2006年12月31日
テリーがいなくなってから失点が明らかに増えたチェルシー。ブラルーズ、パウロ・フェレイラが、テリーの代役として試合に出ている。テリーがいなくなって何がどう変わったかは、この試合で見極めたい。
またモウリーニョが非常に最近困っているらしい。彼が監督に就任してから、こんなに怪我人が出たことはないそうだ。キーパー二人、ジョーコールは松葉杖が未だに取れず、ロッペンはハムストリングを故障。そしてとどめはテリーの手術。さらに地元紙ではモウリーニョがシェフチェンコを見限った!!!なんて記事も出ている。この試合でスタメンはカルー、ドログバ。4-4-2なのにレギュラーから外れてしまったシェフチェンコ、正念場である。
フラムの最近の事情は知らない。昔はスリートップでサイドから攻めあがっていく攻撃的なチームだったと思う。オランダの至宝、コリンズジョンと、マクブライド、クリンスタバル、ラジンスキーはスタメン。ボアモルチはベンチ。
■大雨で強風
本日のチェルシーは4-4-2の悪いところがでてしまったようだった。フラムの高い集中力によって、チェルシーは後ろから試合を組み立てることができなかった。特に、ランパードがボールを持ったときのフラム寄せの早さはとんでもなかった。ランパードはファウルで止める。この作戦をしっかり遂行していた。すると、チェルシーの攻撃の起点はエッシェンのみになってしまう。このような状態のとき、いつもバラックが下がってきて、試合を作っていたのだが、今日はなぜかそうしなかった。理解に苦しむ。
こうして、チェルシーの攻撃はカウンター、カルーの個人技、ドログバに放り込むくらいになった。フラムの戦術が綺麗に機能した瞬間である。しかし、左サイドからカルーが得意のドリブルで仕掛け、得点機会を作れば、ドログバに放り込んでそこからチャンスを作った。さすがチェルシー。しかし、最近のチェルシーは簡単なゴールがどうしても入らない。悪い流れだ。
すると先制点はフラムに生まれる。スリッピーなグラウンドを利用したスローインでフラムが先制。失点の原因として、フェレイラの寄せが甘い、他の選手がマーク離すなど集中力がない、なんて意見もあるだろうが、チェルシー守備陣にとってノーチャンスだったと思う。ただ、グラウンドの影響をこれで理解してくれれればいうことはない。要するに同じミスを同じ試合で繰り返さないということだ。
フラムは4-4-2で試合に臨んだ。サイドアタックを基本としているが、試合を組み立てることはできない。よって、ボールを奪ってから速攻!という形を目指していた。チェルシーの4-4-2はサイドの守備が少々おろそかになる。ランパード、エッシェンがその役割なのだが、ボールポゼッションを失ったときに、この二人は当然前目にいるため、守備が間に合わない。相手がボールを持っているときはしっかりとポジションにいるため機能するんだけど。ちなみに4-3-3だとロッペンやジョーコールが戻ってきて相手サイドバックにチェックに行くから問題がない。4-4-2だと中央も埋めないといけないから大変。
フラムは特に右サイドを中心に攻めていた。サイドバックのロッシーニ、サイドハーフのラウドリッチの二人が、ボールを持てる選手で二人対アシェリーコールの対決は、もちろんフラム側に勝ちがまわる。左サイドにいたカルーがなぜ下がってこないのか、、、不思議だった。フラムはクロスをなんどもあげていた。テリーのいないチェルシーはクロスに弱いと思ったのだろう、何か起きないかなーというくらいクロスをあげていて、実際に何かが起こりそうな予感はあった。クロスを跳ね返すというよりも、なんとかクリアーという場面が続いたからである。フラムも前半に決定機を三度作った。そのうち1点を奪い先制する。
しかし、前半のうちにチェルシーが同点に追いつく。マケレレがドログバに放り込み、ドログバが相手選手とつぶれこぼれだまをランパードがシュート。明らかに枠外にシュートが飛んだが、敵に当たって入った。同点。これで前半終了。ドログバ強すぎ。
■フラムをなめた罰
後半になったらフラムの出足がさらに早くなる。今日のチェルシーならいけるんじゃないかという気持ちになったのだろう。どうせ勝てないという気持ちで試合に臨むよりもよっぽど健康的だ。今後この気持ちの差は他のチームにも生まれていく可能性が高い。これはチェルシーにとって最悪な事態。
ここで同じ映画を見ているようにジェレミ→シェフチェンコを投入し。エッシェンを右サイドバックにする4-3-3、後半57分に変えてきた。前半、左サイドからカルーがえぐる場面はあったが、右サイドはほとんど人がいなかった。エッシェンが右に入ることによって両サイド攻撃が復活。また、4-3-3になるとランパードがゴールに近い位置でプレイできるようになる。流れは一気にチェルシーへ。特にシェフチェンコが左サイドに入ると、アシェリーコールの攻撃参加が増えた。カルーは自分で行ってしまうため、あまりアシェリーコールはカルーを追い越す動きをみせなかった。カルー、まだ若い。
そして、後半62分に二点目がチェルシーに生まれる。シェフチェンコが左サイドから中に侵入してきて、ドログバのマークは明らかにゆるくなっていた。ゴール前のこぼれだまを中にやわらかいクロスをあげ、ドログバが相手を吹き飛ばし頭で決めた。彼には二人マークにつかないといけないようだ。シェフチェンコが中に入ると明らかにそのプレスが減る。このゴールはまさにそれだった。その後チェルシーはシェフチェンコに点をきめさせようと頑張っていた。こんなことしなくてもいいと思うのだが。もちろん、気持ちはわかるけれど、追加点のほうが大切である。
そんなことをしているとフラムに同点ゴールが生まれる。セットプレイからクロス→三人の選手がからぶり→フラムシュート→イラーリオ神セーブ→こぼれだまを押し込む。グラウンドのせいでボールが変化した。このことについていけなかった。1点目と同じミス。
ここからいつものように怒涛の攻撃をチェルシーが見せるが、今日は奇跡が起きなかった。このまま試合は終了。
■相手チームが変わった
バラックは巷で言われているほど悪くはないと、個人的に思っている。しかし、今日のバラックは消えすぎだった。ランパードが執拗なマークを受けているので、代わりに自分がという気持ちを出して欲しかった。そして相変わらず4-4-2の弱点を改善し切れていない。ポゼッションできる場合は問題は顕在化しないが、ポゼッションできない場合は問題が可視化してしまう。
それでもテリーを中心に守りきっていたが、そのテリーがいなくなって守りきれなくなった。スリッピーなグラウンドのせいもあるだろうが、今日のチェルシー守備陣はかなりあわてふためいていた。クリアーボールが味方に当たったり、中途半端なプレーを自陣深くでしたり。テリーがいるかいないかではなく、これは組織の問題だと思う。守備のポジショニングがずれてきた。テリーがそれを修正してきたのかもしれないが、ポジションがかぶり、危険な場面ができてしまっていることがよくあった。
チェルシーの問題よりも、むしろ相手チームの試合に臨む態度に、この変化の原因はあると思う。今シーズンチェルシーは全盛期の安定感がなくなってきた。いろいろな原因が考えられるが、今までに比べて、かなり苦戦することが多い。この苦戦する様によって、最強チェルシーのイメージが変わってきたのではないか。チェルシーに対する恐れがなくなり、積極的な勝負に出るチームが増えた。昨年までのサッカーをしているならば、さほど問題にならなかっただろうが、今年のチェルシーは4-4-2。さまざまな原因が絡み合って、いまの現状になったようである。これはそう簡単に改善できなそうな予感。怪我人も多いし。モウリーニョどうする。。
■独り言
この試合ではフラムがやりたいサッカーが機能したこと、バラックの不調、不安な守備陣をあおる強雨、守備固めでブリッジを投入→それが機能したのにセットプレイでやられた。などなど、チェルシーにとって運が悪かったとも言える。シェフチェンコに点をとらせようとしすぎて負けたともいえるけど。
フラムはかなり良いチームだった。サイドの選手にテクニックがあり、良いサッカーだった。ダービーということで、気合が入っていたのだろう。フラムサポは大満足だったに違いない。ただ、ビックチャンスはチェルシー以上にあったので、もしかしたら勝てたかもね。
posted by josepgualdiola |11:13 |
プレミアリーグ/06~07 |
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2006年12月28日
フェイエノールトは相変わらず調子が悪いようだ。現在5位で得点が38、失点が35である。原因はいろいろあるだろうが、選手の質が落ちたことが最大の原因ではないだろうか。試合を見ていて、目を見張るような選手がいない。だからといって、組織が機能しているかといったらそんなこともない。3強時代の終焉は近いかもしれない。こんな状態だからといって、デ・カイプで無残な試合を見せることが許されるわけもない。やるしかない。
PSVはぶっちぎりで1位。19試合で51得点の7失点。失点が異常に少ない。守備に徹するような時間帯も少ないのだろうが、キーパーゴメスを中心に、ここ10試合無失点。国内にはもう敵がいないかもしれない。アーセナルもかなり苦戦するだろうな。
■アウェーの戦い方と仕掛けるプレーの大切さ
PSVは4-4-2で試合に臨んだ。2トップはコネとファルファン。二人だけで点を取ってしまう選手である。二人ともキープ力があるため、後ろから多少乱暴なボールが来てもマイボールにして、味方の上がりを待つタメを作ることもできる。アウェーということで、しっかり守ってカウンターで様子を見る。お手本のような戦い方。
フェイエノールトは3-4-3で積極的に試合に入っていった。PSVを怖れていたら始まらないぜ!!というような出足を開始早々からみせ、PSVの守備陣を慌てさせる。フェイエノールトにプレゼントパスをするなど、PSVの守備陣の立ち上がりは散々なものになる。
しかし、時間がたつにつれて、徐々に落ち着きを取り戻したPSVはフェイエノールトの攻撃をあっさりと跳ね返していく。特に、コクーを中心とする中盤の選手の動きが良かった。ボールに寄せる場面、スペースを埋める場面もしっかりと遂行していた。そのため、DFと中盤の間のスペースがほとんどなく、フェイエノールトはDFからロングボールを蹴ったり、強引なロングシュートを打つしか攻め手がなくなっていった。こうしてPSVが流れを引き寄せていく。
フェイエノールトはボールを失ったときのアクションがひどかった。高い位置でボールを奪い返せばチャンスである。それなのにボールホルダーに対して、ボールに一番近い選手がプレスに行かなかった。よって、PSVはボール奪取後、むやみにクリアーすることなく、しっかりと余裕を持ってボールをつないでいった。余裕があろうがなかろうが、普通は前に蹴ってしまうものだと思う。ボールをつなぐ意識の高さが見ることができる
PSVはボールをつないでいたため、中盤の選手も攻撃に参加することができ、攻撃は厚みを増した。ロングボールを蹴ってしまうと、快速FWの二人に誰も追いつけない。ちなみにファルファンよりもコネのほうが目立っていた。コネはとにかく仕掛けまくっていた。こういう選手は相手にとって厄介である。フィジカルを生かした強引なドリブルにフェイエノールトは手を焼いていた。他にも中盤にアフェライという仕掛けまくる選手がいる。この選手は将来のオランダ代表を背負う存在になるかもしれない。
そして試合が動いた。コクーのミドルシュート。アウトにかかったシュートはかなり変化を見せ、キーパは逆をつかれてしまった。つまりそのくらい曲がった。コクーの頑張っている姿を見ると、かなり感慨深い。ベテランと若手の融合を簡単にしているので、少しうらやましくなった。
この先取点によって、PSVはリスクを取らなくなった。サイドバックの飛び出しもなくなった。カウンターも前線の選手に任せきりになった。それでもコネは決定機を作る。さすがである。
先取点を許したフェイエノールトには、失点後より積極的になった選手がいた。オランダU19のドレンテである。左サイドから積極的にドリブルで仕掛けていき流れをフェイエノールトに引き寄せていった。このドリブルによって、PSVのDFラインが徐々に下がっていき、フォローの関係で、中盤の選手も最終ラインに吸い込まれていった。こうしてフェイエノールトは息を吹き返した。セットプレイからハリステアスが同点ゴールを決めた。PSVの無失点試合の記録はここに終わる。このシーンではゴメスはおかしな動きをみせた。キッカーが蹴る前に変なポジショニングにいたのである。壁の位置を調整していたら、キッカーがボールを急に蹴ったような感じになってしまった。何らかの行き違いが起きたのかもしれない。ちょっと不幸な失点だった。同点で前半を終える。
■問題を修正してきたフェイエノールト
後半になると、フェイエノールトの勢いはさらに加速する。特に前半できていなかったボールポゼッションを失ったときの攻守の切り替えが改善されたのである。このことが非常に大きかった。ボールを奪われる→プレスに行く→そこでボールを奪う、またはPSVの選手がボールを前線にクリアー→プレスによって質の低いボールになり、それを奪って攻撃。この形が巧くはまった。PSVも3トップであったら、質の低いボールでも拾うことはできただろうが、今日は2トップである。後半、PSVは見せ場をほとんど作ることはできなかった。
それに対して、フェイエノールトは攻めまくった。特にドレンテが攻撃の中心となっていた。恐るべき1987年生まれ。何度も決定機を作ったが、そこは鉄壁のPSV守備陣。何とか踏ん張って時間が過ぎていった。しかし、ファウルで止めるしかない場面も多々あり、かなり危なっかしかった。
PSVは流れを変えるためにクライファートをファルファンに代えて投入。意味不明な交代だった。前線にボールが来ないのに前線の選手を代えてどうする。クライファートが前線から守備に走り回る姿は想像できない。実際に前にボールが来ないので、時折コネが下がっていく場面すらあった。この交代によってPSVには何も起こらなかった。
ファウルを繰り返していて、今にも赤紙をもらいそうだったアフェライに代えてチエゴタルデッリを終了間際に投入。3トップに代えてきた。すると今度はPSVが蘇る。元々終了間際には攻め込むというプランだったのかもしれない。得点にはいたらなかったが、攻撃は最大の防御ということを再認識させてもらった。試合は同点のまま終わる。
■独り言
前半の問題点を後半に修正してくることは結構難しいものだ。それをあっさりやってのけたフェイエノールトの選手には感動した。また、ドレンテは本当にすさまじかった。前半仕掛けるプレーが足りない中で、自分がやるんだという意思をおおいに感じた。こういう選手はあまりいない。頭がいいのだと思う。
PSVはアウェーということもあり、そこまで元気ではなかった、アフェライ、コネはらしさをみせていたけれども。ちなみに、決定力がないという致命的な弱点がコネにはある。
PSVはアーセナルとチャンピオンズリーグで当たる。アーセナルはあまりPSVの陣内に攻めすぎると痛い目に合うだろう。アーセナルはチェルシー戦のようなサッカーをすれば勝てるとおもう。攻めたら恐らく負ける。どうなるか楽しみだ。
posted by josepgualdiola |17:44 |
Eredivisie |
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2006年12月27日
ここまでの結果を振り返ってみると、そこまで悪くはない。得点力は並みのチームになってしまったが、失点はかなり少なくなった。リヨンにまたやられてしまったようだが、チャンピオンズリーグも無事に決勝トーナメントに駒を進めた。なによりもクラシコでバルセロナに勝った。これはかなり大きいと思う。
■ボールを奪うのは全員の役割
ディアラ、エメルソンをピボーテにし、守備を固めてカウンター。わかりやすく言うと、レアルのサッカーは引きこもりサッカーである。基本的にポゼッションは捨てる。カペッロが監督になった時点で、このようなサッカーをすることは周知の事実だったわけだ。だが、いざそのサッカーを目の前にすると、これでいいのかレアルマドリッド!!!!となってしまう。はっきり言って、試合内容は退屈だ。
では、守備は改善されているのか。実際は、カシージャスの好セーブに助けられる場面が目立っている。つまり、普通に崩されているのである。レアルの守備は改善されたというけれど、今までに比べて、人数をかけて守るようになり、個々の選手の質があがったから失点が減ったのだと実は感じている。この場合、改善されたという言葉は少し大袈裟なものだと思う。
ボールを奪うのはピボーテだけの役割でなく、全員の役割である。ラウール以外の前線の選手は守備にムラがありすぎる。両サイドハーフの選手が守備をしてくれないと、中央は当然そのしわ寄せを受ける。いくらエメルソン、ディアラだって無理がある。もっといえばFWの選手は何もしていない。1人でプレスを掛けろというのは無理な話なので、せめてパスコースをどちらかのサイドにきるぐらいはやって欲しいものである。バルセロナとは違う次元だが、前線からの守備という問題がレアルにも存在する。ヘタフェ戦やレクレアティーボ戦のように、無防備にさらされなければ、もっとレアルの守備は固くなる。この問題が解決できたときに、初めてレアルの守備は改善されたというべきでしょう。
■個人技頼みの攻撃
攻撃は前線の選手の才能に頼りきっている。連動性や後ろからのフォローも基本的にはない。よって、選手の才能は活かしきれていないと思う。恐らくカペッロの指示だろう。後ろの選手は飛び出しを控えていると思う。多くの攻撃がグティを経由していて、グティがいなければ攻撃が成り立たないと言っても良い。グティが集中攻撃にあえば、攻撃は分断されてしまう。実際にそのような戦略をとってきたチームが多かった。
しかし、後ろの選手が上がってくると攻撃の形は増す。セルヒオラモスが右サイドバックをやっているとき、右サイドはかなり活性化していた。また、ピボーテの二人もDFラインからゲームを組み立てる能力はないが、前線でタメが作れた場合の飛び出しはかなり効果的であった。実際にそれが結果に結びつく場面も多かった。つまり、もっと人数をかけて攻めろ、リスクを犯せということである。これでレアルの攻撃にダイナミズムと連動性が多少復活すると思う。パスの出所もグティだけでなくなるので好都合だ。
■どのような布陣で臨むべきか
サイドバックはセルヒオラモス、ロベカルしか考えられない。この二人でなければ攻撃が成り立たない。ラモスのセンターバックはかなり危なっかしい。右サイドのほうが攻撃に参加できるので、彼にとってもいいと思う。ロベカルもセビリア戦以降は今までの試合が嘘のように上下動を繰り返した。マルセロの出番はこのままだと遠い。
よってセンターバックはエルゲラ、カンナバーロになる。控えがいない。メヒーアはあまりに頼りない。イグアインやガゴを取る位ならこのポジションの選手を取るべきだったと思う。
ピボーテは待望論が起きるグティの起用が問題になってくる。結論から言うと相手による。自陣に引きこもる相手ならば彼でもいいが、前線からプレスをかけてくる相手だと、グティはまったく活きない。攻撃の場面では潰され、守備の場面ではなにもしない。相手が引きこもると、中盤にスペースが生まれるため、試合にリズムが生まれる。
よって基本はエメルソン、ディアラ。しかし、この二人だと試合をビルドアップできないのでグティをどこかで使わなければいけない。ガゴがどれだけできるかは未知数。
両サイドハーフはグティとレジェス、またはベッカム。トップ下はおかない。サイドの選手が中に絞って、サイドバックの飛び出しを助長した方がいい形になると思う。もしもシシーニョが復活したらこのポジションで使って欲しい。
FWはラウールとロビーニョ。この二人ならカウンターの場面でも守備の場面でもチームに貢献できると思う。なによりも前線の運動量が増える。一回でいいからこの布陣で試合が見てみたい。この面子ならば、前線からの守備も機能するだろうし、攻撃にダイナミズムも生まれるし、試合の中でポジションチェンジも行えるだろう。淡い希望だ。そういえばカッサーノはどうなるのだろう。
最後に、ホームでヘタフェ戦やレクレアティーボ戦のようなへまをやらかしているうちに優勝は無理だと思う。セルタ戦やセビリア戦の敗北は仕方ない面もあったが、ヘタフェ戦やレクレアティーボ戦の失態は許されるべきではない。後半戦であのようなへまをホームでしないことを切に願う。
posted by josepgualdiola |21:20 |
レアルマドリッド/06~07 |
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2006年12月27日
他のリーグが冬休みに突入しているのに対して、プレミアリーグはまだまだリーグが続く。この次期に試合をするのは伝統らしい。10日で4試合をこなす。。。。ちょうど疲労の色が出るころなので、怪我や取りこぼしに要注意である。
ユナイテッドはウェストハムに負けたものの、次のアストンビラ戦でしっかりと結果を残した。しかもルーニー温存。この過密日程の次期になると、ユナイテッドでもローテーションが採用されるようだ。ウィガン戦のスタメンはさらにローテーションが進む。DFはエブラ、シルベストル、ビディッチ、ブラウン。中盤はパク、スコールズ、オシェイ、フレッチャー。FWはルーニーとスールシャール。まるで1.5軍である。ちなみにキャリックは軽症らしい。
ウィガンはほとんど前知識がない。昨シーズンにプレミアに昇格し、良いサッカーをみせていて、一部に定着しそうなチームらしい。ヘスキー、キルベイン、アンリカマラがいる。前節はホームでチェルシーを徹底的に苦しめた。今日はオールドトラフォードでユナイテッドが相手。ただでさえ過密日程なのに、チェルシー、ユナイテッドと続くなんて、とてもかわいそうだ。
■シュートが0本のウィガン
前半戦、ウィガンはシュートを一本も打てなかった。このことがすべてをあらわしていると思う。ウィガンには攻撃の形がなく、ボールがどこにも収まらない。ボールを前に運ぶ選手もいないし、球際も弱い。特にユナイテッドの守備が優れているということはない。勝手に自滅する形が目立った。どうやら前節で力のすべてを発揮してしまったのだろう。この試合でウィガンの評価をしてしまうのはあまりに切ないので、チェルシー戦を見てみようと思う。今日のウィガンにはいいことがなかった。後半になってシステムをいじっても何も変わらなかった。
■スコールズ大忙し
キャリックの代わりにオシェイがパートナーのため、スコールズはより攻撃に参加できるだろう、と考える人は多いと思う。自分もそう思う。しかし、実際は違った。オシェイは想像以上にボールを捌けない。今日のウィガン相手にこれでは、レギュラーは取れないだろうな。こうなるとスコールズがポジションを下げて前線にパスを供給し、さらにゴール前に顔を出す。一人二役。
ウィガンがいくら調子が悪いといっても、ユナイテッドは面子がいつもと違う。パスの出所はスコールズのみで、どうしても攻撃が単調になってしまった。スコールズのパスで裏を取るか、ルーニーの個人技くらいしか攻め手がなかった。そんな中でもルーニーが決定機を迎えるが、シュートが枠を外れ、カークランドの好セーブにも阻まれ、点を奪えないまま、前半を終える。いつもの決定力不足を露呈してしまうが、特に不安要素はない。それくらいウィガンがひどかった。
ユナイテッドの控え組みの中で、今後の可能性を感じさせてくれたのがブラウン。ガリーネビルばりのオーバーラップをみせ、右サイドを攻略していた。特に裏へ飛び出す動きが巧く、もしかしたら化けるかもしれない。
■ロナウドの投入
勝敗を分けたのはやはりこの男であった。前半攻めまくるものの、点が奪えなかったユナイテッドは後半頭からロナウドを投入。すると、いきなり彼がコーナーキックからヘディングでゴールを決めてしまう。ファーストタッチでゴール。調子のいい選手は何かが違う。昨シーズンの終盤辺りから徐々に覚醒し始めていたが、ここにきて大爆発である。現段階でも、ロナウジーニョ並のプレーを見せていると思う。このあと、ロナウドはPKを蹴って止められてしまうが、そのこぼれだまを押し込み2点目を決める。
二点差をつけられてからウィガンは前がかりになって、ユナイテッドゴールを目指すが、カウンターの餌食になる。ついていない形でルーニー→スールシャールにボールが渡り、そのままゴール。このFW陣にラーションが加わるのだから死角なしのような気がする。ユナイテッドの好調さが目立った試合だった。チームを落としても勝てるなんて、ちょっと力が抜けているような気がする。そんなことをいったら、チェルシーは毎試合、前半は抜いているようなものだけど。
ちなみにロスタイムにシルベストルがPKを与えてしまう。3-1で試合は終わる。シルベストル。。。。。。
■独り言
ユナイテッドにあまりに余裕がありすぎて、後半はかなりグダグダになってしまった。ロナウドは明らかに遊んでいた。ユナイテッドの控え組みの動きをチェックするくらいで、興味深いことは起こらなかった。
相変わらず決定機のわりに点が入らないユナイテッド。この決定力のなさは、チャンピオンズリーグの上にいけば行くほど響いてきそうな気がする。決めるべきところで決めないと、悪いことがおきますからね。
ルーニーはハットトリックのチャンスもあったが、1点も決めることができなかった。しかしこの選手は攻守の切り替えが早い。特にボールを奪う意思が異常に高い。とにかく寄せが早い。このプレスによって、後ろの選手はかなり楽になるだろう。エトーの鬼プレスなみである。
パクさんはエブラの攻めあがるスペースを作る動きや、ボールをもらう動きは巧かった。まだ病み上がりであるため、これから運動量も上がるだろうし、フィジカルも強くなるだろう。
エブラは巧さに強さが加わって、エインセの位置を脅かす存在になると思う。攻撃的に行くときはエブラ、守備的に行くときはエインセと使い分けもできる。
フレッチャーはルーニーに鋭いスルーパスを通しただけで、ほとんど消えていた。
やっぱりユナイテッドはこのまま行ってしまいそうな感がある。チェルシーが4-3-3を前半からしない限りは。
posted by josepgualdiola |01:01 |
プレミアリーグ/06~07 |
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2006年12月26日
リーガが冬休みに入った。よって、ここまでの総括をしようと思う。全チームやるのは不可能なので、よく試合を見たバルセロナ、レアル、サラゴサについてやろうと思う。今回はバルセロナ。
■良かった結果とイニエスタ
結果は特に問題がない。現在二位である。一試合を残して、首位から勝ち点差が3ある。この未消化試合に勝てば、首位と勝ち点が並ぶ。負けたのもレアル戦のみだ。チャンピオンズリーグについても、なんとか決勝トーナメントに駒を進めることができた。
イニエスタの台頭がなによりもビックニュースであったと思う。前から存在感を魅せていたが、レギュラーを取れるほどのインパクトではなかった。最近は二人が共存する場面も見られるが、シャビの怪我から見事にスタメンを奪ったと思う。バルセロナの華麗なパス回しは彼なしでは成り立たない。アトレチコ戦でみせた、ロナウジーニョ、デコ、シャビとの共演は、新しいバルセロナの形を感じさせるものであった。
また、ロナウジーニョの復調も素晴らしかった。リーガ序盤の不調のときはチームの足を引っ張るなど、かなり最低であったが、冬になるにつれて調子を取り戻していった。特にビジャレアル戦のオーバーヘッドは歴史に刻まれそうである。ブレーメン戦でもスーパープレーを見せ、チームをチャンピオンズリーグに導いた。彼が輝くに連れて、なぜかデコも輝き始めた。やはりチームの中心である。
最初はどうなることかと思ったが、ザンブロッタ、グジョンセンもチームに無事に溶け込んだ。特にグジョンセンは、エトーやサビオラの怪我によって出場機会を得て、それをうまく生かしたと思う。もう少し中盤でのプレーも見られると思っていたが、まったく見られなかった。個人的に残念だ。ザンブロッタも当初は攻めあがるタイミングがいまいちであったが、今では完全なレギュラーになっていると思う。
■放置された守備とアンカーとサビオラ問題
守備に関しては、とうとう放置されたままであった。特にボールポゼッションを失ったときの切り替えがひどい。得意の前線からの守備は見ることができなくなり、自陣深くまで攻め込まれる場面が目立つようになった。今までは、ボールを奪われる→すぐにプレス→ボールを奪うか、ファウルで止めるかしていた。また相手も自陣深くできついプレスにあうので、質の低いロングボールを前線に蹴ってしまうことが多い。このプレスによって、バルセロナの攻撃が永遠に続くような錯覚に相手は陥る。しかし、このプレスが今年は効いていない。そうなると、対戦相手の攻撃が機能するので、いつかは点が取れるのではないか、という精神的な余裕が相手に生まれる。この余裕はでかい。
レアルほどではないが、DFとアンカーがさらされてしまう場面が非常に多いと。プジョルが1人で踏ん張っているように見える。現状では、マルケスもテュラムもいまいち頼りがいがない。特にテュラムは不満を公にし、立場をさらに危ういものにしている。前線からの守備が効けば、昨年までのバルセロナのような強さを取り戻せると思う。しかし、それがなくても結果が出ているので微妙なところだ。しかし、その守備がないと、競った相手との試合で負けてしまう可能性が高い。チャンピオンズリーグで上に行けば行くほど、この前線からの守備問題が顕在化してくるのではないだろうか。
またリーガに関してだが、どこのチームもバルセロナ対策をやってきている。簡単に言うと、プジョルにはボールを持たせる。しかし、他の選手には前を向いてボールを持たせないようにしてくる。この相手のプレスによって、アンカーのエジミウソン、モッタは攻撃の場面でまったく貢献ができなくなってしまった。DFからのロングボールが最近増えた原因はここにある。この解決策として、イニエスタやシャビをアンカーにすることがある。すると、ボールはスムーズに回るが、守備の場面で余計にDFがさらされてしまうことになる。
怪我をする前、サビオラはよくグジョンセンと交代で試合に出て、流れを変えていた。グジョンセンとの違いはボールがよく収まることと、得意なドリブルで前線にギャップを生み出したり、ファウルをもらったりしていた。かなりいい働きをしていたと思う。怪我をしている間に、エスケーロが台頭してきたが、負けている場面ではサビオラのほうが断然いいと思う。
しかし、大人に事情によってチャンピオンズリーグで使われないし、基本的に冷遇され気味である。冷遇するならチームから出して、新しい選手を取った方が良い。ただ、新しい選手がすぐにチームにフィットするかどうかわからない。そのデメリットがあるので、お勧めはサビオラを使うことだ。ここをはっきりさせた方がいいと思う。
■今後について
バルセロナがボカ・ジュニアーズ所属のFWロドリゴ・パラシオに対して、1800万ユーロ(約28億円)のオファーを出していたらしい。サビオラ放出のためかな。
アンカーを何とかした方がいいと思う。前線からの守備が改善されれば守備の問題は消えると思うが、攻撃の問題は改善される余地がない。ただ、アトレチコ戦のようにイニエスタを使えば、アンカーの位置にモッタが入ろうが、エジミウソンが入ろうが、攻撃の問題は解決する。しかし、そうなるとメッシのポジションがなくなる。また、中盤の控えがいなくなる。ただ、バルセロナが新しいチームに移行するならば、アトレチコ戦の布陣でこれから臨んでもらいたいと思う。
それが駄目ならアンカーにデ・ロッシを取るしか道はない。絶対来ないと思うけど。
posted by josepgualdiola |14:30 |
バルセロナ/06~07 |
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2006年12月25日
久々にローマの試合を見た。インテルがらしくない連勝をみせているために、前よりも勝ち点が離されている。スコアを見る限り、攻撃サッカーは続いているようだ。ペロッタが怪我をしているため、タッディがトップ下をつとめる。ワントップにトッティは変わらずである。いつのまにか得点王の位置にいるトッティ。
カリアリは、監督が更迭されてから迎える初めての試合である。FWにはビッククラブも注目するスアゾ、エスポージトがいる。彼らに良いボールが供給されるかどうか、それが問題だ。多分それができていないから不調なのであろう。
■スペクタクルなローマのサッカー
ローマの分厚い攻撃によって、カリアリは自陣に釘付けになってしまう。攻撃はスアゾ一枚のみ。ローマのサイドバックは基本的に攻撃に加わる。そのサイドバックの上がったスペースに、スアゾは中央から侵入する動きを見せるが、なかなかよいボールが入ってこない。一度、良いボールが入りビックチャンスを作ったが、それ以降は味方のサポートが得られず、カリアリはシュートを一本も枠に飛ばせなかった。エスポージトはトネットに引っ張られ、攻撃にほぼ参加できなかった。
ローマの攻撃はトッティを中心にしている。トップにいるトッティにボールが入った瞬間に、ローマの選手はフリーランニングを開始する。トッティがボールを取られるかもしれないという仮定はしていないようだ。イタリアらしくない。しかし、トッティがボールを失うと、当然ローマはピンチに陥る。カリアリはそこを狙った。トッティからボールを奪えばいいんじゃないか、そうしたら一気にチャンスになる。トッティを集団で囲め!!このような形で試合に入ったが、ボールを奪える場面は少なかった。トッティがカリアリの選手達よりも上に行ってしまった。つまり、前半のカリアリは攻守に機能していなかった。
ペロッタの代わりに入ったタッディは、ペロッタの不在を感じさせないプレーを見せる。どこにでも顔を出し、味方のサポートを熱心に行っていた。そのかいか、見事なバイシクルシュートを決める。パヌッチがあげてクロスに飛び込んだローマの選手は4~5人。これだけゴール前に人が入ってくれば、誰かがフリーになることが多い。個人能力の高いチームが人数をかけて攻めてくる。本当に完成度の高いチームだと思う。ラツィオ戦が本当に見たかった。
このようにいつものローマのサッカーをみせ、前半を1-0で終える。1点取ってからはサイドバックもそこまでリスクを犯さないサッカーにローマは切り替える。人数をかけて攻める攻撃から、ピサロが攻撃を組み立てる形に移行した。今日はピサロが絶好調である。パスを散らしたり、ロングパスで相手の裏をついたり、パス&ゴーで前に侵入したりとやりたい放題であった。
■試合巧者な面も見せるローマ
後半になると、カリアリはアグレッシブな守備をみせる。トッティだけでなく、ボールホルダーにはとにかくプレスに行った。また、守備に追われてしまったスリートップから、ツートップにし、スアゾの近くに選手を置いた。このことによって、前半よりも余裕を持ってボールを回せなくなったローマは混乱してしまった。スアゾも味方のフォローを受け、得意のドリブルでローマの守備陣を切り裂いた。さすがビッククラブに注目されるだけの選手である。
しかし、次に点を奪ったのはローマであった。カリアリのプレスに慣れたのか、いつもどおりにボールを回し、完全に相手を崩して追加点を奪う。ロージが素晴らしいアシストをみせた。選手層が薄いという指摘を受けるローマだが、代役の選手がしっかりと結果を残した。良い傾向である。カリアリは出鼻をくじかれてしまい、勢いをそがれてしまった。このまま試合を終える。
■独り言
ローマがいつものサッカーを見せ、危なげなく勝ってしまったので、特に書くことがない。ロージは前に見たよりも巧くなっていた。彼は周りに使われて良い働きをする選手だと思う。ローマには人を使える選手がたくさんいるので、経験をつめば、ロージはかなり期待できると思う。トップ下のタッディはかなり良かった。2点目取ってからローマは、かなり流していた。ずいぶんと強くなったものだ。
カリアリのスアゾは本当に巧かった。ビッククラブに行っても十分通用すると思う。エスポージトは自分の持ち味を発揮できないまま試合を終えた。
posted by josepgualdiola |22:26 |
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2006年12月22日
なぜかカンプノウで強いアトレチコ。特にトーレスはバルサキラーという異名を持つほどだ。前節は久々にホームで勝ち、この勢いを持続させたいところ。注目選手はトーレスとフラード。バルサを相手にして、フラードはどのくらいできるのか。非常に楽しみである。
日本に来たせいで、バルサはかなり選手が疲労してしまった。エジミウソン、マルケス、ジオがベンチ外。後ろの控えはカンテラの選手しかいない。イニエスタがジュリの位置でスタメン。これが吉と出るか凶と出るか。そして、後ろの選手にけが人が出たらかなりやばい。特に、FIFAの表彰式に出るために、スイス経由で帰ってきたロナウジーニョはろくに練習もしていないらしい。チーム全体のコンディションが心配される。
■イニエスタのサッカー脳
バルセロナがボールを支配する展開で、試合が始まる。しかし、アトレチコに二度カウンターを食らう。その原因は、単純なパスミスから速攻されたのと、前がかりになりすぎてしまい、ボールを失ったときにボールホルダーを眺めてしまったからだ。つまり、ボールを失ったときのプレスが序盤から効いていない。ここで、イニエスタが頭脳的なプレーを見せる。ジュリの位置で試合に出た彼は右サイドにはらず、ピボーテの位置まで下がって、いつものように試合を組み立て始めた。
このポジションチェンジによって、バルサのパス回しは加速し、悪い形でボールを失う場面はかなり少なくなる。空いた右サイドにはベレッチ、デコ、シャビ、そしてロナウジーニョが進入していた。バルセロナの攻撃において、左サイドのポジションが流動的に変わることはある。それに加えて、今日は右サイドも流動的に変わっていた。ジュリにはできないイニエスタならではの動きである。バルサらしさ全開の前半戦であった。
しかし、それでもアトレチコの守備を崩すことはできなかった。アトレチコはパスを回されるのは仕方ないと割り切ったか、ラインを下げ、ゴール前でバルサの攻撃を跳ね返す。リュクサン、マニシェの二人がDFラインの前でバルサの攻撃をうまく防いでいた。相手の攻撃を遅らせるのか、それともボールを奪うのかの判断が上手い。そのため、アトレチコのDFがバルサの攻撃陣に無防備にさらされる場面はなく、また全選手のカバーリングが非常にきいていた。バルサの選手がペナルティエリアで相手を交わしても、すぐにもう1人が詰めてくる。こんなに組織的な守備がうまいとは思わなかった。
特にゼ・カストロ、セイタリディスが怪我して急遽出場したバレーラの二人が良い働きをしていた。特にバレーラは対面のロナウジーニョをよくおさえていた。それでもバルサは直接フリーキックを叩き込む。ロナウジーニョさすがである。1-0で前半を終える。アトレチコは前線でファウルをもらうのが精一杯でかなり苦しい展開。
■重なった二つの致命的なミス
後半になっても流れは変わらなかった。しかし、一発のカウンターからアトレチコに同点にされてしまう。かなり不利な状態でボールを奪われ、リュクサンの独走→スルーパスをアグエロが上手く抜け出してゴール。バルセロナはこの失点シーンで致命的なミスを二つした。まず、リュクサンに誰もチャレンジしなかったこと(モッタの役割)、プジョルがラインを上げてアグエロをオフサイドにしようとしたのに、テュラムがラインを下げてしまったことである。残念。アトレチコが一回のチャンスをものにする。
この失点と同時に、テュラムがジュリと交代。テュラムはいつのまにか怪我をしていたらしい。ジュリが前線に入ったことで、流動的な攻撃はなりを潜めてしまった。何度か決定機を作っていたが、全部外してしまった。緊迫した試合展開だったので、その雰囲気にやられてしまったかもしれない。このまま試合は終える。結局テュラムの交代がすべてを決めたようにも思えた。DFに控えがいればこんなことにはならなかったのだが。
■独り言
この試合はバルサらしいパス回しを見ることができた。特にイニエスタ、シャビはかなり元気であった。その一方で、グジョンセンはとんでもなくひどかった。交代ででてきたのはエスケーロだったが、サビオラの方がやはり上手い。怪我あけだから試合に出さなかったのか、大人の事情かは知る由もない。しかし、これで優勝を逃すなんてことになれば、サビオラをほしたことも原因の1つになりそうである。このままサビオラを干す気なら冬のマーケットで誰か取らなければダメだろうね。
ロナウジーニョはそこまでコンディションが悪いと思わなかったが、日本に来る前と比べればさすがに落ちていた。彼自身の問題よりも対面にいたバレーラが良すぎた感もある。
アトレチコはカウンターで何度か見せていたが、守備の上手さのほうが目立っていた。怪我人が戻ってきたら非常に楽しみである。怪我人がいない間に守備が良くなったのだから怪我の功名。注目していたフラードは、後半開始と同時にミスタと交代してしまった。ドリブルで魅せていたのに残念である。ただ、交代で出てきたミスタが活躍していたので、多少救われた。ガジェッティ下げればよかったのに。トーレスが心配だ。
posted by josepgualdiola |15:03 |
バルセロナ/06~07 |
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2006年12月21日
今日の試合を期に、リーガは冬休みに突入する。レアルはカンナバーロの累積が取り消された。その一方で、ディアラ、カッサーノはカペッロに対して反乱を起こし、この二人はベンチ外になってしまった。よってレアルのスタメンは少し様子が違う。FWにロナウド、ニステル。中盤は左からラウール、グティ、エメルソン、ベッカム。ロビーニョが試合に出ていないのは、多分ローテーションだからだと思う。結構面白い布陣である。
レクレアティーボはセビリア戦とほぼ同じ。試合を支配して、ヘタフェ戦の再現をしてくれるのではないかと期待している。この試合の前に、サポーターを乗せたバスが事故に巻き込まれ、死者が出てしまったらしい。ご冥福をお祈りします。
■すぐにばれてしまったレアルの実力
前半10分はレアルのペースであった。レクレアティーボはアウェーということで、かなりレアルの様子を伺っているようだった。レアルはFWがツートップということもあり、的が普段よりも多い。そのため、今まで見られなかったDFラインから質の高いロングボールが入ったり、グランダーのパスが入ったりしていた。良い予感である。相変わらずオフザボールの動きに乏しい両FWをしりめに、ラウールが前線で走りまくり、レアルの攻撃にダイナミズムを生んでいた。
しかし、この日はグティの調子が悪かった。パスミスを連発。また、レアルの攻撃もあのレクレアティーボのDF陣相手にチャンスを作れなかった。時間がたつにつれ、自分達でもやれるのではないか、と感じたのかレクレアティーボのプレスの位置が徐々に前目になっていく。レクレアティーボの前線、中盤の守備は相当巧い。レアルはボールを前に運ぶことさえできなくなっていく。こうして、ボール支配もレクレアティーボに移っていった。
レクレアティーボの攻撃は選手間の距離が近く三人目、四人目の選手を使うものだ。また、シンプルなパス&ゴーが実践されており、相手からしたら厄介。セビリア戦では右サイドから攻めていたが、今日は左サイドのアイトールを中心に攻めていた。ツートップの動いたスペースに逆サイドのサンティ・カソルラが侵入してくる。サイドバックも攻めてきて、レアルはお手上げ状態であった。ホームなのにブーイング。この攻めの中で、レクレアティーボは点を奪い前半終了。
■血迷った采配
後半開始と同時にエメルソン→ロビーニョ。。カッペロが壊れた。エジミウソン→シャビみたいな交代だな。守備よりも攻撃で相手を捻じ伏せる。奇策か。中央が渋滞しているのにサイドの選手を入れてどうするんだか。
ロビーニョを入れても何も変わらなかった。レクレアティーボはFWを一枚下げ、中盤を強化。これによってグティ、ベッカムの二人は常にプレッシャーを掛けられるようになり、良いボールを前に供給できない。中盤で潰されて、そのままカウンターを食らうシーンが非常に目立った。
また、レアルは一対一の勝負でほとんど負けてしまっていた。個の勝負で負けて、組織でも負ける。これでは勝てるわけがない。そして、カウンターで1点ぶち込まれる。ここでカペッロはメーヒア、レジェスを投入するが、またもや流れは変わらなかった。そして今度は直接フリーキックをぶち込まれる。3-0で試合終了。レアルは試合を通じて、ビックチャンスは一度も作れないまま、冬休みを迎えることになった。
■レアルの問題点
レアルは得意の守備が最初から最後まで崩壊していた。ロナウドとニステルはまったく守備をしない。よって、レクレアティーボのDFは余裕を持ってボールを回すことができる。DFがフリーだということは、質の高いロングボールが前線に入る可能性があるため、レアルのDFはラインを下げざるを得ない。そうなると当然ピボーテも下がらざるを得ない。すると、今度はレクレアティーボのピボーテが自由にボールを回せるようになる。ここを自由にしてしまうと、さすがにやられてしまうので、中盤の選手が追い掛け回す。追い掛け回すがパスやドリブルで簡単に交わされる。すると、レアルのDFはレクレアティーボの攻撃の選手と正面からぶつかり合わなければいけない。この一対一でレアルのDFは耐え切れなかった。
レクレアティーボのFW、シナマボンゴユとウチェは一対一に非常に強い。いくらカンナバーロでも勝てるわけがない。ある程度相手を自由にしてでも、ピボーテはDFの前に張り付くべきだったと思う。ディアラ、エメルソンならそうしたはずだ。ただ、ホームでそんな試合したらブーイングだろう。でも、仕方ない。
また、采配が悪かったと思う。最近のレクレアティーボの試合を見ていればわかることだが、ボールを支配されてしまうことは明らかなことだった。守りに入らなければならない試合の状況で、グティのピボーテは、はっきりいってない。グティは守備が異常に軽かった。このような試合で、彼をあの位置で使うのは誤りだと思う。特にあの両FWが守備をしないことは試合前からわかりきっていることである。そこに対して、何の対策もせずにレクレアティーボに挑むなんてあまりにもばかげている。過信しすぎ。
■独り言
ボールポゼションを失ったときに、どのような行動を取るか。かなり重要なことである。ボールを失ったときに、レクレアティーボはボールホルダーに一番近い選手がプレスに行って攻撃の起点を潰していた。また、このプレスが交わされても、選手が取れると判断した場合、どんな位置からでもプレスに言っていた。このプレスによって、レアルの攻撃は潰れるか遅れる。
ボールを失ったときに、レアルはボールホルダーを、ただ、眺めていた。
それにしても、サルガドはかなりひどかった。裏を取られすぎだ。もっとベッカムと連携しなければいけない。カンナバーロは三失点すべてに絡む不幸な試合だった。カンナバーロってヘディング、カバーリングは巧いけど、一対一ってあまり強くないね。カシージャスのファインセーブがないと、こんな試合になるのだろうな。
posted by josepgualdiola |10:03 |
レアルマドリッド/06~07 |
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2006年12月20日
隠れた名チームであるレクレアティーボ。実はスペイン最古のチームである。しかし、一部にいたことは三度しかないらしい。つまり、久々の一部。細かいパスで相手を崩すことを基本としている。見ていて楽しいチームだ。日本で言うと甲府にかぶる。なんてことを書いていたら、岡田さんも同じ発言をしていた。良い内容のサッカーをしているが、結果がついてこない。現在の順位は八位である。実力がないのか、運が悪いのか、嫌な形で失点することが非常に多い。
セビリアは良いチームらしいが、いつ見ても良い試合をしてくれない。本当にセビリアと自分の相性は悪い。レアル戦も決して内容は良くなかった。チェバントンの魂のこもったプレーを見ることはできたが、メディアで言われているほど、素晴らしいサッカーをしているとは到底思えない。レクレアティーボは引きこもるチームではないので、今日こそセビリアのサッカーをみせてもらいたい。
■レクレアティーボのみせた質の高いサッカー
レクレアティーボがここまで強いとは思わなかった。前半は試合を支配していた。レクレアティーボの攻撃の形は少し面白い。選手間の距離が非常に近いのだ。攻撃の中心はサンティ・カソルラのいる右サイドである。この右サイドに選手が集まってきて、数的優位を作り突破していく。非常に面白い。逆サイドに選手がいない。よって、サイドチェンジがほとんど見られなかった。それでも細かいパスで突破していく。シナマボンゴユ・ウチェの両FWはかなりキープ力が高く、しっかりボールが収まる。巧い連携で何度もシュートを放ち、決定機を作っていた。しかし、点が入らなかった。セビリアのGKパロプの好セーブもあったが、決めるとこで決めきれないのがレクレアティーボの弱点だろうな。
守備面でも高い集中力を見せた。特にボールを失った場面での、ボールホルダーへのプレスが早い。相手のカウンターの起点をつぶし、ロングボールを蹴らせていた。その質の低いロングボールを拾い、また攻撃、という場面が非常に目立った。元々パス回しが巧いチームなので、ショートカウンターを食らうような不味い位置でボールを失うこともない。
この早いチェックが非常に良かった。またプレスをかける場面でも、攻撃と同様に中盤をコンパクトにし、早いチェックで攻撃をつぶしていた。この守備によってセビリアは何もできていなかった。ボールを前に運ぶこともできない。得意のサイド攻撃はまったく見ることができなかった。
しかし、セビリアが先制点を取る。初めて前線にボールを運べた場面でPKを得る。それをルイス・ファビアーノが冷静に決める。あれでPKかよっ!!!ってファウルだった。レクレアティーボの前線、中盤の守備はかなりレベルが高いが、DFはレベルが低い。しかも、コンビネーションがまだ確立されていない。チャレンジ、カバーの関係も曖昧である。相手が一対一を仕掛けてくると後手後手になってしまう。そしてファウルをしてしまう。運が悪いというよりは自業自得だ。冬のマーケットで良いDFが取れれば、相当良くなると思う。
失点後、レクレアティーボは更なる猛攻を見せ、なんとか同点に追いつく。アイトールの個人技からヘスス・バスケスが頭で押し込んだ。アイトールは神出鬼没のかなり良い選手だ。しかし、得点後に今度はセットプレイのこぼれだまをカヌーテに押し込まれてしまう。なんだこの試合展開は。。。。。
■ヘススナバスが見せた勝負どころ
後半になると、今まで眠っていたセビリアの攻撃陣が10分だけ目を覚ます。特にヘススナバスが絶好調。サイドバックの飛び出しを促し、ドリブルで勝負し、前線にスルーパスを通す。カヌーテがゴール前でボールをキープ→レクレアティーボの選手が三人もカヌーテにつられる。その分ヘススナバスがフリーになり3点目ゲット。なんで三人もマークに行くんだ。。。。
しかし、後半69分にセビリアのアイトール・オシオが二枚目のイエローで退場。これもイエローかよってファウルだった。結果として、この退場以後、セビリアは守りを固めてくる。中盤にスペースがなくなりレクレアティーボは前半の攻撃の形から両サイドを使う攻撃に変えてきた。何度か相手の裏を取りビックチャンスを作ったが、得点は入らず試合終了。
■独り言
レクレアティーボのほうが決定機、ボール支配率でセビリアをうわまっていた。アウェーだからセビリアは抑えていたのでないか、と思う人もいるかもしれないが、そんなレベルではない。セビリアはコーナーキック一本だけだったし。レクレアティーボのほうが良いサッカーを間違いなくしていた。しかし、負けてしまった。
セビリアは決定機をすべてゴールに結びつけ、レクレアティーボは1点しか決めることができなかった。こんなところにチームの底力がでるのかもしれない。結果が出ているので、セビリアは自信を持って試合に臨めているのだろう。先制点を入れられても問題ない、というような余裕があったと思う。その余裕に比べて、レクレアティーボは焦っているようにも思えた。気持ちって大切ね。
ヘスス・ナバスはかなり良かった。初めてまともなプレーが見られた気がする。他の選手はレアル戦のほうが良かった。効率の良いサッカーをみせ、いつのまにか勝者のメンタリティを備えたセビリアだが、やはり試合内容は面白いものではなかった。
サンティ・カソルラはドリブル良し、パス良し、運動量良しで今後楽しみな選手。アイトールやヘススバスケスも注目していて損はない。レクレアティーボは次節レアル戦である。何かやらかしてくれそうで、非常に楽しみだ。
posted by josepgualdiola |22:52 |
リーガエスパニョーラ/06~07 |
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2006年12月20日
ウェストハムは現在ボトムスリーに位置している。絶不調だ。アルゼンチンコンビが加入し、躍進を期待されていたが、蓋を開けてみると、このような現状になってしまった。チームとして機能しているか疑問だが、それなりに自分のプレーを見せているテベスに比べて、マスチェラーノは力を発揮できていない。ボルトン戦の大敗を受け、監督もとうとう更迭されてしまった。新監督に選ばれたのはカービッシュリー。
1990/1991シーズンからチャールトンの監督を務めたカービッシュリーは、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソンに続き、監督としてプレミアリーグ2位の在籍期間を記録していた。カービッシュリーはマスチェラーノをベンチから外し、テベスをベンチにした。今後チームと共に彼ら二人がどうなっていくのか、非常に楽しみである。
ユナイテッドは無事にチャンピオンズリーググループリーグを突破した。しかし、プレミアリーグでは、チェルシーが怒涛の追い上げを見せている。勝ち点の差は8から2になってしまった。ユナイテッドはスタメンとベンチの能力差が激しい。スタメンの選手に疲労感がたまると、一つ一つのプレーに正確性がなくなってしまう。最近の試合で決定力が不足している原因は、こんなところにあるのかもしれない。
■ウェストハムについて
キーパには将来のイングランドを担うといわれているグリーンがいる。DFにはアントン・ファーディナンド。彼はウェストハムのシンボルで兄並みの能力を持っていると思う。サイドバックにはユナイテッドアカデミー出身の安定感のあるスペクター。左サイドにはクロスの質が高いコンチェンスキーがいる。この選手の将来も有望視されている。イングランドには質の高い左サイドバックがたくさんいる。
中盤には豊富な運動量とドリブル突破が武器のレオ・コーカー、左サイドのドリブラーエザリントン、いつのまにか便利屋になったボウヤーがいる。FWには怪人ザモラ、驚異的なフィジカルを持つヘアウッド。控えにも曲者がそろっている。この面子でなぜこの順位なのか、かなり理解しかねる。
■レベルの高い攻防戦
監督の交代もあってか、ウェストハムは高いモチベーションを持って試合に臨んだ。高い集中力によって、球際に強さや、セカンドボールに対する予測が冴え渡った。ユナイテッドはウェストハムの集中力の高さに手を焼いていた。多くの場面で見られたフィジカル勝負では、ほぼウェストハムに軍配が上がり、ユナイテッドはかなり苦労していた。特にこのような試合展開になると、キャリックは消えることが多い。スコールズが守備から攻撃まで一人で担っているように見えた。
しかし、試合を支配したのはユナイテッド。ロナウドがいつものように一対一を果敢に仕掛け、サハもミドルシュートを放っていた。しかし、グリーンの好セーブによってなかなかユナイテッドは点を奪うことができない。また、左サイドのギックスがスペクターの押さえられてしまっていた。ギックスに全盛期のスピードはなく、縦を突破することは難しくなってきている。
ウェストハムはフィジカルの強い両FWをポストに使い、サイドから何度も攻めていた。ユナイテッドのロナウド、ギックスはそこまで守備に熱心でないので、エザリントン、ボウヤーがある程度自由にプレーできていた。何度もクロスをあげたが、ユナイテッドDF陣を崩すには至らなかった。一度、リオ・ファーディナンドを吹き飛ばし決定機を作ったが、ファンデルサールの好セーブに阻まれてしまった。
こうしたレベルの高い攻防はとても見応えがあった。ここでユナイテッドが先に動く。消えていたギックスを復活させるために、ロナウドとポジションを入れ替えたのである。右サイドに移るとギックスは縦に行くのではなく、中に切れ込むようになる。中に切れ込んだギックスはユナイテッドの攻撃のアクセントになり復活していた。それでも守りきってしまったウェストハムは賞賛されるべきだろう。
■流れを変えられる選手がいるかいないか
後半になるとユナイテッドの攻撃のペースが上がった。あまりに早すぎて、ガリーネビルが攻撃に参加することができなかった。点が奪えなかったので、焦っていたのかもしれない。結果として、攻撃に厚みがなくなってしまった。それでも決定機を作ってしまうのはさすがユナイテッドの攻撃陣である。ギックスが外し、ロナウドのシュートは、またもやグリーンの好セーブに阻まれてしまう。これだけ決定機を外すと悪いことが起きるのがサッカーの常である。
この状態を打破するために、ウェストハムが先に動いた。ザモラをシェリンガムに交代。40歳のFWって凄いな。ウェストハムのFWは良く悪くもプレーがかぶっていた。お互いファイタータイプ。そこに柔軟なシェリンガムが加わることで、ウェストハムの攻撃は活性化した。
それに対抗してユナイテッドはギックスをスールシャールに交代。こちらは疑問の残る采配となった。右サイドに移ってからのギックスはかなり活躍しておいた。フリーランニングで相手を惑わし、パスでリズムを作っていた。その分、攻撃は中央よりになり、右サイドをくずすような攻撃はなくなっていた。この右サイドを深くえぐるためにスールシャールを使う采配はまったく機能していなかった。ウェストハムのカウンターの破壊力はかなりあり、ユナイテッドの両サイドバックは前半に比べると、飛び出しを自重していたと思う。スールシャール1人ではどうしようもない。どうせならサハをサイドにして中央にスールシャールのほうが良かったと思う。
得点はウェストハムに生まれる。シェリンガムが相手の裏をつく動きで巧くサイドに飛び出した。サイドから相手の股を抜くスルーパスをだし、ヘアウッドがフィジカルをいかしエリア内でボールをキープ。そこから中に折り返し飛び出してきたレオ・コーカーがゴール。前半には見ることができなかったようなシーンである。柔と剛が共存した点であった。
これであせったかファーガソン。キャリック→オシェイでパワープレイを狙い、エインセ→パクで攻撃に出るが、今日は点が入らない日。このまま試合は終わってしまう。試合内容からすると、引き分けが妥当だったと思う。ユナイテッドは多くの決定機をいかせなかったことが痛かった。アウエーの洗礼かもしれない。
■独り言
ファンデルサールも最後には相手ゴール前まで上がっていった。ユナイテッドの残り数分の攻撃は確かに見応えがあったが、チェルシーのそれに比べるとどうしても見劣りしてしまう。ユナイテッドのほうが個々に頼る度合いが強く、組織的でないため、いまいち迫力にかける気がする。
ラーションが加われば攻撃陣の疲労は軽減されると思う。問題は中盤の両サイド。ギックスとロナウドの換えはかなり厳しい。パクさんが今後キーマンになってくると思う。彼がどれだけできるかで、中盤のローテーションに影響が出るだろう。ただ、試合内容は決して悪くないものだったのでそこまで悲観することはないと思う。
ウェストハムは今後順位を上げてくるでしょう。監督の明確な交対策が良かった。シェリンガムをいれ、イスラエルの星ベナユンを入れ勝ちに行く姿勢をピッチの選手に伝えた。点を奪ってからはマッカートニーをいれ、ピッチに守りきれというメッセージを伝え、それと同時にガリーネビル対策も行った。
今後要注目のチームである。
posted by josepgualdiola |12:25 |
プレミアリーグ/06~07 |
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