2010年03月02日
インテル対チェルシー ~日常との戦い~
インテルのスタメンは、セザール、マイコン、サムエル、ルシオ、サネッティ、カンビアッソ、スタンコビッチ、モッタ、スナイデル、エトー、ミリート。このタイミングでCL。気になってしょうがないので。久々のインテルだけども、ほぼベストメンバーといって良さそうである。移籍してきたジェノアコンビは大成功のようだね。特にミリート。兄弟でインテルとバルサって凄まじいな。 チェルシーのスタメンは、チェフ、イバノビッチ、カウバーリョ、テリー、マルダ、バラック、ミケル、ランパード、アネルカ、カルー、ドログバ。久々ではないけど、ちょっと遠ざかっていたチェルシー。アシェリー・コールが怪我をしたので、代役がマルダってのが面白い。攻撃面を考えての配置だと思うけども、機能するのだろうか。 ■習慣に抗えるか。 3分:インテルが先制点をあげる。チェルシーのシステムは4-3-3。前線がボールを深追いする→中盤が連動しない→4-3-0-3になった瞬間をインテルに狙われたゴールであった。インテルのDFラインがボールを持つ→ドログバたちがプレスに行く→チェルシーのFWとMFの間のスペースをカンビアッソに使われる→ランパードが潰しにいくが、崩れるバランス。で、ちょこちょこ繋いで、フィニッシュはミリート。 CLやビッククラブとの試合において、普段は守備をしない選手が頑張る傾向は色々なチームで見ることができる。しかし、普段から習慣にされていないためか、その気まぐれな頑張りがチームの守りに貢献できることはあまりない。単独でボールを奪い取ってしまうことはあるかもしれないが。それはチェルシーも例外でなく。守備をしなくなった前線の選手たちとの兼ね合いで、チェルシーは高い位置での守備組織の確立が難しくなっている。失った戦術の幅。そんな普段の習慣が4-3-0-3の状況を作ってしまったのかなと。 先制して守備意識が高まったからか、それとももともとの戦術だったのだろうか。チェルシーがボールを保持してインテルが守り通す展開で試合が進んでいく。面白かったのが両チームの姿勢。インテルは4-3で守備を固めていて、チェルシーも4-3で守っていること。前線の選手はチェルシーの守備意識が高いかなと。でも、やはり、守備をやったりやらなかったりであった。その不安定な守備に連動しちゃうあたりは、優しさが見える。インテルはそれらを完全に見捨てているのが面白い。 で、4-3で守る相手にはSBの攻撃参加が有効である方式。中盤の3枚をサイドに引きずり込むことで、運動量過多になるもんね。でも、別にSBでなくてもサイドに2枚集めれば言いわけで。大切なことは相手のSBと一騎打ちを繰り返さないことにある。それでは、相手が4-3で守っていることのデメリットをこちらが享受できないわけで。 ここの数的優位の作り方も異なっていた。チェルシーは基本に忠実。SBが攻撃参加して、前線のWG的な選手と絡む。マルダが起用されている理由はこんなところにあるのだろう。しかし、マルダ×カルーのコンビはなかなか機能していなかった。相手に通じるかどうかは別として、両者ともドリブルでレッツゴーが持ち味なわけである。なので、数的優位なのに一対一をしているような錯覚に陥る管理人であった。アネルカがふらふらしているので、そのサイドを埋めるという意味ではイバノビッチのほうがいい攻撃を仕掛けていたと思う。無理せずにゴール前にボールを届ける使命感。 インテルのやり方は、スナイデルとFWが流れてくる。そこにモッタやスタンコビッチも絡んでくる。もちろん、SBが攻撃参加するときもあるが、頻度はあまりなかった。相手の攻撃を警戒しているのかもしれないし、先制したことでそういうやり方に変えたのかもしれない。それでも、ときどき見せるマイコンの突貫力は凄まじいものがあった。アウベスと張り合っているだけはある。 で、チェルシーが延々と攻撃を仕掛ける形で試合が展開していく。インテルはミリートたちにすべてを託すロングボールか、スナイデル経由のサイドチェンジで攻撃するかで守備がメイン。で、ボールを持たされたチェルシーは左サイドコンビが不発。で、登場したのがアネルカ。自由人のアネルカが相手のゾーンの外からゆっくりと攻撃を引っ張っていく。いわゆるイニエスタ的な役割である。困ったときのアネルカ。 しかし、ゲームをゆっくりと壊す方向にゲームを作っていくのはアネルカの仕事ですかと。いや、このチームでは確かにデコかアネルカかってことになりそうである。デコは不在。じゃあ、アネルカ。でもさ、ランパードやバラックは何のためにいるのって。アネルカがゴール前から離れてプレーするので、その代役はだれがやるのかと。バラックやランパードがFW的な役割をこなせるかというと、あんまりみたことがない。 アネルカの役割を越えた動きが悪いって事はない。でも、それに派生する穴をしっかりと埋めないと、その動きが活かされないわけで。よって、バラックとランパードの攻撃における存在感はかなり薄いものとなってしまった。つまり、4-3で守っている相手に数的優位状態を活かせない状況のチェルシー。それで、ゴールをこじ開けるのは難しいよねってことで、前半は沈黙のチェルシー。ミドルシュートもセザールにあっさりとめられてしまう現実であった。 ■4-3→4-1-4へ 後半の頭から、マルダとカルーが積極的な出足を見せる。両者がコンビネーションを発動しそうな気配がちらほら。で、アネルカがプレーしていたエリアにランパードを配置して、前半の悪いところを修正しようとするチェルシー。アンチェロッティがハーフタイムにいろいろ仕掛けてきたのだろう。 で、50分:チェルシーのボール運びからフリーのイバノビッチが一気にドリブルを開始する。スタンコビッチが守備をサボったのを見逃さないイバノビッチ。虚をつかれたインテルはかなり後手後手の対応に。で、イバノビッチが最後まで粘り、最後はカルーがコントロールされたミドルで同点ゴールを決める。イバノビッチのナイス判断とカルーのシュート意識が生んだゴールであった。ただし、セザールは止めたかったろう。 54分:これで面白くなるだろうと。でも、守備的に振舞っていたインテルが急に攻撃に出られるわけもなく。でも、スローインから勝ち越しゴールが生まれる。エトーに促されて、前線に上がってくるインテルの面々。左サイドに人数を集めて数的優位を作ると、スナイデルとモッタのコンビでサイドを突破→スナイデルのクロスはクリアされるが、このこぼれ球をカンビアッソがダイレクトシュート→で、その跳ね返りをまたもカンビアッソがダイレクトでゴールにねじ込んだと。両方ともダイレクトでシュートを打ったってのが素晴らしい。 57分にモッタ→バロテッリ。3トップに変更するインテル。スナイデルがどれだけ守備に参加するか、両WGがどれだけ守備をするかが注目される。でも、目立ったのはバロテッリがマルダを強襲し、マイコンが攻撃参加した場面。まだまだ守るには早いし、マルダの攻撃参加を自重させる狙いもあったのだろう。さすがである。ちなみに、チェフが自滅してイラーリオが登場。 で、バロテッリとエトーがサイドに移動したインテル。サイドに移動した両者はしっかりと守備をこなしていた。4-3から4-1-4への変更。この変更によって、相手のSBを自由にしなくなったので、攻めあぐむチェルシーとなる。さらに、67分にエトー→パンデフ。両WGにフレッシュな選手を投入することで、相手のSBを疲労させる作戦。この采配は非常に巧いなと。 そして前半よりもがっつりと守備を固められたチェルシー。ここで登場するのがやっぱりアネルカ。チェルシーの攻撃を動かしているのはアネルカなんだなと。でも、それでは前半のリピートか、誰かの個人技爆発を待つだけである。その効率はあまりよろしくないわけで。ドリブラーがいて直接FKを狙ったり、コーナーキックを狙うような攻撃を見せても良かったかなと。困ったときのセットプレーの機会すらなかったのが残念だなと。よって、インテルが見事に守りきりに成功したと。 ■独り言 似ているようで、似ていないのが面白かった。次はチェルシーのホームだけれども、今日の面子では何かが起きそうな気がしない。ジョーコールやデコに期待が集まるのかなって。インテルのほうが選手層が厚い気がするのもなんだか不思議な気がした。なんにしても、セカンドレグは非常に楽しくなりそうである。どうするアンチェロッティ。
posted by らいかーると |01:21 |
チャンピオンズリーグ/0910 |
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