2008年01月22日

バーミンガム対チェルシー ~シェフチェンコはどこへ消えた~

 さりげなく首位と勝ち点が4ポイント差のチェルシー。いつの間にか追いついてきたようである。知らぬ間にアーセナルが失速したようだ。アフリカ遠征のため、ドログバ、カルー、エッシェン、ミケルがいないチェルシー。

 そんなチェルシーのスタメンは、チェフ、ベレッチ、アレックス、カウバーリョ、アシェリーコール、マケレレ、バラック、SWP、マルダ、ジョーコール、アネルカ。アネルカ登場。4-4-2だろうか。キャプテンバラックは健在。

 ■システムは何??

 SWPのポジションはどこなんだろう、と考えながら見ていた。すると、SWPは怪我をしてしまう。痛んでいるのにボールがなかなか外へ出されなかったSWP。少し切ない。4-3-3でいうと、バラックの横がSWPのポジションだとは思うが、機能しているかは怪しかった。ジョーコールが右サイドで活躍していて、思いっきりプレーエリアがかぶる。SWPは豊富な運動量で前線の基点となり相手をかき回すことが狙いのようだけど、怪我のせいもあってか、28分にピサロと交代してしまう。切ないSWP。

 バーミンガムは両SHがとんでもない運動量でサイドの守備を行っていた。2トップはCBにプレスに行くよりは、マケレレやボールをもらいに下がったバラックにボールが渡らないように守っていた。もちろん、ボールを奪えると判断したときは、一気に牙をむく。

 両SHは相手の両SBにボールを前に展開させないようにプレスをかける。それでも、展開されてしまった場合は、両SBと連携して相手の両WGを挟み込む。つまり、運動量がかなり必要とされていて、試合終了まで持つか心配心配。元アーセナルのラーションが走りまくっていた。

 チェルシーはそんなバーミンガムの守備に苦戦する。まともに突っ込んだら、中盤にスペースがないので、相手の前線の選手をおびき出そうと、自分達のDFラインを下げて試合を組み立て始める。バーミンガムのFWたちは多少おびき出されたものの、致命的なダメージにはならなかった。むしろ、チェルシーのボール回しの位置が低すぎて、ボールを奪われたら大ピンチ、という場面が目立つようになる。DFとGKの位置が近いということはバックパスを狙われたら危ない危ない。

 多少おびき寄せたので、バラックやマケレレにボールがはいるようになるが、そのぶん危なっかしくなるリスクが出てしまったのは誤算か。ボールが中盤まで届くようになったチェルシー。次は仕掛けに部分。しかし、SWPは微妙だし、マルダはちっとも活躍しない。ボールはすべてジョーコールへ渡る。アウェーということもあり、両SBはそこまで積極的に攻撃参加しなかった。よって、攻撃に厚みも出ない。しかも、攻撃はほとんど右サイドのみ。

 困ったもんだ、とうことで20分ごろにジョーコールが左サイドにポジションを代えて攻撃を試みる。しかし、アシェリーコールは飛び出してこない。ベレッチはまだ攻撃を助ける気があるが、アシェリーコールにその気はないようだった。ただし、このジョーコールの動きで、マルダが中央に行ったり、アネルカがサイドに流れたりと前線がポジションを代え始める。

 そして28分にピサロが登場。ピサロはトップ下のような動きでボールを受けようと苦心した。SWPよりはボールに絡める働きをみせ、すこしだけチェルシーの攻撃に光明が見えたところで前半は終了。

 守備について。ボール回しを低い位置で行うデメリットを正面から受けたチェルシー。チェフのキックが相手の頭に当たり、あわやゴールの場面。両SBがボールを奪われて、サイドからクロスを入れられた場面、アシェリーコールがボールを奪われて、ジェロームに連続シュートを受け、何とかアレックスかベレッチがゴールラインすれすれでクリアした場面と実はチェルシーのほうがピンチは多い前半戦だった。

 バーミンガムの守備に比べると、チェルシーの守備はゆるく、簡単にクロスを上げさせてしまう場面が目立った。バーミンガムは体を寄せる距離が近く、下手したらかわされる危険もあるが、そこは運動量でカバー。個で勝てなければ走るしかないを地で行くチームであった。好チームである。

 注目のアネルカはあまりボールに絡めていなかった。ただ、4-3-3の中央のFWにはそんなにボールが入ることは基本的にない。相手だって、CFにボールを入れさせないように努力するわけだから、試合を支配でもしない限り、ボールが頻繁に出入りすることはないだろう。グジョンセンやエトーでも事情は変わらない。例外はボージャンくらいである。

 問題はボールが入らないときに、どのような動きをするか。トッティは中盤に降りていき、エトーは積極的な守備と両WGと連動して相手を崩しにかかる。アネルカは何をするのだろうか。あまり何かをしているようには見えなかったので、後半に期待。そういえば、ほとんどアネルカにボールが放り込まれることなく、ショートパス主体でチェルシーの攻撃は組み立てられていた。本来の形に戻ってきたようである。

 ■セットプレー

 後半になると、バーミンガムが攻勢に出る。積極的にプレスをかけ、後ろの選手も攻撃参加。この猛攻をチェルシーは正面から受けることになり、ピンチを何度も迎える。このまま行けば、失点してしまう予感たっぷりだったが、最後の最後の壁、チェフやカウバーリョを超えることはできずに、バーミンガムの時間は65分くらいに終了する。

 チェルシーの攻撃は相変わらずジョーコールとピサロを中心としている。バラックとマケレレは前線にボールを供給して終了。最近のミケルに比べると、マケレレのほうがよさそうである。ボールを前に運ぶ意欲や、危険察知能力など。どうやら、マケレレの放出は完全になくなりそうな予感である。バラックはもう少し攻撃参加したいところだけれど、周りを信じて高いポジショニングを取れるほどチェルシーの攻撃は組織的でなかったので、しょうがない面もある。

 バーミンガムはDFラインからの楔のボールを狙って、高い位置でボールを奪う作戦。チェルシーは丹念に繋ぐ作戦。両者がっつり攻め合う中で、先制点がチェルシーに生まれる。多分ベレッチのコーナーキックをピサロがドンピシャで合わせてゴール。

 ピサロはその少し前に中央を強引なドリブルで突破→最後はダイブという攻撃の後だった。ベレッチのコーナーキックはふわりとしていて、合わせやすそうである。走りこむ攻撃側に有利そうだ。アレックスもいるので、今のチェルシーのコーナーは強力な武器だろう。10回ぐらい機会があれば、何とか物にしそうな雰囲気がある。前にもベレッチのコーナーで点が入ったような。

 その得点後、がむしゃらに攻めるバーミンガムを上手くいなしたチェルシー。ただし、ロングボールには少し苦戦していたが。シドウェル、ロスタイムにはブリッジを入れて、守りきりに成功。グラントが交代枠を全部使ったのはあまり記憶にないので、軽い事件かもしれない。

 ■独り言

 バーミンガムは監督が代わって生まれ変わったらしい。この試合でも下手したらチェルシーに勝てたかも知れない内容だった。前半終了時には、スタンディングオーベーションだったし。ムアンバとジェロームとジョンソンに今後も注目。順位上げそうな気もする。

posted by josepgualdiola |09:32 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(5) | トラックバック(1)
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