2007年05月30日
UEFAカップのお披露目をしたセビリア。さりげなく三冠の可能性を残しているチームだ。セビリアも勝ち点を無駄にこぼした試合が何度かあったので、それをなんとかすれば独走していた可能性もある。セビリアはほぼベストメンバー。カヌーテの怪我は治ったのか。。
サラゴサはモビージャをスタメンにしてフラットな中盤を組む。セラーデスはどうした。サラゴサはシャビアロンソのような中盤の選手を募集。ここが一番の弱点だと思う。サパテルにそこまで期待するのは酷。ダレッサンドロは来期もサラゴサに残る可能性が高まってきたそうな。
■全員走るか走らないか
サラゴサには献身的に守備をしない選手がたくさんいる。アイマール、ダレッサンドロ、ミリート兄。3人ともまったくしないわけではないが、相当微妙である。よって、その3人が守備をする場面がたくさんあるようだと、サラゴサはかなり苦しい。運良くサラゴサの志向するサッカーはポゼッションサッカーである。
しかし、サラゴサはまったくボールをもてなかった。セビリアの圧力の前になすすべがなかった。サラゴサのDFはそこまで足元が悪いということはない。原因は中盤にある。サパテル、モビージャではボールを前線に運べない。そしてボールのもらい方も巧くない。セビリアのピボーテは縦関係になっていて、レナトはほぼトップ下である。レナト、2トップが前線から追い掛け回し、苦し紛れのロングボールを走りまくるセビリアが拾う。
つまり、サラゴサは自分達のサッカーが単純なプレスによって崩壊するというもろさをみせた。前半の10分までに何度もペナルティエリアに進入され、優勝を目指すモチベーションの差かな、と思わざるをえなかった。
しかし、前半10分過ぎからダレッサンドロ、アイマールが組み立てに顔を出すようになる。すると、ボールがおさまり徐々にサラゴサがボールを持つようになる。ただし、パスコースがなくファウルをもらうか、前線にボールを供給しても枚数が足りずに潰される場面が目立った。特に運動量が持ち味のセルヒオガルシアがまったく目立っていなかったことが印象的だった。ここにきてミリート兄の不調も痛い。
その後もセビリアの長短のパスを織り交ぜた攻撃にサラゴサはかなり苦しんだ。中盤は前からボールを奪いたい、DFは後ろで待ち構えたいと、まったく異なる意思がそのまんまピッチ上に具現化された。これでは勝ちようがない。そして致命的なミスを連発していたセルヒオがルイスファビアーノに簡単にかわされセビリアが先制点。セルヒオのミスはポジショニング。ボールとゴールの中央を結んだ位置にポジショニングしろってのは小学生でも知っている。前半は1-0。
■動かないぞビクトールフェルナンデス
このようなダメダメな展開のときに、VF監督は突拍子もない交代策をやることが多い。そうやって状況を打開してきた監督だ。しかし、動かなかった。ハーフタイムの指示は恐らくラインを下げずに前から行こうだと思う。アイマールが積極果敢に追い回していたのが、後ろの選手はまったくついていかない。これでは前半のリピートになる。
結果は前半よりひどくなった。中盤とDFラインの間を複数の選手に使われ見るのも辛くなるサラゴサの守備組織であった。それでもセサールのファインセーブに助けられ、カヌーテがPKを外すなど何とか守りきる。かなりの決定力不足ともいえる。
ここでサラゴサは2人同時交代。VFの得意技。ファンフラン、モビージャ→ピケ、セラーデス。ディオゴの無謀な飛び出しに比べて、ファンフランはぜんぜん攻撃参加できなかった。セラーデスの役目は攻撃時は組み立てを助け、ピボーテの位置、守備時は左SBという離れ業であった。
この交代によって多少サラゴサの攻撃の形は改善されたが、試合に対して大きな影響はなかった。しかし、コーナキックをダレッサンドロが直接コーナーキックを決めて同点。
しかし、今度はミリート弟がトラップミス。ただドゥダも良く狙っていた。得点シーンは両CBが絡んだが、決定機を作られすぎで泣きたくなるような試合だった。2-1でセビリアの勝ち。
■独り言
サラゴサは疲れ果てたのか、ここ最近の内容がおそらしく悪い。これではレアルにも勝てそうにない。中盤の補強は急務。ピケも残留しないかな。試合終了直前にディオゴが無謀なタックルで退場。契約の問題で次節出られないこともあり、投げやりなプレーだった。ただディオゴのポテンシャルはセルヒオラモス以上だと個人的には考えているので、レアルは呼び戻したほうが良い。プエルタとるよりもディオゴ戻せ。
セビリアは内容結果ともに申し分ない。負ける気がしないだろう。
posted by josepgualdiola |21:18 |
リーガエスパニョーラ/06~07 |
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2007年05月28日
前節アトレチコの自爆によって大勝することができたバルセロナ。大勝によって、バルサの選手に良い影響が出ればいい。ヘタフェはモラルが高いチームなので、UEFA出場権とか関係なく全力で望んでくるだろう。特に時期レアルの監督との噂のあるシェスターは是が非でも勝ちたいはずだ。
バルサのスタメンで、いつもと異なるポジションは右SBにベレッチ。ザンブロッタは軽傷のため欠場。マルケスは今シーズン絶望。ヘタフェはチーム得点王のグイサが直前に怪我をしたため、冬に加入したヴェルバコフスキスがスタメン。中盤はデコ、エジミウソン、シャビ。
■立ち上がりの先制点
序盤から球際に強さを見せるヘタフェ。エトーがボールを奪われたあとに、やり返すようにフィジカルで相手を吹き飛ばしている姿が印象的であった。ヘタフェは組織的な守備によってメッシからボールを奪うと、一気に速攻。ベレッチが前線に飛び出したことによってできたスペースに、ヘタフェの選手は上がってきていた。その選手を使えば、この速攻でヘタフェはいきなり先制したかもしれない。この場面では点が入らなかった。
その後すぐに、DFラインからのパスをメッシに奪われ→エトーにスルーパス。エトーがDF、GKを引き寄せてロナウジーニョにパス。ロナウジーニョは押し込むだけであった。ヘタフェは出鼻をくじかれる展開となる。バルサの立場から考えると、最高の立ち上がりである。
■潰しあいと攻撃の枚数
デコが髪型を坊主に変えた。真意はわからないが、恐らく気合を入れるためだろう。デコの髪型からもわかるように、バルサの特別な選手達はいつもとプレーが違った。通常ならば見送るシーンでも、特別な選手達は懸命にボールを追いかけた。また、ビルドアップの場面でも頻繁に顔を出し、特にロナウジーニョ、メッシがバルサの攻撃の起点となっていた。エジミウソンがアンカーなので前線の選手が助けに来ないとボールを前に運べない。この現象はいつもどおりであった。
ただし、ヘタフェの寄せも早い。ロナウジーニョらが後ろに下がることで誰かが上がるわけではない。よってロナウジーニョが上がってくるまでバルサは待つか、そのときに前線にいた選手だけで攻めるかの選択をしなければならない。通常ではゆったりポゼッションをすれば良い。しかし、ヘタフェのアグレッシブな守備はそれを許さない。その結果、バルサは決定機をなかなか作れない状態が続く。そして前線の選手がビルドアップを助けなければ、テュラムのリスクの高いドリブルがいつものように見られた。
ヘタフェの寄せはきつい。審判によってはファウルを取られる危険もある。ただし、決して悪質なわけではない。体の張り方がすさまじいのだ。その寄せによって、バルサの攻撃は何度も分断されていた。ボールを取られた選手はファウルをアピールするが、なかなか取って貰えない。すると、先述したエトーのようにやり返す選手が続々と出てくる。やり返すといってもヘタフェの寄せよりもちょっときつい寄せだ。ヘタフェの寄せがファウルぎりぎりなので、それ以上に強い寄せをバルサがすればファウルを取られる。バルサからすると、なぜ自分達だけファウルを取られるんだ!!!という話だが、外から見ているとその理由は一目瞭然である。
時間がたつにつれてヘタフェがボールを持ち、バルサゴールに迫っていく。潰しあいはヘタフェ有利が有利。そしてボール回しも巧い。よって、フィニッシュまではいかないが、徐々にゴールに迫っていくヘタフェの攻撃は不気味なものだった。しかし、ヘタフェはバルサの攻撃を恐れ、いつもより攻撃の枚数が少なかった。波状攻撃をいつ仕掛けるかのか注目である。ロナウジーニョらの気合がヘタフェを少し臆病にしていた。
バルサはボールを奪いウ、カウンターを仕掛けるものの球際で負けてしまい、やり返してファウル。このような場面が目立った。バルサの選手はみな確かに気合が入っていたが、ヘタフェはそれ以上の力強さを球際で発揮していた。どうしたらあんなに球際に強くなれるのだろうか。
そしてロナウジーニョがあからさまにやり返して一発退場。ロナウジーニョがもつれ合ったあとの、両チームの選手が集まってきた場面でバルサの選手はいらだっているように見えた。やはりストレスがたまっていたのだろう。それにしてもデコはああ見えて、かなりきれやすい。ちなみにロナウジーニョがやり返したのは2回目だった。このシーンでベレンゲルもイエローだったが、それに値するプレーではなかったと思う。カンプノウには白いハンカチがちらほら。ついでにデコもイエローをもらっていた。そしてその後すぐに前半終了。
■4-3-2
バルサは1人減ったので3トップを2トップにして後半に臨む。ヘタフェの注意点はレッドをもらわないことだろう。恐らく赤を出されやすい状況にあるので。ヘタフェの中盤は中に絞ることが多い。いろいろな理由があるがSBのオーバーラップを促すことや、相手SBを前線に飛び出させることなどがある。後半のバルサのシステムはそうしてもサイドが空く。ヘタフェもSBが上がらない限り空く。このサイドを巧く活用できればヘタフェは勝つことができるだろう。
しかし、後半は前半と真逆なことが起きる。ヘタフェは後半が始まっても、前半と同じような寄せを見せたが、、、笛を吹かれるようになった。そして今度はバルサの寄せが笛を吹かれないようになる。何でだ。この審判の行動によって、ヘタフェは危機を感じるようになる。退場させられるのではないかと。ここからヘタフェの寄せが少し甘くなる。そこをメッシがドリブルで仕掛けてくるのだからたまったものではない。メッシに関してはトラウマもある。
■交代策
ヘタフェは流れを変えるために2人同時交代。ナチョ→アルビン。ヴェルバコフスキス→パチョン。ナチョは黄色をもらったため、ヴェルバコフスキスはまったく試合になじんでいなかった。そしてパチョンがいきなりビックチャンスをつかむがバルデスが好セーブ。そしてアルビンはいきなり黄色をもらう。
バルサはベレッチ→オレゲールで守備固め。攻撃は前線の選手に任せ後ろは守備を!ということだろう。この交代以降メッシやエトーが個人技で特攻。これにヘタフェは苦しめられた。そんななかアボンダンシエリは冷静にシュートを止め、シャビは冷静にボールをキープしていた。
バルサは後ろに人数を残す作戦に出て時折突破を許すものの、しっかりと守りきって無事に勝った。
■独り言
バルサのプレスは危機迫るものがあった。気合というより怒りという表現が合うような気がする。ただし、集団で囲むとかわされる場面が目立った。一対一ではあまり負けていなかった。ここは修正するべきだろう。時々、まったくプレスがかからずチャンスを作られる場面も何度かあった。
それにしてもヘタフェは強い。
posted by josepgualdiola |17:12 |
バルセロナ/06~07 |
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2007年05月28日
レアルは先週とまったく同じ布陣。それにしても、ミゲルトーレスは両SBをこなす便利屋となっている。これでCBも高いレベルでこなせれば、一気にレアルの主力になるかもしれない。それにしてもセルヒオラモスのCBは怖い。
デポルも基本的には先週と同じ。コロッチーニは右SBをそつなくこなしている。異なるのは左SHにリキ。デポルの両SHはそれなりに強力だ。セビリアをかなり苦しめるなど、調子はそれなりにいい。
■デポルの前に
シシーニョを使わない理由はまずは守備から!!ということだろう。ミゲルにシシーニョなみの攻撃を期待することは酷である。その守備は機能したといっても良い。機能しなかったのはDFラインからの組み立てであった。
4-5-1で積極的な守備を行うデポル。運動量も徐々に本来の姿に戻りつつある。レアルは多少工夫をしなければ、そのデポルの守備相手には苦しい。中盤の4人の距離を近づけたり、マークを外すフリーランニングをしたり、できることはたくさんある。ガゴ1人に任してはだめだ。それにしてもガゴは良く動く。
レアルはガゴに任せたため、組み立てが巧くいかない場面が目立った。ロングボールや攻撃の選手が1人で仕掛けていくことが多くなっていく前線の選手に思いやりのあるパスやフォローができなかったのはビルドアップが巧くいかなかったからだ。象徴的なシーンはベッカムがSBの助けなく何度もクロスを上げていたシーン。少しでもベッカムに余裕を与えることができれば、状況はもっとよくなったと思う。
ちなみにロビーニョは対面のコロッチーニに苦戦していた。いつもは下がってくるラウールも、この試合では下がってこなかった。なぜかニステルとラウールの縦の位置が逆になっていたから。
そんななんともいえない内容で試合が進んでいった。しかし、レアルにはセットプレーという武器がある。コーナーキックからこぼれだまにいち早く反応したラモスが先制点を決める。
その後デポルは選手間で同じ絵が描けなくなっていった。攻撃の選手は前からプレスに行きたい、後ろの選手は引きこもって待ち構えたい。プレスのカバーの関係が混沌としてしまい、ガゴを中心としたレアルに押し込まれる展開となる。この混沌によって、デポルはゴール前でベッカムに直接フリーキックを2度与えてしまう。
しかし、前半終了間際になるにつれて、全員が攻撃に行くんだ!という気持ちになれたのだろう。デポルが猛攻を仕掛ける。中心はクリスティアンとエトジャノフ。特にクリスティアンは左サイドを何度も崩していた。しかしレアルが巧く凌いで前半は1-0で終わる。
■中盤が伸びきってしまったよ
後半になってもデポルはその手を緩めない。しかし。レアルもロビーニョを中心としたカウンターで追加点を狙う。ベッカムがフリーキックをポストに当てれば、デポルも波状攻撃でカシージャスを苦しめる。
なぜこのような状況になってしまったかというと、レアルの守備がまったく機能しなくなってしまった。レアルはカウンターを狙うので必然的にロングボールが増える。ロングボールの後はラインを上げなくてはいけないが、なぜか上げなかった。
デポルの選手は走って戻る。レアルはラインを上げない。すると、デポルがレアルのカウンターを防いだときに、中盤にはデポルの選手しかいないことになる。ガゴらはDFラインの前に位置しているので。こうしてデポルは厚みのある攻撃、レアルは個人技を生かした少数の特攻の形となる。
ちなみにレアルはデポルの攻撃に耐え切れず同点ゴールを決められてしまう。波状攻撃→コーナーキック→こぼれだまを左サイドのデゲズマンが見事なクロス→カプテビラ。欲を言えば、ディアラ。ニアでクロスをクリアして欲しかった。
■それでも何とかしてしまうのだ
同点後すぐにレアルが2点目を奪う。ボールを奪う→ディアラがロビーニョへスルーパス→ロビーニョがドリブルでボールを前線に運び中央のベッカムへ。ベッカムのシュートは相手に当たってコーナーキック。
このコーナーキックをベッカムが中に入れる。こぼれだまをガゴが何とかベッカムに繋ぎ→クロスをラウール。ベッカムがフリーでクロスを上げたらやはりこうなる。ラウールの動きも見事だったが、ガゴの粘りも評価してあげたい。後半14分の出来事だった。
この追加点は恐らくデポルのメンタルに大打撃を与えた。それまでに見せていた勢いが完全になくなってしまう。そしてこの追加点はレアルにも落ち着きを与える。急ぎすぎの攻撃はなりをひそめ、ゆっくり攻撃するようになり徐々にペースがレアルへ。
そしてゴール前でラウールが粘り、こぼれだまをニステルが押し込み3-1。これでデポルは終わった。運動量が一気に下がり、切ない試合となってしまった。
■独り言
この試合のレアルはちょっと微妙だった個々の選手のできはいいものの、組織的な動きが非常に微妙。デポルに押し込まれた場面などはその典型だった。ガゴ、ディアラの動きは良く、この2人を軸にして、来シーズンは戦って欲しい。デラレッドも忘れてはいけない。
今のレアルにはベッカムの右足が一番の武器となっている。ここを防ぐことができれば、結構やばいかもしれない。
posted by josepgualdiola |08:24 |
レアルマドリッド/06~07 |
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2007年05月26日
サンパウロ。ブラジルらしいチームということで伝わっている。所属有名選手はキーパーのセニ。レッズが狙っていたアレックスシウバ。代表にも選ばれた右SBのエウシーニョ。ここ最近は何度もファイナリストになっているらしい。プチ黄金期なのだろうか。
グレミオ。インテルナシオナルと同じ南部のチーム。南部のチームは汚くても勝つサッカーをしてくる。つまり、一般的なブラジルのイメージとは少し違う。今夏、欧州に移籍のうわさのあるルーカスが所属している。残念ながら、この試合は怪我のため欠場。ミランにいたアモローゾがいる。
■ポゼッション!?対カウンター
サンパウロがボールを持ち、グレミオがそれを奪い速攻。このような形で試合は進んでいく。ただし、グレミオ優勢で試合は展開していった。サンパウロのサッカーはお世辞にもポゼッションサッカーといえるものではなかった。
攻撃が機能しなかった理由はダブルボランチにある。ブラジルのサッカーも欧州に比べると前線からプレスに来ない。つまり、ハーフラインの位置であったら、プレッシャーのない状態でボールを持つことができる。それでもサンパウロのボランチの選手はすばやくボールを手放していた。相手を引き付けてパス!という思いやりが残念がらまったく感じなかった。
また、ボールをもらった攻撃の選手も前を向くことができるので、仕掛けてしまう。攻撃が大好きなのだろう。ドリブルで何度も仕掛けていたが、後ろで待ち構えるグレミオに数的優位を作られ簡単に止められいた。SHの選手がボールを持ったときの周りのフォローがなく、サンパウロの攻撃は独りよがりなものであった。ちょっと前のレアルと同じ症状である。
無理ならボランチーを経由して逆サイドに展開すればいいのに仕掛けてしまう。SBの上がりを待てばいいのに仕掛けてしまう。仕掛ける選手は貴重であるが、いつ仕掛けるかという判断ができない仕掛ける選手はこの上なく厄介である。結局サンパウロはグレミオの壁の前にほぼ無力であった。
ただし、若干1名機能している選手がいた。アロイージオ。サンパウロのCFである。プレースタイルがわかりやすい。足が遅く、足技もない。ただし、体が強く周りの選手を活かすプレーが信条。日本にもいそうな選手だ。このアロージオがゴール前で体をはり、ファウルをもらう。それをセニが直接狙う。これもサンパウロの形のようだ。
グレミオの速攻は微妙であった。左SB・ルシオの果敢な飛び出し、ヂエゴ・ソウザの個人技でしかチャンスを作れなかった。それでも守備が機能していて、サンパウロの攻守の切り替えのギャップを巧くつけていたので何度かチャンスをつかむことができた。それでも前半は0-0。
■ダゴベルト
後半からサンパウロはダゴベルトを投入。ロビーニョ世代の選手で注目されている選手らしい。後半になると徐々にグレミオの球際が弱くなっていく。グレミオの選手は肉弾戦を厭わない。守り方も少々危なっかしいが、ガツンとあたりボールを奪う方法である。時々、綺麗に交わされてしまうこともあるが、そのアグレッシブな守備にサンパウロは苦戦していた。
しかし、その球際が弱くなればサンパウロも何とかなる。また、仕掛ける選手がすぐに仕掛けなくなったことによって、周りのフォローが間に合うようになっていった。
時間がたつにつれて、グレミオゴールに迫っていくとコーナーキックから先制点をサンパウロが得る。こぼれだまを途中出場のダゴベルトがトリッキーなパスですばらしいアシストを見せた。
サンパウロが先制したことによって、立場が逆になる。グレミオがボールを持ち、サンパウロがカウンター。グレミオはボールを奪う→サンパウロの攻守の切り替えが遅い→攻撃が巧く行くかたちだったので、一気に展開が苦しくなる。サンパウロはダコベルトが独特のドリブルでカウンターの中心となり、グレミオを苦しめる。なかなか良い選手である。
その後はサンパウロが守りに入りそのまま試合を完結させる。グレミオは守られると何もできなかった。
■独り言
アルゼンチンやブラジルのサッカーは欧州とそれとまったく違う。もう少し試合数を見れば巧くまとめられそうだ。サンパウロにはウーゴがいた。元ヴェルディの選手である。普通に活躍していて驚いた。Jで通用しない選手がブラジルの名門チームでレギュラーを張ることは結構ある。その理由も含めていろいろ探って行きたい。
グレミオのヂエゴソウザ、サンパウロはダコベルト。この2人は将来有名になるかもしれない。ルーカスが観てみたかった。
posted by josepgualdiola |23:05 |
リベルタドーレス杯 |
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2007年05月25日
ボカ。個人的にリケルメのファンである。リケルメが復活を遂げたビジャレアルは非常に見ていて面白かった。それがいま、ボカで再現されている。うれしい限りだ。ボカの注目選手は髪型が面白いパラシオだろう。バルサに移籍の噂がある。クレメンテロドリゲスはエスパニョール移籍が決まっている左SB。なんだかんだリケルメが中心のチームである。
ラシン。情報がない。ユニフォームがナショナルチームのようである。ラシンサンタンデールとは恐らく関係がない。
■スペースのあるゆるゆるサッカー
ミラン対リバプールは余裕を持ってボールを持てる場面が基本的にはなかった。それに比べると、このボカ対ラシンは同じ競技に見えなかった。単純に運動量が少ないし、ボールを奪いに行くよりは、ボールを待って奪う形が目立った。寄せに行くことも少ないし、自分のゾーンを守るも低い。
つまり、個人技を発揮するのは難しいことではないし、パスを繋ごうと思えばそれは容易なことだった。つまり、観ていて退屈はしない。正誤性の問題ではないので、優劣を決めるつもりはない。育成にはアルゼンチンサッカーはいいかもしれない。
■リケルメ依存
前回のボカはかなり良いサッカーをしていた。リケルメ以外の選手も果敢に仕掛けていたし、なにより走り回っていた。恐らく相手がリーベルだったからだろう。試合に臨む姿勢がいつもより強かったのかもしれない。
この試合ではリケルメ以外の選手の運動量がリーベル戦に比べると、著しく落ちていた。つまり、リケルメ依存がくっきりとしていた。すべてのボールがリケルメを経由し、全員がそれを信頼し前線でフリーランニングを行っていた。
試合の展開はリケルメを中心としたポゼッションでボカが遅攻。それをラシンがゴール前に壁を築き跳ね返し速攻。リケルメがなんとかこじ開けようとするが、ラストパスが周りと合わない場面が目立った。
ラシンのカウンターはかなり機能していた。ボカの守備組織は、頻繁に自滅
する癖があるようで、ラシンは攻撃に工夫する必要もなくフリーでボールをもらうことができる。3人目の動きやスペースを作る動きやポジションチェンジなどそういったことをしないでも、ラシンは攻撃をフィニッシュまでもって行くことができた。つまり、ラシン優勢で試合が進む。
先制点はラシンが手にする。右サイドを単純なワンツーで突破すると、そのままマイナスのクロスをフリーでヘディング。ボカの選手のミスを指摘しようとしたら何人のミスを指摘することになるんだ、というくらいボカの選手の動きはバラバラであった。ひとまず下がって来い。
失点後、ボカはリケルメを中心にゴール前に迫るがスペースがなく、人が多すぎでどうしようもなかった。しかし、パラシオがPKを奪う。これをパレルモが外す。そして前半が終了。1-0でラシンが勝っている。
■リケルメリケルメリケルメ
後半になって流れは変わらない。ドリブラーのカルドソがいないからだろうか。ボカの攻撃はいまいち迫力不足であった。パスで崩そうにも前線で周りのために走る選手は左SBのクレメンテくらいである。
そんななかリケルメが孤軍奮闘の活躍を見せる。スルーパスは出すわ、ミドルシュートを打つわで1人別世界の選手だった。そのリケルメがダイレクトパス交換で中央を突破。見事なシュートで同点に追いつく。
すると、すぐにまたもPKを奪い、今度はパレルモが豪快に決める。一気に2-1。後半60分のことだった。すぐにレデスマ→バタグリア。懐かしい名前である。
その後、ボカの守備意識が格段によくなる。いるべきところにいるべき選手がいるようになり、DFが理不尽に晒されることがなくなっていった。今までに比べると前線に人がいなくなる。よって、ラシンが中盤でボールを持てるようになる。ボカの守備組織が改善されたため、ラシンは無理にカウンターを仕掛けなくなり、この時間帯から両チームともサッカーらしくなってくる。たdし、ポゼッションサッカーはボールを奪われたときのリスクがカウンターに比べて大きい。ボカの攻撃も見ごたえがあるようになっていく。
そしてラシンはクラウディオロペスを投入。ラシンにいたのか。ボカはリケルメ、パラシオを下げて守りきりを図る。ただし、時間は後半78分。少し時間があるが大丈夫なのだろうか。
■パラシオ、リケルメ抜きだと
攻撃の中心の2枚がいなくなったので、ボカの攻撃に怖さはなくなってしまう。ビルドアップの中心、サイドからの崩しの中心選手がいなければどうやって攻めるのですか、という話だ。
ボカが攻撃を放棄したので、ラシンは攻撃のペースを徐々につかんでいく。今までは攻撃の枚数が少なかった。しかし、パスが回るようになったので攻撃の人数が増えていく。そして88分にPKを奪う。ボカにPKを2つ与えていたので、バランスを取った審判の判断となった。かなり微妙である。決まって同点。審判にも配慮しないといけないんだなと改めて実感。
■独り言
ボカのサッカー、というより、リケルメは観ていて面白い。調子を取り戻しているようなので非常にうれしい。パラシオも再三右サイドをえぐっていて、ジュリの後釜なのかなと予想。ボカの他の選手はクレメンテ以外微妙でした。
posted by josepgualdiola |21:27 |
アルゼンチンサッカー |
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2007年05月24日
ミランはいつもどおりのスタメン。これは予想通りである。あわよくばベンチにコスタクルタが欲しかった。そうすれば素直にミランを応援できたかもしれない。ただ、ジラルディーノではなくインザーギがスタメンなのは驚いた。
リバプールは予想通りスタメンをいじってきた。ぱっとみ4-4-1-1。実際はまったくちがったけど。前にカイトとジェラードの共存について書いたことがある。要約すると、この2人の相性は悪い。そんな2人が中央で並ぶなんて大丈夫か。スタメンを見てそんな心配が頭をよぎったわけです。
■さすがベニテス。
リバプールはカカにボールが渡らないように、その供給源にきついプレスを与える。その供給源とはガットゥーゾ、アンブロッシーニ、ピルロ。通称ピルロたち。ユナイテッドはスコールズをピルロに当てるだけでその他の人にはあまり注意を払わなかった。その結果、負けた。リバプールはそんなユナイテッドの失敗からしっかりと学んでいた。えらい。
リバプールのシステムは時間とともに変わっていった。その原因は戦術的なものではなく、ある選手の疲労、または不調。理想の形は4-1-4-1ともいえるし、4-4-2の中盤がひし形とも言える。
つまり、ピルロたちにプレスに行くのはジェラード+カイトまたはアロンソ。両SHは両SBを見ながら、マスチェラーノと同じラインを保つ。つまり、結構低め。このような形ならば、カカの大好きなバイタルエリアはつぶせるし、供給源もつぶせる。穴は特にない。これでリバプールは守備面はをほぼ完璧に機能させることができた。
このプレスにミランは苦しんだ。ボールを奪われることはないものの、意図のないロングボールやビルドアップに時間がかかりすぎ、その攻撃は破壊されたと言っていいだろう。
■リバプールの攻撃の形
そしてリバプールが最初にチャンスをつかむ。ヤンクロウスキのトラップミスをペナントが掻っ攫い、カイトとワンツーでゴール前へ飛び出す形。また、バックヘッドからペナントが相手の裏へ抜け出しジェラードへクロスを上げたシーン。
試合はリバプールが優勢に進めているように見えた。しかし、攻撃の槍が少ない。ペナントのみ。左のゼンデンは対面にガットゥーゾ、オッドがいる。C・ロナウドを完璧に押さえ込んだ2人だ。その2人にゼンデンが勝負を挑むのは少し無謀である。よって、ゼンデンはあまり攻撃的に振舞わず、ほとんど守備的なボランチとして振舞っていた。守備面では貢献していたと思う。
ペナントはドリブルが得意。初期のころに比べればクロスの質も良くなってきたが、まだまだである。この試合でもクロスを上げても先には敵がいる状態が続いた。それでもクロスを上げ続ければいいことが起こるかもしれない。
しかし、中央に構えるのはカイト対ネスタ。さすがのカイトもネスタが相手では苦しい。しかも、リバプールはろくにビルドアップができていなかった。いつものリバプールだったら、DFラインにプレスが来ても、レイナを交えて簡単にかわすことができる。
この試合はいつもと違った。DFラインの前にマスチェラーノっがいたからかもしれないが、アロンソ、ジェラードがちっとも下がってこなかった。ジェラードはトップ下でも平気でDFラインまで下がってくる。しかし、この試合ではそれをしなかった。
そのせいで、リバプールはロングボールが増える。でも競り勝てない。でも守備が機能しているから取り返せる。こんな展開になってしまった。ミランDFの考えられないようなミスからチャンスをつかむか、ペナントが積極果敢に仕掛ける。リバプールの得点のにおいはこの2つくらいであった。ミランの最後の壁をくずす前にクロスというのはあまり怖くない。
■リバプールの誤算
前半の30分あたりからリバプールのプレスが弱くなっていく。原因ははっきりしている。ジェラード。時間がたつにつれてほぼカイトと横並びになり、2トップになっていく。ジェラードがプレスに行かない。ジェラードは左サイドにいる。カイトは右サイド。そこにジェラードがいるのにカイトがいちいちプレスに行くわけはない。ただし、ジェラードがそこにいなければカイトは迷わずプレスに行っただろう。カイトはそういう男だ。
ピルロたちを抑える任務はジェラード+誰かであった。しかし、ジェラードがそれをさぼると、たちまち守備のバランスが崩れる。ゼンデンが戸惑っているのが印象的であった。プレッシャーのかからない状態でミランの選手がボールを運んでくる。自分がプレスに行ったら後ろのバランスが崩れるけど、行くしかない。すると、どこかに穴ができる。穴はピルロたちにできる。マスチェラーノ対カカが目立ち始めたのも偶然ではないだろう。
そして得点が入る。クリアミスをカカに拾われた。このときにクリアミスのきっかけとなるパスを入れたセードルフにはプレスがかからず、横のピルロもフリーでボールを要求していた。その前にもプレスのかからない場面が目立っていた。残念。ミランがワンチャンスをものにして前半が終了。後半の注目はベニテスがジェラードを下げる勇気を持っているかどうかに絞られた。
■流れは変わらず
後半の13分まで、リバプールは前半と同じ展開を見せる。マルディーニのトラップミスを掻っ攫ったり、カイト対マルディーニの競り合いでジェラードが抜け出したりとチャンスは作ったがシュートまで持っていくことはなかなかできなかった。
そしてゼンデン→キューウェルを投入。ガットゥーゾサイドに勝てるのだろうか。ゼンデンは守備面で貢献していた。キューウェルは大丈夫なのか。ただでさえ徐々に守備は崩壊してきているのに。
ミランは巧く穴をつきカカにボールを集める。前半に比べると、得点を取らなくてはいけないという呪縛からは解き放たれているので、ボールが多少回るようになっていた。リバプールはガットゥーゾの自滅的なパスからまたもチャンスをつかむが、ジェラードのシュートはジダに止められてしまう。
この後半18分あたりからセードルフがペナント対策をするようになる。中央に行ってもろくにボールが回ってこないので守ることに決めたのだろう。この試合でのセードルフはペナントを気にしているようで思い切ったプレーができていないように見えた。ペナントのできのよさがこんな好影響を生んでいた。
ただキューウェルはゼンデンよりもタメを作れたので多少左サイドもまともになった。それでも脅威にはなってない。むしろ余計守備面でのあらが増え、カカと一進一退の攻防が続いていく、アッガー、キャラガー、マスチェラーノが一対一で勝ち続けたので失点にならなかったが、前半に比べると、かなり危なっかしかった。
リバプールも後半20分過ぎからカイトが両サイドに流れるいつものプレーを開始する。ワントップは中央に構えていけないという決まりがあるわけではいが、カイトがサイドに流れてクロスを入れても可能性をまったく感じさせなかった。
そして後半の32分にマスチェラーノ→クラウチ。なんでマスチェラーノなんだと正直思った。ジェラードかアロンソだろうと。フラットの4-4-2で行ったらカカにやられるに決まっているではないか。
ここでミランがヤンクロウスキ→カラーゼ。ペナント対策!?それとも高さ対策!?守備を重視する交代なのは間違いない。
そして予想通り、カカがフリーで裏へ抜け出し、インザーギのまた抜きクロス。次にキューウェルが守備をサボり、カカがフリーに。アロンソが1人でプレスに行っているのが泣けた。ここで2点目が入る。あれはよくインザーギが決めた。レイナも良くくらいついていったのだが。
その後はリバプールが1点返し終了。
■独り言
良くも悪くも現代のサッカーを象徴する試合となった。良いサンプルになると思う。最後にアルベロアがなぜでてきたのだろうか。ちょっと意味不明。ジェラードを下げられなかったことが敗因だろうと思う。ベラミー使って欲しかったな。
ミランはユナイテッド戦のほうが良さがでていたと思う。そう考えると、リバプールはうまくミランの長所を消していたんだと。最後まで壁は崩されることなく、リバプールとの力の差はみせたかなと。
posted by josepgualdiola |20:17 |
チャンピオンズリーグ/06~07 |
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2007年05月23日
簡潔に書きます。
リバプールが引きこもったら、リバプールの負け。前線からプレスに行ったらリバプールの勝ち。4-1-4-1でいったらリバプール優勢。3-5-2でも面白い。ただし、4-4-1-1だったらきわどい。ピルロ対策にジェラードを当てるのは微妙。
つまりはセードルフ、カカ、そしてピルロ達全員に対策を採ればぼこられることはない。大切なのはピルロたちってところ。
以上。
posted by josepgualdiola |22:18 |
チャンピオンズリーグ/06~07 |
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2007年05月23日
欧州のチャンピオンズリーグが終わるころ、リベルタドーレス杯は決勝トーナメントの真っ最中。決勝トーナメントからはここでもなるべく伝えて行きたい。ただし、予想通り知っている選手がほとんどいない。これがファーストレグである。
カラーカスはベネズエラのチームである。情報はそれだけだ。今回の試合はカラーカスのスタジアムで行われる。ちなみに標高はそれなり、客席は半分くらい。予選ではリーベルを粉砕したようだが、最近のリーバルに勝っても自慢にはならない。
サントスは多少有名な選手がいる。元ブラジル代表のゼロベルト。バイエルンにいた彼だ。また控えにロドリゴタバタがいる。プレーを見るのは初めてだ。監督はルシェンブルゴ。元レアル。
■強いぞサントス
サントスのシステムは4-4-2。中盤の形はボックス。3人が攻撃的に振る舞い、アンカーがバランスを取る戦い方をする。攻撃は誰を中心に、というものではなく、組織的なポゼッション。ここの能力が抜群に高く、足を引っ張る選手もいない。左SBのクレーベルからクロスを上げる形が多い。そのクレーベルはドリブルで突破する形は少なく、第三の動きで裏へ抜け出すことが得意。
右サイドからの攻撃は目立たない。ただフィニッシャーのゼロベルトが右サイドで左からのクロスを待ち構えている。細かいパスで中央突破を狙うか、左サイドから崩すか、これが攻撃の基本的な形である。ロングボールはまったくない。
守備の形はゾーンディフェンス。ゼロベルトが中盤に下がり、4-5-1を形成。中盤のスペースをつぶし、ボールホルダーに次から次へと寄せていき、数的優位を作ってボールを奪う。穴は絶対に作らず、前線でフリーになれる選手は少ない。リバプールほどアグレッシブな守備ではないが、非常に組織化された守備である。
カラーカスはオフザボールの動きが悪く、ボールホルダーがあわてる場面が非常に多かった。ドリブルで状況を打開しようと試みたが、ドリブルは通じなかったので、前半の30分過ぎからは無謀なロングシュートが増える。ただし、その無謀な距離からのロングシュートはかなり得点の可能性を感じさせるものであった。
前半の流れは左サイドからサントスが崩しまくり、それがカラーカスのミスを誘う。そのミスをゼロベルトが確実に点に結びつけサントスが先制。先制後、サントスはクレーベルがあまり上がらなくなり、リスクをおかさなくなる。アウェーゴールを取ったのだから、当たり前の対応である。
その攻撃意欲の下がったサントスを見逃さないのがカラーカス。先制点までは圧倒的にポゼッションされていたが、徐々にロングシュート、ロングパスで状況を打開しようと試みる。何度か惜しい場面もあったが、かなりつらい状況であった。
■右SBのジオニージオが退場
後半の開始早々、サントスが余裕の攻撃を見せる。いつでも攻められるんだって余裕なのか。力の差はやはり絶望的なものに見えた。しかし、カラーカスはロングパスやCBのオーバーラップなど、なりふりかまわない姿勢を見せ始める。攻撃に出るのが早い。
その攻勢の中で、ジオニージオが2枚めのイエローで退場となる。対面のカラーカスの左SBペレスに押し込まれ気味であったジオニージオはいいところなくピッチを去ることになったしまった。そして、その直接フリーキックをベラスケスに決められてしまう。サントスは壁を崩すようなジャンプをしてしまい、その間を通されるという失態。
ここからカラーカスは勢いに乗る。玉際が強くなり、ボールへの寄せも異常に早くなる。少々プレーに荒っぽさも含まれるようになり両チームとも熱くなっていけばカラーカスにとっていい方向に試合が流れただろう。
サントスはまったく熱くならなかった。冷静にプレスを交わし、パスコースがなければファウルで試合を止める。試合巧者とは、まさにこのことだろう。サントスは1人減ったこともあり、パスコースがどうしても少なくなる。そんなときは無理をしない。さすがである。
そして、相手ゴール前でセットプレーのチャンスを得ると、そこからクレーベルがミラクルなシュートを放ち、スコアを2-1にする。レコバ並みの左足であった。
そこからサントスはFWを一枚残し、残り全員で守る作戦に出る。カラーカスのグラウンドを横に広く使ったロングボールに苦戦していたが、後半30分まで何とか凌ぐ。ここでサントスはロドリゴ・タバタを投入。サントスはカラーカスのDFラインにはプレスにいけない状態だったので、ロングボール入れられ放題であった。
カルビンテーラ、コロンビア人。上背はないがなぜかロングボールに競り勝ちまくり、バックヘッドで何度も惜しい場面を作る。そしてサントスは引きこもる。本日のサントスは守りきれる雰囲気がない。よって同点ゴールを叩き込まれる。
その後はカラーカスの猛攻、サントスの個人技のぶつかり合いとなり、殴り合いの展開となる。試合は2-2のまま終わる。
■独り言
カラーカスの気合とサントスのテクニック、両方堪能できる試合となった。リベルタドーレス杯も見てみようと思う。ただベネエズラのサポーターは面白かった。試合開始前はガラガラだったが、徐々に人が増えていき、最後には満員に近かった。時間は守ろう。
posted by josepgualdiola |09:20 |
リベルタドーレス杯 |
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2007年05月22日
調子がいいんだが、悪いんだかさえわからないデポル。最近の結果は○●○●○△●△●である。決して調子はよくないようだ。スタメンにスーパーサブであったエストジャノフが名を連ねている。コロッチーニが右SB、アリスメンディがCFで試合に臨む。リアソールで無様な試合はできないだろう。
対するセビリアは無事にUEFAカップ二連覇を達成。おめでとうございます。ここから先は日程もあまりきつくないので、このデポル戦がひとつの山になる。スタメンはポウルセン以外ベストメンバー。ポウルセンの代わりはマレスカなので、あまり戦力ダウンもないだろう。疲労が心配。
■気合の入ったデポル
無気力試合になるかと思いきや、デポルの気合はすさまじかった。特に守備の意識が高く、一対一でも後手後手に回っていなかった。特にアドリアーノを押さえ込んだコロッチーニ。ヘススナバス、ダニエルアウベスを抑えたカプデビラ、リキコンビは非常に優れたプレーを見せた。ただ相手を見ている、、というシーンはなく、アグレッシブに寄せていた。
基本的にはセビリアが攻撃を仕掛ける、という展開であった。デポルは2度危ないシーンを作られてしまったが、ほとんセビリアの攻撃を効率よく抑えていた。
ボールを奪った後は闇雲に蹴らず、いったんボールを落ち着いて回していた。セビリアがカヌーテめがけて蹴るのに比べて、デポルのボールを繋ぐ意識は目立っていた。崩しは右サイドのエストジャノフが行う。彼にボールを集めて、デポルは再三チャンスを作った。また両ピボーテの思い切った前線への飛び出しもデポルの攻撃に厚みを加えていた。
しかし、デポルのパス回しは非常にミスも多い。連携がまだ整っていないように見えた。時折、セビリアにカウンターをくらっていたが、それをDFがあっさりと防いでいたのには驚いた。
セビリアとしたら、もっと余裕で勝てるはずだったと思う。それが点は入らない、セカンドボールは拾われる、高い位置でボールを奪っても止められるといつもとは違う展開となってしまった。前半はデポルの試合への集中力がセビリアのそれを上まり五分五分の展開であった。セビリアはカウンターをくらったときに中央にスペースができてしまうことが多かった。ポウルセンの穴は結構でかいのかもしれない。いるべきところにいるべき人がいない、そんな感じであった。
■マレスカ→マルティ
マルティに守備を任せるのだろうか。この後退の影響はあまり見られなかった。むしろ、デポルは前半よりもさらに攻撃性が増し、セビリアはカウンターで追加点を狙うしか選択肢がなくなっていく。
攻撃の起点はエストジャノフとコロッチーニの右サイドコンビ。ダビトカステードにとって、今日は悪い日となってしまった。セビリアはここまで非常に悪い流れとなっていたので、後半の14分にアドリーアノ→ドゥダ、チェバントン→ルイスファビアーノを同時に交代。コロッチーニを崩せということだろう。デポルはほぼ同じ時間に、エストジャノフ→ディテポ。エストジャノフを下げてしまった。。
ここからはお互い攻め合いになっていく。デポルのほうがセビリアよりも守備意識が高かったので決定的なピンチは少なかった、それに比べてセビリアはSBが上がったまま帰ってこない場面もあり、そこからピンチを作られてしまう。
先に点を取ったのはデポル。リキに代わって途中出場したテクニシャンのルイスがダニエルアウベスの上がったポジションでフリーでボールを受けると、すぐにクロス。これをディテポが見事なダイレクトボレーで先制。
しかし、直後にセットプレーからレナトが頭で押し込んで振り出しに戻る。いくらなんでも早すぎだ。この得点からデポルは完全にばてた。攻撃の枚数が足らなくなり、どうやって攻めるんだ、という場面が増えていく。あれだけ走れば仕方ない。
そしてセビリアの2点目はキーパーのキックから競り合い→裏へ抜け出し、、という単純な展開で入る。今までのデポルの集中力は何だったのだろう。。。試合は2-1で終わる。
■独り言
デポルは想像以上に良かった。これは他のチームにとって厄介である。なんだかんだ4チームとも勝ったが、内容が前回よりも良かったのはレアルくらいである。それでも結果を出したのはすばらしい。次節も楽しみだ。
posted by josepgualdiola |10:53 |
リーガエスパニョーラ/06~07 |
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2007年05月21日
好調マジョルカ。選手起用を守備的な選手に代えてきてから、調子が上がってきたと思う。イバガサ、アランゴ、ヤンコビッチ、マキシロペスらが共存していたころが懐かしいくらいだ。この試合ではイバガサがトップ下、ワントップはアランゴ。両SHにはグティエレスとバレーラ。2人とも献身性の強い選手である。良く攻めよく守る。
バレンシアはモリエンテスが帰ってこない。そんなときの2トップはビジャ、アングロ。層が薄いと思ってしまうのは自分だけだろうか。アリスメンディが入るという噂がある。スペイン人を集めようという狙いでもあるのだろうか。
■マジョルカ、マジョルカ、マジョルカ
ホームでもしばらく負けていないマジョルカ。サッカーのスタイルは明快である。全員攻撃、全員守備。前線から激しいプレスで相手を追い込み、ボールを奪ったらショートパスで繋いでいく。ボールを保持している場面では意図のわからないプレーはほとんどなく、ボールも人も動くサッカーを実践している。このサッカーにイバガサやアランゴが変化をつける役割を担っている。
前半からマジョルカペースで試合が進む。シルバ、ホアキンには2人でしっかり対応し、ロングボールには両CBが体を張って対応。全体的にセーフティーなプレーが多く、危険な場面を作らせなかった。
ポゼッションはマジョルカ、バレンシアはしっかり守って攻撃、慎重な姿勢を見せる。マジョルカは人数をかけた攻撃でバレンシアを圧倒したいのだが、守備は十八番のバレンシア。もともとドリブルでそうこうできる選手はマジョルカにはいない。ゴール前までボールを運んでもその先が見えてこないのがマジョルカの課題である。上位陣が相手でなければどうにかなるかもしれないが、優勝争いのチーム相手にはきつい。
バレンシアは危なげなくマジョルカの攻撃を摘み攻撃に出る。中心はホアキンとシルバ。ビジャへのロングボールも序盤は見られたが、徐々に少なくなっていった。アングロとの2トップはなんともいえないものであった。
シルバが中央に、右サイドにポジションを移し、ドリブル突破を図れば、ホアキンも右サイドからクロスを中に放り込む。しかし、バレンシアもまだリスクを犯すには早いのか、攻撃に厚みがあるものではなく、マジョルカのDFに跳ね返される場面が多かった。前半は0-0で終わる。
■バレーラ⇔グティエレス
マジョルカは両SHの位置を変更。前半はミゲルの対応に追われていたグティエレスを活かすためだろう。そのグティエレスは後半開始と同時に仕掛けてチャンスを作り、采配に答える動きを見せる。
しかし、バレンシアもアングロとホアキンのポジションチェンジからビックチャンスを作ると、今度はイバガサのスルーパスからマジョルカがビックチャンスを作る。お互い一進一退の攻防が続く。
マジョルカはイバガサにボールを集め、個人能力を使った中央突破、両サイドの選手を使ったサイド攻撃を織り交ぜてバレンシア攻撃に迫る。すると徐々にチャンスをつかみ始める。右サイドからグティエレスが、中央からはイバガサ。さすがのバレンシアも押し込まれる時間帯が続く。得意のカウンターも尋常じゃないマジョルカの戻りの早さによってつぶされ、厳しい展開が続いた。
ここでアングロ→ガビラン。バレンシアもっと攻めろという合図だろうか。アルベルダ→バラハ。とにかく流れを変えるのに必死である。バレーラ→ヤンコビッチ、アランゴ→ビクトルでマジョルカも攻撃に出る。さっそくヤンコビッチがバー直撃のシュートを放つなどマジョルカの攻撃が徐々にフィニッシュまでつながり始める。
しかし、途中出場のバラハがサイドチェンジで攻撃に変化を与えると、バレンシアが息を吹き返す。バラハが試合のペースを変え、お互いの良い部分がでた試合となった。
最後に点を決めたのはバレンシア。バルセロナのように中央を突破。特にホルへロペスのヒールパスはファンタジックなプレーだった。ホアキンが冷静に押し込んで1-0。マジョルカは最後まで点が取れなかった。
■独り言
ビジャの調子が悪い。ここにきて彼の調子が悪いのはちょっとバレンシアにとって苦しい。マジョルカはいいチームだがやっぱり勝てなかった。それにしてもイバガサは良い。
posted by josepgualdiola |17:59 |
リーガエスパニョーラ/06~07 |
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