2007年12月10日
バルセロナ対デポル ~プジョルとシウビーニョ~
バルサのスタメンはバルデス、シウビーニョ、ミリート、プジョル、ザンブロッタ、マルケス、イニエスタ、シャビ、ロナウジーニョ、エトー、メッシ。注目すべきはエトー、シウビーニョ、マルケスの先発出場。そして久々にロナウジーニョのスタメン。REMってやつだね。控えにはデコ。とうとうグジョンセンやめちゃったのか。もったいない。エトーは髪が伸びていた。アビダルは風邪らしい。 デポルのスタメンは、ムヌーア、フェリペルイス、コロッチーニ、ビスク、マヌエルパブロ、トーマス、デグスマン、グアルダード、ベルドゥ、クリスティアン、シスコ。トーマスとムヌーアとビスクって誰だ。ベルドゥとクリスチャンがバルサのカンテラ出身。 ■できることを愚直に行うプジョルとたまに見せる勇気 試合の立ち上がりはデポルが中盤のスペースを消して守る。バルサはそれに対抗してボールをDFラインで回すものの、なかかうまく行かず。それはマルケスをアンカーにしても別にかわらないわけで。SBにも献身的にプレスに行くデポルの前にバルサはちょっとどうしよう。ここでプジョルが勇気を出して攻撃に転じパス&ゴー。 このプジョルの決断によって、バルサは前線にボールを運ぶことに成功。パチューカにはこの決断をできるレベル選手がいなかったから負けちゃったわけで。ちなみにシスコはミリートには強くプレスをかけていたが、プジョルにはあまり強く言っていかなかった。なめられているプジョル。 成功したものの、ボールを奪われる→イニエスタらが一気に攻撃の芽をつぶしに行くが、なんと交わされてデポルに逆襲をくらう。グアルダドの長いドリブルから→クリスチャンのスーパーミドルが炸裂し、なんとデポルが先制。前半1分である。これは面白い展開になりそうである。 先制したことでデポルは精神的に余裕ができる。ただし、その余裕は良い面も悪い面もあった。守備面には良い影響を与えたが、攻撃面には完全に悪影響であった。まずは守備面からみてみる。 ミリートに徹底的にマークにつき、SBにもプレスに行って簡単に前を向かせない。シャビとイニエスタにも同様に対応する。このような守備を行えば、バルセロナは前にボールを運ぶ回数が明確に減る。そして無謀なチャレンジパスが頻繁に見られるようになる前半4分にザンブロッタの無謀なパスが見られた。まさに、それが具体例である。ミリートもチャレンジパスをよく連発するが、今日はシスコに密着されていたのでそのような機会がなかった。 しかし、今日のバルセロナ。プジョルは無謀なパスのチャレンジは行わず、中盤に降りてくるサポートを待っていた。自分のできることを忠実に遂行するキャプテン。時間をかけてボールをまわし、ミリートが空いたらミリートにすかさずボールを送る。 ミリートも、そのプジョルの動きに答えるプレーを見せる。相手のプレスがあってもなんのその。ほとんどのパスを成功させていた。5分のミリート→ロナウジーニョへのロングパス、32分にミリートの縦へグランダーの早いボール→ロナウジーニョはダイレクトでエトー、41分にミリート→ロナウジーニョがまさにそれ。なんとパスがロナウジーニョばかりに渡っているのは偶然か必然か。ミリートにボールが入った時にロナウジーニョは毎回動き出しを行っていたのだろう。2人の相性がいいのかもしれない。 また、この試合では両SBの飛び出しを解禁。負けているのだから当たり前か。基本的にDFラインでボールを持つことはプジョルができていたので、ザンブロッタ、シウビーニョ共に積極的な攻撃を見せていた。 特に久々にスタメンを飾ったシウビーニョ。昨シーズンは久々に出ると、クロスの質がここではないどこかへ飛んで行っていたが、この試合では精度の高いクロスを連発。またボールを持つと、とにかくロナウジーニョへ。すぐにロナウジーニョを追い越す動きを見せて、攻撃に効果的に絡んでいた。6分にロナウジーニョ×シウビーニョの関係が見られ、序盤から飛び出しまくりであった。 ザンブロッタも積極的に攻めあがるも、効果的には絡めず。これはメッシのせいで、ロナウジーニョがSBを上手く利用できるのに対して、メッシはまだまだ。この2人の関係性に注目すると、メッシが中盤におりてできたスペースにザンブロッタが飛び出す形。それかザンブロッタが飛び出しことで、メッシのマークを分散させる形しかない。狙って出せる形はそれくらいである。13分にザンブロッタが前者の形で飛び出した。そんなザンブロッタにスルーパスを通すのはシャビであることが多い。 先制点がもたらした攻撃面の悪影響。デポルは中盤も守りに力点を置いたので、ボールを回復してもゴールが遠いし、走る距離も長くなってしまった。デポルの守り方はバルサのボール回しを妨害するやり方で、奪うやり方ではない。バルサが無謀なチャンレンジをしたときにボールを奪うことはできるけれど。つまり、デポルはボールを回復した地点が低い。だから攻めるにはボールを繋がなくてはいけないし、人数をかけなくてはいけない。デポルに個の力で点を取れる選手は残念ながらいない。 でも、デポルは臆病になってしまっていた。また守備の準備ができていれば、バルサの攻撃は止められるけど、攻めている途中にボールを奪われてカウンターうぃおくらうなんて想像するだけでも嫌。だから無理やりでも攻撃をシュートで終わらせるか、とにかく前に蹴っとけ。 15分にグアルダードのミドル。フェリペルイスが上がってこなかったから仕方なく打った感じであった。18分にはフェリペルイスがミドルを放つ。ドフリーでスピードに乗ったドリブルをていたので仕掛けても面白かった。 さすがにこの攻撃では、、とデポルの選手が感じたかどうかは不明。21分にボールを繋ごうとしてバルサに奪われる。そしてカウンター。自陣でのボール奪取からロナウジーニョがイニエスタへのロングパスを通し、イニエスタが仕掛けてファウルを得る。ロナウジーニョのFKをムヌーアがスーパーセーブで防ぎ、その後の波状攻撃もデポルが体をはって防いだ。このバルサの一連の攻撃のせいで、デポルは完全に攻撃意欲を失う。それでも守備は捨てない。 24分にはデポルの守備の前にバルサがボールを展開できず。メッシがボールを奪われ、マヌエルパブロの飛び出しにシャビがあっさり交わされクリスチャンのクロス→ミリートの頭とつなぎ最後はシスコの頭でシュート。しかし、ボールはバーの上へ。ここで決めてれば。。。。 デポルは24分の決定機以降、守備がゆるくなる。シャビやイニエスタに前を向かせる場面もちらほら。26分にはシャビのスルーパスにエトー。34分にイニエスタ→エトー。35分にはシャビとマルケスがうまくポジションを代えてフリーに。37分にはイニエスタとマルケスがスイッチ。メッシへスルーパスを通す。 39分にはシャビ→ロナウジーニョ→エトの左足がDFに当たる→こぼれだまをシルビーニョが拾い→イニエスタがドリブルで仕掛けPK。これをロナウジーニョが決めて同点、という流れになった。びびったら負け。このこぼれだまを拾ったシルビーニョの高いポジション取りに巧み。アビダルは絶対にあそこにはいない。前半は1-1で折り返す。 ■前半のエトーとマルケス エトーは相変わらず鬼プレスをしていた。まるで昔のバルサを見ているようでちょっと懐かしい気分になった。ロナウジーニョにお前もついて来いよって手で合図していたが、ロナウジーニョはなかなかついていかなかった。 正誤性の問題ではないので、どっちのプレーが正しいとかはない。だって、エトーが相手をどこまでも追いかけてもDFラインの位置が変わらない。だから正直追いかけすぎな部分もあった。そんなエトーに比べると、冷静にそれは追いすぎだろうとマヌエルパブロを見るロナウジーニョの気持ちもよくわかる。ただし、ロナウジーニョも追っかけたら取れたかもしれない場面もあったので、それでロナウジーニョがエトーの守備についていっていないとか批判されたらかわいそう。そして髪を伸ばしたエトーは昨年の終盤戦と同じように決定力不足に悩まされているようだった。 バルサのアンカーに求められる能力はビルドアップの能力でサイドチェンジの能力ではない。前半の終盤に見られたシャビらとのスイッチは面白かったが、それ以外は可もなく不可もなく。むしろ不可。というか、アンカーよりも間違いなくCBのほうが貢献できる。得意の精度の高いサイドチェンジを2回見せていたが、あれはボールが前線から戻ってきた場面でのプレーだったのでCBでもできる。ちょうど、ミリートが密着されているので、マルケスを後半からCBに入れたらバルサが試合を支配するに違いない。 ■後半の頭からザンブロッタ→デコ 最近のライカールトは交代策は結構まともになってきている。戦い方とか、相手への対策とかは評価の仕様がないけれど。この試合でも機能のしようがないザンブロッタ→デコで久々のチビッコトリオで中盤を形成。正直言って、この形とまた再開するとは思いもしなかった。ここは疑問だが、マルケスのCBには拍手。やればできる子なのか。ちなみに、この采配がザンブロッタの怪我によるものだったら。。。。。 チビッコトリオが後半開始直後にフェリペルイスに全員抜かれるのには笑った。まさに守備の不安がいきなり表面化する。どうやらデポルは攻め気のようである。ちなみにデコも髪が伸びていた。 攻めたらやり返される。バルサはボール奪取からデコがサイドチェンジでメッシへ。メッシはスルーパスをエトーに送る。エトーはシュートをキーパーに当ててしまう。デコは続けて2分にもサイドチェンジを敢行。シャビやイニエスタにはないプレーである。 4分にはマルケスがロナウジーニョへレーザービームパス。シスコはそろそろどっちのマークにつくべきか悩み始めるに違いない。いや迷わなかった。マルケスは基本的にフリーのまんま。これでは前半と同じように守るのは不可能だよね、、というわけでバルサの攻撃が始まる。5分にはバルサが波状攻撃を仕掛け、カンプノウから拍手が巻き起こる。 しかし、チビッコトリオ、デポルも攻撃に出るという状況から、バルサはデポルにボールをゴールまで運ばれる場面もちらほら。前半は自分達で攻撃を勝手に完結させていたデポルも、後半は攻める気満々。11分にはイニエスタの謎のポジショニングによって、マヌエルパブロがエリア内でボールを受けるピンチ。しかし、ボールを奪うとそのイニエスタが起点となりロナウジーニョが仕掛け、最後はイニエスタ。キックミス。 デポルはトーマスを下げてセルヒオ。黄金時代を知る男の登場。でもトーマスはそつなくこなしていてびっくりした。後半18分にエトー→ボージャン。シスコ→タボルタ。タボルタがどのような動きをするか注目。 20分には見事な粘りとパス回しから久々にデポルがシュートで終わる。ロナウジーニョはマヌエルパブロをちょっと自由にしすぎている。攻撃を重視しているぶん、デポルは守備が雑になっていく。22分のプジョルに裏をとられた場面では誰もシャビにプレスに行かず。これでは時間の問題。 25分にメッシ→プジョルが追い越してボールが出る→プジョルがクロス→ボージャンがニアに突っ込む→キーパーがこぼす→シャビゴール。ちょうどその前にプジョルがクロスを上げた場面で誰もニアに来ず、それをプジョルが怒っていた。そんなプジョルの怒りに敏感に察したボージャンのすばらしいプレー。メッシもこのような簡単にSBを使うプレーをすれば、もっと個人技が生きるはず。 その後はバルサが果敢に攻めてシュートまで持っていく。デポルも果敢に攻めるが、シュートまで持っていけずで試合終了。2-1でバルサの勝ち。 ■独り言 ロナウジーニョをスタメンで使ったことがちょっと意味不明だった。個人的にはスタメンで使って欲しいのだけれど、流れからすると、グジョンセンだと思う。そうしないと、結局デコシャビイニの3人で中盤をまわすのか、それともイニエスタはまたベンチ行きかと、、いったいどうなるのだろう。それにしてもボージャンは良かった。あれくらいSBが飛び出せば気持ちいいものだが、また裏を狙われるぞ。やりすぎは危険。 ■追記 携帯でブログ設定をいじったり、本文の修正を行ったりしたところ、本文が短くアップされてしまったので、再投稿しなおました。コメントいただいた方には申し訳ないです。
posted by josepgualdiola |19:26 |
バルセロナ/07~08 |
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