2008年07月16日

大分対浦和 ~金崎とホベルト~

 大分。地味に最小失点で頑張っているらしい。活躍した選手が引き抜かれても、次から次へとわいてくるのはなぜだ。そういえば、松橋兄はどこへ消えた。代表候補にも上り詰める勢いだったのに。注目は元広島FWコンビと、怪我から復帰した高橋、ブラジルボランチコンビとオリンピック代表に選ばれた森重。

 浦和。浦和の意味で、内容に結果がともわなくなってきたことで、色々な意見が噴出するようになってきた。ポンテが怪我をしたってことで、梅崎が大分でスタメン!!!かと思いきや、田中、永井、エジミウソンの共存。3-4-3かこの野郎。内容をガラリと変えたければ、監督を遠くから連れてくるのがベスト。でも、でも、浦和にそんなコネはないイメージである。

 ■その手があったか

 3-5-2同士の対決。両チームとも5バックになることを厭わないようであった。しかし、中盤の構成が違って興味深かった。浦和の3-5-2は5-2に変化する。前線の3人は自陣深くまで下がって守備をするよりは、前線に構えてカウンターに備える、、かっこよく言うとバルサスタイルを採用している。

 ただし、前線の3枚が後ろと連動して守備をしない状況だと、引きこもって守るしかない状況となる。だって、高い位置でチャレンジ&カバーの関係が作れないではないか。がむしゃらにボールを奪いに行っても、カバーする選手がいなければ、本当の意味で無駄走りとなる。だから、浦和は引きこもるし、ボールの奪いどころがない。

 大分は少し違った。もうお年寄りのウェズレイに守備を期待するのはいろいろ間違っている。前俊も自ら進んで守備をするタイプの選手ではない。守備を命じても、気持ちよく前線で相手を追い掛け回すことはないだろう。気持ち悪いまま守備をすると、本来の持ち味が消えたりするから厄介である。

 よって、大分のFWはあまり守備をしない。つまり、攻撃に備えろってことだ。しかし、バックパスや相手がちんたらしていたら、一気に襲い掛かる虎視眈々モード。それは浦和も同じである。それにしても、永井のパスを奪って、超ロングシュートを放ったウェズレイはやっぱり凄い。

 で、ここからが本題。大分は浦和よりも1人守備が多い。金崎がちゃんと組織的な守備に組み込まれている。形は5-3。中盤の形は逆三角形。ホベルトをアンカーにして左にエジミウソン、右に金崎であった。もちろん、エジミウソンほど金崎の守備は運動量あふれるわけではない。この中盤の形のいいところは、サイドのヘルプが行きやすいということである。

 3-5-2はサイドにスペースができやすいだけでなく、サイドで数的不利がおきやすい。サイドにヘルプに行く選手はCBであったり、DHの選手が主に担っている。しかし、本来のポジションに穴を開けて、サイドを助けに行けば、もちろん危機的な状態になるわけだけど、その本来のポジションを誰かが埋めてくれる信頼感があれば、怖いものなしである。思い切ったカバーリングが可能。恐らくホベルトが大分の心臓なのだろう。MFとDFのカバーリングに大忙しだったかは後半に確認予定。

 偶然か必然か、浦和の攻撃は左サイドから始まることが多かったのでエジミウソンが大活躍であった。もしかしたら、ウェズレイと前俊が浦和の攻撃を影でコントロールしていたのかもしれない。そうだったら凄いぞシャムスカ。平川の対面は普通だったら高橋でもエジミウソンが何度も顔を出すので浦和は効果的な攻撃がまるでできなかった。

 また、中央で楔を受けるエジミウソンは森重に試合途中から完全に狙われていた。また、大分の中盤の選手は、浦和の選手を挟み込む意識が強く、中央でボールを受けるのが浦和はどうしようもなかった。永井と田中が違いを見せればチャンスが生まれていたが、本当に数える程度だった。

 詰まった左サイドから山田に展開して、何度か一対一で仕掛ける場面があったが、鈴木慎吾相手に苦戦。後半は永井を右サイドにしてずたずたにしてやればいいけど、エンゲルスはそういう発想をしないはず。

 そんなわけで、巧く守る大分。攻めあぐねる浦和の流れのまま前半が終了。ちなみに、先制点は9分くらいに大分。だから早すぎる先制点が守備意識を高めすぎたかもしれない。ちなみに、CBに田中マルクスがいれば、普通に防げたと管理人は思う。DHにマルクスを配置しても、引いて守る守備は変れないとしたら、高さで最強のマルクスをCBで使わない手はない。

 ■永井、エジミウソン→高原、梅崎

 前線の選手を代えても意味ないぞって。後ろでボールは回っているから、前線が悪いって発想でしょうか。それとも怪我か。んなわけないか。

 後半の大分も浦和も基本的な流れは変らない。大分はカウンターの意図を強くしてきたかなと思う。大分と浦和の攻撃の違いといえば、ボールを追い越す動き。連動性といってしまえば、それまでなんだろうけど、浦和はボールを追い越す動きもないし、追い越しそうな人もいない。

 梅崎が頻繁に相手の裏を狙ったり、サイドに流れて勝負する場面が出てきた。投入成功。しかし、高原は完全に消えている。そんな何といえない展開のまま試合が進んでいく。それにしても、大分は守備の集中力がまったく切れない。すさまじいな。

 前俊→小林。前俊よりは走れる選手をってことだと思う。ウェズレイを残したわけは、前俊よりはボールを止める力があるってことなのだろう。大分は低い位置でボールを奪い返すことが多いので、前線の選手にはまずキープ力が求められる。そういう意味では、デカモリシ、ウェズレイ、高松は最適な選手かもしれない。つまり、チーム設計が最強である。

 それに比べて、エンゲルス。なんだかウイイレを見ている気になっているのは管理人だけでしょうか。ビックネームを、というか使いたい選手を何とか共存させようとしてバランス崩して終了のときは限りなく近い。

 80分に鈴木啓太の判断ミスで、ウェズレイに追加点を決められてゲームオーバー。見事な試合運びを見せた大分だったけれど、ちょっと守備の時間が長すぎやしないかと思ったのは秘密だ。金崎は滝ニ時代よりもずいぶんと成長したもんで。

 ■5-2-3と5-3-2

 同じ3-5-2だよと書いたが、厳密には違いそうであった。試合を見ていて感じたが、大分はデポルの匂いがする。4バックが全盛の欧州というかスペインで、5バックで連勝街道を突き進んだデポル。中盤でトライアングルを形成するところとかそっくり。サイドの慎吾、高橋も攻撃性能があり、上下動を死ぬまで繰り返せるので、戦術に巧くはまっている。後は前線のキープ力だろうね。デカモリシに期待がかかる。

 で、このシステムの未来はどうなるって話だけど、実は決して明るくはない。デポル対策が各チームによって完成される前にリーガが終了したのが事実。デポル対策はいたって単純で、SBがゲームを作れれば5-4で守るしかなくなるデポル。さすがに5-4では守備から攻撃に繋げることは難しいので、困ったデポル。でも、日本にはSBでゲームを作れる選手がほとんどいないので、日本では隆盛を極めるかもしれない。それって結構悲しい現実ですよ。

 ただ、最近の日本の傾向として、自分達のサッカーに拘りすぎる発言が多いように思います。例えば、相手の弱点をつくとか、わざと坪井にボールを持たせるとか、そういったアイディアはがあまり見られないのは悲しいなって。

 ■独り言

 浦和の選手は各々の意図があっていないようで、ボールを持っている選手がこんな動きをしてね、みたいな発言や仕草を何度もしていた。お願いだから、練習でもっとつめてきてください。

 もう少し選手を固定したほうがいいのではないだろうか。それとさっさと田中マルクスをCBに戻してあげて。そして阿部ちゃんを重責から解き放ってあげてくれ。たまにはFKを蹴ってくれ。素直に永井、田中、梅崎でいけばいいのにな。

posted by rijkaard |09:57 | | コメント(10) | トラックバック(0)
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