2007年07月06日
アルゼンチン対パラグアイ
両チームとも予選突破が決まっている。よって、両チームとも主力を温存。しかし、何気にパラグアイも層が厚い。これはこれで結構面白そうである。パラグアイにはドスサントスやカバニャス、クエバスなどの選手がスタメンにいる。 アルゼンチンのスタメンはアボンダンシエリ、イバーラ、ディアス、ブルディッソ、サネッティ、ガゴ、ルチョ、カンビアッソ、アイマール、テベス、パラシオ。ボカ出身の選手がやたら多い。 ■南米らしくないパラグアイ 守備が強いという印象があるパラグアイ。それで前線の選手は個人能力が高い。南米のチームは球離れが遅い傾向がある。しかし、パラグアイはカウンターとすばやいパス回しを持ち味としている。中盤で無駄にボールを持つ選手はいなく、速いパスでサイドから仕掛けていくのがパラグアイのスタイルだ。 守備の面でも非常に組織的である。前半20分までは前線からプレス。20~40分までは前線の選手が守備をサボり始めたので中盤、DFは後ろで待ち構える。40分からは最後の猛攻を見せるため、前線の選手が復活し、前からプレスに行った。 このパラグアイの守備の変化とともに試合が展開していく。前半の20分までアルゼンチンはかなり苦しんだ。前線から積極的に前を向かせない守りをパラグアイがしてくるので、自分達でボールを展開していくのは辛そうだった。アルゼンチンがボールを前線まで運んでいけるときはボールを奪い返して→攻撃という場面が多かった。アイマールを中心に早い攻撃を見せたが、パラグアイの壁に跳ね返された。 前半20~40分まではアルゼンチンペースで試合が進む。カウンターを志向するチームのFWは守備を免除されることが多い。いざというときのために、パワーをためておくためだろう。パラグアイも時間帯によっては休んでいた。 前線の選手が守備をサボれば、中盤は厳しくなる。守備の巧くない中盤のチームは前線の守備が効いていたときのポジショニングを守ることに固執して、中盤とDFラインにスペースを作ってしまうことが多い。しかし、パラグアイはDFライン、中盤のラインを一緒に下げ間にスペースを作らなかった。もちろん、その代わりにアルゼンチンのDFライン、ガゴらへんの選手は自由になる。 スペースをもらったアルゼンチンはパスをつなぎ、ゴール前まで簡単にくることはできた。しかし、その先がなかった。パラシオ、テベスのコンビはまったく見られなかった。特にパラシオはサイドに逃げることが多かった。強引な中央突破を仕掛けることによって、サイド攻撃が活きる。中央をあきらめたサイド攻撃はまったく怖くない。メッシのような強引な仕掛けをテベスがすると思ったが、なぜかやらなかった。 アイマールも周りの選手と協力して崩す場面がなく、サイドバックの飛び出しも少なかったので、アルゼンチンは巧く攻撃をいなされているようだった。もう少し中央突破にこだわったほうが良いと思う。強引な仕掛けは相手からすると嫌なものだけど。ただサイドバックの飛び出しを防ぐ方法として、2トップがマークにつく方法がある。テレビで移らないのでなんともいえないが、マークがいたから上がらなかったのかもしれない。 前半の終了間際にはパラグアイが息を吹き返す。パラグアイのFWは無謀なまでに仕掛ける。アルゼンチンは見習うべきだろうな。 パラグアイの守備で面白かったのはドスサントスの役割だった。前線の選手が機能しているときは中盤をひし形にして、ガゴにマンツーマン。前線が機能していないときは中盤を横並びにしてゾーンに入る。攻撃が得意の選手という印象があったが、守備もかなり巧い選手だと思った。 ■メッシ、マスチェラーノの投入 後半のパラグアイのFWは守備を休んでいた。ドスサントスはガゴについたり、中盤に入ったり忙しそうに守備をこなしていた。そんなドスサントスは途中で交代。お疲れ様である。 アルゼンチンの攻撃の展開は前半と同じであった。ゴール前までのボール回しは良かったが、そこから先の仕掛けがなかった。後半はサイドバックが上がってきたが、そのフォローがなくイバーラに相手を抜く力もないので、アーリークロス→跳ね返されるといいところがなかった。そのさまは悪いときのアーセナルのようだった。 後半20分過ぎにメッシ、マスチェラーノを投入。カンビアッソ、ルチョが交代。ガゴがマークされているのだから、この2人が違いを生み出さなければいけなかったが、何もできなかった。この交代は理にかなっている。 メッシはいつものように強引な突破で相手を崩そうと試みる。強引なドリブルなのに相手を抜いてしまうのはさすが。しかも相手を引きつけてやさしいパスを見方に渡し、攻撃をリードして行く。パラグアイはメッシを押さえるために人数をさかなければいけなく、どうしても守りがメッシのいるサイドによってしまった。 すると、他の選手がフリーになる。パラシオやテベスにスペースができ、テベスがよみがえり始める。そしてメッシの突破からマスチェラーノがゴールに綺麗なパスを通し、アルゼンチンが先制。結局のところ、またもやメッシであった。それにしてもマスチェラーノのシュートも見事だった。 マスチェラーノとダブルボランチになったため、ガゴが良いタイミングで前線に飛び出し、良い散らしをするようになる。そしてアイマールが試合から消えていった。そしてアイマール→アジャラ。パラグアイがサンタクルスを投入してきたのでパワープレー対策だろう。 アルゼンチンが難なく守りきり1-0で一位突破決定。パラグアイ対メキシコが楽しみすぎる。 ■独り言 結局メッシかよ、という試合ではあった。ブラジルがロビーニョならアルゼンチンはメッシ。パラグアイ、メキシコは組織力で勝負。ただし、アルゼンチンは良く気配があるが、ブラジルにはその気配がない。 最近試合を見ていて思うのだが、やはりパスだけじゃきつい。といっても強引なドリブルだけじゃもっときつい。いざというときに仕掛ける選手がいるかどうか。日本にそういう選手はいるのだろうか。アジアカップが楽しみである。
posted by josepgualdiola |09:35 |
コパアメリカ2007 |
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