2009年07月02日

川崎対ガンバ ~計算の先に~

 川崎のスタメンは、川島、村上、菊池、伊藤、森、谷口、寺田、憲剛、養父、ジュニーニョ、レナチーニョ。何気に連勝しているらしい。外国人を並べまくる戦術をやめて、バランスが良くなったのかなって推測。でも、黒津は放出してあげてほしい。どっかでスタメンを担ってほしいぜ。

 ガンバのスタメンは、松代、下平、山口、中沢、加持、明神、橋本、遠藤、二川、チョジェジン、レアンドロ。怪我人も復活してきたようで。ここからガンバの反抗が始まるのだろうか。そして、先週の復讐なるか。

 ■4-4-2の川崎

 恐らくだけれども、今日のガンバは良い意味でも悪い意味でもらしかったのではないかと。多分、管理人がそういったガンバらしさに触れたのは随分と久しぶりな気がする。遠藤、明神、橋本、二川のそろった中盤のボール運びは、目を見張るものがあった。はっきり言って、超うまい。

 運動量をベースとしたポジションチェンジ、ポジションチェンジによって発生したスペースに入っていく動き、周りとの連動性、楔のボールをダイレクトで三人目の選手を使う動き、状況に応じたパススピード、相手のゾーンから消える動きなどなど。主に、ボールのないところの動きがすごい。そりゃ、ボールを触っている時間はほんのわずかなので、目立つのはボールを触っていないときだったりする。

 攻撃的だ、ガンバのサッカーは凄いって言われている所以が、やっと理解できた試合であった。病み上がりの二川のコンディションが上がってくれば、さらに凄みを増すだろうと勝手に期待している。ただ、バルサの哲学に似ているようで。それはサッカーがバルサに似ているというのでなく、誰が相手でも俺たちのサッカーをやるってところ。ベストメンバーがそろったら限定のお話だけど。

 浦和戦では相手にボールを与え、守備から試合に臨むことのあるガンバ大阪。よって、単に攻撃馬鹿ってわけでもなさそうである。でも、自分たちでボールを支配できたときは、本来の攻撃大好きっぷりが目覚めてしまうのかもしれない。

 つまり、戦術の幅があるのだけど、それを試合の中で活用できていない印象である。むしろ、自分たちから活用する気がないって感じで。ただし、選手が活用したがっている印象もなければ、監督にもそんな気はないように見えるので、悲劇はゆっくりと訪れるだろう。訪れるならばの話だけど。ただ、ここまでボール回しがうまければ、それなりに結果も出るだろうし、内容も良いだろうから色々難しいだろうな。

 川崎のシステムは4-4-2。ヴィトールは怪我かな。チョンテセはベンチにいる。開幕時の外国人4トップはどれだけ関塚が血迷ったのかと思っていたが、最近の選手起用を見ると、攻守のバランス感覚がかなり改善されている。そりゃ、ヴィトール、チョンテセ→養父、寺田で守備が良くならなければおかしな話である。

 基本的に4-4で守る。FWは守備をしているようで機能していなかった。序盤は相手の中央を見る役割なのだけど、ボールを受けに下がる明神や遠藤に対するチェックが甘かった。なので、谷口たちが引き出されて楔から攻略される川崎。危険な展開である。

 FWの立場からすると、俺らの担当は相手のCBだろうってな真っ当な意見もあるだろう。なので、遠藤たちは中盤の選手が見るべきってのは理に叶っている。でも、川崎のやり方やこの試合の状況から考えると、理に叶っていない。

 途中から、FWはサイドの守備をしたりすることもあったけど、最後までなんともいえないできであった。しかし、今までに比べれば川崎の守備の枚数は増えているわけで、彼らがあんまり機能しないことは想定の範囲内だったに違いない。守備で機能しなくても、本職の攻撃で仕事をしてくれるわけだし。

 川崎はボールを奪えない状況が続いた。しかし、相手に対する意識が強く、特にチョジェジンにはまったく仕事をさせていなかった。MFとDFで相手を挟み込む意識も強く、ボールを奪ったら素早く前線の選手に攻撃を託す意思統一も完璧だった。危険だったのはレアンドロ。ガンバの中盤にあわせられるレアンドロを経由すると、ガンバの攻撃はフィニッシュに格段に近づいていた。

 で、そのレアンドロ。こんなに器用だとは思わなかった。ってか、前を向いたら怖いレアンドロが、相手を背負ってプレーしまくるのは何だかもったいない気分である。本来ならば、その役割はチョジェジンな気がするけど、そのチョジェジンは高さが武器だけど、ガンバは基本足元かスペースである。なので、困ったときにチョジェジンなのだろうけど、困ったとき、つまりクロスを連打する場面でチョジェジン→バンドに交代していた。なぜじゃ。

 いわゆるそういう異質な存在を入れることの多いガンバ。っても試合をそこまで見たことないので、断定できるのはバレーくらいだけど。恐らくマグノやアラウージョもそんな感じだったのではないかと。逆に今はそういう選手がいない。ルーカスがいれば、レアンドロがそういう役割をこなせるかもしれないけど。

 そんなわけで、ガンバ。中盤は強いし、レアンドロも強いのだけど、最後のピースが弱かった。そして、守備のバランスを改善させていて、ついでに守るぞって決めたときの強さを見せる川崎の前に、点を奪えない展開が続く。さらに言えば、ガンバの両SBは大人しかった。攻撃的なチームにしては特に左が弱い。

 で、ボールを奪われれば憲剛がカウンターの起点、レナチーニョとジュニーニョがボールをマイボールにして仕掛ける。で、後ろから養父と谷口が猛烈なスピードで突っ込んでくる。非常に計算されたチーム設計である。守りだけが機能するチームは多い。たいてい、前線の選手がボールをキープできないってな問題があるけど、前線大国の川崎には無縁な問題のようで。先制点もこの形であった。ガンバの選手はボールに気をとられすぎたね。枚数は足りていたから悲しい失点である。

 そんで、後半になるとガンバの猛攻が続く。そしてPKを奪う。攻め続けると概してこういうことが起きる。でも、川島のスーパーセーブで養父は九死に一生を得る。遠藤が止められてしまったのだけど、印象的だったのはこの後の遠藤の行動。悔しがるそぶりもなく、すぐにコーナーを再開させたり、追加点を積極的に狙う姿勢を見せた。

 川崎は田坂、黒津を入れて、守備固めをする。特に相手のサイド攻撃に備える。多分、ワントップにして中央を固めている。で、ガンバの猛攻をしのぎやすくなったのは言うまでもないけど、それでも、強引に中央を通してくるガンバも凄い。で、佐々木が出てきて右サイドからクロスを連発。でも、クロスの意図が中央とぜんぜんあわずに終了であった。

 そんな試合。川崎が狙い通りに試合を終えることができた。ガンバの攻撃力が川崎の計算を超えることもあったけど、そこは川島が防いでくれたってな印象な試合であった。

 ■独り言

 川崎は次は鹿島である。ここで、鹿島が勝つと優勝は決定的になるのだろう。ACLもないし。よって、とんでもない試合になるに違いないと。楽しみだな。

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posted by らいかーると |08:52 | J2010 | コメント(5) | トラックバック(0)
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