった。つまり、バレンシアは高い位置から組織的に守る準備をする前に攻め込まれていた。ビジャレアルの攻撃はワイドにボールを回すものなので速攻タイプではない。ゴール前まで攻めこまれているわけではないので、危機には見えにくかった。しかし、その実態は徐々にゴール前にせまっていき、さらに完璧にボールを繋がれていたのでビジャレアルが完全に優勢で試合を進めていた。

 そしてハビベンタのスルーパスからトマソンが冷静に決めてビジャレアルが先制。まさに試合内容が結果に現れる試合展開となった。前半17分。ちなみに、バレンシアのDFラインの統率が出来ていないのも失点の理由である。ラインがぐちゃぐちゃだった。

 ■得点後の試合内容

 失点前のバレンシアは1度だけ、右サイドの突貫コンビが仕掛けたくらいでシルバも沈黙気味であった。時々、中盤に降りてきてもホシコ、セナがついてくるので、何も出来ず。

 それでも点を取らなければいけないバレンシアはシステムを変更。アングロを左に、シルバを中央に、ビジャをワントップに。つまり、4-5-1。ビジャレアルのゾーンを混乱させるにはいい手である。

 それと同時にビジャレアルは先制点を取ったためか、勇気あるポジショニングを取れなくなっていく。選手を捕まえることよりも、自分のゾーンを守ることに重点を置いているようであった。つまり、プレスの位置が少し下がった。そうなれば、バレンシアも後ろでボールを回せるようになる。両SBが両SHと絡んだり、シルバが中央で巧くマークを外したりと、徐々に流れはバレンシアへ。

 しかし、ビジャが抗議で1枚目、ダイブで2枚めのイエローをもらい前半のうちに退場。この退場でメスタージャは異様な雰囲気となる。そしてバレンシアの選手もヒートアップ。一つ一つの判定に噛み付く噛み付く。そんなことしたら余計に悪印象になるはずなのだが。退場後のバレンシアはそれなりに攻めたが、それなりに攻め込まれるようになった。前半は1-0で終了。

 ■ガビラン、モリエンテスの投入

 ミゲル、アングロが交代。勝負の3バックはまったく勝負ではなかった。サラゴサが時々3バックをやる。サラゴサの3バックはサイドの守備を捨てる。バレンシアは捨て切れていなかった。サイドのガビラン、ホアキンの位置が低く、どうせなら勝負してもらいたかった。ちなみにホアキンも後半20分くらいに退場した。

 ただし、シルバ、アルベルダ、バラハの中盤は非常によかった。シルバが精力的にボールを受けることによって、アルベルダ、バラハが前線に飛び出してきていた。前半には見られなかった光景である。しかし、それだけであった。

 結果は3-0。ロッシにPKを決められ、締めはカソルラの左足で3-0。3バックもまったく機能せず、キケにとっては非常に切ない試合となった。

 ■独り言

 ビジャが退場してしまったのが本当に悔やまれる。ビジャレアルが消極的になったこともあるが、失点後のバレンシアは徐々に試合の流れを引き寄せていた。このまま試合が進めば、結果は違ったものになった可能性がある。それなのにシミュレーションで退場。。。

 シルバのトップ下はピボーテ好影響を与えていたので、熟成させたら面白そうである。そうすれビセンテも帰ってこれる。そういえばビセンテはまた怪我だろうか。ジキッチがいればな、、という場面が多かった。だが、モリエンテスをれてもロングボールはあまり少なかったように思える。なぜだろう。前半は多かったのに。

 ビジャレアルは昨季の調子のまま開幕スタート。かなり開幕ダッシュできそうな気配がある。しかし、先制後の試合運びには不安が残る。もしかしたら、、、ばてたか、それとも戦術か、答えはそのうちわかるだろう。今回もシガン、セナが非常に効いていた。2人ともまたブレイクしそうである。

 最後にロッシは視野も広くいい選手だった。

posted by josepgualdiola |11:26 | リーガエスパニョーラ/07~08 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2007年08月27日

ムルシア対サラゴサ ~らしくない~

 バルサとレアル戦は放送できないみたいです。いまいち、詳しく状況が把握できていないので、何か聞かれても答えられませんが。代替としてムルシア対サラゴサが放送されました。天気は雨。

 サラゴサのスタメンはセサル、ディオゴ、アジャラ、セルヒオ、ファンフラン、ガビ、サパテル、マツザレム、アイマール、セルヒオガルシア、オリヴェイラ。ダレッサンドロは累積。ミリートは控え。

 ムルシアにはバイアーノ、パブロガルシア、クーロトーレス、メヒーアなどがいる。レゲイロもいる。実力者を補強してるので結構面白い存在になるかもしれない。

 ■積極的なムルシア対消極的なサラゴサ

 超攻撃的な両SBが特徴のサラゴサ。しかし、2人ともまったく上がってこない。前線でタメが作れない、対面の選手が怖い、などの理由があっても、昨年までの彼らは上がっていったと思う。そんな彼らが妙におとなしかったのはアウェーだから、開幕戦だから、監督の指示???理解不能。

 昨年のレクレのように、ムルシアはブレイクする可能性がある。個で崩せる選手もいて、さらに全員モラルが高い。ヘタフェ、レクレにはレゲイロ、
バイアーノほどのタレントはいなかった。その代わりに全員が走っていた。ムルシアはそんなタレントを擁し、さらに走る。これは厄介。

 攻撃の起点になるのは左サイドのレゲイロ。近くに選手をおき、レゲイロの選択肢を増やして、バイアーノに繋げるのが主な狙い。守備の面では相手自陣でも果敢に前線の選手が寄せに行き、中盤の選手もその寄せに連動して前からプレッシャーを相手に与えていく。この勇気がすばらしい。敵陣までにプレスをかければ、中盤にスペースを与えてしまう。しかし、パスを出させなければ問題はない。言葉にするのは簡単だが、相手のパスに合わせてポジショニングを代えていくのは高い戦術眼とスタミナが必要とされる。このことを機能させたムルシアの守備は簡単には崩せないだろう。

 サラゴサの弱点、ビルドアップは想像通りムルシアに破壊された。マツザレム、ガビは確かに巧いが、運動量が少ない。ワンタッチパスでプレスを交わしてもそこから動くことがないので、マークが外れず苦しい展開となった。そして両SBも上がってこない。サラゴサの攻撃は前線の選手に乱暴なパスをするだけであった。セルヒオガルシア、オリベイラはお互い孤立しながらも、何とかフィニッシュまで持っていっていた。そのあたりはさすが。

 前半37分までアイマールはろくに仕掛けることもなかった。ちなみにその場面ではファウルであっさりと止められていた。もう少し、相手のDFラインと中盤の間を使うなど、サラゴサの攻撃に工夫が欲しかった。

 試合展開としては、ムルシアがおしてサラゴサが時々攻める。ムルシアがセットプレーから先制すると、オリヴェイラが理不尽な個人能力を発揮し同点に追いつく。前半はこれで終了。パブロガルシアがかなり効いている。

 ■動かないビクトールフェルナンデス

 前半でチームが機能しないときに、フェルナンデスは後半の最初から先週交代でシステムをいじることがよくある。非常に積極的。しかし、この試合ではちっとも動かなかった。前線に巧くボールをつなげられない、FWの孤立を解消するためには4-5-1、またはアイマールをFW気味で使えばいいのに。

 後半18分にセルヒオガルシア→ミリート。FW同士を代える、何の工夫もない交代で切なくなった。どうしたフェルナンデス。

 逆にムルシアはイバンアロンソ→ゴイトム。ゴイトムは長身のFWのようだ。そんな活きのいいゴイトムが相手を追い掛け回し、パブロガルシアが高い位置でボールを掻っ攫う。そしてバイアーノにスルーパスでゴール。高い位置からプレスをかけ続けたムルシアへのご褒美ような後半23分の追加点。

 たまらず、フェルナンデスもサパテル→オスカルを投入。しかし、直後にレゲイロの高速ドリブルにマツザレムが後ろからスライディングでレッド。終了。苦いデビューとなった。試合は2-1でムルシアの勝ち。

 ■独り言

 ムルシアは台風の目になる可能性が高い。なによりも点を決められるバイアーノ、左サイドに仕掛けられるレゲイロ、中盤の底にコパから絶好調のパブロガルシアがいるのが大きい。特にパブロガルシアはまたブレイクしそうな気配がある。あれだけ守れて繋げる選手は希少。

 サラゴサは全体的な運動量が少なく、全員で守るチームを崩す工夫が最後まで見られなかった。また、ムルシアが頻繁にポジションを代えてきたのに対して、サラゴサは自分のゾーンからあまり離れなかったように見える。綺麗なサッカーをやろうとしすぎているのかもしれない。もしかしたらムルシアをなめたのかもしれない。

 また、フェルナンデスの采配も不可解。いつもの思いっきりが見られず、無難な采配に終始した。イメチェン??アイマールはこういうチームが機能しない試合で違いを生み出せないと辛い。

posted by josepgualdiola |07:03 | リーガエスパニョーラ/07~08 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2007年08月26日

浦和や甲府、F東京、そして徳島について

 とても忙しかったので、更新が滞りました。もう見ることが出来なそうなので、先週のプレミアや日本対カメルーンは消しました。そして、なぜかマドリードダービーは放送されませんでした。

 最近は生でJを見る機会が多く、それについて書こうと思います。

 ■浦和の守備問題

 甲府、F東京とレッズの試合を続けてみた。やはり試合を支配される時間が多く、尚且つ決定機を作られていたので見過ごすわけには行かない。原因は簡単で相手のSBに誰が対応するのか決まってないように見えた。たまたま、甲府もF東京も4バックで、頻繁にSBがオーバーラップをしてくる。オーバーラップしてくるとSHとSBでサイドに2人、そこにボランチやトップの選手が絡んでくれば、さらに人数は増える。サイドで数的有利を作られると、簡単にクロスを上げられてしまい、それはやはり苦しい。

 レッズの守り方はちょっと面白い。達也、永井、ポンテが横並びになり、後ろは5バックを形成。鈴木、長谷部がDFラインの前に立ちはだかることが多い。前線の3人は守備をしたりしなかったりで非常にムラがある。前線の選手が守備をしないと、中盤の選手はラインを下げないといけない。よって、前線と中盤の間にスペースができ、そこを相手に使われることが多い。さらにサイドも引いているので、サイドのスペースも使われる。アーリークロス上げ放題。ちなみに、前線の守備が聞いているときのレッズは無敵状態になる。長くは続かないけれど。

 レッズはクロスに対して異常に強い。はねかえしまくりである。また、多くの選手が引いているので、ゴール前まで攻め込んでも、クロスを上げるしかない場面に遭遇することが多い。相手を交わして深くえぐることが出来れば話は別だが、個人能力が高いので突破は容易ではない。ただし、ゴール前に放り込めば、何かが起こる確率は一応ある。わずかだけど。やはりそれは避けるべきで、前から守備をして欲しいなと改めて感じたわけです。このままだと闘莉王の負担がでかいような。ただし、結果が出ている以上、やり方を代えるのは非常に難しい。バルサもそうだった。

 前線から守備→高い位置で奪い返せば、長谷部も少しは報われるようになるかと。そういえば、達也は一気に絶好調、前も怪我から復帰→大活躍→コンディションを落とすだったので、気をつけて欲しい。ボールないところでの相手DFとの駆け引きはインザーキのようだった。

 最後に、最近話題の平川について。今までは仕掛けることなくアーリークロス、または縦パスを懸命に追いかけるが追いつかないみたいなイメージしかなかったが、ようやくスピードを活かした仕掛けが出来るようになっていた。他のプレーの面でも、シンプルにプレーしていてミスがなくなったと思う。縦に仕掛けるイメージがついたためか、F東京戦での堀ノ内へのアシストは見事だった。

 ■甲府は逆サイドを捨てすぎ

 レッズ戦での甲府はアップの場面から場内を沸かしていた、、、と思う。狭いエリアでのツータッチアンダーのパスゲームはめちゃくちゃ巧かった。それに対して、レッズのアップがあまりにも定石どおりで拍子抜けした。

 お得意のパスゲームで試合を盛り上げ、レッズのゴール前に迫ることも多々あった。だが、甲府の場合、最後のクロスがどうしてもあわずに、触れば1点ボールを連発したけれど触れませんでした、、という試合だったと記憶している。

 甲府のパス回しは、たくさんの人数を必要とする。サイドチェンジはほとんどなし。まるでセビージャのよう。特にハーフライン付近でのパス回しは華麗に強引に展開される。人数をかけるかわりに逆サイドがいない。

 そのがら空きスペースを何度もレッズにつかれていた。いくらパスが巧くても、どこかで選手同士がガチャガチャしてしまう場面が起こる。その一対一でレッズが勝つ場面が多かった。ボールを奪う→逆サイドに展開→一気にゴール前へ。またゼロからパスで相手ゴールに突き進めでは効率が悪すぎる。レッズが研究したというより、甲府が何もしなさすぎ。ただし、それは仕方のないことだけれど。

 とにかく点が取れない、ラストパスがあわないのでどうしたらいいのだろう。たまには中盤省略したりするのもいいんじゃないかなと思う。深井が来ていれば。。。。

 ■F東京

 ジャーン、茂庭時代に比べると、守備が弱いのかと感じた。レッズ相手に良い試合内容だったけれど、いつものようにクロスが跳ね返されていた。それくらい。この試合ではサイドからサイドから攻める意識が高すぎて、中央をうまく使えていなかった。今野はボランチの位置で使ったほうがいいような気がする。先制後、もう少し粘れれば面白いけれど。。

 ■徳島

 ヴェルディ戦では前半4-1-4-1、後半は3-5-2に見えた。プレー全体を見ていて勇気が足りないなと感じた。例えば、ワントップで相手の4バックを見ることは難しい。前線でボールを奪う→ゴールが近いから有利なのは間違いない。ロングカウンターをやるには達也タイプのFWがいないと厳しい。日本にはあまりいない。よって、徳島が点を取るにはあっと驚く場所でボールを奪わないときついだろうなと思って観戦していたが、低めでボールを奪おうとしているようだった。

 ヴェルディのSBに徳島のSH、ヴェルディのSHにSBがマークにつけばいいのに、現実が徳島のSHはヴェルディの中盤についているようだった。SBはあまっていた。ちなみに服部から飯尾へのロングパスが何度もと通されていた。

 前線から行くのは勇気がいるし、リスクが高い。過去にそれでやられた経験があるのかもしれない。それだったら今も守り方に理解は出来る。けれども、それではかてそうもない。個で崩せる選手がいないのので、走って数的有利を作り、相手を崩そうとする意図は見えたが、最後の詰めが足らない。アーリークロスも多く、でも中の選手は競り合いに強くないせつなさ。クロスもGKとDF
の間を狙ったものもあったが、そこに選手は来ない。平山がいればなと。

 自分のゾーンを捨てて、前の選手のマークに行くのは怖いけれど、服部は躊躇なくやっていた。ベテランは強し。

 ただ、ヴェルディよりはすばらしいサッカーをしていたと思う。試合を支配していたし。また、ダシルバは非常に巧かった。パスを出しあとも、ボールのないところのポジショニングも。そういえば、ヴェルディのゼルイスも妙に巧かった。ブラジル人はすごい。

 ■独り言
 
 育成年代でNGとされているプレーが、JだとOKなのはなんともいえない気がした。 

posted by josepgualdiola |23:09 | | コメント(4) | トラックバック(0)
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2007年08月24日

日本対ベトナム ~簡潔に~

 北京への道、というカテゴリーを作りました。北京世代の試合について、それなりに注目していたと思います。過去形なのは、最近見ていなかったからです。いつのまにか増田、カレンが外れていてびっくり。特に増田。青敏、梶山、増田の3人の中盤がこの世代の生命線だったはず。それなのに、なぜに増田を外したんだろうか。それとも柏木頼み??過去の否定にもなりそうな采配である。結局、谷口、枝村は使ってもらえなかったようで。この2人を適材適所で使っていれば、能力爆発したかもしれないのに。

 日本のスタメンは、山本、細貝、青直、水本、水野、本圭、本拓、梶山、柏木、平山、李。3-5-2か4-4-2かは試合を見ながら判断する予定。またも家長はベンチ。なんでだろ。

 ■デジャブか

 久々にこの世代の試合を見たはずである。しかし、前に見た試合に内容が非常に酷似している。まったく成長していない。招集するたんびに限りなくゼロからスタートしているようで非常に切ない。

 サイドアタックが片方によってしまうことは、実は頻繁に起こる。その理由は選手の配置とシステムにある。この世代はボールを前線に届けることが致命的に下手である。よって、中盤の中央に3人配置しないといけない。この試合では梶山、本拓、柏木がその位置にいた。この中盤中央に3人使って、尚且つサイドアタックを機能させるには4-1-4-1が理想である。

 しかし、ワントップにすると、平山が孤立し、サイドからボールを入れても平山、時々増田しか絡んでこない。これでは苦しい。トライアングルに飛び出しを期待しても、ボール運びでどうしてもポジショニングが後ろになってしまう。飛び出すには距離がある。つまり、タメが必要だが、水野はさっさと仕掛けてしまう。

 解決策はボランチの見直しである。柏木、増田は問題ないと思う。増田は外れているけれど。問題は後の2枚。本拓よりは青敏のほうが明らかに巧いけれど、それですべてが解決されるわけではない。ようするに、後ろから攻撃参加するのが得意な選手を使うべきかと。この世代では谷口、枝村。しかし、両選手とも適材適所で使われないまま消えていってしまった。よって、効果的な解決策はない。一か八かで上田君にすべてを託すしかない。つまり、ボール回しをボランチに託し、トップ下にシャドウをやってもらう。けれど、その勇気はないだろうな。

 またSBがちっとも上がってこないので、トップ下の選手がサイドのフォローに追われる。この試合では柏木と水野が頻繁に絡んでいたので、右サイドの攻撃は活性化していたと思う。そんな柏木に左サイドのフォローもやれというのは酷。そういえば増田もよく右SHと絡んでいた。李が左サイドを助けられたらいいのだけど、そこまで巧くはない。ちなみに、この世代で攻撃的に振舞ったSBは一柳くらいである。

 ■ロングボールが少ない

 ベトナムはドン引きで試合を展開した。DFラインが自由にボールを持てることはあるが、この試合ではボランチまで自由にボールを持てた。しかし、追い越す動きがなかったので、すぐに渋滞したけれど。

 ベトナムは引いている。背が低い。平山の出番。衛星に李もいる。完璧。なはずだったが、あまりロングボールは見られず、水野が仕掛けまくっていた。1点取るまでは放り込めばいいのに、ボールを持たされたら色気が出る。完璧に崩すまでシュートを打ってはいけない病。この当たりの状況に応じたサッカーができないなと。

 それだけです。終わり。

posted by josepgualdiola |07:52 | 北京への道 | コメント(11) | トラックバック(0)
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2007年08月20日

ブラックバーン対アーセナル ~結構メタメタ~

 共に開幕戦を勝利した2チーム。怪我人だらけのアーセナルと新エースを迎えたブラックバーン。そういえばアーセナルもダシルバを迎えた。彼の国籍はクロアチアだが、もともとのルーツはブラジルにあるらしい。ペルシに期待がかかっているだろう。

 アーセナルのスタメンはレーマン、クリシー、ギャラス、トゥレ、新戦力のサニャ、フレブ、フラミニ、セスク、ウォルコット、ペルシ、ダシルバ。

 ジウベウトシウバ、ディアビ、ロシツキー、エブエは怪我。そんなわけで、アーセナルを出て行くはずのフラミニがスタメンにいる。

 ブラックバーンのスタメンはフリーデル、エマートン、サンバ、ネルソン、ウォーノック、ベントリー、サベージ、ダン、ペデルセン、ダービシャー、サンタクルス。マッカーシーは怪我。

 ■若さゆえの過ちか

 ブラックバーンは非常に訓練されているチームだと感じた。FWは相手を追い掛け回し、中盤は激しい強さを球際で見せる。かなり荒っぽい。特にサベージはさすが。荒れた場面には必ずテレビに映っているような。

 そんな荒っぽさにペルシは毎回削られ、アーセナルの中盤も無駄に球離れが早かった。中には荒いブラックバーン相手に対決を挑む猛者もいたが。接触プレーを嫌がり球離れが早くなる。球離れが早いというのは、決していいことばかりではない。味方のフォローがない状態で思いやりのないパスを連発。つまり、パスの受け手に選択肢がないのに、そこにパスをしてしまう。これはきつい。
 
 つまり、アーセナルは味方の十分なフォローがない状態で、いつものサッカーをしようと試み、案の定潰される結果となった。特に両SBが上がる前に攻撃が終了してしまう場面が非常に目立ち、序盤のポゼッション率はブラックバーンに負けていた。

 アンリのいないアーセナルは開き直りを見せるかとも思った。つまり、状況によってはリバプールのように鬼プレスを見せる。しかし、そんな雰囲気はまったくなく、チームが機能しないのでウォルコットがドリブルで突っかけるぐらいしか攻撃の選択肢がなかった。そんな前半の前半。

 しかし、前半15分ごろのセスクのプレーでアーセナルがらしさを取り戻す。セスクのサイドチェンジで新戦力のサニャがフリーでボールを受けたときに余裕が生まれた。このサイドチェンジからアーセナルはバックパスと後ろからの飛び出し、ダイレクトパスを見せるようになる。攻撃を落ち着かせるためにバックパス、流れを変えるためにサイドチェンジ、といった場面はまったく見ることがなかったが、セスクのワンプレーをきっかけに他の選手も見せるようになった。

 そして先制点が生まれるのだから、良い流れでアーセナルが試合を進める。ここでもセスクの粘りがペルシにボールを繋いでいた。影のアシスト役である。

 ■ギャラスの怪我

 球際で足をひねり、キャプテン・ギャラスが前半20分くらいにセンデロスに交代。そして、何とか同点にしたいブラックバーンはさらに激しさを増す。またもペルシがやられる。そして、フラミニがやり返す。

 ファウルで試合が止まり、アーセナルの流れは完全に止まった。その後は特にみるところがなく、前半が終わる。試合を追いつかせるような選手が両チームにいない。そのせいで、ギャラスの怪我後は荒れた単調な試合となった。アーセナルは相手のミスによって、1度だけチャンスを作っただけだった。ウォルコットのクロスがそれなければ、試合は終わっていたかもしれない。

 ■ファウルをする必要がなくなったブラックバーン

 ブラックバーンの基本的な戦い方は変わらない。高い位置でボールを奪いたいのが狙いだ。しかし、後半はアーセナル相手によりボールを持つことが出来た。アーセナルがボール保持を放棄したからだ。

 守ったときのアーセナルは結構強い、、、4-5-1ならば。この試合では4-4-2。ダシウバもペルシも結構守備をしていたが、ロングボールを多用するブラックバーンにはもっと行かないと意味がない。ブラックバーンはDFラインから相手SBの裏やサンタクルスに当てて、セカンドボールを狙う作戦に出る。前線からプレスに行きたいアーセナルは、ブラックバーンの作戦によって、中盤の選手も下がらなければならない。

 そうなれば、前でボールを奪うことは出来ない。そして球際はブラックバーンのほうが強い。こうしてアーセナルは攻められっぱなしの展開となる。ブラックバーンはマイボールで試合を展開できたので、ファウルをする必要もなくなっていった。

 そんなロングボール、クロスを浴びたアーセナル。CBは空中戦に強くても、空中で戦える頭数が少ない。すると出番はレーマン。難しいハイボールもあったが難なく処理し、チームを助けていた。開幕戦で凡ミスをしたレーマンだがここまでは問題なし。

 ここでアーセナルがダシルバ→デニウソン。4-5-1に変更かと思いきや、ウォルコットを前にしただけだった。カウンター狙い、というのはわかるが、この攻められっぱなしの状況を何とかしようとしないのかベンゲル。この交代によって、中盤も前線のプレスについていこうとする意思は見られたが、ロングボールによってあっさりとその野望は潰える。

 中盤がすかすかになり、そのスペースをダンに使われミドルシュート→正面のシュートをレーマンが後ろにそらし同点ゴール。またもレーマン、、、という感じだが、あれだけ攻められている状況だったら点を奪われても仕方ない。後半70分の同点ゴールまで、ブラックバーンが完璧に試合を支配していたといっても良い。それに対してアーセナルは何も出来なかった。

 ■潰しあい

 追加点を取らなければいけないアーセナルは普通に攻めることが出来た。どうやら1点を守りきる計画だったようである。あんなに機能していない守備で守りきりを計るとは無謀。アーセナルが攻める→ブラックバーンがファウルで止める→アーセナルがやり返す、、、とまたも荒れた試合となった。
 
 中でもベントナーのとび蹴りは凄まじかった。そのベントナーの頭からペルシが相手の裏へ抜け出しファウルをゲット。ネルソンは得点機会の阻止で一発退場。そのフリーキックをセスクが枠を外した。

 1人減ってもあまり状況は変わらず、試合はこのまま終わる。もっとパスで崩せば数的優位を活かせたと思うけれど、この試合のアーセナルは攻め急ぎすぎであった。

 ■独り言

 4強の中で、アーセナルが一番やばい気がする。攻撃もダメ、守備もダメ。ウォルコットが違いを生みだしていたが、それと同時にアーセナルらしさも失わせていた。ダシルバは悪くないけれど、噛み合うまでは結構時間がかかりそうである。

posted by josepgualdiola |08:00 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(6) | トラックバック(1)
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2007年08月17日

レディング対チェルシー ~勝ったものの、、、~

 中盤がフラットの4-4-2は時代遅れだ。確かにモウリーニョはそう言った。でも今季はそれをやっているらしい。どうなってるの。新戦力の出番がありまくりのチェルシー。チェルシーのスタメンはツェフ、コール、カウバーリョ、ベンハイム、フェレイラ、SWP、シドウェル、ランパード、マルダ、ドログバ、カルー。今年のカルーとSWPには期待

 対するレディングは開幕戦でユナイテッドから勝ち点1を得た。しかもオールドトラフォードで。シドウェルが古巣対決。しかも大雨。

 ■これでいいのか新生チェルシー

 本当に中盤がフラットの4-4-2だった。中央はランパードとシドウェル。2人の役割分担は、シドウェルのほうが比較的DFラインの側にいるくらいで特になし。どちらが攻撃的で守備的というのもなかった。

 攻撃はSWPが中心。基本はCFの2人に当てるのだが、SWPが絶好調のため目立ちまくりであった。SWPはアタッキングサードの手前くらいから仕掛けるのが得意のようだ。4-3-3のウイング時と比べると、後ろを向いてボールをもらうこともなく、前に2トップがいるのでやりやすそうだった。居場所を見つけた感がある。

 対するマルダはまったく目立っていなかった。ボールがちっともこなかったのである。SWPが好調なので、そっちにボールを集めたのかもしれない。4-3-3に比べると、前線に残る枚数も多いので攻撃的に見えるが個人能力頼みに見えた。なんとなくらしくない。非常にユナイテッドぽいと感じた。

 問題は守備。カルー、ドログバがフィルターとしての役割をまったく果たさないので、最初のチャレンジャーはランパードたちになる。ランパードたちはあまり前からプレッシャをかけることが出来ない。理由はドログバたちが守備をしないからだ。また、中盤4人のうち、新戦力が3枚。プレスのかけ方がバラバラで、ゾーンの配分もめちゃくちゃだった。守備が鬼のチェルシーらしくない。まったくらしくない。特にマルダ、SWPはそんなに守備が得意ではないようで、両SBとの距離感が遠すぎた。すると、フォローが遅くなる。コールはまだ絶えてくれるかもしれないが、フェレイラは無理。

 前線が守備をしないと、中盤フラットの4-4-2はあっさり崩壊するんだと良くわかった。レディングの守備はそのバランスがすばらしかった。前線の選手が最初の壁となり、パスコースを限定する。ランパード、シドウェルにボールが入ったら激しくプレス。そこから前線にボールが入ったら、中盤とDFで挟み込む。しかも、意味なく球際が荒っぽい。

 またレディングは勇気を持って後ろから飛び出してきた。それにもちろんチェルシーの攻撃の選手はついてこない。するとレディングのペースになる。試合開始序盤こそはチェルシーがペースを握っているようだったが、時間が立つにつれて組織と運動量で上回るレディングが試合を支配する。

 特にフェレイラサイドはやられ放題だった。プレスがかからないから良質なロングボールを入れられる→競り負けて2列目から飛び出してくるの連続。シドウェルもランパードもかなりきつそうであった。そしてレディングが決定機を量産し、先制点を取る。チェルシーは流れを引き戻せないまま前半を終える。悪いのはDFラインではなくて、壊滅状態の前線からの守備である。ここ重要。

 ■守備がダメなら攻めるしかない

 前半のうちにカルバーリョ→ジョンソン。そして後半の頭からシドウェル→ミケル。フェレイラ→ピサロ。そしてあっさり同点。ランパードが見事な2列目からの飛び出しを見せゴール。ピサロ→ドログバと頭で繋いだアシストだった。ただし、47分の同点ゴールの前から3トップにしたことで前線からの守備が多少改善されているようには見えた。

 そして49分に逆転ゴール。チェフ→ドログバ粘る→カルーがキープ→ピサロがフリーランニングでドログバをフリーにしミドルシュートで逆転。前線に選手がたくさんいるってことは素敵なことである。

 後半のチェルシーは前半と打って変わり、いつものチェルシーであった。守備も堅く、攻撃もダイレクトパスを多用して、前線の選手に有利な形でボールを運んでいく。

 ミケル、SWPを右SBにしたのも、チェルシーが本来の形を取り戻した要因のひとつだとは思う。それ以上にでかい要因は戦い方を代えたことと、ピサロの存在かと。

 最初に、前半は存在していなかった前からの守備は復活。ドログバもえらい走るようになった。前線がしっかり守ることによって、レディングはボールを運ぶことが出来ず、ボールを奪われる→攻撃をくらうで後手後手に。

 次にボールを回すときのDFラインの位置を下げたこと。SWPの加入によってパス回しも前半よりは楽になったDFライン。さらに深めでボールをまわすことにって、レディングのFWは迷っていた。あそこまで追い掛け回さないといえないのかって。そんな迷いが出足を遅らせ、走る距離が増えることによって中盤との距離は間延びし、ついでにスタミナもなくなる。後半70分くらいのレディングはほぼガス欠であった。プレスが効かなくなるのでチェルシーの独壇場。

 最後にピサロ。後半のチェルシーのシステムは決まった形で断定することが出来ないくらいに流動的であった。そんな中でバランスを取っていたのがピサロ。右SHに入ったり、楔のFWを助けたり、中盤で相手を追い掛け回すなど大活躍。こんなにプレーエリアが広いとは知らなかった。意外。

 そんなわけで、チェルシーは2-1で勝利を収める。点が入らない状態が長く続けば、レディングももう少し頑張れたかもしれない。その気持ちを打ち砕いたランパードはさすが。昨シーズンはシステム上、攻撃参加が出来なかったので今シーズンはそれを解消してくれれば面白くなりそうである。

 ■独り言

 結果は出したものの、ユナイテッドに状況が似ている。新戦力を何人も同時に使わなければならないのは結構苦しい。次はリバプールなので、どう転ぶか楽しみである。
 

posted by josepgualdiola |21:32 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(4) | トラックバック(2)
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2007年08月16日

ポーツマス対マンチェスターユナイテッド ~ナニとテベス~

 初戦は共に引き分けだった両チーム。ポーツマスは2-2。ユナイテッドはスコアレス。ホームでのポーツマスはユナイテッド相手に驚異的な強さを誇っているらしい。ユナイテッドからすると引き分けでも御の字かも。

 ポーツマスのスタメンは知っている選手が少ない。さすが無知。4-3-3のようだ。ムンタリ、ウタカ、メンデスなどがいる。

 ユナイテッドはテベスがデビュー。ファンデルサール、エブラ、ビディッチ、リオ、ブラウン、ナニ、スコールズ、キャリック。ロナウド、ギッグス、テベス。こちらは4-4-2。ピケがベンチにいる。控えに置くくらいなら、リーガのどっかにレンタルしてあげてくれ。

 ■流れが悪いなりに

 試合開始と共にポーツマスが積極的なプレスを見せる。中盤の4枚が綺麗に並び4-1-4-1を形成。簡単にテベスたちにボールを通させないよ、ということだ。球際も非常に強く、プレスがきたらボールを放さないといけない、それくらい高いレベルの守備をポーツマスが見せた。

 ショートパスの連続で、ボールを前線に運べない。このような状況だとユナイテッドは両SBと両SHが巧く連携して状況を打開することが多い。しかし、エブラの相方は新戦力のナニ。ロナウドの相方はブラウン。ちょっと厳しい。ナニとロナウドの位置を入れ変えたら面白そうだったが、それは見られなかった。

 ユナイテッドの選択はロングボールである。やむなし。しかし、テベスとギッグスが競り勝てるわけがない。そしてこぼれだまも拾えない。スコールズ、キャリックがそこに絡むのは距離的に難しいし、ギッグスとテベスの距離感も遠い。そしてロナウド、ナニも遠い。恐らくロングボールを入れることは計算していなかったのだろう。恐ろしく機能していなかった。テベス、ギッグスの2トップなので当たり前だが。

 ポーツマスはボール奪取に成功したが、攻撃が非常に苦しい。何をどうしたいのかさっぱりだった。ユナイテッドは前線の選手が守備をあまりしないので、ポーツマスのDFたちは比較的に自由を享受できる。後ろから飛び出したりすれば簡単に数的優位を作ることができる。しかし、それをやる気配はなかった。カウンターが怖かったのだろう。気持ちは良くわかる。

 時間がたつにつれ、徐々にナニがボールを持つ場面が目立ち始める。あまりにもそれが多かったので、恐らくポーツマスのプレスはユナイテッドの攻撃を左からさせることを狙ったのではないだろうか。ロナウドよりはナニのほうが危険ではない。そんなポーツマスのプレスによって、ナニが目立つようになっていく。しかし、ナニはエブラとの連携が確立されていなく、個人で勝負→玉砕が非常に目立った。球離れの悪いロナウド、つまり昔のロナウドに似ている気がする。

 こんな手詰まり状態のユナイテッドはポジションチェンジで相手を混乱させることが得意。ロナウドが中に、ギッグスが外に。これでも十分である。そんなロナウドが中央でボールを受け、引いてきたテベス、そしてナニのクロスをテベスが見事なポストプレー→スコールズの18番でユナイテッドが先制。最初の決定機で結果を出すあたりはさすがである。ナニもいいクロスを上げた。ナニを対峙したDFは、ちょっと寄せが甘かったかもしれない。それにしてもテベスのポストプレーは最高だった。そんな前半15分。

 ■波に乗り切れない

 先制後のユナイテッドは両SBが少し攻撃に絡むようになる。だが、それはほんの少しで単発的なものだった。昨シーズンはもっとえげつないくらいに両SHのフォローをしていた気がするのだけれど。連携不足で自重かもしれない。

 ポーツマスの攻撃は相変わらず謎なものだったので、構図はユナイテッドの機能しない攻撃対機能しているポーツマスの守備。ユナイテッドはポーツマスのプレスを交わすためにダイレクトパスを試みるが、理想の場所に選手がいないので、どうしてもパスがつながらなず、ミスパスが増えてしまう。またギッグスが微妙だった。ギッグスのFWの長所は両SHとポジションチェンジできることになる。ロナウドが中へ来て、ギックスも中にいる場面が多かった。ナニは左サイドが大好きのようで、そこから離れることはなかった。

 中盤がパスを巧くつなげないので、2トップの片割れが中盤を助けに行く状況は頻繁に見られる。テベスとギッグス。どっちが中盤を助けるのが巧いかというとテベスだと思う。しかし、ギッグスを前線に残すわけにも行かず、結局ギッグスが中盤を助けに行っていたが、機能していなかった。適材適所が行われないまま前半が終わる。

 ■テイラー、トラオレの投入

 レドナップ監督は早くも2枚のカードをきった。トラオレ対ロナウド。不安でいっぱい。

 後半になるとユナイテッドがポーツマスのプレスを交わし始め自力でチャンスを作り始める。ギッグスが巧く絡み→ロナウドの中央への切り込み→ナニが1人交わしてGKと一対一だったり、スコールズがプレスを交わしそのまま持ち込み→最後はテベス。どちらとも入ってもおかしくない決定機だった。

 しかし、同点ゴールはポーツマス。後半もあまり攻撃がどう変化した、というのはないがベンジャミンの頑張りから→ウタカ→テイラーと繋いで最後はベンジャミンの頭。中→外→中という良い展開であった。ユナイテッドからすると、残念。あれは止められない。

 ■残り時間は40分

 前半のポーツマスのプレスに比べると、後半のそれはムラがあるようになった。行ったり行かなかったり。よって、スコールズキャリックがボールを運べるようになっていく。また、後半のギッグスは中央で何度もボールを捌き、前線にボールを繋いでいた。そこにはロナウド、ナニ、テベスがいて彼らが存分に仕掛けまくる。とはいっても、ポーツマスのプレスに邪魔されるので回数は少ない。それでも何度かチャンスを作っていた。前がかりになったぶん、カウンターをくらうこともあったがそれは仕方ないことだろう。

 決定機は何度か作ることが出来た。しかし、どれも点には結びつかなかった。特にコーナーキック崩れのビディッチの触るだけでゴールだったのに、、、は印象に残っている。後半はそれなりに機能していたと思う。ポーツマスの選手が怪我で交代を余儀なくされ、ムンタリが退場するなど、勝つ状況は整ったかに見えたがロナウドが退場し、試合は終わった。

 ユナイテッドの攻撃にはミスも多かった。明らかに原因が連携不足と見て取れるミスのほかにも、単純なイージーミスも多かった。チーム全体のコンディションも悪いのかもしれない。連携不足は時間がかかるし、コンディション問題も時間がかかると思うので、今季のユナイテッドのスタートは苦労するかもね。結果は1-0。

 ■独り言

 音を消して見ると試合に集中できるのでお勧め。中田浩二の物まねです。ユナイテッドの新戦力、ナニとテベスは結構良かったと思う。2人ともチームになじんでいない感は存分にあるが、ナニは仕掛けまくりで可能性を感じたし、テベスは攻守の切り替えの早さでチームの守備を助けていた。テベスはアシストもした。馴染めば相当怖い。ただ、しばらくは怖くない。

 昨シーズンに比べると、両SBの攻撃参加が少なく、チーム全体としても攻撃意欲も少なかったと思う。意図的に抑えているのか、抑えざるをえないのかはわからない。内容だけ言えば、チームは機能していなかったが、勝ってもおかしくなかったと思う。決定機の差や、個人能力の差はでかかった。悲観するほど悪くはないかと。

posted by josepgualdiola |21:46 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(4) | トラックバック(1)
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2007年08月15日

鹿島対千葉 ~背番号40~

 久々にJを観戦。サッカーを教えていると、土日が潰れてしまい、Jを見る機会がどうしても減ってしまう。特に昼間だと絶対に不可能。練習が午前中に終わればいいんだけど難しいですね。

 気がつけば3位の鹿島。しかも小笠原が復帰。最後のピースがそろった感じだろうか。スタメンをみると、穴がないように感じる。小笠原はボランチの位置で先発。

 ジェフはレイナウドが加入。得点力不足を解消するためだろう。この加入が効果的かどうかは不明。羽生が怪我のため、工藤が先発。

 ■効果的だったロングボール大作戦

 ジェフにはサボらない、というイメージがある。攻撃面でのボールのないところの動きが良く賞賛されているが、守備もサボらないだろうな、と勝手に考えていた。この試合でもジェフはさぼることなく相手を追い掛け回そうとしていた。特に、後ろからの組み立てが長所です!、というわけでないジェフは高い位置でボールを奪いたいに決まっている。巻とレイナウドではロングカウンターは恐らく厳しい。

 高い位置からボールを奪いたい千葉に対して、鹿島はロングボールを多用する。プレスを交わす作戦としてはよくある手だ。田代、マルキーニョスをターゲットにし、本山と野沢をフォローに回して巧くボールを運んだ。

 これに千葉は混乱。高い位置で奪わなければいけない→プレスに行く→ロングボールを蹴られる→当然下がらないといけない→どうすんねんという話だ。高い位置からプレッシャーに行くとき、自分のボランチを、相手のボランチに当てるぐらい前から行った方が巧くいく。

 しかし、ロングボールを蹴られる→DFが競りあう場合、ボランチがそのこぼれだまをフォローしないと恐ろしく厳しい。つまり、ボランチがさがらないと、どうしようもない。しかし下がれば、前線でボールを奪うことが出来ない。そして大混乱。前線は前でボールを奪いたい→DFはラインを下げて対応したい。結果、大きなスペースが出来て、鹿島は簡単にボールを運べるようになる。ロングボール大作戦に混乱しすぎである。そんな混乱を回復させられるキャプテンは千葉にいるのだろうか。

 鹿島のロングボール作戦→千葉は間延びする→間延びしたので、鹿島は悠々ショートパスでボールを運ぶ。試合はこんな展開で進んでいった。千葉も最終ラインでボールを奪い耐えていた。問題は攻撃。後ろでボールを奪ってもボールを運ぶことが出来ず、鹿島のプレスの前に沈黙。個人に頼らざるを得ない状況で、水野くらいしか仕事ができていなかった。鹿島が優勢で決定機を量産。

 しかし、先制したのは千葉。キレキレ水野のフリーキックがファボンのオウンゴールを誘発。

 ■大甘の千葉の寄せ

 これで千葉は開き直れるはずだった。先制したのだから前線も自陣に引いてしまえばいい。そうすれば、いくら鹿島でも簡単にはボールを前に運ぶことが出来なくなる、、、はずだった。確かに千葉は間延びしなくなったが、いかんせん寄せが非常に甘かった。どちらかというと、寄せていないともいえる。鹿島のプレスが激しかったのに比べて、千葉の甘さは際だって見えた。チャレンジ&フォローの関係もできていたし、なぜ甘かったのかはわからない。

 寄せが甘ければどうしようもない。それだけでなく、千葉はよく守備をサボった。鹿島のボランチ、両SBは後ろから飛び出してくることが多い。その選手についてこない。ゾーンで守っているつもりなのかも知れないが、あっさりと数的不利に陥っていた。意外とサボるんだね。失点に絡まなければOKという問題ではない。

 そしてあっさりと逆転される。フリーでボールを回されまくり、こぼれだまを新井場にミドル。2点目は2列目から飛び出した小笠原のミドル。

 勝ち越し後の鹿島は少し引き気味に試合を進めたので、千葉はDFラインを上げ、形を徐々に作れるようになっていく。そして水野の個人技による突破から
山岸が決定機をつかむが曽ヶ端で前半終了。

 ■流れは千葉に行きかけたが

 後半の鹿島は前半の攻撃性をしまい、後ろから試合を展開する。ボールを千葉に持たせ、奪ったら速攻。もう少し攻めてもいいのではないかと、正直思った。前半も千葉に決定機を作らせてしまったように、引いてからはあまりよくない。もう1点取ってから引いたほうが良いかと。

 千葉はボールを持つことが出来たので、水野を中心に再三鹿島ゴールに迫る。ミドルあり、クロスあり、決定機ありとそれなりに崩したが最後まで点は入らなかった。逆に鹿島はボールを奪ってからの速攻がすばらしかった。前線の選手に任せるだけでなく、ボールに近い選手が次から次へと飛び出してくさまは壮観。

 野沢の疑惑の取り消しゴールのあとに、内田がPKを得て小笠原が決めて試合終了。なぜ内田があの位置にいたのか。そのあたりの飛び出しが鹿島の調子のよさなのかもしれない。千葉には思い切った飛び出しがあまり見られなかった。3-1で試合終了。

 ■独り言

 小笠原は攻守の切り替えが異常に早くなっていると感じた。特に守備面での貢献がでかい。セットプレーも精度が高く、他チームからすると非常に厄介な存在になると思う。

 千葉は苦しそうだった。さまざまな状況に対応できていないし、ボールを取り返し位置の共有も出来ていない。巻も怪我をした。大丈夫か千葉。

posted by josepgualdiola |18:50 | | コメント(7) | トラックバック(0)
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