2008年08月06日
バルセロナ対ハイバーニアン ~ちょっとした変化~
さりげなく復活です。まさか8月の最初の記事がこんなに遅くなってしまうとは思っても見ませんでした。そんなわけで、強引にネタを探したところ、バルサのプレーシーズンが見つかったわけです。 バルサのスタメンは、バルデス、コルコレス、ピケ、マルケス、アウベス、ブスケッツ、バスケス、グジョンセン、メッシ、アンリ、ペドロ。知らない選手がたくさんである。恐らくバルサBの選手なのだろう。シャビらへんの選手は、恐らくEURO休暇のはず。 ちなみにカンテラの選手で、この遠征に参加しているのは、バスケス、ブスケッツ、ペドロ、コルコレス、サンチェス、アブラハム、ジェフレンだそうです。ヤゴ、ガイ、マジーニョジュニアとかはまだなんでしょうかい。 ■やりたい放題 バルサのシステムは、ライカールト時代と同じで4-3-3。問題はここから先の戦い方。その前に、サッカーは相手あってのスポーツなので、ハイバーニアンの簡単な解説。 ハイバーニアン。はっきりいって弱い。守備も攻撃もバラバラで試合中に相手の攻撃にあわせて修正する能力は皆無。スコットランドリーグでどれくらいの順位なのだろうかと。前線からのがむしゃら守備もなければ、アンチフットボールを展開するわけもなく。せっかくのバルサだから、正面衝突しようぜと試合前に決めた結果、もっとも中途半端な内容になってしまったようである。つまり、選手同士で意思疎通ができなくなってしまったハイバーニアン。 マルケス×ミリート。ライカールトの奇策が示した新たな可能性である。ポルトガル代表のペペ×カウバーリョコンビなみに極悪コンビだが、ミリートは怪我しちゃったので、ピケとマルケスがコンビを組む。ユナイテッドでどうだったかは知らないが、サラゴサ時代のピケは中盤を務める優秀性を示していた。 この試合はノープレッシャーだったので、やりたい放題であった。もともとCBが試合を組み立てることを念頭においていたらしいペップバルサ。マルケスはいつもよりも試合を組み立てるパスが多かった気がする。 解説の村松さん曰く、ペップのサッカーはアンカーの選手がCBとの距離をとることで、相手の守備をやりにくくするんだよと。前半のアンカーはブスケッツ。若手。妙にでかい。確かにブスケッツはCBとの距離をおいてプレーしているように見えた。ただし、それは相手がプレッシャーをかけていなかったから、その必要がなかっただけではないかと。 中盤の選手がDFに近づいていくときは、たいてい試合が組み立てられないときで、この試合はそれができていた。マルケスたちが優秀だったことは事実だが、それよりも、相手がだらしなさ過ぎたことが主な原因ではないかと。マルケスたちがドリブルで相手のエリアに侵入して、ブスケッツたちのプレーエリアを飛び越える場面が、まさに相手の状況を表現している。 ちなみにブスケッツはデコを彷彿とさせるようなロングパスで試合を作っていた。特にコルコレスや中盤の選手が困ったときにボールをもらうポジショニングを確実に取っていて、チームをかなり救っていた。良い選手な予感である。 で、ブスケッツ、ピケ、マルケスから、ペドロ、メッシへボールが渡る場面が多かった。何でペドロたちがフリーなんだってことは置いておいて、ライカー時代に比べると、両WGのポジショニングがサイドに寄っている。もう少し自由だった前の時代に比べると、サイドでしっかり起点となることが求められているのだろうか。ちなみに、メッシは20分くらいから中に進出していた。耐え切れないようで。 平たく言うと、バルサはやりたい放題であったということ。 自由人メッシと、セビリアの自由人アウベスの右サイドコンビ。思ったよりは良かった。二人とも中にいってしまって、しかたなくバスケスがバランスを取っている姿に泣けた。そのバスケスは周りとの調和に気を取られすぎたせいか、前半のうちにクロッサスと交代してしまう。 アウベス。縦に突破するよりも中から突破するのが大好きなSB。つまり特殊型。実はメッシとプレーエリアがかぶって、お互いの持ち味を消しあう場面もちらほら。それでも、3点目の見事なコンビプレーや、バルサのパス回しに組み込まれても引けを取らない攻撃センスのすばらしさは秀逸。メッシがおとりになることができれば、名コンビになるかもしれない。それはえらい先のお話だろうけど。ただ、ザンブロッタよりは信頼されているのは間違いない。 先制点はグジョンセン。今年も中盤で起用される見通し。バスケスが右サイドのフォローに追われていたので、中央にどっしり構える。狙いは2列目からの飛び出しとこぼれ球狙い。細かいパスで前線にボールを届けるライカー時代よりも、後ろからWGにパスを飛ばす回数の多いペップ時代のほうがグジョンセンにはあっているかもしれない。1点目は、アウベスのクロスをアンリが潰れてこぼれ球をグジョンセン。ありがちな形だが、バルサではあまり見られない形。 そして前半が終了。コルコレスは必ずペドロや中盤の選手のフォローに走る献身的なSBだと判明。ただし、右利きのようでクロスを上げる場面はあまりなかった。ペドロはメッシよりも小さい。 ■クロッサスの限界 後半はがらりとメンバーが変る。アンリ→ボージャン。メッシ→ジョフレン。ブスケッツ→ヤヤ。マルケス→カセレス。アウベス→アブラハム。バルデス→ピント。 注目はメッシがいなくても相手を崩せるかどうか。前半のメッシはやっぱり別格だった。都並さんの名言、メッシ上手すぎ、の通りであった。そんなメッシがいないアルゼンチン代表とバルサが同じ状態に陥ったら悲しいねぇ。 そしてカセレスとヤヤ。マルケスとブスケッツは試合の組み立てで、かなりの貢献をしていた。果たして代役が務まるか。ピケは前半と同じくらいのパフォーマンスができるか。そしてボージャンは元気か。 メッシがいなくなったことで、ここは突破できるよね、という部分がなくなる。有効な局地戦が消えたことで、パス回して有利な場面を作るには最適な状況ができあがり。ちなみに、ポゼッションサッカーを何のためにやるんですかといわれれば、オープンな状況を作り出すためと答える管理人。オープンな状況ってなんじゃいと言われたら、相手のゴールを向いてボールを持つ状況で、しかも相手が前にいない状況とでも言いましょうか。 しかし、功を急いだカンテラ軍団。ジェフレンとペドロは仕掛けまくり。ジェフレンはボージャンにアシスト有り、サイドから積極的に仕掛けていた。メッシに比べると、サイドに張り付いている感が強いので、ペップのサッカーはサイドに起点を作ることを重要視しているのかもしれない。後ろからサイドにボールを送る意識は高いし、2列目からの飛び出しグジョンセン起用の論理性がつくぞ。 試合を落ち着けられる選手はいないし、グジョンセンはバテ気味でヤヤも攻撃したい病なので、試合はハイペースで進んでいく。クロッサスがこういう場面でペースチェンジできれば、残留も濃厚なんだろうけど。コルテレスがあまり目立たなくなった原因がこれかと。 65分にフレブ、ケイタ、エトーが登場。クロッサス、グジョンセン、ペドロが交代。エトーは戦力外じゃないのかって。ケイタはボール触るの大好きなので、DFとMFの距離をシカトしていた。セビリアの型を破壊した張本人でもあるので、どうなんでしょう。フレブと同時に起用するのはしばらくは危険そうな雰囲気。彼らはこねるぜ。 後半のハイバーニアンはヤヤを狙うなど、最低限の戦いを実行。そして、右サイドを執拗に狙うなどハーフタイムで修正してきた昨年6位のチーム。 そのおかげでカセレスが目立った。スピードスターカセレス。組み立てが求められているようで、やっぱりボールをもって駆け上がる場面が目立ったのだが、結局ボールを後ろに展開する場面が嫌に目立った。ピケは前半と同じように振舞っていた。えらいぞピケ。 ■独り言 そんなわけで、ペップバルサの最大の特徴はWGがサイドの張り付いて、後ろの選手がサイドにボールを送る形だろう。メッシはどうする、プジョルはどうする。アルメリアのプレスの前にどうすると問題は山積みだが、変化が感じられたので非常に面白かった。 カンテラ組で残りそうなのは、ブスケッツくらいかなと。将来に期待。
posted by らいかーると |09:16 |
バルセロナ/08/09 |
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