2008年10月10日

インテル対ブレーメン ~4-3で守るぜ~

 インテルのスタメンは、セザール、サネッティ、マテラッツィ、コルドバ、マイコン、ムンタリ、カンビアッソ、スタンコビッチ、アドリアーノ、イブラヒモビッチ、バロテッリ。試合は見たことなくても、さすがに知っている顔がずらり。モウリーニョ改革は微妙なスピードで進んでいるらしいですね。バロテッリって何者だ。

 ブレーメンのスタメンは、ヴィーゼ、パサネン、ナウド、メルテザッカー、プレードル、フリンクス、バウマン、エジル、ジエゴ、ローゼンベリ、ピサロ。ピサロはモウリーニョに復讐なるかって絡んでたっけ。攻撃的か、守備的か。

 ■昔のチェルシーか。

 インテルのシステムは4-3-3。守備のときは4-1-4-1に変更。まさにモウリーニョ・システムが目の前に現れたので笑った。アドリアーノもバロテッリも序盤はしっかり守備を行っていてびっくり。特にアドリアーノ。色々な噂を聞いていたが、やる気満々じゃないか。1分に胸トラップ&ジャンピングボレーなんて度肝を抜かれたぜよ。

 モウリーニョの4-3-3。WGが独力でサイドを突破する必要性と同時に、WGが相手のSBの守備を担当をしないといけない。さらに、アンカーの前の選手、インテルではスタンコビッチとムンタリが、相手の中盤の選手に対して、プレッシャーをかけ続けないといけない。

 で、味方のSBの選手は攻撃よりも守備。攻撃参加は1試合で5回以内に抑えること。アンカーの選手は間違っても攻撃参加せずに、CBとチャレンジ&カバーの関係を維持すること。バイタルまではゾーンで、バイタルに相手が侵入してきたらマンツーマンで対応すること。この辺でやめます。

 ブレーメンのシステムは4-4-2の菱形。FWとジエゴはあんまり守備をする場面が少なかった。相手がゆったり攻めてくる場合は、彼らも組織の一員として守備をする組織力はバイエルン戦で証明している。つまり、守備をしなければいけない場面があんまりなかった。つまり、4-3で守る場面の多いブレーメン。

 ちなみに、序盤こそは守備に奔走したバロテッリとアドリアーノ。前線の基本形は左からバロテッリ、イブラヒモビッチ、アドリアーノ。ただし、イブラは左に流れる癖があるようで、バロテッリは左サイド大好き。アドリアーノは中央が大好きってことで、基本形は良い意味で流動性にあふれていた。

 しかし。流動性にあふれていると、守備の場面で準備が遅れる場面が多数。あ、おれいま逆サイドにいるじゃねえか、みたいな。さらにアドリアーノが中央にいて、イブラがサイドにいるときには、イブラが後ろに戻らないので、アドリアーノびっくりみたいな。そんなわけで、インテルも4-3で守備を頑張る場面が目立った。奇妙な偶然である。ただし、ブレーメンは意図して、インテルはイレギュラーな状態だという違いはあるけれども。

 序盤はインテルが攻勢。イブラとアドリアーノの迫力が段違い。なんじゃこの2人は、、、というパフォーマンスで攻めまくる。相手がいても何のその。イブラは中央を独力で3人抜きしたり、アドリアーノは早いクロスや得意のフィジカルで崩しに貢献していた。バロテッリも足を引っ張るレベルではないので、3人で攻めまくるインテル。

 その3人に絡みたそうなのがムンタリ。良いタイミングで2列目から飛び出しまくっていたが、ことごとくスルーされていた。相手のSBとCBの間にスルスルっと上がるムンタリをうまく使えば、インテルの攻撃はさらに破壊力を増しそうな予感。SBは予想通り、あんまり上がってこない、、、というか、上がる必要性が今のところない。

 ガツガツ攻めるインテル。序盤はWGがしっかり守備をするので、ブレーメンはらしさを発揮できないまま、時間が過ぎていく。すると、ここはチャンスだってことで、インテルは攻撃に枚数を増やしていく。何度も書いているが、4-3で守る相手は相手がポゼッションに枚数をかけてくると、引いて守るしかない。よって、ブレーメンはさらに引きこもることになる。

 14分。4-3の弱点、サイドでの数的有利を活かした中央突破を仕掛けるマイコン。アドリアーノに預けたボールのこぼれ球をそのまま持ち込んで、ゴール。ループで相手を交わすFW並みの冷静さを発揮したマイコン。さすがセレソンのスタメン。

 で、ここからはブレーメンの逆襲が始まる。インテルは前線の選手が気持ちよく攻撃できていたため、流動性に拍車がかかり、より守備がおろそかになる。4-3で守るインテル。ときどきはバロテッリ達が戻ってくることもあったが、それに期待するのはハイリスク、ノーリターン。

 これだけならば、後ろで引きこもれば守りきれるし、インテルだってそういうアイディアは持っていそうなんだけど、なるべく高い位置をキープしたい中盤と、後ろで守りたいDF軍団。ベクトルの不一致。DF軍団が後ろで守りたい理由は簡単。相手はツートップだし、中盤のブレーメンのボールホルダーにプレスがかかっていないから。じゃ、なんでプレスがかからないんだってことだけど、ムンタリやスタンコビッチがプレスに行かない。

 なんで、彼らは行かないんだってことだけど、プレスに行ってもサイドにボールを展開されるのが目に見えているから。ブレーメンのSBは積極的だもんね。それでも、誰かがよせなきゃ守備が始まらないってことで、悲しいアルゼンチン人の性。カンビアッソが自分のゾーンを捨てて、寄せに行く場面に泣けた。ジエゴとバイタルを空にしてどうする。でも、寄せなければいけない性。

 ま、こんな状態なので、ブレーメンにボールを持たれて攻撃を仕掛けられまくるインテル。明らかに受身。ブレーメンはボールを持つことで調子を上げてきそうなチームなので、よい状況とはいえない。

 そんな中で、一度だけカウンターでやり返したインテル。しかし、スタンコビッチがまさかのトラップミスでチャンスを逃した。他には前の選手だけに任せて置けないと、キャプテン・サネッティのオーバーラップでサイドで数的有利を作ってアドリアーノのクロスにバロテッリ。決定機はそれくらいであった。後はイブラとアドリアーノのミドル連発。

 ブレーメンの最大のチャンスは前半の終了間際。前線の飛び出した右SBのプレードルが完全にフリー。クロスをピサロがあわせたが、無情にもポスト。他にはジエゴがミドルを打ちまくっていた。

 ■修正はなしだ。

 よくない状況のインテルは交代なし。おそらくマテラッイを前半に交代しちゃったので、交代のカードがきりにくかったのだろう。マテラッツィの馬鹿。そんなわけで、後半も耐え忍ぶインテル。インテルは自分たちのSBの前のスペースが開きすぎて試合を支配されていた。

 4-3の3の部分が守備的な選手が多数だったら守りきれたのかもね。サネッティ、ビエラ、カンビアッソとかだったら、サイドのヘルプもできそうだし。ブレーメンみたいに。

 後半のブレーメンはインテルの攻撃を分析。あんまりSBがあがってこないから、中盤の選手とSBでサイドで数的有利を作って守ろうぜと。この作戦が大成功。前線の選手だけで攻撃をするインテルは組織で守るブレーメンの前に沈黙していく。そりゃ7対3で点を入れたら過ごすぎである。

 62分。いわゆる慢性的に空いているスペースから、クロスを上げられるインテル。そのクロスをピサロが押し込んでブレーメンが同点に追いつく。クロスをあげたのは、若手エジル。落ち着いたプレーが若手っぽくない。そのままブレーメンが攻めまくる。この時間くらいから、インテルはシステムを4-4-2に変更したっぽい。バロテッリを中盤に下げた気配。

 72分にスタンコビッチ→クアレスマ。4-4-2にかえたわけが判明。左にクアレスマを配置することで、攻撃姿勢を明らかにするインテル。インテルはクアレスマにさっさとボールを預けることでサイド攻撃を目指す。ブレーメンは4-3で守る姿勢が変わっていないので、一気に瓦解する。クアレスマがボールを持つ、イブラが左サイドに流れるの必殺パターンでブレーメン・ゴールに迫るインテル。

 さらにクルスを投入。そして、後ろでくすぶっていたマイコンも積極的に攻撃参加させることで、一気に流れを取り戻すインテル。相手のSBが攻めあがってきた場合。、4-3で迎え撃ちの酷だけど、切り空いを望むブレーメン。ジエゴたちを前線に残して、カウンターに備える。

 そんな無秩序状態をヴィーゼのスーパーセーブで防ぎまくるブレーメン。手の届かないインテル。ロスタイムにはブレーメンのカウンター炸裂。セットプレーのチャンスからこぼれだまをピサロが枠に入れれば、大逆転なんて場面もあった。そんな最後の場面のせいで、インテルは負けなくてよかった試合と認識されそうだけど、がんがん攻めていれば余裕で勝てた気がするのは管理人だけだろう。

 ■独り言

 チームの完成度が明暗を分けたかなと。インテルは攻守にぜんぜん完成されていないようで。攻撃は前線にまかせっきりで点が取れちゃいそうだから余計に厄介。スタンコビッチはこういう試合で攻撃のペースチャンジができないと大変そうである。多分、エッシャンがほしいだろうな。

 ブレーメンはブンデスリーガと印象がまったく違った。馬鹿試合になってしまったせいで、バイエルン戦は微妙だったが、インテル戦はらしさが存分に感じることができて面白かったです。特にジエゴくらいシュートを打ちまくることで、パスが活きてくるのだろうなって。

posted by らいかーると |09:38 | チャンピオンズリーグ/08/09 | コメント(8) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加