2007年11月14日

レディング対アーセナル ~守備もいい~

 未だ無敗。アンリがいなくなったことで、チーム全員に当事者意識でも出てきたのだろうか。特にファブレガスは完全にブレイク。昨年は終盤になるまで得点を取ろうという意識があまり見られなかったが、今年はその意識が異様に高い。レディングはどのようにアーセナル対策をするのか、そこに注目。

 レディングのスタメンは、ハーネマン、マーティ、ソンコ、インギマルソン、ショーリー、ハーパー、グンナルソン、ハント、コンペイ、キットソン、ケビンドイル。リタを見てみたかったぞ。でも、ケビンドイルがいるから我慢。

 アーセナルのスタメンは、アルムニア、サニャ、コロ、ギャラス。クリシー、エブエ、ファブレガス、フラミニ、ロシツキー、フレブ、アデベヨール。

 ユナイテッド戦は、見たけれどレポは書いていない。アーセナルについての感想を少しだけ。まずこのシステムは機能していなかった。アデバヨール、フレブは、共にサイドに流れる傾向がある。それでロシツキーは中央に来る。でも、エブエはポジションを代える傾向がない。そのせいか、前線の選手のポジションが固定化されてしまい、ロシツキーもサイドに張っている時間が長かった。つまり、どうも攻撃の流れが悪い。それがユナイテッド戦の感想。個人的には、エブエとサニャの共存をあきらめることと、アデバとベントナーでFWを組ませたほうが面白そうだなと。

 ■レディングの意地

 試合開始からレディングはホームの勢いそのままに奇襲。試合の入り方としては問題なし。守り方もDFラインが結構高い。恐らく4-1-4-1で守っている模様。中盤のラインとDFラインの距離が絶妙にコントロールされていて、スペースをうまく潰している。ボールの奪いどころは、セスクやフラミニがだした縦パスを狙う形。

 注意点はボールを奪った後の攻守の切り替えを早くすること。さあ、攻撃だ!という場面でボールを奪われると、かなりきつい。DFラインも高いし。前半3分にはまさにそんな場面が訪れる。ボールを奪う→フレブに奪い返される→セスクのスルーパス→アデバヨールが抜け出してアンリを髣髴とさせるシュート→ポスト。危ない危ない。アンリだったらもっとボールに回転をかけて枠に入れてるぜ。最近のアンリはどうか知らないが。

 すべてがうまく機能していると言っても過言ではないアーセナル。ボールを失ったときの切り替えが早い。その切り替えの早さも選手間によってばらつきがあるものではなく、チーム全体で統一されいる感がある。レディングはせっかくボールを奪っても、すぐに奪い返され押し込まれる場面が目立つ。どうにかせんと。

 前半10分くらいから、レディングは全体的に引いて試合を展開するようになる。この試合でのロシツキーは下がったり、中に入っていったりとユナイテッド戦よりも活発にポジションを代えていて、空けたスペースにファブレガスが入ってきたり、中央でワンツーを試みたりと良い感じであった。これは前から守るのは厳しいとレディングは判断したのだろう。4-5でゴール前に高い壁を築く。DFラインは下げすぎないように、ペナルティエリアの少し前。頑張ればいけるかも。

 アーセナルは引いたレデングを倒すために様々な策を講じる。アデバヨールがサイドに流れたり、選手間の距離を近くして高速ワンツーをしたり、コロが上がってきたり。それでも決定機は作れず。よくアーセナルに見られたそこでシュート打たないのかよ、という場面もなく。うまくレディングが集中して守っている。チャレンジする選手、カバーする選手、マークの受け渡し、ずれなく高い集中力で行っていた。観客もボールを奪った場面でオーレの合唱。

 またケビンドイルがコロとの競り合いに勝って、ボールをキープする場面も何度か見られた。守りの時間だけでないというのは、精神的に楽である。それにしても、アーセナルの右サイドは死んでいる。

 アーセナルはシュートまでいけず、逆にレディングには前半31分にスーパーミドルを放たれて、アルムニアが何とか防ぐ場面が見られた。守備の準備ができていないアーセナルに、レディングは一か八かのプレーで勝機を試みる。アーセナルは守備のことをそこまで考えていないので数的優位でなく、一対一の場面が多かった。それでも個の能力で上回るアーセナルは、なんてこなく防いでいた。そのためレディングはチャレンジ。ミドルシュートはクロスのこぼれだまを打ったものだが、そのきっかけとなるクロスは難しいダイレクトのクロスだった。

 レディングがいい形で試合を進めるが、最後の最後でやってしまう。アルムニアのキックをマイボールにするが、保持できずに奪われると速攻。アデバヨールからフレブにスルーパスを通されると、後は上がってきたフラミニにあわせるだけ。フラミニもゴール前で相手がボールを見ているのを確認して、視野の外から入ってきた。前半43分、アーセナルが先制。

 ■二刀流への道

 後半が始まると、徐々にレディングが攻撃意識を高めていく。細かいパスをつないで人数をかける攻撃。フィニッシュまでいけなければ、カウンターをくらう。結果としてカウンターをくらっていた。後半7分には見事にカウンターをくらい、ロシツキーのクロス→ファブレガスの落とし→アデバヨールの狙いすましたインサイドキックで2失点。ちなみに、カウンターの起点となるアデバヨールへ鬼パスを通したのはフレブ。

 そのフレブは、デジャブのようにまたもカウンターの起点となる。ロシツキーにスルーパス。ロシツキーも中央のアデバヨールにスルーパスを通しあっさり3点目かと思いきや、オフサイド。厳しい判定。

 その後のレディングは守備がおろそかになっていった。2点差つけられてしかもホーム。この状況で引きこもるわけには行かないけれど、引かないとアーセナルにチャンスを作られてしまう。負けているんだから、守備をしている場合じゃない。リスクを犯してでも、攻撃の選手は高いポジショニングを取るべきだ、っていうのは理解できる。でも、ボールを奪わないと攻撃できないんだよね。しかも3点目取られたら完全に終了。

 そこで、レディングは後半13分にハーパーを下げて、コートジポアール代表のファエを投入。これで、チームの意識が統一されればいいが。結果、あまり変わらなかった。

 アーセナルは仕掛けられるときは仕掛ける。無理なときはボールをまわして、時間を潰す。理想的な展開。ボールを失った時の切り替えは後半になっても早く、攻守に安定感が出てきた。エブエはちょっと空回り気味。簡単にボールを失う場面があり、アデベヨールが何か話しにいっていた。

 後半32分にはまたも中盤の早いプレッシャーで相手のミスを誘発。ボールを奪い、相手のパスカットがちょうどフレブの下へこぼれ、キーパーを交わして
ゴール。このとき、エブエが中に走りこんでいて、そのためフレブが一瞬フリーになった。エブエ、ナイスラン。得点直後にフレブ→ディアラ登場。

 残り時間が8分になったらアデバヨール、ロシツキーが、ベントナー、ウォルコットに交代。できれば、アデバヨールとベントナーを同時に見たかった。

 レディングも最後に意地を見せて1点返して試合終了。こぼれにこぼれて最後に押し込む形。これがレディングの先制点だったら試合が面白くなったのになと、無駄な仮定。

 ■独り言

 アーセナルは前線からの守備がすこぶる良かった。攻撃面ばかりが目立っているようだが、守備がうまく機能していることを再確認。自分の型にこだわらず、相手にボールを持たせて速攻なんて形と、自分達でボールを展開し、相手を破壊する形を両立できれば相当いいぞ。この試合ではロシツキー、アデバヨールが流動的に動き回れていたので吉。

 問題は右サイド、エブエは後ろからスピードに乗って仕掛けるほうが得意そうである。リバプールのアウレリオ×リーセみたいに、ポジションが変わるならば、ちょっとは面白そうだ。でも、サニャとエブエは位置関係を代えていなかった。両方ともいい選手なので使いたい気持ちは分かるが、微妙だと思う。

posted by josepgualdiola |08:50 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(2) | トラックバック(0)
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